4代目掲示板過去ログ

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投稿ログ347 (No.6003 - No.6031)

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board4 - No.6003

更新のお知らせ

投稿者:本ページ管理人
2004年10月24日(日) 14時58分

併せてザ・ベストの更新を行いました。
冒険風ライダーさんの協力に感謝します。

親記事No.5991スレッドの返信投稿
board4 - No.6004

Re:田中芳樹と落合信彦

投稿者:ぽちょむきん
2004年10月25日(月) 14時31分

> レスありがとうございます。
>
> > 両氏とも文章の歯切れは良いので、「ゴーマニズム」のように
> > コロリといってしまう人が多いのが現状でしょうが。
> 高校時代友人に大の落合信彦ファンがいました。修学旅行に落合氏の『狼たちへの伝言』を持ってきたほどのファンでした。どうもあの語り口にはまっちゃう人はひたすらハマるようですね。
> 以前掲示板で書かれていた事もありますが、反抗期で青春真っ盛りの10代の頃には田中氏や落合氏の社会批評や人生訓がかっこよく映るようです。大人になった今から見るととてもクサくて読めないですが。
>
> ちなみに私はその友人から落合氏の本を勧められたことがあるのですが、どうにもウソ臭くて数冊読んだだけで断念してしまいました。
こんにちはー。
わはは、修学旅行にですか!
「オレはお前らブタとは違う!狼になるんだ!ブタ!ブタ!」なんて思ってたんですかね(笑)
今頃「勝ち組クラブ」にでも加入してたりして・・。
 私もノビー(笑)の本は何冊か読んだことがあります。
正直、日本人が必死にベタなアメリカ人を演じてるようで、
ノビーにキビシさを感じました。あと、現在の世知辛い世の中を
作った一因も、この人にある、と思ってます。
「勝ち組、負け組」なんて基準で判断できるほど、人間は単純ではないんですが・・。田中芳樹の作品も、主要キャラは完全無欠な
奴ばかりで、いちいち理屈を言わせるところに、人間観の浅い
ところが見え隠れしてます。

親記事No.5998スレッドの返信投稿
board4 - No.6006

スリム化

投稿者:NTY
2004年10月27日(水) 12時30分

ほぼ全話立ち読みしてますが、社会批評の部分等は削られていますね。
創竜伝のウリ?である、権力に負けない超能力モノとしてまとまっていると思います。

いくら活字中毒とはいえ始さんが眼鏡かけてるのはツッコミたいですけど。(伊達眼鏡をかけている設定なんてありましたっけ?)

親記事No.5813スレッドの返信投稿
board4 - No.6010

失礼ですが。

投稿者:フリメール
2004年11月01日(月) 04時58分

 他の議論などもありご多忙だろうと、ずっと待たせて頂いておりましたが、
ログとして所収されるのであれば、3つ目の質問にもご回答頂けませんでしょうか。
 あるいは「回答しません」のレスだけでもいただけませんでしょうか。

 正直申し上げて、あのような形で私の質問が終わったかのように
掲載されることは納得がいきかねます。

 お忙しいとは存じますが、ご一考下さい。

親記事No.5813スレッドの返信投稿
board4 - No.6011

Re:失礼ですが。

投稿者:S.K
2004年11月01日(月) 10時33分

>  他の議論などもありご多忙だろうと、ずっと待たせて頂いておりましたが、
> ログとして所収されるのであれば、3つ目の質問にもご回答頂けませんでしょうか。

 横レスで失礼いたしますがフリーメールさんの3つ目の質問とは5881番の

>  また最初と同じような内容の質問に戻ってしまうのですが、
> 田中氏がこのサイトにレスポンスを返さないことについて
> いかがお考えなのでしょうか。やはり、
>
>  『「匿名の批判にはあたらない発言が掲載されているサイト」の
> アドレスを「見て下さい」と送ったのに、レスポンスを返さないのは
> 田中芳樹氏の度量が狭い(あるいは愚劣だ)からである』
>  と思っておいでなのでしょうか。
> (度量が狭い、の解釈には
> ①わずかな匿名性をあげつらうのは度量が狭い
> ②批判に反応を寄せないのは度量が狭い
> のどちらを当てはめていただいても結構です。どちらを当てはめたかは
> お伺いしたいところですが)
>
>  質問ばかりで恐縮ですが、ご回答をいただけますと幸いに存じます。

についてでしょうか?
 それであるなら管理人さんの言として
「閲覧可能なようにURLとプリントアウトを送付した。反応は現在までなかった」
という事実以上の記述はなく『度量』云々はフリーメールさんしか言っておられないように思うのですがいかがでしょう。
 言ってもいない事について質問し、さらに回答をあくまで催促なさるとおっしゃるなら、それはどういう意図に基づく嫌がらせなのかお聞きしてよろしいですか?
 おそらくフリーメールさんが「嫌がらせ」について身に憶えがないのと同等に、管理人さんは「度量が狭い」発言に心当たりがないので回答しようがないんじゃないかと思われます。
 もし「それならそれで『そんな事は言っていない』と答えてくれればいいじゃないか」とご主張なさるのでしたら、フリーメールさんは全く知らない人間から飼っている憶えもない子馬の事を元気かと聞かれて
「ハァ?」などといぶかしまず都度丁寧に「記憶違いではありませんか?私は貴方を知らないし馬も所有しておりません」と説明しなくてはならない事になりますがそれは煩雑な事ではありませんかね。

親記事No.5813スレッドの返信投稿
board4 - No.6012

Re:失礼ですが。

投稿者:フリメール
2004年11月01日(月) 13時41分

>S.K様
 レスありがとうございます。おかげさまで、私の質問の問題点が
分かったように思います。枝葉が多すぎました。

> 「閲覧可能なようにURLとプリントアウトを送付した。反応は現在までなかった」

 この点について、「反応がないことをどのように思っておられますか?」と
聞きたかったのです。と言うより、一貫してそうご質問していたつもりでした。
余計な枝葉の説明が多すぎて誤解を招いていたことをお詫び申し上げます。

 繰り返しになりまして、大変恐縮ですが、改めて、ご回答を頂けますと幸いに存じます。

board4 - No.6013

数は力となりうるのか?

投稿者:菅根
2004年11月02日(火) 14時11分

久しぶりの投稿となります。

さて今回皆さんに問題提議するのは

銀英伝世界の戦争において、艦艇数さえ揃えればそれが力になりうるのか、という疑問です?

わたしの結論からすれば、「NO」です。


艦種にはそれぞれの能力差が生じます。
戦艦は巡航艦を完全に圧倒し、巡航艦は基本的に駆逐艦を相手にしません。(指揮官によってはその原則を打ち破る事はありますが)

その原則に従えば、駆逐艦と巡航艦を集めた艦隊では戦艦を含めた正規艦隊には勝てぬのが道理のはずです。
ランテマリオ会戦においての同盟側の戦力は公称三万五千隻であっても、実は正規艦隊の第一艦隊の一万五千を除くと第14.15艦隊の各1万隻は正規艦隊の4,5千隻にしか匹敵しなかったのではないでしょうか?

皆さんはどうお考えです?




(本編に依れば、第14.15艦隊の艦船は前年に緊急に編成された小艦隊、星間巡視隊や各星系警備隊の重装部隊からなるモノとの事。
 巡視隊や警備隊の「重装部隊」では採用されているのは型落ちの正規艦隊の巡航艦や駆逐艦でしょうから、戦力としては現行の同級艦より一割以上は落ちると考えるべきでしょうし)

親記事No.6013スレッドの返信投稿
board4 - No.6014

Re:数は力となりうるのか?

投稿者:えんどまーく
2004年11月03日(水) 05時20分

 はじめまして。
 こちらでは初めての投稿となる者です。面白そうなので自分も参加させて下さい。

> 銀英伝世界の戦争において、艦艇数さえ揃えればそれが力になりうるのか、という疑問です?
>
> わたしの結論からすれば、「NO」です。

 賛成です。

 自分の意見を付け加えるなら、武器(ここでは艦艇ですね)を扱う人間の能力にも左右されるでしょう。単純に訓練度やその日の体調、指揮する司令官の能力なども戦力を計る要素の筈です。
 14,15艦隊の場合、これが圧倒的に不足していたと思います。まともな戦力を期待できたのは第1艦隊だけではないでしょうか?


 ただ、艦種の違いによる戦闘力の差というのは難しいところだと思います。
 聞きかじりの知識ですが、第二次世界大戦頃の海戦では戦艦などが遠距離で砲撃を加えてる間に駆逐艦が高速を利用して相手に接近。近距離から機動力を活かして相手を叩きまくる、という戦法があったとか。これがどの程度信用できるのかは分かりませんが、使い方によれば駆逐艦なども戦力として計上できたのではないでしょうか?
 まあ、それも結局指揮官の能力とか、その場の状況などによって左右されるのでしょうが。

親記事No.5813スレッドの返信投稿
board4 - No.6016

Re:失礼ですが。

投稿者:本ページ管理人
2004年11月03日(水) 12時01分

こんにちは。
お返事が遅くなって済みません。
この件については、匿名性の問題に関して充分な返答を行ったと考えていました。
そのため、5881の投稿について「一体何について返答を要求しているのか」の判断がつきかね、対処を考慮しているうちに、多忙に流されすっかり返答が滞っていたのが正直なところです。
長期間放置状態になったことについては、大変申し訳なく思います。
また、S.Kさんのフォローは状況整理が的確に行われており、大変助かりました。ありがとうございます。


さて、
> > 「閲覧可能なようにURLとプリントアウトを送付した。反応は現在までなかった」
>  この点について、「反応がないことをどのように思っておられますか?」と
> 聞きたかったのです。

この件についてですが、反応がないことについては別段何とも思っていません。
批評の送付というのは、批評対象に対する最低限の礼儀であると思いますし、同時に、批評者としてのスジを通すために行うべきことだと考えます。
「人に対する要求」というよりは、「自身に対するけじめ」です。

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board4 - No.6017

Re:数は力となりうるのか?

投稿者:倉本
2004年11月03日(水) 23時05分

> 久しぶりの投稿となります。
>
> さて今回皆さんに問題提議するのは
>
> 銀英伝世界の戦争において、艦艇数さえ揃えればそれが力になりうるのか、という疑問です?
>
> わたしの結論からすれば、「NO」です。
>
>
> 艦種にはそれぞれの能力差が生じます。
> 戦艦は巡航艦を完全に圧倒し、巡航艦は基本的に駆逐艦を相手にしません。(指揮官によってはその原則を打ち破る事はありますが)
>
> その原則に従えば、駆逐艦と巡航艦を集めた艦隊では戦艦を含めた正規艦隊には勝てぬのが道理のはずです。
> ランテマリオ会戦においての同盟側の戦力は公称三万五千隻であっても、実は正規艦隊の第一艦隊の一万五千を除くと第14.15艦隊の各1万隻は正規艦隊の4,5千隻にしか匹敵しなかったのではないでしょうか?
>
> 皆さんはどうお考えです?
>

いわゆる大艦巨砲主義が成り立つかどうかということですね。
私も基本的には賛成です。
ただし、前提条件があります。
駆逐艦クラスの小型艦艇に搭載可能な武器で戦艦を撃沈しうる武器がないということです。
昔で言うなら魚雷、今で言うなら対艦ミサイルのことです。
かつての戦艦は魚雷とそのプラットフォームである駆逐艦の発展によって海戦における重要な戦力ではなくなりました。
日本海軍における戦艦は大型駆逐艦である特型駆逐艦の完成で海戦時には駆逐艦が雷撃するまでの間に敵戦艦の砲撃をひきつける囮としての役割しか期待されなくなっています。
第二次大戦時以前の段階でそうなっているのです。
ですからかつての魚雷に匹敵するような武器が存在しなければ大艦巨砲が成り立つ可能性はあると思います。
ちなみにこの駆逐艦の発展による大艦巨砲主義の終焉についてはこのページに詳しく書かれています。

ttp://www.warbirds.jp/truth/torpedo3.html

>
> (本編に依れば、第14.15艦隊の艦船は前年に緊急に編成された小艦隊、星間巡視隊や各星系警備隊の重装部隊からなるモノとの事。
>  巡視隊や警備隊の「重装部隊」では採用されているのは型落ちの正規艦隊の巡航艦や駆逐艦でしょうから、戦力としては現行の同級艦より一割以上は落ちると考えるべきでしょうし)
>

そうとも限らないのではないでしょうか。
かつての日本海軍では旧式戦艦を海防艦という名称で警備用艦艇にしていました。
ですから重装部隊に戦艦がいる可能性もあると思います。
そもそも大艦巨砲主義が成り立つなら最も生存性が高いのは戦艦のはずです。
ですから残って退役する艦にも戦艦がそれなりの数存在していておかしくないはずです。
ただ、正規軍の装備に比べると型落ちなのは変わらないでしょうけどね。

親記事No.5813スレッドの返信投稿
board4 - No.6018

納得いたしました。

投稿者:フリメール
2004年11月04日(木) 15時02分

 管理人様、お忙しい中レスありがとうございます。

> この件についてですが、反応がないことについては別段何とも思っていません。
> 批評の送付というのは、批評対象に対する最低限の礼儀であると思いますし、同時に、批評者としてのスジを通すために行うべきことだと考えます。
> 「人に対する要求」というよりは、「自身に対するけじめ」です。

 なるほど、私は5813の質問の中で述べた「田中氏からのレスポンス」を、
「このサイトへの直接回答」と考えておりましたが、そうではなく
作風の回帰(銀英伝の頃の作風へ戻る)をもってレスポンスとする、ということ
だったのですね。大変失礼いたしました。緒言やFAQを読み取り損ねておりました。
 「サイトへの直接回答」を必要としている、と読み取り損ね「匿名批判に
応えないとしている作家に回答を求めるにしては迂遠な手段ではないか」との
疑問を覚えたため、当初のような質問に至ったのですが、大変な
勘違いで
長々とお騒がせいたしました。管理人様、S.K様をはじめ、常連の方々は
さぞ不愉快に思われたことと存じます。大変申し訳ございませんでした。

 また、私の稚拙な質問にご回答下さいまして、誠にありがとうございました。
 貴サイトの目的の達成をお祈りしております。

board4 - No.6020

これに比べれば山岡はんの鮎はカスや

投稿者:ぽちょむきん
2004年11月05日(金) 08時55分

お久しぶりです。
「フィクションのおける作者の主張」についてですが、
漫画の「美味しんぼ」や「味いちもんめ」もなかなか
主張してられます。(クッキングパパは別な部分でツッコミどころ
が満載(w)両方とも原作者の主張と言ったほうが正しいかもしれませんが。
で、やはり作中で山岡たちが主張を代弁していますが、読者の年齢層や山岡のヨゴレっぷりから、その主張を鵜呑みにする方は、少ないと思います。
では田中芳樹はどうでしょうか?
薬師寺涼子や竜堂兄弟の如く、完全無欠、美形のキャラ(もちろん欠点はありますが、作中の箸休めみたいなもんで、本筋には関係ないですよね)が語る主張は、格好良く何も非が無いように聞こえ、特に10代の多感な方は、一発で受け入れてしまうと思います。
極論を言えば、語っている奴が格好良いかどうか、だと思います。
色々な方が、エンターテイメントだから美形は仕方ないとおっしゃっていました。そうかもな、と思いつつも、しかし一方で「美形のキャラばかりが代弁(作中では絶対の正論、とされている)してるからこそ、田中作品の厄介な部分がある」とも思ってしまいます。もちろん美形が主張してる作品は、他にもたくさんあります。ただし、大抵はその主張に対し、対抗勢力やツッコミ入れるキャラを登場させています。美形にもやらしていますね。
対して薬師寺や創竜伝では、いかにもな悪人(外見ゴツイ)が、いかにもな言葉を言っている、だけです。で、それをボコボコにする。まぁ、ゴー宣で小林よしのりが自分を格好良く、敵対者をブサイクに描くようなものですね。どちらに支持が集まるかは、明白ですよね。(余談ですが、主張を突っ込まれると「漫画だから」なんて逃げ道があり、田中作品の「フィクションだから」ってのと似てます)
銀英伝はオーベルシュタインの存在が実に良かったのですが・・。
「格好良いキャラだけに、田中芳樹の一方的な主張を語らせる」って、田中作品の重要部分だと思うんですが、皆さん、いかがお考えでしょうか・・?
(また余談です。私は篠田真由美の建築探偵シリーズが好きです。
主人公?の桜井は美形で天才ですが、彼の主張、行動に仲間の蒼などがきちんと突っ込み、桜井も周りの連中も、悩みながらも少しずつ前進していくところが、すごい良いなぁ、と思ってます)

board4 - No.6021

鄭和の大航海について

投稿者:Vermeer
2004年11月05日(金) 09時39分

先日は、誤字だらけのカキコで失礼致しました。
お見苦しい点が多々あり、
このHPの管理者さま、また先輩諸兄及び諸姉には
謹んで、お詫びを申上げる次第です。
申し訳ありませんでした、以後気をつけますのでお許し下さい。
また、グントラムさんには、
見苦しい文章にも関わらずレスありがとうございました。
御礼申上げる次第です。
以後は注意いたしますが、生来の粗忽者ゆえ、
これで誤字脱字が払拭されると思えないのは情けない限りです。
お見苦しい点がありましたら、なにとぞご寛恕下さる様御願い申上げます。

明の永楽帝期の宦官・鄭和の大航海についてですが、
中国の外交は、建前としては朝貢外交にあります。
日本を始めとする周辺国が、中国に朝貢するのは2つの意味が合ったと思われます。
一つは朝貢する事で、その政権が中国の皇帝の臣下の立場で、その地域の支配者である事を認めてもらう事。
次は朝貢に対する見返り品です。
前者は教科書などでもよく記述されていますが、後者は等閑にされている傾向が有ります。
中国人にとって朝貢外交とは、世界の主として中華の優れた文物を、
非文明的で野蛮な周辺地域の臣下に施す事にほかなりません。
また、体面上も臣下が貢いだ品物に倍する品々を下賜する義務もあるのです。
当時の周辺国において、この下賜品の生む利益は半端でなかったようです。
例えば、明代の勘合貿易ですが、
五隻の船で船団を組んだ勘合貿易船の往復の純利益は、いまの価格にして約200億円もあったといわれています。
(当時の米の価格と現代の米の価格を基準に算出したもので適切でない部分もあるかと思いますが、まぁ、現在では一応信憑性のある算出方法とされています)
中国の王朝の権力が衰退すると、この下賜品がおざなりになるのです。
平安時代に遣唐使が廃止された背景にも、朝貢交易の利潤の衰退と言うのが上げられています。
その後、遣唐使は廃止されたものの、
大宰府管理の私貿易が盛んに行われるようになったと言われています。


時は永楽帝の時代。
蒙古民族の元朝を打ち倒して、漢民族の新たな王朝が立ったばかり。
永楽帝は、漢民族の皇帝としては初めて北京を首都に定めて天下に号令をかけ、
王朝の興隆の気概に溢れた時代です。
鄭和の大航海は、中国の朝貢貿易を
中国自身が積極的に行った拡大版と言う事が出来るでしょう。
この点が、後の大航海時代の西洋の立場と大きく異なるところです。
西洋は、新大陸に渡った多くのスペイン人が
餓狼の様に黄金を求めたように、あくなき利益の追求が目的です。

「黒人は聖書に載っていないから白人の下にいるべきだ」とは、
僅か30年ほど前のアメリカ合衆国南部のKKK団が本気で主張したことです。
西洋人にとって、アジア・アフリカ文明圏の人々は、非キリスト教者に過ぎなかったのだと思います。
それでなければ、お茶の輸入が膨れ上がって膨大な対清貿易赤字に苦しむ英国が、
ついにはアヘンを輸出し始め、アヘン交易をゴリ押しするためのアヘン戦争が勃発した事は
説明がつきにくいと思います。
非キリスト者に対する徹底的な利益追求。
それが、大航海以降の西洋の基本的な交易スタンスと言えるのではないでしょうか?

鄭和も、訪れた国の政権への内政干渉や軍事介入は行いました。
その意味で、全く平和的な対外遠征と決め付けるのは問題があるでしょう。
しかし、朝貢外交を建前として、
「父なる中華」が、「子たる蛮夷」に恵を施す事を建前としている以上、
自ずと西洋の「非キリスト者に対する徹底的な利益追求」とは異なるスタンスだったと思われます。
まぁ、誤謬を恐れずに言うのなら、
鄭和の内政干渉や軍事介入は、
「グローバルスタンダード」を主張し、世界各国を巻き込んでアフガニスタンに侵攻した
現在のアメリカに似ている感じがして仕方ないのですが…..。

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board4 - No.6023

Re:これに比べれば山岡はんの鮎はカスや

投稿者:紅
2004年11月06日(土) 11時21分

お久しぶりです。
山岡さんも十分カッコいいと思いますけどね(笑)
小説に自分の主張を組み込みたい

主人公に語らせた方が感情移入してもらえる

主人公が美形

美形が作者の主張を語る

といったプロセスだと私は思います。
ついでに田中作品だと結構小早川奈津子も作者の主張を語ってる感がありますし、彼女が美女かどうかは…皆さん良く判ってらっしゃるでしょう(笑)
そんなわけで、そのあたりは偶然だろうと思います。
さっきのプロセスが彼の洗脳のための作戦か
物書きとして当然の心理か、といったところで評価が分かれるんでしょうけど。

所で、銀河英雄伝説に格好悪い外見の人って居ましたっけ?
ビデオでは確か皆格好よかったんですが(笑)

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board4 - No.6024

Re:これに比べれば山岡はんの鮎はカスや

投稿者:ぽちょむきん
2004年11月06日(土) 13時26分

> お久しぶりです。
> 山岡さんも十分カッコいいと思いますけどね(笑)
> 小説に自分の主張を組み込みたい
> ↓
> 主人公に語らせた方が感情移入してもらえる
> ↓
> 主人公が美形
> ↓
> 美形が作者の主張を語る
>
> といったプロセスだと私は思います。
> ついでに田中作品だと結構小早川奈津子も作者の主張を語ってる感がありますし、彼女が美女かどうかは…皆さん良く判ってらっしゃるでしょう(笑)
> そんなわけで、そのあたりは偶然だろうと思います。
> さっきのプロセスが彼の洗脳のための作戦か
> 物書きとして当然の心理か、といったところで評価が分かれるんでしょうけど。
>
> 所で、銀河英雄伝説に格好悪い外見の人って居ましたっけ?
> ビデオでは確か皆格好よかったんですが(笑)
レスありがとうございます。
紅さんのご説明もっともだと思うんですが、
一つ違うと思うのは、「主人公に語らせた方が感情移入」というところです。
この時点で、田中芳樹は「美形」に「語らせた」方が「感情移入」
してもらえる、と考えてるのではないでしょうか?
そして「主人公に語らせたい」と「主人公が美形である」には、
因果関係はないと思います。「亡国の王子」と「王子はハンサム」
にも。ここに田中芳樹のやり口が見え隠れしてるように思うのですが。
で、山岡は美形、という方はどのくらいいるのでしょうか?
ブ男ではないのですが、団社長に比べればやはり見劣りがしますね。(これは私の主観ではなく、作中にてそういう設定だからです)おそらく紅さんのは普段ぐうたらなくせに、やるときゃやる、というところがカッコいい、というところではないかと思うんですが・・。
小早川奈津子は例外中の例外でしょう(笑)偶然と呼ぶには、
もう少し似たようなキャラが必要な気がしますが・・。
そして「物書きとして当然の心理で(美形が出れば売れる要素にはなります)洗脳の作戦でもある(かつ美形が主張すれば皆納得)」
だと思います。田中芳樹に関しては、この部分は分けて考えるのは難しいのでは?
オーベルシュタインに関しては、この人もブ男ではないですが、
ラインハルトやロイエンタールのように美形ではないでしょう。
(アニメの絵が、という事ではなく、作者の意図した設定、
という意味でですよー。)
ですが、帝国においては異質の存在であり、かつ美形の連中も
彼の理屈(主張)に言い返せない場面が、いくつかありました。
その部分に、私は銀英伝の魅力を感じてます。
読者に一方的に、主張を吹き込むのではなく、「こんな考えもある。読んでるキミ達、どう思うよ?」っていうのが。
以上、長々と駄文でした。

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board4 - No.6025

Re:これに比べれば山岡はんの鮎はカスや

投稿者:紅
2004年11月07日(日) 02時57分

おはようございます。
確かに小早川奈津子は例外でしょうね。(笑)
キャラクター造形的な話になりますと、私は外見より内面の設定を重視しますので、あまり外見に興味が無いかもしれませんから、山岡さんに関してはそうだと思います。私。

創竜伝にしろ、銀英伝にしろ、議論が存在する作品には大体対になる思考があると思われます。
皆さんが田中芳樹の思想だと思っている竜堂兄弟と愉快な仲間達と、田中芳樹が茶化す材料としか見ていないと考えていらっしゃるかもしれない、敵勢力(牛種や四人姉妹政治家等)
この二つの勢力が、思想としては逆のことを言っている(はず。私見ですが、そうでないと対立している理由が無い)
そういう面から見れば
「こんな考えもある」
という観点にたどり着く事が出来るのではないでしょうか?

より感情移入するか、注目されるキャラクターの主張の方が読者は無意識に受け入れると思いますし、作中の作者の思想のスタンスは、やはりそういうキャラクターに盛り込んだ方が作者も書きやすいと思うのです。

そんな訳で、私はやっぱり偶然論を推します。
キャラクターの造形は既出のようですから(笑)

親記事No.6020スレッドの返信投稿
board4 - No.6028

Re:これに比べれば山岡はんの鮎はカスや

投稿者:ぽちょむきん
2004年11月08日(月) 12時01分

こんばんは。
レスありがとうございます。
紅さんのおっしゃっている事、非常に正しいとは思うのですが、
最近の作品、例えば薬師寺涼子シリーズに関しては、いかがなものでしょうか?対立する思想は・・・、ございませんよね?
というより、明らかにボロの出そうな敵役に対し、ヒロインが
やりたい放題。そばにいる男どもはなんだかんだ言いながらも、
後についていくだけ。これって一方的ですよね?
で、問題なのは田中芳樹という作家は、敵をたたきのめすのに
いちいち理屈を語らしたりする訳です。その理屈に対し、
敵役がしっかりと反論するような場面がありましたか?
まずは暴力に訴えようとするわけですよね。
そうすると、あまり考えない読者は「薬師寺の言ってることが
正しい。」というふうに錯覚してしまう訳です。
勧善懲悪の作品は問題ないのですが、
ただし、注目されるキャラクターに主張を語らせよう、と考えた
時点で、偶然と言えますかどうか・・。
まぁ、ここら辺は紅さんのおっしゃってる事も正しい(別の作家において、ですが)とも思ってます。方法論の話ですから。
やっかいなのは、その主張というのが変で、かつ現代日本に沿った
わかりやすい批判で、さらに美男美女に語らしてしまうため、
こりゃ多感な青少年はイチコロだよなぁ、と言うことが言いたかった訳です。たかが小説、といえども「司馬史観」なんてのも
この世にはありますし。無意識に受け入れないよう、色々な
小説を読みたいものだなぁ、ってところです。
紅さんのように、外見より内面の設定を重視ってところ、
大賛成ですよ!
ではでは。

board4 - No.6030

陸上自衛隊90式戦車についてのあれこれ

投稿者:通りすがりの逸般人
2004年11月10日(水) 07時26分

「ザ・ベスト」を拝見し、創竜伝のところで少々気になった点がありましたので、表題の件、以下に少しまとめてみます。

(1)90式戦車にはエアコンが付いてる
 えーと、これは「Yes&No」です。空調機=エアーコンディショナーはついてます。でもクーラーぢゃありません。
 タネを明かしてしまえば簡単な話です。90式は対NBC戦対応なので、外気をシャットダウン出来るというだけのことなのです(苦笑)
 なので、本来の意味での「空気調整機」から空気を供給できるようにしてある、と、ただそれだけのことです。

(2)90式戦車は底面装甲を岩で突き破られるようなダメ戦車だ
 もちろんそんなことはありません。フツーに渡河を試みてる限りはね。
 ある程度の高さから尖った岩の上にでもダイビングすれば話は別でしょうが……。

(3)90式戦車は橋を渡れない
 これも「Yes&No」です。少なくとも国道に掛かってる橋は渡れるハズですが、そーとーにギリギリですし、県道や市道は渡れない橋があるかもしれません。
 国道は25tのトラックが往来できるように設計されています。90式は50tですので、橋の両端を封鎖して一台ずつ通過させる、という手間が必要になります。が、渡れることは渡れるはずです。

(4)90式戦車は高価である
 これも「Yes&No」なんですよね。日本がアメリカの51番目の州であるなら、文句無くYesです。M1A2エイプラズムの方がお買い得です:-)
 が、アメちゃん、外国に売るときには吹っかけます。蝶逆ダンピングです。F-2がいい例です。
 (※はっきり言ってF-2は、エンジン以外亜米利加の助けなんか借りてません。F-16のヌケガラをあれだけ高く売ったのですから、さぞやGDは儲かったはずです)
 それプラス、日本独自の予算事情があります。大蔵省->財務省が、複数年契約を許してくれないのです。同じ戦車を百両買うのにも、「5年で100両を発注」と、「1年20両発注を5年間繰り返す」を比べれば、前者のほうがはるかに安く100両をそろえることが出来るのは、生産に携わる仕事をしたことがある人ならばすぐにわかるはずです。
 そんなこんなで、90式は確かに高価な戦車です。でも、そんなに飛びぬけて高いわけではありません。少し例をあげれば
  (アメリカ)  M1A2     7億円
  (日本)    90式戦車     8億円
  (フランス)  ルクレール    9億7000万円
  (イギリス)  チャレンジャー2 11億3800万円
 なんて感じです。


ついでに2~3追加しておきましょう。装甲強度に関して多少疑問を呈されることもありますが、これは同世代の戦車と比して重量が軽い事に由来していると思われます。が、90式は重量と共に体積もかなりコンパクトにまとめた戦車ですので、特に装甲が薄いということは無いと考えます。少なくとも、同世代戦車が一般的に装備している120mm滑腔砲に対する十分な防御力は備えています。これは実射で実証済みです。
(「実射」とは、文字通りに実際に撃ってみた、ということです。少なくとも車体は0距離射撃にも耐えました。……中に入れておいたブタさんは、着弾の衝撃で穴という穴から血を噴きだしてお亡くなりになられたそうですが(苦笑))
それから射撃管制装置は文字通りの意味で世界一です。走行間主砲射撃(大体のところ、走りながら(マトモに狙って)撃てるというだけで、一昔前の戦車には信じられない話だったのですが)の平均命中率が99.8%なんてーのは、某作家いわく「ドラえもんの手を借りてるとしか思えない」そーです。かなり使い物になるようになってきた自動装填装置と併せ、90式は流鏑馬が出来る世界で唯一の戦車でございます(笑)


総論としては、90式戦車は世界的水準と比しても相当に優れた戦車と言えると思います。ただし、バトルプルーフ=実戦における性能証明を果たしていないという面から、確かにM1A2やメルカヴァMark4あたりと比較して一歩を譲る、と言わざるを得ないでしょう。
それともう一つ、汎用性という面においては90式は極めて劣っています。90式は日本本土、それも北海道で戦闘を行うことしか考えてません(笑) まぁ、戦略目的に添った戦車を製造するという意味では、誉められるべきことなのでしょうけどね。


以上、軍事ヲタクからの90式ヨイショ投稿でございました。

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聖なるT-72神の火力(めぐみ)が、
すべての人民と共にあるように。

オブイェークト

board4 - No.6031

「創竜伝」考察25を読んで

投稿者:たまたま
2004年11月10日(水) 08時35分

はじめまして。突然失礼致します。
たまたま田中芳樹で検索したらここを見つけた者です。
自分も田中氏の言っていることに「?」と思うことの多い人間なので、
いま現在興味深く読ませて頂いている途中です。

で、上記考察25を読んでいましたら
「大義思想」なるものについて誤解があるようだ、と思い、今回投稿させて頂きます。
5年も前に書かれた文章らしく、もしかしたら現状に合わない物言いになってしまうかもしれませんが、その際はどうぞご容赦下さい。

上記考察25において、忠君愛国や滅私奉公(これ自体宋学からの言葉なんですが)的な大義思想が中国における戦争をより悲惨なものにした、といった内容の記述が見られるのですが、これは大きな誤解です。
特に長平の戦いに絡めてこれを言うのは、はっきりと誤りであると言い切れます。
というのは、中国において「個人は国家の滅亡に殉じなければならない」という考え方の発生自体、朱子学を中心とする宋学の形成を待たねばならないからです。
宋学以前の儒学では寧ろ方向性は逆で、敵前逃亡してでも子は親の為にわが身を大事にして、その一生を全うしなければならない。それが人として守るべき道とされてきたのです。
「身体髪膚、之を父母に受く、敢て毀傷せざるは孝の始なり」
「孝経」(成立期は戦国~前漢代と言われる、つまり長平の戦いに被る可能性が高い)の冒頭です。
少なくとも宋学以前ではこうした考え方のほうがより一般的であったのは、孔子が敵前逃亡した兵隊を見つけたが寝たきりの親がいることを知っていたため許した、という逸話が美談として語られていることからも推測できます。
家族と国家は対立することの多い単位ですが、対立した際にはどちらかといえば家族が優先される思想だったのです。
ゆえに長平の戦いの時期に「大義思想」が中国全体のスタンダードであった訳がありません。

また、中国の兵隊は古来その士気の低さが悩みの種でした。
有名な「孫子」でも、兵隊の士気の低さを他の条件を使っていかにカバーするかについて非常に多く紙面を割いており、「兵隊はすぐ逃げ出すもの」という作者の前提がはっきり見てとれます。
到底「滅私奉公」などという高邁なスローガンを兵隊達が受け入れられるような様子ではなかったことがありありと表れています。
この辺り、旧日本軍のような「出来のいい兵隊」と同じ感覚で考えてはいけません。

では「大義思想」なるものがなぜ言われたか、というと、
これには宋代の科挙試験選抜による官僚層の形成というものが大きく関わっています。
宋代以前に支配階層であった貴族・豪族は新官僚に取って代わられた反面、新出の科挙官僚たちには新たな精神的支柱が求められたのです。彼らに通じるのは「自分たちは国家によって選ばれた、国家によってのみ身分が保証されている」という認識であり、それゆえに「科挙官僚は国家に対して忠誠を尽くさなければならない」という論理が広く彼らに認められた訳です。
因みに更に言えば、彼らにしてもあくまでも自分たちにとっての倫理観であって、自分たちより卑しい身分の人々に理解させようとも思ってなかった、「国家に殉じよ」という考え方は高級な身分である科挙官僚にこそ相応しい倫理であって、下賎の者などに分かる訳が無い、という考え方でもありました。
だからたかだかいち兵隊が意気顕揚に「お国に為に!」などと叫ぶなど、中国では想像もつきません。

以上、長くなりましたが、
戦乱による中国人口の激減はやはり戸籍把握の問題が最大の理由であり、
「大義思想」などというものは到底その理由とするに程遠い、ということだけを主張致したく、土足で踏み入れるようなことをしてしまいました。
長いうえに詰まらない内容で申し訳ありません。今後はもうこのような書込みは控えます。一度だけご容赦ください。

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