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- board4 - No.6995
初めまして。
- 投稿者:稲妻
- 2006年08月25日(金) 04時52分
初めて書き込みさせていただきます。稲妻です。
薬師寺涼子の新作を読みましたが、田中氏は相変わらずですね。
アメリカ批判やキリスト教批判が多々ありました。氏は本当にアメリカとキリスト教が嫌いなんですね。
個人的に思うのですが、アメリカより中国の方が問題のある国だと思います。田中氏は今の中国をどの様に思うのでしょうか。流石に今の中国は田中氏も擁護できないとおもいますが。
- 親記事No.6957スレッドの返信投稿
- board4 - No.6997
管理人の見解として
- 投稿者:本ページ管理人
- 2006年08月25日(金) 13時17分
新しい人が入って来られない理由が
「新人に対して『常に』喧嘩腰な常連がいる」
だったなら、その常連を切るのにやぶさかではありません。
問題なのは『常に』の部分です。
批判は、批判することが目的になった時点で意味が無くなります。
たとえば、冒険風ライダーさんが
ttp://www.geocities.co.jp/Bookend-Soseki/5814/material.html
でまとめている「と学会会長の山本弘とその取り巻き」の行動。
と学会会長の活動を維持するために、次々とトンデモ認定対象者を作り出しています。
トンデモがあるからトンデモ批判をしているのではなく、トンデモ批判を維持するためにトンデモでもないものにトンデモ認定をしているのです。
こんな愚かで無様な状態にならなければ活動を維持できないならば、批判者はとっとと活動自体を辞めてしまうべきなのです。
その意味で、私は現在の掲示板の停滞状態を「良し」としていますし、掲示板の活動を維持するための「異常燃料の投入」こそを否定します。
- 親記事No.6995スレッドの返信投稿
- board4 - No.6998
Re:初めまして。
- 投稿者:S.K
- 2006年08月25日(金) 13時56分
>田中氏は今の中国をどの様に思うのでしょうか。流石に今の中国は田中氏も擁護できないとおもいますが。
>
「創竜伝」で毛沢東と文化大革命の評価の時に使った必殺技
「あと五十年は経たないと誰も客観的に評価できない」
は使えますね。
作者があと五十年存命なら少しは困るかも知れませんが
多分大丈夫だと本人も思って使うでしょう。
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- board4 - No.6999
初めまして
- 投稿者:月読
- 2006年08月26日(土) 14時27分
初めまして。月読です。反創竜伝について少し考えた
たのですが、立場が逆転すると言う点から考えると牛種
側の視点で話しを考えるのがいいと思いました。冒険ライダー
さんの指摘では天界においては体制側=竜種、反体制側=牛種
らしいので可能だと思ったのですが。
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- board4 - No.7002
Re:Re:初めまして。
- 投稿者:稲妻
- 2006年08月27日(日) 14時50分
初めましてS.Kさん稲妻です。
>「あと五十年は経たないと誰も客観的に評価できない」
この手使いそうですね。創竜伝でも「毛沢東は偉大だが後継者は駄目だ」との事なので、田中氏もそう思っていそうですね。
でも、田中氏が創竜伝の新刊出さないのは、今の世論が嫌中だからじゃないですかね。薬師寺涼子の新刊でも中国万歳はありませんでしたし。自分の予想では2008年のオリンピックの時に創竜伝の新刊だして中国万歳、北京最高と書くと思います。
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- board4 - No.7003
すみません。間違いました
- 投稿者:稲妻
- 2006年08月27日(日) 14時54分
すみません、下の書き込み間違いました。
S.Kさんにレスしようとしたのですが新規にしてしまいました。管理人さんすみませんでした。
- 親記事No.7002スレッドの返信投稿
- board4 - No.7009
Re:Re:Re:初めまして。
- 投稿者:S.K
- 2006年08月28日(月) 15時40分
> 初めましてS.Kさん稲妻です。
改めまして宜しくお願いします。
> >「あと五十年は経たないと誰も客観的に評価できない」
> この手使いそうですね。創竜伝でも「毛沢東は偉大だが後継者は駄目だ」との事なので、田中氏もそう思っていそうですね。
先述の科白に関連して文化大革命は流石に誉め方に苦労している様です。
> でも、田中氏が創竜伝の新刊出さないのは、今の世論が嫌中だからじゃないですかね。薬師寺涼子の新刊でも中国万歳はありませんでしたし。
それはありそうですですね。
ところで月間マガジンZ掲載の漫画版クレオパトラの葬送には
「間違って日本に生まれてきた」と公言してはばからない香港ミーハーの婦警さんが愛すべき人物的役どころで登場しておりますので本質に変化はなさそうですね。
>自分の予想では2008年のオリンピックの時に創竜伝の新刊だして中国万歳、北京最高と書くと思います。
それで1980年のモスクワオリンピックのごとき惨状になった時「スポーツの祭典に下らない政治的思惑を絡めるなんて」とか作者と主役だけ本気で言ってる大ギャグもありそうで楽しみですね。
- 親記事No.6957スレッドの返信投稿
- board4 - No.7011
もともとは
- 投稿者:不沈戦艦
- 2006年08月29日(火) 15時03分
>
> その意味で、私は現在の掲示板の停滞状態を「良し」としていますし、掲示板の活動を維持するための「異常燃料の投入」こそを否定します。
98年の「田中芳樹を撃つ!」設立時は、今からは想像もつかないかも知れませんけど、「Web上での田中芳樹の取り扱れ方は、賞賛ばかりで批判が存在しない」という状態でした。そこに一石を投じようと、管理人さんが批判サイトを立ち上げたのが全ての始まりです。まだ、「2ちゃんねる」も存在しない時代(「2ちゃんねる」は99年設立なので。その前にあった「あめぞう」の避難所としてできたのが「2ちゃんねる」です)です。今でこそ、「2ちゃんねるライトノベル板」などでも、田中芳樹の遅筆ぶりやら書きかけのシリーズを放ったらかしにしてしまう無責任さ、創竜伝のような「作者の欲求不満の憂さ晴らし」小説が批判されるようになっていますけど、その前には「田中芳樹批判」など、どこにもなかったものです。「FAQ」にもあるように、「当サイトの最終目的は『存続理由の消滅による自己否定』です。」ということですから、「異常燃料の投入」を求める考えは、管理人さんには最初からない訳で。
管理人さんに限らず、「批判の為の批判」には、「常連」の多くも興味はありませんよ。最初からね。
- 親記事No.6986スレッドの返信投稿
- board4 - No.7012
Re:何に関してでしょうか?
- 投稿者:不沈戦艦
- 2006年08月29日(火) 15時06分
> 不沈さんも、相手を煽るような発言はやめたほうがよいかと。
> 客観的に見ると、ただの言い合いにしかみえないし、無駄に争いを拡大させる危険を増大させているだけに思えます。
単独でスレ立てされたのでは、何に対して「煽るような発言」と指摘しているのか分かりません。具体的に指摘願います。
- 親記事No.6957スレッドの返信投稿
- board4 - No.7013
Re:どうせなら
- 投稿者:不沈戦艦
- 2006年08月29日(火) 15時10分
> 煽りに見えるかもしれませんが、これ意見も的を射てますよ。
> 客観的に見たところ、議論という名で包んだ「喧嘩」も多いですし、不必要に相手を煽る発言が非常に目立ちます。
> ここが少し閉鎖的になのは、それが理由だと思います。これでは、新しい人が入ってこれないですよ。
これもですが、何が「これ意見も的を射てますよ」なのか、具体的かつ客観的にご説明願えませんかね?これでは、単にあなたの印象を、短く書き散らしただけにしかなっていないのではありませんか。
それに、この程度のやりとりで「不必要に煽る発言」というのも、どうも理解に苦しむところなんですが。「ここの流儀」が分からないのなら、できれば過去ログ、せめて「ザ・ベスト」をご覧になられてはいかがでしょうか?
- 親記事No.6995スレッドの返信投稿
- board4 - No.7014
でも・・・
- 投稿者:新参者
- 2006年08月30日(水) 06時32分
今回の薬師寺シリーズを読んで擁護派の方々の気持ちが少しわかりました。
キリスト教はさて置き、私個人もアメリカという国家に対してはあまり良い感情を持っていません。それにネタバレになるのであまり細かに言及できませんが、某幹事長に関しても(笑)
そうした感情にのみ立脚すればああいう一方的な言い様は確かに爽快感があり、正直「ざまーみろ」と思ってしまいました。
そういう気持ちの良さを「これはフィクション、エンターテイメントだ」という理屈で逃げたくなるのも無理ない気もします。
無論、書き手は勿論のこと読み手であってさえそのような逃げ方はいけないと思います。ですが、そういった感情の誘惑を退けるのは事実、難しいことだとつくづく実感しもしました。
だからある意味、今回の作品は個人的には考えさせられる作品になってしまったようにも思います(笑)
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- board4 - No.7015
過去ログ更新のお知らせ
- 投稿者:冒険風ライダー
- 2006年08月30日(水) 17時55分
HP「過去ログ資料館」に、
「田中芳樹を撃つ!」4代目掲示板の投稿6801~7000番
「場外乱闘掲示板」の投稿559~636番
までをアップデート致しました。
過去ログをまとめて閲覧したい方は上記URLリンクからどうぞ。
- 親記事No.7015スレッドの返信投稿
- board4 - No.7026
ザ・ベスト更新のお知らせ
- 投稿者:本ページ管理人
- 2006年09月03日(日) 03時46分
冒険風ライダーさんの過去ログ更新とあわせてザ・ベストの更新を行いました。
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- board4 - No.7031
前世案
- 投稿者:月読
- 2006年09月04日(月) 10時56分
反創竜伝の保守思想を持つ竜堂4姉妹ですがやはり、前世を変えた方がいいかとおもいました。
長女 蚩尤の転生。玉帝の座を追われた、祖父炎帝の仇を討つ
ため挙兵。黄帝を一時は圧迫するが西王母の策略のため敗北
し死罪となる。
次女 刑天の転生。蚩尤の弟であり宮廷の楽師
だったが兄とともに挙兵。破れ首を切られたが、
その後も一時間近く動き斧で玉帝の兵を倒した。
三女 夸父の転生。兄達とともに挙兵。
巨人神で武芸に長けていた。玉帝の臣下、応竜に敗れ死す。
四女 共工の転生。兄達と違い、母が竜種であり、かつ幼かった
ため罰せられずにすむ。しかし兄の仇をとるため黄帝の孫
顓頊の治世下で反乱を起こす。
顓頊に負けた怒りで不周山に頭をぶつけ大地を東南に傾けた。
サポーター警察官 風伯の転生。風の神で蚩尤挙兵時
に蚩尤に従う。
新聞記者 雨師の転生。雨の神で
蚩尤挙兵時に蚩尤に従う。
自衛官 欽ヒ(漢字変換が出来ない)の転生。
シュン(8巻で仙界に責めてきた怪物)
王。蚩尤挙兵時に従う。
幼馴染 女ア(漢字変換不可)の転生。炎帝の一族で
蚩尤の恋人だったが、蚩尤の死後、自殺。
精衛という鳥になる。
注
蚩尤、刑天、夸父、共工は兄弟ではない。ただじみな炎帝の血族。
欽ヒの設定は神話の設定ではなく創竜伝の設定をもとにして作れている。
女アの設定で蚩尤の恋人というのは完全な創作。
- 親記事No.7031スレッドの返信投稿
- board4 - No.7036
四兄弟設定案
- 投稿者:月読
- 2006年09月05日(火) 11時51分
保守思想を持つ竜堂4姉妹に対抗する
4兄弟の設定です。
四兄弟
中国四大財閥。江家、王家、姚家、張家の
四家で通称、四兄弟といわれる。殷周時代
から続く貴族でその財産は莫大なものといわ
れる。その財力で中国共産党を影で支配して
いる。四家は互いに血縁をむすび、代々の
当主は義兄弟の誓いをたてている。週に1回、
泰山の別荘で会議を開く。なお、四家の当主
は昔から竜王と称すのが通例である。
江広(80)江家の家長。北京大学でマルクス
主義史観を専攻。卒業後は黄帝会
という私塾を作る。現在の国家主
席は彼の教え子。漢民族優性民族
説を唱えている事で有名。
王昭(70)王家、家長。北京大学で政治学を
専攻。数々の策略をくわさて四
兄弟に背く人間を数多く陥れてきた。
江広に心酔し彼の命令には全て従う。
張閏(60)張家、家長。現人民軍、中将でもある。
暴食で、怪力ばか。
姚炎(50)姚家の家長。軍では張閏の補佐役。それ
なりに頭がきれる。
四人組の姓と四海竜王の名からとりました。余は年下
キャラであまり特徴がないので、上手く設定がおもい
つきませんでした。
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- board4 - No.7047
ちょっと疑問に思ったこと。
- 投稿者:月読
- 2006年09月09日(土) 14時05分
共工やシユウにしろもともとは中国で
崇拝の対象だった神様です。
たとえば共工は国語の魯語に
共工氏の九有(九州=中国全土)に伯たるや、
その子を后土という
と書いてあります。
また史記の封禅書には
天下を統一した始皇帝は泰山で
封禅をおこなった後、
東の海岸地方で祭祀を
おこなった八神の一つに
兵主の神を蚩尤の塚で祭り、
また漢の高祖・劉邦は、挙兵した時に
蚩尤をまつったと
書かれています。
このように蚩尤も共工も信仰の対象だった
のですが、共工を信仰する民族が夏民族に
中原を追われたため共工は悪神とされていき、
蚩尤も儒教政策が原因で悪神とされていきました。
このように権力者側の都合で悪神とされた存在
を単純に悪役にするのは、田中氏はちょっと宗教
にたいする考えが浅いようなきがするのですが。
- 親記事No.6957スレッドの返信投稿
- board4 - No.7055
ファンレター?
- 投稿者:Isara
- 2006年09月11日(月) 17時48分
私もこのサイトの設立(より少し後なんですが)からずっと一読者として覗いています。さすがに毎日では有りませんけれども。
そんな私が常連を名乗っていいのかどうか不安ですが、まあ一度ぐらいはそう名乗って書き込んでも良いだろうと思い、最初で最後の書き込みをさせていただきます。
皆さん初めまして、って感じではないんです。
活発な討論…というか、ディベートが繰り返されていた日々をとても懐かしく思います。「皆さんよく読みこんでいるなぁ」と感心しましたものでしたし、私が言いたい事なんかは既に他の人が発言していたり、暫く読まないで居ると話についていけていなかったりと、出る幕が無かった事ばかりでした。ああ、時に感情的であったりもしましたよね。
インターネットの世界に入ってからの思い出と共に色々思い出されます。
さて、ちょっとした戯言なので聞いてやってください。
私なんぞはずっと読み手に徹していたものですから全く関係が無いのですが、以前は「とりあえず良くわからないけれど話に混じってみたい」って感じの新人さんが多かった気がするんですよ。…いや、常連・新人と言う区分もどうかとは思いますが。
これは田中芳樹の人気の衰退と比例して、今日では「彼の作品がどういったものであれ気にされなくなってしまった」という可能性もあるのですが、他にも理由があるのではないかと思ったりしたのです。
倦怠感とか、そんな話のような。具体的ではないですね。
私も今の停滞は*私の熱が引いている事も含めて*良しと思っているので、時折過去の纏め等を紐解いて読んでいるぐらいなのですが、それでもここまで長期間停滞しているのは珍しいなぁと…、いや、寂しいなぁと感じてしまっています。
一体なんなのでしょうね。
何だかとりとめも無く思い出話をしたがっている老人のような話を書いています。失礼。
書き捨てをするつもりは無いのですが、まあ、ここの皆さんへのファンレターとでも思って頂いて、私はまた一読者に戻らせていただきたいと思います。と言うか、討論を交わせるぐらいの頭が有ったら、五年も前から書き込んでいますよ。
では。
-
- board4 - No.7080
「私の創竜伝考察シリーズ36」について
- 投稿者:A.Na
- 2006年09月24日(日) 06時23分
最近、創竜伝考察シリーズを読み返して思った事があります。
12巻P123下段~P124上段
<「殺される前に助けてやらなきゃ。でも、いいのかな、ここで助けても」
白竜王が気にしたのは、歴史に干渉してもいいものか、という点である。
「心配ご無用よ。あたしたちが助けて、それで助かるなら、それこそが彼らの天命だから。
天命で今夜の死がさだまっているなら、あたしたちが全力をつくしても彼らは助からない。
だからあたしたちが全力をつくしても、さしつかえないのよ」
(以下略)
------------------------------------------------------------
まるで旧日本軍ではないかという批判はまさしくその通りなんですが、これは封神演義の
影響ではないかと思いますが、如何でしょうか。
読んだのが随分前ですが、登場人物達がやたらと、特に戦闘前の口上で「天命」「天意」と
いった言葉を連発していたのが印象に残っています。
特に姜子牙など、紂王を助命したいという武王の意向を天命と称して反対し、結局紂王を
自害に追いやってしまいましたし。
12巻の場合、登場しているのは現代日本人の竜堂兄妹ではなく四海竜王ですから、田中氏
としては、チャイニーズファンタジーらしい台詞を言わせたかったんじゃないかと推測しますが、
結果として旧日本軍みたいになってしまったんだと思います。
如何でしょう?
- 親記事No.7080スレッドの返信投稿
- board4 - No.7082
Re7080:「最初から一目瞭然」の構図
- 投稿者:冒険風ライダー
- 2006年09月24日(日) 10時05分
<12巻の場合、登場しているのは現代日本人の竜堂兄妹ではなく四海竜王ですから、田中氏
としては、チャイニーズファンタジーらしい台詞を言わせたかったんじゃないかと推測しますが、
結果として旧日本軍みたいになってしまったんだと思います。>
というより、「天命」だの「天意」だのといった、誰に確認のしようもない曖昧な概念が跳梁跋扈し、それをベースに易姓革命が正当化される思想そのものが、創竜伝曰く「軍隊が中央政府のいうことをきかずに暴走する旧日本軍」と全く同じシロモノでしかないのですからね~。この思想のおかげで中国では有史以来内戦が絶えなかったのですし、「結果として」どころか「一目見ただけで」この構図は明らかなのですが。
そもそも、「登場しているのは現代日本人の竜堂兄妹ではなく四海竜王」だから「チャイニーズファンタジーらしい台詞を言わせたかった」というのであれば、何故宋王朝の「宋朝弱兵」の比較に「二十世紀の大日本帝国」が取り上げられなければならないのですか? 「宋朝弱兵」の比較ならば、私が論の中で出していた「唐王朝時代後期~五代十国時代の藩鎮跋扈」の方が、小説の舞台設定的にも政治・歴史考証的に見てもはるかに妥当なものであるはずでしょうに。
そういう無理をしてまでわざわざ「二十世紀の大日本帝国」を(おそらくは日本罵倒のストレス解消目的で)取り上げ、こき下ろすということを作者および創竜伝の登場人物が「率先して」行っている以上、「そういうお前らも自分達で嘲笑している旧日本軍と全く同じ理論を主張しているのだが、他人様を非難する前に、少しは自分達の行動を振り返ってみてはどうか」という私の主張は、その動機がいかなるものであっても「作者および創竜伝の登場人物にとっては」相当に有効な打撃となりうると思うのですが、如何?
- 親記事No.7080スレッドの返信投稿
- board4 - No.7084
Re:Re7080:「最初から一目瞭然」の構図
- 投稿者:A.Na
- 2006年09月24日(日) 14時14分
あの、私が田中氏や四兄弟を弁護していると思ったのでたら、それは誤解です。
寧ろ冒険風ライダーさんの考察を肯定した上で、さらに一歩踏み込んだつもりなのですが。
(まあ、大した一歩ではないつもりですが)
仰るとおり、田中氏は作品中で旧日本軍を嘲笑しているのに、その旧日本軍と全く同じ理論を
彼らに主張させています。その点について疑問の余地はありません。
ただ、私は「なんで田中氏は大ッ嫌いな旧日本軍と同じ論理を彼らに言わせたのか」あるいは
「彼らの論理が旧日本軍のそれと同じである事に何で田中氏は気が付かなかったんだろうか」
と、田中氏が何を考えていたのかという事に興味を持ちました。
それで、自分なりに考察した事を書いてみただけです(「単に田中氏は何も考えてなかった」という
考え方もありますが...)。
ですから、
>その動機がいかなるものであっても「作者および創竜伝の登場人物にとっては」相当に有効な打撃となりうると思うのですが、如何?
については「仰るとおりですね」としか申しようがありません。
- 親記事No.7080スレッドの返信投稿
- board4 - No.7085
Re7084:「何が最優先されていたか」がポイント
- 投稿者:冒険風ライダー
- 2006年09月24日(日) 16時11分
<あの、私が田中氏や四兄弟を弁護していると思ったのでたら、それは誤解です。
寧ろ冒険風ライダーさんの考察を肯定した上で、さらに一歩踏み込んだつもりなのですが。
(まあ、大した一歩ではないつもりですが)>
そうでしたか。
いや、今回こちらとしては、あなたの書き込みが、
<まるで旧日本軍ではないかという批判はまさしくその通りなんですが、これは封神演義の
影響ではないかと思いますが、如何でしょうか。>
という書き出しから始まっていたので、「動機ないしは元ネタがこうだと推察されるから、これは純然たる小説としての描写であって、特に問題にすべきことではないのでは?」という論理に持っていこうとしていたのではないかと解釈していたのですが、どうもこちらの過剰警戒だったようで。
こちらこそ、投稿の意図を誤解してしまい申し訳ありませんm(__)m。
で、本題についてですが、
<ただ、私は「なんで田中氏は大ッ嫌いな旧日本軍と同じ論理を彼らに言わせたのか」あるいは
「彼らの論理が旧日本軍のそれと同じである事に何で田中氏は気が付かなかったんだろうか」
と、田中氏が何を考えていたのかという事に興味を持ちました。>
私としては「3流ヒューマニズムによる人命尊重を優先したかったから」というのが解答だと思いますね。
A.Naさんが挙げられていた件の描写における例の主張は、四海竜王&太真王夫人一派が、賊に襲われることが事前に判明している宋王朝時代の人間を助ける際に障害となる「人界歴史干渉行為禁止ルール」を破ることを正当化するために持ち出されたものです。創竜伝12巻の宋王朝時代における四海竜王&太真王夫人一派の行動は、その一挙手一投足全てが天界および仙界が定める「人界・歴史干渉行為禁止ルール」に抵触する(厳密に言えば「その時代の誰かに話しかける」「体に触れる」「物を動かす」というだけでもルール違反となる)ものですし、本来の歴史では「賊に襲われて死亡することが確定している人間」を救出するというのはその中でも最大級の違反行為と見做されざるをえませんから、その違反行為を正当化するための理論武装を連中および作者は必要と考えたのでしょう。そして、その結果出されたのが「3流ヒューマニズムによる人命尊重のためなら法を破ってもかまわない」という論理を屁理屈こね回して言い換えたあの主張だったわけです。
それがまさか「旧日本軍の暴走の正当化論理と全く同じになってしまっている」とまでは、「3流ヒューマニズムによる人命尊重」が全てに優先されてしまっている連中および作者の頭では全く気づきようもなかったでしょうし、仮に万が一(にもありえない可能性だとは思いますが)気づいたとしても「3流ヒューマニズムによる人命尊重」を優先する以上は無視せざるをえなかったのでしょう。何しろ創竜伝は、四人姉妹の50億人抹殺計画「染血の夢」に対して、プランもアンチテーゼもゼロの無責任極まりない「反対のための反対」が正当化されているような作品なのですから、後先考えない「3流ヒューマニズムによる人命尊重」がロクでもない論理で作られていても何ら不思議なことではありません。
政治や法律の世界で「3流ヒューマニズム」などを貫き通しても弊害を生むだけでしかないのですけどね~。
- 親記事No.7080スレッドの返信投稿
- board4 - No.7087
お返事ありがとうございました。
- 投稿者:A.Na
- 2006年09月25日(月) 17時15分
最初の私の投稿を読み直して見ましたが、やはり言葉足らずでした。
「12巻の場合、登場しているのは現代日本人の竜堂兄妹ではなく四海竜王だから、田中氏は
おそらく封神演義の様なチャイニーズファンタジーのイメージを他の巻に比べて濃厚に作品内に
導入したかったのだろう。
しかし封神演義のキャラクター達には、『天命』或いは『天意』と称して己の行動を正当化するという、
旧日本軍にも通じる傾向があって、田中氏はそれらを愚かにも、作品内に反映させてしまっている」
とでも書いた方が良かったかもしれません。
>私としては「3流ヒューマニズムによる人命尊重を優先したかったから」というのが解答だと思いますね。
それは創竜伝において一貫した(田中氏は自覚していないであろう)テーマ(笑)の一つですね。
ともあれ、お返事ありがとうございました。
-
- board4 - No.7092
イオン・ファゼカス号の能力
- 投稿者:uma
- 2006年09月28日(木) 11時43分
ども、失礼致します。umaと申します。
銀河英雄伝説を面白く読み、アニメも面白く視聴し、
ここの文書も面白く読んだ者であります。ちなみに銀英伝以外は
一部アニメを見た程度。
ところで
ttp://tanautsu.la.coocan.jp/g-kousatu03_f.html
以降のイオン・ファゼカス号の性能についての議論ですが
銀英伝1巻 P15下段
<動力部や居住部からの熱を遮断させることさえできれば、かなりの長期間にわたって飛行が可能である。そしてその間に、星間物資や無人惑星に恒星間宇宙船の材料を求めればよいのだ。何も飛び立った船でそのまま飛び続ける必要はない。>
の「星間物資や無人惑星に恒星間宇宙船の材料を求めればよいのだ。」を読むにイオン・ファゼカス号そのものは恒星間宇宙船では無いのではと思いました。ワープ能力も無いのではと。帝国軍の追撃と捜索をかわして潜り込んだ無名の一惑星はアルタイル系のアステロイドベルトだかカイパーベルトだかの小天体ではないでしょうか。
惑星地下で80隻の恒星間宇宙船を建造して銀河系の深奥部に向かったとの事。いて腕方面に行ったようです。その際の危険は巨星、矮星、変光星などで「造物主の悪意」。どうも無名惑星に潜った時点で帝国軍は脱走者を完全に見失ってたようです。
恒星間宇宙船はアニメ版ではたしかダイダロス号みたいな形
ttp://en.wikipedia.org/wiki/Project_Daedalus
でしたがどんなものなのやら。一隻あたり5000人乗せにゃならん。しかも何時までかかるか不明で結果的に50年間乗ることに。普通に乗せるとなると小型スペースコロニーの如き世代宇宙船になろうかと。
とりあえず大半の乗員をコールドスリープとか人工冬眠でもさせれば建造運用コストが下げられるかなとも思いました。
- 親記事No.7092スレッドの返信投稿
- board4 - No.7107
Re:イオン・ファゼカス号の能力
- 投稿者:不沈戦艦
- 2006年10月05日(木) 16時00分
> ども、失礼致します。umaと申します。
> 銀河英雄伝説を面白く読み、アニメも面白く視聴し、
> ここの文書も面白く読んだ者であります。ちなみに銀英伝以外は
> 一部アニメを見た程度。
>
> ところで
> ttp://tanautsu.la.coocan.jp/g-kousatu03_f.html
> 以降のイオン・ファゼカス号の性能についての議論ですが
>
> 銀英伝1巻 P15下段
> <動力部や居住部からの熱を遮断させることさえできれば、かなりの長期間にわたって飛行が可能である。そしてその間に、星間物資や無人惑星に恒星間宇宙船の材料を求めればよいのだ。何も飛び立った船でそのまま飛び続ける必要はない。>
>
> の「星間物資や無人惑星に恒星間宇宙船の材料を求めればよいのだ。」を読むにイオン・ファゼカス号そのものは恒星間宇宙船では無いのではと思いました。ワープ能力も無いのではと。帝国軍の追撃と捜索をかわして潜り込んだ無名の一惑星はアルタイル系のアステロイドベルトだかカイパーベルトだかの小天体ではないでしょうか。
>
「移動要塞論争」についてのログを全部読まれましたか?例えば、冒険風ライダー氏のこれとか。
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いいですか、私が「イオン・ファゼカス号亜光速航行論」の欠陥として挙げている「銀英伝世界における索敵の実態」というのは、「特定の星系に入った『後』の索敵」ではなく「特定の星系に入る『前』の航行予測」とでも言うべきものなのですよ。例の貧弱な索敵システムで敵を探すより前に、まずは敵が必ず通行するであろう星系そのものを特定することから始めなければ、例の索敵システムで敵を全く発見することができないばかりか、下手をすれば敵が自軍を素通りして後方の首都や戦略拠点を襲撃する「滑稽な事態」さえ発生しかねないではありませんか。
私が前の投稿で挙げた「宇宙空間の特定星系における艦隊決戦」「軍艦による宇宙船の臨検」「宇宙船や艦隊同士の偶発的遭遇」などといった事例は、「索敵」以前に、宇宙船や艦隊の航行路や行動パターンなどがある程度推測できることや、遭遇予測星系や宇宙船が集結しやすい宙域などをある程度事前に特定できることを意味するのです。そして、そのような星系や宙域の特定が行われた後で、初めて「索敵」が開始され、最終的に敵なり臨検する宇宙船なりを発見する、これが銀英伝世界における「索敵の実態」であると私は述べていたわけです。
Kenさんが挙げられているバーミリオンの例で言うならば、大規模な索敵活動を行う以前に、そもそもヤンは一体どうやってラインハルトがバーミリオン星域を通行するであろうことを予測しえたのか? そして、なぜラインハルトがバーミリオン星域を通行することがあたかも当然であるかのようにバーミリオン星域「のみ」の索敵に専念しているのか? 私が提示した疑問の本質はまさにここにあるわけです。これは明らかに「事前予測」として敵軍が特定星域を通行することが予め判明していることを意味するのです。事前予測で敵が通行する星域が予め特定されているのであれば、その時点で遭遇予測や索敵範囲も限定されるのですから、例の貧弱な索敵システムをもってしても、銀英伝の作中描写自体が示しているように、敵を発見するのはそれほど困難なことではないでしょう。
そして、このようなことが「ワープを使った艦船」に対してさえ大々的に行われているのであれば、亜光速航行しか行えない宇宙船などはなおのこと、事前の宙域特定でいとも簡単に網を張られて捕捉されてしまうであろうから「イオン・ファゼカス号亜光速航行説」は成立しえない、と私は主張しているのです。だから星系が特定された「後」に行われる「索敵」についてなど、私は前の投稿では一言半句たりとも述べてなどいないわけで、この時点であなたの反論は前提そのものが完全に的を外しており、反論としては完全に問題外なシロモノでしかないのです。
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そもそも、ワープもできない宇宙船で逃げ出すってのがおかしな話(ワープ可能な宇宙船を山ほど持っている帝国軍の追跡をかわし、脱出に成功する可能性が低すぎる。しかもその宇宙船の図体はイゼルローン要塞よりでかい巨大サイズで目立つことこの上ない)ですし、それが「作品解釈として正しい」とした場合は、「アルタイルの奴隷たち」は「勇気と無謀の区別がつかない愚か者ども」以外の何でもないとしか言えませんね。前にも、同じようなこと書きましたけど。
- 親記事No.7092スレッドの返信投稿
- board4 - No.7109
よく見りゃ「アルタイル星系を脱出」って書いてますね。失礼しました~。
- 投稿者:uma
- 2006年10月11日(水) 16時20分
ところで何処までを星系と呼ぶのか、隣接恒星と重力が平衡するとこまで星系なのか、それともヘリオポーズ(アルタイルポーズ?)
ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E9%99%BD%E5%9C%8F
までなのか。
前者なら2-3光年ぐらいはあるだろう。後者であれば太陽で50-160天文単位と言うしアルタイルは太陽の10倍明るいそうだから21-67光時程度でしょうか。この場合はオールトの雲は星系外になりましょう。その辺りだと通常航行でも逃げられるかも。
イオン・ファゼカスが通常艦艇に捕捉された状態での追いかけっこで逃げ延びれるとも思えないので帝国の初動の遅れをついてレーダーから隠れたり小惑星に偽装したりしながら逃げるしかないと思われる。幸いアルタイルは若い星で小惑星が多いと推定されるのでその点は隠れるのに有利かも。
イオン・ファゼカスの如き巨体が地表から浮上し、飛び去るのを取り逃がしたということからみてもアルタイル第七惑星やアルタイル星域の監視システムは穴だらけと見えます。監視艇をイオン・ファゼカスに貼り付けることすら出来なかった。どうも宇宙船を建造して逃げ出すケースを全く考慮してなかったようで。
それ以前に建造を許してしまうぐらいですからリンチの入ってた捕虜収容所以上の放置プレイっぷりですが。
エル・ファシルからリンチ司令官が逃げ出した際には恐らく高機動力のワープ艦であったろうし後方星域に一発ワープすれば逃げ出せたろうに捕縛。ワープもなかなか面倒なようで追われているからと下手に発動すると行方不明になるらしいし。準備万端であればワープ艦であっても逃れるのは難しいらしい。
一方その隙をついたヤンは300万人を引き付けて脱出成功。予想外の行動に出られると対応し辛いようです。
あと、ワープアウトもかなり危険かも。というのもレーダー透過装置などの対索敵装備は船があって始めて稼動しうるものであり、何もない空間にワープアウトする際に発生する時空震に対してはそれを抑えるのは無理と思われるので。
その規模たるやガイエスブルクの場合で9000万km(地球-太陽間の60%)離れて戦艦が危険な状態になるほど。
時空震が光速度で伝わる重力波なら冥王星公転軌道を11時間で横断する。行方を眩ませたいならワープアウトしたら急いでその場を逃れたほうがよさそうです。
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- board4 - No.7111
創竜伝3 考察8
- 投稿者:三毛招き
- 2006年10月25日(水) 16時59分
はじめましてです。
田中先生の作品は銀英伝はそれなりに好きなんですが政治描写が入りすぎで辟易してしまいました。
ストーリー的には面白かったのでなにか買おうと思ったのですが、創竜伝なんてかわないで良かったです。(笑)
えっと、ひとつ指摘があるのですが創竜伝3考察8についてです。
>P128下段
><乗員の居住性をよくするため、戦車にエアコンをつける、そのために腹部の装甲を薄くする。兵器としては本末転倒だが、何となくおかしくて、本気で起こる気になれない。もう一歩、踏みこんで考えれば、こんな戦車を発注する自衛隊も、生産する兵器産業のほうも、真剣に戦争する気はなく、巨額の軍事予算を仲よく分配して共存共栄しているというわけではあるが。>
> 居住性もまた兵器の必要条件であると、以前この掲示板で誰かが指摘していましたが、
たぶん、この記述は陸自の90式のことだと思うんですが、今日びの各国のMBTにエアコンがついていない戦車はありません。
戦車についているエアコンは家庭用のものとは違い、高性能のエアフィルターのようなものです。
つまり、毒ガスや細菌兵器対策です。
実は戦車の居住性はエアコンがあっても無くても大して代わりは無いです。
陸自の隊員に渡されるのは電熱ヒーターだけで、夏になると戦車内部はすさまじいそうです。
あと、装甲ですが、90式は確かにほかの国のMBTよりも装甲がやや薄いですが、それは車体が小さいからであり、表面積や体積のことを考えれば防御力は他国の戦車と大差ありません。
少なくとも90式は(正面装甲は)計算上120mm砲を7発たえられるように設計してあり、「兵器として本末転倒」な兵器ではないです。