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投稿ログ398 (No.7307 - No.7369)

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board4 - No.7307

Re:銀英伝あれこれ

投稿者:えむけい
2007年01月04日(木) 11時46分

ちらと見てさしあたって感じたことだけですが、初めて小説版を読んだときに感じた解釈です。
一部小説が手元にないので前後関係を確認できないので何とも返せない場所がありますがお許し下さい。

> 銀英伝:第1巻、P.140
>  元帥府を開き質量ともに十分な前線指揮官をそろえたラインハルトも参謀役の人材の収集には不満を感じていたといいます。「軍事能力は学校教育で育つものではないことを彼は知っていた」……、なんか私の聞いた話とちがいますね。(^_^; ドイツ参謀本部で参謀将校の養成が盛んに行われた時期、逆に前線指揮官の教育が不十分であったと聞きます。戦場でのリーダーと違って「参謀のほうは、それ程の才能のない軍人でも、戦争術の天才にいくらかはあやかることができた」とWWI最後の独参謀総長ゼークトは指摘しています。

軍組織におけるスタッフとしての「参謀」ではなく、戦国時代の日本的に言うところの「軍師(それもラインハルト個人に対しての腹心としての)」のような人材を欲していたと言うことではないのでしょうか? 正直、ドイツの参謀本部がどうこうという様な話ではないと思います。

>  逆に同盟では最前線にある有能な指揮官ヤン・ウェンリーが軍閥化しないよう、あの手この手でその力を削ごうという努力が注がれましたが、WWIIの時、マッカーサー元帥はノルマンディ上陸作戦の指揮官として最適と判断されていたマーシャル参謀総長の後任として最有力の人物と目されながら「政治的野心が強すぎる」との理由でその活躍の場は太平洋地域に限定され、ワシントンに召還されることはありませんでした。前線指揮官の軍閥化なんていってみれば『三国志』世界のものであって近代的な軍隊においてはむしろ中央に置くほうが政官界とのコネクションを作りやすく、現政権にとっての脅威になるようです。

政府に批判的な言動の多い仲良し軍人達が一カ所に(それも要塞に)いる以上、実際に軍閥化するかはおいとくにしても、中央の政治家が恐れるのは至極自然だと思います。


> 銀英伝:第2巻、P.107
>  ラインハルトたちは装甲擲弾兵総監オフレッサー上級大将のことを「石器人」呼ばわりしていますが、ゼッフル粒子の登場によって白兵戦が陸戦において重要な位置を占めるようになった時代にあっては彼は十分に「近代的な勇者」と言うことができるのではないでしょうか?腕力ひとつで下級貴族から上級大将にまで上り詰めた勇者です。

国家政略レベルで考え、軍事戦略レベルで艦隊運用をする人間が、白兵戦だけで上がってきた人間を嘲るのは人間心情として自然なのでは?(それをする人間が高尚かどうかは別として)

> 銀英伝:第3巻P.132
> > 人間は国家なしでも生きられますが、人間なくして国家は存立しえません
>  う~ん、どうかな?果たして国家ないし、何らかの権力機構なしに個人の安全や権利が保障されるのかどうか、もちろん国家があっても保障されない場合はありますが、国家なしにこれらの権利が保障されることは「絶対にありえない」と言っても過言ではないでしょう。国家と個人の関係は鶏と卵のような関係に過ぎないような気がします。20世紀後半から21世紀初頭にかけての国民国家の時代に国家を持たぬ民族がどのような悲惨な目にあったか?ユダヤ、パレスチナ、クルド、etc.歴史をかじっただけでちゃんと学んでいないアマチュア歴史家だからこういう寝言が吐けるんでしょうな。(ーー;

人間は(義務も権利も捨てて)国家なし(の状態になっても)でも生きられますが、人間なくして国家は存立しえません

ってことではないのでしょうか?


> 銀英伝:V巻P.244
> > 私は地上で最大の権力をえたはずなのに、会いたくもない男と会わねばならないのか
>  そりゃそうでしょ。自力で勝ち取ったわけじゃなく、ヒルダのお膳立てでヤンとヨビー閣下から譲り受けただけの権力なんですから。ある意味ヨビー閣下はラインハルトの命の恩人でもあります(笑)。

ここはラインハルトの心情ですね。彼からしたらそんな言葉を吐きたくなるのは自然だと思うのですが、そんな変なことなの?


> 銀英伝:第9巻、P.211
> > 「不名誉な所業を、おれにさせてくれたものだ」
>  ……、事実を指摘されて逆切れしただけのくせによう言うわ。だれも「元帥閣下、どうか私を撃ち殺しておくんなまし」などと一言も頼んではいないのですが。「エゴイズム」という点においてラインハルトとヨビー閣下との間にさしたる違いがあるようには感じられません。政権の維持のために民衆の人気取りをせざるをえない点においても両者は同一ですし、ヨビー閣下が同盟市民の愛国心を鼓舞したのも民衆自身がそれを欲していたからに他なりません。閣下から見ればラインハルトの天才ぶりも「お子様にしては良くやる」程度のものでしかありません。笑っちゃうのも当然でしょう。ラインハルトはその程度の存在にすぎません、ロイエンタールはラインハルトを買いかぶりしすぎです(ついで言うと自分自身も)。ヨビー閣下から見ればローエングラム朝の権力構造など飯事レベルといったところでしょうか?(東方先生、一発ガツンと「だからお前はアホなのだ!」とやっちゃってください)

同上です。ロイエンタールらしい物言いだと思うのですが。

> 銀英伝:第10巻、P.150
> > ローエングラム王朝あるかぎり、銀河帝国の軍隊は、皇帝がかならず陣頭に立つ
>  あれあれ、僅か二代で早くもこの宣言は怪しいものになってしまいましたね。首も据わらない赤子を旗艦のブリッジに立たせるとでも言うんでしょうか?よしんばアレクが立てるようになったとして、同盟亡き後の帝国軍の敵は神出鬼没の宇宙海賊です。内政そっちのけで海賊狩りにばかり精を出す皇帝というのも困り者です。その辺よく考えてもらわないと華麗なる戦争の天才がただの馬鹿に見えてしまいます(などと病人に言ってみたところで詮無い事なのかもしれませんが (^_^;)。

ラインハルトらしい(略

> 銀英伝:第10巻、P.198
> > 「民主主義って素敵ね」「だって伍長が中尉さんに命令できるんだもの、専制政治だったらこうはいかないわ」
>  いや、専制政治でも伯爵夫人が皇帝陛下に対して無理難題を吹っかけるということも全く不可能というわけではないのですが。(^_^; 満二十歳の上級大将なんてのはどう考えても無茶な話でしょう。惚れたものの弱みってやつは社会制度とは関係なく、どんな時代にもありうる話なんですよ。

誰がどこから見てもジョークですが……。ひょっとして僕がおかしいんでしょうかねえ?

> 銀英伝:第10巻、P.217
> > ユリアンの想像世界に住むアッテンボローの姿は、つねに野党の席にいる。
>  結構ですな、自らは責任を問われることのない立場から権力者の非をあげつらって日を暮らす、無責任な話です。対案なき反対論など糞の役にも立ちません。「つねに野党の席にいる」ということはアッテンボローは自分が提案した案が採択されるや否や反対派へと鞍替えするのでしょうか?散々「打倒帝国」を叫びながら真っ先に降伏してしまったヨビー閣下とどこが違うんでしょうね?(^_^; どっちかっていうと野党というよりはマスコミに近いのでは?

与党にいる姿が想像できない、ってだけの意味でしょ?

> 銀英伝:第10巻、P.231
> > 「皇帝アレク陛下に忠誠を誓約しなさい」
>  人の話を聞け~!だれが「息子に臣下を与えたい」と言った?「対等な友人が欲しい」というのが先帝陛下の御意ぞ。

皇帝の「臣下のミッターマイヤー」にそれを求めるのは無茶というものでしょう。他に言いようもあるまいに。

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board4 - No.7310

Re:巡洋艦の効用

投稿者:ろくでん
2007年01月05日(金) 12時35分

不沈戦艦さん、ろくでんです。

>  巡航艦が戦艦や駆逐艦に比べて航続距離が長いのであれば確かに価値はあるでしょうけど、「銀英伝世界」ではどうなんでしょうね?そのあたりがどうなのか分からないので、これについては何とも言えないと思いますわ。戦艦や駆逐艦と航続距離に差がない場合は、存在価値がなくなってしまいますから。
 そもそも物語の中で艦艇の種別、編成が話題に上ったのってリップシュタット戦役でのリッテンハイム艦隊対キルヒアイス艦隊のときぐらいしかないはずです。あとは数で戦力が表現されるだけで駆逐艦が一万隻なのか戦艦が一万隻なのか明記されていません。

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board4 - No.7330

Re:自転車操業!?ローエングラム朝の経営状態

投稿者:独貧貴族
2007年01月10日(水) 13時58分

> 独身貴族さん失礼いたします。
>
> 一つうかがいますが「叛乱貴族でさえ宇宙艦隊持ち」「アルテミスの
> 首飾りを私有している貴族もいる」「イゼルローンはとある大貴族の
> 身代と引き換えに建造された」「リップシュタット盟約の総戦力はラインハルト以上」この豪華な陣営の財産が『たかが知れてる』というのは
> ちょっと乱暴に過ぎませんでしょうか。おそらく根拠はブラウンシュバイク公の親戚のヴェスターラント領主の過酷な軍費目当ての取り立てでしょうが、財産にも『回転資金』と『固定資産』がありまして当時は
> ラインハルトの快進撃に『回転資金』がいやがうえにも不足していたんでしょう。
> しかるに勝ってしまえば『資産の処理』にもそれなりの時間を割ける
> 道理で、とあればラインハルトによる『帝国国庫』は最低リップシュタット盟約軍との戦力差、つまり倍額に増えたと思って良く倍の予算があればそれなりの事ができて不思議に思いませんけどね。

御尤もですS.Kさん。
同盟って生産ラインが疲労した素人のミスで爆発するようなインフラまで疲弊した国なんですよね。
それだとラインハルトが警戒したのは同盟の建て直しでは無く、同盟崩壊による帝国の治安の悪化ではないでしょうか。同盟が上記の様では、例えオーベルシュタインが同盟にいても、同盟の再建は難しいと思います。
同盟のスピード侵攻を経済面以外の見方にするとはラインハルトのスピード侵攻は同盟の国家崩壊による宙賊の大量発生(or同盟の北朝鮮化)を防ぐためだったかもしれません。

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board4 - No.7331

Re:神々の黄昏作戦

投稿者:独貧貴族
2007年01月10日(水) 14時21分

身も蓋もないですが、疲弊し切った同盟に帝国と戦う力は無く原作より帝国軍を幾らか梃子摺らす程度で終焉は同じだと私は考えます。

board4 - No.7332

ヤンが女だったら

投稿者:独貧貴族
2007年01月10日(水) 15時07分

あの性格でヤンが男では無く女だったら、キャゼリヌ先輩やポプラン、シェーンコップがそんなヤンに異性を感じるとは思えませんがユリアンの苦労と苦悩は確実に増えそうです。

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board4 - No.7345

Re:ヤンが女だったら

投稿者:源黄理
2007年01月19日(金) 21時48分

> あの性格でヤンが男では無く女だったら、キャゼリヌ先輩やポプラン、シェーンコップがそんなヤンに異性を感じるとは思えませんがユリアンの苦労と苦悩は確実に増えそうです。


先輩はともかくシェーンコップはそんなヤンに魅力を感じるかもしれませんよ,あの御仁趣味の間口広そうだし
ユリアンの苦労は同感ですが

しかし、この場合フレデリカはどうなるんでしょう?
こっちも性別逆転?

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board4 - No.7346

Re:ヤンが女だったら

投稿者:独貧貴族
2007年01月20日(土) 04時02分

>先輩はともかくシェーンコップはそんなヤンに魅力を感じるかもしれませんよ,

確かに、難攻不落って事でポプランとシェーンコップはかえって燃えるかも知れませんね。

>しかし、この場合フレデリカはどうなるんでしょう?
こっちも性別逆転?

フレデリカは性別逆転無しで。
この場合彼女が軍人になるのは、
頼りなさそうな同盟軍のお姉さん(ヤン)をサポートする為。
愛に目覚めた(ヲイヲイ)。
のどちらかになるでしょう。

board4 - No.7351

アムリッツァ会戦について

投稿者:珍迷怪
2007年01月22日(月) 13時51分

はじめまして。珍迷怪と申すものです。
最近、銀英伝のOVAを久しぶりに観て、少々疑問に感じた事がありました。皆様のご意見を頂ければ幸いです。


会戦中盤、ビッテンフェルトは突出しすぎてヤンに叩かれ、ラインハルトに救援要請を出します。それに対してラインハルトは『予備兵力なぞ無い!』と答えますが、これは妙じゃないでしょうか?
この会戦に至るまでに、帝国軍は同盟軍をだいぶ叩いています。
同盟が当初投入した八個艦隊の内、3・7・11の三個艦隊は壊滅状態、9・10の二個艦隊は司令官脱落のためまともな戦力とはならず、5・8は三割程度の損害を喰らい、ヤンの13艦隊も一割程度は戦力を減らしていたでしょう。
それに対して帝国側は有利な態勢から攻撃を掛けた事から、それほど損害はでていないでしょう。多めに見積もっても一個艦隊分(10000~15000隻ぐらい?)位でしょう。
つまり、会戦に臨む時点では帝国側はかなり戦力的に優越していると考えられるのです。にもかかわらず、予備兵力を準備しないというのはどういうことでしょうか?
予備兵力が無いと、攻勢の際には打撃力を欠き、逆に守勢の際には戦列に開いた穴を塞げず、戦線全体の崩壊を招きかねません(実際、そうなりかけました)。
兵力に余裕が無く、予備を抽出しようにも出来ないと言うわけでも無い(キルヒアイスに全体の三割を回して別働隊を組織している)のに予備を準備しなかったのは、明らかにラインハルトのミスではないでしょうか?

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board4 - No.7352

Re:アムリッツァ会戦について

投稿者:独貧貴族
2007年01月22日(月) 15時39分

> 兵力に余裕が無く、予備を抽出しようにも出来ないと言うわけでも無い(キルヒアイスに全体の三割を回して別働隊を組織している)のに予備を準備しなかったのは、明らかにラインハルトのミスではないでしょうか?

『予備兵力なぞ無い!』は予備兵力が無いのではなく、
「(貴様を救う)予備兵力なぞ無い!(自分で撒いた種だ自分で刈り取れ)」と私は見ました。その後、記憶がイマイチ曖昧ですが癇癪を治めた金髪の坊やがビッテンフェルトの救援を向けたと思います。

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board4 - No.7354

Re:アムリッツァ会戦について

投稿者:珍迷怪
2007年01月23日(火) 12時09分

独貧貴族さま
レス有難う御座います

> 『予備兵力なぞ無い!』は予備兵力が無いのではなく、
> 「(貴様を救う)予備兵力なぞ無い!(自分で撒いた種だ自分で刈り取れ)」と私は見ました。その後、記憶がイマイチ曖昧ですが癇癪を治めた金髪の坊やがビッテンフェルトの救援を向けたと思います。

いや、その救援はキルヒアイスに命じて差し向けているんですよ。だから、あの時点でラインハルトの手元には予備兵力は無かったとおもうのです。(しかも、その救援もアムリッツァ恒星の急変で間に合いませんでした)
煎じ詰めて言えば、キルヒアイス隊に兵力を回しすぎなんですよね。キルヒアイス隊の任務は『同盟軍の側背を奇襲する』である以上、それ程大兵力は必要無いと思うのですが……

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board4 - No.7355

Re:今更ですが

投稿者:平松重之
2007年01月23日(火) 15時54分

> 2.復活した死者・ルトルド侯爵

 この部分ですけど、この間書店で光文社版のノベルズの該当箇所を確認した所、「ルトルド侯爵」が「ロレンソ侯爵」に変更されていました。どうやらノベルズ版にする際に修正した模様です。

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board4 - No.7356

Re:ヤンが女だったら

投稿者:A.Na
2007年01月23日(火) 17時23分

とりあえず(ヤンに似ているかどうかは別として)、同居している少年に家事全般を任せきりの葛城ミサトとか、読書オタクの読子・リードマンとかいったキャラが頭をよぎってしまいましたが…

しかし、ポプランやシェーンコップが女のヤンを口説き初めたりしたら、キャゼルヌ辺りが「幾らイゼルローンの山海珍味を食べ尽くしたからと言って、あんなゲテモノに手を出す事はあるまいに」等と毒舌を発揮しそう。

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board4 - No.7357

Re:アムリッツァ会戦について

投稿者:ケイ
2007年01月24日(水) 01時42分

こんにちは 思ったことをつらつら書かせて戴きます。

> それに対して帝国側は有利な態勢から攻撃を掛けた事から、それほど損害はでていないでしょう。多めに見積もっても一個艦隊分(10000~15000隻ぐらい?)位でしょう。
> つまり、会戦に臨む時点では帝国側はかなり戦力的に優越していると考えられるのです。にもかかわらず、予備兵力を準備しないというのはどういうことでしょうか?

確かに予備兵力がないのはどうかなとも思いますが、

アムリッツァで開戦する段階で
同盟軍に予備・増援戦力が無いのは決定的でありますし、
同盟艦隊を完全殲滅を目的として
予備戦力も前線へ投入してたんじゃないかと私は思います。

もしくは本来の予備戦力をを
キルヒアイスに回したのかもですね。

ラインハルトのミスか?に関しては
事実上圧倒的優勢ですので、予備兵力があったとしても
そのまま待機させずに前線に投入するんじゃないのでしょうか?
同盟軍に挟撃される危険性がある等なら別ですが、
その可能性は限りなく0と言えます。
包囲し続け、同盟軍を疲弊・崩壊させるのなら
なるべく多くの戦力を参加させた方がいいのではないかと。

私はミスだとまでは言えないとは思います。
それでも万一に備えるのが司令官なのかもしれませんが
「万一」を考慮する段階をクリアしてたのでは?と私は考えます。

ビッテンフェルトとラインハルトの感覚のズレが問題ですかね。
でもそこまで考えてたら
ラインハルトは超人になってしまうような気がします。

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board4 - No.7360

Re:アムリッツァ会戦について

投稿者:珍迷怪
2007年01月24日(水) 12時09分

ケイさま
レス有難う御座います

> アムリッツァで開戦する段階で
> 同盟軍に予備・増援戦力が無いのは決定的でありますし、
> 同盟艦隊を完全殲滅を目的として
> 予備戦力も前線へ投入してたんじゃないかと私は思います。

予備まで投入しての攻勢だとすると、会戦序盤での行動が消極的に過ぎると思います。特に、ビッテンフェルトの攻勢が開始され、アップルトンの第八艦隊を窮地に陥れた際に他の艦隊に指示を出して戦果を拡大するなり同盟他部隊に負荷を掛けるべきではないでしょうか?

> もしくは本来の予備戦力をを
> キルヒアイスに回したのかもですね。

私もそう思います。というか、キルヒアイスに兵力を回しすぎだと思いますよ。ビッテンフェルトの救援は結局、キルヒアイス隊から抽出させて差し向けているんですから。

> ラインハルトのミスか?に関しては
> 事実上圧倒的優勢ですので、予備兵力があったとしても
> そのまま待機させずに前線に投入するんじゃないのでしょうか?
> 同盟軍に挟撃される危険性がある等なら別ですが、
> その可能性は限りなく0と言えます。
> 包囲し続け、同盟軍を疲弊・崩壊させるのなら
> なるべく多くの戦力を参加させた方がいいのではないかと。

上で述べましたが、それだとラインハルトの指揮の消極性が説明出来ないんではないかと。私の見たところ、この会戦序~中盤はただ漫然と攻撃させているように思えました。

> 私はミスだとまでは言えないとは思います。
> それでも万一に備えるのが司令官なのかもしれませんが
> 「万一」を考慮する段階をクリアしてたのでは?と私は考えます。
>
> ビッテンフェルトとラインハルトの感覚のズレが問題ですかね。
> でもそこまで考えてたら
> ラインハルトは超人になってしまうような気がします。

ビッテンフェルトがポカをしなくても、例えば、同盟軍が局所的な優勢を作り、そこに攻撃を集中させて戦線の突破を図ると言うことも有り得るわけです。それに対応できる予備を準備していないのは私は明らかなミスであると考えます。

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board4 - No.7361

Re:ヤンが女だったら

投稿者:珍迷怪
2007年01月24日(水) 12時29分

> あの性格でヤンが男では無く女だったら、キャゼリヌ先輩やポプラン、シェーンコップがそんなヤンに異性を感じるとは思えませんがユリアンの苦労と苦悩は確実に増えそうです。

苦悩……、と言うか、読んでるこっちの方が悩ましいような…。
『チャーミングな29歳独身女性士官と14歳の美少年が同居』……、なんだか、甘美でイケナイ妄想が沸々涌いて来るんですが。
ここはやはり、ユリアンにも女の子になってもらうしか……。
名前は、ユリア・ミンツ?
成績優秀、運動神経抜群、しかも料理上手な亜麻色の髪の美少女! ……、ギャルゲーの『ラスボス』ですな。

board4 - No.7362

『殲滅』は必要か?

投稿者:珍迷怪
2007年01月24日(水) 13時37分

アムリッツァ会戦は結局、ビッテンフェルトのミスが祟って同盟軍を相当数取り逃がします。ラインハルトはこの事を非常に悔しがっていますが、私にはひとつ、疑問があるのです。それは、『この時点で同盟軍に大打撃を与えることは果たして妥当か?』と言うことです。同盟軍をこの時点で弱体化させすぎてしまうのは、ラインハルトにとって、無益どころか有害ではないでしょうか?

この当時のラインハルトの立場は何によって担保さているのでしょう? ……よく知られている『皇帝の寵姫の弟』は勿論有ります。ですが、これは随分私的で儚い物です。専制君主の恣意は多少は公的な色彩を帯びずには済まされない性質のものである事は確かですが、恣意だけに、心変わりしてしまえばそれまでですし、心変わりしなくても意思を反映できない状態、つまり皇帝が死んだり重病に倒れてしまえば同じ事となります。このように、皇帝との繋がりだけに頼っていると立場の保全にははなはだ心もとなく、他に何らかの方策を探す必要が(社会的地位が上がれば、なおさら)有ります。
公的な必要性を他者に示すことが出来れば、彼を嫌い憎むもの達でも早々排除出来なくなります。では、彼の『公的な必要性』とは?
彼は軍人です。それも『飛び切り有能な』軍人です。さて、『飛び切り有能な』軍人が必要な状況とは? ……それは強力な『敵』、即ち同盟軍がいてこそ成立するのではないでしょうか?

『狡兎死シテ良狗煮ラレ、飛鳥尽キテ良弓蔵サル』という言葉が有ります。漢の将軍韓信は、西楚の覇王項羽との抗争に多大な貢献をしたのにも関わらず、項羽亡き後は疎んじられ、最終的には処刑されてしまいました。これと同じことがラインハルトにも当てはまるのではないでしょうか?

もし、あの会戦で殲滅に成功した場合の帝国・同盟の戦力比はどうなっていたでしょうか。帝国は、ラインハルトが元帥に昇進した時点で18個艦隊有りました。その後、ゼークトの艦隊が壊滅し、アムリッツァ会戦でもいくらか損失を出したでしょう。大目に見積もって2個艦隊分としても残りは15。対する同盟は第一、第十一の2個艦隊のみです。戦力比は7.5:1。イゼルローンがあるといっても絶望的な差といわざるといえません。この状況で、『飛び切り有能』ではあるけれども、『危険』な軍人でもあるラインハルトは未だに必要であると、帝国中枢は考えてくれるでしょうか。しかも、会戦終了後には皇帝は死んでいるのです……。

ラインハルトがこの事に気付かなかったとしても、誰か指摘しなかったんでしょうか?これはオーベルシュタインが考えるべきことだったと思うのですが……。

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board4 - No.7363

Re:ヤンが女だったら

投稿者:独貧貴族
2007年01月24日(水) 16時05分

> 苦悩……、と言うか、読んでるこっちの方が悩ましいような…。
> 『チャーミングな29歳独身女性士官と14歳の美少年が同居』……、なんだか、甘美でイケナイ妄想が沸々涌いて来るんですが。
> ここはやはり、ユリアンにも女の子になってもらうしか……。
> 名前は、ユリア・ミンツ?
> 成績優秀、運動神経抜群、しかも料理上手な亜麻色の髪の美少女! ……、ギャルゲーの『ラスボス』ですな。

ユリアンは男の子、フレデリカは女性のほうが色々な意味で美味しいと思います。

同盟崩壊時、ラインハルトに妻に欲しいと言われるヤン。
シェーンコップ「提督は帝国皇妃か~、まあ前からあの坊やを高く買っていたから無理ないか。」
ユリアン♂「提督は権力に靡くような人では有りません!!」
ポプラン「保護者が心配かいユリアン、提督は俺でも落とす事が出来なかったんだあの坊やに靡く訳が無いだろ。」
イワン「連敗の勇者の発言は、信憑性の無い慰めしか聞こえないな。」
キャゼリヌ先輩「珍味に飽きて下手物食いになったシェーンコップ、ポプラン、ヤンと一緒に暮らして居て味覚が破壊されたユリアンはともかく、皇帝陛下までなんでヤンを欲しがるのかねえ。」
フレデリカ♀「提督・・・」
キャゼリヌ(一部、特殊な趣味でヤンを慕っているのもいるがな。)

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board4 - No.7365

Re:『殲滅』は必要か?

投稿者:独貧貴族
2007年01月24日(水) 16時29分

確かに同盟軍をあの時点で殲滅させるのは得策とは言い難いです。
貴族達が優秀過ぎる将軍(ラインハルト)の排除に乗出すのは目に見えています。オーベルシュタインは事を指摘しなかったのは考えられる点として
1.貴族の派閥を利用してラインハルトの居場所を確保していた
2.貴族のラインハルト排除を期にしたクーデターによる帝国崩壊を目論んでいた(結果ラインハルトが失脚しても帝国さえ滅ぼせれば良い)
3.ラインハルトの激昂し易い欠点を過大に流し、貴族達にラインハルトの制御は可能と錯覚させた(平民、下級貴族とラインハルトを侮る所の多い貴族にそう錯覚させるのは容易いかも?)
4.その他
かもしれません。

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board4 - No.7366

Re:アムリッツァ会戦について

投稿者:ケイ
2007年01月24日(水) 17時14分

珍迷怪さま レスどうもです。

> 私もそう思います。というか、キルヒアイスに兵力を回しすぎだと思いますよ。ビッテンフェルトの救援は結局、キルヒアイス隊から抽出させて差し向けているんですから。

キルヒアイスへの戦力の偏りは確かにバランスを欠いているとは
思いますが、これはキルヒアイスのNo.2としての立場を内外に示したい という理由しか浮かびません。
戦力差は絶対的ですし大規模な包囲殲滅戦はラインハルトの好む戦術でもある。
別働隊をキルヒアイスを任せ、過剰気味な戦力を回すのは仕方ないことかもしれませんね。ただし大兵力が後背を付いた時に与える心理的効果、敗北感は相手側に深刻な打撃を与えると思うので有効であると考えます。

>ラインハルトの指揮の消極性が説明出来ないんではないかと。私の見たところ、この会戦序~中盤はただ漫然と攻撃させているように思えました。

これも確かに優勢であるので、一気に攻めるべきかとも思います。ご指摘の通り漫然とというイメージはあります。

ただ元々同盟軍の士気・補給面がボロボロであるので、強引に攻めて損害を出すより、持久戦の構えを選択したのではないんでしょうか?
全ての戦線において間断無く戦闘継続することによって、同盟軍に立て直す余裕を与えず、なおかつ自軍に被害をなるべく出さずに勝とうとした。
で、帝国側は予備としていた戦力も順次入れ替えつつ戦えば疲労も抑えて延々戦い続けることができるかと思いますが。

犠牲を抑えて勝ちたいと考える理由としては強引でありますが
後に続く大貴族達との戦いを見据えてかもですね。
90%勝ちの決まった戦いで冒険を侵す必要も無い。挟撃が完成すれば同盟は崩壊するのだから無理せず攻めていけばよいと。

> ビッテンフェルトがポカをしなくても、例えば、同盟軍が局所的な優勢を作り、そこに攻撃を集中させて戦線の突破を図ると言うことも有り得るわけです。それに対応できる予備を準備していないのは私は明らかなミスであると考えます。

上のご指摘に関しては
「同盟が局地的優勢を作る」こと自体が無理ではないかと考えます。
総司令部が戦場不在で横の連携も取りづらく
各艦隊ごとに戦わざるを得ず、集結までに艦隊半壊や司令部全滅等、普通ならイゼルローン要塞まで引き
戦力再編せねば再戦もままならない状態の同盟軍が、
万全の状態の帝国軍に局地的とはいえ優勢を勝ち取るのは厳しいと思いますが。

予備兵力の有無に関して
小説によるとキルヒアイスの挟撃を悟らせないための攻勢を仕掛けねばならかったようです。キルヒアイスが全軍の3割を率いた以上、カモフラージュとして予備兵力すら前線に送る必要はあったと思います。

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board4 - No.7367

Re:アムリッツァ会戦について

投稿者:ろくでん
2007年01月25日(木) 12時22分

はじめまして。珍迷怪さん、ろくでんです。

戦場とは混乱と錯誤が交錯するところと聞きます。そのさ中に、たった一つのミスが戦線全体を危うくするような余裕のない作戦は立てる奴と裁可する奴が悪いと私も思います。ビッテンフェルトの罪は実行責任者の一人として、作戦の無謀さに気づかなかった点に限定されるべきでしょう。

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board4 - No.7368

Re:アムリッツァ会戦について

投稿者:珍迷怪
2007年01月25日(木) 12時37分

> 珍迷怪さま レスどうもです。

いえいえ、こちらこそ有難う御座います

> キルヒアイスへの戦力の偏りは確かにバランスを欠いているとは
> 思いますが、これはキルヒアイスのNo.2としての立場を内外に示したい という理由しか浮かびません。
> 戦力差は絶対的ですし大規模な包囲殲滅戦はラインハルトの好む戦術でもある。
> 別働隊をキルヒアイスを任せ、過剰気味な戦力を回すのは仕方ないことかもしれませんね。ただし大兵力が後背を付いた時に与える心理的効果、敗北感は相手側に深刻な打撃を与えると思うので有効であると考えます。

単なるデモンストレーションの為に自身の軍事的優位を手放すとは思えないのですが…。
後、帝国・同盟の戦力差ですが、帝国優位なのは間違いないにしても『絶対的』と言える程かけ離れていないと考えられます。おそらく、キルヒアイス隊を含めた投入可能兵力比で1・43:1より大きく3:1よりは小さい、大体2:1前後ではないかと思います。理由は1.43:1より小さいとキルヒアイス隊に3割回してしまうとアムリッツァ正面で同盟軍と向き合う兵力が1:1以下になってしまい、
3:1以上離れていると正面で向き合う兵力比は2.4:1超。これだけ離れてしまえば、余程やむをえない事情が無い限り、同盟側は会戦に訴えることせずに撤退を選択するのではないでしょうか。

> これも確かに優勢であるので、一気に攻めるべきかとも思います。ご指摘の通り漫然とというイメージはあります。
>
> ただ元々同盟軍の士気・補給面がボロボロであるので、強引に攻めて損害を出すより、持久戦の構えを選択したのではないんでしょうか?
> 全ての戦線において間断無く戦闘継続することによって、同盟軍に立て直す余裕を与えず、なおかつ自軍に被害をなるべく出さずに勝とうとした。
> で、帝国側は予備としていた戦力も順次入れ替えつつ戦えば疲労も抑えて延々戦い続けることができるかと思いますが。
>
> 犠牲を抑えて勝ちたいと考える理由としては強引でありますが
> 後に続く大貴族達との戦いを見据えてかもですね。
> 90%勝ちの決まった戦いで冒険を侵す必要も無い。挟撃が完成すれば同盟は崩壊するのだから無理せず攻めていけばよいと。

はい、私もそう思います。帝国側の作戦は『同盟軍をアムリッツァ正面に拘置し、キルヒアイス隊が敵側背を突いた時点で全面攻勢に移行、包囲殲滅する』である以上、序盤が消極的なのは当然です。だとすると、ビッテンフェルトの突出は一体何なのでしょう? もし、おっしゃるような予備兵力全てを投入しての拘置作戦であった場合、彼の行動は陣形のバランスを崩し、作戦の継続そのものを危うくする危険な行動であると言わざるを得ません。何故、ラインハルトは彼を制止しないのでしょう?
……ビッテンフェルトのするに任せていたのだとしたら、作戦の指示徹底を欠いたラインハルトのミスでしょう。もし、ビッテンフェルトが制止を無視したんだとすれば……彼を厳重に処罰せねばなりません。キルヒアイスが助命嘆願しようがお構いナシです。処罰せねば、軍隊を軍隊たらしめている背骨『指揮系統の徹底』を自ら否定することになってしまうのですから。

> 上のご指摘に関しては
> 「同盟が局地的優勢を作る」こと自体が無理ではないかと考えます。
> 総司令部が戦場不在で横の連携も取りづらく
> 各艦隊ごとに戦わざるを得ず、集結までに艦隊半壊や司令部全滅等、普通ならイゼルローン要塞まで引き
> 戦力再編せねば再戦もままならない状態の同盟軍が、
> 万全の状態の帝国軍に局地的とはいえ優勢を勝ち取るのは厳しいと思いますが。
>
> 予備兵力の有無に関して
> 小説によるとキルヒアイスの挟撃を悟らせないための攻勢を仕掛けねばならかったようです。キルヒアイスが全軍の3割を率いた以上、カモフラージュとして予備兵力すら前線に送る必要はあったと思います。

上で述べましたが、戦力格差が絶望的なら、さっさと引き上げているでしょう。それをしないでアムリッツァに踏みとどまっているのは何らかの理由が有るからなんでしょう。……考えられるのは、帝国領内にいる敗残兵、及び同盟に亡命を希望する帝国人民がイゼルローン要塞の同盟側に逃げ込むまでの時間を稼いでいるんでしょう。ですが、これは程度問題で、『10000隻の敗残部隊を収容するために40000隻の艦隊が全滅する』では本末転倒で、適当なタイミングで引き上げる必要があります。そして、『適当なタイミング』を見極めるに必要な兵力はあったんでしょう。で、ソフト的に、つまり運用面で局地的優勢が作れるかどうかですが……、これは、確かに難しいでしょう。ですが、それは同盟の視点から見た場合であり、帝国側は知りようがありません。目の前の敵兵力を見て『局地的劣勢に陥るかどうか?』を判断し、予備兵力を準備して戦闘に臨むか、全部隊を投入して大攻勢をかけ一挙に覆滅を図っても安全かを決めることになります。その見積もりを誤ったとすれば、これはラインハルトのミスと言わざるをえないでしょう。
最後の、『カモフラージュとして予備兵力すら前線に送った』とのことですが、単なる見せ掛けなら、配置した箇所から外してビッテンフェルトの所に送っても問題ないでしょう。これ即ち『予備兵力』です。

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Re:アムリッツァ会戦について

投稿者:珍迷怪
2007年01月25日(木) 13時02分

> はじめまして。珍迷怪さん、ろくでんです。

こちらこそ、はじめまして。レス有難う御座います

> 戦場とは混乱と錯誤が交錯するところと聞きます。そのさ中に、たった一つのミスが戦線全体を危うくするような余裕のない作戦は立てる奴と裁可する奴が悪いと私も思います。ビッテンフェルトの罪は実行責任者の一人として、作戦の無謀さに気づかなかった点に限定されるべきでしょう。

ケイさんへのレスで書いたことなんですが、全兵力を投入しての拘置作戦と言う可能性も有る事は有るので、無謀、とまではいえないかもしれません。ですが、その場合も作戦の指示徹底を欠いた訳ですからラインハルトのミスは指弾されるべきでしょう。

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