- 親記事No.4492スレッドの返信投稿
- board4 - No.4495
Re:「君はなぜベストをつくさないのか」
- 投稿者:ていわい
- 2003年08月21日(木) 12時04分
>> ブエノス・ゾンデ市の基本法には憲法第九条をモデルにしたと思われる「国際紛争を解決する手段としての軍事力の行使の禁止」と言う条文があるのですが、七都市物語の世界で、このような条文を基本法に入れているあたり、ブエノス・ゾンデ市の政治的センスは我が日本国の数段下といってよいでしょう。
>
蜃気楼さんの考えは「ブエノス・ゾンデ市の基本法は軍事力の所有を禁じてる」だと思われますが、モデルになったと思われる日本国憲法第九条の第一項は軍事力の所有を禁じてはいません。第一項の「国際紛争」とは侵略戦争や植民地の権益を守る戦争であり、外国の侵略から国を守るための戦争は「国際紛争」には含まれない、というのが定説だからです。
軍事力の所有を禁じてるのは第二項です。第一項は日本は二度と侵略戦争や他国を植民地化しませんよ、という宣言です。ブエノス・ゾンデ市にしてみればたとえ建前でもあったほうが外面がいいと考えたのでしょう。
- 親記事No.4343スレッドの返信投稿
- board4 - No.4496
Re:この辺りで…
- 投稿者:平松重之
- 2003年08月21日(木) 17時12分
<なぜ、山本弘やファンタジーを論じるのはよくて、マスメディアの自国批判を論じるのは「板違い」なのか>
山本弘氏については「なぜと学会は創竜伝をトンデモ認定しないのか?」「山本氏は田中氏及び田中作品をどの様に評価しているのか?」といった、あくまで田中芳樹論の一環として、田中氏や氏の作品に対する山本氏のスタンスなどについて言及しているので、掲示板の趣旨には沿っていると思います。
ファンタジー論については山本氏の「テンプレート通りの話をそのまま書く奴は馬鹿」という主張について言及する為に管理人さんが示された論であり、いわば上の山本弘論の一環である訳です(これはさすがに長く続いて板違いになりかけていましたが、管理人さんや反論なさったNightさんは自制なさって1週間程度で終結させておられます)。
さて、件のメディア論のスレッドについてですが、ざっと拝見した限りでは田中芳樹の田の字も感じられません。4376のシーカーさんの発言を不沈戦艦さんが放置なさっていたのは、「まだ多少の脱線」の段階だと判断なさったからでしょう。しかし、4374のKenさんの書き込みから4418の不沈戦艦さんの書き込みまで、ざっと10日以上経過しており、レスの数も10以上に達していましたし、適度な所で切り上げるという気配も感じられませんでした。田中芳樹論と関係のないスレッドがこれほど伸びるのは掲示板の趣旨に反する、と言う判断は至当であると思います。過去の掲示板では創竜伝と美味しんぼの比較から美味しんぼ談義が発展した事がありましたが、その時は適当な所で管理人さんは中止を呼びかけておられましたし。
では何故管理人さんが注意してこないのか?と仰られるのは当然ですが、4337(7/14時点)で管理人さんは、
<個人的に現在大変に多忙なため、質問や指摘を頂いてもなかなか返事を返すことが出来ません。また、返事が著しく遅くなることもありえます。
申し訳ありませんが、上記ご了承下さい。>
と書いておられます。この辺りの事情を考慮すれば、ご多忙ゆえに対応が遅れてしまっていると推測出来ますので、「管理人が何も言って来ないから、田中芳樹論と関係なくとも続けてもいいのだろう」とお考えになるのは早計かと思われます。
後、4480の、
<他人を批判したあげくに、反論が来ると「これ以上続ける気がない」と逃げる悪癖は、一向に直りませんね。「逃げも隠れもしないから、とことん論争しよう」という責任感や気慨はあなたにはないのですか?あなたが田中芳樹を撃つことができるのは、相手から反論が来ないことが分かっているからですか?>
についてですが、失礼ながらこれ以上「とことん論争」しても田中芳樹論と何の関係もない事柄で掲示板に剣呑な雰囲気を延々と漂わせてしまうだけなのではないでしょうか?それが分かっておられるから不沈戦艦さんは打ち切りの意思を示されたのでしょう。この掲示板はあくまで公共の場ですので、どうかその辺りをご一考下さい。
まあ、いずれにせよ、メディア論については皆さん撤退されておられますし、この話題もこの辺りでやめにした方がよろしいかと。
-
- board4 - No.4497
田中芳樹にとって
- 投稿者:佐々木公彦
- 2003年08月22日(金) 13時39分
フセイン政権から、開放されたイラク人というのは、人類じゃないってことだね。
文庫版の座談会を読むと。
偉大なる、作家さまはとうとう人類認定まではじめましたか。
どうやったら、あそこまで狂えるんだろう。
-
- board4 - No.4498
シェアードワールド(レッドホットドラグーン)
- 投稿者:北海道在住佐藤
- 2003年08月22日(金) 14時49分
最近思うことなのですが、田中芳樹氏が書いた本編よりも、他の作家さんが書いた作品のほうが面白く思えてきました。
最近では「羅門祐斗氏」の「ハイムーン=銀月の嵐」が、本編よりも内容的に読み応えがあったと思います。
試みにひとつこんな提案はいかがでしょう、「佐藤大輔氏」に「銀河英雄伝説」を書いてもらい、「田中芳樹氏」に「レッドサンブラッククロス(皇国の守護者も可)」を書いてもらい、「羅門祐斗氏」に「レッドホットドラグーン」をかいてもらうのは。
- 親記事No.4492スレッドの返信投稿
- board4 - No.4499
Re:「君はなぜベストをつくさないのか」
- 投稿者:蜃気楼
- 2003年08月22日(金) 16時30分
> >> ブエノス・ゾンデ市の基本法には憲法第九条をモデルにしたと思われる「国際紛争を解決する手段としての軍事力の行使の禁止」と言う条文があるのですが、七都市物語の世界で、このような条文を基本法に入れているあたり、ブエノス・ゾンデ市の政治的センスは我が日本国の数段下といってよいでしょう。
> >
> 蜃気楼さんの考えは「ブエノス・ゾンデ市の基本法は軍事力の所有を禁じてる」だと思われますが、モデルになったと思われる日本国憲法第九条の第一項は軍事力の所有を禁じてはいません。第一項の「国際紛争」とは侵略戦争や植民地の権益を守る戦争であり、外国の侵略から国を守るための戦争は「国際紛争」には含まれない、というのが定説だからです。
> 軍事力の所有を禁じてるのは第二項です。第一項は日本は二度と侵略戦争や他国を植民地化しませんよ、という宣言です。ブエノス・ゾンデ市にしてみればたとえ建前でもあったほうが外面がいいと考えたのでしょう。
国内では「定説」ではないと思いますが?もっとも、憲法の元ネタがケロッグ・ブリアン条約である以上自衛のための戦争は認められていると考えています。
問題は例外として自衛戦争は認めているとは言え「戦争を禁止している憲法(基本法)」を七都市物語の世界で採用していることです。
この場合、自衛なのか侵略なのか不分明な戦争は出来ません。
それでも、無理に灰色の戦争を遂行すればそれが前例となって基本法は有名無実化しますし、しなければ国益を大きく損なうでしょう。
七都市物語の世界観を考えれば、この種の条文は必要ありませんし、どうしても入れたいと言うのなら「侵略戦争を禁止した憲法(基本法)」が妥当と思われます。
-
- board4 - No.4500
ゴールデンバウム王朝暗黒史観
- 投稿者:イッチー
- 2003年08月23日(土) 08時57分
ごく最近まで、歴史学会においては、ゴールデンバウム王朝時代を「人類の暗黒時代」ととらえ、その存在を全否定する考えが強かった。
それは、ゴールデンバウム王朝を倒して成立したローエングラム王朝が自らを正当化するため、あえてゴールデンバウム王朝時代を否定的に描写するよう勧めたからにほかならない。さらに、ローエングラム王朝史観べったりのヨシキ・タナカなる人物によって書かれた『銀河英雄伝説』なる通俗小説が一般に流布したことによって、民衆の間でラインハルト1世を過度に美化し、ゴールデンバウム王朝時代を過度に悪い時代と見る考えが広まったことも原因である。
しかし、最近の研究で、ゴールデンバウム王朝時代は人類の進歩を数百年も遅らせた停滞の時代ではなく、民衆にとっては平和で安定した時代であったという側面も否定できないことが明らかとなっている。
たとえば、ルドルフ大帝の治世について見てみよう。ヨシキ・タナカはルドルフ大帝の治世を攻撃し、議会の永久解散・劣悪遺伝子排除法・社会保障制度の全廃・共和主義者の徹底弾圧・個人崇拝の強制をその悪政の見本として取り上げている。
しかし、これらはルドルフの個人的虚栄心がもたらしたものとは言えない。(たしかに、彼は人一倍虚栄心の強い人物であったが)議会の永久解散について考えるとき、当時の議会が全く腐敗しており、国会議員が特定の利益集団とのみ結びつき、広範な一般大衆からまったく遊離した存在になっていたことを念頭に置くべきである。当時、民衆は皇帝を圧倒的に支持しており、議会はまったく国民の支持を失っていた。そのうえ、ルドルフは徹底した地方分権をすすめ、一般国民にも皇帝への直接誓願権を保証していたので、国会の存在は無用な存在となっていた。国会は廃止されたが、地方議会はその後も存続し、市民生活に必要な事柄はすべて地方議会で決定されていた。そもそも、全宇宙の事柄をすべて、皇帝1人が決定出来るわけないではないか。皇帝の直接統治は首都周辺に限られ、ほかは各地方自治体の意思決定に委ねられていた。むしろ、地方から権力を剥奪し、徹底した中央集権を進めたローエングラム王朝初期のほうが皇帝独裁の側面が強かったといえる。
議会の永久解散の原因となった、劣悪遺伝子排除法についても、当時、ほとんどの病気や障害は医学的に克服されており、劣悪遺伝子排除法は医学的に克服出来ていない新たな奇病のウイルス保持者の強制隔離を命じたものに他ならなかった。ラインハルト1世の少年時代のエピソードとして、色盲を隠す幼年学校生徒の話が出てくるが、色盲がその数百年前に回復可能な障害となっていたことは医学史を少しかじれば誰にでもわかることである。実際、劣悪遺伝子排除法は新たな開拓惑星で原因不明のウイルスによる奇病が発生した場合にのみ適用され、マクシミリアン・ヨーゼフ2世の時代にさらに適用が厳格化された。劣悪遺伝子排除法の存在がクローズアップされるのは、これを廃したラインハルト1世の温情を国民に理解させようというローエングラム王朝の意図があるからである。さらに旧自由惑星同盟でも銀河帝国の不法性を主張するために、劣悪遺伝子排除法の意図が誤って教育されていた。
社会保障制度について言えば、銀河連邦時代末期には社会保障制度は完全に破綻しており、国民が支払った年金の掛け金は厚生省官僚の食い物にされており、生活保護は実際に支払いが必要な人々には支給されず、腕力の強いものが担当官を脅して支給させるというありさまになっていた。ルドルフは社会保障がよりそれを必要としている人々に支給されるよう、厚生省を廃止し、その業務を各地方自治体に移管し、また民間企業の福祉事業の参入を認めて、福祉の多様化をはかったに過ぎない。年金や生活保護に支給の監視に警察官を動員し、不正支給を監視させたりもしたが、これは後にローエングラム王朝によって民衆弾圧のように喧伝された。
共和主義者の徹底弾圧という側面も、当時の共和主義者の実態が暴力革命を是とする過激派の集団であり、一般国民からはテロリストとして嫌われた存在であったということがわかれば、ゴールデンバウム王朝初期によってなぜ、かくも徹底弾圧されたがよくわかるであろう。そもそも、アーレ・ハイネセンをはじめとする旧自由惑星同盟の建国者たちは、アルタイル工業大学学生闘争委員会を名乗る学生運動家たちで、闘争資金確保と称して、銀行襲撃を繰り返し、さらに警察署・軍隊駐屯所を攻撃し、数百名の警察官・軍人を殉職せしめたテロリストであった。彼らは死刑になるところが皇帝恩赦によって強制労働の刑に減刑され、流刑地に送られたところ、脱獄して、後の旧自由惑星同盟を建国したのである。その旅程中に、疑心暗鬼にかられ同志を次々に粛清したハイネセンは、腹心のグエン・キム・ホアによって殺害されたのである。さらに今日のハイネセン星にたどり着いたものの、彼らの民主主義思想はかなり地球時代の民主主義思想とは異なった独特の民主主義思想であり、その政治制度は実際には出身成分の良い核心階層(長征1万年光年をおこなったものの子孫たち)の独裁を保証するものに変貌していった。
ヨシキ・タナカはルドルフの個人崇拝の例として、ルドルフの像を全国に建てさせ、その中の監視カメラによって人々を監視させたと書いている。しかし、実際には監視カメラは犯罪防止のために設置されたものである。銀河連邦末期には、治安はかなり悪化しており、商店街の中には自腹を切ってカメラを設置するところが少なくなかった。ルドルフはこれを公費で全国に設置させただけなのである。
また、ルドルフが創設した貴族層にしても、彼らは爵位の代わりに辺境星域の開拓業務を命じられ、そんなに優遇された存在ではなかった。また、平民に対して無意味に暴力を振るうことは、マナー違反として貴族社会において排斥され、過度な領民の虐待は家名断絶の理由とさえなった。中には不心得者の貴族はいたろうが、どんな社会にも不心得者はいるものである。むしろ、ローエングラム陣営には末端の兵士に至るまで不心得者がほとんどいないほうが異常ではないか。なぜ、何百万の兵士が移動して、強姦や略奪が数件しか起きなかったと描写されているのか、誰か疑問に思うものはこれまでいなかったのだろうか。
我々人類はこれまで歴史を善悪の基準で判断していたが、どんな体制にもその存在理由があったのであり、長期に存続した体制のもとでは人々はそれなりの利益を得ていたのである。ゴールデンバウム王朝下においても、一般の国民は銀河連邦時代の治安の悪化や風紀の乱れ、政治腐敗から解放されていたのである。
歴史が一面からしか判断出来ないことは、ゴールデンバウム王朝下最大の犠牲者と言われるグリューネヴァルト大公妃の次の言葉が物語るであろう。
「フリードリヒ4世陛下は大変お優しい方で、あの方のもとで、私は初めて安らぎを得ることが出来ました。しかし、年齢差のある男女の間に恋愛感情が生じるということを弟は死ぬまで理解出来ませんでした」
新帝国暦135年『新銀河帝国史』序文
銀英伝の描写に矛盾しないようふざけて書いてみましたが、明治政府によって江戸時代の歴史が悪し様に書かれたようにゴールデンバウム王朝もローエングラム王朝によって意図的に悪く書かれた可能性があるのではないかと思いまして。それにしても、銀英伝で気になるのは、体制というのを極端な善と極端な悪に分類している点です。良い専制政治はあるという視点は面白いのですが、ローエングラム王朝はどうも潔癖すぎて、かえってうさんくさい印象を私は持ちます。
- 親記事No.4497スレッドの返信投稿
- board4 - No.4501
Re:田中芳樹にとって
- 投稿者:モーグリ
- 2003年08月23日(土) 10時12分
> 文庫版の座談会を読むと。
それは僕も読んで唖然としました。
ここでこういうことを書いていいのかわかりませんが、田中芳樹氏は
作家として絶対に書いてはいけないことを書いている気がします。
- 親記事No.4500スレッドの返信投稿
- board4 - No.4502
Re:ゴールデンバウム王朝暗黒史観
- 投稿者:ドミニオン
- 2003年08月24日(日) 01時11分
> 新帝国暦135年『新銀河帝国史』序文
>
> 銀英伝の描写に矛盾しないようふざけて書いてみましたが、明治政府によって江戸時代の歴史が悪し様に書かれたようにゴールデンバウム王朝もローエングラム王朝によって意図的に悪く書かれた可能性があるのではないかと思いまして。それにしても、銀英伝で気になるのは、体制というのを極端な善と極端な悪に分類している点です。良い専制政治はあるという視点は面白いのですが、ローエングラム王朝はどうも潔癖すぎて、かえってうさんくさい印象を私は持ちます。
本当にものは言いようですね。ルドルフが何となく好きな私には楽しく読めました。
個人的には体制は善悪ではなく、現状にあっているかどうかで評価されるべきだと考えています。成果さえあげていれば、他はどうだていいです。
ローエングラム王朝の潔癖さには、うさんくささというよりはむしろ作者の意図を感じます。そうすることによって、ヤンが思い悩み、道を模索する姿を描こうと考えているのでしょう。
この歴史観への反論意見の一例。恐らくは最も過激な。
近年、旧帝国史を見直すという試みが行われている。現在の銀河帝国において彼らが悪し様に描かれ過ぎているというのが、その理由である。つまり、現政権のために歴史を歪曲しているというのだ。
だが、私は彼らの意見こそが歴史を歪曲し、人民を騙す犯罪行為であると考えている。
旧帝国末期における彼らの体たらくを鑑みれば、それは自ずと明らかになります。
だいたい、旧帝国成立時の人口二千億が王朝末期にはその十分の一に減っていることからして、彼らの無能と失政、残虐性は明らかである。そこからリップシュタット戦役における、ブラウンシュヴァイクによるヴェスターラントへの核攻撃へと繋がっていくのです。
このような無能で無思慮な彼をを盟主と仰ぐ、当時の貴族たちの精神構造の土壌を築いたのは、紛れもなくルドルフの悪政にあるのです。従って、ルドルフは、旧帝国は人類社会史上最も多くの人々を殺戮し、社会を停滞させた、まぎれもない人類史上の汚点である、と結論付けます。
と、ノリは『我が国における自由主義史観』のつもりで書きました。可能な限り、旧帝国という単語を用いているのが、唯一の工夫です。
ふと思ったんですが、実際の貴族はどんな感じなんでしょうね?
私のイメージは決して強情ではなく、どちらかというと近衛文麿みたいに強く反論されると受け入れてしまう性格なんだと思っています。
- 親記事No.4343スレッドの返信投稿
- board4 - No.4503
Re:いやいやいや
- 投稿者:不沈戦艦
- 2003年08月24日(日) 05時38分
> 不沈戦艦殿、
>
> >山本弘の件は、彼が創竜伝の文庫版の巻末で、田中芳樹と対談したりしなければ、ここで話題になることもなかっただろう、としか言えませんねぇ。
>
> これしか言えないのは分かりましたが、これが私の質問への回答ですか?
>
> では、「この掲示板で批判されることがなければ、ここで朝日が話題になることもなかっただろう」というのと、どこが違うのです。
>
> 要するに、なぜ、山本弘やファンタジーを論じるのはよくて、マスメディアの自国批判を論じるのは「板違い」なのか、あなたは説明できないのです。
貴方の頭脳では理解できないことは、よく分かりました。平松重之さんの4496を読めば、貴方以外の人には理解できるでしょうけどね。
>
>
> >何故、「朝日に対する不当な批判が渦巻いている掲示板」をご紹介したのに、乗り込んで行って「朝日への不当な非難に対する徹底反論」を始めないのですか。
>
> モトラ氏といい、あなたといい、タナウツともあなた方とも何の関係もない私の他所での活動を、あくまでタナウツの場で論じたいようですね。
>
> あなたの好奇心を満足できるか分かりませんが、今の私に言えることを回答します。
>
> 紹介いただいた掲示板ですが、罵詈雑言を吐き散らす人の集まり、という点で、私よりはあなたに快適な場所のようですね。でも、こういう場所に乗り込んでみるのも、面白いかもしれません。
>
> 乗り込むかどうかは、内容を見て決めるでしょう。要するに、私が自信をもって臨める具体テーマがあるかどうかです。たとえば、
>
> >戦勝国として当時の日本を絶対悪としておきたいであろう欧米メディアが、過去現在の日本をあしざまに書く朝日を「信用」するのは当然(#4376)
>
> といったたぐいの書き込みがあれば、「戦勝国のメディア」等を具体的に引用しながら、その誤りを指摘できますので、参加できる可能性が高くなると思います。
>
> 以上のような回答で、満足されましたか?
>
いえいえ、貴方の活動の場を広める手助けを、少しでもできればと思っているだけですよ。それで、貴方の主義主張からすれば、許せない筈の、朝日に対する不当な非難については、直ぐに反論なさるんですよね?「参加できる可能性が高くなります」なんて弱気なセリフが、貴方ともあろうお方から出てくるということは、理解に苦しむところですね。何で、このような不当な非難を許さず、直ぐに反論しないのですか。貴方の主義主張なら、当然そうすべきなんでしょう?
> なお、問題の掲示板の投稿を数十件読んだ限りでは、言葉は非常に汚いですが、それぞれの発言は一応「事実」に基づくもので、私が一読してただちに「ウソだ」と言える発言、つまり上記#4376のような妄言はこれまでに見つかっておりません。
>
>
> >そうではなく、自分か友人の為にしか反論しようとしない人間はダブスタ」とお考えになるのは貴方の勝手ですが、そんな意味不明な主張を他人に押し付けないで下さいよ。
>
> 私の発言を引用するなら正確にお願いします。私は、
>
> 「私的な関係がある相手は弁護し、そうでない相手は、他者がやっている弁護もやめさせる」
>
> のがあなたの主張だ、と言ったのです。あなたは、私が例に挙げた
>
貴方が妄想を発揮するのは勝手ですけど、それは客観的事実でも何でもない、ということくらいは理解されるとよろしいでしょうな。
> >田中芳樹は妄想と詭弁しか口にしない。まるで不沈戦艦みたいなやつだ。
> >ここは田中芳樹を論じる所です。不沈戦艦を論じるならよそへ行きなさい。(#4431)
>
> に対して、そういう場合は、田中芳樹を論じる掲示板で、不沈戦艦を論じてもよい、といったのではないのですか?
>
> >貴方が朝日の代弁を行うことは、私が誰かに非難されてそれに自分で反論するのとは、全然構造が違います。(#4432)
>
> 私の朝日新聞弁護とあなたの自己弁護では「全然構造が違う」とおっしゃるのが、ダブルスタンダードだと言ったのですが。
貴方の頭脳では理解できない、ということはよく分かりました。
- 親記事No.4343スレッドの返信投稿
- board4 - No.4504
Re:いやいやいや
- 投稿者:観察者
- 2003年08月24日(日) 09時23分
私闘をまだ続けるのですか?
互いにメアドを公開していることですし、メールになさっては?
- 親記事No.4500スレッドの返信投稿
- board4 - No.4506
Re:ゴールデンバウム王朝暗黒史観
- 投稿者:イッチー
- 2003年08月24日(日) 10時47分
> 本当にものは言いようですね。ルドルフが何となく好きな私には楽しく読めました。
> 個人的には体制は善悪ではなく、現状にあっているかどうかで評価されるべきだと考えています。成果さえあげていれば、他はどうだていいです。
> ローエングラム王朝の潔癖さには、うさんくささというよりはむしろ作者の意図を感じます。そうすることによって、ヤンが思い悩み、道を模索する姿を描こうと考えているのでしょう。
ドミニオンさま、感想ありがとうございます。昔は、私は「ルドルフは悪い奴だ」と単純に思っておりましたが、だんだんルドルフはその時代の人類にとっては必要悪の存在で、むしろ、その出現を許し、民衆の支持をつなぎとめられなかった民主共和主義者なる者達のほうが大きな責任があるように思うようになりました。理想的な専制政治という概念は、民主主義者に反省を促す意味でのものと私は思いましたが、実際には存在しえないですね。
>
>
> この歴史観への反論意見の一例。恐らくは最も過激な。
>
> 近年、旧帝国史を見直すという試みが行われている。現在の銀河帝国において彼らが悪し様に描かれ過ぎているというのが、その理由である。つまり、現政権のために歴史を歪曲しているというのだ。
> だが、私は彼らの意見こそが歴史を歪曲し、人民を騙す犯罪行為であると考えている。
> 旧帝国末期における彼らの体たらくを鑑みれば、それは自ずと明らかになります。
> だいたい、旧帝国成立時の人口二千億が王朝末期にはその十分の一に減っていることからして、彼らの無能と失政、残虐性は明らかである。そこからリップシュタット戦役における、ブラウンシュヴァイクによるヴェスターラントへの核攻撃へと繋がっていくのです。
> このような無能で無思慮な彼をを盟主と仰ぐ、当時の貴族たちの精神構造の土壌を築いたのは、紛れもなくルドルフの悪政にあるのです。従って、ルドルフは、旧帝国は人類社会史上最も多くの人々を殺戮し、社会を停滞させた、まぎれもない人類史上の汚点である、と結論付けます。
最近、上記のような反論が私の『新銀河帝国史』に対して出されているという。ゴールデンバウム王朝の悪政を象徴するものとして、急激な人口減があげられるが、少し統計資料を見れば、ゴールデンバウム王朝成立後、泰平の世が続いたことによって急激に出生率が低下し、少子高齢社会が500年続いたことに原因が求められることが容易にわかりそうなものである。
ブラウンシュヴァイク公が無能な政治家であったことは確かである。しかし、彼の悪逆非道は小説のなかで過度に描かれすぎている。平時にあっては、彼は領民のために善政を敷いており、旧ブランシュヴァイク公領において、彼の人気が未だ高いところからもそのことは伺える。
確かに、ブラウンシュヴァイク公がヴェスターラントを熱核攻撃したのは事実である。しかし、それは彼の特権意識の故というよりも、ローエングラム候の策謀によって、領民暴動が相次いでいたため、領民の動揺を抑えるために断固たる措置を取らざるを得なかったという側面があった。さらに強硬派のフレーゲル男爵など一部の若手貴族が独断専行で核攻撃を指示していたという事実も明らかとなっている。
そもそも、内乱を早期に終結させるために、ヴェスターラントを見殺しにするというローエングラム陣営の判断は、最近では歴史家の間からも異論が出されている。もしも、門閥貴族連合の悪逆非道さを明らかにしたいのなら、攻撃直前にそれを阻止し、計画を明らかにするだけで十分ではないか。なぜ、200万もの人々が焼き殺される様子を映像に記録している必要があったのだろう?
>
> ふと思ったんですが、実際の貴族はどんな感じなんでしょうね?
> 私のイメージは決して強情ではなく、どちらかというと近衛文麿みたいに強く反論されると受け入れてしまう性格なんだと思っています。
貴族=悪人というのは非常に短絡した見方だと思います。(何となく、銀英伝とベルばらの見方が似ていると思うのは、気のせいか)実際には、高貴なる義務を意識して、戦場に向かっていって、戦死する人が多くなるような気がします。あの状況では。さらに戦争の遂行のためには民衆の協力も必要ですから、百数十年も戦争をしている間に、民衆の発言権も高まって、貴族たちもあまり無体なことを民衆に対して出来なくなるような気がするのですが・・・。
- 親記事No.4343スレッドの返信投稿
- board4 - No.4507
Re:ちと訂正
- 投稿者:平松重之
- 2003年08月24日(日) 12時12分
<4376のシーカーさんの発言>
4346の間違いでした。
- 親記事No.4447スレッドの返信投稿
- board4 - No.4508
Re:軍事オタクの戯言
- 投稿者:通りすがりの人
- 2003年08月24日(日) 13時01分
通りすがりの者です。
興味を持ったので、初めてレスして、書き込みます。
田中芳樹さんの小説はむかし、好きだったのですが
最近になって読み返してみると「?」なところが多いですね。
この軍事的な知識の点がとくにひどいのは同感です。
ほんとうに、ちゃんとリサーチしているのかな?という
感じですね。
すぐに挙げられるものだけでもかなりありますが…。
例えば陣形について。
田中芳樹さんの戦記モノで、よく騎兵を中央に、歩兵を
左右におく、といったものが登場しますが。
あまりよろしくありませんね。
逆ですね、逆。
ふつう歩兵を中央、騎兵を左右におくもんです。
田中さんの陣形だと、
ほんらい軽快な機動力をもって動きまわる騎兵が、歩兵の壁の
中で身動きとれず、翼側に弱点をかかえている歩兵は、
まさにその弱点をさらけだしています。
さらに騎兵が突撃すると、歩兵の陣形には間隙ができてしまい、
敵のつけいるもとになりますね。
「歴史、歴史」と田中さんは連呼しますが、
歴史書の簡潔な記述だけみて、あとは想像というか、空想で
うめているような感じです。
もう少し、基本的なリサーチをしてほしいものですね。
-
- board4 - No.4509
はじめまして
- 投稿者:I.G
- 2003年08月24日(日) 13時11分
4505のレス失礼いたしました。
今日インターネットを始めまして、このページを見つけました。
単なる中傷や礼賛に陥らずに、冷静な批評を続けていることは、すばらしい事だと思います。
さて、銀英伝の設定で皆様にお聞きしたいことがありますので、もしよろしければ返答を、お待ちします。
1.最高評議会について
いったいこれは、どのような組織なんでしょうか。
多分、行政府だと思うのですが、日本やアメリカの場合、行政府にこんな名称がついているのを聞いたことがありません。
日本でいう閣議のようなものかとも考えましたが、すると元首を最高評議会議長というのとつじつまがあわないと思いました。
思い当たるのは、イギリスで内閣を枢密院と呼ぶことぐらいです。
田中氏は、同盟の行政組織についてどこの国を参考にしたのでしょうか。
2.どうも帝国と同盟が何百年もほぼ互角に戦争を続けていたというわりには、同盟軍の兵力は少ないし、(アムリッツア会戦時に、同盟12個艦隊、帝国18個艦隊だったかと)総力戦を遂行するための国力も、帝国にくらべてかなり低いように感じます。
作者の都合で考えれば、「同盟を負けさせるため」というので説明がつけられそうですが(笑)これらに、納得のいく説明はつけられるのでしょうか。
長々と駄文を失礼いたしました。あとまだメールの設定をしていないのでアドレスを書くことができませんでした。お許しください。
- 親記事No.4343スレッドの返信投稿
- board4 - No.4510
Re:この辺りで…
- 投稿者:Ken
- 2003年08月24日(日) 15時33分
まずは丁寧な書き込みをいただき、ありがとうございます。
>ご多忙ゆえに対応が遅れてしまっていると推測出来ますので、「管理人が何も言って来ないから、田中芳樹論と関係なくとも続けてもいいのだろう」とお考えになるのは早計かと思われます。
言われるとおりの事情かもしれません。でも、そうではないかもしれませんよ。
じつは昨年の10月頃、私は、まさしく「田中芳樹の田の字も出ない」論争を、管理人氏の承認を得てやっているのです。
きっかけは、他の人がやっていた自由惑星同盟における差別論争でしたが、その中に現実世界の米合衆国が、社会的弱者の権利がふみにじられる、正義も公正もない社会である、というたぐいの発言がありました。私は「なにをいうか」と反論し、かの国における人種問題、社会的流動性、移民問題、ひいては企業活動の健全さにいたるまでが論争対象になり、そもそもの論点だった自由惑星同盟は、ふっとんでしまいました。
当時の私は、この掲示板を知って間もなく、はたしてこのような議論をやってよいのかと懸念し、管理人氏に尋ねたところ、
> 銀英伝のテーマの一つである「民主主義は果たして正しいのか?」というテーマを、はからずも原作者の田中氏が意図しなかった方向から照らし出す面白い議論だと思います。是非続けてください。
(#2988)
という回答をいただいております。おかげで、論争はとどこおりなく行われ、その後、「ザ・ベスト」にも収録されました。(反銀英伝・設定検証編2-E)
では、今回の「メディア論争」はどうか、ということになりますが、私は#4472で、
>本掲示板で田中氏が批判される理由の一つは、氏が日本の汚点を描く点にあるのですから、作家であれマスメディアであれ、自国を悪しざまに書く姿勢を論じてもよい、という考えも成り立つのでは?想像ですが、この掲示板で朝日新聞を批判する人の多くは、朝日と田中芳樹を、ある種の「同じ勢力」に属する存在とみているのではありませんか?
と書きました。
昨年の「米社会に関する論争」と、今回の「自国の汚点を報じるメディア論争」は、田中氏との関連性において、まず同じようなものではないか、というのが、現時点での私の考えです。
>まあ、いずれにせよ、メディア論については皆さん撤退されておられますし、
もちろん、相手がいなくては議論はできませんから、今回のメディア論争は終わっているのかもしれません。ただ、個々の参加者が自分が撤退するのと、他者に向かって「やめれ」というのでは、まったく異なると思います。すくなくとも、管理人氏以外に、やめれ、と言われる筋合いはありません。
- 親記事No.4509スレッドの返信投稿
- board4 - No.4511
Re:はじめまして
- 投稿者:イッチー
- 2003年08月24日(日) 15時38分
はじめまして、イッチーと申します。
> 1.最高評議会について
> いったいこれは、どのような組織なんでしょうか。
> 多分、行政府だと思うのですが、日本やアメリカの場合、行政府にこんな名称がついているのを聞いたことがありません。
> 日本でいう閣議のようなものかとも考えましたが、すると元首を最高評議会議長というのとつじつまがあわないと思いました。
> 思い当たるのは、イギリスで内閣を枢密院と呼ぶことぐらいです。
> 田中氏は、同盟の行政組織についてどこの国を参考にしたのでしょうか。
私は、最高評議会と聞いて、旧共産主義国家と思いうかべました。旧共産主義諸国では、プロレタリア独裁と言って、ブルジョワジー(資本家)の勢力が完全に駆逐され、理想の社会が実現するまで、プロレタリアート(労働者)が全権を握るべきだと考えられていました。そのため、西側民主主義国のような三権分立の考えはなく、労働者の代表に権力を集中させました。たとえば、旧ソ連では、最高ソビエト(最高会議)が全権を握り、ソビエト閉会中は最高ソビエトによって選出された最高会議幹部会が職務を代行しました。そして、最高会議幹部会の議長が対外的に国家元首の役割を果たしました。他の共産主義国では最高会議幹部会を最高評議会と言っている国もありました。実際には、最高ソビエトに議員を送れるのは共産党に限られたため、共産党の書記長が実権を握っていたわけですが、自由惑星同盟では反戦派にも政治活動が認められており、複数政党制が認められているものと思われます。そのため、旧共産主義諸国で象徴的な地位に過ぎなかった最高評議会議長が実質的な国家元首となっているのでしょう。その意味では、日本の議院内閣制にも似ています。
そのため、共産主義体制と議院内閣制のミックスが自由惑星同盟の政治体制と思われます。ただし、複数政党制が認められているとは言っても、サンフォード議長のセリフによると、同盟には、与党・反戦派・強硬派の3つしか政治勢力しかなく、反戦派と強硬派を足して、初めて与党と拮抗するということなので、おそらく自由選挙が認められながら、単一政党が長期にわたって政権を担う一党優位体制なのでしょう。(すなわち、限りなく日本に近い)
>
> 2.どうも帝国と同盟が何百年もほぼ互角に戦争を続けていたというわりには、同盟軍の兵力は少ないし、(アムリッツア会戦時に、同盟12個艦隊、帝国18個艦隊だったかと)総力戦を遂行するための国力も、帝国にくらべてかなり低いように感じます。
> 作者の都合で考えれば、「同盟を負けさせるため」というので説明がつけられそうですが(笑)これらに、納得のいく説明はつけられるのでしょうか。
帝国・同盟の戦争はおそらく総力戦ではなく、局地戦なのでしょう。両国でちゃんとした徴兵制が敷かれているのかどうかもあやしいものだと思います。人口規模に比べて、軍隊の規模が小さすぎます。私は選抜徴兵制度(くじに当たった者だけが軍隊に行く)をとっているのではないかと最近、考えているのですが・・・。
帝国・同盟戦争が長引いたのは、同盟が建国当初から帝国の襲来を想定して軍隊の準備をしてきたのに対して、帝国は当初、同盟の存在に気づかず、長い泰平の世をむさぼっている間に戦争の実戦経験を忘れて、軍隊が飾りになっていたため、帝国が国力・軍事力ともに圧倒的だったにもかかわらず、帝国が同盟を倒すことが出来なかった原因ではないかと考えられます。さらに、帝国軍は皇帝直轄領から徴収された将兵と大貴族の私兵の混成部隊で、全体の統率力にも問題があったと思われます。そのため、帝国と同盟は帝国が同盟の2倍の人口を持ちながら、こう着状態が続いていたと思われます。このこう着状態を打破したのが、ラインハルトの存在であり、ラインハルトが現われなければ、帝国はヤン率いる同盟軍によって不利な講和を結ばされて、両国並存状態が続いたと思います。ただし、ラインハルトが現われなければ、ヤンの出世は遅れたと思いますが。