- 親記事No.4343スレッドの返信投稿
- board4 - No.4513
なんでこんなにこじれているんでしょうか
- 投稿者:本ページ管理人
- 2003年08月24日(日) 16時53分
こじれるような問題ですか?これが?
このサイトは投稿者があらゆる評価を自分で引き受けることを前提にし、極力管理人削除をなくす方針で運営しています。
各々が他人からどう評価されるかに、頓着するかしないかはおまかせします。
ただし、あまり掲示板の本旨と外れた議論を長期にわたって行った場合には、警告にいたる場合があります。
それぞれ、もう一度考えて投稿下さい。
-
- board4 - No.4514
はじめまして
- 投稿者:I.G
- 2003年08月24日(日) 17時04分
イッチー様。ありがとうございました。
僕は今まで、同盟の政治機構をアメリカ式のものだときめてかっかていましたが、再考が必要ですね。
とりあえず未だに共産主義国家の中国をモデルに考えると、
同盟議会=全国人民代表大会(全人代)
最高評議会=常務委員会+国務院
最高評議会議長=首相+国家主席
となりますか。
これなら、同盟議会が異常なまでに存在が希薄なこともせつめいできます。(全人代のように拍手するだけが役割なんでしょう。)
でも、もしこの仮定が正しいとすると、同盟は恐ろしい独裁国家ですね。中国でさえお飾りにすぎないにせよ、常務委員会という掣肘機関をおいているのに、同盟には飾りすらないようです。
違うところといえば、イッチー様の言うように一党独裁でないところでしょうか。
とすると、だれが行政府の独走を止めるのでしょうか。だれもとめられないんでしょうね。これではルドルフを生んだ銀河連邦の政治機構のほうが、よほどまともに思えてきます。
2の点について
「帝国はハイネセンを占領できるが、同盟はオーディンを占領することはできない。」
昔どこかで読んだ日米戦ものの、せりふを変えてみました。(帝国をアメリカに、同盟を日本にかえてみてください)
帝国は、思いついた時に同盟に侵攻し、同盟はそれを迎撃するだけ、というふうに何百年も続けていたのでしょうか。
帝国の戦略はアメリカのオレンジ計画の程度の低いものに思えてきました。
>を使った引用はどうやってするのでしょうか。教えていただければ幸いです。
- 親記事No.4514スレッドの返信投稿
- board4 - No.4515
Re:はじめまして
- 投稿者:イッチー
- 2003年08月24日(日) 19時28分
> でも、もしこの仮定が正しいとすると、同盟は恐ろしい独裁国家ですね。中国でさえお飾りにすぎないにせよ、常務委員会という掣肘機関をおいているのに、同盟には飾りすらないようです。
> 違うところといえば、イッチー様の言うように一党独裁でないところでしょうか。
> とすると、だれが行政府の独走を止めるのでしょうか。だれもとめられないんでしょうね。これではルドルフを生んだ銀河連邦の政治機構のほうが、よほどまともに思えてきます。
田中芳樹さんは、どうも左翼思想にシンパシーを感じている方のようなので、一党独裁でない共産主義体制=理想的な政治体制とでも考えたのではないでしょうか?行政府に歯止めをかけるのは、おそらく議会内での反戦派が旧社会党のように与党と裏取引でもして、一定の妥協を引き出すとか、与党内の穏健派(レベロのような)が政府に注文をつけるとかしかないのではないでしょうか。そもそも、ハイネセンらが逃亡したのは、銀河連邦滅亡から164年も経っており、民主主義思想はかなりゆがんで伝えられていたと思われます。すなわち、我々が想定する英米流の民主主義思想に、共産主義的な革命思想(帝国政府に対抗するため、かなり過激な)が交じり合って、自由惑星同盟の思想となったのではないでしょうか。
>
> 2の点について
> 「帝国はハイネセンを占領できるが、同盟はオーディンを占領することはできない。」
> 昔どこかで読んだ日米戦ものの、せりふを変えてみました。(帝国をアメリカに、同盟を日本にかえてみてください)
> 帝国は、思いついた時に同盟に侵攻し、同盟はそれを迎撃するだけ、というふうに何百年も続けていたのでしょうか。
> 帝国の戦略はアメリカのオレンジ計画の程度の低いものに思えてきました。
ダゴン星域会戦のときは、「唯一人類の政体である銀河帝国が他の政体を認めるわけにはいかない」というそれなりにまっとうな理由が同盟侵攻作戦にあったのですが、いかんせん、帝国軍の将兵が泰平の世に慣れすぎていて大失敗しました。(元禄時代の武士と戦国時代の武士が戦うようなものです)その後のコルネリアス1世の親征も首都での政争で中止され、その後は同盟への攻撃中に帝位を奪われることを怖れた皇帝たちが同盟併合を断念して、国境線での戦いでお茶を濁す。一方、帝国領に侵攻する力のない同盟も局地戦での勝利でお茶を濁すという無意識的な両国の馴れ合い状態が百年も続いたのでしょう。
そう考えると、帝国領侵攻作戦は同盟軍の実力も考えない大愚策としか言いようがありません。イゼルローン要塞を占拠した後、周辺星域をちょっと荒らすか、フェザーン侵攻作戦をおこなえば、同盟有利で講和が結べたと思えます。トリューニヒトですら、そこまで考えがまわらなかったとは・・・。
>
> >を使った引用はどうやってするのでしょうか。教えていただければ幸いです。
>
「 この話題へのレスはここをクリック!上の書き込み欄は”新規ツリー”用! 」と書いてあるところをクリックすると、全文に>がついて、上の書き込み欄に現われます。不必要な部分を削除して、引用した部分だけを残せば良いです。
- 親記事No.4514スレッドの返信投稿
- board4 - No.4516
Re:はじめまして
- 投稿者:I.G
- 2003年08月25日(月) 05時45分
> > でも、もしこの仮定が正しいとすると、同盟は恐ろしい独裁国家ですね。中国でさえお飾りにすぎないにせよ、常務委員会という掣肘機関をおいているのに、同盟には飾りすらないようです。
> 田中芳樹さんは、どうも左翼思想にシンパシーを感じている方のようなので、一党独裁でない共産主義体制=理想的な政治体制とでも考えたのではないでしょうか?行政府に歯止めをかけるのは、おそらく議会内での反戦派が旧社会党のように与党と裏取引でもして、一定の妥協を引き出すとか、与党内の穏健派(レベロのような)が政府に注文をつけるとかしかないのではないでしょうか。そもそも、ハイネセンらが逃亡したのは、銀河連邦滅亡から164年も経っており、民主主義思想はかなりゆがんで伝えられていたと思われます。すなわち、我々が想定する英米流の民主主義思想に、共産主義的な革命思想(帝国政府に対抗するため、かなり過激な)が交じり合って、自由惑星同盟の思想となったのではないでしょうか。
確かに創竜伝には、老人に「天安門までは、中共を信じていた」
とか言わせていましたね。(多分田中さん自身の考えでしょう)
たしか銀英伝は、天安門以前の著作なので当時田中さんは、小田実
か本田勝一のように「地上の天国」だと思っていたんでしょうか。
同盟の政治機構にやたらと「委員会」とつくことや、ハイネセンらの逃亡を「長征」(中共のように粛清はあったのでしょうか)ということからも社会主義に憧れをもっていたことが推察できますが、まさか同盟に「チェーカー」(全ロシア非常委員会)はないですよね。あったらそれこそ社会秩序維持局の権限の強い帝国の恐怖政治とかわらなくなりますから。
> > 「帝国はハイネセンを占領できるが、同盟はオーディンを占領することはできない。」
> > 昔どこかで読んだ日米戦ものの、せりふを変えてみました。(帝国をアメリカに、同盟を日本にかえてみてください)
> > 帝国は、思いついた時に同盟に侵攻し、同盟はそれを迎撃するだけ、というふうに何百年も続けていたのでしょうか。
> > 帝国の戦略はアメリカのオレンジ計画の程度の低いものに思えてきました。
>
> ダゴン星域会戦のときは、「唯一人類の政体である銀河帝国が他の政体を認めるわけにはいかない」というそれなりにまっとうな理由が同盟侵攻作戦にあったのですが、いかんせん、帝国軍の将兵が泰平の世に慣れすぎていて大失敗しました。(元禄時代の武士と戦国時代の武士が戦うようなものです)その後のコルネリアス1世の親征も首都での政争で中止され、その後は同盟への攻撃中に帝位を奪われることを怖れた皇帝たちが同盟併合を断念して、国境線での戦いでお茶を濁す。一方、帝国領に侵攻する力のない同盟も局地戦での勝利でお茶を濁すという無意識的な両国の馴れ合い状態が百年も続いたのでしょう。
> そう考えると、帝国領侵攻作戦は同盟軍の実力も考えない大愚策としか言いようがありません。イゼルローン要塞を占拠した後、周辺星域をちょっと荒らすか、フェザーン侵攻作戦をおこなえば、同盟有利で講和が結べたと思えます。トリューニヒトですら、そこまで考えがまわらなかったとは・・・。
まったくそのとうりだと思います。
- 親記事No.4509スレッドの返信投稿
- board4 - No.4518
Re:はじめまして
- 投稿者:モーグリ
- 2003年08月25日(月) 06時32分
I.Gさんはじめまして、モーグリと言います。
> 帝国・同盟の戦争はおそらく総力戦ではなく、局地戦なのでしょう。
以前、この掲示板で古参の常連の北村賢志さんという方が「ラインハルトやヤンが登場するまでの帝国・同盟間の戦闘は年間双方100万人程度のKIA(戦死者)が出る程度だった。同盟軍の人口を現代の日本に置き換えると年間1万人程度のKIAで、両軍はそれほど激しい戦争をしていたわけではない」と書いていました。
ただ『銀英伝』は未来世界の話なので、医療技術が現代より進んでおりWIA(戦傷者)の比率がKIAより圧倒的に高いのかもしれません(あくまで想像です)
イメージとしては第一次大戦の西部戦線や朝鮮戦争後期の膠着した塹壕戦のような感じなんだと思います。
ちなみに史上初の総力戦となった第一次大戦では、主要国では総人口の10パーセントまで動員されています。(もしやる気になればここまで総動員できる、という話です)
- 親記事No.4343スレッドの返信投稿
- board4 - No.4519
Re:これ以上続けても…
- 投稿者:平松重之
- 2003年08月25日(月) 15時00分
<じつは昨年の10月頃、私は、まさしく「田中芳樹の田の字も出ない」論争を、管理人氏の承認を得てやっているのです。>
管理人さんは、
『銀英伝のテーマの一つである「民主主義は果たして正しいのか?」というテーマを、はからずも原作者の田中氏が意図しなかった方向から照らし出す面白い議論』
と書いておられますよね?つまり、件のアメリカ論は「あくまでも」田中芳樹論の一環となり得ると管理人さんは判断された訳で、『「田中芳樹の田の字も出ない」論争』と管理人さんが判断され、許容された訳ではないと思うのですが。
<では、今回の「メディア論争」はどうか、ということになりますが、私は#4472で、
>本掲示板で田中氏が批判される理由の一つは、氏が日本の汚点を描く点にあるのですから、作家であれマスメディアであれ、自国を悪しざまに書く姿勢を論じてもよい、という考えも成り立つのでは?想像ですが、この掲示板で朝日新聞を批判する人の多くは、朝日と田中芳樹を、ある種の「同じ勢力」に属する存在とみているのではありませんか?
と書きました。
昨年の「米社会に関する論争」と、今回の「自国の汚点を報じるメディア論争」は、田中氏との関連性において、まず同じようなものではないか、というのが、現時点での私の考えです。>
上で述べられたアメリカ論は、当初「自由惑星同盟の差別論争」から派生し、銀英伝の「民主主義は果たして正しいのか?」というテーマを掘り下げるのに寄与し得る(つまり田中芳樹論に寄与し得る)と判断されたから続行の許可が得られた訳ですが、今回のメディア論は、4346でシーカーさんが朝日新聞を『欧米で「宗教新聞」と呼ばれている』と語り、それにkenさんが反応したのが発端で、始まりにしてからか田中氏及び田中作品と何ら関係が見出せません。4472で田中氏と朝日新聞の因果関係についてkenさんが始めて言及されたのは、4418の不沈戦艦さんの「やめれ」発言の後ですので、正直な所メディア論を語りたいが為に、後になって田中氏の名前を持ち出したのではないか?という感が禁じ得ません。本当に田中氏や氏の作品と絡めたメディア論を論じたいのなら、議論の当初からその旨を明言するべきだったのではないでしょうか?更にはアメリカ論の時と同じように、管理人さんにメディア論を議論してよいかどうかお聞きになられるべきだったのでは?「アメリカ論が許されたからメディア論も許されるだろう」とお考えになられるのは、これまた早計というものだと思います。
後、『本掲示板で田中氏が批判される理由の一つは、氏が日本の汚点を描く点にある』というご意見ですが、これは少し四捨五入し過ぎではないかと。管理人さんや常連さんが、田中氏が「日本の汚点を描く」事自体を批判していましたか?その「汚点」が正しい知識・認識で描かれていれば、管理人さんや冒険風ライダーさんは何もおっしゃらないでしょう。田中氏の場合、日本の「汚点」を不充分な知識・認識で描いている場合が往々にしてある事が批判される理由の一つになっているのだと思いますけど。
<もちろん、相手がいなくては議論はできませんから、今回のメディア論争は終わっているのかもしれません。ただ、個々の参加者が自分が撤退するのと、他者に向かって「やめれ」というのでは、まったく異なると思います。すくなくとも、管理人氏以外に、やめれ、と言われる筋合いはありません。>
自分は別に上位者の立場から「やめろ」と「命令」している訳ではありません。自分はあくまでここの掲示板の一参加者として「やめにした方がよろしいかと」と、「意見」もしくは「忠告」申し上げているだけです(無論それを受け入れるかどうかはkenさんのご判断次第です。それにしてもそんなに命令的な文章に見えましたでしょうか?)。不沈戦艦さんの4418の書き込みも同じ事だと思うのですが。それとも一参加者として「意見」や「忠告」を他の参加者に申し上げるのも駄目という事なのでしょうか?
さて、「やめにした方がよろしいかと」といった本人がこれ以上スレッドを伸ばすのも矛盾していますので、こちらからの「意見」「忠告」はここまでにさせて頂きます。4513を拝見した限りでは管理人さんもこれ以上この話題が続く事を好ましく思っていらっしゃらないようですし、いい加減他の方々にとってもこの辺りが退き際ではないかと(あくまでも「意見」もしくは「忠告」です。念の為)。
- 親記事No.4514スレッドの返信投稿
- board4 - No.4520
Re:はじめまして
- 投稿者:イッチー
- 2003年08月25日(月) 18時54分
> 同盟の政治機構にやたらと「委員会」とつくことや、ハイネセンらの逃亡を「長征」(中共のように粛清はあったのでしょうか)ということからも社会主義に憧れをもっていたことが推察できますが、まさか同盟に「チェーカー」(全ロシア非常委員会)はないですよね。あったらそれこそ社会秩序維持局の権限の強い帝国の恐怖政治とかわらなくなりますから。
たしか、一時期、同盟にも憲章擁護庁という役所があって、親帝国的な言動を取り締まっていたそうです。ドイツに憲法擁護庁という日本の公安調査庁にあたる役所があり、名前がにているところから憲章擁護庁というのは公安調査庁にあたる役所で、社会秩序維持局ほどの力は持っていなかったと思いますが、いろいろ考えると、同盟もかなり窮屈な社会のような気がします。
これまでの考えを総合すると、同盟は旧共産主義諸国よりは人権が保障され、政治活動の自由も認められているが、限りなく共産主義国に近い政治体制ということになります。(日本も昔は唯一成功した共産主義国家とか言われましたから、同盟と日本は案外似ているのでしょう)
一方、帝国は暗黒の専制政治のように描写されている割には500年も続いているので、かなり柔軟な専制政治であったと思われます。私は日本の江戸時代が一番近いと思うのですが・・・。
すると、帝国と同盟の間の戦争って、江戸時代が日本がそのまま現代化したような国と戦後の日本が戦争していたようなもの(あるいはロシア革命直前のロシア帝国とゴルバチョフ時代のソ連の間の戦争とでも例えるべきか)で、当時の人類にとってはどちらも大して選びたくなくなるような国ではなかったわけですね。1960年代の朝鮮半島で、金日成独裁下の北朝鮮か朴正熙独裁下の韓国を選べと迫っているようなもので、不毛な選択だなあ。(苦笑)
こう考えると、積極的に同盟を守ろうとしなかったヤンの気持ちがわかってくるから不思議です。やはり、あの小説世界では専制政治も自由な共産主義も止揚して、ローエングラム王朝のもとで立憲君主制を樹立するというのが、もっともまともな政治体制をうちたてる選択肢だったのでしょうか?
- 親記事No.4514スレッドの返信投稿
- board4 - No.4521
Re:はじめまして
- 投稿者:I.G
- 2003年08月25日(月) 19時25分
> たしか、一時期、同盟にも憲章擁護庁という役所があって、親帝国的な言動を取り締まっていたそうです。ドイツに憲法擁護庁という日本の公安調査庁にあたる役所があり、名前がにているところから憲章擁護庁というのは公安調査庁にあたる役所で、社会秩序維持局ほどの力は持っていなかったと思いますが、いろいろ考えると、同盟もかなり窮屈な社会のような気がします。
>
ところで同盟憲章とはどのような憲法なのでしょうか。教えていただければ幸いです。
> これまでの考えを総合すると、同盟は旧共産主義諸国よりは人権が保障され、政治活動の自由も認められているが、限りなく共産主義国に近い政治体制ということになります。(日本も昔は唯一成功した共産主義国家とか言われましたから、同盟と日本は案外似ているのでしょう)
日本と共産主義国家が似ているというのは、累進課税制度による過酷な税金の取立てが、ブルジョワを毛嫌いする(というより殺されていますが)ところによく似ていると、ゴルバチョフ氏が語ったことだと記憶しています。
この場合、日本と同盟の共通点は、他力本願的な反戦平和思想が横行しているところだとおもいます。
> すると、帝国と同盟の間の戦争って、江戸時代が日本がそのまま現代化したような国と戦後の日本が戦争していたようなもの(あるいはロシア革命直前のロシア帝国とゴルバチョフ時代のソ連の間の戦争とでも例えるべきか)で、当時の人類にとってはどちらも大して選びたくなくなるような国ではなかったわけですね。1960年代の朝鮮半島で、金日成独裁下の北朝鮮か朴正熙独裁下の韓国を選べと迫っているようなもので、不毛な選択だなあ。(苦笑)
> こう考えると、積極的に同盟を守ろうとしなかったヤンの気持ちがわかってくるから不思議です。やはり、あの小説世界では専制政治も自由な共産主義も止揚して、ローエングラム王朝のもとで立憲君主制を樹立するというのが、もっともまともな政治体制をうちたてる選択肢だったのでしょうか?
帝国側にたつと、明治期の大日本帝国
同盟側にたつと、君主の戻ってきた東欧諸国(少し違いますが)
を連想しました。
夜な夜な居間のPCの前に座って打ち込んでいます。(昼間だと怒られるので)
-
- board4 - No.4522
道を失った者
- 投稿者:ドミニオン
- 2003年08月26日(火) 11時23分
中国武将列伝を一通り読んだ。あの語り口調が気になったものの、作者の膨大な知識には圧倒された。彼ならマイナーなインドの歴史についても素で全文出てくるのではないか? と思うほどだった。この知識量のみを鑑みても、尊敬の念を禁じえません。
しかし、これだけの知識がありながら、なんで今のように歪んでしまったのか残念でなりません。あれだけの知識があれば、かなり公平な世界観と、多面的な人物を描くことも出来るでしょうに。
なんというか、アナキン・スカイウォーカーがダースヴェーダ―になったような気分です。
- 親記事No.4522スレッドの返信投稿
- board4 - No.4523
Re:道を失った者
- 投稿者:I.G
- 2003年08月26日(火) 13時22分
> 中国武将列伝を一通り読んだ。あの語り口調が気になったものの、作者の膨大な知識には圧倒された。彼ならマイナーなインドの歴史についても素で全文出てくるのではないか? と思うほどだった。この知識量のみを鑑みても、尊敬の念を禁じえません。
> しかし、これだけの知識がありながら、なんで今のように歪んでしまったのか残念でなりません。あれだけの知識があれば、かなり公平な世界観と、多面的な人物を描くことも出来るでしょうに。
> なんというか、アナキン・スカイウォーカーがダースヴェーダ―になったような気分です。
「怪物と闘う者は、自分自身が怪物となることのないよう気をつけねばならない。深淵を覗き込むとき、深淵もこちらを覗いているのだから。」
僕の好きな「ツアウストラはこう語った。」という本の一説にある言葉ですがこの言葉で説明することができるとおもいます。
田中さんは、たくさんの中国の本を真摯に読み、自らの知識の向上に努めたと思うのですが、あまりに中国を愛しすぎた結果、視野狭窄をおこしてしまったのでしょう。(日本の中国史研究家によくあることだと聞いたことがあります。)
だから、中国を征服したモンゴルや、日本が嫌いになり「坊主にくけりゃ」の心理で、創竜伝で日本を全否定することになったのではないでしょうか
じつは、僕自身もかつてそのような中華思想に毒されていました。
それを救ってくれたのは、井上靖の「蒼き狼」という本でした。
田中さんも今からでも遅くはない、自分が怪物となってしまったことに気づいてほしいと考えています。
長々と、失礼しました。
- 親記事No.4343スレッドの返信投稿
- board4 - No.4524
Re:これ以上続けても…
- 投稿者:Ken
- 2003年08月26日(火) 14時21分
ここまでにする、と言われていますので、私からもこれが最後になるかもしれませんが、とりあえず回答します。
はじめに、この部分ですが。
>それにしてもそんなに命令的な文章に見えましたでしょうか?
いいえ。あなたのおっしゃり様は、そんなことはありません。しかし、不沈戦艦氏の
>これ以上やるのなら余所でやってくれ(#4429)
>板違いだからやめれ(#4432)
等の表現は、命令口調だと思います。また、モトラ氏と合わせて7回(4440、4468、4474、4478、4482、4491、4503)にわたり、私に他の掲示板に参加するよう促しています。
「意見」もしくは「忠告」なら、一、二度言ってみて相手の同意がなければ、それまででしょう。それ以上しつこく繰り返すのは、見解の相違を認めず、従わせようとする行為だと思いますが。
ちなみにモトラ氏の#4468は、私がメディア論争で最後に発言してから12日後の投稿で、私はその間イッチーさんやどーもさんと別の議論をしてましたから、モトラ氏の発言には、進行中の議論をとめるという意味すらもありません。そして、それ以後は不沈戦艦氏と二人で、私が他所で論争するのをみたいという個人的興味をから、しつこく「件の掲示板に参加しなさい」と繰り返しています。#4482では「リンク先の掲示板で、論争して勝つ自信がないのですか?」とまで、言っているのです。
これが「意見」や「忠告」でしょうか?
それ以外の点に関しては、管理人氏の結論が出ていると思いますが。
>このサイトは投稿者があらゆる評価を自分で引き受けることを前提にし、極力管理人削除をなくす方針で運営しています。
>各々が他人からどう評価されるかに、頓着するかしないかはおまかせします。
>ただし、あまり掲示板の本旨と外れた議論を長期にわたって行った場合には、警告にいたる場合があります。
つまり、個々の投稿者が、自己責任で発言をしなさい、ということでしょう。
私が「板ちがい」の論争をやったと思う人が多ければ、本掲示板での私の評価が全体として下がるだけです。
他者がやっている議論に割り込んで「やめれ」というのは、管理人さんですら極力やらないようにしているわけで、第三者がやるのは、まさしく「いらざるおせっかい」というものでしょう。
- 親記事No.4514スレッドの返信投稿
- board4 - No.4525
Re:はじめまして
- 投稿者:イッチー
- 2003年08月26日(火) 15時07分
> ところで同盟憲章とはどのような憲法なのでしょうか。教えていただければ幸いです。
同盟憲章がどのような憲法なのか、原作にも具体的な描写はなかったと思います。ただ、手がかりはあります。
1、アスターテ会戦後の戦没者追悼式典で、ヤンが「ここは自由の国です」「答えない自由を行使します」というセリフを述べていることから、ある程度の自由権・黙秘権が認められていることがうかがえます。
2、帝国領侵攻作戦を審議するときに、サンフォードが与党が過半数割れするかもしれないと言っていることから、複数政党制や自由選挙が保証されていることがわかります。
3、コミック版ではヤンが救国軍事会議のクーデターを鎮圧しているときに、シャンゴ星の市長という人物が同盟憲章に抵抗権が規定されていると述べています。
4、バーラトの和約後、同盟政府が反帝国の言論を取り締まろうとして反対運動が起きました。そこから、言論の自由が認められていることがわかります。
以上から、文面上は我々が想定するような普通の民主主義国の憲法なのではないでしょうか。
- 親記事No.4514スレッドの返信投稿
- board4 - No.4526
Re:はじめまして
- 投稿者:I.G
- 2003年08月27日(水) 10時19分
>
> > ところで同盟憲章とはどのような憲法なのでしょうか。教えていただければ幸いです。
>
> 同盟憲章がどのような憲法なのか、原作にも具体的な描写はなかったと思います。ただ、手がかりはあります。
>
> 1、アスターテ会戦後の戦没者追悼式典で、ヤンが「ここは自由の国です」「答えない自由を行使します」というセリフを述べていることから、ある程度の自由権・黙秘権が認められていることがうかがえます。
> 2、帝国領侵攻作戦を審議するときに、サンフォードが与党が過半数割れするかもしれないと言っていることから、複数政党制や自由選挙が保証されていることがわかります。
> 3、コミック版ではヤンが救国軍事会議のクーデターを鎮圧しているときに、シャンゴ星の市長という人物が同盟憲章に抵抗権が規定されていると述べています。
> 4、バーラトの和約後、同盟政府が反帝国の言論を取り締まろうとして反対運動が起きました。そこから、言論の自由が認められていることがわかります。
>
> 以上から、文面上は我々が想定するような普通の民主主義国の憲法なのではないでしょうか。
ありがとうございました。
うろおぼえなので、さだかではありませんが、中国の憲法にも各種の自由(言論・結社・示威など)を規定してあったと思います。
つまり、共産党の規定のない中国憲法が、同盟憲章にあたるのではないでしょうか。
- 親記事No.4514スレッドの返信投稿
- board4 - No.4527
Re:はじめまして
- 投稿者:Ken
- 2003年08月27日(水) 13時54分
こんばんは!
銀英伝本文が「同盟憲章」の内容に言及しているのは、次の六ヶ所です。
「軍法会議はともかく、査問会などというものは、同盟憲章にも、同盟軍基本法にも規定がありません」(雌伏篇第五章-1。フレデリカ)
「それを知っていてこういう話をしたのはな、いまさら旗色をごまかすこともできんし、盗聴の記録が法律上の証拠になることもないからだ。逆にこちらが、盗聴による人権侵害を訴えることもできる。政府に同盟憲章を尊重する気があれば、だがね」(同・第六章-2。ビュコック)
彼らは同盟憲章の条文にある「抵抗権」――人民が権力の不正に対して実力で抵抗する権利まで持ちだして、しぶる青年司令官を押しきったのである。(野望篇第七章-2)
(バーラトの和約)第六条においては、帝国との友好を阻害する活動を禁止する国内法の制定が義務づけられ、レベロは「反和平活動防止法」の法案を議会に提出するとともに、言論および結社の自由を保障した同盟憲章第七条の期限つき停止を宣告しなくてはならなかった。(飛翔篇第二章-3)
「しかし、それは筋がちがうだろう。ヤン元帥がメルカッツ提督を逃亡させた、それが事実としても、その時点では未だバーラトの和約も反和平活動防止法も成立していない。法の遡及適用は同盟憲章のかたくいましめるところだぞ」(同・第五章-3。ホワン・ルイ)
自由惑星同盟においてさえ、一時は「憲章擁護局」なる機関が反共和思想をとりしまっていたというではないか。(乱離篇第八章-1)
もっとも六番目は、同盟憲章の精神を大きくそこなうものですね。
-
- board4 - No.4528
JPHONEのメールアドレスが入力できない件について
- 投稿者:本ページ管理人
- 2003年08月27日(水) 14時58分
以前、この掲示板にてJPHONEのメールアドレスを入力するとエラーメッセージが表示されて投稿できないというお問い合わせがありましたが、その件について掲示板管理会社の方から返答がありました。
内容は下記を参照下さい。
OTD BBSユーザサポートデスクです。
お問い合わせありがとうございます。
下記の件でございますが、
ご記入のメールアドレスに「/」が含まれていることが原因です。
こちらはメールアドレスの使用禁止文字ですので、
恐れ入りますが、他のメールアドレスをご記入の上、
ご利用いただきますようお願い申し上げます。
今後ともOTD BBSをよろしくお願いいたします
- 親記事No.4514スレッドの返信投稿
- board4 - No.4529
Re:はじめまして
- 投稿者:イッチー
- 2003年08月27日(水) 16時12分
Kenさん、ありがとうございます!ものぐさで記憶だけで書き込みしていましたが、きちんと調べて書いてくださってありがたいです。
>
> 銀英伝本文が「同盟憲章」の内容に言及しているのは、次の六ヶ所です。
>
> 「軍法会議はともかく、査問会などというものは、同盟憲章にも、同盟軍基本法にも規定がありません」(雌伏篇第五章-1。フレデリカ)
普通、憲法に軍法会議の規定はないと思いますが・・・。司法権の独立のところで、軍人の司法権は軍法会議に属するとでも規定されているのでしょうか。
>
> 「それを知っていてこういう話をしたのはな、いまさら旗色をごまかすこともできんし、盗聴の記録が法律上の証拠になることもないからだ。逆にこちらが、盗聴による人権侵害を訴えることもできる。政府に同盟憲章を尊重する気があれば、だがね」(同・第六章-2。ビュコック)
少なくとも、「通信の秘密」の規定はあるということですね。
>
> 彼らは同盟憲章の条文にある「抵抗権」――人民が権力の不正に対して実力で抵抗する権利まで持ちだして、しぶる青年司令官を押しきったのである。(野望篇第七章-2)
コミック版のオリジナルかと思っていたら、ちゃんと書いてあったのですね。
>
> (バーラトの和約)第六条においては、帝国との友好を阻害する活動を禁止する国内法の制定が義務づけられ、レベロは「反和平活動防止法」の法案を議会に提出するとともに、言論および結社の自由を保障した同盟憲章第七条の期限つき停止を宣告しなくてはならなかった。(飛翔篇第二章-3)
>
同盟憲章第7条=言論および結社の自由が規定されていることがわかります。
> 「しかし、それは筋がちがうだろう。ヤン元帥がメルカッツ提督を逃亡させた、それが事実としても、その時点では未だバーラトの和約も反和平活動防止法も成立していない。法の遡及適用は同盟憲章のかたくいましめるところだぞ」(同・第五章-3。ホワン・ルイ)
法の遡及適用まで規定するなんて、随分細かいところまで気の効いた憲法ですね。
>
> 自由惑星同盟においてさえ、一時は「憲章擁護局」なる機関が反共和思想をとりしまっていたというではないか。(乱離篇第八章-1)
「憲章擁護庁」ではなく、「憲章擁護局」でしたか。
まとめると、同盟憲章に規定されていることが確実な内容は次のようになります。
・軍法会議の設置
・通信の秘密
・人民の抵抗権
・言論および結社の自由(第7条)
・法の遡及適用の禁止
内容的には抵抗権を認めるなど、かなり進歩的な憲法であることがうかがえます。ただ、気になるのは憲法で規定されていたとしても、どこまで守られているかということです。北朝鮮の憲法でも集会・結社・言論の自由は認められているわけで、登場人物がたびたび同盟憲章を持ち出す背景には、逆に憲章の規定が空文化して実際には守られていないという事情が同盟にあるのかもしれません。すると、我々がイメージするようなアメリカのような社会ではなく、同盟は旧ソ連や管理教育の弊害が叫ばされたころの日本のような集団主義的な社会なのかもしれません。それはそれで息苦しい社会ですが・・・。案外、フェザーンあたりに住むのが一番伸び伸び出来るのかもしれませんね。
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フェザーン
- 投稿者:どーもさん
- 2003年08月27日(水) 22時22分
> 案外、フェザーンあたりに住むのが一番伸び伸び出来るのかもしれませんね。
あそこはあそこで、古代ギリシャの様に
「握手したら指の数を数え」ないといけない位の
生き馬の眼をぶっこ抜く厳しい生存競争が待っているのではないかと。
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Re:フェザーン
- 投稿者:イッチー
- 2003年08月28日(木) 15時19分
> > 案外、フェザーンあたりに住むのが一番伸び伸び出来るのかもしれませんね。
>
> あそこはあそこで、古代ギリシャの様に
> 「握手したら指の数を数え」ないといけない位の
> 生き馬の眼をぶっこ抜く厳しい生存競争が待っているのではないかと。
帝国・・・社会は安定しており、ある程度道徳的な社会だが、アホな皇帝や貴族によって人生が狂わされることもある。また、人権の法の裏づけがなく、集会・結社・言論の自由がない。
同盟・・・帝国より自由度は高いが、集団主義的で、無秩序一歩手前の状態。人権は保障されているが、どこまでそれが守られているかは不明。
フェザーン・・・生活水準は一番高く、地球教に歯向かわない限りは何をしても自由。ただし、毎日が競争の毎日で心が休まることはない。
どこに生まれても不幸になりそうですね・・・。(泣)