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投稿ログ400 (No.7414 - No.7424)

親記事No.7409スレッドの返信投稿
board4 - No.7414

Re:そうです当たり前です

投稿者:S.K
2007年03月08日(木) 11時10分

 まだ「あれこれ」へのレスもまとめていないうちに恐縮では
ありますが。

> > しかし著しく他者との意思疎通能力が未熟な幼児を前面に
> > 立てての誘拐行為の容認は法治国家としてすべきではない。
> その通り。エルウィン・ヨーゼフ二世の宮廷への移送は、本人や両親の意思とは無関係な独裁者ラインハルトの都合に基づく誘拐と言っても過言ではないでしょう。

 で、銀英伝の中の誰がそれを知っていて立証できるんですか?
 ラインハルトとオーベルシュタインはやりませんよ、念の為。

>ひとたび権力を手にしたのなら、体裁など気にせずエルウィンを親元に帰して、自ら戴冠すれば良かったんですよ。そうすれば私ももう少しラインハルトを人道的な権力者として認めることができるのですが。
>

ラインハルトはやりたかったでしょうね。
 で、適当な旧王朝派貴族がエルウィン・ヨーゼフを担ぎ出して
またぞろ内乱が起こって結局ろくでんさんは「名目上くらい
エルウィン・ヨーゼフを王様にしてやって宰相として辣腕を
振るえば良かったのにこれだからラインハルトは」と延々
こきおろし続ける訳です。
 ろくでんさんが「ラインハルトを認める」なんてそんな大嘘を
何故つくのか知りませんが人として忠告します、『やめなさい』。

> >  実際「処刑するからメルカッツを差し出せ」とは誰も主張
> > していません。
> ならばメルカッツの引渡しに何の問題もないはず。

 シュナイダー中尉の忠誠にほだされて亡命したメルカッツですが
「『ゴールデンバウム王朝での軍人という自己の人生の供養』と
してローエングラム王朝以外の社会の可能性を目指し続ける」のが
ご老人の余生の第一義なので「逃がして地下活動を依頼する」か
「2巻で使いそこねたブラスターの再使用」かの2択しか
バーミリオン会戦直後にはありません。
 もっとも「当面潜伏して機を伺う」というヤン自身の方針を
省みればシャーウッド潜伏艦隊をこの時点で結成してしまうのは
割と情に流された判断という感はあります。

 ところで「要求もいわれもない事をするのが無問題」な
ろくでんさんはいつになったら私に100万円払う気ですか、
それを確認しないうちにろくでんさんがメルカッツの
身柄ががどうこうというのは、払ってもらえない私としては
聞けない話ですね。
 そしてろくでんさんからいわれのない100万円をもらえない
人間全てが「イカサマな発言をするな」とろくでんさんを糾弾
するのもお気の毒でも仕方ない成り行きと思います。
>
> >  翻って4巻、一応生活に不自由はさせていなかった
> > ラインハルトが表向き慮外な誘拐犯に
> >「我が主君を返されよ。私は帝国武力の最高責任者として
> >陛下の身柄と臣民の心の平穏に責任を持つ立場より要求する」
> >というのはこの上なく道義的主張です。

> してますよ。ちゃんとした教育を受けられなかったためにエルウィン・ヨーゼフの人格は非常に歪んでしまいました。ラインハルトの行為は道義的に許されません。

 家と食事と衣類、これの保証だけあればあとの話はどんなに
理不尽であろうが運まで含めて格個々人の持分です。
 ついでに帝国正統政府の方が家やら食い物やら格落ちさせて
いたでしょうし命の保証を危うくしているんですから、当座
ラインハルトが保護してやると言っているうちは頼んでおく方が
ベターだと「裏側の陰謀」を知らないが物事の正当性を公正に
判断できる人間は思うでしょうね。


>そして帝国正統政府は憲法の制定と議会の開設を同盟に対し
>誓約しています。独裁より遥かにましです。
>
 伝統というのはバカに出来ないもんです、たとえそれが
「馬鹿の筋金の入り方」という代物でも。
 まあ他人様に面倒のかからない範囲であれば夢を糧に人生を
歩むのも素敵ですよね、という事でヤンが「余所でやれ、同盟
に来るな」と言うのは極めて正しいです、あの茶番で迷惑しする
であろう人類のトップランカーとして。

親記事No.7122スレッドの返信投稿
board4 - No.7415

Re:巡洋艦の効用

投稿者:ろくでん
2007年03月08日(木) 12時00分

S.Kさん、ろくでんです。

ご指摘ありがとうございます。8巻まで頭に入っていませんでした。

board4 - No.7416

『焦土作戦』は可能か?

投稿者:珍迷怪
2007年03月08日(木) 13時45分

所謂、帝国領侵攻作戦に対してラインハルトが取った戦略、『焦土作戦』。相手方のヤンは『見事な作戦』と評していましたが……、果たして、本当にそうでしょうか?
幾つかの点に分けて考証してみたいと思います。

①法的に可能か
この作戦の対象となった辺境星区には、支配階層として『総督、辺境伯、徴税官、軍人』などがいたとあります。最後の軍人は良いとして……、個人資産の一時差し押さえor凍結となる総督・辺境伯、財務省の管轄下にあり、徴税行為を一時停止される徴税官などを有無を言わさず退去させ、作戦に協力させるような非常法を、いかにして一軍人にしか過ぎないラインハルトは手にしたのでしょうか?
……仮に、そのような非常法が存在したとして、一時的にせよ辺境星区の生殺与奪を握れるような強権を、帝国政府中枢が易々と与えるものでしょうか?

②政治的に可能か
この作戦でラインハルトの意図するところは『帝国人民を使って同盟軍の兵站能力に負担をかけ、疲弊させる』というものでした。つまり、帝国人民に相応の犠牲を強いるものです。……政治的には一軍人でしかないラインハルトに、このような行動が可能でしょうか?
門閥貴族側から『畏れ多くも皇帝陛下の赤子を叛徒どもの手に委ねるとは何事か』といった反論は出なかったのでしょうか?
『軍事的に必要不可欠である』という再反論が成り立ちそうにも見えますが、このような焦土作戦は、軍事的に相対的弱者の側が反攻態勢が整うまでの時間を稼ぐために、やむを得ず採る手段です。このケースでは当てはまらないでしょう。

③財務的に可能か
作戦中盤、前線部隊からの救援物資要請を受けた同盟政府は、そのあまりの膨大さに青くなる場面があります。……同じことが帝国側にも言えるのではないでしょうか?
一旦徴発した物資を、作戦終了後に元の持ち主に返しただけでは住民達は納得しないでしょう。何らかの形で“お詫び”が必要になります。……それに必要な資金は?
言わばこれは、軍事作戦とは直接関係の無い支出で、財務省の協力が不可欠です。……財務尚書ゲルラッハ子爵は、このような出費を認めてくれるでしょうか?

④兵站能力的に可能か
この作戦では、同盟軍の補給能力が破断界を越えた時=被占領地域の人民の我慢の限界、となっています。つまり、早急に同盟軍を撃退し、人民に食料を輸送しなければならない、となります。……これでは、兵站能力に過剰な負担が掛かるのでは無いのでしょうか?
同盟側は、単に占領地域に物資を届ければ良いだけだったのに対し、帝国側はそれとは別立てで撃退部隊への弾薬・燃料・負傷兵の後送・補充などを行わなければならないのです…。

⑤そもそも、効果を期待できるのか
①~④までは、所詮は自分達の問題なので、努力しだいでは出来ないことも無いでしょう。しかし、これは戦争なので、当然相手のあることとなります。
この作戦の前提は『同盟側は自軍の兵站能力に負担をかけてでも帝国人民を救うために物資を輸送し、且つその方針をどんなことがあっても変えない』というものです。そうでなければリスクが大きすぎて発動できたものじゃ有りません。……こんな自分に都合のいい前提が成り立つものでしょうか?
同盟側が帝国側の意図に気付き進撃を停止した場合は?
防衛責任を放棄したラインハルトを政治的に追い詰めるために辺境星区住民を利用することは無いのか?
イゼルローン失陥を知らないらしい帝国人民が動揺する可能性は?
そもそも、同盟側の意図は帝国宇宙機動戦力の漸減に有り、辺境星区の占領など考えず、作戦そのものが不発に終わる事は無いのか?
もし諜報活動によって同盟の意図が辺境星区の占領にあることが判ったとして、それが途中で変更されない保障は?それによって失われる地勢的優勢(回廊出口の制宙権を敵に委ねてしまうこと)をどのように回復するつもりなのか?
回廊出口を同盟に渡してしまい、そこから大量の仮装巡航艦を投入されるなどして帝国領内全域で通商破壊作戦などされたらどうするのか?また、工作員が入り込む心配は?

……色々、疑問が尽きません。

親記事No.7416スレッドの返信投稿
board4 - No.7418

Re:『焦土作戦』は可能か?

投稿者:S.K
2007年03月08日(木) 16時29分

> 所謂、帝国領侵攻作戦に対してラインハルトが取った戦略、『焦土作戦』。相手方のヤンは『見事な作戦』と評していましたが……、果たして、本当にそうでしょうか?
> 幾つかの点に分けて考証してみたいと思います。
>
> ①法的に可能か

 帝国における皇帝は絶対者です。
 その寵妃の弟が軍から拝命したのですから、ここでは何であれ
ラインハルトに従わない帝国臣民が処罰されます。
>
> ②政治的に可能か

 帝国はフェザーンの密告でこの同盟の侵攻を知らされています。
 そういう訳で「勝てば良し、負ければ金髪の儒子が二度と
でかい面をできなくなる」というので好きにさせる訳です。
 正味帝国臣民には首都居住の中流層と、教育のゆとりなく親から
労働を受け継ぐか軍にでも入るかとい限りなく農奴に近い底辺層が
あるよう見受けられますので、皇帝の決済があればあとは
ラインハルトの要望通りという事ですね。
>
> ③財務的に可能か
> ④兵站能力的に可能か


帝国の決定権のある人間は全員アスターテにおける同盟の大損害
を知っている訳で、ひねりのない迎撃が半端ではない出費に繋がる
事はいくらでも証明できる訳です。
 フォーク准将でさえ「10万席が乗り込んで敵が迎撃戦に出てきた
のならまず数万席単位の戦果が見込めるはずで、それを侵攻計画の
落としどころとしよう」くらいの胸算用が能吏としてあったろうと
思いますよ。
 それらを考えて「ごくありふれた大貴族は平民の命になど何の
価値も見出さない(後でヴェスターラントで証明される)」ので
ラインハルトに対する「やれるならやってみせろ」で十分作戦に
着手できます。
 で、結果は「『解放』の建前を守りとおした同盟がギリギリ
までライフラインは負担してくれた上、『自分の生活』以上の
視野なんか持っていない辺境の下層民には政治も戦争も別世界
の話だったので『命がけで頼まれてもいない炊き出しに、しかも
『量が少ない』と文句を言われにきたのか俺たち」と同盟将兵の
士気がガタガタになり、かつ『全く始まらない会戦』という
想定外の事態に参謀本部の見通しも総崩れになり、結果自国内で
万全の補給を受け同盟の知らない周辺航路も知り尽くしている
ラインハルト貴下迎撃艦隊は消耗しきった同盟軍に『鴨撃ち』の
ごとき一方的な強襲が可能となった」でしたから、やらせた貴族は
どんなに悔しくてもラインハルトの功績を認めざるをえなかった
でしょう。
 で、焦土化対象の辺境星域については「明日からまたカイザー
がごはんをくれるよ、良かったね」で終わりです。
 ラインハルトのためではなく自身の沽券の為に貴族階級は民衆
に服従を強要するでしょうから。
 帝国内での補給についてですが、2巻で帝国内にはさまざまな
宇宙要塞が点在していて、同盟-イゼルローン間の航路について
いくらでも退路ある襲撃ポイントを確保できると言えば帝国同盟
どちらのスタミナが先に尽きるかかといえばそれは同盟になる
でしょう。


> ⑤そもそも、効果を期待できるのか
>
 上記参照。

> この作戦の前提は『同盟側は自軍の兵站能力に負担をかけてでも帝国人民を救うために物資を輸送し、且つその方針をどんなことがあっても変えない』というものです。そうでなければリスクが大きすぎて発動できたものじゃ有りません。

 ここ勘違いしてます。
 あれは『選挙にむけて箔を付けたいサンフォード政権と自身の
優秀さを宣伝する看板が欲しいフォーク以下軍部主流主戦派の
悪夢のコラボレーションの産物』以外の何者でもないです。
 だから救国軍事会議、最低でも主宰グリーンヒル大将は
「人類社会の未来と将兵の命がかかるのだからもっと真摯な
姿勢で対帝国に取り組みたい」と願い行動してしまった訳です。

>
> ……色々、疑問が尽きません。
>
 創作を楽しむにあたり、学習して想定してなお尽きぬ疑問だけ
洗い出してみる事をおすすめします。

board4 - No.7419

ヨブ・トリューニヒトの野望

投稿者:幽斎
2007年03月09日(金) 05時00分

 銀河帝国に立憲政体を作ろうと画策していた、議長閣下。
はたして、成功したのでしょうか。もし、ローエンタールに射殺
されていないとしても、彼は銀河帝国では、一官僚にしか過ぎません。圧倒的な人民の支持がないかれがどうやって、銀河帝国
首相になるか、その方法ははたしてどのようなものだったのでしょうか。

親記事No.7409スレッドの返信投稿
board4 - No.7420

Re:そうです当たり前です

投稿者:ろくでん
2007年03月09日(金) 10時09分

S.Kさん、ろくでんです。

>  で、銀英伝の中の誰がそれを知っていて立証できるんですか?
状況証拠ならあります。皇帝の存在は独裁者ラインハルトにとっていずれ邪魔になります。五歳児に自己決定を求める無理はS.Kさんが言い出したこと。両親がラインハルトに逆らえる立場にないことも明白。両親を差し置いて最高実力者が「子供」ではなく「皇帝を返せ」というのも不自然です。いっそのこと救国軍事会議のときみたいに証拠を作ってしまっても良い。

> 『やめなさい』。
「認める」とは言ってませんよ「少しは認める」です。

> ろくでんさんはいつになったら私に100万円払う気ですか、
えっと、いつ要求された金でしたっけ?覚えていません。

>  家と食事と衣類、これの保証だけあればあとの話はどんなに
> 理不尽であろうが運まで含めて格個々人の持分です。
理不尽は理不尽ですよ、民主共和制はそれを許しません。子供には教育を受ける権利があります。

> ラインハルトが保護してやると言っているうちは頼んでおく方が
> ベターだと「裏側の陰謀」を知らないが物事の正当性を公正に
> 判断できる人間は思うでしょうね。
強大な武力を背景にした独裁者の口約束など何の保障にもなりません。しかも現実にエルウィンは人前に姿を現せないほどの病を患っています。

>  伝統というのはバカに出来ないもんです、たとえそれが
> 「馬鹿の筋金の入り方」という代物でも。
すみません、例えの意図するところが理解できません。

> あの茶番で迷惑しする
> であろう人類のトップランカーとして。
自分で選んだ道じゃないですか。それこそ「運まで含めて格個々人の持分」ですよ。学費がないなら夜学へ通うとか、奨学金を申請するとか。軍だって辞めようと思えばいつだって辞められる。プロイセンのシャルンホルストみたいに軍事論文携えて野党やシンクタンクの軍事顧問になってもいいし、「ミラクル」の称号を得た後は自伝を書けば「ミリオンセラー間違いなし」と出版社が太鼓判を押してるし。

親記事No.7409スレッドの返信投稿
board4 - No.7421

Re:そうです当たり前です

投稿者:S.K
2007年03月09日(金) 13時28分

> S.Kさん、ろくでんです。
>
> >  で、銀英伝の中の誰がそれを知っていて立証できるんですか?
> 状況証拠ならあります。皇帝の存在は独裁者ラインハルトにとっていずれ邪魔になります。五歳児に自己決定を求める無理はS.Kさんが言い出したこと。両親がラインハルトに逆らえる立場にないことも明白。両親を差し置いて最高実力者が「子供」ではなく「皇帝を返せ」というのも不自然です。>

拉致問題ってありますが、あれを国家間交渉以外で何とか
できるなら被害者の家族に教えておあげなさいな。

>いっそのこと救国軍事会議のときみたいに証拠を作ってしまっても良い。

 ラインハルトに勝つ見込みがあればそれも手ではあります。
 ただ負けた上に「嘘つき」という評価が加算されて笑われて
おしまいな公算大ですが。

> > 『やめなさい』。
> 「認める」とは言ってませんよ「少しは認める」です。
>
 少しもありえません。
 ろくでんさんは太陽を西から昇らせてでもカラスを白いと
言い張ってでもとにかく「銀英伝はダメ、ラインハルトはダメ、
ヤンはダメ」と主張する類の方です。
「では何故S.Kはまだ対話を続けるのだ?」と言えば
『銀英伝批判=電波のヨタ』の公式がろくでんさんの投稿で
成立する事に忸怩たる思いがあるからです。
 まともなものをまともと言わないクレーマーの言い草なぞ
誰も本気で取り合いはしないので一緒にされないための努力
をしている訳ですね。

> > ろくでんさんはいつになったら私に100万円払う気ですか、
> えっと、いつ要求された金でしたっけ?覚えていません。
>
 それで結構、メルカッツについても「えっと、いつ要求された
人身御供でしたっけ?覚えていません」で納得していただければ。

> >  家と食事と衣類、これの保証だけあればあとの話はどんなに
> > 理不尽であろうが運まで含めて格個々人の持分です。
> 理不尽は理不尽ですよ、民主共和制はそれを許しません。子供には教育を受ける権利があります。

 自由惑星同盟軍の働くお父さん数万人を戦死させてまで殉じる
理想ではありません。
 ろくでんさんだってアフリカの貧しい子供たちのために井戸
掘ってやるより優先したい事があるんじゃないですか?
>
> > ラインハルトが保護してやると言っているうちは頼んでおく方が
> > ベターだと「裏側の陰謀」を知らないが物事の正当性を公正に
> > 判断できる人間は思うでしょうね。
> 強大な武力を背景にした独裁者の口約束など何の保障にもなりません。しかも現実にエルウィンは人前に姿を現せないほどの病を患っています。
>
 事実無一文でしかもその事を自己認識していない帝国正統政府
よりは金を持ってるというだけで保証になります。
 あとエルウィン・ヨーゼフは「人前に出せない病気」なのでは
ありません、「人目にさらしたら百中百同情されない躾の悪い
子供」というだけです。

> >  伝統というのはバカに出来ないもんです、たとえそれが
> > 「馬鹿の筋金の入り方」という代物でも。
> すみません、例えの意図するところが理解できません。
>
 こここそ正に「お貴族様が平民に出した空手形を後からでも
払う訳がないだろう」と言ってるんですよ。

> > あの茶番で迷惑しする
> > であろう人類のトップランカーとして。
> 自分で選んだ道じゃないですか。それこそ「運まで含めて格個々人の持分」ですよ。学費がないなら夜学へ通うとか、奨学金を申請するとか。軍だって辞めようと思えばいつだって辞められる。
>
 そう、個々人の持分においてヤンもエルウィン・ヨーゼフも
理不尽な事態に「やめろぉショッカァーツ」と絶叫して足掻いて
良いんです。
 エルウィン・ヨーゼフ2世が金属バットで周囲の大人の勝手に
異を唱えられる状況になかったからと言って、少しは抵抗できる
ヤンが大人しくする道理にはなりません。

>プロイセンのシャルンホルストみたいに軍事論文携えて野党やシンクタンクの軍事顧問になってもいいし、「ミラクル」の称号を得た後は自伝を書けば「ミリオンセラー間違いなし」と出版社が太鼓判を押してるし。

 ヤン本人が自分の文才をユリアンの欲目曰くの『思想の巨人』
と思っていない、正気の証明だと思いますね。
 実際軍人じゃないなら一番向いてる職種は『プロ雀士』だと
思いますね、人の観察に長けていて堅い勝負をしつつ好機を
見逃す事がないという点で。

親記事No.7416スレッドの返信投稿
board4 - No.7422

Re:『焦土作戦』は可能か?

投稿者:珍迷怪
2007年03月09日(金) 13時52分

おおう、この掲示板の重鎮であるS.K様よりレスを頂けるとは……。有難う御座います。

> > ①法的に可能か
>
>  帝国における皇帝は絶対者です。
>  その寵妃の弟が軍から拝命したのですから、ここでは何であれ
> ラインハルトに従わない帝国臣民が処罰されます。

皇帝にお願いすれば、問題の非常法を出してもらうことは可能でしょう。……ですが、それでこの問題に関わる諸々の人々は納得してくれるでしょうか?
軍は『陛下の威をかさに着て、己が功名心の為にリスクが高くコストも掛かる迎撃作戦を実行しようとしている』、対象となる辺境星域の貴族達は『必要も無いのに我々の権利を侵害し、資産(この資産というのは単なるモノだけを意味しません……支配下の人民も、彼らにとっては“資産”です)を危険に晒している』と考えないでしょうか?

> > ②政治的に可能か
>
>  帝国はフェザーンの密告でこの同盟の侵攻を知らされています。
>  そういう訳で「勝てば良し、負ければ金髪の儒子が二度と
> でかい面をできなくなる」というので好きにさせる訳です。

勝ってくれなければ困るでしょう。ラインハルトが負け(最悪、全滅して)たら、勢いに乗った同盟軍と帝国領内で戦わなければならなくなるんですから。

> > ③財務的に可能か
> > ④兵站能力的に可能か
>
>
> 帝国の決定権のある人間は全員アスターテにおける同盟の大損害
> を知っている訳で、ひねりのない迎撃が半端ではない出費に繋がる
> 事はいくらでも証明できる訳です。

『ひねりの無い迎撃』とは、例えば、同盟軍の侵攻があることをラインハルトが配下の提督たちに告げた際、ミッターマイヤーとビッテンフェルトが提示した『回廊の出口で同盟軍を押さえつける』ような作戦を指すんでしょうか? 私はこの案、最善では無いにしても悪くない(少なくとも、『焦土作戦』よりは)考えだと思うのですが……。
この案なら、前回私が終わりのほうで列挙した諸々の頭痛のタネからは解放されますし、それに同盟軍の行動を事実上3つにまでに極限できます。……敵の十字砲火の中を、屍山血河を築きながら前進するか、留まって睨み合うか、諦めて撤退するか、です。
それと出費の件ですが、それは焦土作戦を実行した場合の方が掛かるでしょう。艦隊への補給とは別立てで5000万人分の諸々の物資をあっちこっちに運ぶコストだけでも莫大なものになります。

>  フォーク准将でさえ「10万席が乗り込んで敵が迎撃戦に出てきた
> のならまず数万席単位の戦果が見込めるはずで、それを侵攻計画の
> 落としどころとしよう」くらいの胸算用が能吏としてあったろうと
> 思いますよ。

上記の迎撃作戦が実行された場合は、その見通しは随分甘いものになるのでは?
回廊の出口というのは、後の戦いを見る限り(8巻の『回廊の戦い』)大艦隊が悠々機動出来るようなアスターテのような地勢ではないでしょう。つまりフォークが望むような大会戦で戦果は得られないのでは?

>  それらを考えて「ごくありふれた大貴族は平民の命になど何の
> 価値も見出さない(後でヴェスターラントで証明される)」ので
> ラインハルトに対する「やれるならやってみせろ」で十分作戦に
> 着手できます。

上で書きましたが、貴族達にとって人民は資産の一種です。それをむざむざ同盟軍に委ねてしまうような作戦を彼らが易々と肯じ得るとは思えません。

>  で、結果は「『解放』の建前を守りとおした同盟がギリギリ
> までライフラインは負担してくれた上、

同盟軍が侵攻した範囲の住民の生活の面倒を見てくれる保障はありません。相手は飽くまで戦争に来ているのであって、自国民の災害救助に出動しているのではないのです。ぶっちゃけていえば、同盟軍にしてみれば帝国人民が何万人餓え死のうとも知ったことではないでしょう。彼らを守る責任は帝国軍、つまりはラインハルトに有るのですから。
それに、同盟軍が『解放』の建前を愚直に最後まで守り通す保障も有りません。遅きに失したにせよ、最後の段階では占領地を放棄しようとしてたんですから。
大体、『民主主義国の軍隊は、圧政下にある住民を、自分達が餓えてでも救済しなければならない』という考えはおかしいでしょう。この理屈が通るなら、仮にアメリカと北朝鮮が戦争になった場合、米軍は自軍の兵站能力を破綻させてでも北朝鮮人民を救済することになるでしょう?

『自分の生活』以上の
> 視野なんか持っていない辺境の下層民には政治も戦争も別世界
> の話だったので『命がけで頼まれてもいない炊き出しに、しかも
> 『量が少ない』と文句を言われにきたのか俺たち」と同盟将兵の
> 士気がガタガタになり、かつ『全く始まらない会戦』という
> 想定外の事態に参謀本部の見通しも総崩れになり、結果自国内で
> 万全の補給を受け同盟の知らない周辺航路も知り尽くしている
> ラインハルト貴下迎撃艦隊は消耗しきった同盟軍に『鴨撃ち』の
> ごとき一方的な強襲が可能となった」でしたから、やらせた貴族は
> どんなに悔しくてもラインハルトの功績を認めざるをえなかった
> でしょう。

上と、前回書いたことの繰り返しになりますが、同盟側がラインハルトの思惑通りに最後まで行動してくれる保障は無いでしょう。第3次ティアマト会戦でのラインハルト自身のセリフを借りれば『相手のヘタなダンスに付き合う義理は無い』のです。
回廊の出口を明け渡した時点で、帝国側は主導権を失ってしまうのです。

>  で、焦土化対象の辺境星域については「明日からまたカイザー
> がごはんをくれるよ、良かったね」で終わりです。
>  ラインハルトのためではなく自身の沽券の為に貴族階級は民衆
> に服従を強要するでしょうから。

仮に、同盟側が補給に負担の掛からない程度のところで停止し、そこに住む人民に手厚い給養を行っていたらどうなっていたでしょう?
なけなしの物資を強制的に徴用する帝国軍&ラインハルトと、自愛に満ちた同盟軍……。奪回後の内政面での悪影響を考えたら、
ラインハルトも内務省も軽視できないのでは?

>  帝国内での補給についてですが、2巻で帝国内にはさまざまな
> 宇宙要塞が点在していて、同盟-イゼルローン間の航路について
> いくらでも退路ある襲撃ポイントを確保できると言えば帝国同盟
> どちらのスタミナが先に尽きるかかといえばそれは同盟になる
> でしょう。

と、なると、回廊出口での睨み合いを続けていても、先に根負けするのは同盟軍となるのでは?
このほうが『焦土作戦』などをするより遥かに低コストですものではないでしょうか。

> > ⑤そもそも、効果を期待できるのか
> >
>  上記参照。
>
> > この作戦の前提は『同盟側は自軍の兵站能力に負担をかけてでも帝国人民を救うために物資を輸送し、且つその方針をどんなことがあっても変えない』というものです。そうでなければリスクが大きすぎて発動できたものじゃ有りません。
>
>  ここ勘違いしてます。
>  あれは『選挙にむけて箔を付けたいサンフォード政権と自身の
> 優秀さを宣伝する看板が欲しいフォーク以下軍部主流主戦派の
> 悪夢のコラボレーションの産物』以外の何者でもないです。
>  だから救国軍事会議、最低でも主宰グリーンヒル大将は
> 「人類社会の未来と将兵の命がかかるのだからもっと真摯な
> 姿勢で対帝国に取り組みたい」と願い行動してしまった訳です。

私が言っているのは帝国側がクリアすべき前提であって、同盟側がどのような思惑を持っているかは考慮の外なのですが…。

> >
> > ……色々、疑問が尽きません。
> >
>  創作を楽しむにあたり、学習して想定してなお尽きぬ疑問だけ
> 洗い出してみる事をおすすめします。

創作、というのは私が前回終わりのほう列挙したことでしょうか?
あれは疑問であって、拵えごとをしたつもりはないんですが。

親記事No.7122スレッドの返信投稿
board4 - No.7423

Re:巡洋艦の効用

投稿者:不沈戦艦
2007年03月09日(金) 14時11分

>  これについては「巡航艦」なる字面があるのならどういう概念がそれにふさわしいかという話です。
>  SLGの話もあったので「バランス良くというならこう」という推定なので「本編では?」という
> ご質問なら「それはわからない。しかしこういう存在なら無意味無価値という事にはならないのでは」
> という答えになります。

 まあそうですね。「巡航艦が駆逐艦や戦艦に比べて航続距離が長い」のであれば、存在価値はあります。
「航続距離に差があるかどうか分からない」というのは、前に行われた某論争で出てきた「補給が苦しくな
って食料を心配してはいても、艦船用燃料(エネルギー)の心配を全くしていない将帥たち」からのもので
すよ。ま、これについての結論は「航続距離が同じ場合はあまり意味がなく、長い場合は意味あり。しかし、
本編の記述からはどちらなのかよく分からない」ということで良いのでは。



> 「出てないよね?」という話の後で本当に銀英伝に登場していないメカの話とはなかなかやり難い
> 話題選択をしてくださる(笑)。
>
>  ということで「銀英伝には未搭乗の艦種ですね」という回答を前提として推測でよければという
> 事で以下になります。
>
> 1.3次元的武装が可能な銀英伝艦艇は専門の対空艦が不要なほど対空火器が充実している。
>
> 2.出てはいないが実際存在して戦功もあった。ただ艦隊戦がメインで『エースの活躍』くらい
> しか戦闘艇の出番もなかったので必然的に注目の外に外れた。
>
> 3.どうあれゴールデンバウム王朝という人類統一政体が数世紀続くに及んで『トロイの木馬』
> の故事のような戦術知識などとならんで『遺失知識』化した概念のひとつだった。
>
> 4.3にかぶるが作者の知識不足(※なおこれについては私に責める資格はありません。
> 選挙権持つまで『艦体の半分とか砲塔とか艦橋がミサイルになってない『実在ミサイル艦』
> を知らなかった身の上ですので)


 現実問題としては「4」が回答でしょう(私も責める気はないですが)。作者が知らないものは、出しよう
がありませんので。そこで、身も蓋もない「4」に対し、あくまで「シャーロキアン的擁護」をやってみるの
なら「1」よりは「2」ではないかと思います。太平洋戦争中の米軍艦船には対空火器が山盛りになってしま
いましたが、前に書いた通り防空艦アトランタ級が存在する訳ですし、日本海軍にしたって「大和」のように
副砲2基を取り外して対空火器を増強していても、防空艦秋月級を建造している訳です。で、これらはむやみ
に数が多かったこともないですから、銀英伝世界では防空艦はあっても、さほど数が多くはないので、本編中
で特筆大書されるような活躍をすることもなかった、という結論でいいのでは。

board4 - No.7424

戦争狂

投稿者:独貧貴族
2007年03月09日(金) 17時25分

「はばたくガイエ(ろくでん様)」、「『焦土作戦』は可能か?(珍迷怪様)」から推測すると、ラインハルトは時代が時代ならミレニアム(byヘルシング)のトップが狙える才能と狂気の持ち主だった。

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