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- board4 - No.8284
サイト更新のお知らせ2010.01.04
- 投稿者:冒険風ライダー(管理人)
- 2010年01月03日(日) 15時06分
サイトの更新を行いました。
更新内容は以下の通りです。
田中芳樹を撃つ! | タナウツネット
・ 田中芳樹を撃つ!考察シリーズの更新。
・ らいとすたっふブログリンク集にブログ記事へのリンクを追加
・ 田中芳樹を撃つ!リンク集から「山本弘問題連絡会」を削除、および「見えない道場本舗」「革命的萌え主義者同盟(革萌同)」を追加。
奇説珍説博物館 | トンデモミュージアム
山本弘トンデモ資料展
・ 「山本弘小説作品批評集 全一覧」に関連ログを追加
・ 「山本弘ウォッチング用語集」に新規用語を追加
唐沢俊一P&G博覧会2009年度版
・ コンテンツ「裏モノ日記の手抜きコピペ 記憶障害の兆候?」に関連リンクおよび過去ログBを追加
・ 新規コンテンツ「アニドウ会誌『FILM1/24』検証 井の中の蛙、百馬鹿を騙る」を追加
・ 新規コンテンツ「市橋達也礼賛論検証『市橋くんは白いカンバス』」を追加
・ 新規コンテンツ「と学会 VS kensyouhan 第一回直接対決2009年冬コミ編」を追加
- 親記事No.8270スレッドの返信投稿
- board4 - No.8285
Re:皆さんどうですか?
- 投稿者:八木あつし
- 2010年01月03日(日) 18時56分
> ちなみに、終わりが見えるとのことですが、私には、創竜伝やタイタニアは意外と終わりが見えないように見えますが(いつ書かれるかは不明と言う意味ではなく、それなりに不思議な展開になり、意外性があるので))。勿論、一度立ち読みすれば、それで十分なレベルで、作品とのおつきあいを終えられますが・・。
これは栗本薫のグイン・サーガに比べればというのがあるので。
ただ栗本薫は数を出していても未完だらけなので、田中芳樹とレベルとしては同じですね。
> 所詮、ジュニアノベル(ないし作家)に多くを期待してはいけないと言う事でありましょう。
昔でいえばヤングアダルト小説とかジュブナイルですかね。
銀英伝もタイタニアも創竜伝もトクマノベルズ、講談社ノベルズと新書版で出していますから、一応分類的には大人向け? まぁ80年代では、今ほどレーベルが分けられていないからとも言えますが。
ライトノベルでも期待できる作家、続編を書ける作家は多々います。あえて言えば田中芳樹に期待してはいけないということで。
- 親記事No.8270スレッドの返信投稿
- board4 - No.8286
Re:皆さんどうですか?
- 投稿者:もう30代
- 2010年01月09日(土) 22時46分
レスありがとうございます。私は、グインサーガは、最初の数冊しか読んでないので、何とも評価できません。個人的にはたいしたことなかった気はします。
分類上は、銀英や創竜は大人向けなのですな。それは、面白い視点でした。個人的には、文学というものは、対象者を限定せず、感動を与えられるものであって欲しいですが、現実的には、読む人の能力は異なる(特に、年令や経験に左右され)ので、普遍的なものは難しいでしょう。
そのため、(あくまで出版サイドでの規定ですが)ジュニアノベルやライトノベルは、基本的に対象者に大人を推定されていないので、あまり複雑な機構は作れないので、厚みを出すのは難しいと考えています。もちろん、簡単な機構で、複雑さを出せる人もいるわけで、これは、作家だけの問題ではないところもありますが。
原材料費が安くて、最高級の味を出せと言うのは無理な話で、いくら、職人が良くても、吉野屋で出せる味には限界があるでしょうから。もちろん、吉野屋は吉野屋で需要があることも確かであり、吉野家で、瓢亭よりまずいと注文をつける人もいないでしょう。田中氏の作品も、そういうものだと思っております。
> > ライトノベルでも期待できる作家、続編を書ける作家は多々います。あえて言えば田中芳樹に期待してはいけないということで。
なんとか、作品をコンスタントに出して欲しいものです。もちろん、気が乗らないのに、間に合わせのものを出して欲しいわけではありませんが。試験に出てこないと、評価できないので。
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- board4 - No.8287
イゼルローン論争
- 投稿者:クラゲ
- 2010年01月18日(月) 03時14分
はじめまして。
イゼルローンがもし永久機関を搭載していて、なおかつ距離1000光秒以内しか観測出来ないとしたら、ヤン陣営が回廊にこもるかぎり帝国側はイゼルローンを破壊する事が出来ません。何故なら、艦隊を1000光秒くらいのところに展開しておけば、2000光秒から観測出来ないのだから、小惑星をぶつけることも出来ません。
しかし、通常空間に出た場合、360度全てに警戒しなければならないのですから不利になります。
ヤン陣営がイゼルローン回廊にこもる戦略をとった場合、やはり何としても安全に観測するためにイゼルローンから1000光秒に近付く為に艦隊戦になると思います。
僕がヤンだったら、移動可能になった時点で他の銀河に逃げ出します。
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- board4 - No.8288
前提がわかりません
- 投稿者:クラゲ
- 2010年01月19日(火) 03時34分
というかどんな議論もまず公理をはっきり箇条書きして頂けるとわかりやすいのですが。
- 親記事No.8287スレッドの返信投稿
- board4 - No.8289
Re:イゼルローン論争
- 投稿者:S.K
- 2010年01月19日(火) 12時52分
> はじめまして。
どうぞ宜しく。
> イゼルローンがもし永久機関を搭載していて、なおかつ距離1000光秒以内しか観測出来ないとしたら、ヤン陣営が回廊にこもるかぎり帝国側はイゼルローンを破壊する事が出来ません。何故なら、艦隊を1000光秒くらいのところに展開しておけば、2000光秒から観測出来ないのだから、小惑星をぶつけることも出来ません。
元々帝国が設置したイゼルローン要塞で、元々帝国が試作実用化
した移動要塞ですから、空間位置座標も移動による誤差も想定は
容易いでしょう。
つまり、この戦闘の「小惑星狙撃」に限り、複数目標を想定する
必要はあるでしょうが「盲撃ち」が充分有効なのです。
> 僕がヤンだったら、移動可能になった時点で他の銀河に逃げ出します。
まあそれは名案の一つとして過去列挙されました。
>というかどんな議論もまず公理をはっきり箇条書きして頂けるとわかりやすいのですが。
議論の第一レスと原作を読み、流れを推移して御自分で御一考下さい。
それでわからなければ「貴方にとって無意味な議論」という事で
正しいと思います。
- 親記事No.8287スレッドの返信投稿
- board4 - No.8291
Re:イゼルローン論争
- 投稿者:クラゲ
- 2010年01月19日(火) 14時19分
> > はじめまして。
>
> どうぞ宜しく。
>
> > イゼルローンがもし永久機関を搭載していて、なおかつ距離1000光秒以内しか観測出来ないとしたら、ヤン陣営が回廊にこもるかぎり帝国側はイゼルローンを破壊する事が出来ません。何故なら、艦隊を1000光秒くらいのところに展開しておけば、2000光秒から観測出来ないのだから、小惑星をぶつけることも出来ません。
>
> 元々帝国が設置したイゼルローン要塞で、元々帝国が試作実用化
> した移動要塞ですから、空間位置座標も移動による誤差も想定は
> 容易いでしょう。
> つまり、この戦闘の「小惑星狙撃」に限り、複数目標を想定する
> 必要はあるでしょうが「盲撃ち」が充分有効なのです。
>
> > 僕がヤンだったら、移動可能になった時点で他の銀河に逃げ出します。
>
> まあそれは名案の一つとして過去列挙されました。
>
> >というかどんな議論もまず公理をはっきり箇条書きして頂けるとわかりやすいのですが。
>
> 議論の第一レスと原作を読み、流れを推移して御自分で御一考下さい。
> それでわからなければ「貴方にとって無意味な議論」という事で
> 正しいと思います。
移動要塞のMまで、及びBAからBC読みました。
その上でやっぱり逃げた方が良いと思いました。
僕自身も、ラインハルトの回廊の戦いは彼の失政の一つと思いますが、それならばわざわざヤン陣営がそれ以上に人的被害がでるであろうゲリラ戦は取るべき出ないと思いました。
では前提の確認をしたいと思います。
大前提として銀英伝の記述が成り立たない仮説を立ててはいけないとして、
1・艦及び要塞は永久機関を搭載している。
2・要塞は無限に補給を行える。
3・艦隊は食料及び武器弾薬を補給しなければならない。
4・移動要塞は実現可能である。
5・索敵可能領域は1000光秒以内である。
6・どこであろうと、一度あるいは複数回のワープで行く事が出来る。
7・技術者及び、軍人はすぐにベテランになれない。
8・既存の航路は両陣営とも完全に把握している。
9・現実の物理法則で議論してはならない。
冒険風ライダーさんの想定している前提はこうであると思いますが、過不足あるいは誤りがあるでしょうか?
- 親記事No.8287スレッドの返信投稿
- board4 - No.8292
Re:イゼルローン論争
- 投稿者:クラゲ
- 2010年01月19日(火) 14時41分
追加
10・要塞は艦並みの機動性を持っている。
11・要塞建設に4年かかる。
12・要塞にエンジンを取り付けるのに3ヶ月かかる。
- 親記事No.8287スレッドの返信投稿
- board4 - No.8293
Re:イゼルローン論争
- 投稿者:S.K
- 2010年01月19日(火) 15時51分
> 移動要塞のMまで、及びBAからBC読みました。
> その上でやっぱり逃げた方が良いと思いました。
> 僕自身も、ラインハルトの回廊の戦いは彼の失政の一つと思いますが、それならばわざわざヤン陣営がそれ以上に人的被害がでるであろうゲリラ戦は取るべきでないと思いました。
ヤンは逃げた方が性に合うだろうというのが、「要塞逃亡案」の
名案たる理由の一つですが、「奇襲による小規模戦闘を延々仕掛けて
帝国の疲弊と民主共和制度を望む民衆の自覚及び奮起を促す」と
いう理由で、原作に出た「『人民の海』作戦」同様のゲリラ戦術も
あながち間違いとは言えない側面もあります。
> 冒険風ライダーさんの想定している前提はこうであると思いますが、過不足あるいは誤りがあるでしょうか?
「私はこう思っていた」という範囲で良ければ以下注釈いたします。
> では前提の確認をしたいと思います。
> 大前提として銀英伝の記述が成り立たない仮説を立ててはいけないとして、
> 1・艦及び要塞は永久機関を搭載している。
> 2・要塞は無限に補給を行える。
2.を前提にして「艦艇及び軍人の補給に窮する事はない」と
いう作中の記述より、1・の「では要塞本体に設置する、複数の
通常艦艇用エンジンの動力にも困る事はない」という演繹の結果
です。
それが「永久機関」なのか「膨大な備蓄」なのか「高高率な
自給システム」なのかは特に問題視されておりません、原作の
記述で「イゼルローン要塞は軍の補給に困らない」という作中
事実があるだけなので。
> 3・艦隊は食料及び武器弾薬を補給しなければならない。
その通り、といいますか「武器も食料もいらない艦隊」って
「幽霊船団」って言いませんか?
> 4・移動要塞は実現可能である。
「ガイエスブルグ移動要塞」が後付けで「なかった事」にならない
限りにおいてその通りです。
> 5・索敵可能領域は1000光秒以内である。
原作が現在手元にないのでこのあたりは私には確言できかねますが
原作にそう記述されていたなら、「作中事実」としてそうなりますね。
> 6・どこであろうと、一度あるいは複数回のワープで行く事が出来る。
所謂「危険宙域」は無理です。
何故帝国と同盟の間に「回廊」と呼ばれる宙域があるのか考えれば
「そこ以外は航行は事実上不可能」という結論になるでしょう。
> 7・技術者及び、軍人はすぐにベテランになれない。
稀に「天才」と呼ばれる人種が「ベテラン」以上の成果を挙げる事
はありますが、これも概ねその通りです。
> 8・既存の航路は両陣営とも完全に把握している。
帝国はそうですが、ヤンについては「帝国領はアムリッツァで遠征
した所までと、イゼルローンに残された帝国軍航路データ次第」
でしょう。
データが完璧なら、これもその通りです。
> 9・現実の物理法則で議論してはならない。
正確には「現在の物理理論限界をどこまで克服・突破している
のかは作者以外には断言できないので、まず『作中事実』とその
解釈を前提に論じよう」という事です。
>10・要塞は艦並みの機動性を持っている。
3巻でのガイエスブルグ轟沈の描写からするに、明らかに通常
航行における機動は鈍いですね。
速度・ワープ距離において通常艦船と遜色ないというだけ
でしょう。
>11・要塞建設に4年かかる。
建設側の財政と手腕次第で変動するでしょう。
>12・要塞にエンジンを取り付けるのに3ヶ月かかる。
ガイエスブルグ移動要塞はそうでした。
イゼルローンを移動要塞化しようと言う場合、「先例があるから
同等かもう少し早く出来る」のか「未知の運用ノウハウなのでもう
少し手間と期間が必要」なのかは不明確です。
- 親記事No.8287スレッドの返信投稿
- board4 - No.8294
Re:イゼルローン論争
- 投稿者:クラゲ
- 2010年01月19日(火) 20時01分
では、この前提の下に考えてみたいと思います。
結論をまず先に言えば、移動要塞を評価していようがいまいが、史実と似た歴史になると思います。
まずバーミリオン会戦以前ですが、ヤン陣営側にはイゼルローンを移動要塞にしても同盟領防衛には何の意味もないし、イゼルローンが防衛しなければ帝国に本土を攻め込まれると思います。
代わりとなる要塞建設も経済的に無理だと思います。
仮に直径60キロメートルの小惑星にエンジンを取り付けた所で補給基地としては役にたたないし、常に駐留させて置くには補給部隊なりシフトを組むなりでただでさえ、大敗と内乱で艦数の少ない同盟には維持は不可能だと思います。
では帝国側はどうか?
同盟がせっかく弱っているのに要塞建設と、4年間も時間を与えるよりかは直ぐに大艦隊を率いて攻め込んだ方がより確実だと思います。
バーミリオン以後は、帝国側は冒険風ライダーさんの想定したテロをイゼルローン指揮官が行う可能性があるので、移動要塞化させない方向になるのではないでしょうか?
ヤン陣営がイゼルローン再奪取後はどうか?
まずヤンがアンネローゼを知らないし、知っていたとしても、3ヵ月帝国は北朝鮮よろしく交渉するでしょう。
誘拐出来なかったとしても、オーベルシュタインが反ヤン報道なりすると思います。そもそも、3ヵ月くらいで帝国の統治を揺るがせないと思いますがどうでしょう?
トールハンマーの射程内に入らないように艦隊を付かず離れずに、また重要な拠点だけ守り、辺境は防衛しない方針をとると思います。
後はセンサーなり目視なりで、氷爆弾を打って長期滞在させないようにします。
3ヶ月で帝国、同盟領各地で小惑星にエンジンを取り付け、イゼルローン回廊を封鎖します。
帝国側は豊富な艦隊があるので維持出来ると思います。
仮にヤン陣営に発覚したとしても、全ての小惑星基地を破壊する事は不可能だと思います。
封鎖完了後、最後に現れたところからドーナツ状に包囲され、攻め込まれると、ヤンは考えたかも知れません。
なんとなく、例の計画はハンニバルの状況に似ていると思うのは僕だけでしょうか?
- 親記事No.8287スレッドの返信投稿
- board4 - No.8295
Re:イゼルローン論争
- 投稿者:S.K
- 2010年01月20日(水) 10時23分
> では、この前提の下に考えてみたいと思います。
> まずバーミリオン会戦以前ですが、ヤン陣営側にはイゼルローンを移動要塞にしても同盟領防衛には何の意味もないし、イゼルローンが防衛しなければ帝国に本土を攻め込まれると思います。
> 代わりとなる要塞建設も経済的に無理だと思います。
> 仮に直径60キロメートルの小惑星にエンジンを取り付けた所で補給基地としては役にたたないし、常に駐留させて置くには補給部隊なりシフトを組むなりでただでさえ、大敗と内乱で艦数の少ない同盟には維持は不可能だと思います。
> では帝国側はどうか?
> 同盟がせっかく弱っているのに要塞建設と、4年間も時間を与えるよりかは直ぐに大艦隊を率いて攻め込んだ方がより確実だと思います。
その点についてはその通りです。
> バーミリオン以後は、帝国側は冒険風ライダーさんの想定したテロをイゼルローン指揮官が行う可能性があるので、移動要塞化させない方向になるのではないでしょうか?
その前に大義名分としてラインハルトは「自由惑星同盟政府の不誠実
と不見識」を糾弾しているので、帝国はまず既に死に体であれ同盟と
決着をつけなくてはいけません。
そもそも「ヤン・ウェンリー元帥の罪を問うつもりはないので出頭
されたし」という呼び掛けには、限度はあれ「今すぐ直ちに」という
強制はしておりません。
ゆえに「同盟の崩壊までにイゼルローン要塞を移動要塞化して
選択肢に「降伏」「ラインハルトがこの会戦の無益を悟るまで交戦」
の従来の二択に「第2時『長征一万光年』」「移動補給港付き
『人民の海』作戦」の二つの選択肢を挿入できるか否かというのが
議論の要点なので「間に合わない」説を選択するなら
> 結論をまず先に言えば、移動要塞を評価していようがいまいが、史実と似た歴史になると思います。
でしょうが、「では、間に合った場合には?」という議論にはあまり
関係してきませんね。
> ヤン陣営がイゼルローン再奪取後はどうか?
> まずヤンがアンネローゼを知らないし、知っていたとしても、3ヵ月帝国は北朝鮮よろしく交渉するでしょう。
> 誘拐出来なかったとしても、オーベルシュタインが反ヤン報道なりすると思います。そもそも、3ヵ月くらいで帝国の統治を揺るがせないと思いますがどうでしょう?
何か、複数の議論を混同したままにしていませんか?
「宇宙要塞の移動要塞化に概ね3か月かかる」のと、「移動要塞化
に成功した後ヤンのゲリラ戦術構想『人民の海』作戦に利用する」
議論は完全に各個独立していますし、後者「『人民の海」作戦」
に「3か月」という縛りは存在しませんよ?
その為の「移動無限補給港『イゼルローン移動要塞』」なんです
から。
> トールハンマーの射程内に入らないように艦隊を付かず離れずに、また重要な拠点だけ守り、辺境は防衛しない方針をとると思います。
辺境にも民衆はいて、帝国領であれば「ローエングラム王朝も民衆
を守ってくれないのか」という失望は伝播しますし、旧同盟領であれば
「やはり帝国は人民の敵だ」という奮起を促せるでしょう。
> 後はセンサーなり目視なりで、氷爆弾を打って長期滞在させないようにします。
どのみち「移動要塞計画」に成功すれば「どこかに長居して継戦」と
いう構想はヤンは持たないでしょう。
ゲリラ戦ないしは逃避行だから成功の余地があるのであって、
「いずれどこかでラインハルトと決戦」というのは最悪の愚案です。
> 3ヶ月で帝国、同盟領各地で小惑星にエンジンを取り付け、イゼルローン回廊を封鎖します。
> 帝国側は豊富な艦隊があるので維持出来ると思います。
> 仮にヤン陣営に発覚したとしても、全ての小惑星基地を破壊する事は不可能だと思います。
> 封鎖完了後、最後に現れたところからドーナツ状に包囲され、攻め込まれると、ヤンは考えたかも知れません。
上記の繰り返しになりますが「それまでに改造が間に合うか」が
移動要塞計画の骨子なので、「間に合わなかった場合」だけ考えれば
それは「原作通り」になるよりないでしょう。
むしろこのテーマの要点は「間に合った場合とその時の選択肢の
広がり、それによる異なる未来というIF」にこそあるのですが。
- 親記事No.8287スレッドの返信投稿
- board4 - No.8296
Re8291/8292/8294:移動要塞論いろいろレス
- 投稿者:冒険風ライダー(管理人)
- 2010年01月20日(水) 11時06分
>クラゲさん
はじめまして。
移動要塞論争の前提条件については、No.8293のS.Kさんの回答で概ね合っておりますが、私の方からも若干の追加補足を。
<5・索敵可能領域は1000光秒以内である。>
これについては作中で描かれているアスターテ会戦時その他の索敵描写を元にした私の推論となります。その根拠については以下の投稿を参照↓
ttp://www.tanautsu.net/kousatsu02_03_as.html#3818
ただ、この問題に関しては以前にも同じような反論を展開されたことがありまして、それに対して私は以下のような追加回答を行っております↓
ttp://www.tanautsu.net/kousatsu02_03_ar.html#3787
<(中略)
これらのことから、たとえ光年単位の距離においても、宇宙船や艦隊の所在をおぼろげながらでも推測・確認できる手段自体が、銀英伝世界にも一応は存在していることがお分かり頂けるでしょう。有効探知距離500~1000光秒レベルの観測・索敵というのは、おぼろげながら把握されている敵の所在を、遭遇予測星系で座標単位&目視レベルで把握・最終確認するといったような「索敵活動における最後の詰め」を行うためのものである、と考えた方が、作品世界を破綻させない設定としては妥当なものであると言えます。>
要するに「索敵可能領域は1000光秒以内」ということだけにこだわると、そこからまた矛盾する問題が発生する、ということですね。光秒どころか光年単位の宇宙航行で艦艇同士の会合や接敵が銀英伝世界では頻繁に行われている事実があるので、それをも含めて考えると、おおよその敵の位置や行動を光年単位で把握できる方法自体は別に存在するが、具体的かつ正確な座標確認等の最終的な把握・確認を行う際は1000光秒以下の能力しか持たない索敵が必要となる、ということになるわけです。
いや、こうでも考えないと、銀英伝の作中で行われている1000光秒以下レベルの索敵描写と、広大な宇宙空間で艦艇同士の接触が何度も当然のように行われている描写が両立しえないんですよね(>_<)。この辺りの宇宙航行に関する記述は、作者自身、その場その場でかなり御都合主義かついいかげんな描写を展開していて矛盾だらけもいいところですし、双方の描写を矛盾なく成立させるための辻褄合わせには私も結構頭を抱えたものでして(苦笑)。
<12・要塞にエンジンを取り付けるのに3ヶ月かかる。>
この辺りは初期の議論でも言及していますが、3ヶ月というのは、移動要塞がシャフトによって提言され、ケンプとミュラーに移動要塞改造の命令が下った1月下旬頃から、実際に移動要塞がイゼルローン要塞前に布陣した4月10日までの期間なのであって、移動要塞がヴァルハラ星系外縁部に現れて安定動作が認められたのはそれよりも早い3月17日のことですから、「要塞にエンジンを取り付ける」だけならばそれよりもはるかに短い時間で済むことになります。
特に問題なのは移動時間で、
命令を受けたケンプとミュラーが工兵を率いてガイエスブルク要塞のある宙域へ行く
↓
移動要塞改造後、移動要塞をヴァルハラ星系外縁部に出現させる
というプロセスだけでゆうに1ヶ月~40日近くもの時間を必要とします。ヴァルハラ星系からガイエスブルク要塞のある星系までは片道だけで通常行程20日、無理して急いでも14日は確実にかかりますから、往復移動だけで倍の28日~40日は余裕で過ぎ去ってしまうことになるわけで、実のところ作中における移動要塞改造というのは「ただの移動」だけでその期間の半分以上を占めていることになるわけです。
1月下旬頃から3月17日までの実質2ヶ月以下の期間からさらに移動時間を除いた1ヶ月あるかどうかの日数が「【現地で実際に行われた】移動要塞改造工事に要した時間」となるのではないかと。
<まずバーミリオン会戦以前ですが、ヤン陣営側にはイゼルローンを移動要塞にしても同盟領防衛には何の意味もないし、イゼルローンが防衛しなければ帝国に本土を攻め込まれると思います。
代わりとなる要塞建設も経済的に無理だと思います。
仮に直径60キロメートルの小惑星にエンジンを取り付けた所で補給基地としては役にたたないし、常に駐留させて置くには補給部隊なりシフトを組むなりでただでさえ、大敗と内乱で艦数の少ない同盟には維持は不可能だと思います。>
「要塞に要塞をぶつけて破壊してしまえば良い」という考えは、原作の「あの」ヤンやラインハルトでさえ明言していることですし、作中でも実際に行われたことだったりしますよね? そうなると、イゼルローンから要塞が動けない状態では、例の要塞特攻を改良した小惑星の連続攻撃等の戦法に対して全く無為無力かつ格好の的、ということになってしまいます。単に「今後行われるかもしれない小惑星連続攻撃への対処法」としても、要塞を移動要塞に改造する必要性はあったのではないでしょうか?
また、ヤンはラインハルトがフェザーン回廊から同盟領へ侵攻してくる可能性を予測していましたし、それ故にイゼルローン回廊の防衛にこだわるのは愚の骨頂みたいな主張も展開していました。ならばその際には、動けない要塞など全く何の役にも立たないし、一方で移動要塞に改造してしまえば戦力としても補給基地としても活用でき、ひいては同盟の防衛にも役立つということが理解できないはずはありますまい。「ただでさえ、大敗と内乱で艦数の少ない同盟」であればなおさら、戦力を柔軟に生かす道を考える必要だってあるのですし。
ラインハルトが小惑星連続攻撃戦法のような要塞攻撃をやってこなかったのは、単にラインハルトが軍事革命的な意義を移動要塞に全く見出しえなかったマヌケであったというだけの話でしかないのであって、要塞の安全確保のみならず同盟の防衛という観点からこういうことを考える必要性がヤンには絶対にあったと思うのですけどね。
<では帝国側はどうか?
同盟がせっかく弱っているのに要塞建設と、4年間も時間を与えるよりかは直ぐに大艦隊を率いて攻め込んだ方がより確実だと思います。>
帝国の「神々の黄昏」作戦の際には、確実に長くなる補給線を同盟軍に突かれることに対する懸念が帝国軍の高官の間で囁かれていましたし、実際、ゾンバルト少将が護衛していた補給船団が撃滅されたことにより、帝国軍は補給問題に悩まされる事態に陥りました。他ならぬラインハルト自身、同盟の帝国領侵攻作戦では同盟の補給線を破壊する作戦を展開し、数に勝る同盟軍に壊滅的打撃を与えた実績があるのですし、敵が劣勢を挽回するために必ずやってくると分かりきっているのであればなおのこと、補給線寸断戦法を完全に無効化できる移動要塞の価値と重要性は当然把握しておかなければならないものだったはずです。
また、移動要塞が提言された時点では、帝国がすぐさま同盟に攻め込むかどうかはラインハルト自身も含めて予測不能でしたし、「神々の黄昏」作戦発動の際にも、門閥貴族残党の幼帝誘拐および亡命を同盟が受け入れなければ、帝国は当面、同盟侵攻の大義名分を失ってしまうことになったであろうと、他ならぬラインハルト自身が明言しています。あの時点で「直ぐに大艦隊を率いて攻め込」む局面なるもの自体が果たして出現しえるのか、またいつ出現するのかという予測など、全能の予知能力者でもない限り立てられるものではなかったわけです。それならばなおのこと、長期的な視野に基づいた補給問題の解消のみならず現状の戦力格差の維持もしくは拡大という観点から見てさえも、移動要塞の大規模建造および改造に着手して悪いことはないでしょう。
ラインハルトが移動要塞の価値を正しく評価し、上手い活用法を考えていれば、ラインハルトは補給問題で窮地に陥ることなく、原作以上に「楽に」かつ「確実に」勝てる体制が整えられたことは間違いなく、それは必然的に味方の負担と犠牲を抑えることにも繋がるのです。それを考えれば、帝国側が移動要塞を活用する必要性は大いにあったと言えるのではないでしょうか。
<バーミリオン以後は、帝国側は冒険風ライダーさんの想定したテロをイゼルローン指揮官が行う可能性があるので、移動要塞化させない方向になるのではないでしょうか?>
しかし上でも言及したように、一方では自力で動けない要塞が小惑星攻撃の格好の的にしかなりえないことが明白になってしまっている以上、単なる要塞の安全確保と戦略的価値の維持という観点だけから考えても、移動要塞化はやらないとマズイのでは? 同盟がいなくなっても、ヤン一派や地球教のごとき武装集団ないしはテロ集団がテロの道具として小惑星攻撃を使用してくる可能性が(微小の確率ではあっても)なくなることはないのですから。
誰かが似たようなものを登場させてしまう可能性がある以上、ある種の抑止力としての移動要塞の完全破棄は論外ですし、軍閥化の問題については、将兵と家族を切り離したり、将兵&将官の配置転換を頻繁に行ったりすることで、移動要塞の有無とは関係なく対処していくしかないのではないかと。
<ヤン陣営がイゼルローン再奪取後はどうか?
まずヤンがアンネローゼを知らないし、知っていたとしても、3ヵ月帝国は北朝鮮よろしく交渉するでしょう。
誘拐出来なかったとしても、オーベルシュタインが反ヤン報道なりすると思います。そもそも、3ヵ月くらいで帝国の統治を揺るがせないと思いますがどうでしょう?
トールハンマーの射程内に入らないように艦隊を付かず離れずに、また重要な拠点だけ守り、辺境は防衛しない方針をとると思います。
後はセンサーなり目視なりで、氷爆弾を打って長期滞在させないようにします。
3ヶ月で帝国、同盟領各地で小惑星にエンジンを取り付け、イゼルローン回廊を封鎖します。
帝国側は豊富な艦隊があるので維持出来ると思います。
仮にヤン陣営に発覚したとしても、全ての小惑星基地を破壊する事は不可能だと思います。
封鎖完了後、最後に現れたところからドーナツ状に包囲され、攻め込まれると、ヤンは考えたかも知れません。>
まずアンネローゼについては、ヤンと同じく全く面識がないはずのルビンスキーですら「ラインハルトの弱点」であるとはっきり認識していることや、銀英伝2巻におけるフェルナーのシュワルツェンの館襲撃の目的にアンネローゼの捕縛があったこと、さらには銀英伝10巻でアンネローゼを見かけたユリアンでさえも、アンネローゼがいてこそのラインハルトであったという事実関係を知っていることなどから、作中におけるラインハルトとアンネローゼの関係は「誰でも知りえる情報」扱いになっていることは明白ですので、ヤンもまたアンネローゼについて充分に知りえる立場にあったことは確実でしょう。
また、クラゲさんが主張する作戦は、移動要塞の居場所を帝国側が常に把握できることが前提になっていますが、それって作中の帝国軍に可能なことなのでしょうか? 原作の「正規軍によるゲリラ戦」を見ても、2回も接敵しているはずの帝国軍はヤン艦隊の居場所をロクに把握できず受動的な立場に甘んじていましたし、ましてや補給基地や首都の存在に制約されることのない移動要塞ではなおのこと、居場所の把握はより一層難しくなるのではないかと思われるのですが。
敵が神出鬼没で居場所の把握ができないからこそゲリラ戦は脅威なのであって、居場所が簡単に把握できるのであれば、原作の「正規軍によるゲリラ戦」だって帝国軍はあそこまで苦戦させられてはいないでしょう。正面決戦に持ち込めれば勝てること自体はまず間違いないでしょうが、問題なのは「いかにして正面決戦に持ち込むか」、そして「それまでにどれだけの犠牲が伴うか」ということなのでしてね。そして、移動要塞の殲滅に必要となる犠牲と代償が核戦争のごとく全く割に合わないシロモノになるからこそ、その犠牲の回避を目的とした和平の提案が「帝国側から」行われる可能性というものも出てくるわけで。
すくなくとも、ラインハルトの戦争狂的性格に最後まで付き合った挙句、勝算ゼロの消耗戦に陥ることが最初から分かりきっているヤンのラインハルト依存症的なやり方よりは「相手に深刻な脅威を与え、動かせるだけの強制力を伴った外交カードがある」という点においてこちらの方がはるかにマシ、という話です。
まあこれについては、他ならぬ私自身が最終的には賛同しているように、移動要塞の利点を生かして数万~数十万光年単位の第二の長征にでも出た方が良いとは思いますよ。それで損をするのは、ヤンと個人的な戦争をしたがっていたラインハルトだけでしかないのですし。
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Re:イゼルローン論争
- 投稿者:クラゲ
- 2010年01月20日(水) 11時32分
3ヶ月の縛りは単にイゼルローン回廊封鎖までにかかる時間を想定しております。
ゲリラ戦の既存領域のどこでも攻撃出来るというのを、小惑星で回廊を封鎖してしまえば、帝国領か同盟領のいずれかに限定されるのでは?と思いました。
帝国が改造しなかった点は確かにそうですね。
また、改めて考察します。
後、辺境でヤンは何をする事を想定しているのでしょうか?
経験則だけで考えているので穴があるのは僕自身自覚してますが、攻撃されたら統治者の支持率があがるのではないでしょうか?
これは現実の法則で考えないと言うルールに反してますでしょうか?
長期滞在云々は氷爆弾であちこち罠を仕掛けておけば、最短30分しか滞在出来ないと思いましたがやはり希望的観測ですかね?