- 親記事No.4192スレッドの返信投稿
- board4 - No.4203
漢字廃止論
- 投稿者:どーもさん
- 2003年06月09日(月) 02時00分
> 日本語から漢字を廃止してひらがなとカタカナだけにするべきだ
結論から言うと「存在します」
竹書房から出版された「日本イカイカ雑誌」に取り上げられてます。
ttp://www.asamiryo.jp/book41.html
この本は出版時点で刊行中の雑誌を取り上げたものですから、
現在もそれなりの人数が存在してると見て良いでしょう。
手持ちがちょっと埋もれちゃってますので詳細はまた後日。
- 親記事No.4192スレッドの返信投稿
- board4 - No.4204
創竜伝の悪役に魅力がない理由
- 投稿者:KUR
- 2003年06月09日(月) 07時26分
ちょっと話題が変わってしまいますが、創竜伝の悪役って
どれもこれもぜんぜん魅力がない人が多い気がします。
それゆえ、主人公が今ひとつ引き立たないという部分があるようにも思えます。
で、その理由を考えてみたんですが、創竜伝の悪役は
一言で言うと「自分がかわいい」という人たちばかりなんですよ。
他人には「お国のために」というくせに、自分は一番先に逃げ出すようなタイプといいましょうか……
これは、悪役の卑小さを強調するためだとは思うのですが、
敵の器量があまりに小さすぎて主人公との「対決」が盛り上がらない感じがします。
(器量的に互角の対決にならない)
たとえば、人の命などなんとも思っていない右翼系敵キャラを登場させるとしたら、
「自分の命も含めて」目的のためには平気ですりつぶすようなキャラの方が、
「自分の命だけは特別扱い」のキャラよりも、遥かに冷酷さとか、そらおそろしさとかを強調できるような気がするんですよね。
田中氏の作品にはそういう魅力的な悪役がたくさんいるのに、創竜伝に限って見当たらないのは不思議な気もします。
しかし、ひょっとして「目的のためには自分の命を捨ててでも」って性格をもった敵キャラ、
創竜伝13巻の歴史でひょっとして一人もいないのかな?
- 親記事No.4179スレッドの返信投稿
- board4 - No.4205
Re:これは難しい
- 投稿者:カン
- 2003年06月09日(月) 12時18分
はじめまして、桂兎さん。
カンと申す者です。
貴方の作品、とても面白かったです。
そこで、貴方に伺いたい事柄があるのですが。
以前、自分の書き込みに砕鱗槍術について書いたのです。
これが竜種に通用するか伺いたいのです。
砕鱗槍術は封仙娘娘追宝録に出てきた武術で、竜に対しては絶大な威力がありますが、竜以外には全く効果のないという槍術です。
いかがなものでしょうか?
最後に、対戦なら私、いいネタもってます。いま書いてるところです。
出来には期待しないでください。
- 親記事No.4179スレッドの返信投稿
- board4 - No.4206
VSオーフェンで書いています
- 投稿者:桂兎
- 2003年06月09日(月) 14時01分
> 以前、自分の書き込みに砕鱗槍術について書いたのです。
> これが竜種に通用するか伺いたいのです。
> 砕鱗槍術は封仙娘娘追宝録に出てきた武術で、竜に対しては絶大な威力がありますが、竜以外には全く効果のないという槍術です。
> いかがなものでしょうか?
>
その小説は読んでないのですよ。
個人的な意見としては、効くものとしてサイドストーリーを書いてよいのではないでしょうか。
竜殺しの技として編み出されたという設定にすれば、不自然なく書けると思います。
私自身、竜堂兄弟に関しては竜化をいかにして防ぐかを縛りとして考えてるんですが、これがなかなか難しい。
中途半端にいじめたら竜になっちゃいますからね。
PS:今晩辺り、VSオーフェンで一本アップできるかもしれません。
PS2:VSダード・ライ・ラグンだと、竜堂兄弟が哀れになってしまいました。何しろ弱いんですもん、竜堂兄弟。
- 親記事No.4192スレッドの返信投稿
- board4 - No.4207
Re:創竜伝の悪役に魅力がない理由
- 投稿者:久しぶりに来たら
- 2003年06月09日(月) 14時15分
> しかし、ひょっとして「目的のためには自分の命を捨ててでも」って性格をもった敵キャラ、
> 創竜伝13巻の歴史でひょっとして一人もいないのかな?
第一巻の船津老人の部下に、そんなのがいたような・・・
- 親記事No.4192スレッドの返信投稿
- board4 - No.4211
Re:創竜伝の悪役に魅力がない理由
- 投稿者:八木あつし
- 2003年06月09日(月) 15時56分
> しかし、ひょっとして「目的のためには自分の命を捨ててでも」って性格をもった敵キャラ、
> 創竜伝13巻の歴史でひょっとして一人もいないのかな?
京都幕府の小早川奈津子摂政・関白・太政大臣・征夷大将軍がいるじゃないですか。竜堂兄弟打倒の為に自分の命を賭けていますし(笑)。
正直なところ、悪の魅力あふれる敵キャラや酷薄な性格の敵キャラが出てきたら、戦闘力ではともかく理論において竜堂兄弟が勝てないからではないでしょうか。
-
- board4 - No.4212
今は何年?
- 投稿者:蜃気楼
- 2003年06月10日(火) 09時03分
12巻までは「20世紀の終わりを数年後にひかえた」の”数年”の解釈を捻じ曲げることで何とか対応できていたんですが。
とうとう21世紀に突入してしまいました。
-
- board4 - No.4213
お遊びついでに
- 投稿者:おちゃわん
- 2003年06月10日(火) 09時51分
ラインハルトの人間性からいって、嫉妬をあおって、クーデターという策略はあまり使わない気がします。
リッチの逆恨みの対象は思っているのは、ヤンに対してもそうですが、むしろ、かつて自分もそうであったように、自己の正義を確信して疑わない=偽善者=多くの軍人に対してであるといえます。
従って、リッチがクーデターに乗っかったのは、クーデター計画が彼にしてみれば結構合理的であり、これに乗っかればそのような軍人(救国軍事会議を構成するような人々)に恥をかかせられると判断したからです。
(しかし、一人の人間の逆恨み依存した謀略といい、どうも田中芳樹の謀略というのは現実的ではありませんね。
もともと軍部内部でクーデターを起こしたい土壌があったとはいえ、帝国から戻ってきた捕虜がクーデター計画を持っていたとしたら、まず信頼は出来ないでしょう。)
ラップの話に戻ると、彼は同盟政府や軍部に対して恨みを持つはずもないので(批判はあるでしょうが・・・)、単純にヤンとジェシカの人間関係に対しての嫉妬ということになります。それにクーデター計画をたくすラインハルト、ちょっと無理がありますね。
それならば、話が飛躍しますが、ラップがラインハルトの才幹にある種の憧れを抱いて、帝国に寝返るというストーリーはどうでしょうか?
どうも田中作品においては、専制政治体制は原則的によくないものとされてしまいます。(ラインハルトがいるのは例外)
しかし実際の社会においては理念としては民主主義が絶対的な正義として信じられていますが、実際的には有能で強い指導者を民衆は求めるものであり、ヤンのように「腐敗した民主主義の方が、清廉な専制政治より本質的にマシ」なんていう、民主主義原理主義者はむしろ少数派です。
私は少なくとも制度として民主主義を認めてくれていても政治腐敗・経済不況で極貧の北朝鮮のような国より、国王制でも高圧的な国家権力がなく、所得税がなくて、豊かなブルネイみたいな国にいたいですね。
50年後独裁者があらわれるかもしれないから・・なんて考えません。
そしてある程度有能な人間は自分を認めてくれる、有能な上司のもとで力を発揮したいものです。
ましてやラップはもともと士官学校などでリーダー的役割を果たしていましたし、軍事的能力もありました。それが無能な上官のせいで死にかけたわけです。
ラップはヤンほど民主主義というイデオロギーに固執しなさそうなので、汚職・腐敗している同盟と、個人的には好感すらもてる有能な人間達が、中枢を握って成長著しい帝国、自分は何のために戦っているのかどちらがより民衆のためになるのか、ということに疑問をもっていくわけです。彼はヤンのように民主主義の苗床なんて、あまりに原理的過ぎる理屈ではなく、今、民衆にとってどちらが必要かという合理的な判断をするとおもいます。
ラインハルトとラップの出会いにはなんらかの偶然性が必要ですが、ラップが自らの意思で有能な指導者のもとでその才幹を発揮し、ヤンに力説します。
「なんで、そんなに民主主義というイデオロギーに固執するんだ、そのために何億人の命が犠牲になったと思っているんだ、今どうするかを決めるのは俺達だ、50年後のことは50年後の人たちが決めるものだ!!」
ついでにジェシカの反戦運動には
「元婚約者が帝国将官」というスキャンダルが発覚して、失脚して、婚約者・仲間全てに見放され失意に打ちひしがれるジェシカ、そこにヤンとジェシカのロマンスが始まれば、実に思想的にも人間関係的にも重層的になると思いませんか。
- 親記事No.4192スレッドの返信投稿
- board4 - No.4214
創竜伝13巻読む気はもうないですが
- 投稿者:不沈戦艦
- 2003年06月10日(火) 10時39分
> > > > この巻で、船津老人の孫なる人物が登場し、日本語から漢字を廃止してひらがなとカタカナだけにするべきだ、なる事を口走っていましたが、田中氏はこんな事を言う日本人が現実にいると本気で思っているんでしょうか。
> >
> > 私はまだ新刊を読んでいないので何とも言えないのですが、それは「日本には固有の文字があるのだからそれを使うべきだ。漢字などという支那の遅れた文明の産物をありがたがるのは嘆かわしい・・・」とでも言いたいのでしょうか。国粋主義者のキャラ立てか何かなのでしょうけれど。
>
> すみません、その辺りをきちんとかいていませんでしたが、はじめましてさんのおっしゃる様な国粋主義のキャラです。
> ...というか、実年齢は四十才なのに、精神年齢は四才位しか無いんじゃないか、という国粋主義を云々する以前のキャラクターと言いましょうか。
>
> 「漢字と日本人」はまだ読んでいませんが、Yahoo!Japanで、「漢字全廃」をキーワードに検索したところ、明治初期に「漢字の使用は中国崇拝につながる」とした漢字全廃論が提唱された以外には「愛国心云々」といった観点から漢字全廃を唱えるものは殆どいないようですね。
>
> 正直言って、漢字全廃論について殆ど知りませんでしたが、こんな嘘臭いキャラを出しておいて、日本の軍国主義化がどうの、米国追従がどうのと言われても説得力の欠片もないですな。
>
Web上や活字の世界で見かける「右派・国粋主義者」の傾向は、漢字全廃というより、旧字体・文語体を使用する、という人ばかりですね。少なくとも、私が知っている限りでは。仮名ばかりを使用した小学生が書いたような文章とは対極の、今では教育されない小難しい文章を好む傾向です。
4203で漢字全廃運動は存在するという投稿をされている方がいらっしゃいますが、そう人たちが存在するということ自体初耳です。というか、これは私に限った話でもないと思いますけど。ほとんど知られていないのでは(調べてようやくあると解る程度では)、「嘘臭いキャラ」と言われても仕方ないでしょうね。「旧字体・文語体を使用すべきだ!」とでも叫んでいれば、まだリアリティが出たのではないかと思いますけど。
-
- board4 - No.4216
(。・_・。)ノ夢はフェラーリ!!
- 投稿者:野口 朗
- 2003年06月10日(火) 17時30分
(。・_・。)ノ夢はフェラーリ!!
そう言って実現した人がいます(゚゚)(。。)(゚゚)(。。)ウンウン
中卒で学歴もなく肺と膵臓が悪く入退院の繰り返し、、
会社勤めもした事がない人がどうしても欲しいと言う
一念で今やフェラーリ、ベンツその上煉瓦造りの3階
だて住宅を手に入れています (。・_・。)ノ
貴方も私もチャンスはあるのです
自分は無理だと諦めず内容を聞いてみて下さい
やるやらないは最後まで説明を聞いてからでも遅くない!
聞くだけなら損はありません
私は人工透析をしている障害者です
私にも出来るビジネスです
ttp://www.travailathome.net/akira/
-
- board4 - No.4217
☆ビジネスをしましょう☆
- 投稿者:akemi@rom
- 2003年06月10日(火) 19時05分
私たちはビジネスパートナを探しています
給料制のお仕事ではありうません
あくまでもビジネスですから簡単に出来る
とかいつの間にか収入が出たなどという物
とも違います
あくまでもやる気のある方を探しています
貴方にその気があれば必ず私達とパートナー
になれるでしょう
そして結果を手にする事が出来るでしょう
まず、私達のホームページを見てアンケート
に答えてください
それが新しいライフワークのスタートになる
はずです
やる気のある方は先に進んで下さい
ttp://www.travailathome.net/akira/
ttp://www2.odn.ne.jp/~aan82580/newpage3
- 親記事No.4192スレッドの返信投稿
- board4 - No.4219
かんじぼくめつれんめいそうさい かつおかかんた について
- 投稿者:IK
- 2003年06月11日(水) 00時17分
先のどなたかが挙げられておりましたが、高島俊男氏の言うように、日本語においては抽象語が発達する以前に漢字が流入したので、漢字を排除して現代的な言語生活を送ることは不可能です。
また、音素が絶望的なまでに貧弱な日本語の特性上、同音異義語が増えるのは避けられず、これがかろうじて混乱をきたさないでいられるのは、音を発する時、漢字という「絵」が脳内において直結しているからに他ならず、その点からも漢字を廃止することは限りなく不可能に近いことです。
数々のローマ字表記運動が挫折したのもそのせいですし、情緒的なことしか書いていない「啄木日記」においてさえ、しばしば意味理解の混乱が生じるのもそのせいです。まして抽象的な文章を扱ったならば、表記するのはともかくそれを読み解くのはかなりの修練と想像力が必要になります。
実は、戦後、ほぼハングル表記一本になった韓国でも同様の現象が生じており、戦後世代は抽象表現を苦手とする、ということは抽象思考が出来ないという問題が指摘されています。結果、漢字復興運動がかの国でもそれなりの勢いを持ちつつあるのですが、ひとたび失った漢字教養を取り戻すのはなかなか難しいようです。
韓国語は音素が多い分、日本語よりも完全表音文字化がまだ容易であるにも関わらず、です。
「かんじぼくめつれんめいそうさい」という単語がすべて漢語から構成されていることからも解るとおり、この程度の抽象性さえ、純粋日本語、つまり「大和言葉」で表記するのは困難なのです。
しかし漢字を撲滅しようとすれば「大和言葉」で表記する以外に意味の混乱を避ける方法はなく、その場合、単語は単語ではなく「文章」になってしまうしか、現状では難しいでしょう(仮に出来たとして、ですが)。
「かんじぼくめつれんめいそうさい」を敢えて大和言葉で表記すれば「しなのもじをほろぼすあつまりのかしら」とでもせざるを得ないでしょうが、国粋主義を言うならば、漢字を排斥するだけは不十分で漢語そのものを排斥している分だけこちらの方がまだ筋が通っています。
ただしその場合、膨大な発音処理を強いられます。日本語は、漢字があるおかげで文字にした場合、情報量は圧縮され、例えば同じ本でも英語版と日本語版では日本語版の方がおおむね薄くなります(環境に優しい言語ですね^^)。
しかし母音が多いため、時間的には日本語は同じ情報量を表現しようとすれば英語と比較すれば時間を食います。
シェイクスピア劇で英語で演じれば1時間程度のものが、日本語で演じれば1・5倍から2倍かかるのもざらです。
ほとんど不可能ですが、仮に日本語を完全大和言葉化できたとして、本はとてつもなく分厚くなり、演劇の上演時間は長くなり、映画の字幕は読みきらないうちに切り替わることになるでしょう。
-
- board4 - No.4220
竜堂続は孟子を読むべし。
- 投稿者:蜃気楼
- 2003年06月11日(水) 10時05分
竜堂続が「春秋に義戦なし。」を「正義の戦争などない」という意味で使っていますが、これは間違いです。(同じ間違いを犯している人はいっぱいいます。)
孟子は春秋時代には義戦がなかった。といっているのですがこれは他の時代には有ったと言っているような物です。
また、義戦を「正義の戦争」と定義するのも問題です。
孟子曰く、春秋に義戦なし。
彼、之より善きは、即ち之有り。
征とは、上、下を伐つなり。
敵国は、相征せざるなり、と。
孟子は「義」という物を明確に定義していませんが、
上の文章を読む限り、「義戦」=「征」です。
孟子の言う「義戦」は独立国家間では起こりえません。
例えそれが「正義の戦争」であってもそれは「義戦」では有りません。
逆に言えば「不正義」の「義戦」というのも有り得ます。
PS 孟子による「義」は正義や大義と言うよりも忠義の「義」であると思います。孟子曰く、
「未だ義にしてその君を後にする者は有らざるなり」
「義の実は、兄に従うこと是なり。」
- 親記事No.4192スレッドの返信投稿
- board4 - No.4221
読んでないです
- 投稿者:佐々木公彦
- 2003年06月11日(水) 18時00分
> もう二の句がつけられません。
> 後書きで「バグダード博物館の遺跡盗難アメリカ陰謀説」を展開していました。さらに、普通に訳せば「新保守主義」としかならないネオコン(ネオ・コンサヴァティヴ)を「狂信的帝国主義」とまで書いています。何が何でも反米なんですね、田中芳樹先生は。
まあ,今更この辺は言ってもネット資源の無駄です・・・
> >摂政・関白・太政大臣・征夷大将軍小早川奈津子。素晴らしいです。
>
> 個人的に気になったんですが、現在日本に存在する今上天皇(天皇制)の存在を無視してを摂政や関白や征夷大将軍になっていいんでしょうか?
> 以前の『創竜伝』でもそうでしたがやっぱり天皇制の問題を避けたのでしょうか?
摂政は,皇室典範によって,明確に資格,順位が決められています。
皇太子,皇太孫(いずれも成人であること,なお天皇,皇太子,皇太孫の成人は18歳)、皇太后,太皇太后,後は皇位継承順のはず。
おそらく女性ですよね。
少なくとも,一度は皇后にならないと,今の日本の摂政にはなれません。
> 同感です。なんかいつ頃書いたのかすぐ分かる内容でした。横目でTVのワイドショーやイラク戦争を見ながら楽しそうに書いていたんだなあって気がしました。だって社会批評にすっごく力を入れて書きまくっているんですもの。
まあ,若王子さんの誘拐は,リクルートが公になるのを防ぐ目的だったという人ですから・・・
- 親記事No.4213スレッドの返信投稿
- board4 - No.4222
ラップが帝国に寝返るのはいやだなぁ
- 投稿者:佐々木公彦
- 2003年06月11日(水) 18時15分
というわけで,ラップがクーデター計画に乗った(ふりをした)のは、同盟はこのままではだめだ,強い指導者がいる,それはヤンだ,本人がどう思おうとヤンは独裁者になるべきだ,俺が引っ張り出してやる。
というわけで,ヤンじゃなきゃ収拾出来ないような状況を作り出すため,クーデターって,だめ?
- 親記事No.4213スレッドの返信投稿
- board4 - No.4223
反銀英伝・ラップ寝返る
- 投稿者:イッチー
- 2003年06月11日(水) 19時01分
おちゃわんさま、初めまして。ご考察、大変興味深く拝見させていただきました。ラップ寝返るのストーリーですが、こんな感じではいかがでしょうか。
アスターテ会戦において、ラップが参謀をつとめる第6艦隊司令官は帝国軍の猛攻をうけ、部下を見捨てて、自分のみが助かろうとした。その見苦しさに激昂したラップは司令官を射殺し、部下もろとも帝国軍に降伏する。「私の身はどうなってもかまいません。その代わり、部下にたいしては寛大なご処置を」
ラップの潔い態度はラインハルトの耳に届き、会戦後、特別に謁見を許された。
「叛乱軍の中にも卿のような器の人物がいたとはな」
「ラインハルトさま、この者はヤン・ウェンリーの親友とのことです」キルヒアイスが耳打ちする。
「ほお。面白い。卿の部下に対しては寛大な処置を約束しよう。その代わり、余のそばに仕え、ヤン・ウェンリーの話を聞かせてくれぬか」ラインハルトのそばに控えるうち、ラップは同盟の卑小な上官たちとははるかにスケールの違うラインハルトの人格に惚れこむようになっていた。「果たして、同盟が帝国を打倒することは人類にとって幸福なことなのだろうか?」ラップがラインハルトの客員幕僚としてその名を連ねるのに時間はかからなかった。
同盟では戦没者慰霊祭で、トリューニヒト国防委員長がラップを口汚くののしっていた。「このような人物は同盟軍人の面汚しであり、国防委員会は早速このようなやからの位階を剥奪し・・・」むっとしたヤンが委員長につっかっろうとしたとき、一人の女性が歩みだした。ジェシカである。「国防委員長!私の婚約者であるジャン・ロベール・ラップはそのような卑怯者ではありません!きっと、ラップは帝国軍によって拉致され、非人道的な洗脳を受けたに違いありません!」その日から、ジェシカはトリューニヒト以上の対帝国強硬派となった。マスコミは「悪逆非道な帝国軍によって婚約者を洗脳された悲劇の女性」としてジェシカを持ち上げ、ジェシカはテルヌーゼン惑星区の与党候補として担ぎ出され、圧倒的大差で同盟議会に代議員として選出された。国防委員会広報官として、日夜帝国打倒を唱えるジェシカをヤンは遠く見つめるしかなかった。
やがて、ヤンはイゼルローンを落として、同盟は活気付くが、帝国領侵攻作戦ではラップの献策もあり、同盟軍は大敗。それに対して、ジェシカはついにラップとの絶縁宣言を発表し、ますます政治活動にのめり込んでいった。
そのころ、ラインハルトは対貴族連合との戦いの準備をすすめていた。ラインハルトはまずリンチに命じて、フォーク准将の説得を試みた。リンチでは説得力が薄いと見たラインハルトは、クーデター計画をフォークの発案とすることにして、同盟軍首脳を説得させようとしたのである。リンチにうまくのせられたフォークはクーデター計画を自分の発案と思い込み、グリーンヒルや首脳に持ちかけた。一方、ラインハルトはラップをヤンのもとに向かわせた。ハイネセンでクーデター阻止のために動き回るヤンの前にラップが現われる。「聡明な君は今度のクーデター計画を察知していると思うが・・・。目をつぶって欲しい。それが人類のためなんだ・・・」果たして、ヤンの答えは・・・?
- 親記事No.4213スレッドの返信投稿
- board4 - No.4224
Re:反銀英伝・ラップ寝返る
- 投稿者:おちゃわん
- 2003年06月12日(木) 12時38分
レスどうもありがとうございます。
まさかジェシカが帝国強硬派になってしまうとは思いませんでしたが、続編をご提案させていただきます。
ヤンは言った。
「ラップ、こんな形で君に会うとは思わなかったよ。いや、こんなことが言いたいんじゃないんだ。まいったな、もう二度と会うことはないと思っていたから、心から喜びたかったよ・・・。しかし、僕は君の提案を受け入れることはできない。
確かに、来たるべき帝国の内戦はラインハルト フォン ローエングラムの勝利に終わるだろう。それは彼のこれまでの才幹とその陣容を見れば、予測というより確信に近い。
その後、彼が全銀河統一を目指すのかはわからないが、その前に僕はローエングラム体制と同盟との間に共存の道があるかもしれないと思っているんだ。
同盟もローエングラム体制もゴールデンバウム王朝の圧政に対する反発という点では共通の認識をもてる。そこに彼が・・・いや同盟の政治家たちが気づけば、一定の善隣条約が結ぶことができるかもしれない。
しかも、同盟は先のアムリッツァの大敗北で戦力が激減している。
彼らも今、戦端を開きたいと思うほど、愚かではないはずなんだが・・・。
だから今、同盟の戦力がさらに減ってしまうということは、新たなローエングラム体制に、新しい戦いを生むエサを与えてしまうことになるのさ。
と、今僕がいくら言ったって、同盟の政治家たちが聞いてくれるとは思えないけどね、しかしこれも給料のうち、やれることはやらないとね。
それに同盟が滅びたら、年金がもらえなくなってしまうしね。」
「ヤン、お前のいうことはわかる。その予測もその通りかもしれない。しかし、帝国と同盟はもう100年以上対立している。同盟は専制からの解放をうたいながら、何千万人という人命を損なっている。どうしてだ、それは上司や指導者たちが無能であったり私利私欲に走ったり、無理や利己的な政策を推し進めるからじゃないのか。
それは民主主義でも専制主義では変わらないじゃないか。
確かに専制による害悪は大きいかもしれない、かつてルドルフがそうだったように・・・。しかし少なくともラインハルト フォン ローエングラムが専制者だからといって、ルドルフの再来の可能性を論じるのは、現実的ではないとは思わないか?
それより、良い指導者がいるならその下で平和と建設に協力することが・・・。」
さらにたたみかけるラップにヤンが珍しく口をはさんだ。
「無能な指導者に民衆や苦しめられる・・・・。だから民衆は指導者を選べなくてはいけないんだと僕は思う。」
「ヤン、分かったよ・・・。俺は教師には不向きだと思っていたけど、やはりそうだったな・・。しかし、ヤン、最後に覚えておいてくれ、民衆はお前ほど民主主義・・・政治に価値をもっていないんだ。」
ラップの言葉は、ヤンの目を曇らせた。
「民主主義政体の最大の加害者は実は政治に無関心な民衆にあるのだ」ということを示唆していたからである。ラップは同盟と帝国の両方の民衆を知り、そう確信したのだろう。その民衆が政治屋を生み、自らを傷つける、それは政治に無関心の民衆もそうでない民衆も・・・。
民衆がそのようになってしまうとき、民主主義は閉塞状態に陥る。しかし、昔の西洋の小国で民主主義がうまれて数千年、民主主義はつまるところそのような民衆を生み出しつづけてきたのだ。
背を向け立ち去ろうとするラップに、ヤンは問い掛けた。
「彼女とは・・・ジェシカとは会わないのか・・・。」
「ジェシカか・・・。会いたいなあ、会って一度あやまりたい・・・。
しかし、会わないほうがいいだろう、彼女のためにも、俺のためにも。
懐かしいなあ、3人でダンスをやった夜のことを・・・、あのころに戻りたいなあ。
知ってるか、あの時、おそらく彼女はお前のことが好きだったんだぞ。
あの後、キスを迫ったとき彼女は拒絶したんだ・・・。
次の次のデートだったな、初めてキスしたのは。
だけど、あの時お前には一歩踏み出す、勇気がなかった。
今回もだ、お前は自分の行動に制限ばかり作っている、どうせ同盟とローエングラム体制との和平などと言ったって、それを実現するのは政治家の役目、軍人は政治に関与するべきじゃないとでもいうのだろう。
おっと、すまん、この話はおしまいにしよう。彼女によろしく伝えておいてくれ、じゃあな、もう二度と会うことはあるまい」
ラップが去った、その広場にはヤンのトレンチが風に揺らめいていた。
・・・・・
「ジェシカ、君はそのう・・・。彼が・・・ラップが洗脳されたと本気で思っているのかい?」
正直、ヤンがこの時期ジェシカに会う理由はなかった、帝国最強硬派の一人と目される彼女は、ヤンの考える帝国との共存路線の支持者になりえるはずもなく、政治運動にのめりこんでいく彼女にヤンはむしろ冷ややかな視線を送っていたからだ。
しかしビュコック提督にクーデター計画への懸念を告げた帰り道で彼女の事務所が近くにあること、彼女の強硬路線に違和感を感じていたこと、クーデター計画に対する懸念だけは伝えておいてもよいこと、何よりラップと話したことなど、いろいろな要素が重なって、ジェシカと話してみたくなったのだ。
彼はアポを入れないで、彼女の事務所のインターホンを鳴らした、ここで彼女がいなければ、または来客中であれば、まっすぐに帰ろうと思っていたのだ。
しかし彼女は丁重にヤンを迎え入れてくれた。
「あなたは、紅茶がすきだったわよね、すぐ淹れるわ」
副官のグリーンヒルと異なり、ジェシカは自然にヤンに対して精神的に少し優位にたった話し方をする。もちろんヤンの方も、なんとなくそれを受け入れてしまうところがあり、つまるところそれは恋愛とかと別の次元でこの二人が相性がいいことを示している。
「あなたがここに来てくれるとは思わなかったわ、あなたは私の今の政治姿勢を面白く思っていないんでしょう。アスターテの時以来かしら、こうして会うのは?
慰霊祭のときの洗脳の話?懐かしいわね、そうよ、渡しはあの時は本当にそう思っていたわ。だってあの人が帝国将官なんて信じられなかったもの、でも今は違うわ。あの人が洗脳されるはずないもの。恐らく、あの人なりの正義があるのよ、私にはわからないけど」
ジェシカはつづけた
「アスターテ会戦であの人が死んだと聞かされて、私は絶望の底にたたき落とされたわ、あの時の私はあの人を死に追いやった戦争が・・・軍人が心から憎かった。そしてそれを後押しする政治家たちも。
ところが、あの人が帝国の客員幕僚として生きていると知ったとき、こう思ったの。正直、うれしかった・・・でも愕然としたわ・・・。
みんな平和や正義や色々なことをいうけれど、所詮戦うことが好きなんだって。
だってそうでしょう。せっかく命が助かったのに、私になんにも知らせないで、私のことを忘れて、今度は帝国の軍人さんになってまた正義のため戦っているのよ。そう思ったとき、私の中での彼への愛がすっと消えていってしまったの。一番そばにいる人も幸せにできない正義、そんなの人間として認めないわ。
だから、みんな戦えばいいのよ・・・民主主義国家が戦うということは少なくとも多数の国民が戦うことを選択しているということなのよ。それは戦争を賛美し煽動する卑劣な政治家のせいでもあるけれど、ラップのように自分の正義を信じる人や彼らを当選させる国民がいるからこんなふうになるんじゃない。」
徐々に厳しくなっていくジェシカの口調にヤンは悲しい目をしていた。
「彼がジェシカのことを忘れてるとは思えないよ・・・。彼なりに色々と考えているんじゃないかな」
ジェシカのラップに対する批判を聞くと、昔を知るだけに辛く、それ故に根拠があるわけではないが、どうしてもラップをかばうような台詞が口についてしまうのだ。
「いいの、あの人の話はやめて、それに・・・そんなに今思うとそんなに好きじゃなかったもの。
私はあのダンスの日、あなたが誘ってくれると思っていたわ、少しうぬぼれてたのね。あなたは私を見てくれているって、でもあなたは私が彼と婚約しても、私を見てくれなかった、それどころか「おめでとう」っていたのよ。覚えてる?
だから、私はこれからは気持ちを表に出して生きることにしたの。
ふふふ、なんか懺悔してるみたい。
それで、今日わざわざ来てくれたのは、わけがあるんでしょう?」
本当の意味での訪問理由はこれまでの会話で終わってしまったのだが、今後予想される帝国の内戦と同盟内部のクーデター計画について、ヤンの予測と協力を訴えた。
ジェシカは少し驚いた様子で答えた。
「同盟にクーデターが起こるっていうの?それは考えられないわ。だって、現在の軍部の主な役職は国防委員会の意向が強く反映されているのよ。あなたには面白くない部分かもしれないけど、トリューニヒト政権では、むしろ軍部のほうが自発的に国防委員会にお伺いを立てているっていうのが実情よ。
それに実戦部隊を所管する統合作戦本部議長のクブルスリー大将も宇宙艦隊司令長官のビュコック大将もクーデターを国防委員会が常時監視をつけているから、それも考えられないわ。
あとは査閲部長のグリーンヒル大将くらいかしら、でもあの方の人となりと娘さんがあなたの副官でいるのに考えられないわ」
むしろ帝国に内戦が起こるのなら、それを機会に帝国に再侵攻をかけることはできないのかしら・・・。」
ジェシカの考えは強硬派と呼ばれる政治家たちに共通するものであるのだろう。ヤンはそれがわかっていたからこそ、この予測に話すのに躊躇したのだ。
しかしラップが極秘にヤンに接触した事実がある以上、同盟内のどこかにクーデターを企図する集団があるのは確かであり、ヤンはどうしてもそのことを強く警告せざる終えなかった。
今、思うとラップに説得されたフリをして、クーデターのグループの情報を探るべきだったかもしれない、という考えがヤンの頭をかすめたが、しかしおそらく自分にはそれは出来なかったであろうと、考え直していた。
「いや、クーデター計画の危険はあると見るべきだよ、あの英邁なラインハルト フォン ローエングラムが同盟への対応を考えないはずはないからね」
「ラップが工作員としてハイネセンにいる」といえればどんなに楽だろうな、ヤンは心の中でつぶやいた。しかしそれは、できない。理性で正しくないことが分かっていても、時に私情で身動きが取れなくなるところがヤンらしくもあり、それは偽善でもあるのだが・・・。
ちょっと時間がなくなったので、また書きますね。
でわでわ
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- board4 - No.4225
なんとなく
- 投稿者:曽呂利
- 2003年06月12日(木) 12時58分
なんとなく、迷い込んでしまいました
面白そうなので、あるいはもう無意味かもしれませんが、悪名名高き「創竜伝」へ。
「創竜伝」における武道に対する認識の甘さについてのご指摘がたくさんありました。
ごもっともだと思います。
そこで思い出したのが、最近極度に劣化している伝説の格闘漫画、「バキ」。
オリンピック3連覇のアスリートも、1tのシロクマも、中国4000年の拳法も、合気の神妙も、すべて「範馬の血」が覚醒さえすれば、敗れ去ってしまう。
そう、それは「竜の血」と同じ。ばりばりスポーツ系の、こういっては何だが頭が余りよろしくないだろう格闘漫画家・板垣恵介と、文化人きどりな田中君、同レベル?
でも、「創竜伝」の刊行が遅いのって、そろそろ自分でも嫌気さしてるんじゃないですか?特に最新刊なんて、やけくそみたいに時事ネタ取り入れてるみたいだし(性懲りもなく数ページめくってしまい、自爆した--;)。
以上、「銀英伝」に感動した身として、ささやかながらフォローしておきます。
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創竜伝13巻の内容について
- 投稿者:北海道在住佐藤
- 2003年06月12日(木) 16時16分
今回の内容に出てくる「京都幕府」についてですが、SF作家小松左京しの本で、現代に「南朝」の「天皇家」が復活、現代の「日本政府」と「関ヶ原」で決戦を挑み「引き分け」となり、「利根川」を挟んで「東西」に分断、「東西朝」となってしまうとゆう短編があったのを思い出します。
内容を読むと「異星人」が敗れた「南朝」側に同情し、時間が遅く流れる空間を作ってもらい、その中で味方の救援を待ち、再起を図ろうとしたところ、予定が大幅に狂い、現代に復活してしまうとゆうものでえした。
しかも、「異星人」のテクノロジーの産物を使い、その力を見せつけ、民衆を味方にし、自衛隊と一戦交えた後は、既成事実を積み上げ、国家承認にまでこぎつけてしまうから驚きです。
小早川奈津子の場合、そんなことがものがなくても一から十までやってのけるかもしれませんが。
最後に付け加えると、この話の中で、「京都の一部の人々は、未だに日本の首都を京都と考える人がいる」「天皇が東京へ行くとき、暫く離れるが留守をよろしく頼む」とゆう話が真偽はともかくつたわっているとゆう部分がありました。
案外現実に京都が首都になっても抵抗はないような気がします。