- 親記事No.3581スレッドの返信投稿
- board4 - No.3790
Re:移動要塞の技術問題について
- 投稿者:RAM
- 2003年02月26日(水) 12時52分
古典SFファンさん、こんばんは。
イオン・フォゼカスの問題については古典SFファンさんの論が数式を
使う事により具体的な形となり非常に面白いと思って読んでいました。
作者がイオン・フォゼカスについての記述をした時に質量とワープの
関係を意識はしていないという事については全く同意です。この
時点での作者はワープも亜光速も何も考えていなかったというのが
真実でないかと想像しています。
それを踏まえた上でN0.3780の意見を書いたのは、亜光速で移動した
と想定して記述を読んでもそれほど破綻はしていないという事を
言いたかっただけです。亜光速でもワープでもどちらに設定を振っても
話は通じると思っています。数字の上でも可能性はあるようですので
尚更どちらの論でも取れるのではないかと考えています。
また、その他の移動要塞の議論についても古典SFファンさんに
特別反論するような事項はありません。古典SFファンさんの挙げた
項目の可能性は十分にあると思います。そして私の挙げたいくつかの
項目についてもそれら全てが当てはまるという訳ではなく、これらの
内一つでも引っかかれば作中のように移動要塞が出てこない理由に
なると考えたからです。あたかも移動要塞が出来る事が当然であり
それを行わなかったヤンが無能であると決めつけているのに対し、
いくつかの項目を挙げて移動要塞が出来ない可能性を示し、出来ない
理由を考えた方が銀英伝を矛盾無く読める手助けになると考えたからです。
ちなみに移動要塞が可能かどうかと言えば可能であると考えます。
しかし、同盟やヤンの置かれた状況で出来るかと言えば疑問です。
要塞対決からヤンの死亡までのおよそ2年の内に行うには課題が
多くあると考えます。
- 親記事No.3581スレッドの返信投稿
- board4 - No.3791
Re:Re3783:索敵の実態と移動要塞論の本質
- 投稿者:Ken
- 2003年02月26日(水) 13時47分
横レスですが、
<有効探知距離500~1000光秒レベルの観測・索敵というのは、おぼろげながら把握されている敵の所在を、遭遇予測星系で座標単位&目視レベルで把握・最終確認するといったような「索敵活動における最後の詰め」を行うためのものである、と考えた方が、作品世界を破綻させない設定としては妥当なものであると言えます。>
そうでしょうか?
銀英伝世界の索敵可能距離について、もっとも直接的な具体数値を与えてくれる箇所があります。いよいよバーミリオンの戦いが始まろうとする箇所です。
双方の前哨戦は、無言の偵察競争という形で、ごく静かに開始された。同盟軍はバーミリオン星系の一二五〇憶立方光秒におよぶ宇宙空間を一万の宙域に細分し、二〇〇〇組の先遺偵察隊によってそれをカバーし、集中する情報を分析するシステムをつくりあげたが、それを指揮運営したのはムライ参謀長であって、このように精密な作業を管理する点で、彼は黒髪の司令官の能力をはるかにしのいでいた。
(風雲篇第七章-3)
1250億立方光秒を、2000組の偵察隊でカバーする。
つまり1隊が6250万立方光秒をカバーします。この体積がどのような形状だったかという記述はありませんが、球形だとすれば、球の半径は246光秒です。立方体だとすれば、中心から最も遠いのは立方体の頂点で、距離は342光秒です。偵察隊が、自分の担当宙域を哨戒すれば、必要な索敵距離はさらに小さくなります。
敵の所在が「おぼろげながら把握されている」なら、なんで上のように対象空間を細分し、偵察隊を均等に配分する必要があるのです?「どこへくるか分からない」からこその均等配分でしょう。その条件のもとで、ヤン艦隊は一隊の索敵距離が342光秒を越えないように配慮して、偵察隊を配置したのです。
それはなぜか?それ以上の距離では索敵できないからではないでしょうか。
これは、作品記述のどういう解釈が「妥当」だとか「自然」だとかいうたぐいの推測ではありません。具体的な数値に基づいた直接記述です。
あるいは、作中記述の他の部分との不整合があるかもしれません。しかし、何よりも肝腎なことは、これが「直接記述」であるということです。どんな推測もこのような具体的数値を伴う直接記述の信憑性には対抗できません。
- 親記事No.3581スレッドの返信投稿
- board4 - No.3792
Re:補足
- 投稿者:Ken
- 2003年02月26日(水) 13時56分
さきほどの引用箇所の少し後に、さらに直接的な記述があります。
偵察戦に突入して三〇時間は、緊張の水位を微増させる沈黙がつづくだけであったが、ついに帝国軍の姿が発見された。チェイス大尉の指揮するFO2という偵察グループの一下士官が発見者であった。
「大尉、あれを……!」
部下の声は、声量こそ抑制されていたが、完全に調子がはずれており、大尉を緊張させるに充分すぎるほどだった。彼の視界がとらえたものは、暗黒の宇宙空間を蚕食しつつ拡大する光点の群であった。それはいまや波濤となって、背後の弱々しい星の光をのみこみ、彼らへ向かって音もなく押しよせてくる。
大尉は超光速通信のスイッチを入れたが、声も指も微妙な震えをおびていた。
「こちらFO2先遣偵察隊……敵主力部隊を発見せり。位相は〇〇八四六宙域より、一二二七宙域方向を望んだ宙点で、わが隊よりの距離は四〇・六光秒……至近です!」
FO2先遣偵察隊が帝国艦隊を発見したときの距離は、なんと「40.6光秒」。まさに至近です。きっと「50光秒」では発見できなかったのでしょう。
- 親記事No.3581スレッドの返信投稿
- board4 - No.3793
Re:タイトルマッチ:大質量ワープとイオン・ファゼカスの秘密
- 投稿者:S.K
- 2003年02月26日(水) 14時01分
古典SFファンさん
とりあえず当方の論点を述べます。
・イオン・ファゼガズ号が準光速船だった場合のデメリット
=よほどの幸運がなければ帝国に発見もしくは資源惑星到達までに
船内時間でも数十年かかり(「最短」で数光年は隣の恒星系まであ
る事は合意済みでしたよね)第一世代がハイネセンに到達できない
確率が極めて高い。
・何故シャフトの提言まで帝国に「大質量ワープ技術」がなかったのか
=イオン・ファゼガズ号の技術は逃亡者と共に流出したから。
また、既に複数の要塞を領土内にもつ帝国にはあえて(「同盟の存在」
を知らない以上)投機的技術に投資する意義がないから。
・何故その同盟で「大質量ワープ」は運用されなかったのか
=運用対象を構築する社会状態に最後まで到達しえなかったから。
対帝国の艦隊構築、国力増強に忙殺され、「輸送」は輸送船団、「補給」は惑星基地に頼る状態でついにイゼルローン出口近辺に攻略艦隊
用の補給用要塞さえ構築できない状態だったので。
当方の論点はこうですがいかがですか。
-
- board4 - No.3794
№3541への返答(私のほうこそ今更です)
- 投稿者:へのへのもへじ
- 2003年02月26日(水) 23時29分
私が謝罪したことで、カイ・ホスローとアルスラーンどちらがよりすぐれた武勲の持ち主かという論争は終了したと思っていました。
だから謝罪後のななみさんのスレッドを読んだときは、非常なプレッシャーを感じました。
論争中私は「反論のない点では私がその正しさを認めたとみなして結構です」と発言しました。
そしてななみさんのご意見に対して私は主張したいことがありました。が、なかなか掲示板に書き込むことができませんでした。
謝罪後、また論争をするのはみっともない。論争相手に必要以上に罵倒されたくない。(もっともこれは私がマナーを守っていなかったため反感を買ったからですが。) 一対多数で論争するのはしんどい。またバカなことを言って恥をかきたくない。今度は謝っても赦してもらえない。そんな思いがあったのです。ようやくそのような思いが吹っ切れたので書き込みます。
異なる時代の歴史上の人物を比較しその優劣を論じることは無意味なことでないと思います。
アクバル大帝、スレイマン大帝という言い方があります。
これはアクバル大帝はムガル帝国、スレイマン大帝はオスマン・トルコ帝国の歴代皇帝と比較し、その業績が優れているとみなされているからこそこのような呼ばれ方をされていると思うのです。
もし異なる時代の人物を比較し優劣をつけるやり方が無意味ならばこのような言い方はされないと思います。
逆説の日本史という歴史ノンフィクションでも、源頼朝、徳川家康、足利尊氏を比較し、政治家としては足利尊氏を前者二名より低く評価しています。(小学館文庫 逆説の日本史第七巻p158)
私は小説における最小限の記述からでもカイ・ホスローは第一部におけるアルスラーンよりも深刻な状況を克服して、ザッハークを打倒したと判断できると思っています。
カイ・ホスローが三百六十五人の兵士を集めたエピソードが史実ではなく伝説でもカイ・ホスローは、ザッハーク打倒の戦いを、秘密裏にザッハークと戦うための軍隊を組織するという段階から始めたことだけは確実でしょう。
さらに当時ザッハークはパルス全土を支配しており、強力な魔力の持ち主です。
アルスラーンは、深刻な打撃を受けたとはいえ最初から敵と戦うための軍隊を持っていました。
追放直後すらアルスラーンは、ザッハーク打倒の活動を始めた時点でのカイ・ホスローより恵まれていたと思います。
アルスラーンは味方の勢力圏で公然と兵を集めることができたのですから。
またアルスラーンが王太子という身分を持っていたこともアルスラーンに有利に働いたことでしょう。彼が王太子でなかったら、グラーゼをギラン総督になどできなかったか、できたとしてもかなりの政治工作が必要だったでしょう。(カイ・ホスローがいかなる身分の青年だったかは不明ですが、王族でなかったことだけは確かです。)
ルシタニアはパルス全土を占領していたわけではありません。
「広い地域を支配している相手と戦う方が、狭い地域を支配した相手と戦うより困難とは言えない。」というご意見があるかもしれないので言っておきます。
ルシタニアはパルスに来たばかりです。短期間に占領した地域を効率よく支配できる行政組織を作るのは困難です。(銀英伝ではローエングラム王朝がやってのけたけど。)
ギスカールの苦労振りを見れば、ルシタニアにローエングラム王朝のような芸当を期待するのは無理だと思います。
さらに、ボダンがパルスを占領するために有益な情報を抹殺してしまいました。
ザッハークは千年パルスを支配していました。
ザッハークは少なくともルシタニアよりは、支配地域を掌握していたと判断できるのではないでしょうか。
カイ・ホスローの場合、強力な魔力の持ち主が一国を支配するにたる軍事力を持っていました。
第一部におけるアルスラーンの敵は強力な軍事力と強力な魔力をあわせ持ってはいません。
これは前にも書いたことですが、パルス人を率いて戦う場合、ザッハークとルシタニア・トゥラーン・シンドゥラではどちらが大変だと思いますか。間違いなく前者でしょう。
以上のことから私は、カイ・ホスローがザッハーク打倒に七年かかったのは、彼がアルスラーンに劣っていたからではなく、アルスラーンよりも深刻な状況にあったためであり、それを克服するのに時間が必要だったからだと主張します。
もっともななみさんが「アルスラーンの方が優れている」と主張したのは元々私がバカなことを言ったのが原因ですから身から出たさびではあると思っています。
アルスラーンファンの方の反感を買うとは思うのですが、やはり第一部における武勲だけでは、アルスラーンはカイ・ホスローに匹敵する武勲の持ち主とは私には思えません。
アルスラーンとその仲間がカイ・ホスローとその仲間に匹敵するあるいはしのぐ武勲の持ち主という評価は、第2部終了時点までお預けではいけませんか。
カイ・ホスローはザッハークを打倒したものの、ザッハークを殺すことはできませんでした。
アルスラーンとその仲間がザッハークを殺す事に成功してアルスラーン戦記は終了するのはもう確定事項です。
ザッハークを殺して、アルスラーンが生き残れば、アルスラーンは目的を達成し、生き残ったのだからカイ・ホスローよりすごいと主張されても私は反論できません。
(カイ・ホスローの最終目標はザッハークの殺害だったと思いますが、彼はそれができず、パルスの災いを完全に取り除くことはできませんでしたから。彼がザッハークを殺すことに成功していれば彼の子孫の不幸もかなり軽減されたはず。でもヒルメスは生まれなかったか。複雑な心境になってきました。)
カイ・ホスローのザッハーク打倒は、それをしのぐあるいは匹敵する武勲というのはアルスラーンとその仲間の第一部と第二部の武勲を合わせてやっと存在するくらいの偉業だったと思います。
- 親記事No.3581スレッドの返信投稿
- board4 - No.3795
Re:Re3783:索敵の実態と移動要塞論の本質
- 投稿者:古典SFファン
- 2003年02月27日(木) 03時46分
そうそう、書き忘れていたので一つだけ付け加えてから、
今度こそ完全に消えさせていただきます。
「何故無限補給を前提とした行動を、ヤンがしないのか?」
そんなものは存在しないからです(笑)。
これよりシンプルな答えがありますか?
無限補給はIFです。
作中において明示されていないが故に、主張するのは自由ですが、私には量を
計れないものの価値を計る事も、議論に乗せる事も考えられません。
超光速探知も、それがあることは分かっても、数字を上手く扱えなかったために、
俎上に載せなかっただけのことです。
「何故イオン・ファゼカスがワープ船でないのか?」
「当時そんなものはなかったから」
これ以外の答えは一杯あるでしょう。
しかし、パラメータを上手く選べない限り、論考には常に不確定性が
付きまといます。
そして、「私は自然・不自然でなく、可能・不可能で考える」と、何度も云っています。
数字は技師の牙城です(笑)。論理があなたの牙城であるように。
それは、数字でしか崩せはしません。
数字で計れないものを数字の議論に載せ始めたら、それは、もう技師のやる遊び
ではなく、言葉遊びなのです。
そして、私は悪い遊びをしてしまった事だけは皆さんにお詫びしますが、
数合わせで負けたとはちっとも思っていません。
そう云うことは、計算してからいうものですから。
さようなら、お休みなさい。
- 親記事No.3794スレッドの返信投稿
- board4 - No.3796
前提からすでにおかしいと思います。
- 投稿者:恵
- 2003年02月27日(木) 09時01分
<私が謝罪したことで、カイ・ホスローとアルスラーンどちらがよりすぐれた武勲の持ち主かという論争は終了したと思っていました。
だから謝罪後のななみさんのスレッドを読んだときは、非常なプレッシャーを感じました。
論争中私は「反論のない点では私がその正しさを認めたとみなして結構です」と発言しました。
そしてななみさんのご意見に対して私は主張したいことがありました。が、なかなか掲示板に書き込むことができませんでした。
謝罪後、また論争をするのはみっともない。論争相手に必要以上に罵倒されたくない。(もっともこれは私がマナーを守っていなかったため反感を買ったからですが。) 一対多数で論争するのはしんどい。またバカなことを言って恥をかきたくない。今度は謝っても赦してもらえない。そんな思いがあったのです。ようやくそのような思いが吹っ切れたので書き込みます。>
お久しぶりです、へのへのもへじさん。
「アルスラーンとカイ・ホスロー優劣論」の決着はついたと思っておりましたので、またこの話が蒸し返されるとはまったく思いませんでした。
今回の投稿でのあなたの勇気には敬意を表しますけど、あまりにも前回の論争での論旨をつかんでおられない同じ主張の繰り返しには、正直辟易させられます。いい加減にご自分の主張の無意味さに気づいていただけないでしょうか。
<異なる時代の歴史上の人物を比較しその優劣を論じることは無意味なことでないと思います。
アクバル大帝、スレイマン大帝という言い方があります。
これはアクバル大帝はムガル帝国、スレイマン大帝はオスマン・トルコ帝国の歴代皇帝と比較し、その業績が優れているとみなされているからこそこのような呼ばれ方をされていると思うのです。
もし異なる時代の人物を比較し優劣をつけるやり方が無意味ならばこのような言い方はされないと思います。
逆説の日本史という歴史ノンフィクションでも、源頼朝、徳川家康、足利尊氏を比較し、政治家としては足利尊氏を前者二名より低く評価しています。(小学館文庫 逆説の日本史第七巻p158)>
前提となるこの辺りから根本的に勘違いをされておられますね。
「確かに歴史上の人物の比較に意味はある」と、わたしは前回の論争ではっきり明言したはずです。わたしが意味がないと言っているのは、あなたの挙げた例で言うなら「アクバル大帝とスレイマン大帝はどちらが(政治家・戦争指導者・戦術家etc.として )優れているか」ということです。彼らが祖国の歴代の皇帝より優秀であったのは事実ですが、ではこの二人の巨人を具体的に個々の才能や能力等で細かく比較してどうするというのです?
「(業績によって)後世の歴史・世界情勢に与えた影響力などでアクバル大帝とスレイマン大帝を比較する」というような研究なら大いに興味があるところですけど、あなたの場合は、もともと「旧王家が好き」などという個人的感情をベースにしてにアルスラーンとカイ・ホスローに無理矢理優劣をつけようとしているだけでしょう。
「歴史上の人物の比較」自体には意味がありますけど、それはあなたのように「ただ個々の才能や業績に優劣をつけるのが目的」でないことは確かです。
また、わたしが挙げた日本史の人物の比較に対して「逆説の日本史七巻」という持論の根拠となる資料をはっきり提示された態度は評価いたしますが、これは適切な根拠ではないとわたしは考えます。
へのへのもへじさんは「逆説の日本史」をまるで教科書のごとく頭から信頼されておられるようですけど、実はこの本の著者である井沢元彦氏には「史料や論文等を引用する際、大事な部分が抜けている・筋の通らない論証が時々見られる・.時代差を考慮しない断定をしている場合がある・調査不足、検討不十分などが目立つ」という批判の声も上がっている作品なのです。わたしは「逆説の日本史」を頭から否定しているわけではありませんけど、少なからず問題の多いこの本を論拠としたあなたの意見にはとても賛同できません。そもそも、あえて無理矢理な「歴史上の人物の比較」などやっておられる伊沢氏の態度もますます信用できませんしね。もし信用するとしても、それはそれでへのへのもへじさんにとっては都合が悪いことになるように思います。
というのも、「源頼朝、徳川家康、足利尊氏を比較し、政治家としては足利尊氏を前者二名より低く評価しています」という比較が妥当ならば、パルスに善政をしいて国力を充実させ、奴隷制を撤廃した(ここ、重要ですよ)アルスラーンは明らかにカイ・ホスローよりも「政治家として」はるかに高い評価ができるからです。前回からず~~~っと「武勲武勲」と連呼されておられますけど、この「政治家」としての差はどうなるんですか?あなたが論拠している伊沢氏も、歴史上の人物を「政治家」として比較しておられるんでしょう?
自分の意見に都合のいい資料を引っ張ってこられるのは自由ですけど、それが客観的な説得力としてどれだけ適切であるか、もっとよくお考えになってください。
で、後の部分は前回と同じ主張の繰り返しのようですから、細かい反論は前回と同じ、ということで割愛させていただきます。…というより、上記の前提が根本的に勘違いされておられますので、必要も感じないというのが本音ですけど。
最後に念のため。
「旧王家・カイ・ホスローが好き」
作品の多面的な楽しみ方として、けっこうなことだと思います。ただし、そのために意味もなく武勲などでアルスラーンと比較して貶めるような主張さえされなければ。お気づきですか、あなたに反論している人でカイ・ホスローを低く評価している人など一人もいないということに。ここまで書いて理解していただけなければ、次に投稿する時は最終通告になるでしょうから、その点はご了解くださいませ。
- 親記事No.3581スレッドの返信投稿
- board4 - No.3797
Re:Re3783:索敵の実態と移動要塞論の本質
- 投稿者:S.K
- 2003年02月27日(木) 09時53分
> 「何故無限補給を前提とした行動を、ヤンがしないのか?」
> そんなものは存在しないからです(笑)。
> これよりシンプルな答えがありますか?
>
「ヤンが(無限補給の最有効活用法=移動要塞戦略を)思い付かなかったから」
じつにシンプルかつ現実性のある解答です。
「万能にして全知の人間はいない」
ヤン・ウェンリーもそうだっただけの話です。
> 無限補給はIFです。
「作中事実」です。
> 作中において明示されていないが故に、主張するのは自由ですが、私には量を計れないものの価値を計る事も、議論に乗せる事も考えられません。
「最初から論点が違う」事に気付かれたのは貴重な事です。
> 数字は技師の牙城です(笑)。論理があなたの牙城であるように。
> それは、数字でしか崩せはしません。
> 数字で計れないものを数字の議論に載せ始めたら、それは、もう技師のやる遊びではなく、言葉遊びなのです。
レストランで泥酔したサラリーマンか官僚が「俺達は日本国の経済(体制)を支えていうんだぞお、チャラチャラ料理だの酌だのしている貴様等とは人種が違うんだあ、人種があ」とかからんで暴れているみたいですね。
弁償代わりのジャガイモ剥きで皮の厚さ1mm平均で剥けますか?
「これぞ銘酒」という雰囲気を演出してお客様にワインをお注ぎできますか?
それのできない人間が「たかが」とか「遊び」とか言うのは生業や(人生の)方法論を別にして「為人が卑しい」と評されるのですが。
> さようなら、お休みなさい。
明日の朝は冷水での洗顔をお勧めいたします。
すこし心持ちが爽やかになるでしょう。
- 親記事No.3794スレッドの返信投稿
- board4 - No.3798
たとえ話2題と余談
- 投稿者:S.K
- 2003年02月27日(木) 10時32分
・その1
家庭用ゲーム機のSLGで「パルス国興亡史」シリーズというのがあり、全システム共有で第一部「カイ・ホスロー英雄伝」があり第二部「アルスラーン戦記」があったとします。
第一部の主人公カイ・ホスローは全パラメーターが極めて高く周囲ユニットへの支援効果(命中率・回避率の上昇)も高い数字で広範囲に影響が及ぶ優秀なユニットでした。
第二部の主人公アルスラーンは数字的にはカイ・ホスローに及びませんでしたがそれなりの数値を維持したパラメーターで何より味方ユニットへの支援効果が強力でした。
さて「第一部キャラ対第二部キャラ」のようなお遊びオプションに手を出さなかったとあるプレイヤーA君が「アルスラーンって第一部のカイ・ホスローみたい(使いである)ユニットだよな」という感想をもったとします。
それに「バカじゃん、カイ・ホスローのが強いに決まってんだろ頭悪いなあ」と別プレイヤーB君が言いました。
A君が「じゃあ第二部をカイ・ホスローでやる裏コマンド教えろ。それでやって見てから考え直してやる」とB君に言いました。
勿論そんな方法は(この例え話のこのゲームにおいて絶対に)ありません。
B君はA君や周囲のゲーマーからどんな感想を持たれるでしょう?
・その2
とある国が飢餓に襲われ国や料理人達が必死の努力の果てに何とか乏しい食料をやりくりして次の収穫まで全国民が食べていけて栄養的にも障害が出ないような炊き出し用雑炊の開発に成功しました。
勿論そんな美味いものではありませんが国民は「神の下された甘露である」と涙を流して食べていました。
そこに突然余所の国から現れたボダン大司教が「何を戯言を抜かしておる!真の『神の甘露(マナ)』をこのような粗悪な汚物と並べるなど言語道断、神聖冒涜!」と端からこの国の炊き出し場を壊して歩いていきました。
「真の『神の甘露(マナ)」がこの雑炊より美味である事を事実と仮定して、それでこの国の国民にとってボダン大司教は正しく「真の『神の甘露(マナ)」とやらは『今現在』有難い物とあがめ尊ぶ謂れのある物でしょうか?
カイ・ホスローが本当に「アルスラーンと比較するのも愚かしい位の英雄」ならアトロパテナの会戦を前に稲妻と共に復活しルシタニアを滅亡させヒルメス・アンドラゴラスを和解させパルスに悠久の平穏をもたらすべきでした。
- 親記事No.3794スレッドの返信投稿
- board4 - No.3799
恵さんへ
- 投稿者:へのへのもへじ
- 2003年02月27日(木) 10時36分
あの私は№3794において、不当にアルスラーンをおとしめているつもりはないのですが。
恵さんは№3794のどの部分を読んで私がアルスラーンを不当におとしめていると思ったのですか。具体的にご指摘ください。
それになぜ反論するのに、アルスラーンの政治面での功績まで持ち出すのですか。
私は、カイ・ホスローとアルスラーンの軍事的な面についてのみ論じているのです。
私が二人の政治・軍事両面について比較しているのならそのような反論をなされるのは理解できます。
意地の悪い言い方をすると、私の主張に対して反論できないから故意に論点をずらしているとすらとれます。
- 親記事No.3794スレッドの返信投稿
- board4 - No.3800
Re:恵さんへ 横レス
- 投稿者:S.K
- 2003年02月27日(木) 11時39分
へのへのもへじさん
> あの私は№3794において、不当にアルスラーンをおとしめているつもりはないのですが。
> 恵さんは№3794のどの部分を読んで私がアルスラーンを不当におとしめていると思ったのですか。具体的にご指摘ください。
>
その前からの御主張「やはりカイ・ホスローの方がすごいと思います」=「アルスラーンは“カイ・ホスローの再来”とまで呼ばれる功績があるのでしょうか?」から何の変化もないからでしょう。
> それになぜ反論するのに、アルスラーンの政治面での功績まで持ち出すのですか。
> 私は、カイ・ホスローとアルスラーンの軍事的な面についてのみ論じているのです。
> 私が二人の政治・軍事両面について比較しているのならそのような反論をなされるのは理解できます。
> 意地の悪い言い方をすると、私の主張に対して反論できないから故意に論点をずらしているとすらとれます。
>
「王様」を評価するのに武将としてだけ評価してくれと仰る貴方の前提がどうかと思いますが。
その論法で言うならパルス国民はアルスラーンを「『英雄王』カイ・ホスローの再来」と称えているのでへのへのもへじさんの「カイ・ホスローより弱いのに過大評価じゃないか」というのは「王」というものの「政治的側面」を一切無視してどうでもアルスラーンを貶めたい言いがかりになりますけどそうなんですか?
ついでで何ですが強制はしませんがこの期におよんでかく仰るへのへのもへじさんのNo.3798の拙文の御感想、少々興味のある所です。
- 親記事No.3794スレッドの返信投稿
- board4 - No.3801
誤読がひどすぎます。
- 投稿者:恵
- 2003年02月27日(木) 12時26分
<あの私は?3794において、不当にアルスラーンをおとしめているつもりはないのですが。
恵さんは?3794のどの部分を読んで私がアルスラーンを不当におとしめていると思ったのですか。具体的にご指摘ください。>
「アルスラーンを不当におとしめている」というのは、今回のNo.3749ではなく、以前のNo.3444/3445/3446/3447の論調を指して言っているのです。(確信犯として)過去とまったく同じ主張の議論をやりたい、という意思に見えたのでそういう表現を使ったのですけど、今回はそういう意思がまったくないとおっしゃるなら、謹んで訂正させていただきます。ただし、わたしにはそういう風には見えませんでした。
<私は、カイ・ホスローとアルスラーンの軍事的な面についてのみ論じているのです。>
本当に、純粋にそれだけをされているなら、わたしからは何も言うことはありません。
しかし、あなたの中で「アルスラーンよりカイ・ホスローが偉い(武勲が大きい)」という最終結論があるからこそ、過去に決着のついた論争を今回またわざわざ掘り起こされたのではないのですか?
<異なる時代の歴史上の人物を比較しその優劣を論じることは無意味なことでないと思います。>
No.3749の冒頭では↑のようにはっきり「優劣を論じる」と書かれていますし。それはNo.3444/3445/3446/3447あたりの論調とどこがどう違うのかまったく記されておりません。見ている方は、主張が変わっていないと判断しても不思議ではないはずです。
<それになぜ反論するのに、アルスラーンの政治面での功績まで持ち出すのですか。
私は、カイ・ホスローとアルスラーンの軍事的な面についてのみ論じているのです。
私が二人の政治・軍事両面について比較しているのならそのような反論をなされるのは理解できます。
意地の悪い言い方をすると、私の主張に対して反論できないから故意に論点をずらしているとすらとれます。>
あのですね…。(はぁ…ため息)
あなたは、人の文章を「ちゃんと読んで理解して」おられますか?
しかも、「自分自身で持ち出してきたこと」まで忘却してしまわれたのですか?
「逆説の日本史という歴史ノンフィクションでも、源頼朝、徳川家康、足利尊氏を比較し、政治家としては足利尊氏を前者二名より低く評価しています。(小学館文庫 逆説の日本史第七巻p158)」
↑この文章をこの掲示板に書き込んだのは、あなた自身ではありませんか。
伊沢氏が「政治家」として「歴史上の人物を比較している」とあなたが明言したからこそ、わたしはそれと同じように「アルスラーンとカイ・ホスロー」を「政治家」として比較してさしあげただけのことです(これを書くのは二度目です、いい加減に理解してくださいね!)。
「私の主張に対して反論できないから故意に論点をずらしているとすらとれます」
あなたが「逆説の日本史」を引用されたから、わたしはその引用のルールに則って比較してみたまでのことです。論点をずらしてなどいませんし、このような前提(歴史上の人物の比較)が穴だらけの理論で無意味(としか思えない)な主張をされているからこそ、その根本部分を叩き砕いて差し上げただけのことです。もっと自分自身と人の文章をちゃんと読んで理解してください。
議論の前提部分の崩壊が理解できないばかりか、文章の誤読があまりにひどすぎます。わたしの言っていることが理解できない、もしくは理解したくないのなら、これ以上のコミュニケーションはわたしにとってストレスにしかなりませんので、よくお考えになってレスをつけてください。
- 親記事No.3581スレッドの返信投稿
- board4 - No.3802
Re3791:索敵の実態2
- 投稿者:冒険風ライダー
- 2003年02月27日(木) 14時11分
<敵の所在が「おぼろげながら把握されている」なら、なんで上のように対象空間を細分し、偵察隊を均等に配分する必要があるのです?「どこへくるか分からない」からこその均等配分でしょう。その条件のもとで、ヤン艦隊は一隊の索敵距離が342光秒を越えないように配慮して、偵察隊を配置したのです。
それはなぜか?それ以上の距離では索敵できないからではないでしょうか。>
パンツァーさんとの議論を閲読していく過程でつくづく痛感せざるをえませんでしたが、Kenさんって本当に文章読解能力が徹底的に欠如しているのですね。そりゃパンツァーさんも「この未熟と思われる内容に付き合うのが、はっきり言って苦痛です」とか「割りに合わない」とか言いたくもなるでしょうね。私も全く同感ですし。
いいですか、私が「イオン・ファゼカス号亜光速航行論」の欠陥として挙げている「銀英伝世界における索敵の実態」というのは、「特定の星系に入った『後』の索敵」ではなく「特定の星系に入る『前』の航行予測」とでも言うべきものなのですよ。例の貧弱な索敵システムで敵を探すより前に、まずは敵が必ず通行するであろう星系そのものを特定することから始めなければ、例の索敵システムで敵を全く発見することができないばかりか、下手をすれば敵が自軍を素通りして後方の首都や戦略拠点を襲撃する「滑稽な事態」さえ発生しかねないではありませんか。
私が前の投稿で挙げた「宇宙空間の特定星系における艦隊決戦」「軍艦による宇宙船の臨検」「宇宙船や艦隊同士の偶発的遭遇」などといった事例は、「索敵」以前に、宇宙船や艦隊の航行路や行動パターンなどがある程度推測できることや、遭遇予測星系や宇宙船が集結しやすい宙域などをある程度事前に特定できることを意味するのです。そして、そのような星系や宙域の特定が行われた後で、初めて「索敵」が開始され、最終的に敵なり臨検する宇宙船なりを発見する、これが銀英伝世界における「索敵の実態」であると私は述べていたわけです。
Kenさんが挙げられているバーミリオンの例で言うならば、大規模な索敵活動を行う以前に、そもそもヤンは一体どうやってラインハルトがバーミリオン星域を通行するであろうことを予測しえたのか? そして、なぜラインハルトがバーミリオン星域を通行することがあたかも当然であるかのようにバーミリオン星域「のみ」の索敵に専念しているのか? 私が提示した疑問の本質はまさにここにあるわけです。これは明らかに「事前予測」として敵軍が特定星域を通行することが予め判明していることを意味するのです。事前予測で敵が通行する星域が予め特定されているのであれば、その時点で遭遇予測や索敵範囲も限定されるのですから、例の貧弱な索敵システムをもってしても、銀英伝の作中描写自体が示しているように、敵を発見するのはそれほど困難なことではないでしょう。
そして、このようなことが「ワープを使った艦船」に対してさえ大々的に行われているのであれば、亜光速航行しか行えない宇宙船などはなおのこと、事前の宙域特定でいとも簡単に網を張られて捕捉されてしまうであろうから「イオン・ファゼカス号亜光速航行説」は成立しえない、と私は主張しているのです。だから星系が特定された「後」に行われる「索敵」についてなど、私は前の投稿では一言半句たりとも述べてなどいないわけで、この時点であなたの反論は前提そのものが完全に的を外しており、反論としては完全に問題外なシロモノでしかないのです。
パンツァーさんも仰っていましたが、Kenさんは他人と議論するよりも前に、もう少し自らの文章読解能力を見直すことから始めた方が良いのではないでしょうか。正直、Kenさんを相手に議論している人にとって、「この未熟と思われる内容に付き合うのは、はっきり言って苦痛」でしかないのですしね。
- 親記事No.3581スレッドの返信投稿
- board4 - No.3803
残念です
- 投稿者:RAM
- 2003年02月27日(木) 14時23分
古典SFファンさんへ
心中お察しします。
古典SFファンさんのイオン・フォゼカスの議論を面白く読んでいた身
としてはこのような形で議論を止める事となり非常に残念です。
PS.
神の比喩は非常に秀逸だと思いました。