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投稿ログ22 (No.435 - No.450)

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board2 - No.435

市場重視との間。

投稿者:匿名希望
1999年12月20日(月) 11時09分

>あんまりにも「銀英伝」と「創竜伝」の落差が激しすぎるもんで、

>「銀英伝」のような「後世の歴史家」の視点による抑制された筆致

 このへんはちょっとズレがあるようです。私にとってはどちらも本質的な氏のスタンスは同じと考えています。
 「銀河英雄伝説」もエスエフ風味冒険小説であり、主人公のかっこよくかつ正当な暴力を表現することにより現代人のストレスの発散させる目的の文字の連なりと認識しています。
 そういう意味では「創竜伝」は「銀河英雄伝説」より出来が悪い(おそらくはより社会をしらない方向けの)社会風刺風味冒険小説であるものの、両者の本質は一緒ではないかと思っています。

>それから、匿名希望さんの仮定をした場合に疑問なのは、田中氏は一方で「いつまでも子供相手のノベルズ作家じゃいられないぜ」「もっと権威のあるハードカバー作家になりたいぜ」と思っているのではないか、という話が以前でてましたけど、その場合に「市場重視」で書いたこの作品が大きな仇になるのではないかと(笑)。

 えぇ、だから遅筆なんじゃないかと思ったのです。
本音はノベルズなどもう書きたくない。
しかし書かなければ「快適な生活」「出版社との良好な関係の維持」等が不可能。
仕方が無く書き続けるがこんなものを書くのはどうにも良心が咎めて仕方がない。
で、遅筆なんじゃないかと。「創竜伝」も手を抜いている分早いにせよ、ノベルズとしては遅筆の範疇に入る刊行ペースだと思いますが?

 まぁ、遅筆の理由については材料が少なすぎるので、これだという答えはおそらくでないと思います。

 ただ、氏の作品ならば何でも買うファンがいて一定の部数を見込める以上、出版社は中堅の下ぐらいの作家よりも氏のハードカバーの発行に前向きであるであろう事だけ付け加えておきます。

>佐藤大輔との比較などは私も興味がありますね。横山信義との比較も興味がありますが(笑)
あまり極端な脱線でなければ、どんどんお願いします。

やはり脱線しそうなので止めておきます。(^^;)
 それに”田中氏とは?”と言う定義付けの基礎すらまだ私に出来ない以上、他の作家との比較もあまり意味がないと思うので。

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board2 - No.436

Re: コーヘイ兄ちゃん・・・。

投稿者:m since k
1999年12月20日(月) 13時46分

  90210さん、はじめまして。

> エヴァがミッターマイヤーの不在時にキッチンドリンカーだったりしたらすごい。

  たしかにすごいかも。これは思いつきませんでした。氏の書く女性たちは容姿や能力だけでなく強靱な精神をも持ち合わせているのかもしれませんね。

> コーヘイ兄ちゃんが来夢のことを「幼い少女なんだぞ!」と主張する場面で(たしかラストの方)
> 「まだ生理もないんだぞ」とか言ってませんでした?
> そんな表現、とっさにする?なんかキモチち悪~。
> するのかなあ?とっさに思いつきますか?「生理」うう~ん、気になる。

  ぜんぜん答えになってないかもしれませんが、内田春菊の「キオミ」を読んだとき、男には絶対書けない!と思いました。90210さんの感じたものは、女性しか知覚できない感覚を、切迫した感覚として知覚できない男の感じる違和感みたいなものではないでしょうか。……やっぱり答えになってませんね。

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board2 - No.437

Re: 田中芳樹の限界

投稿者:m since k
1999年12月20日(月) 14時19分

  heinkelさん、はじめまして。

>  つまり、恋愛そのものを描くのが苦手なんでしょう。だから極端に年下にしたり、年上の場合は「あこがれ」の対象にしたり、年齢が近ければ男性キャラを「うぶ」にしたりして。
>  これはむしろ、書けない物は書かない、という態度でよいことだと思います。SFやファンタジーなんかで下手な恋愛物語を見せられてうんざり、という経験は多々ありますから。

  そう言えば対談かなにかで、恋愛ものは書けない、みたいなこと言ってたような気がします。
  表現媒体もジャンルもストーリーもまったく違いますが、「Xファイル」(セカンドシリーズまでしか見てないのですが)は、モルダーとスカリがいちゃつく場面なんてありませんよね。ああいったものもアリな訳ですから、氏も自分で自分の限界をつくらない術があったんじゃないかな、と思う次第です。

>  問題になるのは、氏が大好きな中国歴史物を書くときですかね。ま、さわやか~な中国歴史小説というのも、それはそれでありかも。
>  ちなみに「紅塵」の準主役の女性キャラも「女だてら」で「押しかけ女房」でマツキヨのCMの如く「先物買いの才有り」という田中キャラ黄金パターンでした。

  梁紅玉は史実に基づいた人物らしいので、氏が勝手に年齢設定をしたのではないだろうと思い、あの中には入れませんでした。
  「楊家将演義(?)」には美少年を捕まえて婿にする、みたいなエピソードがあるって氏が語っていたような気が……。監修といえどもやはりあのパターンに当てはまらない組合せは書けないのかな、なんて思ってたら、シリーズ打ち切りになったみたいですね。氏のパターンに反する組合せをどう書くのかな、と少し期待してたんですけど、残念です。

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board2 - No.438

Re434:これは「SF設定の問題」ではありません

投稿者:冒険風ライダー
1999年12月20日(月) 17時10分

<ここは全く矛盾していません。歴史円環設定でSFを書いた場合の必然です。だれもアレクサンダーを助けません(助けられないし、助けると言う選択をする事はありえない)。何故なら彼が「助けられた」と言う事実は存在しないからです。逆に、過去の大戦には干渉します(干渉しないことは出来ないし、干渉しないという決断をする事はありえない)。何故なら干渉されたという事実があり、それに基づいて現在が決定されている以上、そこから続く「現在」が「過去」へ干渉を行うのは必然だからです。>

 しかしそうなると、新たな疑問が発生しませんかね? この論理でいくと、当然「牛種」の方にも「歴史に干渉する権利」があるはずですよ。そうでなければ、彼らは当然「なぜ連中だけが未来から余計な干渉ができるのだ」という不満を持つことでしょう。「牛種」の方にも「仙界」と同じレベルか、もしくはそれ以上の「超テクノロジー」があるのですから、当然タイムマシンも持っているでしょうし、それこそ「仙界」以上に歴史干渉しても不思議ではないのですがね。
 これでいくと、それこそSFまがいの「タイムトラベル戦争」が発生していてもおかしくはないのですが(笑)。

 しかしながら、そもそも私は別にこの問題「タイムトラベルのSF設定の問題」など論じた覚えはありませんね。私が言いたいのはそういう問題ではないのですよ。
 ここでの問題提起は、歴史干渉が必然であろうがそうでなかろうが、漢鐘離の行動が「仙界の基本方針である絶対中立・不干渉主義」に対する明白な違反であり(ついでに言えば、漢鐘離は人界干渉反対派だったはずです)、しかも竜堂兄弟も瑤姫も、その行動を結局は追認しているということです。つまりこの時点で、「仙界の基本方針」および「仙界における法治主義」は完全に崩壊したことになります。その後、西王母が漢鐘離に「仙界の基本方針に対する違反行為」という罪状で重罰を与えたという設定でもない限りね(もちろん、そんなものはありません)。
 漢鐘離の行動は、政治的・法律的に見ればこれほど重大な事件なのですよ。これを正当化しようとするならば、当然別の法規範が必要になるのですが(一般法に優越する特別法とか)、そんなものは創竜伝のどこをみてもないものですから(笑)、やはり漢鐘離の行動は軽率なものであったし、それを追認している竜堂兄弟や瑤姫もまた、政治に対する配慮が足りないといわなければなりません。これを放置していたらストーリー的にもおかしくなりますし、第一「法匪」を批判する側がこれではまずいでしょう。
 したがって、ここでの「歴史干渉」が必然であるかそうでないかという「SF設定」など、私は全く問題にしてませんし、語ったつもりもありませんがね。

 日本で有事法制問題が議論になるのも、「非常の際の行動」を裏付ける法的根拠がないからでして、まさに件の漢鐘離と全く同じ問題をはらんでいます。だからこそ、これはあくまでも「ストーリー設定に重大な影響を与える法的問題」として私は見たのですがね。彼らも偉そうに3流以下の法律問題を語る前に、もう少しこの行動について考えてほしかったのですけど。
 まあもっとも私が前に主張したように、彼らが「自分達は元々法治主義という概念がない前近代的な中国人なのだから、法を守る必要はないのだ」とでも考えているのならば、特に問題はないのですがね(笑)。

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board2 - No.439

Re: ノベルズの存在意義って?

投稿者:本ページ管理人
1999年12月20日(月) 19時07分

>この辺り、それこそ管理人氏の意見を聞きたいと思います。

>書籍も、出版社=編集者にとってはビジネスです。まず企画を出す場合、「売れる企画」を考えるのは当然
>小説としての価値などを求めていない作家や読者たちに、他の出版形態からの正論をぶつけても、彼らには聞く耳を持たないのではないでしょうか?

 市場での評価が絡む部分では、かつてのファン論争を彷彿するような話題ですね。売り上げによる読者の需要は決して軽視するべきではありませんね。しかし、なおかつ売れていることと作品内容の評価は等価ではありません。場合によっては反比例することも少なくない。
 この二つの基準は矛盾なく両立できると思うのですが、どうでしょう。


 個人的には、漫画やアニメ、映画などの映像文化の隆盛に迎合する形で、現代の大衆小説が軽薄化しているんだと思います。その場合、文字の場合は「読む」ということ自体に労力が伴うために、より内容も文章も軽くしてしまってきた…いや、より内容も文章も軽くすればいいと勘違いする輩が大量出現したと言うべきですかね。

 ちなみに売れた人間が好き勝手やっているのは、小説に限らず商業誌全般に見られますよね。
 某ジャンプの萩原やら富樫やらは酷いモンです。


 私的見解ですが、もしも出版の形態で分類するのであれば、ご指摘の非難はハードカバーの方がよりふさわしいと思います。芥川賞受賞作とやらを読むたびに開いた口がふさがらないのは私だけじゃないと思うのですが……

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board2 - No.440

悪で否定するべきこと、否定できないこと

投稿者:本ページ管理人
1999年12月20日(月) 19時31分

> 追伸 「レッドサン・ブラッククロス」って、架空戦記ファンの間では名作と言われていますが、そうでしょうか?
> どうも小生、「ドイツがヨーロッパを席巻して云々」という作品は生理的に読めないのです。
> そんなことをすれば、全ヨーロッパのユダヤ人、ジプシー、それに心身の障害者が虐殺されていたことでしょう(なお小生には、障害者の友人が二名もいます)。また民族同一化政策の徒花、レーベンス・ボルン(生命の泉計画)は、どうなっているのでしょう?こんなことを考えれば、「小説を素直に楽しむ」ことなんか出来ません。
> それとも架空戦記を楽しむには、まず思考停止をしないといけないのかなぁ(それならシミュレーションではない!)。

 確かにナチスドイツのやったことは、情状酌量の悲劇を考えても悪そのものなんですけど(あえて悪と決めつけたるぜ>田中芳樹)、しかし、だからといってドイツ軍の魅力まで否定するのは妙だと思います。
 ミスコンに反対する堺市の女性団体のオバサンが「戦争で人殺すのがうまくて権力者になった豊臣秀吉みたいな人間を賞賛する歴史教育は何事だ」みたいなことをいっていましたが、極端な話、これは変でしょう?

 まあ、イスラエル云々は姑息だと思いますし、もちろん、戦争に至るまでの政治戦略の整合性がおかしければ、氏の作品の性質上そこはさんざんに叩かれてもしかるべきだとは思います(レッドサンブラッククロスに関しては「主砲準備よし」で読んだだけなのであまり多くのことはいえないのですけれど)。

 私のいとこは半分ユダヤ人なんですけど、私はドイツが活躍するWWIIの作品をよく楽しみますよ。所詮ゲームですから。
 もしホンモノのナチスが再び台頭するようなことがあったら万難を排して戦うでしょう。

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board2 - No.441

Re438:いいえ、SF設定(によって説明のつく)問題です

投稿者:ドロ改
1999年12月21日(火) 07時32分

冒険風ライダーさんは書きました
>  しかしながら、そもそも私は別にこの問題「タイムトラベルのSF設定の問題」など論じた覚えはありませんね。私が言いたいのはそういう問題ではないのですよ。
>  ここでの問題提起は、歴史干渉が必然であろうがそうでなかろうが、漢鐘離の行動が「仙界の基本方針である絶対中立・不干渉主義」に対する明白な違反であり(ついでに言えば、漢鐘離は人界干渉反対派だったはずです)、しかも竜堂兄弟も瑤姫も、その行動を結局は追認しているということです。つまりこの時点で、「仙界の基本方針」および「仙界における法治主義」は完全に崩壊したことになります。その後、西王母が漢鐘離に「仙界の基本方針に対する違反行為」という罪状で重罰を与えたという設定でもない限りね(もちろん、そんなものはありません)。

ですから、彼の行動は「歴史に対する不干渉行動」なんですってば。竜堂兄弟を「過去に突き落とした」と言う目先の行動で判断しないで下さい。あそこで漢鐘離が竜堂兄弟を突き落とさない事があれば、それこそ「過去への干渉」になるんです。だから、彼の行動は仙界の方針と矛盾しません。全くの無罪です。ついでに言いますと、絶対中立は現在の方針です。大戦時に過去の仙界は竜種を助け、その過程で未来のドラゴンの援助を受けた、これは言うならば負債です。現在の方針がどうあれ、返さないわけには行きません。よって、仙界の方針はこの点に関しては矛盾しません。だから、SF設定上の話をしたのですが。

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board2 - No.442

補足

投稿者:ドロ改
1999年12月21日(火) 07時55分

>「ようやくわかりましたよ。最初から仕組んでいたんですね。黄帝が九天玄女に会うまで、ぼくらに蚩无の軍を牽制させる。でないと黄帝が惨敗して、歴史が変わってしまう……」
「最初? ふむ」
 漢鐘離はうそぶいた。
「永遠に循環する時間のなかで、どの時点が最初といえるのかな。わしにはようわからん」
「またそういう詭弁を」
 続は舌打ちした。

この点を見て下さい。漢鐘離は続の言葉を否定しません。彼が「歴史が変わる」事を防ぐ=歴史を維持した事は明白です。そして、下で円環時間について述べています。これはタイムマシンを持ち、円環時間世界に住む者としては一般的認識でしょう。つまり、仙界の一般的認識として漢鐘離の行動は「不干渉」行動その物であると考えられます

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board2 - No.443

最近人気のファンタジーとの比較

投稿者:popesyu
1999年12月21日(火) 13時24分

はじめまして。ずーーっとROMしてた者です。ようやく書けそうなネタがあったんで横レスですが失礼して。

heinkelさんは書きました
>  実際シェアは奪えてるのでしょうか。人気度で言えば、参考に
ttp://omnistory.com/index.shtml
↑ここの「ファンタジー・幻想・異世界」ランキングなど見ると「創竜伝」「アル戦」の上位に「十二国記」「デルフィニア戦記」がきてますね。読んだことないので、内容的にも「奪って」いるのか比較できませんが。
 ・・・この辺に「皇国の守護者」が入れば楽しいですけど(あれファンタジーなのか?)。

「十二国記」について
これは中国神話をもとにしっかりとした設定のファンタジーでして、ホワイトハートということでジュビナイル小説なんですが、かなりハードですよ。田中作品とはちょっとダブりませんねぇ。

「デルフィニア戦記」について
これはアルスラーンとかなりダブります。西洋っぽい世界を舞台にした架空歴史小説になるかな。テイストとしては、アルスラーンからキャラだけ抜き取った感じ(笑)水滸伝風にどんどん人材が集まってくるところとか、ひねくれたキャラ同士で皮肉のやりとりをするところとか、戦闘が一騎打ちできまるところとか、勧善懲悪なところとか。ちょっと同人誌ノリが強いのでその辺が鼻につきますが。
創竜伝は好きだけどアルスラーンが小難しいという人はこっちに行くと思う。

「皇国の守護者」について
ファンタジーかと言われてみると・・・ドラゴンがでてきて魔法(テレパシー)もあるし、一応ファンタジー?
佐藤氏の田中氏との共通点としては、無能な奴に対する冷たい視線(笑)ぐらいで、こだわりを見せるところが全然違うわなぁ。
佐藤氏は戦略面に経済を重視するけど、田中氏は・・・うーん、経済は音痴だ。国取りゲーム的な視点とでも評しておきます。
他には人物の描き方、佐藤氏は軽快な台詞のやりとりというより、ねちっこく内面を書くことにより人物を描くけど、田中氏は、上っ面ぐらいしかさわらない。ま、これは文章作法としての神の視点の位置の置き方の違いなのだろうけど。多分両者ともそのようにしか書けないのでしょうねぇってこれは失礼な言い方。得意なんでしょう。
しかし田中氏の表現方法はいい加減あきます。特に皮肉系キャラは同じ価値観、同じ語彙で喋るから別作品のキャラクターと入れ替わっても気付かないでしょう(笑)

ちょっと場違いな話題だったかもしれませんが、戯言ということで、

では

board2 - No.444

ちょっと独り言

投稿者:石井由助
1999年12月21日(火) 15時33分

 独白なんでわからない人にはわからないんですみませんが…

ショック!街の灯がYahooに登録!

俺のページはあそこよりアカンっつーことかい!!(T^T)

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board2 - No.445

Re: 管理人さんの心の叫び

投稿者:仕立て屋
1999年12月21日(火) 15時59分

石井由助さんは書きました
>  独白なんでわからない人にはわからないんですみませんが…
>
> ショック!街の灯がYahooに登録!
>
> 俺のページはあそこよりアカンっつーことかい!!(T^T)


 毎度、仕立て屋です。

ブワッハッハ、「田中芳樹を撃つ!」は
田中芳樹関係のサイトの中でもたいがい
有名やと思うんでけど、やっぱ
「エロエロ大放出」「女子高生」
「無料モロ画像」には勝てないんでしょう
かね(笑)

因みに私のブックマークでは、件のサイトは
「アングラ」のカテゴリーに分類されとり
ます。

> 俺のページはあそこよりアカンっつーことかい!!(T^T)

フェフェフェ、こちらも倣ってほんの
チョびっとアングラチックなテイスト
を加えてみるとかすると良いかも。
取り敢えず、玄関を真っ黒にして
赤字で「貴方は18才以上ですか」
なんてタグってみるとか(爆)

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board2 - No.446

Re441:違反行為は違反行為

投稿者:冒険風ライダー
1999年12月21日(火) 16時55分

<ですから、彼の行動は「歴史に対する不干渉行動」なんですってば。竜堂兄弟を「過去に突き落とした」と言う目先の行動で判断しないで下さい。あそこで漢鐘離が竜堂兄弟を突き落とさない事があれば、それこそ「過去への干渉」になるんです。だから、彼の行動は仙界の方針と矛盾しません。全くの無罪です。>

 それは詭弁というものでしょう。そもそも「タイムトラベル」という要素がなければ、ここで牛種が黄帝を打倒した、という歴史になるはずですが、実はそれこそが「本来の歴史」であるはずでしょう。それを彼らは自分達の都合で勝手に歴史を変えてしまったわけです。
 それにですね、彼ら自身が次のように明言しているのですよ。

創竜伝8 P184上段
<漢鐘離が、からからと笑った。
「青竜王、あまり先回りして悲観的にならんことじゃな。辰コウはどこまでも観察の道具であって、人間の思考力を減退させるものではない。顕微鏡や天体望遠鏡が、人間の思考力にとってマイナスだったかな」
 反論できず、始が沈黙していると、瑤姫が言葉をそえた。
「どのみち濫用は禁じられているし、人界で使用される事はありえないわ」>


 この2つの言葉に注目してください。
「辰コウはどこまでも観察の道具であって」
「人界で使用される事はありえないわ」
 つまり、これからしてもタイムマシン(辰コウ)を「歴史干渉」に使う事は「ご法度」であるわけです。漢鐘離のタイムマシンの使い方は明らかに違反行為でしょうが。
 それから何度も言いますけど、「歴史干渉」が必然かそうでないかなど、私は全く眼中にありません。それは次で述べます。


<ついでに言いますと、絶対中立は現在の方針です。大戦時に過去の仙界は竜種を助け、その過程で未来のドラゴンの援助を受けた、これは言うならば負債です。現在の方針がどうあれ、返さないわけには行きません。よって、仙界の方針はこの点に関しては矛盾しません。だから、SF設定上の話をしたのですが。>

 いくら創竜伝を弁護したいからと言って、勝手に話を作ってはいけません。「仙界の基本方針」である「絶対中立・不干渉主義」は昔から一貫しているものです。それを証明する記述を引用してみましょうか。

創竜伝8 P96下段~P97上段
<崑崙は西王母一族の統治する女仙の本拠地であり、その武力は竜王一族に遠くおよばぬ。一戦して蹴散らすことは容易であろう。だが崑崙と戦い、西王母に対して戟をむけるなど、話の外である。竜王一族を孤立させるという策略が水泡に帰してしまう。それだけでなく、これまで不干渉主義で事態を傍観していた天界の諸勢力が、竜王と西王母との連合勢力に与するかもしれぬ。西王母を竜王の陣営に追いやるのは愚かというものだった。>

創竜伝8 P118上段~下段
<「三〇〇〇年前、私は誤りを犯しました。公正と中立の区別をつけることができなかったのです。あのとき、中立とは責任回避と同じ意味を持っていたのに」
 西王母は神仙たちのひとりひとりに語りかけるようすである。
「ただ、それはあくまでもわたしひとりの考えで、神仙がたに押しつけるつもりはありません。竜王たちをここへ招いたのは、神仙がたに圧力をかけるためではなく、彼らに自分たちの立場を納得してもらうためなのです」>


 ↑これらは何ですか? 「仙界」は当時もまた「絶対中立・不干渉主義」であったと明白に語っているではありませんか。
 「仙界」が竜種に味方していたというのは、創竜伝8・P94~99の太真王夫人の行動を指したものなのでしょうが、彼女は竜種と牛種の双方に対して「西王母の代理」として停戦を求めているだけであって、別にどちらかに与しているわけではありませんし、太真王夫人が竜種よりな姿勢を示しているのは、彼女の個人的感情の発露にすぎません。これでどうやって「大戦時に過去の仙界は竜種を助け」などという解釈ができるのですか?
 それから「負債」云々もおかしな話ですね。「負債」を返すためなら「現在の方針」など無視してもよい、というのはどういう考え方なのでしょうか? これは法治主義の明白な否定です。「目的は手段を正当化する」というのですから。これは全く逆で、「負債」があろうがなかろうが「現在の方針」の方を守らなければならないのですよ。それが不満であるというのならば「現在の方針」を変えるしかありません。そこまで厳格に法が守られる事こそが本当の法治主義というものです。
 さらには、「仙界」の統治システムからしても、漢鐘離のスタンドプレーには問題があるのですよ。

創竜伝8 P59下段~P60上段
<今回、瑤姫が西王母の意を受けて竜堂兄弟を迎えにきたのは、非公式のことである。公然と、また総力をあげて崑崙が竜王一族をを支援するには、西王母といえども一存で決するというわけにはいかない。公式の会議によって議決されなければならないのだ。>

 これを漢鐘離の行動は満たしていません。彼は一体何の権限があって「人界の歴史に干渉する」という大それた事を、たった一人で決断したというのでしょうか? それでは牛種と同じではありませんか(笑)。何度も言いますが、例え滑稽なものであっても、法は厳格に守られなければなりません。ましてや、現実世界であれほど「法匪」を批判するような連中はなおさらです。
 いいですか。この件で「歴史の干渉が必要であった」ということなど全く問題ではありません。「円環時間」などという概念を振りまわしたところで、あらゆる観点から彼らの行動が自らの掟や基本方針や統治システムを無視しているという事実に変わりはないし、しかも彼らの目的は「天界から特別待遇を受けるため」という自らの保身なのであり、さらにこれだけの違反にもかかわらず彼らが違反行為を全く自覚していない事こそが私の問題提起なのです。
 日本国憲法9条じゃあるまいし、基本方針の勝手な拡大解釈はやめていただきたいですね。

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board2 - No.447

Re: 439 管理人様

投稿者:速水右近
1999年12月21日(火) 17時35分

お返事、有り難うございます。

まず小生の「読み誤り」から。
どうやら初期のノベルズは、「ハードカバーにする価値がなく、さりとて文庫ほど売れない」本に光を当てるために出来たみたいです。
それが管理人氏の仰るとおり、他の「文化に迎合する形で、現在の大衆小説が軽薄化し」、今の状況になったのでしょうね。

この辺りはほぼ見解の一致を見ているのですが、それら迎合した大衆小説家にとって、やはりノベルズとは住み易い環境だと思うのです。
本来、(商業ベースに乗った)小説とは、「不特定多数の読者」を対象に売られる=書かれるべきものなのに、現状のノベルズでは「特定多数の読者」を露骨に狙った作品が増えていますし(それが「創竜伝」や「紺碧の艦隊」のような、政治評論もどきの作品を産み出したのでしょうな)……。
まぁ読者と作家のレベル低下は、ニワトリとタマゴの関係なのでしょうがね。

でもやっぱり、「銀英伝」は昔のノベルズだからこそ出せた作品でしょう。また「創竜伝」も現在だから出る作品ではないでしょうか。無論、作品の出来不出来はともかくですが。
どちらにせよいきなりハードカバー、いきなり文庫では、しんどいですよ。

Re440については、別の機会に。

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board2 - No.448

もういいです

投稿者:ドロ改
1999年12月22日(水) 03時46分

冒険風ライダーさんは書きました
> <ですから、彼の行動は「歴史に対する不干渉行動」なんですってば。竜堂兄弟を「過去に突き落とした」と言う目先の行動で判断しないで下さい。あそこで漢鐘離が竜堂兄弟を突き落とさない事があれば、それこそ「過去への干渉」になるんです。だから、彼の行動は仙界の方針と矛盾しません。全くの無罪です。>
>
>  それは詭弁というものでしょう。そもそも「タイムトラベル」という要素がなければ、ここで牛種が黄帝を打倒した、という歴史になるはずですが、実はそれこそが「本来の歴史」であるはずでしょう。それを彼らは自分達の都合で勝手に歴史を変えてしまったわけです。

これに関しては同じ事を繰り返すのが面倒なので省きます

> <ついでに言いますと、絶対中立は現在の方針です。大戦時に過去の仙界は竜種を助け、その過程で未来のドラゴンの援助を受けた、これは言うならば負債です。現在の方針がどうあれ、返さないわけには行きません。よって、仙界の方針はこの点に関しては矛盾しません。だから、SF設定上の話をしたのですが。>
>
>  いくら創竜伝を弁護したいからと言って、勝手に話を作ってはいけません。「仙界の基本方針」である「絶対中立・不干渉主義」は昔から一貫しているものです。

創竜伝8 P209上段~P210上段
<漢鐘離の顔に浮かんだ笑いは、会心のものといってよかった。
「九天玄女が使者に立って、西王母の必勝の法を黄帝に授けた。さまざまな神話伝説に共通して記されていることじゃ」

これが竜種への協力でなくてなんですか?

> 創竜伝8 P118上段~下段
> <「三〇〇〇年前、私は誤りを犯しました。公正と中立の区別をつけることができなかったのです。あのとき、中立とは責任回避と同じ意味を持っていたのに」
>  西王母は神仙たちのひとりひとりに語りかけるようすである。
> 「ただ、それはあくまでもわたしひとりの考えで、神仙がたに押しつけるつもりはありません。竜王たちをここへ招いたのは、神仙がたに圧力をかけるためではなく、彼らに自分たちの立場を納得してもらうためなのです」>


ここでいう3000年前の中立とは、竜種が形式上合法的に排除されたときに、傍観してしまったことでしょう?

>  それから「負債」云々もおかしな話ですね。「負債」を返すためなら「現在の方針」など無視してもよい、というのはどういう考え方なのでしょうか? これは法治主義の明白な否定です。「目的は手段を正当化する」というのですから。これは全く逆で、「負債」があろうがなかろうが「現在の方針」の方を守らなければならないのですよ。それが不満であるというのならば「現在の方針」を変えるしかありません。そこまで厳格に法が守られる事こそが本当の法治主義というものです。

後になって政策が変更されたからといって、前の政策を実行する上でした借金を返さないとしたら、それこそ法治主義の否定です

>  さらには、「仙界」の統治システムからしても、漢鐘離のスタンドプレーには問題があるのですよ。

>  いいですか。この件で「歴史の干渉が必要であった」ということなど全く問題ではありません。「円環時間」などという概念を振りまわしたところで、あらゆる観点から彼らの行動が自らの掟や基本方針や統治システムを無視しているという事実に変わりはないし、しかも彼らの目的は「天界から特別待遇を受けるため」という自らの保身なのであり、さらにこれだけの違反にもかかわらず彼らが違反行為を全く自覚していない事こそが私の問題提起なのです。
>  日本国憲法9条じゃあるまいし、基本方針の勝手な拡大解釈はやめていただきたいですね。

どうも、歴史への干渉と言う極めてSF的な命題に対するスタンスがまったく違うようなので、不毛な論争はもう結構です。ただ一つ、作品世界の設定状況如何で言葉の持つ意味も、常識も変化するということを言いたかったのですが、貴方には単に創竜伝を弁護したいだけとしか映らないようですし。
どうもお付き合いいただきありがとうございました

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board2 - No.449

Re: 440 管理人様

投稿者:速水右近
1999年12月22日(水) 16時10分

小生は、「生理的に読めない」作品と「評価しない作品」は分けているつもりです。「レッドサン」は、「生理的に読めないし、評価もできない」部類なんですよ。
やはり(架空戦記的な)小説では、戦闘場面だけではなく、文明的・文化的な部分まで踏み込まざろう得ない“宿命”にあるはずです(これは、SFマガジンかどこかで喜多哲士氏が書いていたと思います)。またそれが出来ないのならば、欧米の冒険小説的なものに逃げれば済むのです。
しかし「レッドサン」の場合(に、限らず架空戦記の大半か)、イスラエル云々だけで、踏み込みも逃げも中途半端です。虐殺があったなら、正々堂々と書けばいいんですよ。それこそ小生は読みませんが、その勇気(愚行?)は評価したいですから。

ともかく小生の評価では、佐藤大輔はまったく技術のない作家ではないでしょう。しかし「ある」とも言い切れません。
彼の長けている「技術」は「読者に技術があるように見せる技術」だけなのです(こう考える小生も屈折してますけどね)。

追伸1 大陸書房から出した佐藤大輔の戦争シミュレーションもの(これは小説には入らないでしょう)など、ひどさの極地です。
個々の知識はあるのですが、知識の間のリンクがまったくなっていない。これを読んだだけで、小生には「もう結構」でしたよ。
まぁ架空戦記ファンの大半は、知識に対する劣等感が激しい割りに向上欲があまりなく、そのくせ嫉妬心が凄い(悪く書き過ぎか?)から、彼ぐらいで納得できるのでしょうけど。

2 ドイツの兵器ではないのですが、軍服には「ゲルマン優越主義」という思想というか情念が隠っていることを、日本の本はほとんど書いていませんね。
あれは機能性なんか二の次で、「とにかく格好いいもの」を作らせた結果なのですよ。つまりナチスも「おたく」だったということですか。
ドイツ製の兵器がおたくに評価が高い理由は、こんなところにあると小生は愚考しますが。

親記事No.433スレッドの返信投稿
board2 - No.450

Re448:それではまとめますか

投稿者:冒険風ライダー
1999年12月22日(水) 17時35分

<どうも、歴史への干渉と言う極めてSF的な命題に対するスタンスがまったく違うようなので>

 というよりもですね、何度も言うようにそもそも私はSF的命題など語った覚えはないのですよ。私がここで言いたかったのは「仙界の法に対する認識」という問題なのですから、この問題を「SF的命題」と解釈したドロ改さんと意見が合わないのは当然なのですよ。
 私が言いたかったのは「タイムトラベルのSF的整合性」ではなく、批判の本論やNo.441で語ったように、漢鐘離の行動は「SF的整合性の是非」を問わず「仙界の基本方針や掟や統治システム(以下、仙界の現行法)」を大きく逸脱しており、しかもその行動を竜堂兄弟や瑤姫、ひいては「仙界」がそのことを追認しているということなのです。
 しかもドロ改さんは「SF的命題が正しいから『法的にも』正しい」と言っていますが、そんなことはありえません。「命題が正しいにもかかわらず法的には間違っている」という事例などいくらでもあります。日本の有事法制なき法制度などその典型例ですし、時代遅れの法律が行動を制約している例も数えきれません。しかしそういう法律でも「法は法」です。廃止されるか改正されるか、あるいは優越する特別法が制定されるまで、法律は頑迷なまでに死守すべきものなのであり、だからこそ「法に対する検証」や「現状に見合った法改正」は常に行われるべきものなのです。
 確かにドロ改さんの「円環時間」の概念で、漢鐘離の「行動内容」は正当化されるでしょう。しかしだからと言って「法的問題」をクリアしないで良いはずがありません。漢鐘離の「行動」によって「仙界の現行法」が踏みにじられたのですから、「現行法に対する違反行為」として漢鐘離を罰しないでどうするのです? もちろんそういう状況になれば漢鐘離はこう言うことでしょう。
「自分のやった事は人界の歴史を調和し、仙界の利益を守った事だ。なぜ罰せられる必要があるのか」と。
 しかしながら漢鐘離の行動を「仙界の現行法」は全く認めていません。「仙界の現行法」は、

1. 天界の諸勢力に対して絶対中立を保ち、人界に一切干渉してはならない
2. 辰コウ(タイムマシン)で歴史を変えてはならない
3. 重要な事項は公式の会議によって議決されなければならない

 と決められており、しかも上記3つに優越する特別法がないので例外は一切認められません。つまりここにおいて「漢鐘離の正しい行動」を「仙界の間違った現行法」が制約しているという図式が成立します。しかしそれでも、「間違った現行法」を改正するか廃止するかでもしない限り、法治主義にてらせば、漢鐘離の行動は「行動内容」を問わず「違反行為」になるのです。
 私の批判の主旨は、これほどまでに重大な事実を漢鐘離が全く自覚せずに「軽率な行為」をやらかした事と、それに対する竜堂兄弟と「仙界」の無批判な態度です。人間をあれほどまでに罵り、「近代の人間は法を死守しなければならない」などと言ってのける側が、ここまで「自分達の法問題」に無頓着で良いのでしょうか? さらに彼らは「仙界の武器や道具を人間が持つと必ず悪用する」とまで主張していますが、では彼らのタイムマシンを「現行法を無視してまで」使った行為は「悪用」ではないのでしょうか? 私が言いたいのはこれなのですよ。何度も言うようで申し訳ありませんが。
 したがって、私の命題に「タイムトラベルのSF的設定の問題」など最初から入っていなかったのです。これでは論争がかみ合わないのは当たり前ですね。
 あと、ドロ改さんとの論争で私が使用した「SFの世界観」は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と「クロノ・トリガー」ですから、これも議論がかみ合わなかった原因のひとつでしょう。私はあまりSFについては詳しくないので。「円環時間の概念」など初めて聞きましたよ。
 SF話の専門家であるドロ改さんに合わせて、付け焼き刃のSF話を始めて議論が混乱してしまったのはこちらの不注意でしたね。これについては謝罪しておきますm(__)m。

あとひとつだけ。

<後になって政策が変更されたからといって、前の政策を実行する上でした借金を返さないとしたら、それこそ法治主義の否定です>

「借金を返すのはかまわないが、その前に現行法を守れ。そして現行法のために借金を返せないのならば、現状に合うように現行法を改正しろ」
これが私なりの法治主義の考え方です。「借金を返すな」と私は一言も言った覚えはありませんがね。


 最後に、
私の方も論争過程でかなり失礼な表現を使い、気分を害されたことと思います。そのことをお詫びしておきます。

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