2代目掲示板過去ログ

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投稿ログ78 (No.1266 - No.1287)

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board2 - No.1266

Re: 反銀英伝 「大逆転! リップシュタット戦役」まとめ(3)

投稿者:不沈戦艦
2000年08月13日(日) 17時11分

 またたまったので、私のHPに纏めて掲載しました。お読みになりたい方は、下記URLへどうぞ。

ttp://www.geocities.co.jp/HeartLand-Sumire/2681/sonota.html

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board2 - No.1267

Re: 返答ありがとうございます

投稿者:モトラ
2000年08月13日(日) 23時18分

こういう形でしか現実社会で溜めたストレスを発散できないサヨクな方々も気の毒ですな。

理路整然とした論をブチ上げて保守思想を叩きのめし、私を再転向させるほどの左翼の論客は現れないものか(笑)

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board2 - No.1268

ロシア遠征とロイエンタールの叛乱の共通点

投稿者:平松重之
2000年08月14日(月) 03時04分

 不沈戦艦さん

>  しかし、ナポレオン最後の戦場、ワーテルローはどうでしょう。客観的に全く勝算がなく始めた訳ではないと思いますけど。リニーの前哨戦ではプロイセン軍を叩いて、相手は逃げ出していますし。どう見ても勝ち目のない戦いを始めたという訳ではないと思いますが。ウエリントン卿の馬防壕の罠に騎兵隊がはまらず、どうやら命令が間違って伝わったというネイ元帥の騎兵だけの突撃(歩兵や砲兵と連携するのが当然)がなく、プロイセン軍を追撃したグルーシー元帥の3万5千の兵力が、相手を深追いし過ぎて最後の戦場に到達できなかったのに、リニーから逃げたプロイセン軍の方は決定的瞬間にワーテルローの戦場に到着した、というミスがなければ(ほとんど柘植久慶氏が言っていることですが)、ナポレオンが勝った可能性もあったのでは?、ということですので。ちょっとロイエンタールの話とは違うような気がします。

 ワーテルローにおいてナポレオンが勝つ可能性があったのは確かに不沈戦艦さんのおっしゃる通りだと思います。しかし自分としてはどちらかと言うとナポレオンの凋落の きっかけとなったロシア遠征にロイエンタールの叛乱との共通点が見えると思っていますので自分なりに感じた点を述べてみます。

①特定の対象(イギリスとロシア、オーベルシュタインとラング)への憎悪や反感によって判断を狂わせ、信頼しているはずの部下の諌止を押し切ってまで出兵した。

②統率する軍の中に不安定な要素があった(ナポレオンの場合は遠征軍の大半はフランス支配下のヨーロッパ各国から集められた兵士で構成されていたので戦意に乏しかったし、ロイエンタールの場合は兵士達の忠誠は基本的にラインハルトに向けられており、しかもグリルパルツァーやクナップシュタインなどの叛乱分子を内部に抱えていた)。

③相手側に粘り強く戦われ持久戦に持ち込まれ、それが敗北の一因となり、最終的に兵力の大半を失い、わずかな兵力を伴って辛うじて本拠地に逃げ帰った。

 こんなところですが、どんなものでしょう。まあ自分がナポレオンを引き合いに出したのはあくまで「名将」=「最終的な成功者」「常に理知的」ではないという一般論的な事を言いたかっただけで、ロイエンタールと比較する為ではなかったのですが。

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board2 - No.1269

ちょっと気になった記事2

投稿者:本ページ管理人
2000年08月16日(水) 10時35分

 15日の朝日新聞夕刊で興味深い記事を見つけました。
 「テーブルトーク」と言う欄で、ナチカルチャー(大衆文化の中のナチスの位置づけ)を研究する佐藤卓己同志社大助教授と彼の著書「ヒトラーの呪縛」(飛鳥新社)の紹介がされています。
 なかなか面白い文章ですので、ぜひオリジナルに目を通していただきたいですが、ここでは創竜伝に結びつきそうなところを抄録します。

 (前略)「ナチカルが直ちにファシズムの復活につながるようなことはない」としながらも、「ヒトラーを絶対悪の象徴にすることで、複雑な戦争を単純化して考えることになってしまう。それは思考として貧困だし、政治的にも危険」と批判する。例えば湾岸戦争やコソボ紛争ではフセインやミロシェビッチがヒトラーにたとえられたが、「敵をヒトラー視することで、戦争への引き金が引きやすくなった」(後略)

 なにかとヒトラーを持ち出す創竜伝思想に痛烈な一撃を与える文章だと思います。
 特に、「戦争」を「アクションシーン」にでも置き換えれば、
「なるほど、敵が不自然なほど『ヴラド計画』やら『日本人のヒトラー化』みたいなことを言うのは、竜堂兄弟の『引き金』を引きやすくするためか」
 とすっきり腑に落ちますね。
 改めて、田中芳樹に「絶対的正義はない」などという資格はないと思います。

 (前略)「二十一世紀になると、日本の戦争に対しても距離を置いてみるようになり、絶対善と絶対悪の単純化で考えられるようになるかもしれない」と懸念する。(後略)

 8月15日の朝日新聞にこんな記事を載せる記者がいるあたり、まだ捨てたものじゃないですね。

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board2 - No.1270

Re: とりあえず擁護論

投稿者:Merkatz
2000年08月16日(水) 11時44分

ロイエンタールは私の好きなキャラの一人なので、私も擁護論を一つ試みましょう。

まず、元帥を同格の元帥が取り調べることができるのか、ですが、
これはロイエンタールの嫌疑が2回目であったことが問題ではないかと。
1回目の謀叛疑惑の時は、ミュラーを使者にラインハルト自らが取調べをしました。
ここから確かに元帥に対するのは皇帝のみと言えそうです。
しかし、2度目以降もそうであると言い切れないのではないでしょうか。
つまり、同じ人物が2度も疑われるというのは重大なことですので、
その場合は軍務尚書が捜査チームを編成して精密な調査を行ない、その結果を皇帝に報告した後で、皇帝自身が取調べるという規定があったのでは?
そのような規定があったから、ロイエンタールはオーベルシュタインに頭を下げねばならない・ラングに取調べられる、と考えたのでは?

次に何故みすみす策略家の陰謀に踊らされたかですが、
この場合、どっちに進んでもロイエンタールにとって不愉快な状況にしかならないからではないでしょうか。
仮に無実を証明しようとしても、ロイエンタールを貶めようとする輩(ラング等)が黙って証明させるはずがありません。
ボルテックを冤罪で投獄し、毒殺したような手法を当然取ってくるでしょう。
つまり、どのみちロイエンタールは無実でありながら罠に嵌められたわけで、同じ戦うなら獄中で無実を叫ぶ闘争より、戦場での戦いを選んだということではないでしょうか。
また、ウルヴァシーの事件が地球教によるものであることが分からなかったため、
彼の頭には策謀家=オーベルシュタイン・ラングという図式があったと思います。
だから策謀家の陰謀とは、法廷で冤罪により自分を葬ることだと思い込んでいたのではないでしょうか。
自分に着せられた「謀叛者」というレッテルは、あくまで彼を失脚させるための方便で、実際に決起されることなど想定外である。だから連中の思惑には乗らない。連中が罠を張り巡らせている法廷に、むざむざ出向くようなことはしない。本当に謀叛を起こしてやる。あくまで自分の意思で、ということなのではないでしょうか。

board2 - No.1271

初めまして&元ネタ

投稿者:Total Moled
2000年08月16日(水) 13時20分

長年ROMしてた者です。
田中芳樹物は銀英伝は1、10巻をかじった程度と創竜伝を1~10巻読んでましたがあまりの両者のギャップに疑問を感じたりもしてました。
ところで、創竜伝の「鮮血の悪夢」等の元ネタですが、300人委員会という本にそっくりな記述が多数ありました。この本は「世界は300人委員会が動かしている」というトンデモ本です。無論陰謀史観です(笑)。この本読んだ時「田中芳樹ももろパクるようでは才能が知れてる」と思ったものです。

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board2 - No.1272

Re1256:ロイエンタールの思惑と戦略構想

投稿者:冒険風ライダー
2000年08月16日(水) 18時00分

<「皇帝が招待を受けてやってきた」という事実自体が、「皇帝は病弱ではない」という事を証明していませんかね。病弱でもない皇帝が、何でオーベルシュタインやラングの専横を許さねばならないのか。ラインハルト・フォン・ローエングラムとは、そんなに甘い人物ですかな。それなのに後で「皇帝は病弱だから、オーベルシュタインやラングの専横を許している」となってしまう。矛盾していると思うんですけど。>
<「皇帝が自分でロイエンタールを信じようとして新領土にやってきた」という事実自体が、そんな判断をする根拠を否定していませんか。新領土に自らやって来られる以上、皇帝が病弱である筈もないし、病弱でないのならオーベルシュタインやラングの専横を許す筈もない。客観的情勢に対する判断力をロイエンタールが持っていない、というのはさすがにどうかと思いますが。>

 一応ロイエンタールの方には、
「皇帝が自分が出した新領土への招請に応じてもまだ油断はできない。オーベルシュタインやラングが自分を油断させるためにラインハルトを無理矢理新領土へと行幸させ、惑星ハイネセンにおいて自分を捕縛し、処断するつもりかもしれない」
という不安がありましたから、実際にラインハルトに会わなければ噂の真相は分からない、と考えていたのではないでしょうか。何しろオーベルシュタインという人物は「ローエングラム王朝存続のためならば、ラインハルトをすらも犠牲にすることにためらいを覚えない冷血漢」と評価されていましたし、実際その通りに行動していましたからね。「オーベルシュタインならばどんな事だってやりかねない」とロイエンタールが考えていたとしても十分に理解できるものです。
 また常にラインハルトの身近にいたロイエンタールは、ラインハルトがしばしば病に侵されていたという事実を知っていましたし、イゼルローン遠征の際にも最も重要な局面において病に倒れた挙句、多くの犠牲を出してようやく成功しかかっていた物量作戦を突然何の理由もなしに放棄して和平政策に転向した事例や、ヤンが地球教徒に暗殺された事によってラインハルトが気落ちしていたことも知っていました。そのような例をラインハルトの一番近くで多く見てきたロイエンタールにとって、
「ラインハルトが病弱になって判断力が衰えているのに乗じて、オーベルシュタインとラングが宮廷内において専横を振るっている」
という流言は、オーベルシュタインに対する偏見と反感、そしてラングに対する蔑視などと合わせて「比較的信憑性の高い情報である」と判断できるものだったのではないでしょうか。ラインハルトの間近で仕事をする環境において、常に冷静な評価眼でラインハルトの本当の姿を観察していた事が、却ってロイエンタールの思考法に災いしてしまったというわけです。
 そしてウルヴァシー襲撃事件の発生によってこの流言の是非の確認ができなくなってしまったため、ロイエンタールとしては「最悪の場合」すなわち「(ロイエンタールにとって信憑性の高いように判断される)流言が正解であった場合」を前提に行動しなければならず、そのためにあのような行動に出ざるをえなかったと考えるのですが、いかがでしょうか。


<先ずは一.ですけど、「新領土各所に配置した兵力を持って、幾重にも防御線をつくり最大限の損害を強要し、その前進速度を鈍化させる。」って、タダでさえ相手より兵力が少ないのに、何でわざわざ分散配置をやろうとするのでしょうか?各個撃破されるのは目に見えていませんか。負けようとしてやっているとしか思えませんね、この案は。次には二.「敵主力を深く惑星ハイネセンまで引きずりこみ、その後方を遮断する、もしくはそれをよそおって敵の後退をさそう。」ですけど、後方を遮断する予備兵力がありますかね?ロイエンタールの手元に。それと、そういう戦術機動を行うのなら、相手以上の迅速なる行動力が必要ですが、「疾風ウォルフ」、ミッターマイヤー相手にそれが可能だと判断するほど、ロイエンタールが自惚れ屋とも思えません。そして三.「敵の後退に際しては、各所に配置した兵力を再結集して要路をさえぎり、ハイネセンよりの主力と呼応しつつこれを前後より挟撃して敗北にみちびく。」ですが、一.二.で敵の後退があり得ない以上、三.の結論にはならないと思いますわ。>

 まず「一」ですが、ロイエンタールにとってミッターマイヤー軍は「最後の敵」ではなく、あくまでも「途中経過に立ちふさがる敵」であるという認識があります。そうである以上、ミッターマイヤー軍と正面から激突して消耗戦に陥る事だけは何としても避けなければなりません。この戦略的不利を打開するためにあえて「兵力分散による持久戦法」を考えていたのではないかと思います。
 次にその分散させた戦力をいかにして活用するかについてですが、これはゲリラ的な攻撃を組織的かつ連鎖的に何度も繰り返す事によってミッターマイヤー軍を徹底的に消耗させ、行軍速度を鈍らせる事を狙ったものでしょう。「何重もの防御線」といっても何も敵に対して正面から攻撃を仕掛ける必要はなく、「側面攻撃」「後方攪乱」「一撃離脱」を複数の小艦隊が複数の方向から組織的かつ連鎖的に何度にもわたって行えば良いのです。これならばミッターマイヤー軍を少ない損害でもって消耗させる事も不可能ではありません。
 具体的な運用方法としては、高速艦を中心とした1000隻規模の小艦隊を10~15個ほど編成し、これを敵軍に悟られないように要所要所に隠して配置し、ミッターマイヤー軍の進撃に合わせて攻撃を行わせます。ミッターマイヤー軍が少しでも自分の方向に兵を差し向けてくればさっさと逃走を開始し、別の部隊に攻撃させる。ミッターマイヤー軍が別の部隊に矛先を向けたら、その側面ないしは後方を攻撃する。これを何度も繰り返してミッターマイヤー軍を疲れさせるわけです。ちょうど不沈戦艦さんが連載している「反銀英伝」のシュナイダー少将がキルヒアイス艦隊を翻弄している戦法を複数の部隊で連携して展開すると言えば分かりやすいでしょうか。

 次に「二」ですが、この「後方を遮断する」というのは「敵の補給線と退路を断つ」という意味にとれますから、これは戦術レベルではなく戦略レベルの問題でしょう。「後方遮断」については「一」でミッターマイヤー軍を翻弄した諸部隊に引き続きやらせれば良いのです。
 しかしただ後方遮断を行うだけでは芸がなさすぎますし、ミッターマイヤー軍にその意図を悟られてしまう可能性が高いですから、一旦ハイネセン方面に撤退してロイエンタールの本軍に合流しようとしていると見せかけつつ、点在する同盟領の補給基地で補給を受け、大きく迂回してミッターマイヤー軍の後方に移動するという戦略を行う必要があるでしょう。この後方遮断によって敵領土に孤立し、さらに「一」のゲリラ戦法によって消耗を強いられたミッターマイヤー軍は後退せざるをえなくなります。

 あとは「三」に基づいて後方を遮断させた諸部隊を集結させ、ロイエンタール本軍と挟撃してミッターマイヤー軍を殲滅するだけです。
 ロイエンタールが考えていた戦略構想というのはだいたいこんなものだったではないでしょうか。ロイエンタールが最初から周到に準備を行ってこの戦略を発動させていたならば、すくなくとも叛乱を長期戦に持ちこみ、ロイエンタールの勢力基盤を確立する時間を稼ぐ事ぐらいはできたのではないかと思うのですが。


<何しろ、同盟領は帝国みたいに、奥深いようには見えないので。いかにフェザーンで入手した航路図があるとは言え、ラインハルト軍には簡単にガンダルヴァ星系まで来られてしまっていますからね。ハイネセンまでもそう難しくはないでしょう。領土の奥深さは、同盟がナチス・ドイツで、帝国がソ連という感じがしますけど。>

 アニメやゲーム、それに銀英伝の設定資料集とも言える「エンサイクロペティア銀河英雄伝説」などに載っている銀英伝世界のMAPを見てみると、だいたい同盟領は帝国領の5分の4ぐらいの領土は持っているように見えますし、惑星ハイネセンは同盟領のかなり奥深くに位置するように設定されています。そしてガンダルヴァ星系はファザーンとハイネセンのちょうど中間地点に存在している星系となっています。これから考えると、銀英伝における同盟領というのはかなり広い領域を持っていると見ても良いのではないでしょうか。
 ラインハルトがなぜそれほどまでに大きい同盟領土を制圧し得たかと言えば、やはりフェザーンで入手した航路図が果たした役割が大きかったでしょうし、またフェザーン侵攻によって同盟側の意表をついた事や、同盟による帝国領侵攻作戦が行われた時のような徹底した焦土作戦が展開されなかった事、それにラインハルトの侵攻時に同盟側にマトモに敵の侵攻に対抗できるだけの戦力がなく、ランテマリオ星系において敵を迎撃する戦略を取らざるをえなかった事なども大きな要因でしょう。
 「同盟による帝国領侵攻作戦」と「ラインハルトによる同盟領侵攻」とでは戦略的条件も政治的条件も全く異なりますから、両者の侵攻速度を単純に比較する事はできないのではないでしょうか。

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board2 - No.1274

この本は読むべきですよ

投稿者:新Q太郎
2000年08月16日(水) 21時10分

本ページ管理人さんは書きました
>  15日の朝日新聞夕刊で興味深い記事を見つけました。
>  「テーブルトーク」と言う欄で、ナチカルチャー(大衆文化の中のナチスの位置づけ)を研究する佐藤卓己同志社大助教授と彼の著書「ヒトラーの呪縛」(飛鳥新社)の紹介がされています。

********************
うわあ、1週間前に買ったんですよ。
ネットで早めに紹介しようと思ったんですけど,忙しさに取り紛れているうちに咲き越されましたか。
章立てを紹介しましょう。
1.「政治的に正しい」ジャーナリズムのヒトラー
2、密室のナチ趣味、消費砂漠の軍事マニア
3、鷲は舞い降り、ヒトラーは蘇る
4、デスラー総統はドイツ人か
5、銀幕にはぐくまれたゴールデンボーイズ
6、絶叫パンクスは鉤十字がお好き?
7、ヒトラーはUFOに乗ってやってくる
8、日本文芸におけるナチズムの曳航
9、日本の敵はどいつだ?-日独決戦おゆくえ
10、電脳ナチズムのインパクト


まだ途中なんですが、非常にいい意味で「傍観者的」な所が信頼できる。


私はメカ・機械・様式美というものがとにかく分からないので、ドイツ軍のカッコ良さというのがそもそもぴんとこないのですが、しかしこういう本は絶対にだれかが書くべきであったのです。
初期別冊宝島の匂いといいますか……

あ、それから在野の研究者がじゃんじゃかいることにも驚きました(笑)。

詳しく論じると長くなりますが、えーと巻末には公式掲示板のアドレスが載っているのでご報告を。

ttp://www1.doshisha.ac.jp/~tsato/

board2 - No.1275

創竜伝12巻:8/21発売

投稿者:かっつ
2000年08月18日(金) 06時28分

 お久しぶりです。かっつです。

 お盆中の新聞をチェックしていて見つけたのですが、創竜伝12巻が8月21日に発売になるそうです。タイトルは『竜王風雲録』、内容は、「歴史の狭間に落ち込んでしまった長兄を探すため、宋代の中国を旅する西海白竜王」というものだそうです。
 なんか、ビュコックさんが
< 「『創竜伝13』も講談社から出す」と書いていた。
< あれほど「12巻で完結させる」と言っていたのに・・・・・・
< この言葉、読者に対する宣戦布告と受け止めた(笑)
 と書かれていた通り、12巻はパラレルワールドものなので、この巻では到底終わりそうにありません。

 でもまぁ、一応ちゃんと八月中に出ましたね。それについては、ちょっとホッとしました。この調子で、膨大な宿題を片付けていって欲しいです(特にタイタニア)。
 もしかして、過去ログを見逃していて、もうご存知かもしれませんが、一応アップしておきます。

 一月ほど、出張やMyパソコンの大クラッシュ等でこのページを見れないうちに、なんか議論していた論題(ヤンとシビリアンコントロールの件ですね)が終わっちゃってました。一応反論なども、用意していたのですが、なんか今更という感じなので、やめときます。私の論旨に丁寧に反論してくれた、冒険ライダーさん、Merkatzさん、 すみませんでした。これからも、よろしくお願いします。

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board2 - No.1276

あれ?

投稿者:佐原十郎
2000年08月18日(金) 11時13分

いつもはROMしておりまして、以前1回だけ投稿した
佐原十郎と申します。
ところで私、とある書店の臨時社員をしておりますが、
本日(8月18日)すでに創竜伝12巻が店頭にならんでます。
平積みの山2つで、結構気合い入ってます。
(私も買ってまったのですが)売れ行きも上々で、補充もちかい
かなと。
内容は、・・・これから読みます。
ただほぼ全編かっつさんの言う通りパラレルワ-ルドで、現実
社会は巻末にほんのちょっとのようです。
(ざっと見たところ、皆さんが予想した世評は「ほとんど」
入ってないような・・・残念)
つまらん事ですが、ご報告まで。

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board2 - No.1277

創竜伝12巻今日でてました

投稿者:Total Moled
2000年08月18日(金) 14時45分

大阪のブックファースト難波店で発売されていました。
東京のさる書店では11日に「11日発売」の表記に11日が消されて17日と書いてあったので昨日もう発売されていたのかも。

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board2 - No.1278

Re: 創竜伝12巻今日でてました

投稿者:本ページ管理人
2000年08月18日(金) 16時05分

Total Moledさんは書きました
> 大阪のブックファースト難波店で発売されていました。
> 東京のさる書店では11日に「11日発売」の表記に11日が消されて17日と書いてあったので昨日もう発売されていたのかも。

 新聞の広告は見ましたが、もう出ていますか。
 実際に見てみないと何とも言えませんが(現在、地方にいるもので何時になるか…)、評論が減っているのはいい傾向ですね。

 で、例の巻数問題ですが、何か釈明はあるのでしょうか?
 もちろん、公約や信用は守るのがベストですが、それが出来なかった以上、せめてきちんとした釈明と謝罪をするのが責任の取り方であるはずですからね。
 あれだけ政治家の責任や言動について云々言っている人なら、それなりの責任の自覚があると信じたいものですが…

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board2 - No.1280

初めまして&創竜伝12巻

投稿者:A.Na
2000年08月18日(金) 16時44分

初めまして、こちらのHPを拝見してから約半年になりますが、書き込むのは初めてです。

昨日、創竜伝12巻を購入しました。
詳しくは書きませんが、相変わらず無茶苦茶な理屈をこねくり回しておりまして、仙人と西洋の吸血鬼の話(P153~155)とか、宋と戦前の大日本帝国について(P162~163)など、比較の対象にならないものを強引に比較して、中国を褒めちぎっています。

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board2 - No.1283

Re: 創竜伝12巻:8/21発売

投稿者:モトラ
2000年08月18日(金) 21時14分

産経新聞にも広告が載っていました…って、当たり前っちゃぁその通りなんでしょうけれど、なんと言いますか「週刊金曜日」の広告が掲載されたかのような違和感が。
朝日新聞なら「正論」の広告が掲載されたようなものでしょうか(^^;)

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board2 - No.1284

Re: 初めまして&創竜伝12巻

投稿者:小村損三郎
2000年08月19日(土) 00時58分

A.Naさんは書きました
> 初めまして、こちらのHPを拝見してから約半年になりますが、書き込むのは初めてです。
>
> 昨日、創竜伝12巻を購入しました。
> 詳しくは書きませんが、相変わらず無茶苦茶な理屈をこねくり回しておりまして、仙人と西洋の吸血鬼の話(P153~155)とか、宋と戦前の大日本帝国について(P162~163)など、比較の対象にならないものを強引に比較して、中国を褒めちぎっています。
>

何だかんだ言って定価で購入しました(笑)。
まだパラパラめくっただけですが。
ある程度予想されたことですけど、なんか今回も拍子抜けする程評論が少なそうな感じです。
ある意味この作品らしさが失われていってるんですけど・・・(^^;;)。
どんな理由が考えられるでしょうか。


①日本が没落したことで叩き甲斐がなくなった&読者の反発が強まった。

②文庫化されることが既定路線となったので、時事ネタは控えるよう出版社から要望された。

③かつて竜王かぶれした世代が社会人になってよしきん思想の欺瞞に気づきだしたことを敏感に察知し、デタラメな評論を徐々にフェードアウトさせることでバックレを図った。

等々・・・

他の理由を思いつく人がいたら教えてくらはい。


しかし「第9巻のラストからの続きになる」とか書いてあったけど、この人一体全体ストーリーの脈絡ってものを何だと思ってるんでしょうか。
うろ覚えだけど、10巻ではイギリスに渡って日本に帰ってきたとこで終わったんでしたっけ?
それが何でいきなり宋のお話に・・・。

9巻以前は忘却の彼方なんでこれまた訳ワカラン。

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board2 - No.1285

Re: 初めまして&創竜伝12巻

投稿者:モトラ
2000年08月19日(土) 08時32分

腹立てたりツッコミ入れるために買うほど余裕は無いので立ち読み。

座談会では、案の定「神の国」発言が。

「神の国」発言と「密室での総理選び」を強引に結びつけて「選挙で国家の首班を選ぶ西欧諸国は悪魔の国なんだろう」(始談。うろ覚え)などと相変わらずむちゃくちゃな皮肉を述べてました。

仙人がうじゃうじゃ居る異世界はよくて、八百万の神はイケナイのかオイ。

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board2 - No.1286

やっぱり無理筋だと思います

投稿者:不沈戦艦
2000年08月19日(土) 11時08分

冒険風ライダーさんは書きました
>
>  一応ロイエンタールの方には、
> 「皇帝が自分が出した新領土への招請に応じてもまだ油断はできない。オーベルシュタインやラングが自分を油断させるためにラインハルトを無理矢理新領土へと行幸させ、惑星ハイネセンにおいて自分を捕縛し、処断するつもりかもしれない」
> という不安がありましたから、実際にラインハルトに会わなければ噂の真相は分からない、と考えていたのではないでしょうか。何しろオーベルシュタインという人物は「ローエングラム王朝存続のためならば、ラインハルトをすらも犠牲にすることにためらいを覚えない冷血漢」と評価されていましたし、実際その通りに行動していましたからね。「オーベルシュタインならばどんな事だってやりかねない」とロイエンタールが考えていたとしても十分に理解できるものです。
>  また常にラインハルトの身近にいたロイエンタールは、ラインハルトがしばしば病に侵されていたという事実を知っていましたし、イゼルローン遠征の際にも最も重要な局面において病に倒れた挙句、多くの犠牲を出してようやく成功しかかっていた物量作戦を突然何の理由もなしに放棄して和平政策に転向した事例や、ヤンが地球教徒に暗殺された事によってラインハルトが気落ちしていたことも知っていました。そのような例をラインハルトの一番近くで多く見てきたロイエンタールにとって、
> 「ラインハルトが病弱になって判断力が衰えているのに乗じて、オーベルシュタインとラングが宮廷内において専横を振るっている」
> という流言は、オーベルシュタインに対する偏見と反感、そしてラングに対する蔑視などと合わせて「比較的信憑性の高い情報である」と判断できるものだったのではないでしょうか。ラインハルトの間近で仕事をする環境において、常に冷静な評価眼でラインハルトの本当の姿を観察していた事が、却ってロイエンタールの思考法に災いしてしまったというわけです。
>  そしてウルヴァシー襲撃事件の発生によってこの流言の是非の確認ができなくなってしまったため、ロイエンタールとしては「最悪の場合」すなわち「(ロイエンタールにとって信憑性の高いように判断される)流言が正解であった場合」を前提に行動しなければならず、そのためにあのような行動に出ざるをえなかったと考えるのですが、いかがでしょうか。
>

 いや、「ラインハルトが病弱で、オーベルシュタインとラングの専横を許している」のなら、何で「新領土総督から皇帝へ、新領土への招待」が受諾されて、ラインハルトが新領土へやってくる事になるんでしょうかね?「専横を揺るっているオーベルシュタインやラング」が疑いかつ陥れようとしているロイエンタールの手元に、掌中の珠である皇帝を渡してしまおうとする、なんて阿呆(かつ危険)な事態にする訳ないと思うんですけど。ラインハルトが新領土へ巡幸する、ということにロイエンタールの要請に応えて事態が動いたということ自体が、「ラインハルトはオーベルシュタインとラングの専横を許していない」ということの証明にはなりませんか?一応それ前提で話しているつもりなんですが、解りにくかったでしょうかね。



>  まず「一」ですが、ロイエンタールにとってミッターマイヤー軍は「最後の敵」ではなく、あくまでも「途中経過に立ちふさがる敵」であるという認識があります。そうである以上、ミッターマイヤー軍と正面から激突して消耗戦に陥る事だけは何としても避けなければなりません。この戦略的不利を打開するためにあえて「兵力分散による持久戦法」を考えていたのではないかと思います。
>  次にその分散させた戦力をいかにして活用するかについてですが、これはゲリラ的な攻撃を組織的かつ連鎖的に何度も繰り返す事によってミッターマイヤー軍を徹底的に消耗させ、行軍速度を鈍らせる事を狙ったものでしょう。「何重もの防御線」といっても何も敵に対して正面から攻撃を仕掛ける必要はなく、「側面攻撃」「後方攪乱」「一撃離脱」を複数の小艦隊が複数の方向から組織的かつ連鎖的に何度にもわたって行えば良いのです。これならばミッターマイヤー軍を少ない損害でもって消耗させる事も不可能ではありません。
>  具体的な運用方法としては、高速艦を中心とした1000隻規模の小艦隊を10~15個ほど編成し、これを敵軍に悟られないように要所要所に隠して配置し、ミッターマイヤー軍の進撃に合わせて攻撃を行わせます。ミッターマイヤー軍が少しでも自分の方向に兵を差し向けてくればさっさと逃走を開始し、別の部隊に攻撃させる。ミッターマイヤー軍が別の部隊に矛先を向けたら、その側面ないしは後方を攻撃する。これを何度も繰り返してミッターマイヤー軍を疲れさせるわけです。ちょうど不沈戦艦さんが連載している「反銀英伝」のシュナイダー少将がキルヒアイス艦隊を翻弄している戦法を複数の部隊で連携して展開すると言えば分かりやすいでしょうか。
>

 えーとですね、「反銀英伝」のシュタイナー少将のキルヒアイス艦隊遅延戦術は、稼いだ時間はたったの3日です。まあ、あの話だと、キルヒアイス艦隊がリッテンハイム艦隊のオーディン到着までに追いつかなければいいだけなので、それで充分なんですが。本筋の新領土戦役の場合、3日稼げば充分だと思います?しかもシュタイナー少将に率いらせた部隊はたった一艦隊ですが、冒険風ライダーさんの案だと、複数(しかも多数)の部隊を連携して運用せねばなりません。それを率いる有能な司令官も何人も必要ですし、各部隊間の通信連絡も完璧にこなさねばなりませんよね。さすがにそれは、容易な事ではないと思います。レイテ沖海戦のような通信の齟齬から部隊指揮官が状況を認識できず判断を誤るようなことになってしまうんじゃないかなぁ?と思いますけど。その場合、小部隊ですから末路は悲惨ですよ。多数のミッターマイヤー艦隊に、一方的にいたぶられるだけでしょう。また、それくらいのことはロイエンタールなら、解っている筈では?とも思います。



>  次に「二」ですが、この「後方を遮断する」というのは「敵の補給線と退路を断つ」という意味にとれますから、これは戦術レベルではなく戦略レベルの問題でしょう。「後方遮断」については「一」でミッターマイヤー軍を翻弄した諸部隊に引き続きやらせれば良いのです。
>  しかしただ後方遮断を行うだけでは芸がなさすぎますし、ミッターマイヤー軍にその意図を悟られてしまう可能性が高いですから、一旦ハイネセン方面に撤退してロイエンタールの本軍に合流しようとしていると見せかけつつ、点在する同盟領の補給基地で補給を受け、大きく迂回してミッターマイヤー軍の後方に移動するという戦略を行う必要があるでしょう。この後方遮断によって敵領土に孤立し、さらに「一」のゲリラ戦法によって消耗を強いられたミッターマイヤー軍は後退せざるをえなくなります。
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 上にも書いた通り、多数の部隊を有機的に完璧に運用できるとは思えませんので、これは絵に描いた餅なのでは。



>  あとは「三」に基づいて後方を遮断させた諸部隊を集結させ、ロイエンタール本軍と挟撃してミッターマイヤー軍を殲滅するだけです。
>  ロイエンタールが考えていた戦略構想というのはだいたいこんなものだったではないでしょうか。ロイエンタールが最初から周到に準備を行ってこの戦略を発動させていたならば、すくなくとも叛乱を長期戦に持ちこみ、ロイエンタールの勢力基盤を確立する時間を稼ぐ事ぐらいはできたのではないかと思うのですが。
>

 と、いうことで長期戦には出来ないと思われる訳です。長期戦に出来ない以上、勝ち目はないでしょうね。ロイエンタールのような有能な軍人なら、それくらいは最初から解っていたのでは。



>  アニメやゲーム、それに銀英伝の設定資料集とも言える「エンサイクロペティア銀河英雄伝説」などに載っている銀英伝世界のMAPを見てみると、だいたい同盟領は帝国領の5分の4ぐらいの領土は持っているように見えますし、惑星ハイネセンは同盟領のかなり奥深くに位置するように設定されています。そしてガンダルヴァ星系はファザーンとハイネセンのちょうど中間地点に存在している星系となっています。これから考えると、銀英伝における同盟領というのはかなり広い領域を持っていると見ても良いのではないでしょうか。
>  ラインハルトがなぜそれほどまでに大きい同盟領土を制圧し得たかと言えば、やはりフェザーンで入手した航路図が果たした役割が大きかったでしょうし、またフェザーン侵攻によって同盟側の意表をついた事や、同盟による帝国領侵攻作戦が行われた時のような徹底した焦土作戦が展開されなかった事、それにラインハルトの侵攻時に同盟側にマトモに敵の侵攻に対抗できるだけの戦力がなく、ランテマリオ星系において敵を迎撃する戦略を取らざるをえなかった事なども大きな要因でしょう。
>  「同盟による帝国領侵攻作戦」と「ラインハルトによる同盟領侵攻」とでは戦略的条件も政治的条件も全く異なりますから、両者の侵攻速度を単純に比較する事はできないのではないでしょうか。

 あの、物理的な広さがどうこう言う話ではなく、「航路図を入手している以上、帝国軍にとっては同盟領は狭い」という話なんですけど。それはご理解されていますか?航路図を入手していて迅速に行動できる以上、同盟軍とは違って地の利があまりあるとは言えない(地の利を得るには、駐留期間が短すぎます)総督府の所属軍が、「同盟領は狭く感じている」帝国軍に少ない兵力で挑むのはどう考えても不可能事ではないかと思いますわ。

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board2 - No.1287

Re: ロシア遠征

投稿者:不沈戦艦
2000年08月19日(土) 11時16分

平松重之さんは書きました

>  ワーテルローにおいてナポレオンが勝つ可能性があったのは確かに不沈戦艦さんのおっしゃる通りだと思います。しかし自分としてはどちらかと言うとナポレオンの凋落の きっかけとなったロシア遠征にロイエンタールの叛乱との共通点が見えると思っていますので自分なりに感じた点を述べてみます。
>
> ①特定の対象(イギリスとロシア、オーベルシュタインとラング)への憎悪や反感によって判断を狂わせ、信頼しているはずの部下の諌止を押し切ってまで出兵した。
>
> ②統率する軍の中に不安定な要素があった(ナポレオンの場合は遠征軍の大半はフランス支配下のヨーロッパ各国から集められた兵士で構成されていたので戦意に乏しかったし、ロイエンタールの場合は兵士達の忠誠は基本的にラインハルトに向けられており、しかもグリルパルツァーやクナップシュタインなどの叛乱分子を内部に抱えていた)。
>
> ③相手側に粘り強く戦われ持久戦に持ち込まれ、それが敗北の一因となり、最終的に兵力の大半を失い、わずかな兵力を伴って辛うじて本拠地に逃げ帰った。
>
>  こんなところですが、どんなものでしょう。まあ自分がナポレオンを引き合いに出したのはあくまで「名将」=「最終的な成功者」「常に理知的」ではないという一般論的な事を言いたかっただけで、ロイエンタールと比較する為ではなかったのですが。


 ま、これは拘るような話ではないとは思いますが、一応レスを。

 ナポレオンのロシア遠征には、結構な不運がついてはいないでしょうかね?中でも最大のものは、こともあろうに6月にまさかとしか思えない雪が降った事でしょう。その寒さの為、馬匹が大量に死んでしまい、以後騎兵の戦力や輸送用の馬が激減したとか。その後スモレンスク会戦やボロディノ会戦でロシア軍を叩きのめしても、相手は逃げてしまった上に、ようやく入城したモスクワはロシア皇帝の命令で焼かれる始末。このように焦土戦術で相手を困らせ、最後は冬将軍に委ねるなんて戦法、いくら何でも常識外ですから、ナポレオンの想像の範囲を超えていたのでは。勝算全くなし、って程ではないでしょう。相手のやることや気象条件が常識外の結果になった、というだけで。

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