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- board2 - No.721
初めまして。このサイトは凄い!!
- 投稿者:かっつ
- 2000年03月19日(日) 00時10分
管理人さん、投稿者の皆さん、初めまして。わたくし【かっつ】と申します。
このサイトは友人に教えられて始めて見たのですが、今まで見てきた中でも最高に面白いHPだと思います。締切を三件もほかして、アップされてる内容、膨大な過去ログまで残らず閲覧しました。丸一日掛かったかな。このようなサイトを企画し、運営している管理人さんと、バランスを崩しかねない視点であるのに、総じて冷静そして客観的に、議論をしてらっしゃる投稿者の皆さんには、敬意を表します。過去の熱い論議に参加できなかったのが残念でなりませんが、これから自分なりの考え方で参加させていただこうと思っています。よろしくお願いします。
私が田中芳樹に出会ったのは、高校の頃、銀英伝ででした。これほど面白い小説に出会ったことはないと感激し、ほとんど寝ないで全10巻を読破したことを鮮烈に覚えています。 ここの皆さんの議論をみていると、完璧なものではないというのはわかりますが、それを補って余りある面白さと熱、考えさせる提起を含んだ物語だと、今でも大変高く評価しています。このテンションでやり続けてくれたら、嬉しかったのですが…
わたくしも最近の田中氏の小説が(あまり)面白くないことには気付いていました。ドンドンつまらなくなっていくと。今から振り返ると、銀英伝で与えられたほどの感動を、他の本で受けたことは一度もありません。でも、読んだ当時は明確な不満を感じませんでした。田中氏の他の書籍を読むときにも、銀英伝の香り(残り香)をその作品(の随所)に見いだして(もちろん無意識にですが)、満足度を上げていたような気がします。
ただ、創竜伝や隋唐演技で、さすがにちょっとこれはおかしいと思うようになりました。気付くのが遅すぎますが、わたくしの銀英伝に対する評価(=感謝)が、田中氏を批判させなかった、つまり田中氏の作品を冷静に評価させなかったのでしょう。また、深く深く冷静に評価しながら読むより、作者の筋道に乗っかっちゃって(自分では考えないで)読む方が楽だということもあったかもしれません。我ながら知的怠慢と言うしかありません。
創竜伝については、政治評論(コラムと言った方がいいかもしれない)が突っ張りすぎて、完全にバランスを崩しています(本当に管理人さんの仰るとおり)。それに、政治評論が、銀英伝のような物語に溶け込んでいる(例えば、キャラの一人であるヤンの思想として、ストーリーに必要な形で出てくる)のではなく、地の文で唐突に出てくる。高校の頃のわたくしは、銀英伝を読んで、政治や軍事について色々考えさせられました。大きく影響を受けたと言っていいと思います。それなのに、創竜伝に載ってる政治評論には、全く影響を受けませんでした。根拠に乏しい書きぶりということもあると思いますが、それより大きいのがエンターテインメントとしての質の違いだと思います。良質のエンターテインメントは、一級の思想書よりも、読者に思想的な影響を与えることが可能だというこを銀英伝は教えてくれました。それなのに創竜伝は……
隋唐演技については、「つまらん、読みにくい」の一言です。中国の物語の忠実な紹介(訳)は、とても重要だと思いますが、田中氏がやらなくてもいいでしょう。田中氏は「中国の物語は面白い。もっとみんな読むべきだ」とあちこちで主張していますが、銀英伝等から田中氏の主張に影響されて隋唐演技を読んだ人は「やっぱ面白くないじゃん」と、かえって中国ものから離れてしまうでしょう。僕は中国ものが好きなので、隋唐演技は結構楽しみにしていたのですが、こんなのを出してタイタニア等を出さないなんて、ちょっと手を広げすぎではないか、何を考えているんだろうと、とても不審に感じ、色々考えるきっかけになりました。
このサイトは、田中氏の諸作品を深く深く読み、冷静かつ緻密に評価しています。批判(批評)の意味が本当にわかっている人たちだと思います。漠然とした感想を、論理化し、形にする大事さを改めて教えて貰いました。わたくしは、今でも銀英伝は優れた作品だと思いますし、この作品を生みだした田中氏に対する感謝も未だ持っています。でもこれからは、当サイトの皆さんのように、非難する点は非難する、評価する点は評価する点は評価するという姿勢で、田中作品に接したいと思います。ただ、感情的には、やっぱり田中氏を弁護したいという気持ちも結構あるんですけどね。それをやるときには、ちゃんと客観的に、根拠をあげてやらせて貰います。それでは、皆さんよろしくお願いします。
- 親記事No.677スレッドの返信投稿
- board2 - No.722
Re: それよりも
- 投稿者:不沈戦艦
- 2000年03月19日(日) 04時46分
Merkatzさんは書きました
> ちょっと計算してみました。一般例として考えています。
>
> とりあえず士官学校卒で少尉(20歳)、一年後に中尉へ昇進(これは士官学校卒は自動的にそうなる)、そこからどこかの艦隊に配属されたとして、年平均2~3回の戦いに、艦隊のローテーションも考えると、だいたい1~2年に一回の出撃になります。
> そして中将(艦隊司令官)になるまでには7回昇進しなければなりませんから、毎回武勲を立てたとして最速で28歳で中将になります。
> ですがヤンほどの人間でも「2回に1回は奇功をたてた」程度ですから、それと同じ程度としても35歳。もっと手こずれば40超えてしまいますね。
> もっとも前線での武勲だけではなく、統合作戦本部勤務だとか、管区司令官とかありますから、そこでの昇進も考慮しなければなりません。
> しかし、前線での武勲と違って、勤めて一年で昇進はあり得ないでしょう。少なくとも2~3年は勤めないと功績とはならないはずです。
>
> こう考えると、果たして同盟軍は本当に「昇進が速い」のでしょうか?
> ヤンやアッシュビーは英雄という政治宣伝のために、意図的に昇進スピードを速める必然がありましたが、フォークやホーランドの場合、そこまで早く昇進させる必然性がありません。
> 別に30代後半で中将でも、上記概算では十分「速い昇進」になりますから。
> また、仮に派閥人事ゆえとしても、役職にそうそう都合よく空きがあるとは限りません。中将になったはいいが、艦隊司令官に空きがなければそれまでです。作戦参謀その他の役職も然り。
> 同盟全体でこうも速い昇進が当たり前だとすると、次から次へと誕生する将官に対して、役職数が圧倒的に足りなくなるはずです。
> したがって、「英雄」が速く昇進するのはよいとしても、他の士官(エリートとか派閥絡みとか)が英雄と「同じような」昇進スピードなのはちょっとおかしいのではと思います。
>
> さらに速く昇進しすぎると、残りの期間はどうするのでしょうか。
> 例えば35歳で中将になったとします。定年を60歳と仮定すると、あと25年間も勤めるのにこの間の昇進はたったの2回。しかも元帥は滅多になれないのですから、実質一回。
> これはそれまでの昇進スピードを考えるとあまりにアンバランスではないでしょうか。
>
> ヤンのような英雄の昇進スピードは説明できても、その他の人間の昇進スピードの速さは無理があるように思います。
こっちの方が気になります。同盟、帝国双方に言えるのですけど、艦艇数がどちらも10万以上(アムリッツァ前)あるのでしょうから、それだけの数の艦長職はある訳です。つまり、大佐や中佐(駆逐艦など)が、艦長職だけで10万人以上いる訳ですよね。それなのに、同盟で言えば艦隊司令官の中将は12人だけ。ま、その他に統合作本部や宇宙艦隊司令部勤務もあるのでしょうけど、それを加えても必要な中将は、二十~三十人ではないでしょうか。要りもしない閑職を作らない限り。その間に戦隊司令官の准将や少将がいるにしても、無茶苦茶バランスが悪いのではないかと。
士官学校を出ていれば、艦長クラスにまでなるのは難しくないが、司令官職に就くのは並大抵ではない、ということになりそうです。将官になるのは困難極まるのではないでしょうかね。
- 親記事No.677スレッドの返信投稿
- board2 - No.723
Re720:う~ん、難しい……
- 投稿者:冒険風ライダー
- 2000年03月19日(日) 08時49分
<果たして同盟軍は本当に「昇進が速い」のでしょうか?
ヤンやアッシュビーは英雄という政治宣伝のために、意図的に昇進スピードを速める必然がありましたが、フォークやホーランドの場合、そこまで早く昇進させる必然性がありません。
別に30代後半で中将でも、上記概算では十分「速い昇進」になりますから。
また、仮に派閥人事ゆえとしても、役職にそうそう都合よく空きがあるとは限りません。中将になったはいいが、艦隊司令官に空きがなければそれまでです。作戦参謀その他の役職も然り。
同盟全体でこうも速い昇進が当たり前だとすると、次から次へと誕生する将官に対して、役職数が圧倒的に足りなくなるはずです。>
いえ、私が言及している昇進速度の問題は、ヤンやアッシュビーなどのような「英雄」の場合と、フォークやホーランドのように「派閥」を利用するといった「特殊な人間」のみに限定していまして、別に「同盟軍全体の昇進速度が速い」とは一言も言っておりません。「少佐から准将までのヤンの昇進速度がそれほど速かったわけではない」というのは、あくまでもフォークなどと比較しての話です。
実際、銀英伝における同盟軍中将クラスの平均年齢は40代半ばですし、シトレやロボスの元帥クラスやグリーンヒル大将などを見ても、同盟軍の「通常の」昇進速度はそれほど異常な速度であるというわけでもありません。Merkatzさんの昇進速度の計算は「通常のケース」で考えればまさにその通りであると思いますし、実際にそうなってもいるでしょう。
ではフォークやホーランドの昇進速度が何故に速いのか? いろいろ考えてみましたが、銀英伝の記述を検証して見た結果、どうも「士官学校首席卒業」というところにある程度謎を解く鍵があるように考えられます。
「士官学校首席卒業で昇進が速い」という人間のひとりに、銀英伝3巻外伝で戦死したマルコム・ワイドボーン大佐がいます。彼は「10年にひとりの秀才」などと言われていましたから、当然士官学校首席卒業でもあったでしょう。そして彼はヤンと同じ年(当時27歳)で大佐になっているのです。ブルース・アッシュビーなども士官学校首席卒業でしたし、これらから考えてみると、どうも同盟軍は士官学校を優秀な成績で卒業すると昇進速度も速くなる傾向があるように考えられます。
で、この事情から私なりの裏設定を考えてみたのですが、同盟で士官学校を首席ないしはそれに近い成績で卒業すると、佐官になるまでは特に功績がなくても毎年昇進することができる制度があるというのはどうでしょうか? 士官学校を普通の成績で卒業して1年後に中尉になれるのですから、当然ながら士官学校首席卒業者にはそれ以上の特典があるというわけです。同盟は慢性的な予算不足とソフトウェアの弱体化で苦しんでいましたし、国力で勝っている帝国の侵攻を「人材の質」で食い止めるという大義名分から言っても、優秀に見える人材をある程度速く昇進させて即戦力にしようという考えがあったのではないでしょうか。佐官クラスであれば官職もたくさんあるはずです。
これならば、特に目立った功績があったわけでもないフォークやホーランド、それにワイドボーンなどの昇進速度が速い理由も説明できますし、それだけでなくアッテンボローやキャゼルヌなどの昇進速度が速い理由なども説明できます。さらに将官以降になれば昇進速度が鈍化する事についても、同盟軍の出撃事情と合わせて充分に説明可能なのではないでしょうか。
他に考えられる要因としては、フォークやホーランドがロボス元帥の政治力と無能ぶりを巧みに利用していたという可能性です。
ロボス元帥は銀英伝で次のように評価されています。
銀英伝1巻 P191上段
<無能な男が元帥になれるはずはない。ロボスは前線で武勲をたて、後方では着実な事務処理の能力を示し、大部隊を統率し参謀チームを管理することのできる男だった。すくなくとも、四〇代まではそうだった。だが、今日では、衰えが目立っている。万事に無気力で、とくに判断、洞察、決断に関するエネルギーの欠如がみられた。だからこそフォーク准将の独走と専断を許してもいるのだろう。>
銀英伝3巻外伝 P207下段~P208上段
<ロボス元帥は、ことさらヤン・ウェンリーという「まちがって軍人になった」青年を嫌っているわけではない。同盟軍の中枢にいるこの職業軍人は、一部の半ば個人的な幕僚を信頼しすぎるという悪評があったが、頑迷というほどでもなかった。>
この事情から考えると、ロボス元帥がいかにフォークやホーランドにとって取り入りやすい人物であったかがよく分かります。「一部の半ば個人的な幕僚を信頼しすぎる」のですから、フォークやホーランドの意見などもあまり却下する事もなかったでしょう。自分が提出する作戦案が受け入れられやすく、しかもそれがすくなくともある程度は成功していくのですから、彼らの昇進速度が速かったというわけです。
ヤンが「2回に1回は奇功をたてた」程度しか戦功を立てられなかった理由は、ヤンの上司がヤンを軽視し、ヤンの作戦案をあまり受け入れなかったためでしょう。実際、アスターテ辺りまでのヤンの評価は相当に低かったのですから、ヤンが過小評価される事はよくあったのでしょう。これから考えてみても、派閥に属する事がいかに昇進速度を速めるかが分かります。ましてや、ロボス元帥は非常に取り入りやすい人物なのですから、それがフォークやホーランドの昇進速度を加速させた事はほぼ間違いないでしょう。
もちろん、特に大きな功績があるわけでもないのにここまで昇進できるというのは本来ならば大問題であるわけでして、それから考えると、フォークやホーランドの昇進速度はロボス元帥の無能に原因があった、と考えてもよいのかもしれません。
<さらに速く昇進しすぎると、残りの期間はどうするのでしょうか。
例えば35歳で中将になったとします。定年を60歳と仮定すると、あと25年間も勤めるのにこの間の昇進はたったの2回。しかも元帥は滅多になれないのですから、実質一回。
これはそれまでの昇進スピードを考えるとあまりにアンバランスではないでしょうか。>
それを整合させるにはいくつかの方法が考えられます。
1. 官職を昇格させる(例:宇宙艦隊総参謀長―→宇宙艦隊司令長官―→統合作戦本部長)
2. 戦功に対して勲章と一時金を与える
3. 官職の昇格に合わせて、それまでその職にいた軍人を退役させる
4. 本人が退職金をもらって退役する
他にも「順調に昇進していたが戦死した。もしくは捕虜にされた」などといったケースも考えられます。そういうふうにして同盟の人事バランスは保たれていたのではないでしょうか。
- 親記事No.721スレッドの返信投稿
- board2 - No.724
Re: 初めまして。このサイトは凄い!!
- 投稿者:孔北融海
- 2000年03月20日(月) 17時13分
はじめまして。>かっつ様
>ただ、感情的には、やっぱり田中氏を弁護したいという気持ちも結構
>あるんですけどね。それをやるときには、ちゃんと客観的に、根拠を
>あげてやらせて貰います。
ROMとして期待させて頂きます。
それにしても、本当にここの方々の知識の深さ、議論の冷静さには脱帽ですね。
というか、レベル高過ぎ(笑)。私も、ちょっと前に「ちょくちょくと書き込もうと思う」というようなことを宣言しましたが、甘かったです。レベルが違いすぎて議論に入っていくことができない(涙)。
ROMの中には私と同じような気持ちの人も結構いるんじゃないかな。
なんだか太鼓持ちみたいに思われそうなレスで申し訳ありません(笑)。
とにかく公約(?)達成のためにも、早くここの議論に参加できるよう勉強に励んでいくつもりです。
- 親記事No.721スレッドの返信投稿
- board2 - No.725
ようこそ。ところで春は引っ越しの季節…
- 投稿者:本ページ管理人
- 2000年03月21日(火) 06時48分
ようこそ。はじめまして。
大変素晴らしい評価をいただけて幸いです。
このサイト、参加しにくい雰囲気があるとよく言われますが(笑)、気軽にどんどん書き込んでくださると嬉しいです。
過去ログを読んでわかるとおり、ちょっとした雑談が契機になって深い議論になっていくことも多いですからね。
さて、表題の通り、現在引っ越しのシーズンで、しかも私はそのまっただ中にいたりします。
ちょっと落ち着くまでなかなか書き込みは出来ないと思いますが、よろしくお願いします。
- 親記事No.721スレッドの返信投稿
- board2 - No.726
Re: 初めまして。このサイトは凄い!!
- 投稿者:小村損三郎
- 2000年03月21日(火) 14時03分
かっつさんは書きました
> わたくしも最近の田中氏の小説が(あまり)面白くないことには気付いていました。ドンドンつまらなくなっていくと。今から振り返ると、銀英伝で与えられたほどの感動を、他の本で受けたことは一度もありません。でも、読んだ当時は明確な不満を感じませんでした。田中氏の他の書籍を読むときにも、銀英伝の香り(残り香)をその作品(の随所)に見いだして(もちろん無意識にですが)、満足度を上げていたような気がします。
>
分りますよ、その気持ち(^^)。
「あの銀英伝の作者だから」
ってのはたしかにありましたね。
私は銀英伝や創竜伝を読んだ時はもう高校生だったのでかぶれることはなかったんですが、若い読者はその気になってしまうこともままあるかもしれないっす。
このサイトの議論なんかを通してまた違った視点や楽しみ方が見えてくればいいんじゃないでしょうか。
> ただ、創竜伝や隋唐演技で、さすがにちょっとこれはおかしいと思うようになりました。気付くのが遅すぎますが、わたくしの銀英伝に対する評価(=感謝)が、田中氏を批判させなかった、つまり田中氏の作品を冷静に評価させなかったのでしょう。
> 隋唐演技については、「つまらん、読みにくい」の一言です。中国の物語の忠実な紹介(訳)は、とても重要だと思いますが、田中氏がやらなくてもいいでしょう。田中氏は「中国の物語は面白い。もっとみんな読むべきだ」とあちこちで主張していますが、銀英伝等から田中氏の主張に影響されて隋唐演技を読んだ人は「やっぱ面白くないじゃん」と、かえって中国ものから離れてしまうでしょう。僕は中国ものが好きなので、隋唐演技は結構楽しみにしていたのですが、こんなのを出してタイタニア等を出さないなんて、ちょっと手を広げすぎではないか、何を考えているんだろうと、とても不審に感じ、色々考えるきっかけになりました。
アレはねー。
“中国古典の魅力を若い人達に伝えたい!”
という当初の意図からすれば完全に逆効果だったとしか思えません。
何せ田中氏自身も直訳を読んで
「僕が想像してた話と違う!」
とのたまったそうですから(^^;)。
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- board2 - No.727
はじめまして。
- 投稿者:スノオ
- 2000年03月21日(火) 18時50分
はじめまして。
このサイトを見て「良かった、こんな風に感じたのは自分だけじゃなかったんだ…」と、ちょっと安心しました。田中さは銀英→アルスラーン→創竜伝ときて「他人のストレス発散に付き合ってられっかー!」と離れてしまったのですが。最近中国モノを読み始めております。
小説以外の中国モノを読んで気になっていたのですが、ここの掲示板ベストをみて、あらためて思いました。「高名な女流作家」って、やっぱり塩野さんみたいですね。専攻が違う人のミスをあげつらってまで自分を自慢したいのか田中さん(涙)塩野さんファンとしては悲しかったです。
それでフィルターがかかって、自分でも意地悪だと思う中国モノの感想です。…なんかハリウッド大作娯楽映画だなぁと思ってます。どれもそこそこ面白いと思うのですが(笑)なんというか、それだけなので他に感想の持ちようがないというか。
田中さんも案外、××文学賞とかが欲しいのかもしれませんが(読者層が広がる可能性があるので)ハリウッド大作娯楽映画じゃカンヌ映画祭とかベネチア映画祭の賞は貰えないと思う…アカデミー賞なら狙えるから、そっち方面を極めて欲しいなぁと思います。
「中国武将列伝上下」を文庫で購入して「どっかで講演でもしたのかしら」と思って読んだのですが、全然違ったみたいですね(涙)何かだらだらと酔ってる文章が、読み辛かったです。好みの問題だとは思うのですが、列伝なら永井路子さんの「悪霊列伝」の方が読みやすかった…内容に興味があっただけに残念に思いました。田中さんは、何というかエッセイとかそっち系向きじゃない(短く簡潔な文章向きじゃない)としみじみ思う今日この頃です。
三国志や史記以外の中国モノを布教したい熱意は解かるので「おおっ!」と目から鱗が落ちるような長編小説を書いて欲しいと願います。既存の作品では鱗が落ちなかったもので…せめて登場女性を少女マンガのヒロインレベルじゃなく、人間の女優レベルにして欲しい…これも好みの問題だとは思うのですが(^_^;)
何だか、長々と失礼しました。これからも頑張ってくださいませ。
- 親記事No.673スレッドの返信投稿
- board2 - No.728
簡単な圧縮ソフト
- 投稿者:かっつ
- 2000年03月21日(火) 19時29分
冒険風ライダーさん。かっつです。
> どこかにデータを圧縮するソフトをダウンロードできる所ってあり
ませんかね? 解凍ソフトはあるのですけど、圧縮はね~(--;;)。
…圧縮ソフトの件ですが、面倒くさいDLLが不要で、設定も超簡単なやつがあります。解凍・圧縮これ一本でOKです。確か【+LHACA】と言って、最近出たフリーソフトです(つまりただ)。687で、Mt.狩さんが、紹介していたVECTRで、ダウンロードしてみて下さい。検索すれば出てくるはずです。ご参考になれば幸いです。
- 親記事No.717スレッドの返信投稿
- board2 - No.729
Re: 私の創竜伝考察28
- 投稿者:みかさ
- 2000年03月22日(水) 10時57分
はじめまして。普段ROMってる者ですが、気になる記述があったので
書き込みしたいと思います。
冒険風ライダーさんは書きました
>毎年半分近くの税収が自営業者に脱税されてしまう消費税を
ここですが、脱税というのは、法を犯して納税を免れる犯罪行為のこと
です。世の中、そういうことがまかり通っているというのでしょうか?
また、本来の税収の半分が脱税されているということですが、それは
何を根拠にしたものなのでしょう?
- 親記事No.677スレッドの返信投稿
- board2 - No.730
Re:同盟の人事は複雑怪奇(笑)
- 投稿者:Merkatz
- 2000年03月22日(水) 11時26分
>いえ、私が言及している昇進速度の問題は、ヤンやアッシュビーなどのような「英雄」の
>場合と、フォークやホーランドのように「派閥」を利用するといった「特殊な人間」のみに
>限定していまして、別に「同盟軍全体の昇進速度が速い」とは一言も言っておりません。
おっとこれは勇み足でした。
同盟軍全体ではなく、一部の人間の昇進速度の速さでしたね。
「英雄」のそれはまったくよいと思うので、フォークなどの場合に限って進めます。
>で、この事情から私なりの裏設定を考えてみたのですが、同盟で士官学校を首席ないしは
>それに近い成績で卒業すると、佐官になるまでは特に功績がなくても毎年昇進することが
>できる制度があるというのはどうでしょうか? 士官学校を普通の成績で卒業して1年後に
>中尉になれるのですから、当然ながら士官学校首席卒業者にはそれ以上の特典があると
>いうわけです。同盟は慢性的な予算不足とソフトウェアの弱体化で苦しんでいましたし、
>国力で勝っている帝国の侵攻を「人材の質」で食い止めるという大義名分から言っても、
>優秀に見える人材をある程度速く昇進させて即戦力にしようという考えがあったのでは
>ないでしょうか。佐官クラスであれば官職もたくさんあるはずです。
そうだとしたら青田買いも甚だしいです。
第一、佐官クラスなら不沈戦艦さんの指摘によると「艦長職だけで10万人以上いる」訳ですから、あえて首席卒業に肩入れする必要はないのでは?
アッテンボローのように成績が中の上程度の人間でも、実戦で頭角を現すことがあるわけですから、実力主義を徹底しても何ら不都合はないはずです。実際、アッテンボローの昇進は紛れもなく実力によるものですね。
ですから「士官学校を首席ないしはそれに近い成績で卒業すると、佐官になるまでは特に功績がなくても毎年昇進することができる制度がある」というのは疑問です。
戦いが慢性化していたこと、帝国には無能な将官が相当数いたにもかかわらず同盟といい勝負だったことから、当初は実力主義だった同盟の昇進システムが、末期には官僚主義に犯されていたのではないでしょうか。
コネ、賄賂、学閥、などなど。そういった実力とは無関係な部分で昇進が決まっていたからこそ、フォークがヤンより昇進が速いという現象が生じたのでしょう。現にフォークは国防委員に独自の人脈を持っていて、それにより自身の作戦案を実現させることに成功していましたね。
年齢に関してはパス(笑)。こっちこそいよいよ分からないわ。一応、アスターテ前の各艦隊司令官の年齢をざっと見てみると、
50代以上 クブルスリー(第1艦隊)
ビュコック(第5艦隊)
ボロディン(第12艦隊)
30代~40代 パエッタ(第2艦隊)
ルフェーブル(第3艦隊)
パストーレ(第4艦隊)
ムーア(第6艦隊)
ホーウッド(第7艦隊)
アップルトン(第8艦隊)
アル・サレム(第9艦隊)
ウランフ(第10艦隊)
ルグランジェ(第11艦隊)
30未満 ヤン(第13艦隊) ←アスターテ当時は艦隊司令ではありませんが参考までに
(注・原作には必ずしも年齢表記がありませんので、OVAのキャラの外見で判断しました)
やっぱり年齢構成がいびつですね。もうちょっと50代の人間がいてもよいと思います。
それより不沈戦艦さんの指摘によって、昇進スピードより問題ある部分が明らかになってしまいました(笑)。
>こっちの方が気になります。同盟、帝国双方に言えるのですけど、艦艇数がどちらも10万
>以上(アムリッツァ前)あるのでしょうから、それだけの数の艦長職はある訳です。つまり、
>大佐や中佐(駆逐艦など)が、艦長職だけで10万人以上いる訳ですよね。それなのに、
>同盟で言えば艦隊司令官の中将は12人だけ。ま、その他に統合作本部や宇宙艦隊
>司令部勤務もあるのでしょうけど、それを加えても必要な中将は、二十~三十人では
>ないでしょうか。要りもしない閑職を作らない限り。その間に戦隊司令官の准将や
>少将がいるにしても、無茶苦茶バランスが悪いのではないかと。
同盟軍の艦隊編成がどうなっているかは分かりませんが、参考までに真珠湾奇襲時の第1機動部隊の編成は、
司令官 南雲中将
参謀長 草鹿少将
第1航空戦隊(空母2隻)
指揮官 南雲中将
第2航空戦隊(空母2隻)
指揮官 山口少将
第5航空戦隊(空母2隻)
指揮官 原中将
第3戦隊(戦艦2隻)
指揮官 三川中将
第8戦隊(巡洋艦2隻)
指揮官 阿部少将
(以下省略)
銀英伝における一個艦隊は一万五千隻前後ですから、かなりたくさんの戦隊によって構成されていると思われます。
でもこれだけ数が多いと、陸軍編成のように考えた方がスッキリするかも・・・。一個師団とか一個軍とか。
どちらにしても戦隊指揮官としての将官が必要ですから、必要な中将が二十~三十人ということはないと思います。それから中将の下に同じ階級の者を配属できないことはないです。戦隊指揮官に中将を当てることは可能です。役職の上下と階級の上下は必ずしも一致しません。もっとも同盟軍がどのような人事システムになっているかは分かりませんが。
ああ、だんだん手に負えなくなってきた(笑)。誰かスッキリとまとめてくれ~(笑)。
- 親記事No.677スレッドの返信投稿
- board2 - No.731
Re:複雑怪奇過ぎますがな
- 投稿者:不沈戦艦
- 2000年03月22日(水) 15時43分
Merkatzさんは書きました
> それより不沈戦艦さんの指摘によって、昇進スピードより問題ある部分が明らかになってしまいました(笑)。
>
> >こっちの方が気になります。同盟、帝国双方に言えるのですけど、艦艇数がどちらも10万
> >以上(アムリッツァ前)あるのでしょうから、それだけの数の艦長職はある訳です。つまり、
> >大佐や中佐(駆逐艦など)が、艦長職だけで10万人以上いる訳ですよね。それなのに、
> >同盟で言えば艦隊司令官の中将は12人だけ。ま、その他に統合作本部や宇宙艦隊
> >司令部勤務もあるのでしょうけど、それを加えても必要な中将は、二十~三十人では
> >ないでしょうか。要りもしない閑職を作らない限り。その間に戦隊司令官の准将や
> >少将がいるにしても、無茶苦茶バランスが悪いのではないかと。
>
> 同盟軍の艦隊編成がどうなっているかは分かりませんが、参考までに真珠湾奇襲時の第1機動部隊の編成は、
>
> 司令官 南雲中将
> 参謀長 草鹿少将
> 第1航空戦隊(空母2隻)
> 指揮官 南雲中将
> 第2航空戦隊(空母2隻)
> 指揮官 山口少将
> 第5航空戦隊(空母2隻)
> 指揮官 原中将
> 第3戦隊(戦艦2隻)
> 指揮官 三川中将
> 第8戦隊(巡洋艦2隻)
> 指揮官 阿部少将
> (以下省略)
>
> 銀英伝における一個艦隊は一万五千隻前後ですから、かなりたくさんの戦隊によって構成されていると思われます。
> でもこれだけ数が多いと、陸軍編成のように考えた方がスッキリするかも・・・。一個師団とか一個軍とか。
> どちらにしても戦隊指揮官としての将官が必要ですから、必要な中将が二十~三十人ということはないと思います。それから中将の下に同じ階級の者を配属できないことはないです。戦隊指揮官に中将を当てることは可能です。役職の上下と階級の上下は必ずしも一致しません。もっとも同盟軍がどのような人事システムになっているかは分かりませんが。
>
> ああ、だんだん手に負えなくなってきた(笑)。誰かスッキリとまとめてくれ~(笑)。
>
うーん、纏めるのは難しいですけど、日本海軍と比べられますかね?日本海軍には「軍令承行令」が有った訳で、同じ階級でも、海軍兵学校の卒業年度、同年の場合は卒業席次で、どちらが上級指揮官になるか決まってしまった訳で。平時はそれでもいいでしょうけど、戦時向きではない官僚化の極みですけどね。銀英伝読んでも、艦隊司令官の中将の下に、分艦隊司令官で同階級の中将がいる、というのは無かったような気が。どこかにありましたっけ?ローエングラム元帥の直属部隊に、中将クラスがついたのはあったような気がしますが。トゥルナイゼンとか。陸軍の師団編成なら、尚更のことではないでしょうか。大将の麾下に大将とか、中将の部下に中将とか、ほとんど聞きませんよ。
同盟の艦隊司令官は基本的に中将で、宇宙艦隊司令長官や統合作戦本部長が元帥か大将、って編成でした。参謀長に中将もいたと思いましたが。それ以外に、中将がいる、というのが出てきた記憶がないので、それしかしないのだと思ったのですが変ですかね。
そうだとすると、同盟軍は、膨大なポストがある佐官から、あまりにも数が少ない将官ポストに出世するのは、極めて困難である、ということにはなるでしょうか。一般の会社で、役付きの取締役になるより難しいかも。何だか、こんな状況では、出世するのは難しいから、覇気のない職業軍人ばかり士官学校で生産されそうです。ヤンの成績じゃ普通は無理ですね。帝国軍はもっと人事が滅茶苦茶(恣意が入りまくる大貴族支配下では)でしょうから、想像するだに恐ろしいですね。ミッターマイヤーやロイエンタールが、ロクに後ろ盾も無くよく30代そこそこで、将官にまで出世できたもんだ。
- 親記事No.717スレッドの返信投稿
- board2 - No.732
Re: 私の創竜伝考察28
- 投稿者:アッテンBONO
- 2000年03月22日(水) 16時53分
最近は、田中氏の作品自体は本当にどうでもよいと思うようになったものの、このサイトだけは未だに拝見しています。
皆さんの書き込みの方が、ずっと自己の発言に対する姿勢が真摯で読み応えがありますから。
さて、冒険風ライダーさんの創竜伝批評についてはそのボリュームにいつも圧倒されるのですが、ところどころ思いつくままに書いてみました。
> それに日本側が「日中共同で南京大虐殺についての調査を行おう」と中国側に申し出ても、中国政府がそれを拒否するために全く「現地取材」ができないという事情もあり
>ます。「現地取材」を拒絶しているのは常に中国側の方なのです。これから言っても「自分たちにつごうの悪い真相を隠しつづけてきた」というのは、むしろ中国側のほうに当て
>はまりますな(笑)。自分たちの主張に理があるのであれば、積極的に取材を行わせるはずですからね~。
マスコミによく取材されコキおろされることの多い職場に身を置く者の率直な感想としては、自分で真実と結論を予め用意して、それを立証する(自分を納得させる)、
あるいは補強するような「事実」しか聞きたがらない(解釈しない)マスコミが結構多いなあと思います。
そういう連中にとっては、こちらがどんなに資料を用意し、理を尽くして説明しても、「詭弁」や「言い訳」の一言で片づいてしまうのでしょう。
いや、確かに言い訳が多いのは認めますが(苦笑)、全部そうだと決めてかかられるのも困るんですよね。
意図的にではなくても、先入観から無意識のうちに結論を想定してしまうこともあるでしょうし。
時に、ペンは剣よりもよっぽど野蛮だということを、もっと自覚して欲しいものです。田中氏ともども。
> 官僚の特徴は、極端なエリート主義である。自分たちだけが優秀で公正で国家を憂えている、と信じこんでいるのだ。彼らにとって国民とは衆愚にすぎないし、衆愚に選ば
>れた政治家も無能だと思っている。彼らは行政改革もせず、税金の浪費もやめず、大企業や財団への天下りもやめない。そんな必要はないのだ。御用文化人やマスコミを動
>員して国民を洗脳した結果、「消費税が上がるのは福祉のためにしかたがない」とみんな思うようになった。だが消費税がほんとうに福祉のために費われているという証拠は
>どこにもない。資料の提出を国民が求めても、「守秘義務」と称して拒絶する。官僚は自分たちを「公僕」だなどとは思っていない。愚かな国民を支配し指導するエリートだと思
>いこんでいる。いまや消費税という無限の財源を、彼らは手にいれた。三パーセントが五パーセントになり、七パーセントから十パーセントへ、今後は上がる一方である。「西ヨ
>ーロッパ諸国のほうがもっと税率は高い」という声もあるが、もともと西ヨーロッパ諸国は日本に較べて物価が安いのだ。>
うーん、私の印象は、官僚は自意識過剰なエリートというより、世間知らずの坊ちゃんというイメージですね。
ここ最近キャリアの人事制度について報道される機会も増え、既にご存じの方も多いと思いますが、世俗(という言い方が適切かどうかはわかりませんが)とは隔離されたまま
閉鎖的な空間で日々を過ごすことが多いです。
若いうちは毎日朝から深夜まで職場に詰めっぱなしか、帝王(官僚)教育の一環で地方部局のお偉いさんとしてちやほやされているか(あるいは海外に留学・赴任しているか)
しかありません。
係長や補佐時代に主力として働いている間も、ほとんどオフィスから出ることなく、仕事の相手と言えば他省庁かさもなくば下に抱える特殊法人等。
で、最後にご褒美として、若かりし頃に安月給でコキ使われた分を取り戻しなさいといわんばかりに当てがってくれた天下り先で、高級をはみ悠々自適の遅い春を謳歌する、
というのが一般的なパターンではないでしょうか。もちろん、途中で政治家や研究者に転身したりする方もいますが。
でも確かに、現役官僚は私生活のほとんどを犠牲にして長時間の公務に携わっているということは事実であり、その点についてはプライドを持っているだろうし、
奉公はともかく、滅私という視点からなら、立派な「公僕」と呼んで差し支えないと思います。
そんな姿を見ていると、そりゃ天下りでもなきゃ採算合わないだろうなあと思います。いいことじゃありませんけど。
私はそもそも高級官僚になんて逆立ちしてもなれませんけど、もし「高級官僚にしてあげるよ」と言われても絶対に断ります。
若い頃の逸失利益と天下り後に得るであろう想定利益を天秤にかけると、私の価値観では圧倒的にゲインよりペインの方が大きいので。
毎日遅くまで拘束され、人並みの生活もさせてもらえないので、私は自分の所属組織も、その上層部である官僚も嫌いです。
そんな私でも、官僚の働きぶりについては一目置いています。呆れ混じりですが。誰にも感謝されないのに、よくもまあ私人としての娯楽や幸せを放棄してまで、
議員への根回しやら想定問答(言い訳とも言う)の作成やら、くだらない仕事に精励できるもんだと。
> だが近代日本の歴史を見ると、つねに理科系は優遇され、文科系は冷遇されてきた。筑波研究学園都市は政府が巨額の資金を投入して建設されたものだが、そこにある
>のは理科系の施設ばかりで、文科系の施設などはほとんどない。大企業も、理科系の学部や大学院には資金援助をするが、文科系に対して寄付などめったにしない。>
この部分については、田中氏の理系に対するやっかみというか妬みがにじみ出ているようで、みっともないという気さえしますね。
そういえば、彼の作品中、理系のキャラといえば、企業家や政治家と並んでイカレた敵役ばかりだったような気が。
創竜伝のタモザワ医師とか、「晴れた空から突然に」の針生とか。
国家はともかく、利潤追求団体である企業が虚学(実学の対義語という意味で)である文科系に対して援助に消極的なことが、まるで悪であるかのようなこの書き振りは・・・
彼にとっては、「利益を搾取しているのだから、大企業はお金にならないことに対しても資金援助するのが当然の義務」なんでしょうか?
国家予算が理系に偏るのも、理系の学問・技術が戦後日本の成長を支えてきたという事実がある以上、自然の成り行きでしょう。
また、組織は一度獲得した予算というのは絶対に手放そうとしませんから、硬直した官僚組織の弊害という一面もあるかもしれません。
なお、私の官僚観というのは、あくまで身内とはいえ所詮は他人の目から見たもの(私自身はただの公務員)にすぎず、
田中作品やマスコミ報道イメージの官僚像との対比くらいには有用かな、という程度のものでしょう。
興味のある方は、「NHK狂育」というサイトをご覧になることをおすすめします。(無断リンクとなるのでリンクは貼りません。Infoseek等で検索してみてください。)
某庁に勤務する現役官僚の方のサイトで、いろいろと興味深い書き込みがあります。下手すりゃただの愚痴&自虐サイトに堕すところを、シニカルながらも独特のユーモアセンスに
満ちた文章で、読んでいて飽きません。ああいうところは、さすがインテリ(皮肉ではなく)と唸らされます。
では、とくに主旨も定めないままだらだらと書き連ねた私の拙文におつき合いいただいた方、ありがとうございました。