- 親記事No.1032スレッドの返信投稿
- board2 - No.1053
シリウスさんへ
- 投稿者:本ページ管理人
- 2000年06月20日(火) 16時02分
シリウスさんは書きました
> はじめまして、シリウスと申します。
> 何気に「田中芳樹」で検索を掛けたら此処に到着しました(笑)
はじめまして、こんにちは。個人的な諸事情でなかなかお返事できず、申し訳ありません。
> 皆さんにとって「小説」とはどういうものですか。私にとっては
> 「娯楽」以外の何物でもありません。勿論そこから影響を受けないと
> 言ったら語弊が有りますが、あくまでも楽しむ事を前提に読みます。
> なので、此処で問題にされている「作品からの影響」というものは
> 少なくとも私には大した問題ではありません。皆さんは、作品から
> 大きな影響を受けられるのでしょうか?
では、私から疑問なのですが、小説が娯楽なのだとしたら、その娯楽部分を崩壊させうる上に一利もない評論部分は何故必要なのでしょうか?
創竜伝の弁護をなさる良識的なファンの方で、「評論部分は飛ばして読んでいる」という方は多いですが、なんでわざわざ飛ばして読まなければならないのだろう? と思ったことはありませんか? また、そのような事は「娯楽」という観点からみて、どのようなものでしょうか?
>
> 何故こんな質問をするのか。
> 田中先生が「権力」の側にいて「影響」を与える「強者」であると
> 言う主旨の言が「緒言」や「田中芳樹の本が発禁になる?」の中に
> ありましたが果してそうでしょうか?と思いまして。あの発言の
> 中では、政治(家)と同列であるかのように言われていましたが、
> 影響力の普遍性という意味で異なるように思うのですが。例えば、
> 政治によって「消費税率を上げる」となった場合、殆どの国民が
> 影響を受けますよね。でも「消費税率を上げるべきだ」と作品中に
> 書いた所で、どの程度の賛同を得られるでしょう?何より作品を
> 読んでいない人には何の影響も無い(笑)ちょっと例えが悪かった
> ですね。要するに、「小説」(他のメディアでも可)から受ける
> 影響は、受け手次第だと思うと言いたい訳です。そこに示された
> モノを盲信せず、自分で考える事を放棄しなければ良いのでは、と。
政治が最終実行力として暴力を留保しているのに対して(別に民主非民主関係なく、政治の本質とはそういうもの)、言論にはそれがない、という原理的な違いはあります。
しかし、それは権力の質の違いであって、権力でない、ということはありません。だからこそ、マスコミが「第4の権力」と呼ばれているのです。
もっとも、西部邁氏などはトクヴィルを援用して「民主(大衆)国家の主権が大衆である以上、大衆に強大な影響力を与えるマスコミこそが第一の権力だ」と言っていますが。
ともかくも、「モノを盲信せず、自分で考える事を放棄しなければ良い」というのは、最終的にまったくそのとおりです。
このサイトは、私の意見に賛同しろ、というよりは、「自分で考える」ことの手助けや契機になればと思って運営しております。
- 親記事No.906スレッドの返信投稿
- board2 - No.1054
Re1048:亡命にかかる時間とコストの問題
- 投稿者:冒険風ライダー
- 2000年06月21日(水) 09時53分
<確かに250億人という人口から考えれば、1000人という数は大した事はないでしょうけど、それでも単純に考えれば1000人という数は大きく、前にも言った様に頻繁に見逃してしまうとなれば臨検する現場の人間が帝国の上層部から「平民どもが何人逃げようが痛痒など感じないが現場の責任は問わねばならない」という論法でいつかは責任を取らされるでしょうから、むしろ帝国の上層部よりも臨検を行う現場の人間が大量亡命の阻止に懸命だったかもしれません。>
中国などは日本に大量の不法入国者を送り込んでいる国のひとつですが、あの国が不法入国を斡旋している「蛇頭」などに対する取締りを本格的に行っているなどという話は聞いた事がありません。少数民族の反乱を弾圧したり、言論の自由が一切認められていないあの中国でさえこのありさまなのです。「蛇頭」が一体どれだけ多くの中国人たちを海外に脱出させているか、彼らが知らないはずがないにもかかわらずですよ?
帝国の場合もこれと同じで、自分達に反抗するのであればともかく、ただ単に逃亡していくだけであるのならば、せいぜい表面に出てきた事件を摘発してある程度の示威行為を行うだけで、それほど厳しい監視の目を向けてはいなかったのではないでしょうか。10万人クラスの大量亡命でもあればさすがに本格的に摘発せざるをえないでしょうが、1000人なんて帝国の人口比率からすれば大した人数でもないのですし。
それと「平民どもが何人逃げようが痛痒など感じないが現場の責任は問わねばならない」というのは意味がよく分かりません。帝国政府が大量亡命に何ら痛痒を感じないのであれば、そもそも現場の責任を問う必要性もまたなくなってしまうのではないかと思うのですけど、なぜこんな論法が出てくるのか説明していただけませんか?
<いくらコストパフォーマンスを高めるためとはいえ、500~1000人以上も乗せてはリスクが大きすぎるでしょう。せいぜい100人ぐらいなら利益も充分でしょうし、リスクもそこそこで済むでしょうから、乗せる側としては利益の際限ない拡大よりも、慎重に自らの保身を優先させたのでは?でなければ長い期間無事に亡命者運送業なんて商売を続けられるはずもありませんし。>
銀英伝世界においては、帝国から同盟まで移動するのにかかる時間が最低1ヶ月以上かかります。ということは亡命者輸送業者が亡命志望者を搭載して彼らを同盟に到着させるるまでにかかる時間は、往復で最低2ヶ月以上、場所によっては半年近くかかってしまう事もあるかもしれません。
これから考えると、格安で亡命志望者を大量に輸送しようとするのであれば、むしろ一度の宇宙航行で最低500~1000人程度は輸送していかないと却って亡命者輸送の過程で損害が出てしまう可能性がありますし、そもそも供給が需要に追いつかなる事態さえ起こりえます。そうなればただでさえ高い亡命費用がますます高騰し、一般の平民が同盟に亡命する事が全くできなくなってしまうかもしれないのです。これでは亡命者輸送業が全然商売にならなくなってしまいます。
それに銀英伝の艦船事情からも、500~1000人程度の人数を隠蔽することは技術的にそれほど困難なわけではないのですから、亡命者輸送業者達は採算性を取るためにも、むしろ積極的に大量亡命に荷担していったと考えるのが自然なのではないでしょうか。
- 親記事No.1005スレッドの返信投稿
- board2 - No.1055
Re: 反銀英伝 「大逆転! リップシュタット戦役」
- 投稿者:不沈戦艦
- 2000年06月21日(水) 15時13分
平松重之さんは書きました
> …失礼しました。話が脱線してしまいましたね。これじゃ反銀英伝だ(^_^)。
構想が面白かったので、ついちょっと出だしを考えちゃいました。こんなもんでどうでしょう?いや、このキャラクターを使って、根本的に話を変えてしまうのも面白そうですね。
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「何?赤毛の孺子と戦うな、と卿は言うのか!」
「左様。我らがなすべき事は、他にあるからです」
キフォイザー星域へ向かう、リッテンハイム侯爵の旗艦「オストマルク」にて、首席幕僚の銀河帝国軍大将、タンネンベルク伯エーリッヒが断言した。
「貴様、わしが赤毛の孺子如きに、勝てぬと言うのか!」
リッテンハイム侯は「気分を害した」と言わんばかりに、声を荒げた。しかし、それ以上激発まではしない。何しろタンネンベルク伯は、帝国貴族の中でも名門中の名門の出である。タンネンベルク家は、第三代皇帝の御代に、ゴールデンバウム王家の非嫡出子が立てたものだ。出自が王家であること、その歴史も長いこと、領地も広く裕福であることから、当然のように有力貴族家の一つとして数えられている。伯爵自身が25歳とまだ若い事と、現在のゴールデンバウム王家とは直接縁戚関係がないことで、今回のリップシュタット戦役では控えめに振る舞ってはいるが、その家名はブラウンシュヴァイク公やリッテンハイム侯と雖も、侮りがたいところがあるのだ。
「そういう事ではありませぬ。赤毛の孺子、いえキルヒアイス上級大将程度が相手でしたら、私に別働隊を10000隻も任せていただければ、散々なまでに引っかき回してくれましょう。侯爵閣下は正面から攻撃して下されば、それで楽勝です」
タンネンベルク伯は自信たっぷりに放言した。しかしこれは、大貴族特有の根拠のない自信過剰ではない。タンネンベルク伯の軍事的才能は、ラインハルトのような華麗さはないものの、今まで同盟軍相手に散々実証されている。士官学校を出て少尉任官後、名門の出という引きはあるものの、22歳の時には少将にまで昇進していた、という事からも伺えるだろう。しかも、それは安全な後方勤務ではなく、全て前線で活躍した功績によって与えられた地位なのだ。帝国軍内部で、「エーリッヒ・フォン・タンネンベルクがこのまま軍に在籍し続けた場合、近い将来帝国軍三長官のいずれかの座は確実。もっともふさわしい地位は、実戦部隊の指揮を取る宇宙艦隊司令長官」と、賞賛と嫉妬がカクテルされた物言いで、囁かれてていたのも当然だったろう。その後、父親の先代タンネンベルク伯ハインツの死去に伴い、家を継ぐ為に退役した時は、周囲から惜しまれつつ、軍を去ったものである。今回、リップシュタット戦役の勃発とともに軍に復帰し、当然の如く貴族連合軍に身を投じていた。しかも、タンネンベルク伯は予備役にあった時も、軍関係の情報収集を怠ってはいなかった。伯の退役後に台頭してきたラインハルト・フォン・ローエングラムと、その部下たちの用兵を、熱心に研究していたのである。タンネンベルク伯は、決して敵を甘く見るような人物ではない。また、伯は、ミューゼル姓を名乗っていた時からラインハルトの事はよく知っていた。士官学校を卒業する前に、幼年学校の「金髪の孺子と赤毛の腰巾着」に興味を持ち、わざわざ会いに行ったことがあるくらいだ。もちろん、実際二人に会っての伯の評価は、周囲の軽んじたものとは相当距離が隔たっていたことは、間違いない。
「楽勝、と申す卿が、何故赤毛の孺子との戦いを止める?」
リッテンハイム侯は訝しげに問うた。勝てる戦いをやるな、というタンネンベルク伯の論理が、侯爵には理解できなかったからだ。
「私が申すのは、このような辺境星域で、ローエングラム侯の腹心とはいえ、所詮部下相手に戦術的勝利を得ても意味がない、という事です。そのようなちっぽけな勝利ではなく、この戦役の帰趨を決する戦略的勝利を得よう、とはお思いになりませぬか?」
「戦役の帰趨を決する戦略的勝利だと?卿は一体何をしようというのか?!」
一旦は怒ったリッテンハイム侯だが、いつの間にかタンネンベルク伯のペースに乗せられてしまっている。
「知れたことです。首都星オーディンを奪取し、我らが皇帝陛下を擁し奉る。キフォイザー星域には向かわず、艦隊の進路をオーディンへ向け、電撃作戦で首都星を制圧するのですよ。それで勝利は確実です」
タンネンベルク伯は、いかにも「簡単なこと」と言わんばかりに提案した。
<以下続く>
- 親記事No.906スレッドの返信投稿
- board2 - No.1056
Re:1054亡命にかかる時間とコストの問題
- 投稿者:snow-cream
- 2000年06月21日(水) 15時40分
初めて書きこみさせていただきます。
よろしくお願いします。
冒険風ライダーさんは書きました
> 銀英伝世界においては、帝国から同盟まで移動するのにかかる時間が最低1ヶ月以上かかります。ということは亡命者輸送業者が亡命志望者を搭載して彼らを同盟に到着させるるまでにかかる時間は、往復で最低2ヶ月以上、場所によっては半年近くかかってしまう事もあるかもしれません。
> これから考えると、格安で亡命志望者を大量に輸送しようとするのであれば、むしろ一度の宇宙航行で最低500~1000人程度は輸送していかないと却って亡命者輸送の過程で損害が出てしまう可能性がありますし、そもそも供給が需要に追いつかなる事態さえ起こりえます。そうなればただでさえ高い亡命費用がますます高騰し、一般の平民が同盟に亡命する事が全くできなくなってしまうかもしれないのです。これでは亡命者輸送業が全然商売にならなくなってしまいます。
> それに銀英伝の艦船事情からも、500~1000人程度の人数を隠蔽することは技術的にそれほど困難なわけではないのですから、亡命者輸送業者達は採算性を取るためにも、むしろ積極的に大量亡命に荷担していったと考えるのが自然なのではないでしょうか。
ふと思ったのですが、
帝国の「亡命輸送業者」が
数百人から千人規模の亡命者を集めるさい、
いったいどのような手段を使ったのでしょうか?
帝国から同盟へ人を運ぶにしても、
それをいったんどこかの惑星で積まなければならない。
ヴェスターラントの例を持ち出すまでもなく
一般の平民が貴族領の惑星から脱出することは
まずほとんど不可能だと思いますし、
そうなると「亡命輸送業者」は各惑星を巡って
亡命希望者を拾っていかなければならない。
これはコストとリスクが大きくかさむ行為ですから
冒険風ライダーさんがおっしゃるような大量輸送には向いていません。
この点はどうお考えでしょうか?
# 貴族が運営する貴族領の「領民」と
# 帝国(皇帝)が運営する直轄地の「臣民」とでは
# 帝国内の旅行の自由に大幅な違いがあり、
# 「臣民」はわりと楽に亡命できたのかもしれませんが…。
# 銀英伝の中で貴族領の平民と直轄地の平民とで
# 待遇に格差があったという記述を見かけた記憶は
# 残念ながら無いのですけれども。
- 親記事No.906スレッドの返信投稿
- board2 - No.1057
Re:採算性について
- 投稿者:Merkatz
- 2000年06月22日(木) 02時37分
なんだか美味しいところを摘み食いしたような気分(笑)。
これが横レスの奥義か!?
>1. ダゴン星域会戦直後の亡命事情
そうですね。
あと、私、すっかりフェザーン成立とダゴン星域会戦の順番を忘れていました。(^^;;
>2. それ以降の亡命事情
>「その時期に一斉亡命が可能であったか?」
問題が絞られてきましたね。
># 貴族が運営する貴族領の「領民」と
># 帝国(皇帝)が運営する直轄地の「臣民」とでは
># 帝国内の旅行の自由に大幅な違いがあり、
># 「臣民」はわりと楽に亡命できたのかもしれませんが…。
># 銀英伝の中で貴族領の平民と直轄地の平民とで
># 待遇に格差があったという記述を見かけた記憶は
># 残念ながら無いのですけれども。
また、初カキコの方から以上のような疑問も出ましたので、
帝国領内の移動の自由について、ちょっと推測してみたいと思います。
まず、領民と臣民で差があったかどうかは、そのような記述はなかったと私も思います。
宇宙航行が常態化した世界で、移動の禁止を前提としたというのも有り得ないと思いますので、
おそらく、帝国領内の移動は自由だったのではないでしょうか。
もし移動を禁じれば、親戚に会いに行くことすら出来なくなってしまいますから。
(同盟とフェザーンではあるが、親戚が別惑星に居住する例としてイワンとボリスのコーネフ一家の例がある)
ただ、IDカードみたいなものはあったのでは?
(アメリカとかがそうですよね?なんて言うんでしたっけ?)
自分が誰の何兵衛で、何惑星のものだという事が記載してあるカードが全帝国民必携だったとしてもおかしくありません。
それで各惑星の宇宙港におけるチェックをしていたのではないでしょうか。もちろん、それを見せて宇宙船のチケットも買うわけです。
このように、各帝国惑星間の移動が普通のことであったとするならば、
亡命業者が各惑星に亡命者を拾いに行くという事をしなくてもいいわけです。
旅行と称してフェザーンに移動すれば済むことですから。
ただ、どうしてもフェザーンへ移動できない人の為に特別に現地まで赴くことはあったでしょう。
犯罪者であるとか、大集団だとか、皇族の亡命とか。
そうすると、亡命業といっても、ほとんどフェザーン→同盟領の移動であり、
帝国内の移動はほとんど関係ないことになります。
つまり、亡命者は(旅行などを装って)フェザーンまで赴いた後、しかるべき筋を通して亡命業者と連絡。
亡命業者はある程度の人数に達したら、日時を連絡して移送、という手順を踏んだのではないでしょうか。
また、亡命業者の船が、亡命者「だけ」を載せていると考えるのは実は間違いかも知れません。
つまり、実際に荷物を積んでいれば、書類の上でも「貿易のため」とかなんとか真っ当な理由が付きますし、
万が一臨検されても、船倉に実際に荷物があるわけですから怪しまれずに済みます。
また、これなら、荷物を運ぶついでに亡命者を運ぶことになりますから、
亡命者が一人でも全然損にはなりません。
そうすると亡命業というのはかなり美味しい商売だったと言えるでしょう。
つまり、亡命者がいないときは、普通の商船として荷物の搬送にあたり、
亡命者がいるときは、プラス亡命手数料が「通常の荷物を運ぶついでに」儲かるわけです。
もちろん、違法行為ですからリスクは負いますが、当の帝国がほとんど取り締まりに関心がないものですから、
臨検されるのはかなり「運が悪い」ことだったのではないでしょうか。
また、亡命者移送業がそのように易い仕事だったからこそ、
ボリス・コーネフのような一見まともな商船ですら、ユリアン達を運ぶという仕事を引き受けたのではないでしょうか。
(少なくともまったくノウハウの無いことなら、ボリスがそのような仕事を引き受けるはずがない。
以前から亡命者を移送していたから、依頼を引き受けたのだろう)
まとめますと、2つに分かれると思います。
1.亡命者がフェザーンまで移動出来る場合
旅行としてフェザーンまで移動。しかるのち亡命業者と連絡。
業者は都合の良い日を後に連絡。
この場合、同じ客が集まるまで待つこともあり。
ただし、それでも数週間以内か?
最低一人でも移送。
表向きは貨物の運送。実際に同盟領に荷物を送り届ける。こちらは表の仕事。
亡命業者は正規の仕事料に、亡命手数料まで儲かる。
(ボリス・コーネフ等、ほとんどの業者がこれにあたると思われる。
また、このような形で亡命できる帝国人は借金問題で夜逃げとか、
家族問題で亡命を薦められたとか、
きわめて個人的問題絡みだと思われる)
2.亡命者がフェザーンまで移動出来ない場合
フェザーン商船自らが該当惑星まで移動。
やはり表向きは貨物の搬送。
ただし、当該惑星向けの貨物が都合よく有るとは限らないので、
その時々の状況によりお出迎え料金に高低あり。
後は当該帝国惑星→フェザーン→同盟領と「貨物の搬送」を装って移動。
ただし、この場合はある程度の大人数か、さもなくば大貴族で大金を出せるかでもないと、
採算に合わないだろう。
ここまでやれるのは、かなり腕に自身がある亡命業者だけだろう。
(エルウィン・ヨーゼフ二世の亡命に関わったボーメル船長は、こちらだろう。
なんとこの時はオーディンからフェザーンまで送り届けている。しかも同盟領ではなく「フェザーンまで」だったことを考えると、
実は帝国領内を移動する事の方が遥かに難しいことだったのだろう。
なぜならお出迎えパターンということは、そもそも当局にチェックされてフェザーンに自ら赴けないわけであり、
そのような人物を当局の目を盗んでフェザーンまで送り届けることは、
まさに亡命と呼ぶにふさわしい難事であったろう。
おそらく臨検とは、当局にチェックされた人物を密かに運んでいないかどうかを「帝国領内で」監視するものだったのではないか。
そしてこのようなパターンを取る亡命者とは、皇族・大貴族・犯罪者であろう)
それからひょっとしたらフェザーン回廊の臨検はまったく行なわれていなかった可能性もあります。(特に同盟側出口)
なぜなら、そもそも同盟領方向に船を動かすこと自体が理由の如何に関わらずアウトのはずです。
同盟領は、帝国の辺境でありますが帝国臣民は住んでいないからです。
叛徒しかいない辺境に、荷物だろうが何だろうが持っていくこと自体がおかしいわけですから。
それに一応、フェザーン回廊が戦場になることもないわけですから、
哨戒する必然もありませんし。
- 親記事No.1005スレッドの返信投稿
- board2 - No.1058
Re: 反銀英伝 「大逆転! リップシュタット戦役」
- 投稿者:Merkatz
- 2000年06月22日(木) 02時37分
おおう、こいつは面白い!
ところで、こういうのっていかにも同人誌でありそうなんですが、どうなんでしょ?
>タンネンベルク伯エーリッヒ
>タンネンベルク伯ハインツ
ひょっとしてエーリッヒはマンシュタイン、ハインツはグデーリアンからですか?
- 親記事No.906スレッドの返信投稿
- board2 - No.1059
Re1054:亡命事情あれこれ
- 投稿者:平松重之
- 2000年06月22日(木) 03時52分
冒険風ライダーさん
> 中国などは日本に大量の不法入国者を送り込んでいる国のひとつですが、あの国が不法入国を斡旋している「蛇頭」などに対する取締りを本格的に行っているなどという話は聞いた事がありません。少数民族の反乱を弾圧したり、言論の自由が一切認められていないあの中国でさえこのありさまなのです。「蛇頭」が一体どれだけ多くの中国人たちを海外に脱出させているか、彼らが知らないはずがないにもかかわらずですよ?
> 帝国の場合もこれと同じで、自分達に反抗するのであればともかく、ただ単に逃亡していくだけであるのならば、せいぜい表面に出てきた事件を摘発してある程度の示威行為を行うだけで、それほど厳しい監視の目を向けてはいなかったのではないでしょうか。10万人クラスの大量亡命でもあればさすがに本格的に摘発せざるをえないでしょうが、1000人なんて帝国の人口比率からすれば大した人数でもないのですし。
うーん、中国と銀河帝国では事情がまた異なるのではないでしょうか。ご存知の通り中国は人口が12億人と、地球上の全人口の5分の1を占めるほどで、一人っ子政策など人口増加の抑止に様々な手を取っていますので、むしろある程度の大量の人口流出は願ったりかなったりなのではないでしょうか。それに対し銀河帝国はかつて3000億人いた人口が9割以上も失われたのですから、おそらくは人口増加は多産少死の形態で帝国政府も人口増加を奨励していたと思われ、例え「わずか」数千~数万人単位でも人口流出は歓迎すべき事ではなかったのでは?年に平均二回の割合の戦闘で何十万人も死んでいるという事もありますし。
> それと「平民どもが何人逃げようが痛痒など感じないが現場の責任は問わねばならない」というのは意味がよく分かりません。帝国政府が大量亡命に何ら痛痒を感じないのであれば、そもそも現場の責任を問う必要性もまたなくなってしまうのではないかと思うのですけど、なぜこんな論法が出てくるのか説明していただけませんか?
この場合は、「痛痒を感じない」というのは帝国政府の要職についている上流貴族達の心情の事を指して書いたつもりだったのですが、説明不足でした。ですが、組織的に考えれば1000人単位の大量亡命を頻繁に看過してしまうのは明らかに責任を問われるべき事であり、上層部としては、内心はともかく組織の威信と運営の為にも綱紀粛正のために現場の人間に処罰を下さざるを得ないのではないか、という事です。いわゆる「痛痒を感じないという心情」が「私」で、「現場の責任を問わざるを得ないという判断」が「公」という事です(小林よしのりみたいな論法になってしまいましたね(^^;))。
> 銀英伝世界においては、帝国から同盟まで移動するのにかかる時間が最低1ヶ月以上かかります。ということは亡命者輸送業者が亡命志望者を搭載して彼らを同盟に到着させるるまでにかかる時間は、往復で最低2ヶ月以上、場所によっては半年近くかかってしまう事もあるかもしれません。
> これから考えると、格安で亡命志望者を大量に輸送しようとするのであれば、むしろ一度の宇宙航行で最低500~1000人程度は輸送していかないと却って亡命者輸送の過程で損害が出てしまう可能性がありますし、そもそも供給が需要に追いつかなる事態さえ起こりえます。そうなればただでさえ高い亡命費用がますます高騰し、一般の平民が同盟に亡命する事が全くできなくなってしまうかもしれないのです。これでは亡命者輸送業が全然商売にならなくなってしまいます。
> それに銀英伝の艦船事情からも、500~1000人程度の人数を隠蔽することは技術的にそれほど困難なわけではないのですから、亡命者輸送業者達は採算性を取るためにも、むしろ積極的に大量亡命に荷担していったと考えるのが自然なのではないでしょうか。
それでも頻繁に500~1000人単位の輸送は、定員の数倍に達する数ですから、いくらなんでも無理があるでしょう。食料や酸素も大量に消費されるわけですから、わずかな日数の内に頻繁に補給を行わねばならず、それによって発覚する可能性も高まるのでは?隠し倉庫や酸素供給システムなどの設備を整えるにしても金がかかりますし、それによって臨検の目を引く可能性もあるのではないでしょうか。
- 親記事No.1005スレッドの返信投稿
- board2 - No.1060
Reその2: 反銀英伝 「大逆転! リップシュタット戦役」
- 投稿者:平松重之
- 2000年06月22日(木) 04時08分
不沈戦艦さん
> 構想が面白かったので、ついちょっと出だしを考えちゃいました。こんなもんでどうでしょう?いや、このキャラクターを使って、根本的に話を変えてしまうのも面白そうですね。
ありがとうございます。正直な所「脱線させすぎ!」とかいうツッコミが来たらどうしようかと思っていたのですが(^_^;;)。
> <以下続く>
う~ん、待ちどおしいですね~。自分ではこんなに面白く書けません(泣)。
- 親記事No.906スレッドの返信投稿
- board2 - No.1061
Re1056/1057/1059:まとめてレス
- 投稿者:冒険風ライダー
- 2000年06月22日(木) 14時53分
snow-creamさんに対する返答を考えている間に、また例によってMarketsさんに上手くまとめられてしまった(^^;;;)。そんなわけで私は少々の補足ぐらいしかする事がなくなってしまいましたが、とりあえず返答しておきましょう。
>平民階級の帝国国内移動事情
これについては私もMarketsさんと同じ意見で、平民階級でも帝国領土内における移動すること自体は自由であったと思います。商人や輸送業者の船に乗りこんで移動する事に関してはそれほどの制約があったとは考えられませんし、そのような記述もありません。
ただ一方で、普通の平民階級にとって宇宙船は手に届かない非常に高価なものだったでしょうし(平民が独自の宇宙船を所有しているという描写が全くない)、帝国政府もまた艦船運営のノウハウを独占して平民階級が独自に宇宙船を持つ事を制限していたでしょうから、平民が自分の力のみで惑星から脱出する事はほとんど不可能で、必然的に亡命はフェザーン商人や帝国の商人、それに「蛇頭」のような非合法的な亡命斡旋業者達の力を借りる事になります。
ヴェスターラントのような事例では、惑星の治安の悪化を懸念した商人や業者たちが惑星から離れていたために一隻の宇宙船すら惑星上に存在せず、そのため叛乱を起こした平民階級は惑星から脱出できなかったのでしょう。
>大量亡命の事情
亡命者輸送業の実態が従来の商売との兼業であるというMarketsさんの意見は私もその通りであると思います。エルウィン・ヨーゼフ2世を輸送したボーメル船長の場合も「貨物と四人の密航者をおろした」(銀英伝4巻 P83)という描写もありましたし。
ただ、亡命者を亡命者輸送業者が拾っていくという事に関しては、実は惑星上の亡命者を拾い上げるために、何も亡命者輸送業者の船自らがいちいち惑星に下りる必要性もないのではないでしょうか。商船が進む航宙航路を亡命者が待っている惑星の近くを通るように設定し、惑星上から別の船に亡命者を乗せて出発させ、その船と宇宙でピンポイント会合して搭載するという手段を何回も繰り返して亡命者を集めていけば良いのです。これは「蛇頭」が不法入国者たちを日本に輸送する際によく使う「乗り換え」手段の改良版なのですけど。
これなら惑星に散らばっている亡命者を搭載するためにいちいち惑星上に降りる手間も省けますし、リスクもかなり分散させる事ができます。ついでにその時に亡命者に対する肉体的・精神的なケアや食糧補給なども一緒に行えば一石二鳥ですね。ひとりではなく大量に亡命者を輸送するとなれば、こちらの方がはるかに効率的でしょう。そしてそのようにしてフェザーンに到着する頃には、船に搭載されている亡命者達の数が500~1000人クラスにまで膨れ上がっているというわけです。
あと、ひとつの惑星上で事前に何百人もの亡命志望者を(もちろん非公然に)徴募しておいて、船が惑星上に到達し、出発する頃を見計らって集合させ、一気に搭載させてしまうという手も結構使えます。特に貴族が苛烈な圧政を行っている惑星などは、一万人単位で亡命志望者がいたとしても全然不思議ではないですしね。この場合は惑星内で亡命者を集め、匿い、情報をやり取りするための組織を惑星内に常駐させておく必要がありますが、「時間厳守で船をすみやかに発進させる事ができる」という点ではかなり有効な手段です。この場合も補給などは宇宙空間における他船とのピンポイント会合にて行います。
フェザーンまで旅行者を装って移動するという方法は私も考えたのですが、この方法はあまりにも簡単すぎると思ったので却下したんですね(^^;;)。まあこれができるのであれば大量亡命についていちいち難しく考える必要もないわけですけど。
>平松さん
<中国と銀河帝国では事情がまた異なるのではないでしょうか。ご存知の通り中国は人口が12億人と、地球上の全人口の5分の1を占めるほどで、一人っ子政策など人口増加の抑止に様々な手を取っていますので、むしろある程度の大量の人口流出は願ったりかなったりなのではないでしょうか。それに対し銀河帝国はかつて3000億人いた人口が9割以上も失われたのですから、おそらくは人口増加は多産少死の形態で帝国政府も人口増加を奨励していたと思われ、例え「わずか」数千~数万人単位でも人口流出は歓迎すべき事ではなかったのでは?年に平均二回の割合の戦闘で何十万人も死んでいるという事もありますし。>
実は銀河帝国における「何十万単位」という死傷者の人口比率は、日本の人口に対する交通事故死亡者率よりも少ないんですよね。はっきり言って一万分の一以下の割合でしかありません。その程度の死傷率で帝国の人口基盤を揺るがすような事態はありえないのではないでしょうか。ましてや「たかが亡命者1000人を逃す」程度では……。
しかも亡命志望者達は帝国政府の立場から見れば「叛逆者に荷担する連中」にしか見えないでしょうから、亡命者を捕らえたところでせいぜい「見せしめのために処刑する」とか「強制労働させる」ぐらいしか使い道がないでしょう。そうなると、捕らえるだけ労力の無駄でしかありません。
さらに帝国の犯罪者に対する刑法体系は中国のような「九族皆殺し」の方式を採用していますから、ひとりの亡命者を捕らえると、その家族や親戚などまでまとめて刑罰(場合によっては処刑)を科さなければならなくなってしまいます。「人口保全」の観点から見ればこちらの方が却ってヤバイのでは?
<それでも頻繁に500~1000人単位の輸送は、定員の数倍に達する数ですから、いくらなんでも無理があるでしょう。食料や酸素も大量に消費されるわけですから、わずかな日数の内に頻繁に補給を行わねばならず、それによって発覚する可能性も高まるのでは?隠し倉庫や酸素供給システムなどの設備を整えるにしても金がかかりますし、それによって臨検の目を引く可能性もあるのではないでしょうか。>
前にも言いましたが、銀英伝世界における艦船は全長400~1000mにまで達していて、現実世界における豪華客船などよりもはるかに大きいものなのです。そのような巨大な艦船における定員がたったの100~200人程度でしかないというのは少しおかしくはありませんか? 今時カーフェリーだって300人と20台の自動車程度は搭載できるでしょう。このような事情からすると、銀英伝世界における艦船の収容限界人数は最低でも3000~6000前後はあるのではないでしょうか。それからいくと、1000人という数字は船の搭載量からしてもそれほど多い人数であるというわけでもないのですよ。
それに「隠し倉庫や酸素供給システムなどの設備を整えるにしても金がかか」るというのであれば、むしろその元を取るためにも大量の亡命者を輸送しなければならないでしょう。しかも元を取ってしまったら後は儲け一辺倒ではないですか(まあ整備費用が若干かかるでしょうけど)。
大量の亡命者を隠蔽するための技術的手段は艦船の大きさと搭載量が解決してくれるでしょう。だからその点に関してはあまり心配はいらないのでは?
食糧補給については上の「大量亡命の事情」を見てください。
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Re: 反銀英伝 「大逆転! リップシュタット戦役」(続き)
- 投稿者:不沈戦艦
- 2000年06月22日(木) 15時47分
多少は受けているようなので、もうちょっと載せておきましょか。
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タンネンベルク伯は、いかにも「簡単なこと」と言わんばかりに提案した。
「ん?そう簡単に行くかな。ここからオーディンまでは遠いぞ。それに、赤毛の孺子が黙って見逃すとも思えんが・・・・」
リッテンハイム侯は疑念を呈した。辺境星域から首都星まではかなり距離がある。敵を出し抜いてオーディンを制圧できるかどうか、何とも言えないところだ。
「先ほど申し上げた、10000隻の兵力を私めにお任せ下さい。先ず私自身が1000隻の高速戦艦を主力とする戦力にて先行し、オーディンに向かいます。ローエングラム侯は首都の戦力をほぼ空にしていますから、脱落艦が多少出たところで、制圧するには1000隻もあれば十分でしょう。侯爵閣下はその後を追ってきていただきたい」
「卿に預ける内の、残りの9000隻は?」
「私の麾下の、シュタイナー少将に預け、キルヒアイス上級大将の艦隊を相手に遊撃戦を行わせます。これも高速艦を中心に編成し、付かず離れず敵を翻弄し、時間稼ぎを行うのです。これにより、敵の行動を妨害し、我が方のオーディン制圧作戦を容易ならしめる訳でして。敵は30000隻余りではありますが、行動を妨害するだけの目的なら、9000隻あれば十分でしょう。まともに戦う訳ではありませぬので。シュタイナー少将の戦術手腕にも不安はございませぬ」
アルベルト・フォン・シュタイナー少将は、帝国騎士=ライヒスリッター出身の下級貴族である。タンネンベルク伯は元帥府の階級を得ていた訳ではないので、軍命により遣わされた部下がいる訳ではない。しかし、有望そうな貴族階級出身の軍人に目を付け、個人的に「取り巻き」を作っていたのだ。とはいえ、おべんちゃらだけのいわゆる「タイコモチ」など、タンネンベルク伯の「取り巻き」にはただの一人もいない。ラインハルト陣営のオスカー・フォン・ロイエンタール提督も、誘われたことがあり、貴族連合軍に参加しているアーダベルト・フォン・ファーレンハイト提督も声を掛けられ、何度か伯主催の「戦略戦術研究会」に参加したことがある、と言えば伯が「取り巻き」に要求したレベルがよく判ることだろう。リップシュタット戦役前には、オーディンのタンネンベルク伯爵邸では、月例会のペースで、伯主催の「戦略戦術研究会」が開かれていたものだ。
対処方法を淀みなく答えたタンネンベルク伯に対し、リッテンハイム侯はやや不満そうに告げた。
「それでは、成功した場合、功績は卿のものばかりになってしまうな。わしは黙って見ているだけではないのか?」
所詮は「自分が自分が」の意識が強い、門閥貴族である。タンネンベルク伯の作戦案が成功した場合、リッテンハイム侯爵は伯の作戦に従って行動するだけで、目立つのは伯ばかりとなってしまう。それを想像しただけでも、リッテンハイム侯が「面白くない」と考えるのも当然だったろう。
「そうおっしゃられますな。オーディンに入って以降は、侯爵閣下がおられなければ話にならぬではありませぬか」
首を捻るリッテンハイム侯に、タンネンベルク伯は続けて説明する。
「オーディン制圧後、速やかに新しき体制を築き上げなければなりませぬ。帝国宰相を僭称するリヒテンラーデ公爵を処刑し、現皇帝のエルウィン・ヨーゼフ二世を廃立。侯爵閣下のご息女に即位していただくのです。もちろん私も、帝国軍三長官級の、それ相応の地位をいただくつもりですが、リヒテンラーデ侯には公爵に階級をあげられた上、帝国宰相に就任していただくことになりますがいかがでしょうか?私だけでどうにかしようと思いましたところで、現在のタンネンベルク家には、太古の昔はともかく、ゴールデンバウム王家の血を引き皇位を継承出来る者がおりませぬ。母親の血筋が劣るエルウィン・ヨーゼフ二世では、我ら貴族連合の支持を得られない以上、私めが好き勝手にする訳には参らぬのです。侯爵閣下の御支持なしには、何事もなし得ぬのですよ」
娘のサビーネの即位、そして自らの帝国宰相就任。その言葉を聞いて、リッテンハイム侯の目は輝いた。女皇帝の父にて帝国宰相の地位。それに何の不満があるだろうか。
「む・・・そうか。卿としても権力は欲しいが、卿単独ではできない。わしの後ろ盾が必要、という事だな」
<以下続く?>