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- board2 - No.1090
別キャラとして
- 投稿者:北村 賢志
- 2000年06月26日(月) 03時53分
・したたかな地球教徒
田中氏の描く地球教徒は狂信的な面ばかり強調されすぎて、帝国や同盟の中枢近くまで食い込んでいるという、リアリストでなくば不可能な部分とどうにもつりあいが取れません。
ここは一つしたたかでリアリストな、つまりごくまともで有能な地球教徒を出したいところです。
・教団の表と裏の双方を知る。つまり決して「善人」ではない。
・目的は「地球のバチカン化」。つまりあくまでも「宗教の中心」を目指しており、過去の幻想にすがる教団の主流派は内心軽蔑している。
・非現実的な皇帝暗殺やテロ活動には反対。むしろ地道な布教活動による影響力の増大を考える。
・ド・ヴィリエらと対立の末、教団を追われ命を狙われる(ユリアン達に助けられるというのもあり)。
・地球における教団壊滅後、自発的にラインハルトに接近し、教団の残党への説得と引き換えに、自身の手による布教の許可を訴える。教団の一般信徒が無秩序な行動に出る危険性を考えたラインハルトは申し出を受け入れる。
・最終的には残った僅かな支持者と共に、再び地球の土を踏んでまた一から出直しとなる。
地味な奴ですね(笑)。どうやら私は華々しく活躍しそうなキャラは苦手なようです。
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- board2 - No.1091
Re: Re1083:立法府と行政府の違いと政治の本質
- 投稿者:優馬
- 2000年06月26日(月) 05時30分
冒険風ライダーさま。
智司さんにお小言を言ったから、次は、というわけではないのですが・・
「シビリアン・コントロールには立法府の役目も重要」というご指摘にはまったく異論はありません。しかし、
>行政府・軍部の関係に立法府を介した「相互牽制(3すくみ)」
という表現には、智司さんが誤解される余地があると思います。
「三すくみ」というと、軍部から立法府に対して恒常的かつ積極的働きかけを行っているというイメージになってしまいますが、それは活動的な立法府を持つ米国政治でもあまり見られないことです。軍人が「政治的関与を控える」というのは、民主主義国における一般的な軍人の職業倫理でもありますし。立法府からのチェックやコントロールは積極的にありますが、軍部からはない。「相互牽制」という表現は少し誤解を招く余地があると思います。
シビリアン・コントロールは、立法府の積極的な関与があればより効果的になるのは間違いありません。阿呆な軍事冒険主義を行政府に冒させないようにするのは、三権分立が期待する立法府の役割そのものですしね。
(リップシュタット戦役って、なんかソ連のアフガニスタン侵攻みたいな気がしている優馬です。同盟の政治過程ってソ連っぽくありません?)
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- board2 - No.1092
Re1083:亡命と平民に対する帝国政府の対応
- 投稿者:平松重之
- 2000年06月26日(月) 08時46分
冒険風ライダーさん
> 私に言わせれば、数十万~数百万の亡命者による人口喪失にしたところで、帝国政府は何ら痛痒を感じなかったと思いますね。彼らは平民階級を蔑視していましたし、貴族階級のためにはいくら死んでもかまわないとすら思っていたのですから。第一、帝国はダゴン星域会戦直後から10年前後における大量亡命を経験していますから、それに比べれば大した事はないと思っているのではないですか?
> それに「一度に1000人」というのは平民の感覚からしても相当に少ないですよ。何度も言うように帝国の人口は250億、その中での1000人というのはとんでもなく少ない確率です。一回の密航における中国人密航者の人数と感覚的には同じなのではないでしょうか。
自分が問題にしているのは、「人口比率に比較しての1000人」ではなくて、「単純に考えた集団としての1000人」です。それだけの人数を頻繁に看過してしまうのは、現場の怠慢、ひいては上層部による綱紀粛正が充分に行われていない事が露骨に判明してしまいます。いくらたがが緩んでいた帝国末期とはいえ組織運営上問題になるでしょうし、平民にとっても帝国政府を軽んじる大きな理由になってしまうのでは?
> 人口保全という観点から見れば、農奴階級に落としたら終わりではないですか。農奴階級なんて、帝国政府や貴族階級は平民階級以上に死んでもかまわないと考えているのですから。強制労働させた挙句、使い捨てていくのがオチだと思いますけど。
自分はあくまで「どんなに重くても」農奴階級に落とされるくらいだろうと主張していたのですが。よほど大規模な亡命集団の家族のみを農奴に落として見せしめとするくらいだったのでは?
それと上の主張にも関わる事ですが、帝国上層部が「平民などいくら死んでも構わない」と果たしてそんな極端な事を考えていたでしょうか?銀英伝第一巻(トクマノベルズ)P149には戦没将兵遺族救済基金についての記述がありますし、P173には宰相代理兼国務尚書であったリヒテンラーデ侯が、「多少はアメもしゃぶらせてやらねばなるまい」とか「締めつけるだけで統治は出来ぬ」などと言っています。現実問題として、平民の命を露骨に軽視していては統治する側の立場としてまずいのでは?無論不輸不入の貴族の荘園などでは限度を超えた搾取を行っている所もあったでしょうが、あまりにも悪質だと帝国政府から疎外されるでしょうし、限度があったでしょう。
> 惑星単位で大規模な機械化農業を行っているのではないですか? 銀英伝1巻154ページにそんな記述がありましたけど。
> そこでは「水のある惑星から大量の水(20京トン)を8つの乾燥惑星に運んで50億人分の食糧を増産する」という計画について書かれています。農業生産については農業資本が積極的に関わっていた可能性が高いですね。
いくら機械化が進んでいても250億という人口を養う以上、農業人口も相当な割合を占めたと思われますが、そういった農民に居住地を選択したり恒星間航行を行ったりする自由があったのでしょうか?貴族の荘園ならなおの事無理だったのでは?(でなければ悪質な領主の領地は無人になってしまいます)
> 私が言っているのは「定員」ではなく「収容限界人数」のことです。「収容限界人数」よりも「定員」というものは少なく定められるものです。「新世紀(ニュー・センチュリー)号」もまた「収容限界人数」は「定員」よりもまだ上の方にあったからこそ、900人以上の人数を搭載できたのでしょう。
> それに銀英伝世界においては1000万トンもの貨物を輸送できる輸送艦が存在しますし(銀英伝1巻 P190)、それから計算すれば、一般的な商船をどれだけ小さく換算してみたところで、最低50万トン程度の輸送能力はあると見るべきでしょう。またそれだけの輸送能力がなければ、銀英伝世界ではまともな通商すらできなくなるのではないかと思います。何しろ相手は全宇宙人口400億の世界なのですから。
> それだけの輸送能力があるのであれば、ちょっと貨物スペースを割いてしまえば、1000人程度の人数を隠蔽するための部屋など簡単に作れます。また艦船自体も非常に大きいですから、その秘密部屋を隠すための方法だっていくらでもあるでしょう。
> したがって、船に1000人程度を搭載する事自体はそれほど難しくはないと考えて良いのではないでしょうか。
No.1061
> 前にも言いましたが、銀英伝世界における艦船は全長400~1000mにまで達していて、現実世界における豪華客船などよりもはるかに大きいものなのです。そのような巨大な艦船における定員がたったの100~200人程度でしかないというのは少しおかしくはありませんか? 今時カーフェリーだって300人と20台の自動車程度は搭載できるでしょう。このような事情からすると、銀英伝世界における艦船の収容限界人数は最低でも3000~6000前後はあるのではないでしょうか。それからいくと、1000人という数字は船の搭載量からしてもそれほど多い人数であるというわけでもないのですよ。
どうも「定員」と「収容限界人数」がごっちゃになってしまっていますね。カーフェリーでの「300人と20台」とはどちらを指しているのですか?「収容限界」なら宇宙船の「定員」と比較する事自体が間違っているのでは?どうも自分はここらあたりで少し混乱してしまいました。宇宙船の定員については、第一巻P69のアスターテ会戦の戦闘参加人員数と艦艇数を参考に挙げてみます。
戦闘参加人員数
帝国軍…244万8600名
同盟軍…406万5900名
艦艇数
帝国軍…2万隻余
同盟軍…4万隻余
これから考えると,艦一隻あたりの定員は平均して100人程度という事になります(無論艦の種類によって違いはあるでしょうが)。民間船もどんなに大きくてもこれから考えれば定員が最低200人程度であってもおかしくはないでしょう。前にも言った通りいくらなんでも1000人単位の密航を頻繁に行っていてはさすがにまずいでしょうし、伝染病の蔓延や事故などの混乱が生じた場合、1000人単位も非公認の乗客がいては手に負えないのでは?1000人という集団を短い期間とはいえ管理するのも容易ではないと思いますが。
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- board2 - No.1093
Re: Re1021/1024:民主主義国家における軍人の責務と亡命問題
- 投稿者:智司
- 2000年06月26日(月) 16時11分
優馬さんへ
確かに私の方が若いです。
>貴君が議論している相手のハンドルネームは「冒険風ライダー」氏です。
ご指摘ありがとうございます。これまで気が付かなかったのは、全くの私の不注意です。すぐに「冒険風ライダー」氏に謝罪します。
>このような書き方も「君はルーマンを知っているかい?ぼくは知っているよん。」とい>う、結構スノビッシュな響きを伴うので、私は良い感じを持ちませんでした。
自分が知らない者として、読むと嫌みな奴だなと思ってしまいました。私としては、議論する上で、社会学まで踏み込まざるをえなくなるので、これ以上は書かないという意思表示に過ぎなかったのですが。しかし意図していなくても、「意図して「嫌味」な書き方をしている」ように読めてしまいます。忠告痛み入ります。今後、難しいですが、できる限り、こういう事のないように心がけます。
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- board2 - No.1094
Re: Re1083:立法府と行政府の違いと政治の本質
- 投稿者:智司
- 2000年06月26日(月) 16時26分
冒険風ライダーさんへ
まず、謝罪させて頂きます。ハンドルネームを勘違いしていたことを、優馬さんより御指摘を受けるまで気づかなかったことは、私の不注意であり、今後間違いのないように注意いたします。
先のご意見に対する私のレスは、「No. 1087」にあります。
取り急ぎ、謝罪をと思いましたので。
- 親記事No.906スレッドの返信投稿
- board2 - No.1095
Re1087/1088/1091/1092:長文な色々レス
- 投稿者:冒険風ライダー
- 2000年06月26日(月) 17時01分
>智司さん
<何故、議院内閣制(代議制)からファシズムは発生したのでしょうか。ファシズムは、手続き上民主的に政権を手にしたのですよ。これは立法府が機能しなかったからであり、マスメディアも国民もそれを支持していたからですよ。つまり誰もが支持していた(黙っていた)のです。何度もいってますが、ルイもヒトラーも、まさに国民を代表するかのように見えたのですから。
そのような時に、チェックシステムは働きません。歴史が証明しています。議会が必ず国民の利益をもたらすということは言えないのです。>
「ファシズム発生」などという特殊な事例を挙げて議会のチェックシステムに疑問を呈してどうするのですか? 私が言っているのは「民主主義国家における『通常の状態での』シビリアン・コントロールにおけるチェックシステム」についてなのですから、ファシズムなどという特殊事例を持ち出して反論するのは見当ハズレもいいところです。
それに何度も言ったように、ヒトラー等の独裁者出現の背景には、行政権力の権力の弱さによって深刻な政情不安に対応できなかったために国民自身が独裁者の出現を望んでいたという事情があるのですから、そのような異常事態における民主主義のチェックシステムと「『通常の状態での』シビリアン・コントロールにおけるチェックシステム」とが同列に並べられるわけがないでしょう。
後でも言いますけど、独裁制誕生の背景には極めて異常な事態が介在しているのです。その辺りはきちんと考慮していただきたいものなのですが。
<議院内閣制の場合は、内閣は議会の信任を受けているし、大統領はもちろん国民が選んでいるのだから、行政府は権力の正当性を有します。立法府も同様です。しかし軍部は有しません。すなわち行政府と立法府が互いを牽制する事は、正当性があるのですが、軍部が行政府を牽制することに正当性はないのではないでしょうか。だから、立法府が行政府のやり方に疑問を持てば、軍部を呼んで説明を求めればいいのです。行政府が暴走しようが、また立法府が軍部を呼ばなくて食い止められなくても国民の意思によるものだから、軍部が立法府に訴えるのは余計なお節介だし越権行為でしょう。軍部は国民から正当性を付与されているわけではないのですから。軍部に、受動能動という選択肢があるならば、それは恣意にすぎないでしょう。>
冗談じゃありません。いくら「国民の意思」が誤っているからといって、それを「国民の意思だから」と諦めて行政府の暴走を放置するのは政治に携わる政治家としても国防を担う軍人としても最低ですし、優馬さんがNo.1084で仰ったようにプロとしての基本的職業倫理に悖ります。政治はあくまでも結果が全てなのであり、それは民主主義国家においても例外ではありません。政治の道筋が誤ったものであるならそれを是正していく事こそが、民主主義国家に限らず、政治や国防に携わるものとしての当然の責務ではありませんか。
銀英伝1巻における帝国領侵攻作戦やアメリカのベトナム戦争においては、行政府の暴走に基づいて多くの犠牲者と著しい国力の浪費を国家にもたらす事になりましたが、そのような愚行は全て「国民の意思に基づいたものだから」などという理由で諦めなければならないというのですか? だとしたら、民主主義というシロモノは為政者にとってなんと都合の良い政治形態でしょうか。たとえどれほどまでに為政者が失政をやらかしたとしても「それは全て国民の意思に基づくものですから」などという言い訳で全て正当化できるわけですからね。こんなものは最低最悪の「無責任体制」でしかありません。
国民の生活を守り、国家を安定させるためにも、行政府にはまともな政治を行ってもらわなければならないし、立法府と軍部はそれぞれの専門分野において行政府の間違った政策を是正していかなければならないのです。
それから行政府と軍部との関係は、指揮・命令系統上から言ってもシビリアン・コントロールからしても、立場的には行政府の方が軍部の上に立ちますから(地位的には違いますが)、軍部だけが行政府の政策に対して意義申し立てをしたところで、行政府が余程の軍部に対する理解者でもない限り却下される可能性が極めて高く、だからこそ、行政府が誤った軍事政策を軍部に押しつけようとした時には立法府の力を借りる必要があるのです。そして何度も言うように、普通の民主主義国家においては軍部と立法府とが協力しあって行政府の政策を是正する事がきちんと認められているのです。例外は日本ぐらいのものでしょう。
いくら民主主義国家であっても、民意に基づいて国民に害を与え、国を滅ぼすなど論外です。民主主義の理想を唱える前に、現実の政治が倒れれば全ては終わりなのだという事実をどうか直視していただきたいものですね。
<たぶんアメリカなんかだと、受動能動という観点ではなく、制度(システム? ルール?)として、確立していたような気がします。つまり軍部には立法府に説明するしないという選択肢はなく、説明しなければならないとなっていたのではないですか。>
基本的に、まず行政府の政策決定に対する軍部の反応があり、それを議会が確認して軍首脳に証言の機会を与え、軍首脳が軍事的見地に立った証言を議会において行い、議会はそれを元にして行政府の政策を是正させるという形を取っています。また、行政府の軍部に対する過剰な政治的干渉(特に人事問題)が行われると、議会が主導してそれをやめさせるように行政府に働きかけています。
つまり軍部は立法府に対して受動的であったり能動的であったりと、その時その時で対応は様々で、一概にどちらであるかと決められるものではないのです。そしてどちらであろうとシビリアン・コントロールには全く関係のない事です。しょせんは議会が全ての主導権を握っているのですから。
<「行政府の権限の強弱」が間接的なもので、直接の原因は「代表されるものと代表するものの関係の喪失」にあるということに関しては、意見の一致をみたという事でよろしいですよね。>
確かに独裁制が確立する過程についてはほぼ意見は同じみたいですけど、上記の意見に関しては否です。私は「代表されるものと代表するものの関係の喪失」という原因など全く信じていません。しょせん人間は「民主主義の理念」などよりも「自分の生活」の方が大事なのです。自分の生活が危ういという時に、いちいち「民主主義の理念」に拘る人間なんて余程の教条主義者以外、まずいませんよ。
銀英伝においてもその事を露骨に示している描写があります。
銀英伝1巻 P189下段
<「我々は解放軍だ」
取り残された農民や鉱夫たちの群に、同盟軍の宣撫士官はそう語りかけた。
「我々は君たちに自由と平等を約束する。もう専制主義の圧政に苦しむことはないのだ。あらゆる政治上の権利が君たちには与えられ、自由な市民としての新たな生活がはじまるだろう」
彼らが落胆したことに、彼らを迎えたのは熱烈な歓呼の叫びではなかった。おもしろくもなさそうに宣撫士官の情熱的な能弁を聞き流すと、農民の代表は言ったのだ。
「政治的な権利とやらよりも先に、生きる権利を与えてほしいもんだね。食糧がないんだ。赤ん坊のミルクもない。軍隊がみんな持っていってしまった。自由や平等より先に、パンやミルクを約束してくれんかね」>
どうです? これが人間というものなのです。自分の生活が困窮している時に一体誰が「民主主義の理念」などに拘るというのでしょうか。自分たちの生活を保障してくれるのであれば、たとえ相手が独裁者であろうと庇護を求めようとするのは、人間としての生存本能的な当然の行為ですらあるのです。だからこそ民主主義というものは極めて貴重な政治形態なのであって、スターウォーズ構想におけるレーガン元大統領の説明も、これを前提として出してみたのですけどね。
ヒトラーなどの独裁者誕生にも「国民生活の困窮」という全く同じ背景があったのです。対外的な政情不安や世界恐慌による大量失業者の続出などで国民に全く余裕がなかったというのに、そのような中で政治に対するまともなチェックシステムが働くはずがありません。このような事態を発生させないためにも、行政府は強大な権限を持つべきなのです。
だから私は独裁制誕生の原因に「代表されるものと代表するものの関係の喪失」などという原因を挙げるような考え方を「民主主義的理想論」と規定したのです。人間というものはそこまで理想に殉じる事ができるような生物ではないのですよ。そのあたりをどうか直視していただきたいところなのですが。
<民主制という事なので、行政・司法・立法は国民が選出した、すなわち国民の信任を受けていたが、行政が暴走したという設定で良いですか?
ま、どうしようもないですね。状況が多岐に渡るので一言で言えませんが、物理的強制力たる軍隊を有している行政の暴走は、暴走してしまったらそれまでです。そうした行政を選んだ国民が悪いというだけです。
そもそも行政が暴走する前に司法・立法が牽制して食い止めなければならないわけで、その為の方法は制度によって異なるでしょう。行政の暴走を食い止めるというだけであれば、簡単なのは行政の権限をできる限り弱くする事ですね。もっとも立法あるいは司法の権限がそれだけ強くなるわけだから、こちらが暴走する危険性があるけど。
だから三権のバランスを保ち、そして手続きを踏むことをきちんと守らせることですね。
抽象的だけど全般というのであれば、これくらいしか言えないですよ。>
いえ、これで結構です。これでだいたい智司さんの考え方が理解できましたので。
はっきり言いますと、智司さんってずいぶんと諦めの早い人なのですね。「行政の暴走は、暴走してしまったらそれまでです」って、そこまで簡単に諦めてしまったら国民が害を蒙りますし、国家だって簡単に滅亡してしまうではないですか。そもそも民主主義という政治形態はそのような「行政府の暴走」を止める事ができるところにこそ、本当の意義があるのではないのですか?
もちろん、行政府の暴走を事前に食い止めるための方策も重要ですが、それと同時に、万が一行政府が政治的に暴走してしまった時にその暴走を食い止めるための努力を、国民や政治家は行わなければなりません。そして民主主義国家では、そのためにこそ立法府があり、言論の自由を謳歌するマスメディアがあり、国民の権利を守るための司法などといった様々なチェックシステムがあるのではないですか。そして最終的に行政府の暴走を食い止めるための責任もまた、全ての国民が負わなければならないのです。それこそが本当の民主主義というものでしょう。
民主主義という政治形態は、ただ維持していくだけでも膨大な労力と責任感がいるものなのです。そのような民主主義の中において、たかが行政府が暴走した程度で「暴走したらそれまでです」などとあっさり諦めてしまうくらいであれば、さっさと民主主義などやめて専制政治の時代に戻ってしまった方が良いですね。そのような似非民主主義に存在価値など一切ありません。
私の主張は暴論に聞こえるかもしれませんが、これが民主主義の厳しい現実であるという事は覚えておいていただきたいものですね。
<これは「軍部が立法府に提案する際に、能動的なのか受動的なのか」という問題とも絡んできます。戦争の「相手」と「時期」、「勝利条件」を定めるのだから、これを受けて「戦術を展開」するのが軍部です。ところが軍部が「能動的」に議会に意見陳述するというのであれば、「戦略→戦術」のプロセスが「戦術→戦略」になりおかしいですし、行政が戦略をたて、軍部がそれをおかしいと感じて議会に戦略を変更するように訴えるのは軍部の越権行為になります、戦術であれば、軍部の問題なのだから自己完結しなければなりません。というわけで上記になるのです。>
軍部が議会に対して意見陳述するその内容は戦略でも戦術でもありません。それよりもさらに上位に位置する「政治」、特に「予算・人事問題」です。というのも、これらは「政治」であるにもかかわらず、軍隊指揮・統率・管理にも重大な影響を与えるからです。
たとえば国家の軍事予算が激減すれば、当然の事ながら軍は縮小せざるをえず、導入予定の兵器が調達できなくなったりしてしまい、ひいては軍の軍事行動等も著しく制限されてしまいますし、軍部の人事権を全て行政府に握られてしまうと、軍人が行政府に対する心理的圧迫を覚え、軍部が行政府の政策にひたすら盲従するようになってしまうのです。
実際、アメリカのベトナム戦争においては、このような行政府の軍部に対する過剰な政治的干渉がアメリカ軍の軍事行動の末端に至るまで悪影響を与え、これがベトナム戦争の決定的な敗北原因となってしまったのです。
このように「行政府の政策や政治的行為が軍部の軍事行動に悪影響を与える事がある」という事実が厳然として存在する以上、行政府の政策が不当であると認識したならば、軍部は議会に対して軍事的見地に立った意見を述べ、行政府の不当な政策を是正するように働きかけなければならないわけです。もちろん、そうでない場合には行政府の命令に黙って従うのが当たり前ですし、自分の意見が通らないからといって暴力で解決しようというのは明白な違反行為ですが。
<同盟の政治体制において、三権の権限がどうなっているのでしょうか? ただ冒険ライダーさんは大統領制を良しとしているので「権限の強弱」に関していえば、立法府が弱く行政府が強い事は是とするはずなので、書き違えたのでしょうか?>
???私がいつ「立法府が弱く行政府が強い事は是とする」なんて事を言いました? 「行政権力は強くなければならないからこそ、立法府のチェックシステムは確立されるべきである」とは言いましたけど。そして私のこの考えを一番理想的に実行している実例が「たまたま」アメリカ大統領制だっただけなのであって、アメリカ大統領制をよく取り上げているのは別にそれ以上の意味は持っていません。行政権力が強く、かつ立法府のチェックシステムが完璧に確立されてさえいれば、政治形態は大統領制だろうが議院内閣制だろうが別に何でも良いのですけどね。だからこそ私は政治形態にはあまり拘らなかったのですけど。
それから「銀英伝世界における立法府の弱さ」については、このスレッドの一番最初の投稿を読んでみてください。そこにちゃんと書いてありますから。ついでにこのスレッドにおける議論の流れも全て読んでいただければ、私としてもありがたいのですけど。
>優馬さん
<「三すくみ」というと、軍部から立法府に対して恒常的かつ積極的働きかけを行っているというイメージになってしまいますが、それは活動的な立法府を持つ米国政治でもあまり見られないことです。軍人が「政治的関与を控える」というのは、民主主義国における一般的な軍人の職業倫理でもありますし。立法府からのチェックやコントロールは積極的にありますが、軍部からはない。「相互牽制」という表現は少し誤解を招く余地があると思います。>
「相互牽制」という言葉は「まあ一応軍部は立法府に対して意見を述べているのだし、最初の投稿に『3すくみ』の具体的内容について書いているのだからこれで良いか」と思って書いた言葉だったのですが、確かにやや誤解を招く言葉ではあったかもしれません。
不幸にも表現能力の貧しさで、立法府・行政府・軍部の3つの関係を表す言葉がこれぐらいしか思い浮かばなかったのですが、もちろん「相互牽制(3すくみ)」というのは「軍部から立法府に対して恒常的かつ積極的働きかけを行っている」という意味で書いたわけではない事はここで宣言しておきます。
優馬さん、御指摘ありがとうございます。m(__)m
>平松さん
申し訳ありませんが、前半の2つについてはパスさせてください。ちょっと同じ事の繰り返しになってしまっているような気がしますので。
というわけで、農業事情と艦船事情について述べます。
<いくら機械化が進んでいても250億という人口を養う以上、農業人口も相当な割合を占めたと思われますが、そういった農民に居住地を選択したり恒星間航行を行ったりする自由があったのでしょうか?貴族の荘園ならなおの事無理だったのでは?(でなければ悪質な領主の領地は無人になってしまいます)>
これは例の惑星単位での大規模な食糧生産を行った後、商船が食糧を各惑星に輸送するシステムが整備されていたのではないでしょうか。また惑星規模となると当然ながら大規模な機械化が進んでいたでしょうし、また現代の技術をはるかに上回るコンピュータ中央制御システムなども整備されていた事でしょう。銀英伝1巻における食糧増産計画では「8つの惑星で50億人分の食糧を増産する」という事になっていますし。
したがって、農業生産は農業資本によって極めて集中的かつ効率的に運営されており、それほどまでに農業人口は必要というわけでもなかった、という事で良いのではないでしょうか。
>艦船事情
どうも私のミスで混乱を招いてしまっているようで申し訳ありません。m(__)m
実は艦船事情については私なりの裏設定を考えており、それに基づいていろいろと述べていたのですが、どうも上手くいかなかったようです。そこで今回は少し銀英伝世界における艦船事情について少し説明してみる事に致しましょう。
まず、銀英伝世界における艦船の全長はだいたい400~1000mほどもあります。にもかかわらず、定員がたったの100~200しかいない。この大矛盾をどのように整合すれば良いのかについて、私なりに答えを出してみました。
まず、商船・軍艦問わず、次のような共通した事情があります。
1. 動力部(核融合炉)の占める割合が大きい
2. 艦船システムの大半が自動化されている
次に商船・軍艦にはそれぞれ次のような事情があります。
商船:大量の貨物を積載するために大部分のスペースが割かれている
軍艦:装甲と兵器やレーザーエネルギーの貯蔵庫、および兵器発射装置に
大部分のスペースが割かれている
このような事情から、銀英伝世界における艦船はその大きさにもかかわらず、定員がたったの100~200までに制限されているわけです。
で、この「定員」と「収容限界人数」をごちゃ混ぜにしてしまった事が混乱を招いてしまったわけですが、私はこの貨物スペースに人間を搭載すれば「定員」の何十倍もの人数を船に乗せる事ができるし、貨物スペースを少し割いてしまえばたちまち大量の亡命者を匿える秘密部屋を作る事ができると考えたわけです。何しろ商船の貨物輸送量は最低でも50万トン以上ですから、人間を乗せる余地も、それを隠す仕掛けを施す余地もいくらでもあります。ついでに衛生上の処置を施す余裕だってあるでしょう。
また集団にすると危険と言うのであれば、50~100人ずつの小集団に分けて匿ったり、隠し部屋の扉が外部からしか開ける事ができないとかいった手段が使えます。また、いざという時に隠し部屋の部分を商船から切り離し、亡命者を「処分」してしまうという方法も安全を確保する手段としては結構使えます。まあこれは「最悪の手段」ではありますが。
従って私は、商船に大量の人間を搭載する事はそれほど困難でもないと考えたわけです。御理解いただけたでしょうか?
ところで、どうもこのままだと永遠に2人で亡命問題についての論争が続いてしまいそうな気がしますので(^^;)、ここらへんで逆に私が質問してみる事に致しましょう。
平松さんは帝国から同盟へと向かう亡命者が年間どれくらいの人数いて、また一回あたりの輸送で運べる亡命者の人数はどのくらいだと考えていらっしゃるのでしょうか?
- 親記事No.1005スレッドの返信投稿
- board2 - No.1096
Re: 別キャラとして
- 投稿者:新Q太郎
- 2000年06月26日(月) 20時21分
> ・したたかな地球教徒
> ・最終的には残った僅かな支持者と共に、再び地球の土を踏んでまた一から出直しとなる。
名前はジョー・ユーウというのはどうでしょうか(笑)。
手なようです。
- 親記事No.906スレッドの返信投稿
- board2 - No.1097
Re1095:食糧問題と亡命問題
- 投稿者:平松重之
- 2000年06月27日(火) 04時17分
冒険風ライダーさん
> 申し訳ありませんが、前半の2つについてはパスさせてください。ちょっと同じ事の繰り返しになってしまっているような気がしますので。
確かに同じ事の繰り返しになっていましたね。まあ、無理に結論を出す必要もありませんし。
> これは例の惑星単位での大規模な食糧生産を行った後、商船が食糧を各惑星に輸送するシステムが整備されていたのではないでしょうか。また惑星規模となると当然ながら大規模な機械化が進んでいたでしょうし、また現代の技術をはるかに上回るコンピュータ中央制御システムなども整備されていた事でしょう。銀英伝1巻における食糧増産計画では「8つの惑星で50億人分の食糧を増産する」という事になっていますし。
> したがって、農業生産は農業資本によって極めて集中的かつ効率的に運営されており、それほどまでに農業人口は必要というわけでもなかった、という事で良いのではないでしょうか。
「50億人分の食糧」と言うのは1年間に50億人を養えるだけの量という意味なのでしょうか?だとすれば、年間の帝国の全人口の5分の1の食料をフェザーン資本が握っているという事になりますが、ダミーとはいえ、たった3つの民間企業にそれだけの食糧増産計画を任せたりするでしょうか?「50億人分の食糧」と言われてもどのくらいの期間食べられる量なのかよく分かりませんが、これも解釈が分かれる所でしょう。
> >艦船事情
>
> どうも私のミスで混乱を招いてしまっているようで申し訳ありません。m(__)m
ご丁寧にありがとうございます。こちらこそいささか読解力を欠いていたかも知れません。m(__)m
> 実は艦船事情については私なりの裏設定を考えており、それに基づいていろいろと述べていたのですが、どうも上手くいかなかったようです。そこで今回は少し銀英伝世界における艦船事情について少し説明してみる事に致しましょう。
>
> まず、銀英伝世界における艦船の全長はだいたい400~1000mほどもあります。にもかかわらず、定員がたったの100~200しかいない。この大矛盾をどのように整合すれば良いのかについて、私なりに答えを出してみました。
> まず、商船・軍艦問わず、次のような共通した事情があります。
>
> 1. 動力部(核融合炉)の占める割合が大きい
> 2. 艦船システムの大半が自動化されている
>
> 次に商船・軍艦にはそれぞれ次のような事情があります。
>
> 商船:大量の貨物を積載するために大部分のスペースが割かれている
> 軍艦:装甲と兵器やレーザーエネルギーの貯蔵庫、および兵器発射装置に
> 大部分のスペースが割かれている
>
> このような事情から、銀英伝世界における艦船はその大きさにもかかわらず、定員がたったの100~200までに制限されているわけです。
> で、この「定員」と「収容限界人数」をごちゃ混ぜにしてしまった事が混乱を招いてしまったわけですが、私はこの貨物スペースに人間を搭載すれば「定員」の何十倍もの人数を船に乗せる事ができるし、貨物スペースを少し割いてしまえばたちまち大量の亡命者を匿える秘密部屋を作る事ができると考えたわけです。何しろ商船の貨物輸送量は最低でも50万トン以上ですから、人間を乗せる余地も、それを隠す仕掛けを施す余地もいくらでもあります。ついでに衛生上の処置を施す余裕だってあるでしょう。
> また集団にすると危険と言うのであれば、50~100人ずつの小集団に分けて匿ったり、隠し部屋の扉が外部からしか開ける事ができないとかいった手段が使えます。また、いざという時に隠し部屋の部分を商船から切り離し、亡命者を「処分」してしまうという方法も安全を確保する手段としては結構使えます。まあこれは「最悪の手段」ではありますが。
> 従って私は、商船に大量の人間を搭載する事はそれほど困難でもないと考えたわけです。御理解いただけたでしょうか?
技術的には問題がない事は理解出来ました。ですが、定員が200人程度なら、自分達の数倍の居候を密かに管理するのはやはり難しいのでは?前にも書きましたが、仮に事故による混乱や暴動などが起こったら手がつけられないでしょうし、万一伝染病などが蔓延したら船医だけでは手が足りなくなるでしょう。通常の客船なら近くの惑星に寄港するか当局に連絡すればいいでしょうが、亡命者を大量に輸送していてはそうもいきません。この意味でも亡命者は少数の方が管理・統制しやすいのでは?
> ところで、どうもこのままだと永遠に2人で亡命問題についての論争が続いてしまいそうな気がしますので(^^;)、ここらへんで逆に私が質問してみる事に致しましょう。
> 平松さんは帝国から同盟へと向かう亡命者が年間どれくらいの人数いて、また一回あたりの輸送で運べる亡命者の人数はどのくらいだと考えていらっしゃるのでしょうか?
自分としては一回あたりで運べるのは普通の民間船で多くて50人から100人が限度だと考えています。これが200人の定員で無難に管理出来るギリギリの数字でしょう。年間の亡命者数は…うーん、これは帝国内の非合法の亡命者輸送業者及び亡命者輸送を兼業としている帝国・フェザーンの商船の数及び規模が分からないので何とも言えません。彼らも年がら年中亡命者の輸送ばかりを行っている訳でもないでしょうから、大した数ではないのでは?
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もうひとつの「三すくみ」
- 投稿者:優馬
- 2000年06月27日(火) 08時00分
冒険風ライダーさんの議論に触発されて、もう一つの「三すくみ」について書きたくなりました。退屈かもしれませんがシビリアン・コントロールにも多少関係がありますので、ご容赦を。
この「三すくみ」は、政府の民主的統制に関するものです。
民主主義国家においては、「国民」と「政治家」と「官僚(もちろん軍部を含む)」は、相互牽制する「三すくみ」になっていないといけません。
「国民」は、「官僚」には弱く、「政治家」には強い。
(国民は法律制度の適用を受ける立場であり、権限を持つ官僚には弱い。しかし政治家に対しては投票行動や陳情を通じてコントロールすることができる。)
「官僚」は「政治家」に弱く、「国民」に強い。
(選挙で選ばれた政治家は、官僚を人事や予算を通じてコントロールすることができる。)
「政治家」は「国民」に弱く、「官僚」に強い。
この「三すくみ」が健全に成り立っているとき、政府は民意を反映してちゃんと機能します。
昨今の日本政府の機能不全は、この「三すくみ」の機能不全と捉えることができます。「三すくみ」の相互作用がどこかで断絶しているのです。
「官僚」は国民をしっかり統制しています。
「国民」は政治家に要望を伝えています。(日本の政治家は卑屈なくらい「民意」を気にする)
「政治家」は官僚を・・・コントロールできていません。
「官僚」の独立性と割拠性があまりに強く、政治家を通じての民主的コントロールが効いていないところが問題なのです。(「経済成長」という「国家目標」のコンセンサスがあり、全体のパイが拡大して分配の問題がシリアスでなかった時代には「政治」の判断は重要ではなかったのですが、今や時代は変わりました。)
人事も予算も、官僚組織内部で決めたものを形式的・象徴的に政治家に承認してもらうということが今でも行われています。人事・予算に対して政治家が「国民から負託された仕事」として本格的に関与しようとすると、たいへんな抵抗があります。
一方で、「政治家は狡くて汚く、清潔な官僚のように国のために私心のない貢献ができない」という誤ったイメージが広く流布されていました。しかし実際の話は、どうしようもない例外を除いて、日本の政治家のレベルはそう悪くないのです。今回の総選挙で若返ったこともあり、代議士の質は向上しています。
にもかかわらず、現実に日本の政治の「成果」は貧困です。それは実は、政治家の無能ではなくて、官僚組織の側の機能不全だと私は考えています。官僚組織の現状を変更しなければならない「公約」については、それを実行する能力が、現在の日本の官僚機構にはないのです。それは「統帥権の不可侵」を掲げて暴走した戦前の軍部と同様のシステム的欠陥です。
軍部官僚への「政治」の関与手段があまりにも乏しかった戦前日本は、亡国の憂き目を見ました。ベトナム戦争では、誤った「政治」の介入が、正当な軍事的判断(戦争のプロとしての冷徹な判断)を狂わせました。
官僚組織は、政治にチェックされなければならない。(官僚組織は暴走する。)
しかし行政府だけのチェックでは「チェック」そのものの信頼性が十分でない。(行政府も暴走する。)
そこで立法府をもチェックに参画させ、チェック&バランスの質の向上を図る。(立法府まで暴走するということも、それは理論的にはありうる。しかし、確率は激減する。なぜなら多数の目に晒される公開の場での討論は、ニセモノを看破する力があるから。) ・・・米国の知恵には、学ぶところ多そうですね。