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- board4 - No.463
初めまして
- 投稿者:タカシ
- 2001年07月18日(水) 20時45分
初めまして、タカシといいます。
何気なく田中芳樹と検索してここにたどりつきました。
創竜伝は二巻の途中で放り出してしまったのでイマイチここの話題には付いて行けないです。
出来たら反・銀英伝などのコンテンツを進めて欲しいな~と思います。
- 親記事No.463スレッドの返信投稿
- board4 - No.464
Re:初めまして 私も初書き込みです!
- 投稿者:ブリリン
- 2001年07月18日(水) 21時42分
初めまして、皆様 そしてタカシさん。
> 出来たら反・銀英伝などのコンテンツを進めて欲しいな~と思います。
最近、過去に議論し尽した内容が多い気がします。
反・銀英伝を進めたいのでしたら、一度ザ・ベストをご覧になって
違った視点からのお話を進めていただくとうれしいです。
でも、これは私の個人的な意見です。書き込みされると盛り上がるかもしれません。
管理人様・今まで書き込みをされた皆様へ
「有難うございます!」なんか自分だけでモヤモヤしていたのですが、
どうしてこんな気持ちになるのかはっきりしました。
先ほど少し書きましたが、最近、過去に同じ争点で話が進められた内容が多いですね。
(評論を入れる事が問題ではなく、入れた事で作品の質を下げてしまった。)・(ルールの問題)など。
レスされる方の感情を押さえた紳士的な書き込みを拝見しておりますと、
「過去ログを見てから書き込んで欲しいなぁ。」とずっと思っていましたので・・・。
*正しく入れたつもりですが、メールアドレスがうまく入りません。何度やっても入りませんので、記入しないで送信いたします。
- 親記事No.458スレッドの返信投稿
- board4 - No.465
Re:「(法で)禁止されている」と「いけない」と…
- 投稿者:恵
- 2001年07月19日(木) 03時21分
こんにちわ、恵です☆
> あれ、このテーマのツリーの下に繋げたつもりだったんですけどね?
> 単独ツリーになっちゃってる。
ごめんなさい、別に無視したわけじゃないんです(^_^;)
ただ、わたしとしては、新Q太郎さんのご意見にほぼ同感でしたし、舌足らずではありましたけど、わたしもずっと同様の趣旨の主張をしていたつもりでしたから。新Q太郎さんの解説と見解はわたしのよりもとてもわかりやすくて、あらためて感心させてもらいました☆(でも、これだけではなんだかつまらないので(笑)、一応コメントさせていただきますね)
> えーとね、どっかでずれてる感じがするんですが、
> 結局「いけない」という意味をどのように捉えるか、という問題ですね。
>
> 例えば写真。
> 日本では、陰部をはきり写した写真や幼児のポルノ写真を撮って発表するのは、たしか法律で禁止されていて、やると後ろに手が回ります。そういう意味で、これは確かに「いけない」。
> しかし、風景写真や記念写真でも、ピンぼけ、露光不足、或いはカメラの蓋をあけてしまい真っ黒クロ・・・というのは、一応「いけない」と言って差しつかえないのではないでしょうか。
> もちろん、ピンボケは日常の異化作用だ!とか真っ黒のフイルムは無と破滅、そして再生の隠喩だ…とか主張するゲージツ化もいるでしょうが、一応そういう写真が出てきたら記念撮影を依頼した人は怒るし、大方のコンテストは落選します。
> 他にも「頭上の余白は敵」とか「ピーカン不許可」とかはありますが、それは片寄っている(一部笑)としても、そういう基準が厳然として「写真」にあると言えるでしょう。
>
> 小説でも例えば、田中氏自身が某ベストセラー「ノ○ウェイの森」を批判して「文末を数えたら、『…と言った』が○○個所もあった。こんな陳腐な表現をしていいのか」と冷笑したことがありました。
> これはおそらく田中氏が、「小説はワンパターンで単純な文末を繰り返しては『いけない』」と思っていたからの言葉でしょう。
>
> あるいは小説中ですが、「かの諸葛亮孔明は…」「字と名前を一緒にするな、諸葛孔明か諸葛亮だろう」と論難するくだりがあります。
> これも別に法律でそう呼べと決まっているものではない、言葉(呼称)なんてオレがどう呼ぼうと勝手だ、といえばそれまでです。しかしスタンダードから外れる、いけない、という評価も厳然として存在する。ということです。
> これらと同じと思いますがどうでしょう。
上でも言いましたけど、ご意見、概ね同感です☆
そして、新Q太郎さんのご意見を受けて、自分なりに少し考えをまとめてみました。
「表現」(写真・小説・絵画・デザイン・陶芸etc...)には、間違いなくルールは存在すると思います。ただし、それは「法律違反」という規制的な意味合いだけではなく、「表現」そのものの質を向上させる「摂理」的な意味合いとして、です。
たとえば、新Q太郎さんがご指摘された写真におけるピンぼけ、露光不足、頭上の余白は敵、ピーカン不許可などもそうですし、デザインなどでも、相性の悪い色同士の組み合わせ、バランスの悪いレイアウト、使用写真のモアレ現象など、「表現」の質を下げてしまう「してはイケナイこと」があります。(もちろん、逆に「~を~すれば美しくなる」という摂理もありますけどもね☆)そして、全ての「表現」に共通して言えるのは、その「してはイケナイこと」をあえてチャレンジすることは別に「違法」ではない、ということです。ただ、「摂理」に反しているが故に、それを目にした人が、少なからず不快な思いをしてしまうというだけで。
そういうわけで、新Q太郎さんの
「スタンダードから外れる、いけない、という評価も厳然として存在する。ということです」
というご意見は、とても的を射ていると思います。
わたしの場合、詰め寄ってこられた人が法律的な意味合いで「小説にルールはない!」と主張されるものですから、そういう意味では「ルールはない」でしょうね、と合意したんです。今となっては、本当はここまで踏み込んで意見するべきだったという思いもありますので、自分自身にもまたまた反省しています。(まだまだ議論のまとめ方の勉強が足りません、お恥ずかしい限りです…(*^_^*;)
結局、創竜伝の社会評論はこの作品における癌みたいなものですから、「小説に作者の声が入ってはイケナイ」の「摂理」が正しい証明であり、悪い見本だと思います。これを良い意味での横紙破りとして評価するには、小説が「売れている・売れていない」の判断ではなく、摂理に反したけれども作品の質が向上したという根拠を、明確に証明をしなくてはなりません。それがクリアされてから、はじめて「小説にルールはない!」と主張できるのではないでしょうか。
なお、創竜伝が売れている理由は、過去にも議論されましたので、ここでは省かせていただきます。もちろん、その理由が社会評論ではないことだけは確かなようですけどね(笑)
以上、わたしなりにまとめさせていただきました☆
新Q太郎さん、いかがだったでしょうか?
- 親記事No.388スレッドの返信投稿
- board4 - No.466
Re:スタイルというか手法
- 投稿者:S.K
- 2001年07月19日(木) 14時14分
> 「不心得」な警官や「良心的でない」政治家の「(悪事)に真面目な」秘書などが、権力を振りかざして主人公達に身勝手な正義や自己犠牲を強いようとするときに、「穏和で従順とは言えない」主人公達が、その警官や秘書にその権力やプライドのよりどころである
> 職業を痛烈に皮肉る、のは劇中、不自然ではないですし、そのようなシーンでしか見たことがないのですが、と、言うことです
ご返答感謝いたします。
登場人物の、状況に対する感情の動き程度は「人それぞれの正義」で認めるにやぶさかではないのですがト書き、ナレーション部分で公安警察を貶める記述が確かまだ日本が舞台の頃(1~4巻?)にありました。
> 作中人物が作中人物を最大限侮辱しようとしてるシーンなんだから
> 当たり前じゃないんですかね?これが「世の中には真面目な警察の
> みなさんも一杯いて、命がけで事件を解決しているには頭が下がりますが…」などと前置きしてたら随分間抜けな小説だと思いますが
作者の腕と思考的方向性の問題でしょう。
そういう事を言いかねない主人公を要して内藤泰弘氏の「トライガン・マキシマム」や友野祥氏の「カルシファード」シリーズは傑作ですし。
> 私も立派な警官のみなさんがいることは承知してますけど
> 警官と喧嘩になるようなことがあれば警察をひっくるめて皮肉言うと思いますよ?喧嘩ですもの
警察自体に罪がないとのご認識でしたら「貴様は警察の恥さらしだ!今すぐバッジを返してのたれ死ね」とおっしゃれば済むのでは?
>
> 職務に忠実な良心的な警官も巻き込んで犠牲にしてしまうシーンも
> 確かあったように思いますが、それについて良心が咎める場面も、主人公達が正義の味方でもなんでも無いことを認識している場面も
> 繰り返しでてきたように思いますが、それは作者の意識としては考慮されないのでしょうか?
>
「正義の味方」でないのはよく判っておりますが、そのくせ言い訳じみた理屈もよくこねくり回す(特に年長組二人)のでピカレスクヒーローの負の爽快感もあまり感じませんし、自分達以外は根本的にどうでも良くて当の自分達は不死身ときてますから「正義も悪も及ばない命ぎりぎりでの闘争」にも該当しない訳で、これではなかなか共感するには至れません。
ついでに作者は一応の言い訳をさせた上で「仕方なかった」に落ち着けてる訳ですから考慮してやっぱり「じゃあ警察の無い国に引っ越せば?あるんなら」て所ですね。
> 上級国家公務員キャリアや検察、公安なんかが悪者扱いの物語は
> 結構見かける気がしますが…キャリアなんて、キャリアが…みたいな台詞があると屑ですか?う~ん?違うような気がするけどなぁ
キャリアの腐敗を切り口に制度全体の腐敗と矛盾を追及する本格小説や、通俗的な「キャリア」という概念を娯楽向けに単純化して使う本当にお軽いライトノベルは結構多いですしそれは構わない訳です。
「創竜伝」はそういう意味で正に「中途半端のロクデナシ」な訳です。
> 時代劇なんかだと回船問屋や口入れ屋は出てきた時点で悪役決定ですよね?これは、貿易業や人材派遣業への職業差別意識ですか?
> だとすると気をつけないとなぁ(==;;;
>
実際いわゆる勧善懲悪劇でも主人公が弱者を装った卑劣な悪漢に騙されて、実は人知れず善行を積み重ねているが対人関係に極めて不器用な「悪役的職業」の人間にあわや危害を加えそうになる話も少なくないですから本当に気をつけた方がいいですよ。
黄門様ご一行はそんな時八兵衛が引っかかってもちゃんと弥七君が真実を調査してくれてますから安心ですけど。
> あ、人肉は美味しいらしいですね(特に脳味噌)
> 生理的嫌悪感や、倫理的なことは別にして、理論的には
> (薬膳としての効能は高いと言う方が適切か?)
> でも実際には共食いは病気になりやすいのだそうで
> ま、雪山で遭難でもしたら、その時に考えます
>
あれについては本当に尖り過ぎたと反省しておりますのであまりご無理はなさいませんよう。
それでは失礼します。
- 親記事No.455スレッドの返信投稿
- board4 - No.467
いや、有り難いんですがあれは私も悪いので
- 投稿者:S.K
- 2001年07月19日(木) 14時38分
恵さん、直の応答でははじめまして。
お言葉は大変有り難いのですが、管理人さんの例はともかく私の件のあれは自分でも悪趣味で非礼だと思いましたのでくらさんにもお詫びいたしましたが恵さんに擁護いただける程のものではないです。
ただその上で今度はまともな反論をひろさんにいたしておりますので宜しければご一読ください。
恵さんがランゼルさんと議論されていた“勧善懲悪”にも少々触れておりますので。
ともあれお心遣い感謝いたします。
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- board4 - No.468
フェザーン自治領の存在がおかしい
- 投稿者:マクベイ
- 2001年07月19日(木) 19時12分
はじめてかくんですが
いやはや銀英伝のはなしはおもしろいですね。
そこでちょっとはなしたいのですが
フェザーンになぜ自治政府が登場したかということなんです。
当然,自治領政府ができるまではフェザーン周辺でも同盟軍と帝国軍との戦争がおきたはずなんですね
なのにフェザーン自治領の右と左に同盟と帝国が存在する・・・
なんかおかしいとおもうんですね。
同盟軍と帝国軍はフェザーン回廊周辺で戦争をしていたと仮定すると
回廊の両辺には帝国か同盟の同じ勢力が存在していたとおもうのですね。
イゼルローンには難航不落の要塞があるのでヤンがイゼルローンを占領した時点でイゼルローンから見て同盟領方面の帝国領は事実上同盟領になるわけですから,回廊の両辺に異なる勢力が存在しますよね。
ですがフェザーンには要塞など当時存在しませんでしかたら・・
ですからフェザーン自治領政府が仮にできたとしても
そんなに上手く 左が同盟 右が帝国 ってそんなに上手くわけれるんでしょうか?
帝国は「絶対不可侵」ですから領土を分けたりするわけありませんし・・・
フェザーン自治領そのものじたいが矛盾してるんだとわたしはおもいます
(もしかして既出ですか?)
- 親記事No.468スレッドの返信投稿
- board4 - No.469
Re:フェザーン自治領の存在がおかしい
- 投稿者:不沈戦艦
- 2001年07月20日(金) 09時51分
> はじめてかくんですが
> いやはや銀英伝のはなしはおもしろいですね。
>
> そこでちょっとはなしたいのですが
> フェザーンになぜ自治政府が登場したかということなんです。
> 当然,自治領政府ができるまではフェザーン周辺でも同盟軍と帝国軍との戦争がおきたはずなんですね
> なのにフェザーン自治領の右と左に同盟と帝国が存在する・・・
> なんかおかしいとおもうんですね。
> 同盟軍と帝国軍はフェザーン回廊周辺で戦争をしていたと仮定すると
> 回廊の両辺には帝国か同盟の同じ勢力が存在していたとおもうのですね。
> イゼルローンには難航不落の要塞があるのでヤンがイゼルローンを占領した時点でイゼルローンから見て同盟領方面の帝国領は事実上同盟領になるわけですから,回廊の両辺に異なる勢力が存在しますよね。
> ですがフェザーンには要塞など当時存在しませんでしかたら・・
>
> ですからフェザーン自治領政府が仮にできたとしても
> そんなに上手く 左が同盟 右が帝国 ってそんなに上手くわけれるんでしょうか?
> 帝国は「絶対不可侵」ですから領土を分けたりするわけありませんし・・・
> フェザーン自治領そのものじたいが矛盾してるんだとわたしはおもいます
> (もしかして既出ですか?)
「ザ・ベスト」の「反銀英伝1(↓)」をご覧下さい。私が書いたものですが、その話が最初に出てます。
ttp://club.pep.ne.jp/~yusuke.i/the-best01_a.html
- 親記事No.7スレッドの返信投稿
- board4 - No.470
反銀英伝 大逆転! リップシュタット戦役(72)
- 投稿者:不沈戦艦
- 2001年07月20日(金) 10時02分
ナイトハルト・ミュラー中将は、ローエングラム侯からの極秘の通信文に目を疑った。ヴェスターラントを見殺しにし、虐殺の模様を撮影する為の偵察艦を派遣するばかりか、虐殺を阻止しようとする勢力の妨害をせよ、というのであるから、驚かない方が無理であろう。
「本当に、これはローエングラム侯からの命令なのか?参謀長あたりが、侯の名を騙って出したもの、としか思えぬ内容だ。しかし、命令は命令であるし、問い返している時間もありはせぬ」
ミュラーは苦慮していた。信じられない内容とはいえ、命令自体は正式なもので逆らう訳にもいかず、しかもヴェスターラントまでの移動に費やす時間を考慮すると、再度確認する暇もない。
「命令。偵察艦一隻をヴェスターラントに急行させよ。そして旗艦以下、二千隻がその後に続く。指揮は私が直接執る。この場に残る一万は、分艦隊司令のカレル准将に一任する」
ミュラーは、自ら指揮を執ってヴェスターラントに向かうことを決断する。程なく、二千隻の艦隊を率いて、ヴェスターラントへの移動を開始した。
ガイエスブルグでは、マントイフェル男爵が艦隊戦力を揃え、周辺宙域での演習の名目で出動させていた。旗艦「アルベルト・ケッセルリンク」以下四千隻。一路ヴェスターラントを目指している。すでに、ブラウンシュヴァイク公が命じた攻撃艦は発進しており、マントイフェルはそれに追いつくべく、艦隊の速度を最大に上げさせた。
ヴェスターラントには、五十に余るオアシスが散在している。それを除けば、赤茶けた岩山と灰黄色の砂漠、白い塩湖などが地平線まで広がり、一人の人間も居住していない。つまり、オアシスごとに核ミサイルを叩き込めば、惑星の全住民二百万人を、文字通り皆殺しできるのだ。
その日、オアシスの一つでは、集会が行われていた。貴族の支配を実力で排除したものの、将来の計画は立っていない。これからどうづればよいのか、いかにして住民の平和と幸福を確保すべきなのか、それが議題である。貴族統治のもとで、自主的な討議を行う事が久しくなかった人々にとって、集会は一大事業である、記念すべき祭典ですらあった。
「ローエングラム侯が平民の味方だそうじゃないか。あの方に守っていただこう」
そういう意見が起こると、賛同の声が起こった。実際問題として、それ以外に途はないのである。彼の認識が、単純過ぎるものだったとしても。そして、話がまとまりかけたとき、
「母さん、あれ、なに?」
母親に抱かれた幼児の一人が、天の一角を指差した。灰青色の空を、一条の軌跡が斜めに走るのを人々は見た。
純白の閃光がすべての光景を脱色した。その直後、真紅の半球が地平線上に浮かび、加速度的に膨張しつつ一万メートルもの高所に達してマッシュルーム型の異様な雲を形作った。
爆風が殺到する。秒速70メートル、温度800℃を超す熱気の津波が、表土を灼き、とぼしい植物を灼き、建物を灼き、人々の体を灼いた。着ている服や頭髪が燃え上がり、焼けただれた皮膚が水疱を生み、ケロイドとなって盛り上がる。生きたまま灼き殺される幼児の悲鳴が、熱風の中を漂って、たちまち細く低くなっていった。 子供の名を呼ぶ母親の声や、家族を案じる父親の声も、ほどなく途切れた。
吹き飛ばされて高空に舞い上がった大量の表土が、砂の滝となって地表に降り注ぎ、死者たちの焼けただれた体を埋葬して行く。
モニターTVの画面を見ていた若い士官が、蒼白な顔で座席を離れると、床にうずくまって胃液を吐きはじめた。誰もそれを咎めようとしない。偵察艦から送り込まれる画像に視線を吸い付かせ、全員が声一つたてえなかった。彼らはいまさらに知ったのである。強い人間が弱い人間に対して一方的に加える暴虐ほど、宇宙の法則を汚すものはない、ということを。
「この映像を帝国全土に流すのです。貴族どもと吾々のどちらに正義があるか、幼児でも理解するでしょう。貴族どもは、自分で自分の首を絞めたのです」
オーベルシュタインは冷静な口調で解説したが、それに対して即座の反応はなかった。
「いかがなさいました、元帥閣下」
ラインハルトの表情は重苦しい。
「卿は、私に目をつぶれと言った。その結果がこの惨劇だ。今さら言っても仕方がないが、他に方法はなかったのか」
「あったかも知れませんが、私の知恵では他の方法は見つけることができませんでした。おっしゃるとおり、今さら言っても仕方のないこと。この上は、状況を最大限に利用すべきです」
ラインハルトは参謀長を見据えた。蒼氷色の瞳に浮かんだ嫌悪の色は、相手に対するものか自分に対するものか不分明だった。
しかし、この映像は、唐突に途切れてしまった。ぷつり、と電源が抜かれたように、真っ暗な画像に変わってしまったのである。しかし、宣伝用の映像としては、これで十分だった。オーベルシュタインは、直ちにこの映像を、全帝国に向かい、繰り返し繰り返し放送させた。結果、帝国国内の各所で、この攻撃を実施させたブラウンシュヴァイク公と貴族連合軍に対する、嫌悪感が蔓延することになる。
ミュラー中将は、「攻撃を黙認せよ」との命令には、激しい嫌悪を覚えていた。その事が手伝ってか、艦隊の行動にも意欲が伴わず、できれば関わり合いになりたくない、との意識がことあるごとに出てしまっている。結局、そのミュラーの意識が、任務を中途半端なものにしてしまったのだ。何としたことか、ミュラー艦隊はヴェスターラントへの到着が遅れ、マントイフェル艦隊の方が先着してしまったのである。
しかし、マントイフェルも、完全に間に合った訳ではない。マントイフェル艦隊が到着した時には、すでにヴェスターラントへの攻撃は始まっていた。ブラウンシュヴァイク公が派遣した攻撃艦が放った核ミサイルは、一発、二発、三発とヴェスターラントの大地に撃ち込まれて行く。十一発目の発射にようやく艦隊が間に合い、地表に届く前のミサイルを撃墜することに成功した。そして次の瞬間、艦隊から一斉に放たれた光の矢が、攻撃艦を打ち砕く。これでようやく、ブラウンシュヴァイク公の虐殺行為を阻止できたが、それまでに撃ち込まれた十発の核ミサイルで、同数のオアシスが地獄の業火の中に消え、四十万人弱の人命を天上に送ってしまっていた。
「十発、約四十万人の犠牲者か・・・・・冥福を祈ろう」
黙祷するマントイフェルに、「アルベルト・ケッセルリンク」の全将兵、いやマントイフェル艦隊の全員が同じように目を瞑り、犠牲者の霊への黙祷を捧げた。
「しかし、これで終わりではない。これを知りながら、宣伝に利用しようとした者の、責任を問わねばならぬからな」
すでに、高速の巡航艦と駆逐艦が、ミュラーが派遣した偵察艦を捕捉すべく、全速で接近しているところだ。憑かれたように、地上の惨劇を撮影続けている偵察艦は、周囲の状況に気付かない。攻撃艦が撃破されてしまったことも、眼中にはないようだ。何しろ、眼下の惑星上では、惨劇が未だ終わらず、阿鼻叫喚の地獄絵図が繰り広げられているのだから、周囲に気を配れ、という方が無理だったろう。夢中になって撮影している、というような状況だったのである。
たちまちミュラー艦隊所属の偵察艦は、接近してきたマントイフェル艦隊の巡航艦・駆逐艦に取り囲まれ、問答無用の一撃を受けた。それにより、偵察艦の機関は停止し、全く動けなくなってしまう。「ヴェスターラントの虐殺」の実況中継も、自動的に終了した。「ぷつり」と途切れたように映像の中継が終了したのは、これが原因である。
続いて、接舷した巡航艦から、完全装備の兵員が偵察艦に乗り込み、艦内を制圧してゆく。短時間でか細い抵抗の末にほぼ全員捕縛され、記録映像ディスクも差し押さえられた。マントイフェルは、制圧が終わると、全艦隊にヴェスターラントへの救援活動を命じる。
しかし、そこに、ようやく到着したミュラー艦隊が立ちはだかった。
「何と、救援活動までをも妨害する気か」
マントイフェルは驚いたが、敵は二千ほどでしかなく、味方は四千と戦力差は倍あるので、特に怯える必要はない。一時救援活動を中断し、そのまま交戦を開始させた。しばらく戦闘が続いた後、マントイフェルは通信回線を開かせる。
「賊軍の敵将に告ぐ。現在、眼下のヴェスターラントでは、ブラウンシュヴァイク公による核攻撃にて、約四十万人の死者と、多くの被災者が発生している。我が艦隊は、可及的速やかに救援活動を行わねばならぬところであり、このような意味のない交戦にて救援活動を妨害されることは心外極まりない。直ちに攻撃を止め、退去せられよ。繰り返す、現時点での最優先課題は、救援活動である。無意味な交戦を中止せられよ」
だが、敵からの応答はなく、攻撃はいっそう激しさを増すばかりだ。ミュラーにしてみれば、偵察艦を捕縛され、「政治宣伝に利用しようとした」という証拠を押さえられているだけに、退く訳にも行かないのは事実だった。
「・・・・・・・・・・・・・・」
ナイトハルト・ミュラー中将は苦境に陥っていた。こともあろうに、ヴェスターラントの地上の様子を撮影させていた艦が、敵に捕縛され、逆に自陣営に対する悪宣伝に利用されかねない状況である。しかも、敵は「救援活動を妨害するのか」と通告してきており、ミュラーとしても救援自体は否定できないだけに、どうすべきか迷っていたのだ。
結局、そもそもの戦力差が倍もあり、ミュラー自身としても戦闘意欲が薄いという状況での交戦であっては、長く続きはしなかった。戦況が不利になったところで、ミュラーは艦隊を後退せざるを得なくなる。意欲云々別にして、損害がひどくなってしまい、これ以上の交戦が不可能になった、ということである。
艦隊を後退させたミュラーに対し、マントイフェルは追撃してくることはなかった。マントイフェルの目的は、ヴェスターラントの救援であって、ミュラーを叩くことではない。それについてはタンネンベルク侯に明確に命令されている。
「半数はこのままヴェスターラントの上空にて警戒。半数は地上に降下し、救援活動を開始する」
マントイフェルの命令で、艦隊の半数、二千ほどが惑星上に降下してゆく。大気圏内に突入し、高度を下げたところでワルキューレを発進させた。偵察活動を行わせるのだ。
「これは、酷いな・・・・・・」
ワルキューレから送られてきた映像を見て、絶句してしまうマントイフェルである。爆心地から数キロ圏内には、未だファイヤーストームが荒れ狂っており、ワルキューレどころか艦艇でも接近することはできない。また、その周囲には、黒い雲が現れ、雨を降らせている。何とか偵察可能な周辺地域だけでも、熱線で焼き尽くされ、爆風で倒壊した家屋、車輌などが散在していた。黒こげになって動かなくなった人型の物体も、画像の視界内に嫌と言うほど見える状況だ。果たして生存者がいるかどうか、低空飛行を続けるワルキューレが、懸命に捜索活動を行った。
「生存者、発見!」
オアシスを外れ、かなりの距離まで来て、ようやく生存者が発見された。火傷を負って倒れている者と、立ち上がって手を振っている者と、二十人ほどの集団である。そこへ、間もなく巡航艦が降下し、二重のロックが開いて完全装備の装甲擲弾兵が降り立って来た。放射能のレヴェルがまだ高く、装甲服を着用しないと外へ出られない。恐る恐る外に出た兵士たちは、生存者がまとまっている場所に接近していった。生存者の半数は立ち上がれない程の重傷だったが、残りの半数は動くことはできるようだ。
「い、い、い、一体、な、な、な、何が、あ、あ、あ、あったんだね!」
パニックに陥っている生存者の一人が、指揮官のドライス中尉に近づいてきて質問した。中年の男で、顔中に火傷を負っている。いきなり起こった大爆発、熱線、火球。地上に突然地獄が到来した光景を見て、平常心を保てという方が無理な話だ。
「水爆弾頭ミサイルによる攻撃です。ヴェスターラントの叛乱事件に怒り狂った、領主のブラウンシュヴァイク公爵の命令により、領民の皆殺しを目的として行われました」
「す、す、す、水爆?!な、な、なんてことを・・・・・・」
絶句してしまうその男である。
「しかし、ご安心を。確かに、ヴェスターラントにはかなりの被害は出ましたが、その攻撃は我が軍により阻止されました。今後、水爆攻撃が継続される可能性はありません」
状況を説明するドライス中尉であった。
「と、いうことは、兵隊さん。あんたらはローエングラム侯の軍かね?わしらを助けに来てくれた、ということは」
別の若い男が、ドライス中尉に聞く。こちらは爆風で飛んできたらしい破片多数が、肌に突き刺さって血を流している。かなり痛々しい状況だ。
「いいえ、違います。我々も貴族連合軍です。但し、ブラウンシュヴァイク公爵軍ではなく、タンネンベルク侯爵軍に所属しておりますが」
平然と言い放つドライスに、男は一瞬悲鳴をあげ、飛んで退きそうな挙動を見せたが、すぐに押さえて更に質問した。
「タンネンベルク侯爵軍?帝都の新皇帝の指揮下ということかね?」
「その通りです。銀河帝国軍最高司令官、帝国元帥エーリッヒ・フォン・タンネンベルク侯爵閣下は、ブラウンシュヴァイク公爵の暴挙を許さず、ヴェスターラントへの攻撃を阻止するよう、我が艦隊の司令官マントイフェル男爵にご命令を出されました。それ故、我が軍がやってきた訳でして」
ドライス中尉の説明に、中年の男と若い男は顔を見合わせ、不審そうな顔をした。どちらの目も「貴族連合軍など信用できるか」と物語っている。
「ところで、そのローエングラム軍ですが、我が軍のヴェスターラント救援を妨害する始末でした。何が平民の味方なのか、と思いましたよ」
「ローエングラム軍が救援を妨害?そんな莫迦な・・」
「いえ、本当ですよ。実際、ヴェスターラント上空にて、我が艦隊はローエングラム軍と交戦しています。『救助活動を行うから、無用な交戦を中止せられよ』と呼びかけても、執拗に攻撃を加えて来ましたので、何かやましいところでもあるのでしょう」
「しかし、ローエングラム侯は平民の味方と聞いていたんじゃが・・・」
「では、何故我が軍だけが救援に現れたのでしょう。ヴェスターラントの上空まで来ていたローエングラム軍は、救援をせずに逃げていってしまう有様です。平民の味方というのが本当なら、真っ先にヴェスターラントへの救援活動を行っても良いはずでは?」
ドライスの反問に、沈黙を余儀なくされる男たちであった。具体的な判断材料がないので、それ以上反論しようがなかったからである。
「状況説明はとにかく、皆さんを艦に収容しますので、歩ける方は歩いて、そこに降りている艦に乗り込んで下さい。歩けない方は、タンカや車輌で運びます」
ドライスの指示に、動ける者たちは巡航艦の方に向かい、歩き出した。動けない者たちは、装甲擲弾兵たちが近寄り、タンカに乗せて運搬を開始する。また、運搬用の車輌も巡航艦から向かってきている。この他、被爆した地域多数で、同じような光景が繰り返された。
ローエングラム軍が、ヴェスターラント攻撃の様子を、全帝国に繰り返し放送した翌日。タンネンベルク侯による、全帝国への演説が行われた。その内容は、帝国臣民に衝撃を与える。
「私は、銀河帝国軍最高司令官タンネンベルク元帥である。昨日の、ヴェスターラントでの悲劇について、帝国軍による調査結果を発表する」
タンネンベルク侯の宣言のあと、件の映像が流された。ヴェスターラントにて炸裂する水爆、広がる火球と爆風。マッシュルーム型の雲。昨日、ローエングラム軍により、何度も流された映像そのままのものである。
「この攻撃は、ヴェスターラントの騒乱により、甥のシャイド男爵が死亡したため、私的な怒りに駆られた領主、ブラウンシュヴァイク公爵の命により行われたものである。いかに叛乱があったとはいえ、報復に領民全員を虐殺しようなどとは、到底認められない暴挙である。しかも、叛乱の原因は、シャイド男爵による過酷な搾取、というではないか。ものには限度というものがある。それに、叛乱の首謀者を捕らえ処罰をくれる程度で済むことを、ここまで非道な行為を行うことは、帝国政府の認めるところではない。いや、私としても、帝国軍最高司令官としてのみならず、一人の帝国貴族として、断じて認められはしない」
ここで画面が切り替わり、リッテンハイム公の姿を映しだした。
「うぉっほん。帝室から預けられた領地の統治の責任を放棄したばかりか、私的感情に駆られ、領民に過酷な報復を行うなど、帝室に対する恩を忘れた叛逆行為である!よって私、リッテンハイム公爵は、皇帝陛下の代理人たる帝国宰相として、オットー・フォン・ブラウンシュヴァイク公爵の爵位と領地を没収することを通告する。聞いているか?ブラウンシュヴァイク。貴様はもう公爵でも貴族連合盟主でもない!!孺子と同じ無役の叛逆者だ!!」
得意満面の顔で、ブラウンシュヴァイク公への爵位と領地の没収を告げるリッテンハイム公である。そして、また画面はタンネンベルク侯に切り替わった。
「なお、ヴェスターラントへの攻撃による死者は、約四十万人。現在、我が軍が被災者への救援活動中である。犠牲者の冥福を祈りたい」
一旦目を伏せ、話を切るタンネンベルク侯である。
「しかし、話はこれにて終わる訳ではない。その背後にて進められた陰謀について、全帝国臣民の前に、事実を明らかにしよう」
タンネンベルク侯の姿が消え、近くに惑星を見るような位置の宇宙空間の映像に変わる。ヴェスターラント上空で核ミサイルを発射する艦に接近し、何発目かのミサイルを撃墜する艦隊。続いて、攻撃艦がビームの集中攻撃を浴び、爆発する。
「ブラウンシュヴァイク公が派遣した、熱核攻撃を行った艦は、このように我が軍が破壊した。時間的に間に合わず、十発の発射を許してしまったが、それ以降の阻止に成功し、ヴェスターラントの残る百六十万人の命を救ったのだ」
流れる映像に、ナレーションのように言葉を被せるタンネンベルク侯であった。続いて、阻止艦隊から巡航艦と駆逐艦が、ヴェスターラント上空に張り付いている艦に急速接近する姿が映し出された。
「さて、帝国臣民諸君。何故、ヴェスターラント攻撃の映像が、リアルタイムにて撮影できたのか、ということに疑問はないだろうか。ブラウンシュヴァイク公による暴挙を聞きつけ、急遽救援に駆けつけた我が軍の艦隊ですら間に合わず、十発目までの発射は許してしまったのだ。それ以前に攻撃を察知し、攻撃の模様を撮影し、全帝国に映像を流した者がいる、というこの現実は何なのか」
続いて、巡航艦と駆逐艦がヴェスターラントの地上を撮影している偵察艦を取り囲み、一撃を加える映像になる。そして、接舷し艦内に乗り込んで行く兵士たち。捕らえられた幹部乗組員の尋問が行われ、この偵察艦が「ローエングラム軍、ミュラー艦隊所属」であることが明らかにされた。
「実に不思議ではないだろうか。『民衆の解放者』を自称している賊軍の首魁、ラインハルト・フォン・ミューゼルなる男は、ヴェスターラントへの攻撃が行われることを知りながら、敢えて偵察艦しか派遣しなかった。彼の主張は貴族階級を打倒し、民衆の為の政治を行うことではなかったのか。何故、彼は惨劇の舞台に撮影を行う為の艦しか派遣しなかったのか。しかも・・・・」
更に、ヴェスターラント上空にて行われた、戦闘の模様が映し出された。タンネンベルク侯は続ける。
「しかも、だ。ヴェスターラントに対する救援活動を、妨害する艦隊が現れた。これは、貴族連合軍所属の部隊ではない。旗艦『リューベック』の姿も確認しているので、これが賊軍の首魁、ラインハルト・フォン・ミューゼル麾下の、ナイトハルト・ミュラーの率いる艦隊であることは明白。こともあろうに、『民衆の解放者』の軍が、被害に遭った民衆を救援する活動を妨害したのだ。一体、これは、何なのか」
タンネンベルク侯は一旦話を切り、自分が言ったことが浸透するのを待った。若干の間を置いて、決定的な一言に繋げる。
「すなわち、ラインハルト・フォン・ミューゼルの申し立てている、『民衆の解放』など、絵空事に過ぎない、ということだ!オットー・フォン・ブラウンシュヴァイクと同等、いやそれ以上の卑劣漢だと言ってもよい。ブラウンシュヴァイクは、『民衆の解放』などというお題目を唱えてはいないが、ミューゼルの方は自らの支持基盤であるはずの『民衆』を裏切ったのだ!ヴェスターラント攻撃の情報を入手しておきながら、攻撃を阻止するどころか、黙認し政治宣伝に利用しようとした。この罪は、到底見逃せるものではない!!」
「よって、私は今ここに、ミューゼルの罪を大神オーディンに告発し、正義と皇帝陛下の御名において、永遠の滅びを与えることを宣言する!ミューゼルに与する者も同様だ。このような、悪逆非道かつ正義も人道もない男を、到底許す訳にはいかない。ミューゼル自身が厚顔無恥にも言っているそうであるが、同じ事を私も敢えて言おう。帝国臣民諸君、一体誰が、この帝国を統治する責任と能力を有しているのか、もう一度よく考え直してみることだ」
タンネンベルク侯の演説が終わると、全帝国が一斉に驚愕の叫びに包まれた。前日、繰り返し放送されたヴェスターラントの虐殺に対する責任が、百八十度ひっくり返ってしまったのでは、それも当然だったろう。一旦は貴族支配に対する嫌悪に向かった平民たちの感情が、「所詮ローエングラム侯も同じ穴の狢。偉そうなことを言っても貴族は貴族でしかない。平民の期待に応えてはくれないのだ」という方向に変わってしまったのも、無理のない話である。多くの平民たちは、一体誰を信じて良いのか、解らなくなってしまった、というところだ。
(以下続く)
- 親記事No.303スレッドの返信投稿
- board4 - No.471
Re:悩み
- 投稿者:ヘイゼルナッツ
- 2001年07月21日(土) 14時11分
> 初めまして、はじめてこのホームページを読んで面白かったです。
> 何しろ今まで田中 芳樹氏に好意的なものしか見た事がなかったからです。あるとしたら、作品の発表が遅いという程度ぐらいでしょう。
> でも、このページでは批判されていて新鮮です。
> ところで、創龍伝ですがあまり主人公が悩みませんよね。ヤンのようには。作者が意図的にあまり悩まないスカッとした主人公にしたかったのかも知れません。
> でも、銀英伝のように悩みの部分がでてくると創龍伝も面白かったと思うのですが。
>