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投稿ログ88 (No.1601 - No.1614)

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board4 - No.1601

Re:宇宙では大艦巨砲

投稿者:クロイツェル
2002年03月12日(火) 06時32分

 お久しぶりです、クロイツェルです。しばらく事情で書きこみが出来ませんでしたが(心配して頂くような事情ではありません、念の為)、とりあえずの復活です。

 で、早速ですが、

>そもそも宇宙で、しかも艦隊戦で、なにを「駆逐」する必要があるのでしょうか。

を考察してみる事にしました。

 駆逐対象としてまず考えられるのが戦闘機隊ですが、これは違うと断言できます。なぜなら、事実上銀英伝世界で最小の艦艇である駆逐艦にやられるようでは、戦闘機の存在意義がまったく無いからです。戦闘機隊が慣習的に存在し続けていた可能性も考えられなくはないですが、その場合、「戦争の天才」ラインハルトが戦闘機隊を廃しなかった理由がありません。

 と、いう訳で、私は駆逐艦の標的は戦艦だと思います。つまり、銀英伝世界における駆逐艦とは、高起動・重武装をもって敵陣に切り込み、痛打を与える役なのではないか、と思うわけです。このように考えた場合、戦闘機の役割もはっきりします。つまり、駆逐艦に対抗するためであり、攻撃側にとっては駆逐艦を護衛するためのものなのでしょう。

 もちろんこのような艦種を「駆逐艦」と呼ぶのは不適当だとは思いますが、艦のサイズから慣例的に呼んでいたものが定着した、というのは充分ありえる話だと思います。

 推論どころかほとんど妄想のような論ですが、つじつまだけは合っていると思います(笑)。いかがでしょうか?

親記事No.1552スレッドの返信投稿
board4 - No.1602

Re:やっちさんへ(健闘を祈る!)

投稿者:速水右近
2002年03月12日(火) 10時28分

> どうもやっちです。
> 速水さんも色々忙しい(笑)のでこれで最後にします(以後、ここに速水さん宛のレスは致しません)。
>
> > 変な激励ですが、無理してなる必要もないのでは……。だって、作家には免許も国家試験もいらないのですから(核爆)。
> > 最終的にはクリエーターとしての「作家」になりたいか、ただ「作家」の肩書きが欲しいだけか、の違いだと思います。
> > あけすけに言えば、自分の納得できる作品を書けるか、それとも「とにかく食えるのなら、なんでも書けばいい」と考えるか、ですね。
> > 少なくともワタクシは、自分が心のなかで「つまらない」と考える作品を何冊、何万部売ったって、意味がないと思いますけどねぇ。
>
> 確かにその通りだと思います。
> ただ、甘い考えですが、ともかく「登ってみなければ本当の事はわからない」とも思うのです。
> とにかく登ってみます。
> もしかしたら挫折するかもしれませんし、今以上に苦しむかもしれませんが、僕は「愛している」ので登らずにはいられないんですよね。
> 個人的には「とにかく成功してからが勝負だ」とも思っています。
> これには速水さんの言葉も届きません!
> ごめんなさい。

健闘を祈る!
>
> > 結局架空戦記が売れるのは、「負けた腹いせ」なんでしょうねぇ。内容以上に、その根性が許せません。
> > それこそただの「エンターティメント」なら、おっしゃる通りの海洋冒険もののほうが遙かに良質でしょう。しかし日本では、冒険ものやSFとかの社会的認知が低い。それで、架空戦記ごときが生まれた、と。
> > なにかあれに関わっている人たちは、二重三重のひねくれた精神構造だと思いますよ。
>
> その通り!
> 本来、平家物語を筆頭に判官贔屓の日の本の国で「よく頑張った敗者」を賞賛するのではなく、妄想世界で勝利したことにするなんてタイガ(ピー)ファンじゃないんだから!!
> まぁ面白ければいいけど(笑)。
> この頃、面白いのが少ないからなぁ………。

ちなみに、個人的に(ピー)のファンです。
(ピー)の人たちは、あれはあれで楽しんでいるんだから、健康的な屈折ですよ。

(中略)

> > 別に、それは落ち込むことではないと思います。ただ「インテリ」とは知識量ではなく、知識に対する取り組み方、心構えの問題に過ぎないのではないのでしょうか。
> > そんな正統的な「インテリ」になれなかった恨みで「擬似インテリ」と名乗る人たちの胡散臭さが、どうしても鼻につくのですよ。とくに九〇年代から、一般の読者にまで増殖してしまったみたいですね。
>
> 僕自身「自称インテリ」はいいと思うんですけどね。
> 人生一生勉強ですし。
> 速水さんのおっしゃる「似非インテリ」の本質的な問題は「好奇心の欠如」のように思います。

そーですね。好奇心さえあれば、どんな些細な日常からでも「楽しみ、おかしさ」を見つけられますし、またそれが「クリエーター」の感性にもなったのですが。
しかし、変に表現技術が発達したため、感性の乏しい人でも「作家」の肩書きだけは持てるようになったんでしょうねぇ。

> 作家の垂れ流す情報を素直に受け入れ、他を受け入れようとしない。
> 話は変わりますが(たぶん、速水さんの文章の繰り返しになると思いますが)内田康夫ファンの人を二人ほど知っていますが、彼ら本当に内田康夫の著作しか読んでいない。
> 内田康夫の本を100冊以上持っているのに他の著作を全く読んでいないんです。
> 例えば他のミステリーを読んでみる。
> あるいは参考文献を読んでみる。
> そういう「知識を数珠繋ぎにする」という思考が見事に欠けているんです。
> 「自分のミステリーは最高で、他は読む必要がない(というかこの人、人のを本当に読んでないみたいです)」
> という、作者の戯言を本気で信じてるんです。
> そう言う意味で、おっかない読者が増えましたね。

いますねぇ、そういう人。
「モーニング娘。」が好きなのは自由だけど、「自分が好き=うまい」と解釈してしまうタイプですね。

> > すいません。『エヴァ』は一度も見ていないので、コメントできませんが……。ただバカ話で、『エヴァ』のストーリーを『バカボン』のキャスティングでやってみる(「パロディの再パロディ」という、かなり高度な技法ですな)、というのは聞いたことがあります。
>
> > 内輪ネタを書けば、どちらも間接的にお仕事をしたことがありますが、どっちも好きになれそうなパーソナリティーと聞きました。
> > どーせなら、『創竜伝』実写板を、庵野に撮ってもらいましょう!
>
> 殴り合いの喧嘩にならないことを祈ります(笑)。
>
> では別のスレでお会いしましょう!

再度、健闘を祈る!

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board4 - No.1603

Re:500系赤星さん、クロイツェルさんへ

投稿者:速水右近
2002年03月12日(火) 10時39分

まず500系赤星さんへ

「アンタはオニか」(爆)

>  お久しぶりです、クロイツェルです。しばらく事情で書きこみが出来ませんでしたが(心配して頂くような事情ではありません、念の為)、とりあえずの復活です。
>
どーもでございます。

>  で、早速ですが、
>
> >そもそも宇宙で、しかも艦隊戦で、なにを「駆逐」する必要があるのでしょうか。
>
> を考察してみる事にしました。
>
>  駆逐対象としてまず考えられるのが戦闘機隊ですが、これは違うと断言できます。なぜなら、事実上銀英伝世界で最小の艦艇である駆逐艦にやられるようでは、戦闘機の存在意義がまったく無いからです。戦闘機隊が慣習的に存在し続けていた可能性も考えられなくはないですが、その場合、「戦争の天才」ラインハルトが戦闘機隊を廃しなかった理由がありません。
>
>  と、いう訳で、私は駆逐艦の標的は戦艦だと思います。つまり、銀英伝世界における駆逐艦とは、高起動・重武装をもって敵陣に切り込み、痛打を与える役なのではないか、と思うわけです。このように考えた場合、戦闘機の役割もはっきりします。つまり、駆逐艦に対抗するためであり、攻撃側にとっては駆逐艦を護衛するためのものなのでしょう。
>
>  もちろんこのような艦種を「駆逐艦」と呼ぶのは不適当だとは思いますが、艦のサイズから慣例的に呼んでいたものが定着した、というのは充分ありえる話だと思います。
>
>  推論どころかほとんど妄想のような論ですが、つじつまだけは合っていると思います(笑)。いかがでしょうか?

なるほど。慣例としての名前が残ったという意見には、納得できますね。
ただ「駆逐艦」ごときのサイズには、宇宙空間の移動などは難しいのでは? 艦隊戦に使えても、艦隊行動には不適ですよ。
ですから、さらにつじつま合わせをすると、
1 局地防衛
2 艦隊とともに運動させるため、「駆逐艦母艦」という艦種があった
という推測ができると思いますが。

いずれにせよ、現行の艦種区分とはまったく異なることだけは間違いなさそうです。機会があれば『銀英伝艦種区分』を立ち上げてみますので、忌憚のない御意見をお待ちします。

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board4 - No.1604

さらに?、?、?

投稿者:速水右近
2002年03月12日(火) 11時02分

兵器好きの友人と色々話していたのですが、さらに疑問がつのるばかりですね。

・主砲の射程と初速
レーザーやビームは、「光速」を越えうるのか。
これがあるかないかで、艦隊戦の意味が180度異なってしまいます。
というのは、ワタクシの提案した「宇宙の海戦とは、地球での艦隊戦というより、ドッグファイトに近いもの」という説すら破綻しかねない。なぜなら後背を突かれると、「全速前進、ワープ!」で逃げられますからね。「アスターテ海戦」(←ブックオフで調べてきた)でラインハルトはこの手を使えば、ヤンからの反撃は食らわなかったということですか……。

・通信、索敵技術の謎
前スレに「無敵艦隊から日本海海戦までがモデルになる」と書きましたが、あれは通信技術の発達という理由からでした。
すると『銀英伝』の世界では、どうやって通信をやっていたのか。たしか「超光速通信」があったと思いますが、その能力は?
また索敵の技術はどうやっていたのだろう。「超高速通信」があれば、「超高速レーダー」みたいなものがあったのか?

・アスターテの謎
前項にも書きましたが、アスターテのラインハルトにはもうひとつの選択肢がありました。
つまりヤン艦隊が集結する前に、「全速後進。反乱軍艦隊の中央を突破して、敵後方に離脱する」という手も考えられます。あの状況で自分側に逃げられると、ヤン艦隊も射撃できない。
そうなるとヤンも「全速後進」と命令し、「互いに撃ちあえない状況」を作るしかない。
個人的には、このストーリーのほうが原作より面白いと思いますね。なぜなら一度目は、「ラインハルトの正攻法、ヤンの奇策」となっていたのが、(架空の)二度目では、立場が正反対になるため。
これで双方が「なかなかやるじゃないか」と感心して、キルヒアイスの提案で「友好的な離脱」を行う……と。

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board4 - No.1605

Re:速水さんへ

投稿者:クロイツェル
2002年03月12日(火) 11時23分

 お返事、どーもです。

> ただ「駆逐艦」ごときのサイズには、宇宙空間の移動などは難しいのでは? 艦隊戦に使えても、艦隊行動には不適ですよ。
> ですから、さらにつじつま合わせをすると、
> 1 局地防衛
> 2 艦隊とともに運動させるため、「駆逐艦母艦」という艦種があった
> という推測ができると思いますが。

 これって、航続距離の問題って事ですよね?だとしますと、銀英伝世界における艦の移動はワープで行われている、という点に鍵があると思うんですよ。
 ワープの仕組み自体ははっきりと判っていませんが、ガイエスブルクを飛ばすのに複数のワープ機関が必要だった所から考えて、質量と出力の間に因果関係があるのは確かだと思います。つまり、戦艦よりも質量が軽い駆逐艦は、より低出力なワープ機関でも充分ワープさせられる。イコール、それだけ燃費も少なくてすむ、という事になりませんかね?
 そうしますと、駆逐艦でも問題なく艦隊行動が可能だ、としてもおかしくないと思います。

> いずれにせよ、現行の艦種区分とはまったく異なることだけは間違いなさそうです。機会があれば『銀英伝艦種区分』を立ち上げてみますので、忌憚のない御意見をお待ちします。

 面白そうですね。その時には、ぜひとも参加させていただきます。

親記事No.1582スレッドの返信投稿
board4 - No.1606

Re:(不要かも知れない)情報提供

投稿者:速水右近
2002年03月12日(火) 11時26分

再び、どーもです。

> つたない文章にコメント頂きありがとうございます。
>
> 筒井先生の短編の件は初耳です。今度探してみます。
> 貴重な情報ありがとうございました。
> 私も「××つき」が横須賀の某群に所属しているときに乗組んでおりまして、この手のパロディーはよく作ったものです。

あっ。あれかあれか、あれね(笑)。

> ただ、田中先生の作品を読んで、「えー銀英伝ではあれだけ軍人をかっこよく書いておいて、自衛隊はこれかよぉ~!」という感慨を抱かずにはおれなかったのです。
> まあ自衛隊に限らず、警察も政治家も、なんというか悪の手先もしくは小悪人の集団的な描かれ方をしているのですが、なにぶん我々の業界は世間の評価といったものにひどく敏感です。
> 田中先生の小説(主として創竜伝)ではどーも自衛隊という組織について、反感とまではいかないまでもそこはかとない悪意みたいなものを感じでしまいまして、その一端が艦艇のネーミングにも現れているのでは・・・と思ったもので。

もしかすると芳樹ちゃんは、「自衛隊反対、即刻国軍化せよ」と言っている、緑の車のお兄さんだったりして(爆)。

> まあ、竜やゴジラやその他、怪獣等に叩きのめされるのは仕方がないとあきらめてますが。

以前、ひどいアニメを見ましたね。ガキたちの操縦するロボットが危機になって艦隊が派遣されるのですが、敵ロボットにボカスカにやられてしまう……。その艦に載っている人のほうがガキたちより高度な訓練を受けているだけではなく、社会的責任もあるのですけどねぇ。
なにか作り手の側に、「軍隊(自衛隊)は悪い→だからどれだけやられてもいい」という、安直な考えが蔓延しているようですね。

個人的な意見を述べさせていただくと、自衛隊員の方は頑張っていらっしゃいますよ、別にヨイショではなく。
ただ内局とか幹部の人になると、やや「?」がつきますね。いや、職務怠慢なのではなく、忠実すぎるが故にいざ取材とかになると、なかなか本音を話してくれない。互いに腹の探り合いですよ、ホントに。
ある意味では、米軍以上に取材規制が厳しいですね。なにか「開かれた自衛隊」と言いつつ、自分たちでもシャッターを降ろしているような気がします。
そういうところからも、変な誤解が生まれているのではないかと。

(中略)

> どうもありがとうございました。答礼

いえいえ。これからも御勤務、宜しくお願いいたします。
また観艦式かにでも、お会いしましょう。再敬礼!

親記事No.1590スレッドの返信投稿
board4 - No.1607

ツッコミ…になってるかな?(笑)

投稿者:クロイツェル
2002年03月12日(火) 11時43分

 横から失礼します。

> ・主砲の射程と初速
> レーザーやビームは、「光速」を越えうるのか。
> これがあるかないかで、艦隊戦の意味が180度異なってしまいます。
> というのは、ワタクシの提案した「宇宙の海戦とは、地球での艦隊戦というより、ドッグファイトに近いもの」という説すら破綻しかねない。なぜなら後背を突かれると、「全速前進、ワープ!」で逃げられますからね。「アスターテ海戦」(←ブックオフで調べてきた)でラインハルトはこの手を使えば、ヤンからの反撃は食らわなかったということですか……。

 これは、ワープがすぐに行えると仮定した場合の戦術ですね。ですが、私には「ワープ!」「了解!」で行えるほどワープがたやすいものだとは思えないんですよね。空間関係の技術ですし、やはり計算等にそれなりの時間がかかる、と考えて良いのではないでしょうか。

> ・通信、索敵技術の謎
> 前スレに「無敵艦隊から日本海海戦までがモデルになる」と書きましたが、あれは通信技術の発達という理由からでした。
> すると『銀英伝』の世界では、どうやって通信をやっていたのか。たしか「超光速通信」があったと思いますが、その能力は?
> また索敵の技術はどうやっていたのだろう。「超高速通信」があれば、「超高速レーダー」みたいなものがあったのか?

 あるんでしょう…ねえ。そうでないと、あんな陣形を維持する事すら出来ないでしょうし。

> ・アスターテの謎
> 前項にも書きましたが、アスターテのラインハルトにはもうひとつの選択肢がありました。
> つまりヤン艦隊が集結する前に、「全速後進。反乱軍艦隊の中央を突破して、敵後方に離脱する」という手も考えられます。あの状況で自分側に逃げられると、ヤン艦隊も射撃できない。
> そうなるとヤンも「全速後進」と命令し、「互いに撃ちあえない状況」を作るしかない。
> 個人的には、このストーリーのほうが原作より面白いと思いますね。なぜなら一度目は、「ラインハルトの正攻法、ヤンの奇策」となっていたのが、(架空の)二度目では、立場が正反対になるため。
> これで双方が「なかなかやるじゃないか」と感心して、キルヒアイスの提案で「友好的な離脱」を行う……と。

 これが出来なかった理由は、「慣性の法則が邪魔をした」でいいんじゃないでしょうか。いくら宇宙戦艦とはいっても、前進用のエンジンは、やはり後退用のそれよりは強力でしょうし。

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board4 - No.1608

ロボットアニメファンとして一言

投稿者:クロイツェル
2002年03月12日(火) 12時10分

 なにか、先ほどから速水さんへのツッコミばかり担っているのが気になるところですが、他意はありませんので念の為。

> 以前、ひどいアニメを見ましたね。ガキたちの操縦するロボットが危機になって艦隊が派遣されるのですが、敵ロボットにボカスカにやられてしまう……。その艦に載っている人のほうがガキたちより高度な訓練を受けているだけではなく、社会的責任もあるのですけどねぇ。
> なにか作り手の側に、「軍隊(自衛隊)は悪い→だからどれだけやられてもいい」という、安直な考えが蔓延しているようですね。

 まあその作品が何であったかはともかくとして(見当はついていますが)、大方のヒーロー系ロボットアニメでは以下のような法則、あるいは世界観があります。

1.通常兵器では敵兵器を倒せない(=通常軍では時間稼ぎしか出来ない)
2・ロボットは、特定のパイロットでしか動かせない(そのため、子供を戦場に引っ張り出す必要が生じる)
3.ロボットの敗北は、そのまま人類の敗北につながる(多くの場合、滅亡と同義)

 これに則ってみますと、先の軍隊の行動は、人類を守れる唯一の手段を守るために戦っているわけですから、間違いなくその責任を果たしています。きちんとした作品なら、彼らが稼いだ貴重な時間によって主人公が再起する事が出来る、という展開になるはずです。決して意味もなくやられているわけではありません。

 又、このような作品では、人類サイドでの「本来守るべき子供を戦場に立たせねばならないことへの苦悩」や「少年が戦う意味を悟るまで」のドラマなどが盛り込まれており、決して単純に「軍隊は駄目だ~、ロボットは強いぞ~」などという底の浅いものではありません(もちろん、どんなジャンルでもそうであるように、ロボットものにも駄作は存在するのですが)。正直、一場面を見ただけでこのような批評をされてしまうと、速水さんの中にアニメやヒーローに対する偏見があるのではないか、と疑ってしまいます。

 まあ、「このような設定をする事自体がおかしい」と言われてしまえばそれまでですが、私自身は、「どんなにつらくても怖くても、自分がやらなければならない事はやるべきだ」というメッセージを子供に与えるという点において、有用な設定だと思っています。どうでしょうか?

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board4 - No.1609

追加

投稿者:クロイツェル
2002年03月12日(火) 12時53分

 書き忘れましたが、演出として軍隊が敵に蹴散らされる、という描写は確かにあります。ですが、それは「我々が知る限りにおいて最強の存在である軍でもかなわないほど、敵が強い」という事を示すためのもの、つまり敵の強さの誇示であり、決して軍の否定ではありません。
 そもそも、軍を否定する事はロボットの存在自体を否定する事につながりますから(ロボットだって、武力により何かを防衛するという点で軍と同じです)、まともな監督ならばそんな主張は行いませんって。

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board4 - No.1610

ツッコミ…になってます(核爆)

投稿者:速水右近
2002年03月12日(火) 13時01分

見事なツッコミ、脱帽です(多謝々々)。

親記事No.1582スレッドの返信投稿
board4 - No.1611

Re:ロボットアニメファンとして一言

投稿者:速水右近
2002年03月12日(火) 13時16分

>  なにか、先ほどから速水さんへのツッコミばかり担っているのが気になるところですが、他意はありませんので念の為。
>
> > 以前、ひどいアニメを見ましたね。ガキたちの操縦するロボットが危機になって艦隊が派遣されるのですが、敵ロボットにボカスカにやられてしまう……。その艦に載っている人のほうがガキたちより高度な訓練を受けているだけではなく、社会的責任もあるのですけどねぇ。
> > なにか作り手の側に、「軍隊(自衛隊)は悪い→だからどれだけやられてもいい」という、安直な考えが蔓延しているようですね。
>
>  まあその作品が何であったかはともかくとして(見当はついていますが)、大方のヒーロー系ロボットアニメでは以下のような法則、あるいは世界観があります。
>
> 1.通常兵器では敵兵器を倒せない(=通常軍では時間稼ぎしか出来ない)
> 2・ロボットは、特定のパイロットでしか動かせない(そのため、子供を戦場に引っ張り出す必要が生じる)
> 3.ロボットの敗北は、そのまま人類の敗北につながる(多くの場合、滅亡と同義)
>
>  これに則ってみますと、先の軍隊の行動は、人類を守れる唯一の手段を守るために戦っているわけですから、間違いなくその責任を果たしています。きちんとした作品なら、彼らが稼いだ貴重な時間によって主人公が再起する事が出来る、という展開になるはずです。決して意味もなくやられているわけではありません。
>
>  又、このような作品では、人類サイドでの「本来守るべき子供を戦場に立たせねばならないことへの苦悩」や「少年が戦う意味を悟るまで」のドラマなどが盛り込まれており、決して単純に「軍隊は駄目だ~、ロボットは強いぞ~」などという底の浅いものではありません(もちろん、どんなジャンルでもそうであるように、ロボットものにも駄作は存在するのですが)。正直、一場面を見ただけでこのような批評をされてしまうと、速水さんの中にアニメやヒーローに対する偏見があるのではないか、と疑ってしまいます。
>
>  まあ、「このような設定をする事自体がおかしい」と言われてしまえばそれまでですが、私自身は、「どんなにつらくても怖くても、自分がやらなければならない事はやるべきだ」というメッセージを子供に与えるという点において、有用な設定だと思っています。どうでしょうか?

いや。ワタクシはロボットアニメやヒーロもの、大好きですよ。むしろ好きだからこそ、貴兄のおっしゃるような描き込みの少ない作品に対して、怒りが倍増するのでしょうけど。

もっとも「子供が戦う意味を悟る」のなら、「自分たちは、沢山の(軍人やその他の)犠牲のうえで戦えるのだ」と考えるシーンがあってもいいはずですね。しかしそういうシーンを入れると、「場面が暗くなるからダメ」と言って、横槍を入れてくる上層部やスポンサーだって多いのも、悲しきかな、また事実なのですよ(体験者は語る)。
もしかすると、クリエーター以上に、そういう人たちに軍隊=自衛隊に対する反感があるのかも知れませんけど。

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board4 - No.1612

ボケ担当から、ツッコミ担当さんへ

投稿者:速水右近
2002年03月12日(火) 13時55分

>  お返事、どーもです。

こちらこそ、毎度ツッコミ、どーもでございます。

> > ただ「駆逐艦」ごときのサイズには、宇宙空間の移動などは難しいのでは? 艦隊戦に使えても、艦隊行動には不適ですよ。
> > ですから、さらにつじつま合わせをすると、
> > 1 局地防衛
> > 2 艦隊とともに運動させるため、「駆逐艦母艦」という艦種があった
> > という推測ができると思いますが。
>
>  これって、航続距離の問題って事ですよね?だとしますと、銀英伝世界における艦の移動はワープで行われている、という点に鍵があると思うんですよ。
>  ワープの仕組み自体ははっきりと判っていませんが、ガイエスブルクを飛ばすのに複数のワープ機関が必要だった所から考えて、質量と出力の間に因果関係があるのは確かだと思います。つまり、戦艦よりも質量が軽い駆逐艦は、より低出力なワープ機関でも充分ワープさせられる。イコール、それだけ燃費も少なくてすむ、という事になりませんかね?
>  そうしますと、駆逐艦でも問題なく艦隊行動が可能だ、としてもおかしくないと思います。

この部分は、認識が異なりますね。
物理的なことはさっぱりですが、問題は航続力=エンジンだけではないと思います。
まず乗務員の生理的限界も考慮に入れる必要があるのでは。戦艦の乗員が六〇〇人だとすると、駆逐艦の乗員は数十人。現行のディーゼル潜水艦と同程度の人数ですね。それだけの人間で、果たして長距離=長時間の移動に耐えきれるのか。精神的負担とかも大きいでしょう。
さらに戦艦が万単位で出てくるなら、駆逐艦は一〇〇万単位になる(?)はずだから、長距離移動をすると離脱率もバカにならん(それだけの戦力低下)と思いますけども。
そのうえ攻撃力だけではなく、継戦能力なんか限定されているとはずですし、たとえ艦隊行動をとれたとしてもコスト・パフォーマンスがよろしくないでしょうね。

そういうことを考慮のうえ、艦隊戦に参加させるためには「駆逐艦母艦」……それこそ慣例上、これが「空母」と呼ばれたのかも知れませんが……みたいな艦が必要だと考えた次第です。
これなら乗員の生理的、精神的負担は大幅に軽減されます(母艦から離れるのは数日から一週間ぐらい)だし、移動における離脱率は激減するでしょう。また継戦能力も格段に上昇するはずです。ただ運用コストの件だけは、わかりかねますが。
たしかこんな艦種は、一八九〇年ぐらいにイギリスで実在したような気がします。駆逐艦の航洋性が、まだなかった時代ですね。
しかしこう見ますと、実在の駆逐艦というより、むしろ「艦載ミサイル艇」に近い存在ですなぁ。もっとも「艦載魚雷艇」というのも、第一次大戦まで実在した艦種ですけど。
>
> > いずれにせよ、現行の艦種区分とはまったく異なることだけは間違いなさそうです。機会があれば『銀英伝艦種区分』を立ち上げてみますので、忌憚のない御意見をお待ちします。
>
>  面白そうですね。その時には、ぜひとも参加させていただきます。

また「容赦のないツッコミ」、じゃなかった「愛の鞭」、よろしくお願いします(自爆)。

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board4 - No.1613

勝手に捏造(笑)宇宙軍艦発展史

投稿者:KUR
2002年03月12日(火) 14時53分

と、いうわけで、銀英伝世界でどのように軍艦が発展してきたのかを
勝手に考察してみたいと思います(^^;
できるだけ銀英伝正史と矛盾の無いようまとめたつもりですが、
細かいミスなどはご容赦ください。
文章まとめるのは苦手なので、ちょっと長文です。

さて、銀英伝世界で最初に宇宙軍艦が登場したのはいつ頃でしょうか?
まあ、軌道往還機を武装したような程度のものは地球に国境があったころから
存在したかもしれません。
しかしながら、敵が地球の外には存在しない以上、宇宙戦争能力はさほど重要視
されていないと考えられます。
おそらく、本格的な軍艦が登場したのは13日間戦争のあと、
地球統一がなされてからのことでしょう。
より正確に言えば、地球以外の惑星にそれなりの人口が居住するようになり、
地球の外に事実上の「外国」が存在するようになってからだと思います。

そのときに登場した軍艦とは、どんなものでしょうか。
まず、戦闘艦が存在する以上、想定すべき仮想敵というものが存在するはずです。
当時の地球軍の敵とは、すなわち海賊などの武装組織であり、
なによりもいつ独立をたくらむかも知れぬ植民地と思われます。
この状況は、現在の地球上で考えるなら、19-20世紀の英国の例が近いでしょうか。

こういう状況で、軍や政府がもっとも望む艦種はなにか。
・ある程度数を揃えたい。
・必要なときに必要な場所に急行できるだけの機動力が欲しい。
・そして、それなりの戦闘力と示威効果が欲しい
これらの条件を満たす艦種。
おそらく、巡航艦ではないでしょうか。
優秀な船体に武装と装甲を施した、航行能力に優れた戦闘艦。スペースクルーザー。
最初の本格的な宇宙軍艦は、おそらくこのような経緯から誕生したものと思われます。

あるいはこれ以前に、より小型の戦闘艦が整備されていたかもしれません。
砲力や外宇宙航行能力に劣る代わり、
高い機動力を生かして恒星系内で活躍すべき迎撃形の小型艦艇です。
仮に、遊撃艇とでも呼ぶことにしましょう。
サイズが小さいと言う制約から、巨大でエネルギーを食う巨砲は搭載しにくいでしょうから、
その主兵装は(積むとしたら)水爆ミサイルなどだと思います。
これらの艦艇は外宇宙での戦闘能力はありませんが、その機動力と数量を生かし、
恒星系内では海賊の鎮圧や警備などに、重宝することでしょう。

さて、バランスの取れた軍事力によってわが世の春を謳歌した地球連邦ですが、
このあたりで地球政府にとって困ったことが起こります。
それは、シリウスをはじめとした植民星系が力をつけ始め、外宇宙航行可能な
警備艦(建前上は植民地ですので軍艦は名乗れないでしょう)を
配備し始めると言うことです。事実上の巡航艦です。

これは困った事態です。
今まで海賊や小規模な叛乱勢力相手に無敵を誇ってきた地球連邦の巡航艦が、
ついに互角の相手を見出してしまったわけです。
もちろん、個艦単位の性能で地球側が優越しているにしても、
相手は同じだけのサイズに同じだけの武装を施しています。
彼らと正面からぶつかれば、負けはしないまでも苦戦を強いられることは疑いありません。
ではどうするか。簡単です。巡航艦を遥かにしのぐ、新しい艦種を作ればよいのです。
巡航艦を圧倒する強大な主砲。巡航艦の攻撃では傷一つつかない強靭な装甲。
それでいて、巡航艦並みの巡航速度。
もちろん、巡航艦の優れたバランスは崩れ、兵器としてはいびつな形になってしまいます。
極端に大型化することは避けられないため、コストパフォーマンスは最悪です。
しかし、その戦闘力は圧倒的であり、
銀河に存在する全ての兵器の頂点に立つほどの力を手に入れました。
そう、宇宙戦艦の誕生です。

全長1000メートルを優に超え、小惑星すら破壊可能な主砲を備え、
そして、水爆ミサイルの直撃にすら悠々と耐えうる「宇宙戦艦」
まさに、強烈な浮かぶ城です。
各植民惑星政府は、このモンスターの群れを見て恐慌に陥ったかもしれません。
彼らには、これほどの怪物を作るほどの技術力はありません。
また、無理に作ったとしても、所詮バランス最悪の怪物兵器です。
よほど基盤となる工業力、経済力が存在しない限り、使いこなせるものではありません。

植民政府はどうするでしょうか。
彼らは地球に首根っこを抑えられた状況から脱出しようともがいています。
地球が話し合いに応じる姿勢がない以上、彼らは潜在的な軍事力を
外交カードとして失うわけには行きません。
地球に対して強気の姿勢を維持するためには、
仮に地球が侵攻してきた場合に備えて、迎撃計画を練っておかねばならないわけです。

となれば、どのようにして戦艦に対抗するか。
巡航艦では、歯が立ちません。遥か遠くから桁違いの主砲でアウトレンジされてしまいます。
では、どうすればいいか。
正面から堂々と戦って勝ち目がないなら、奇襲をかけるしかありません。
つまり、遊撃艇の整備です。
戦艦に巡航艦で殴りかかっても勝ち目がありません。
ならば、遊撃艇に水爆ミサイルをしこたま搭載し、奇襲をしかけるしかありません。
水際でできる限り敵の戦艦を沈めて、あわよくば互角の戦いに持ち込もうとするでしょう。
どこかで聞いたような思想ですね。
そう、漸減作戦です。
1940年ごろに、大日本帝国とか言う国家が、世界一強大な国を仮想敵に考えていた戦略です。
歴史は繰り返すと言うことでしょうか。

しかし、その作戦も地球にはお見通しでした。当然、対抗策を考えます。
遊撃艇は、おそらく全長200メートル以下の小型艇です。
500メートルを越える巡航艦や戦艦をこいつらの相手に当てるのは非効率ですし、
かえって足元をすくわれかねません。
ここは一つ、またしても新しい艦種を用意いたしましょう。

それは、外宇宙航行のための最低限度のサイズに、遊撃艦を撃破できる程度の武装を施した、
新しいタイプの小型巡航艦でした。
遊撃艇駆除を専門とする艦艇、「遊撃艇駆逐艦」です。
遊撃艇の武装は、戦艦と刺し違えるための水爆ミサイルが、ほとんど唯一です。
貧弱とはいえ主砲を装備した駆逐艦にはまず勝てません。
では、駆逐艦隊を狩ろうと巡航艦部隊を出動させれば、当然駆逐艦は逃げます。
機動力で劣る巡航艦では捕捉は困難であり、
下手に長距離追撃すると待ち構えていた敵戦艦部隊の歓迎を受けかねません。
つまり、遊撃艇戦力は事実上無力化したのです。

ここに、地球の軍事思想は一応の完成をみました。
戦艦、巡航艦、駆逐艦によるハイ・ロー・ミックスの複合部隊であり、
これは、植民星系にはとても真似することのできない構成でした。
強大なワイルドカードである戦艦という札をもてない以上、
植民星系は圧倒的な不利に甘んじることとなったのでしょう。

以後、遊撃艇という艦種は決戦兵器として消滅せざるをえないでしょうが、
一方で駆逐艦はその機動力と経済性が評価され、偵察や雷撃に重宝されたことでしょう。
また、戦艦はより航行能力を高め、巡航艦はより戦闘力を高め、
より完全な兵器を目指して進化を続けたものと思われます。
巡航戦艦、あるいは高速戦艦といわれるヒューベリオンやベイオウルフなどは、
外宇宙型戦闘兵器という形の、いわば完成形なのかもしれません。

……以上、KURによる捏造軍艦史です(^^;;
長文駄文、お付き合いありがとうございました。

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board4 - No.1614

Re:ボケ担当から、ツッコミ担当さんへ

投稿者:クロイツェル
2002年03月12日(火) 16時07分

 う~ん、ツッコミ担当と言われるほど、根拠のあるツッコミはしてないんですけどね(笑)。

> この部分は、認識が異なりますね。
> 物理的なことはさっぱりですが、問題は航続力=エンジンだけではないと思います。
> まず乗務員の生理的限界も考慮に入れる必要があるのでは。戦艦の乗員が六〇〇人だとすると、駆逐艦の乗員は数十人。現行のディーゼル潜水艦と同程度の人数ですね。それだけの人間で、果たして長距離=長時間の移動に耐えきれるのか。精神的負担とかも大きいでしょう。
> さらに戦艦が万単位で出てくるなら、駆逐艦は一〇〇万単位になる(?)はずだから、長距離移動をすると離脱率もバカにならん(それだけの戦力低下)と思いますけども。
> そのうえ攻撃力だけではなく、継戦能力なんか限定されているとはずですし、たとえ艦隊行動をとれたとしてもコスト・パフォーマンスがよろしくないでしょうね。

 100万単位、てのはちと大げさな気がしますが、まあ戦艦よりも多くなる事は確かでしょうね。とはいえ、ワープで移動している銀英伝世界の艦隊行動が、果たして長距離=長時間となりうるのかどうかは謎な部分ですが。どうも劇中の時間の進み方を見ていると、意外と移動時間って短いような気がするんですよねえ。

 離脱率に突いては…これはなんとも言えませんよねえ。なにせ、ワープの仕組みすら判らないんですから。まあ、ワープによっておいて行かれる艦がありえるというのは、ミッターマイヤーのセリフから伺えますけどね。ただ、銀英伝の艦隊船は、ワープ後一旦陣形を整えてから戦闘という形を取っていますので、おそらくはその時点で離脱艦が合流するのではないかと思います。

 まあ、これ以上は、あの世界における駆逐艦やワープ機関の正確なスペックがわからないとどうしようもないような気もしますね(笑)。

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