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投稿ログ70 (No.1296 - No.1316)

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board4 - No.1296

Re:悪女ヒルダ

投稿者:デラ
2002年01月01日(火) 14時08分

>あんな昔書いた事にレスしていただいて嬉しく思います。

いえいえ、わたしこそヒルダの件で反応があって嬉しく思います。

>確かにヒルダとラインハルトのベッドインの流れは不自然ですよね。ですが、ここでもしヒルダが、権力嗜好の強い野心家の女性であれば納得できるかもしれません。

下世話な話題ですが、わたしにとっては、不自然なんです。あの展開は。あれ以前にラインハルトに、ちょっとでも普通の男っぽい描写があればよかったんですが、まったくないので、跡取りを作るためだけの都合主義展開だと解釈していました(^ ^ゞ。だから、ヒルダも跡取りを宿すためだけの添え物キャラだと。<
かし、これでは身も蓋もないので、ベッドインの不自然さを、読者なりに埋めていくと、ヒルダが「権力嗜好の強い野心家の女性」というのもありですね。<

もしヒルダが野心家であればあの時まさに好機と思ったはずです。いや案外あの暗殺者はヒルダの手のものである可能性も出てきます。>排卵日を計算しちょうどその日にマリーンドルフ家の郎党に行動を起こさせるそしてめでたく首尾を遂げ、懐妊、結婚へ<

わっ、排卵日まで計算して、ですか(#^ ^#)。ずいぶん恥ずかしいことを…、といっても、専制政治のもとでの後宮女性の値打ちは「皇帝のこどもを産む」ことにかかっていますから、それぐらいはあたりまえですね。男性が戦場で命を懸けるのと同じこと。ひょっとしたら、男女産みわけの方法をマスターして、男児が宿る体質にしていたかもしれない(銀河帝国は女帝もO.K.みたいですが、やはり男児の方が認知されすいでしょう。)<

こう考えると、オーベルシュタインの死もヒルダがかかわってるかもしれない。ラインハルトの死後、ヒルダの最大の政敵とのなるのはオーベルシュタインであろうその政敵をどさくさにまぎれ暗殺したのではないか。それくらいやってくれれば「一個艦隊に匹敵する智謀」というのにも納得がいくのですが。<

あいう人間臭さのないキャラでも、ラインハルトだけなら不自然はない。ヒルダだけでも不自然はない。でも、二人揃うと、まんがでいうところの、「キャラの描き分けができていない」状態にみえて、どうも一方がめざわりになります。しかも、一人なら不自然でない浮世離れぶりが、思いっきり不自然に目立ってしまって。<
br />ビンス・マクマホン三世のヒルダ像は「後宮の悪女」という感じですが(←これは非難ではありません)、今のままの影の薄いキャラ(わたしには、ラインハルトのおまけにみえます)よりは、「一個艦隊に匹敵する智謀」をフルに使って、めいっぱい生きている女性に思えます。

board4 - No.1297

「帝国正規軍」と「私兵集団」

投稿者:北村賢志
2002年01月02日(水) 04時54分

久しぶりの書き込みです。
「銀英伝」1,2巻の描写を見ると、帝国軍は「中央政府の直轄軍」と「貴族の私兵集団」の2通りの軍が存在するように見受けられます。
ですがこれには疑問があります。まずゴールデンバウム王朝が群雄割拠の戦国時代をルドルフが統一した存在であれば、地方に軍閥が多数存在する事はさほどおかしくありません。
しかしご存じのようにゴールデンバウム王朝は民主主義的に造られた統一政体を乗っ取ったものであり、当初から群雄割拠の状態とはまず考えられません。また仮に軍閥が多数存在していたとしても、全員が白人と言うことはあり得ないですから、貴族に選ばれない有色人種の軍閥が内戦を引き起こすことはまず間違いないでしょう(黙って唯々諾々と自分たちの支配地域を譲り渡す方が非現実的です)。
つまり「貴族の私兵集団」は500年に渡る統治の間に生まれた事になります。
「そのような事が許されるのか」という点をひとまずおくとしても、その場合何の為に造られるかと言えば間違いなく、宇宙海賊の取り締まりのような「領地の警備」つまり「軍事」よりも「警察活動」に重点を置かれた、つまり海上保安庁的な存在になるはずです。
当然、個艦の大きさ、艦隊の規模・編成や活動範囲、兵站などあらゆる面で帝国の正規軍とは比較にもならないでしょう。特に自由惑星同盟との戦争に突入してからは、正規軍は遙か離れた同盟領への侵攻を主目的としていたのですから、なおのことその形態は異なっているはずです。恐らく海上保安庁と米海軍ぐらいかけ離れた存在でしょう。
勿論「領地が切り取り放題」と言うわけでもないのに、貴族達が私財を投げ打って何の益もない同盟領侵攻目的の軍を造るとは考えられません。それにそのような私兵の存在が認められれば、首都オーディンを奇襲攻撃される危険性もあるわけで、常識的には創設すら認められないと思われます。
つまりリップシュタット戦役で貴族側として戦われた戦力は、そもそもガイエスブルグに集結することからして大問題だと考えざるを得ません。
ところが小説の描写を見る限り「貴族の私兵集団」は少なくとも艦においては同等で、また何万隻という単位で行動することもそれ自体は問題なさそうです。
メルカッツやファーレンハイなどもそちらの点は全く問題にしている様子がありません。
つまり貴族の私兵集団は基本的に帝国正規軍と全く同じ存在、言い換えれば「賊軍」となったが故に「私兵集団のレッテルを貼られた正規軍」と考えなければつじつまがあわないのです。
ここはやはり「銀英伝」の記述はローエングラム王朝と共和主義者達の主張だけを取り入れたために貴族連合にとって著しく厳しい評価が下されているとするべきでしょうか。

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board4 - No.1298

Re:ワープ爆弾は何故作られない?

投稿者:佐々木公彦
2002年01月02日(水) 19時17分

ワープはよくあるパターンとして、大質量のそばでは失敗する可能性が高いというのがあります。(確か銀英伝にもあったはず)
よって、対要塞では相手の質量が大きすぎて失敗する。
対艦では、ねらいがつけられない。
よって、ワープ兵器は実践では使えない。
てのはどうでしょう。

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board4 - No.1299

一言だけ

投稿者:佐々木公彦
2002年01月02日(水) 19時27分

田中氏の政治論評の最大の問題点は、アッテンポローが与党に入るなど想像できないと言う、ユリアンの発言が象徴しています。
与党だから、駄目などと言ったら議会制民主主義そのものを否定するようなものです。
でも銀英伝は面白かった。

もう一言
現実世界の与党が問題ばかりなら、選挙で変えればいいのです。

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board4 - No.1300

Re:「帝国正規軍」と「私兵集団」

投稿者:佐々木公彦
2002年01月02日(水) 19時35分

海上自衛隊や海上保安庁とは、規模が違いますから、巡視船のような船を作るより、軍艦を巡視船として使うほうが安く済む可能性もあると思います。何しろ数万席単位の生産規模ですから。
あとは、ルドルフ大帝の死後5世紀、なんだかんだと理屈をつけ、貴族たちが勝手に軍艦を私有していったのでしょう。
何しろ貴族財産はよほどのことがない限り、帝国からも不可侵に近い状況だったようですので。

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board4 - No.1301

もう一個思いついた

投稿者:佐々木公彦
2002年01月02日(水) 19時38分

実は貴族連合はみんな、フラウンシュバイク元帥府所属(笑)
だったら問題なし。
彼、予備役元帥だから(笑)

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board4 - No.1302

Re:悪女ヒルダ

投稿者:佐々木公彦
2002年01月02日(水) 21時31分

> 追加です。
>
>
> そう考えると、ラインハルトの遺言で
> ミュラーいか六名を元帥とし、さらにバーラト自治区の成立を
> ヒルダの名でおこなわれたのもヒルダの謀略と考えられる。
>
> この二つは、人事権、国政の最終決定権をヒルダが握る事の
> 裏づけになるからです。
>
> ラインハルト存命時に皇后に権力を持たせることについて
> 議論があったことを考えるとラインハルトの遺言という形で
> 権力を握ったのではないか?
>
> オーベルシュタインが生きていたら
> かなり反対したのではないでしょうか
> いわく「帝國を統治するのは皇帝でありその母ではない」と。
> それが予想できたためヒルダはオーベルシュタインを暗殺したのではないか
>
> 皆さんどう思われますか。

5連投稿すいません。
キリ番も気付かなかったし。

とりあえず、オーベルシュタインはヒルダの摂政としての行動を支持すると思います。
皇帝の死去が確定事項である以上、後継ぎが必要であり、それは、プリンツ・アレクしか居ません。
そして、二世皇帝が乳児である現実を考えれば、帝国の正常な流れからいえば、母が後見するしかあの状況での選択肢はありません。
そのための、箔付けにも、理解を示すでしょう。

ただ、マリーンドルフ伯爵が公式にも非公式にも影響力を行使しようとすると、妨害に出るでしょう。(最悪暗殺も有り)
そして、アレクサンドル成人の暁には、皇太后陛下突然の病死、と言う流れが想像できます。

もっとも、マリーンドルフ親子なら、裏工作でオーベルシュタインに勝てる訳が無い事理解しているでしょうから、おとなしく命だけは永らえることもあるでしょう。

以上、オーベルシュタインが天寿を全うした時の帝国のその後、に関する愚考でございます。

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board4 - No.1303

Re:ワープ爆弾は何故作られない?

投稿者:てんてんdwp
2002年01月03日(木) 04時14分

> ということで、政治的な合意があったというのはどうでしょう?
> 以前に何か大規模な会戦で使用した事があり、双方ともシャレにな
> らない事になった、とか、あるいはワープ座標が狂って惑星がまる
> まるなくなった為に、双方とも使用を自粛しているとか・・・
お久しぶりです。ipアドレス丸見えなので書けなくなって久しい
てんてんdwpです。
前にも同じことを書きましたが、これは成り立たないですよ。
条約というのは基本的に破られるためにありますし、今まさに国が
滅ばんとしている瞬間に「死なばもろとも」をやらない理屈はあり
ません。
かのガンダムですら条約で禁止されていた核兵器を使うシーンがあ
るくらいです。
条約というのは双方がルールとしての戦争が可能な状態でのみ働く
効果です。銀英伝の世界は明らかにルールとしての戦争ではないで
しょう。
たとえば帝国軍側から見れば、反乱軍を掃討する戦いですから、一
種の対テロ戦です。テロ戦に条約なんかありません。

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board4 - No.1304

Re:ワープ爆弾は何故作られない?

投稿者:てんてんdwp
2002年01月03日(木) 04時18分

>  これについては、「大質量と同じ空間へのワープアウトは不
>可能」、ってことで説明が付くんじゃないかと思います。自分の
>百分の一以上の大きさの質量がある所にワープしようとしてもワー
>プに突入できないとか、ワープアウトした空間にある質量は、総
>量が少ない方が最も近くの空間に押し出される、とか。だとする
>と、「ワープ爆弾による敵艦内部への攻撃」は不可能になります
>よね。
固定目標に対して用いられないのは質量の問題というのがよさげ
ですね。
非固定目標である艦隊に関してはワープの準備に時間がかかると
いうのはどうでしょうか。
対艦戦で使おうとして、ワープ計算をしている頃には敵は既に遥
か彼方みたいな。

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board4 - No.1305

Re:「帝国正規軍」と「私兵集団」

投稿者:てんてんdwp
2002年01月03日(木) 04時32分

貴族が全員ルドルフまたは親友の血縁という可能性はどうでしょう。
ラインハルトが血縁関係を利用してのし上がったのと同じ理屈です。
ルドルフがいくら権益を得ても一人でどうにかできるわけではない
でしょう。むしろそのほうが不自然です。
・初めの権益は全てルドルフにあった
・500年の間に権益はその多数の血縁に譲渡分散されていった
・それが貴族連合という形になった
こう考えれば全員が白系の遺伝子というのも当たり前です。
こういった例は戦史を見ても多数あります。
たとえば徳川時代が思いつくでしょう。

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board4 - No.1307

Re:ワープ爆弾は何故作られない?

投稿者:Bystander
2002年01月03日(木) 07時46分

> > ということで、政治的な合意があったというのはどうでしょう?
> > 以前に何か大規模な会戦で使用した事があり、双方ともシャレにな
> > らない事になった、とか、あるいはワープ座標が狂って惑星がまる
> > まるなくなった為に、双方とも使用を自粛しているとか・・・
> お久しぶりです。ipアドレス丸見えなので書けなくなって久しい
> てんてんdwpです。
> 前にも同じことを書きましたが、これは成り立たないですよ。
> 条約というのは基本的に破られるためにありますし、今まさに国が
> 滅ばんとしている瞬間に「死なばもろとも」をやらない理屈はあり
> ません。
> かのガンダムですら条約で禁止されていた核兵器を使うシーンがあ
> るくらいです。
> 条約というのは双方がルールとしての戦争が可能な状態でのみ働く
> 効果です。銀英伝の世界は明らかにルールとしての戦争ではないで
> しょう。
> たとえば帝国軍側から見れば、反乱軍を掃討する戦いですから、一
> 種の対テロ戦です。テロ戦に条約なんかありません。

そう指摘されると確かに・・・そうですね。

全く別の見方をするならば、よく考えるとこの問題はワープ航法に
ついてハッキリさせないといけないのでは?
まず思いつく問題として「ワープ時には、物体の持つ運動量が保存
されるのかどうか」、そして「ワープ先にある物質はどうなるのだ
ろうか?」ということではないでしょうか。

前者の疑問は、運動量が保存されるならば、例えばイゼルローン攻
撃時にイゼルローンの質量が影響を及ぼす重力圏外にワープアウト
させればワープ攻撃は可能なはずですし。
あるいはヤンがアルテミスの首飾りを破壊する時にしたように、
「ある程度の質量の物体を」「光速の何%という速度で」ワープア
ウトさせてぶつけてやれば、イゼルローンと言えども無傷では済ま
ないと思われます(※そんな事ヤンしか思いつかない──という説
はありますが、そうとも思えません)

イゼルローン星系の特徴から考えて、公転軌道と速度を計算する事
で、到達時のイゼルローン位置を計算するのは、それ程難しい事で
はないと思われますし。

もし運動量が保存されないならば、「運動中にワープしたら、その
運動量はどこに消えてしまうのか」、あるいは「その運動量とは何
に対しての運動量なのか」という問題がありますね。

後者についてはわざわざ書かなくても・・・という気がしますね。
というか「ワープ爆弾」という表記に自分は勝手に「ワープアウト
してから突っ込む爆弾」という仮定をしていたものですから・・・
その辺りについては適当に(^ ^;ゞ<

う考えればクロイツェルさんの指摘を是とした方が素直に納得で<
そうではありますね。希少価値の高い鉱物が必要だとか・・・

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board4 - No.1308

Re:ワープ爆弾は何故作られない?

投稿者:てんてんdwp
2002年01月03日(木) 12時02分

> まず思いつく問題として「ワープ時には、物体の持つ運動量が保存
> されるのかどうか」、そして「ワープ先にある物質はどうなるのだ
> ろうか?」ということではないでしょうか。
あ、これは面白い発想ですね。気づきませんでした。
運動量はワープエネルギーに変換されると考えれば納得ですね。
しかし、これには重大な問題が・・・
惑星に向けてワープアウトさせた質量は何に対して「相対的な」運
動量が0になるのでしょう。
たとえば惑星なら恒星軌道上をかなりの速度で回っているわけで、
運動は、しているはずです。
おや?ということはこれが実はワープ爆弾が出来ない理由かも。
ワープには出現先座標での重力場に対して相対的な運動量がほぼゼ
ロでないと駄目という大前提があり、たとえば重力圏内なら、その
重力と反対向きに加速度を伴って出現しないといけない。
これなら巨大質量に対して(ワープの座標がメートル単位で正確と
は考えられず、多少の誤差を伴うだろうことから)近場でワープア
ウトできないことが説明できますし、ましてや動いている艦隊の近
くでワープアウトすれば(反重力装置まで含めた)相対的な重力場
の計算なんかできませんから。
あ、しまった、これだと今度は艦隊がまとめてワープできなくなる
という弱点が・・・。

ところで、空間の転移先に質量云々は量子論によって、無という空
間が存在しないこと(揺らぎによって反陽子と陽子が誕生し対消滅
している)をどうクリアするかという問題がありますね。

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board4 - No.1309

Re:ワープ爆弾は何故作られない?

投稿者:てんてんdwp
2002年01月03日(木) 12時23分

ついでに直接レスしますね。
私はむしろ「可能性1」以外の可能性のほうが低いんじゃないかと。
問題点を指摘してみましょう。
> 可能性2:ワープ機関の生産数が少ない
全ての船がワープ機関を備えている世界で、生産量が少ないというの
は現実的ではないと思います。
民間船ですらワープ機関を積んでいたのは、ヤンを有名にした、あの
エルファシルを考えればわかります。
まさか船が徒歩(非ワープ)で帝国圏外の惑星まで逃げたということ
はないでしょう。そんなん一生かかります。

> 可能性3:ワープ機関が馬鹿高い
これも同様の理由で除外すべきですが、もう一つの問題も指摘してお
きます。
たとえば老朽化したとか、もはや自沈せざるを得ないほどダメージを
負った船というものが存在すれば、それを質量兵器に転換することは
さほど難しくはないでしょう。
廃棄するくらいならいっそ、というのは考えられます。嫌な言い方で
すが、特攻船です。
実際、SF小説ではこの「特攻」というのが多々出てきます。
#宇宙戦艦ヤマトなんて毎回特攻だし。

そうすると、やはり
> 可能性1:ワープ機関は人が操作しないと制御できない
というのが可能性としては、一番ありえるでしょう。
装置の複雑さに関しては、たとえば車の制御やエンジンの構造を理
解していなくても操作できるでしょう?AT車ならアクセルを踏め
ば進むし、ブレーキを踏めば止まるんですし。
まあ、流石に3Dが絡む以上、車ほど簡単ではないにしても、ジェッ
ト機くらいの操作難易度だと思います。上にも書いたとおり、民間
で使用できるのですから。
では、何故手動でないと駄目なのか、というので一つの説を思いつ
きました。
「ワープ中、機械は停止する」
世の中は神秘に満ち溢れています(笑)。おそらく銀英伝くらいの
時代ならコンピュータは量子コンピュータでしょう。量子コンピュー
タは量子の不確定性を利用していますが、ワープ航法中は不確定性
が働かないため、コンピュータはその機能を止めてしまうのです。
そのため、ワープアウトタイミングは手動で行わないと駄目という。

・・・犬猫か猿でも積め、という反論にはどうしましょう・・・。

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board4 - No.1310

Re:「帝国正規軍」と「私兵集団」

投稿者:楽描屋
2002年01月03日(木) 12時32分

軍事とは。「我が意思を相手に強制させる政治活動である」というクラウゼヴィッツの定義に反対なさる方はいらっしゃらないと思います。
つまり、軍事力というものは「意思を強制させる道具」なわけです。
国家権力を保障するのは、実は軍事力だけであり、軍事力を自由に行使できる状態に無い国家は、いかに表向き独立を標榜していても事実上の他国に隷属している事も言うまでもないことでしょう。

つまり、銀河帝国においては、各貴族領は合州国における州に相当し、各貴族の私兵は州軍に相当するのではないでしょうか?
これで、まず各貴族が私兵を保有する理由がかなり低い、しかし私兵を保有している状態を説明できると思います。
銀河帝国の版図は極めて広く、中央集権型の統治形態ではソ連や中華人民共和国の様にシステムが動脈硬化を起こし、500年近く統治を継続させることは不可能ではないかと考えます。
また、銀河帝国の前身は銀河連邦であり、原作のイメージからするならば現代のアメリカ合州国に近い連邦国家と考えて良いとも思います。
つまり銀河帝国は、銀河連邦と同様に広大な版図を分割して統治し、各々の自治体に権力の源泉としてある一定の軍隊を保有する権利を認めていたというものです。

このシステムの利点ですが、まず主権者である皇帝から見て、地方自治の責任者が明確であるという事があげられると思います。
つまり、ほぼ完全にシステムとしての独立性と完結性をもった各貴族領内での失政は各々の貴族にその責任があるわけですから、かつての日本の藩と同様必要に応じて統治責任者である貴族の首をすげ替えるだけで皇帝の仕事は済むわけです。
中央から派遣される官僚に政治を担当させると、各々の地域ごとの特性に見合った統治を行うことは困難であり、現代の日本と同様の均質化と硬直化を招くのではないでしょうか。
さらに、各々の官僚の任命責任は皇帝にかかってくるわけですから、官僚の失敗は皇帝の失敗として責任追求がおろそかになる可能性が極めて高くなると予想されます。
ここで貴族の私兵は、各貴族の領民と金で動員編成され兵站を維持させることで、国家財政にかかる負担をかなり減らすことが出来る事も考えられます。
各貴族領内での治安維持と通商網の安定化は、この私兵に任せられ、平時は各貴族領内において警察力及び、各貴族の統治の為の権力の源泉として存在し、戦時には皇帝の直轄軍である親衛軍のサポートととして運用される事になる、という事です。
戦時においては、敵と交戦する為の部隊以外にも、膨大な数の部隊が必要とされます。
後方警戒や、前線の部隊の補充、敵の脅威度の低い宙域での哨戒、等々。
こうした第二線級の部隊まで、中央政府が全て面倒をみるのは、さすがに経済的に難しいのではないでしょうか。

各貴族の保有する私兵を質的量的に凌駕する直轄軍を保有し、宣戦布告の権限と私兵を含めた全軍への統帥権を皇帝が独占している限りにおいては、ある程度の戦力を各貴族が保有するのは帝国全体を統治する上では、柔軟性と自由度を保ち続ける上で悪くないアイデアではないかと思います。

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board4 - No.1311

Re:「帝国正規軍」と「私兵集団」

投稿者:不沈戦艦
2002年01月03日(木) 12時44分

> 久しぶりの書き込みです。
> 「銀英伝」1,2巻の描写を見ると、帝国軍は「中央政府の直轄軍」と「貴族の私兵集団」の2通りの軍が存在するように見受けられます。
> ですがこれには疑問があります。まずゴールデンバウム王朝が群雄割拠の戦国時代をルドルフが統一した存在であれば、地方に軍閥が多数存在する事はさほどおかしくありません。
> しかしご存じのようにゴールデンバウム王朝は民主主義的に造られた統一政体を乗っ取ったものであり、当初から群雄割拠の状態とはまず考えられません。また仮に軍閥が多数存在していたとしても、全員が白人と言うことはあり得ないですから、貴族に選ばれない有色人種の軍閥が内戦を引き起こすことはまず間違いないでしょう(黙って唯々諾々と自分たちの支配地域を譲り渡す方が非現実的です)。
> つまり「貴族の私兵集団」は500年に渡る統治の間に生まれた事になります。
> 「そのような事が許されるのか」という点をひとまずおくとしても、その場合何の為に造られるかと言えば間違いなく、宇宙海賊の取り締まりのような「領地の警備」つまり「軍事」よりも「警察活動」に重点を置かれた、つまり海上保安庁的な存在になるはずです。
> 当然、個艦の大きさ、艦隊の規模・編成や活動範囲、兵站などあらゆる面で帝国の正規軍とは比較にもならないでしょう。特に自由惑星同盟との戦争に突入してからは、正規軍は遙か離れた同盟領への侵攻を主目的としていたのですから、なおのことその形態は異なっているはずです。恐らく海上保安庁と米海軍ぐらいかけ離れた存在でしょう。
> 勿論「領地が切り取り放題」と言うわけでもないのに、貴族達が私財を投げ打って何の益もない同盟領侵攻目的の軍を造るとは考えられません。それにそのような私兵の存在が認められれば、首都オーディンを奇襲攻撃される危険性もあるわけで、常識的には創設すら認められないと思われます。
> つまりリップシュタット戦役で貴族側として戦われた戦力は、そもそもガイエスブルグに集結することからして大問題だと考えざるを得ません。
> ところが小説の描写を見る限り「貴族の私兵集団」は少なくとも艦においては同等で、また何万隻という単位で行動することもそれ自体は問題なさそうです。
> メルカッツやファーレンハイなどもそちらの点は全く問題にしている様子がありません。
> つまり貴族の私兵集団は基本的に帝国正規軍と全く同じ存在、言い換えれば「賊軍」となったが故に「私兵集団のレッテルを貼られた正規軍」と考えなければつじつまがあわないのです。
> ここはやはり「銀英伝」の記述はローエングラム王朝と共和主義者達の主張だけを取り入れたために貴族連合にとって著しく厳しい評価が下されているとするべきでしょうか。


 なかなか面白いですね。「貴族たちが私兵を保有している理由」としては、北村さんが仰られている通り、「宇宙海賊退治」くらいしかあり得ません。とすると、リップシュタット戦役における「私兵」たちも、実は正規軍の一員であった、という説は整合性があると思います。

 でも、そうだとすると、クロプシュトック侯爵の反乱事件や、カストロプ動乱事件も同じなのでしょうか。正規軍の一員が、地方領主の言うことにそのまま従ってしまった、というのはちょっと難しいのでは、と思うのですが。リップシュッタット戦役とは違って、これはどちらも最初から勝てる訳がない戦いですし。下手をすると、私兵でも裏切りかねないところです。それでも、正規軍とある程度は戦える私兵が存在する、としないと説明が付かないと思います。カストロプ動乱などでは、キルヒアイスの前の討伐軍は敗退している(ここは、アニメではなく原作の方を取ってます)くらいですし。「海保」の戦力では「米海軍」を撃退はできないでしょう。

 結局は、田中芳樹の中では、ゴールデンバウム王朝銀河帝国というのは、「貴族領主連合による連邦国家」というイメージなのでは、と思いましたけど。もともと、銀河帝国正規軍自体が、貴族領主からの戦力を抽出されることにより、成り立っているのではないか、ということです。国人衆(貴族)を束ねる戦国大名(ゴールデンバウム家)、というところで。だから、貴族たちの発言力がそれなりに強くなるのではないか、と。

 しかし、そうだとすると、多分中央集権的であった銀河連邦を乗っ取って銀河帝国を作った、という設定と整合性がありません。本来軍閥など存在しない中央集権国家が、五百年たつ間に貴族たちが力を持つようになって行って、軍閥もどきがあちこちに出来た、というのもおかしな話ですね。それに、そのような成り立ちの銀河帝国軍だとすると、リップシュタット戦役の時には、「名目上の主人(宇宙艦隊司令長官)」ではなく、「本当の主人(貴族連合)」の方に、従うようになるでしょう。

 何というか、ここは田中芳樹があまり深く考えていないから、設定として矛盾しているのではないか、という結論になると思いますけど。

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board4 - No.1312

Re:ワープ爆弾は何故作られない?

投稿者:不沈戦艦
2002年01月03日(木) 12時55分

 昔の例ですけど、「宇宙戦艦ヤマト3」の「デスラー帝国危機一髪」の回で、デスラー総統のガルマンガミラス帝国本星が、ボラー連邦のワープミサイルに攻撃される、というものがありました。

 多弾頭の小型ミサイル多数(ワープアウト直後に分裂)が先ず襲って来て防空能力を破壊し、最後に大型の惑星破壊ミサイルがワープアウトしてきて、ガルマンガミラス本星を破壊してしまおうとしたのですが、デスラーの招待に応じて、ガルマンガミラス本星を訪問していたヤマトが波動砲を発射し、惑星破壊ミサイルは破壊されてしまった、という筋書きでしたが。

 これは、それでも惑星の近距離とはいえ、迎撃の時間が可能な程度の宙域にワープアウトしてくるという設定でしたから、「惑星など大質量のある空間には、直接ワープアウトは不可能である」という説を取っているのでは、と思いました。

board4 - No.1313

ありがとうございました

投稿者:はねだみずき
2002年01月03日(木) 15時55分

意見を下さった皆さん、レスが遅れて申し訳ありませんでしたが、どうもありがとうございました。
銀英伝を一回通して読んだだけのビギナーだったので、なんとなくヤン-ビュコックのコンビが最強のような気がしていて、それで早期からこの2人がコンビを組める歴史改変を…と思ったのですが、皆さんのほうが読みが深くて自分の未熟さを思い知らされました。
と言うわけでもう一回銀英伝を読んで出直してきます。

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board4 - No.1314

一ヶ所謝罪

投稿者:あけみ
2002年01月04日(金) 17時38分

下記の部分に敬称が抜けて呼び捨てになっていましたのでお詫びします。

>  あの~~ひろたんがおっしゃる「何かを公の場で言えば反論がないっていうのは普通じゃない」っていうご意見は、「田中芳樹を撃つ!」ができる以前の「田中氏に関するものは礼賛しかなく、氏に対する反論や批判が見られない」って状況には当てはまらないんでしょうか?

 すみませんでしたm(_ _)m

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board4 - No.1315

帝国軍の謎

投稿者:北村賢志
2002年01月05日(土) 01時22分

みなさんレスありがとうございます。
まず個々の貴族の持つ兵力を考えると、入念な準備があったわけでもないカストロプ動乱などを例にとっても、有力貴族になると常時数千隻程度の兵力を私有していると推測されます。無論、貴族もピンキリでしょうが領地として惑星を持つ貴族ならそれなりの私兵を所有しているという前提で考えます。
この場合、まず「兵力を持つ動機」つまり「仮想敵」が問題になるわけですが、考えられるのは

1,宇宙海賊(兵力が過大すぎる)
2,民衆の反乱(艦隊ではなく鎮圧用の歩兵の方が必要)
3,同盟軍(イゼルローン要塞攻略まで帝国領への侵攻は無し。また仮に同盟の侵攻に備えて個々の領主が戦備を整えていたのだとすれば、同盟軍侵攻時に一戦も交えずに領地を引き上げるとは考えにくく、1巻のアムリッツァ戦役時の描写と矛盾する)

どれも「仮想敵」としては不十分であり、ランテマリオの同盟軍ですらかき集めて3万隻強だった事を考えると、有力貴族の持つ武力はあまりにも過剰です。
考えられるのは貴族同士が互いを「仮想敵」として軍備拡大に乗り出し、帝国中央政府がそれを統制できていない状態しか考えられませんが、これではもはや統一国家の体をなしていません。
更に小説を見る限り帝国正規軍は
1,軍組織においてものを言うのは「爵位」や「出身」ではなくあくまでも「階級」。
2,士官学校は貴族だけでなく平民にも門戸が開かれており、学業の優秀な人間なら誰でも入学出来る。
3,昇進は原則的に実力優先(キルヒアイスはともかく、平民でコネがあるわけでもないミッターマイヤーやビッテンフェルが三十そこそこで将官になっている)。
と言う具合にごく当たり前の近代的な組織を持った軍隊です。
これでは「領主の私兵」との間に全く整合性がありません。やはり帝国正規軍は皇帝の元で統一された存在で、個々の貴族とは直接の関係はない軍隊と考えざるを得ません。
しかしここで「貴族連合軍」を見ると、名目上メルカッツが総司令官であるとは言え、軍の階級について言及のない(恐らくは軍人ですらない)ブラウンシュバイク公やリッテンハイム候、その他有力貴族が指揮官も兼ねています。
普通の軍組織がそのまま「貴族連合軍」に参加したとすれば幾ら何でもこれはあり得ないでしょうから、この場合「貴族連合軍」は「帝国正規軍」とは全く別個の組織ということになります。
仮に「貴族連合軍」を「貴族の私兵」集団と考えると、その場合まず貴族の私兵は当然、個々の貴族ごとに必要とされる戦備や組織が異なるわけで(例えば領地によって機動力が優先される場合、航続力が優先される場合等々)、貴族の私兵達は事実上統一指揮がとれないものと思われます。
しかし逆を言えば出身母体毎には統率がとれていなければおかしいのですが、とすると今度はキフォイザーにおけるリッテンハイム候の艦隊が変です。「個々の部隊は統率がとれていても、部隊同士の横の連携がうまくいかない」という、前近代的な軍隊ではありがちな形になるならまだしも、個艦レベルでバラバラという事態はむしろ不自然でしょう(まあ小説の記述の通り、速度や航続力、運動性などが異なる艦を個艦レベルですら統率せず雑然と集めただけだとすれば、艦隊はバラバラになって戦う前に壊滅状態になると思われますが)。
それにそのような重大な欠点にラインハルトやヒルダが言及しないのもおかしな話です。
(今にして思えば「貴族連合軍」をひたすら無能に描くよりは「個々の武力を重視するあまり、集団として統率がとれていないために各個撃破される」という方が話にリアリティが生まれたと思います)
しかし考えてみれば帝国軍が「正規軍」と「貴族の私兵」の二本立てだとすれば「階級がものを言う」普通の軍隊が存在する傍らで、各貴族に忠誠を誓い「爵位がものを言う」前近代的な組織の軍隊が存在するという、非常に効率の悪い編成となっていることになります。
これだけ違っていれば戦力を融通しあうのはまず不可能であり、しかもアムリッツァを見る限り「貴族の私兵」は国防上何の存在意義も無いようです。
これだけ非効率的な帝国軍に対し、まがりなりにも全力を投入できる同盟軍が勝てないというのも変な話です。
う~ん。あちらを立てればこちらが立たず。どうにも帝国軍の実態はハッキリしませんね。
まあ「小説」として見れば別に欠点というほどの事でもないのですが、結構気になるところです。

board4 - No.1316

Re:ワープ爆弾は何故作られない?

投稿者:ヤプール人
2002年01月05日(土) 06時20分

>条約というのは双方がルールとしての戦争が可能な状態でのみ働く
効果です。銀英伝の世界は明らかにルールとしての戦争ではないで
しょう。
たとえば帝国軍側から見れば、反乱軍を掃討する戦いですから、一
種の対テロ戦です。テロ戦に条約なんかありません。

しかし、だからといって、帝国側が禁止兵器を使用すれば、同盟側は当然、報復として禁止兵器を使用するわけです。同盟が禁止兵器を保有しているのであれば、「こちらは使わないから、そちらも使うな」という意味での条約は可能です。例にあがっていたガンダムでの条約も(核・生物・科学兵器の禁止、コロニー落としの禁止、捕虜の虐待禁止…だったかな?)、コロニー落とし以外は、連邦・ジオンともにやられると痛い物を禁止しているわけですし。

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