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- board4 - No.595
ようこそ☆☆☆
- 投稿者:恵
- 2001年08月23日(木) 13時42分
こんにちわ、恵です(^-^)
>東雲あげはさん
いらっしゃいませ、東雲あげはさん☆
>何だかんだで皆さん読んでるんですもんね。
>悪いところをあげて、それでも好き、って言う人は好き。
嫌いって言う人は読まなければいい。
>ただ、否定だけはしてしまってほしくないです。
>それって、『面白いもの』に気がつけるはずの『自分の可能性』をも否定しちゃいますから。
おっしゃる通りですね…っていうか、まったく同感です。特に、
「悪いところをあげて、それでも好き」
は、まさに田中作品に対する、わたしのスタイルそのもだと思ってますから。(本当に嫌いならここで書き込みなんてしませんし。もしよかったら、ザ・ベスト収録の「私の創竜伝魅力考察(私見)を読んでみてくださいな。わたしの創竜伝への愛情(笑)が滲み出てますので☆)
こちらでは、良いところは良い、悪いところは「~が~という理由で悪い」という、誹謗中傷に陥らない姿勢で、田中氏に関するいろんなことが議論されています。(ベストをお読みになれば、よくわかっていただけると思いますけど☆)
東雲あげはさんもどんどん話題に参加して、ぜひ掲示板を盛り上げていってくださいね♪ 一度ハマッたら楽しいですよ~、ここは♪♪
>クー助さん
はじめまして、クー助さん☆
> 実はみなさん反~とか書いてますが・・・
> きっちり読んでんじゃん!
>俺も同感です(笑)
>過去のログほとんど読んでないんですけど、何気にこのサイトを訪れて、ちらりと眼を通した誰もが思う感想だと思います。冷静な眼で見れば(^^;)
読んで腹が立つなら読まなければイイ。 それだけだと思います。
>それに対して「でもこんなにも現実の人をモデルにしたと思われる@@や××が貶されている! あまりに酷い」(主として創竜伝)という意見があるかもしれませんが、少なくとも創竜伝における田中氏の暴走ぶりには普通に誰もが「おかしい」と思うのではないでしょうか。今そう思ってない人もいずれは一般常識の欠片を採取していくにつれて、その事に気づき、結果、田中氏自身が大損する、という結末で終わると思います。何もわざわざ酷評を出すためにせっせと読んでやらなくても、良いのでは?
少し誤解があるのではないでしょうか?ここのみなさんは、別に批判目的で田中作品を読んでいる(た)わけではありません。もちろん、批判するために田中作品を読んでいるという方も中にはおられるかもしれませんが、上で東雲あげはさんもおっしゃっている、
「悪いところをあげて、それでも好き」
というスタイルを持った、わたしのような現役ファンもいるんです。それに、何かを批判する際には、その批判対象をしっかり読み込んで理解してからでないと、主張のピントがずれてしまったり、何より批判対象に失礼だと思います。「きっちり読んで」いるからこそ、まともな批判ができるんじゃないんでしょうか?
少なくとも、
> 実はみなさん反~とか書いてますが・・・
> きっちり読んでんじゃん!
>俺も同感です(笑)
>過去のログほとんど読んでないんですけど、何気にこのサイトを訪れて、ちらりと眼を通した誰もが思う感想だと思います
↑などと、「きっちり読む」ことを軽視するあなたの意見よりも、こちらのサイトの方々の主張のほうが、ずっと真摯な姿勢で田中作品に向かい合っているとわたしは思います。
>というわけで、俺の意見は平たく大雑把に要約すると二つ。
>「田中芳樹のこの作品絶対おかしい!」 と思ったならそれは読む必要なし。 そしてそのオカシイ作品と、ついでに酷すぎる遅筆を踏まえても、愛の残りカス(←我ながらクサい)がまだある人は、とりあえず怪奇事件簿を読んでみたらどうですか、もしくはまだ読んでない初期短編を読んでみてはどうですか? ってとこです。
怪奇事件簿も初期短編も、ほぼ読破しています。田中作品で読んでいないのは中国物の一部だけ、かな?
それにしても、初期短編はともかく、怪奇事件簿ってそんなにあなたがおっしゃるほど面白いんですか?(そういう評価、わたしは初めて聞きました)
好き嫌いは人の自由ですからあえて言いませんけど、ストーリーは稚拙、キャラクター造形も主人公たち以外は極端に平坦で薄っぺらな人格しか与えられていないように、わたしは感じてしまいます(あ、唯一、泉田警部補は好きですけど☆)。
銀英伝やアル戦は、間違いなく名作だと思いますし、わたしの大好きな作品です。でも、怪奇事件簿を書いた人が同一人物だと思うと頭が痛いです、本当に(笑)
えっと、最後に。
「読んで腹が立つなら読まなければイイ」
↑こういうあなたのご意見は、傲慢で、あまり良くない安易な自己肯定だと思います。もしも、こちらの管理人さんがまったく同じように、
「読んで腹が立つなら(このサイトを)読まなければイイ」
と、あなたにおっしゃったら、あなたはどんな顔をするのでしょうか?(もちろん、管理人さんはそんなことをおっしゃる方ではありませんよ、念のため)
批判はとても難しい行為です。批判者自身が常に自分の襟を正していないと、上記のあなたのようにすぐ自分に返ってきてしまうものですし、根拠がなければ中傷にもなりかねませんから、ね。
ではでは、こんなところで。
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- board4 - No.596
レンテンベルク要塞の意義
- 投稿者:KUR
- 2001年08月24日(金) 12時36分
ども、お久しぶりです。KURです。
銀英伝に関して、いまだに腑に落ちないことがあるんですが、
なぜラインハルト陣営はレンテンベルク要塞を陥落させることに
執念を燃やしていたんでしょう?
攻略を決めるときの理由が、
「後方で蠢動されると厄介だ」という程度のものだったはずなので、
完全破壊を目的としてもよかったのではないかという気がします。
まして、オフレッサーが駐留しているという要素を考えれば、無傷で陥落させることの
困難さは十分予測できたはずです。
私がラインハルトなら、期限を切って降伏を勧告し、そのうえで総攻撃をかけるでしょう。
本文を読む限りでは、破壊するのは極めて簡単だそうですし、降伏勧告をめぐって
要塞内で命を惜しがる平民兵士と上級幹部が衝突することも期待できます。
もちろん、降伏勧告で「平民出身の兵士は悪いようにはしない」という一文を入れることを忘れてはいけません(^^;
レンテンベルクの占拠を目的としたラインハルト陣営の作戦は、
戦略的な圧倒的優位を自ら捨て、ただ犠牲を増やす結果になっただけのような気がします。
- 親記事No.596スレッドの返信投稿
- board4 - No.597
Re:レンテンベルク要塞の意義
- 投稿者:佐々木公彦
- 2001年08月24日(金) 15時26分
> ども、お久しぶりです。KURです。
>
> 銀英伝に関して、いまだに腑に落ちないことがあるんですが、
> なぜラインハルト陣営はレンテンベルク要塞を陥落させることに
> 執念を燃やしていたんでしょう?
>
> 攻略を決めるときの理由が、
> 「後方で蠢動されると厄介だ」という程度のものだったはずなので、
> 完全破壊を目的としてもよかったのではないかという気がします。
>
> まして、オフレッサーが駐留しているという要素を考えれば、無傷で陥落させることの
> 困難さは十分予測できたはずです。
> 私がラインハルトなら、期限を切って降伏を勧告し、そのうえで総攻撃をかけるでしょう。
> 本文を読む限りでは、破壊するのは極めて簡単だそうですし、降伏勧告をめぐって
> 要塞内で命を惜しがる平民兵士と上級幹部が衝突することも期待できます。
> もちろん、降伏勧告で「平民出身の兵士は悪いようにはしない」という一文を入れることを忘れてはいけません(^^;
>
> レンテンベルクの占拠を目的としたラインハルト陣営の作戦は、
> 戦略的な圧倒的優位を自ら捨て、ただ犠牲を増やす結果になっただけのような気がします。
佐々木と申しますよろしく。
小説としてロイエンタールとミッターマイヤーが並んで白兵戦を指揮するとかっこいいから。
こういったことを無視しても、平民階級の兵士を含めて皆殺しでは政治的にまずいからでしょう、政略的に必要だったと思われます。
むしろ、少数の監視兵をおいてほかって置くって手も有ったと思います。
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- board4 - No.598
けしからん!
- 投稿者:Terry
- 2001年08月24日(金) 17時49分
こんな面白いHPがあるとは。仕事さぼって読みふけってしまいました。
それはさておき、いくつか気になる意見があったので、書きます。
田中氏のプロ意識に関して。シリーズ中断しまっくてる、言行不一致甚だしい、再販しまくり等々、確かにひどい話ではありますが、作家を辞めろ(辞めるべき)というのは言い過ぎではないでしょうか。仮にそれがどんなに酷いモノであっても、出すのは勝手なワケだし。むしろソレをいうなら、出版社の方が責任大だと思うのですが。さらにいえば、買うヤツがいるから売るワケでしょ。だからといってファンに買うな!というのは、それこそ大きなお世話なワケで。別に小説に限らないけど、大多数のクソと少数の良品なのは必然だし、クソでも売れるモノは売れるというのもよくあること。しょうがないことではないかと思うのです。売れなくなれば、本人の意思にかかわらず、消えていくことになると思うし。まあ、苦言を呈するというのは、何だかんだといいつつ、ココにきてる人たちって、田中氏に愛がある人ばっかりなんですなあ。
ともあれ、一番イカンのは出版社(と編集者)だと思うのですよ。だって、同人誌ならともかく、商業誌なんだから必然的に編集とかが「良し」と判断したモノを出しているわけでしょ。田中氏が堕落しようと底が浅かろうと、それを出してしまった出版社の責任こそが問われるべきだと思うのです。
実は全発言を読んだワケではないので、以前同様の発言がありましたら、ごめんなさい。
では、そろそろ仕事しますです…。
- 親記事No.7スレッドの返信投稿
- board4 - No.599
反銀英伝 大逆転! リップシュタット戦役(77)
- 投稿者:不沈戦艦
- 2001年08月24日(金) 19時53分
「さて、予想外の事態により、我が軍はかなりの苦境に立たされることになった。シュリーフェン少将、説明を」
タンネンベルク侯は、麾下の提督たちを軍務省に集め、作戦会議を開始した。場所は第二中会議室。上座にタンネンベルク侯が陣取り、右はシュタイナー中将、クライスト少将、エターリン少将、左にシュリーフェン少将、カーレンベルク少将、ノイマン少将、シュタウフェンベルク少将の順である。机の中央には、表示用のスクリーンが埋め込まれており、状況に応じて平面図や、立体映像を映し出すことが可能だった。
「では、現状をご説明致します」
指揮用のポインタを持ったシュリーフェンが立ち上がると、オーディンの味方、ローエングラム軍、メルカッツ軍の位置関係が、それぞれのシンボルにより平面図に示された。赤いシンボルで表示されている敵、ローエングラム軍の進路が逆方向、オーディンを目指すように変化してゆくのが解るようになる。シュリーフェンは、ポインタを操作し、先ずはローエングラム軍を指し示した。
「現在、ローエングラム艦隊は、三つのグループに分かれ、オーディンに向かいつつあります。各集団の数は約二万七千。当初は、ガイエスブルグ組の一集団二万、合計三集団六万をこの戦力で叩いた後、ガイエスブルグを占拠するつもりであったろうと推察されますが、その戦略を破棄し、オーディンへの進攻に変更した、ということです。ガイエスブルグ組との時間的距離は三日を切ったところで反転が行われた為、現在後方からローエングラム軍を追い掛ける形になっている味方との時間的距離は、六日弱、といったところです」
「そういうことで、我が軍は、オーディンにいる戦力だけで、六日弱の時間を、耐えねばならぬ、ということだ。敵戦力は八万、こちらは五万強程度。しかも相手は、『戦争の天才』ことローエングラム侯だ。しかも、彼にとってはもっとも大事だった姉の仇討ちだから、闘志は並大抵ではない。かなり厳しいな。これはあくまで想像だが、彼が勝った場合、私やリッテンハイム公、皇帝陛下のみならず、卿らも含めて皆殺しの憂き目となるだろう。それくらい、ローエングラム侯は怒り狂っているはずだ」
現状認識を述べるタンネンベルク侯である。
「八万対五万、しかも戦術だけで、ローエングラム侯相手に六日間耐えねばならぬ、ということですか。確かに、かなり厳しいですな。オーディンから離れる訳にも行きませぬし、その上、復讐に燃え闘志が充実している相手では」
シュタイナーが先ず発言する。かなり渋い顔をしており、事態が容易ならざるものである、ということは充分認識している。
「取り敢えず、機雷原を構築しておく、ということではどうでしょう。守りを固める、という意味で」
ノイマン少将が提案する。しかし、直ぐに異論が出された。
「意味があるかな?何しろ、機雷原突破用に使える、指向性ゼッフル粒子がある。しかも、相手はアムリッツァで一度使っているから、使用法にも長けていよう。機雷を敷設する労力も莫迦にはならんし、あまり費用対効果が良いように思えぬな」
カーレンベルク少将が、機雷敷設に消極的な姿勢を見せる。もちろん、機雷を敷設してもあまり効果がない、と踏んでの発言ではあるのだが、そもそもカーレンベルクが攻勢向きの人材であり、機雷原を盾に穴蔵に籠もるが如き戦術を嫌った、ということも否めない。
「いえ、敵が指向性ゼッフル粒子を使うにしても、機雷敷設は敵の攻勢方向を限定的にさせる効果はあります。時間稼ぎくらいにはなるのではないかと」
「だが、どこに敷設するのか、という問題もあろう。まさか、オーディン全体を、機雷で覆うわけにも行かぬからな。一方向に敷設したところで、迂回されてしまえばそれまでだ。その場合、オーディンを目指すような挙動で回り込み、我らを機雷原から引き離そうとするだろう。敵の意図が解りきっていたとしても、オーディンを陥とされる訳には行かぬから、こちらも移動して、せっかく敷設した機雷原から離れねばならぬ。それでは、あまり意味がなかろう」
クライスト少将の意見に、さすがのノイマン少将も沈黙する。確かに、惑星オーディンの全周を、機雷で埋め尽くすわけにもいかない。だいたい、そこまでの数の機雷が揃えられないし、仮にそんなことをやった場合は、オーディンへの宇宙船の出入りが、あまりに不便になってしまう。味方の港を機雷で封鎖するようなものなのでは、これは得策とは言えない。
「無論、機雷を小道具に使用するということがいかなる場合も駄目だ、ということではないが、今回はあまり意味がなさそうだな」
タンネンベルク侯が結論を出し、機雷の使用は検討事項から外される。
「結局は、小細工云々より、戦術ということですかな?」
シュタイナーの確認に、タンネンベルク侯は同意した。
「まあそうだ。基本的にはその通りなのだが、しかし、今回も小細工抜きでは無理だと思う。戦術だけでは、持ったところで三日か四日が精一杯だろうな。何しろ、強力な相手だ。結局、我が軍の戦いは、小細工ばかりということか。後世まで、『卑怯者』と言われるかも知れないな」
苦笑するタンネンベルク侯である。しかし、どことなくそれを面白がっている風でもあった。キフォイザー星域での、リッテンハイム本隊を囮にした、シュタイナーによるキルヒアイス艦隊相手の遊撃戦といい、オーディン上空でのミッターマイヤー相手の防衛戦闘といい、ヴァルハラ星系外縁部会戦といい、タンネンベルク侯爵が「小細工」なしに「正面から正々堂々」と戦ったことは、少なくとも今回の戦役に関しては一度もない。それは確かだった。
「まあ、相手が相手ですから、それはお互い様ということでよろしいかと。ローエングラム軍が、レンテンベルクでオフレッサー上級大将を捕獲した時のやり口なども、充分『卑怯者』と言えましょうし。もっとも、あんな単純な罠に引っかかるのでは、どうしようもありませぬが。『野蛮人』だの『猛獣』だの言われても、仕方のないことにて」
澄ました顔でいうエターリンに、周囲からも失笑が漏れる。さすがに、タンネンベルク侯の部下の中には、獰猛なだけで知性を感じさせなかったオフレッサーに好意を持っていた者はおらず、オフレッサーが嘲笑の対象とされたところで、同情心を持って庇おうとする者はいない。
「まあ、冗談はともかく、小細工についてはいくつかは考えてある。もっとも、ローエングラム侯が中央突破戦術でくるのか、むしろ包囲戦術、双頭の蛇のような戦術を取ってくるのかにより、いくつかパターンが出てくるだろうが。実際、彼も楽ではないのだ。何しろ、早期に我が軍を撃破、敗退させないと、後背をガイエスブルグからの大兵力、メルカッツ軍に襲われ、惨敗を喫することになる。そうならないよう、彼は手早く勝つ為の策を弄しては来るだろう。それを念頭に入れ、卿らも検討してみてくれ」
タンネンベルク侯の話は佳境に入って行く。作戦会議は、まだまだ続くことになりそうだ。
9月3日、ローエングラム軍は一度は空にした、レンテンベルク宙域に到達する。そのまま、艦隊の再編を行いつつ、留まることなくオーディンへの進撃を続けた。なお、ここでようやく3つに分かれた艦隊が合流し、全軍結集となっていた。
艦隊が合流すると、ジークフリート・キルヒアイス上級大将は真っ先にシャトルに乗り込み、ローエングラム侯爵の旗艦「ブリュンヒルト」に向かった。何はともあれ、ラインハルトに面会せずにはいられなかったのである。
「ラインハルトさま・・・・・・」
ラインハルトの部屋に入室し、開口一番、呼びかけるキルヒアイスである。その一言に、色々な思いが入り混じっていた。さすがに、何日も時間が経っているので、二人とも表面上は精神の平静を保っている。内心、いかに荒れ狂っていようとも。
「キルヒアイス・・・・・・」
ラインハルトも同じように返し、しばらく無言で互いを見つめ合う二人である。
「キルヒアイス、これだけは言っておく。リッテンハイムとタンネンベルク、あの下司どもは、おれたち二人の手で叩き殺し、死体を引き裂いて、汚泥とともに下水に流してやる。いいか、おれたち二人の手で、だ!」
ラインハルトの蒼氷色の瞳は、炎を宿すが如く燃えている。キルヒアイスもそれに応えた。
「はい、もちろんです、ラインハルトさま。あの二人の息の根を止め、勝利の報告をアンネローゼさまの墓前に捧げることにしましょう」
この瞬間、二人の関係は完全に元に戻っていた。ヴェスターラントの件により発した不和は、アンネローゼの暗殺により、雲散霧消してしまったのだ。アンネローゼの死に比べれば、そのようなことは瑣事末梢に過ぎず、煮えたぎる復讐心に駆られた二人にとって、どうということでもない。
ラインハルトはキルヒアイスに手を差し出す。キルヒアイスは黙ってその手を握り、強力な意志を込めた瞳で、無言の合図を送った。それはかつて、ラインハルトが覇を立てる意志を持った、遠い幼き日を再現したが如くであった。
(以下続く)
-
- board4 - No.600
岳飛伝
- 投稿者:茂
- 2001年08月24日(金) 22時28分
ひさしぶりに書きこみさせてもらいます。
日本に一時帰国した際に、本屋で『岳飛伝』があったので、立ち読み
してみました。
……ひどい出来だ(笑)。
直訳ですね、あれは。小説として発表するほどのものかな??
立ち読みだから軽く読み流しただけだから、読み込みが足りないのか?
皆さんはどうでした?
- 親記事No.595スレッドの返信投稿
- board4 - No.601
Re:ようこそ☆☆☆
- 投稿者:クロイツェル
- 2001年08月25日(土) 08時24分
おおかた同感なんですが、一つだけ。
> 「読んで腹が立つなら読まなければイイ」
>
> ↑こういうあなたのご意見は、傲慢で、あまり良くない安易な自己肯定だと思います。
私は、これはありだと思いますよ。大体、一生のうちで読める本の数なんか多寡が知れてるんですから、読みたくもないもの読むなんてそれこそもったいない行為じゃないですか(笑)。
ただしもちろん、この場合批判はできなくなります。読んでいない物、理解していない物を批判するなんて行為は、人間としてもっとも愚かしい行為の一つでしょうから。
ま、個人の感情として「あれは嫌いだ」とは言えますがね。もちろん感情論ですから、これは他人に共感を求めてはいけない。「俺はアイツが嫌いだ、だからお前も嫌いになれ」なんて理屈は通りませんから。
と、いう訳で、何が言いたいかというと、「嫌いな物は読まないというのはあり、但しその場合いちいち他人に同意を求めちゃいけないよ」ってことですね。
- 親記事No.595スレッドの返信投稿
- board4 - No.602
まぁ、なんですか
- 投稿者:本ページ管理人
- 2001年08月25日(土) 12時23分
田中氏に限らず、作家(またそのファン)というのは概して
・そんなに嫌なら読むな
・読まないで批判するな
と主張しやすいですね。真に受ければ「どうしろっつーの」と突っ込みたくなるところです(笑)。
でも、まあこれくらいの我がなければ作家としてやっていけないのでしょうね。
もちろん、読まないで批判するのは反則ですが、嫌でも読むのは自由ですね。ちゃんと代価を払っている限り。そして、それ以上に、好きだからこそ批判するというのも、アリなんですね。
- 親記事No.595スレッドの返信投稿
- board4 - No.603
Re:まぁ、なんですか
- 投稿者:不沈戦艦
- 2001年08月25日(土) 14時07分
> 田中氏に限らず、作家(またそのファン)というのは概して
> ・そんなに嫌なら読むな
> ・読まないで批判するな
> と主張しやすいですね。真に受ければ「どうしろっつーの」と突っ込みたくなるところです(笑)。
>
> でも、まあこれくらいの我がなければ作家としてやっていけないのでしょうね。
>
> もちろん、読まないで批判するのは反則ですが、嫌でも読むのは自由ですね。ちゃんと代価を払っている限り。そして、それ以上に、好きだからこそ批判するというのも、アリなんですね。
というか、「嫌いなら読まなければ?」という人には、「オマエモナー」で話が終わっちゃうんですよね。ちゃんと書くと「そんなにこのHPが駄目だと思うのなら、あなたもこのHPを見なきゃいいじゃない」ってことで。ここの人は、「今の田中芳樹(創竜伝)は嫌」であっても、「過去の田中芳樹(銀英伝)は好き」って人が多いんですから、「過去の田中芳樹に戻って欲しい」と思って、批判してるんですよね。そういうことなので、「嫌いなら読まなければ」という意見は、ほとんど意味がありません。
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- board4 - No.604
初めて来ました
- 投稿者:トリニトロトルエン
- 2001年08月25日(土) 15時18分
こんな面白いホームページがあったんですね。
田中さんの本は創竜伝と銀英伝を読みました。
しかし、このホームページを読んでいたら、
もう一度読んで深く考えたくなりました。
あと、管理人さんはすごい一本筋が通っていて、
多面的に物事を考えられる人だと思います。
あれだけの事を書くには何度も読み、作者以上
に資料を調べなければならないからです。
もっと過去ログを読んでまた投稿したいと思います。
- 親記事No.595スレッドの返信投稿
- board4 - No.605
Re:まぁ、なんですか
- 投稿者:クロイツェル
- 2001年08月25日(土) 19時04分
> というか、「嫌いなら読まなければ?」という人には、「オマエモナー」で話が終わっちゃうんですよね。ちゃんと書くと「そんなにこのHPが駄目だと思うのなら、あなたもこのHPを見なきゃいいじゃない」ってことで。ここの人は、「今の田中芳樹(創竜伝)は嫌」であっても、「過去の田中芳樹(銀英伝)は好き」って人が多いんですから、「過去の田中芳樹に戻って欲しい」と思って、批判してるんですよね。そういうことなので、「嫌いなら読まなければ」という意見は、ほとんど意味がありません。
>
なるほど、そういう意味での「嫌いなら読まなければ、は駄目」だったんですね。私の意見は、あくまで「個人のスタンスとして」の肯定だったんで、だいぶ的外れでした。すみません、そういう意味なら賛成です。
- 親記事No.598スレッドの返信投稿
- board4 - No.606
Re:けしからん!
- 投稿者:S.K
- 2001年08月26日(日) 02時52分
> 田中氏のプロ意識に関して。シリーズ中断しまっくてる、言行不一致甚だしい、再販しまくり等々、確かにひどい話ではありますが、作家を辞めろ(辞めるべき)というのは言い過ぎではないでしょうか。
そんな発言があったんですか。
それは酷いですね。
別に好きで読んでる読者に本を売って生活を成り立たせる事の何が悪い訳でもないでしょうに。
時に、私は何ヶ月か前にこちらの掲示板で
「完結させる気もないシリーズ物の刊行とその新刊の発行順延は、かつて自作の後書きで『全何巻の作品は書き上げて初めて“小説”と言えるので、それまでは只の出来損ないに過ぎない』と実に素晴らしい意気を示してくれた作家のやる事としてあまりに恥知らずだと思うので、あまり創作及び継続意欲のなくなった作品は
『もう「タイタニア」は書きません』
と宣言するなり
『そしてアルスラーンはいつまでもパルスを平和に幸せに治めましたとさ、めでたしめでたし』
と切り上げるなりして、好きなだけ今書きたい作品に集中すれば良いのではなかろうかと思い、そう書いた事はありましたが。
見苦しい物は見苦しいと言って何ら痛痒を感じませんが、田中氏が作家を辞める必要も全く感じませんね。
そんな事をされた日には掴まされたカスを補うだけの傑作を書いてもらえなくなるではないですか。
> では、そろそろ仕事しますです…。
お仕事終わってお暇な折に気が向かれましたら、過去のどのあたりにそんな無慈悲な発言があったのかご教示下されば幸いです。
結構過去ログも見てた筈なんですがどうもその類の発言を読み飛ばしたらしく見覚えがないもので。
- 親記事No.600スレッドの返信投稿
- board4 - No.607
Re:岳飛伝
- 投稿者:りん
- 2001年08月27日(月) 03時53分
はじめまして。りんと申します。
まだ過去ログを全部読んでいないのですが、『岳飛伝』についてちょっとだけカキコしたいと思います。
> ……ひどい出来だ(笑)。
> 直訳ですね、あれは。小説として発表するほどのものかな??
> 立ち読みだから軽く読み流しただけだから、読み込みが足りないのか?
> 皆さんはどうでした?
私は結構楽しく読みました。
原典を読んでいないので(というか読めないだけですが・・・)直訳かどうかはわからないのでその辺は何とも言えないのですが。
でも、あのテンポの良い文章とか、楽しい脇役(牛コウとか←字が出ない(-_-;)とか。人物設定がめちゃくちゃな所を割り引いても、面白いと思いました。
あ、でも私は基本的に田中芳樹氏の小説が好きなので、ファンとしての贔屓目がありますので、あまり説得力ないですかね。
自分で書いてて意味不明ですが、とりあえず、隋唐演義よりは面白いと思いました(汗)
- 親記事No.596スレッドの返信投稿
- board4 - No.608
Re:レンテンベルク要塞の意義
- 投稿者:KUR
- 2001年08月27日(月) 07時48分
ども、KURです。レスありがとうございます。
> 佐々木と申しますよろしく。
> 小説としてロイエンタールとミッターマイヤーが並んで白兵戦を指揮するとかっこいいから。
小説的には、ロイエンタールとミッターマイヤーの活躍の場という意味が
大きいのでしょうね。
> こういったことを無視しても、平民階級の兵士を含めて皆殺しでは政治的にまずいからでしょう、政略的に必要だったと思われます。
いや、私としては降伏勧告を出した時点で自滅するんじゃないかと踏んでいるんですが(^^;
というか、ラインハルト陣営はリップシュタット戦役で降伏勧告を出す場面がほとんどないのが意外です。
基本的に、兵士のほとんどは平民のはずですし、適当に追い詰めたところで降伏勧告を出せば
かなりの確率で「受諾」or「敵軍内で内乱発生」に持ち込めそうな気がするんですけどね。
> むしろ、少数の監視兵をおいてほかって置くって手も有ったと思います。
一応100万単位での兵力を擁するらしいので、少数兵力での監視は難しいかもしれません(^^;
いや、この要塞を無力化するという基本方針そのものは悪くないと思うんですが、
妙に力押しなのがどうも…という感覚です。
この辺、正面から障害を打ち砕くというのがラインハルト流なのでしょうか。
ヤンなんかだと、また別の方法を使いそうな感じもしますね。
- 親記事No.596スレッドの返信投稿
- board4 - No.609
Re:レンテンベルク要塞の意義
- 投稿者:Merkatz
- 2001年08月27日(月) 07時59分
> > 攻略を決めるときの理由が、
> > 「後方で蠢動されると厄介だ」という程度のものだったはずなので、
> > 完全破壊を目的としてもよかったのではないかという気がします。
> >
> むしろ、少数の監視兵をおいてほかって置くって手も有ったと思います。
原作を読み返したところ、収容兵力100万人、艦艇1万隻以上とあります。
それ以上に各種偵察衛星、レーダー、管制・通信・整備設備と後方基地
としてかなり機能が充実していたことが描かれていました。
これなら占領したほうが何かと便利であるでしょう。
逆に言えば、機能的に充実していたからこそ、
オフレッサーを配置して防御を固めていたとも言えます。
- 親記事No.598スレッドの返信投稿
- board4 - No.610
Re:けしからん!
- 投稿者:Terry
- 2001年08月27日(月) 12時56分
> お仕事終わってお暇な折に気が向かれましたら、過去のどのあたりにそんな無慈悲な発言があったのかご教示下されば
仕事中なんですけど、来ちゃいました。
私の発言は「ザ・ベスト」の「職業倫理1」の下の方の発言についての感想というか意見なわけです。はっきり「辞めろ」とは書いてないですけど、要旨はそういうことだと思ったんですが。
ちなみに私の件名の「けしからん!」は、それに関してではなく、「こんな面白いモノがあるとはけしからん」という意味でして‥仕事が手に付かないじゃない、という(笑)。
-
- board4 - No.611
政治家ラインハルト
- 投稿者:Terry
- 2001年08月27日(月) 13時13分
前々から思ってたんですけど、ラインハルトって政治の天才なんでしょうか?一般的な常識というか感覚というか、著しく欠如した人だと思うし、子供のころから敵をつくりまくる人で、性格自体はそのまんまで大人になったわけで、そんな人が天才政治家になれるものなんでしょうか。
どなたかご教示ください。
- 親記事No.611スレッドの返信投稿
- board4 - No.612
Re:政治家ラインハルト
- 投稿者:優馬
- 2001年08月27日(月) 15時01分
優馬です。
> 前々から思ってたんですけど、ラインハルトって政治の天才なんで>しょうか?
うんうん、鋭いご指摘。
「戦争の天才」というのは、「物語上のお約束」なので疑わないとしても、「政治の天才」とはいえないでしょうね。
銀英伝テキストにも「政治の天才」とは書いてなかったような気がするのですが。(<このへん、年のせいで記憶がアイマイ)
>一般的な常識というか感覚というか、著しく欠如した人だと思うし、
>子供のころから敵をつくりまくる人で、性格自体はそのまんまで大人
>になったわけで、そんな人が天才政治家になれるものなんでしょう
>か。
あっはっは、いやほんと、おっしゃるとおりですね。
貴族連合軍にしても同盟にしても、彼の「敵」というと自分で勝手に自壊したようなものだし。ラインハルトが政治家としての力量を問われるようなシビアな状況というのはなかったような気がします。そのへんの市役所の市長さんの方が、よっぽどシビアな状況で政治していますよ。
前にも書きましたが、「葛藤」を回避するのが田中芳樹キャラの特性なので、真に葛藤的な政治状況というのは描かれていないようです。相手が自壊するか天才軍師が解決してくれるかで、主人公は本気で悩む必要がない。<このへんが、本質的にジョブナイルなところです。(それが悪いとはいいませんが。)
ところで、Terryさんは徳間のデュアル文庫で銀英伝を読まれたのでしょうか。あの文庫には、梶尾真治の「おもいでエマノン」「さすらいエマノン」が入っていて、これはお勧めなんですよ~。(「叙情SF」の最高峰の一つだと思います。)
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- board4 - No.613
Re:ようこそ☆☆☆
- 投稿者:でんぱくん
- 2001年08月27日(月) 15時01分
> 怪奇事件簿も初期短編も、ほぼ読破しています。田中作品で読んでいないのは中国物の一部だけ、かな?
「ほぼ」って何や「ほぼ」って!
> それにしても、初期短編はともかく、怪奇事件簿ってそんなにあなたがおっしゃるほど面白いんですか?(そういう評価、わたしは初めて聞きました)
何を面白いと感じるかは人それぞれちゃうん?
> 好き嫌いは人の自由ですからあえて言いませんけど、
うんうん。
> ストーリーは稚拙、キャラクター造形も主人公たち以外は極端に平坦で薄っぺらな人格しか与えられていないように、わたしは感じてしまいます(あ、唯一、泉田警部補は好きですけど☆)。
言うとるがな!思いっきり!!
> 批判はとても難しい行為です。批判者自身が常に自分の襟を正していないと、上記のあなたのようにすぐ自分に返ってきてしまうものですし、根拠がなければ中傷にもなりかねませんから、ね。
ねぇ、わざとやってるでしょ?