- 親記事No.1566スレッドの返信投稿
- board4 - No.1585
?、?、?
- 投稿者:速水右近
- 2002年03月10日(日) 18時23分
しばらく考えてみたのですが……。
かえってわからなくなってきたぞ。
・戦闘機の武装でも、戦艦を沈めることができるか?
たしかに剥き出しであるエンジンを狙えば沈めることは不可能ではないにせよ、反対に撃沈の衝撃で、自分もやられる可能性もあるのでは?
また、この説は非常に面白い部分を突いている。エンジンが弱点だとすると、海戦のあり方自体が根本的に変わってくる。つまり相手の艦隊の適度な後方(撃沈の衝撃が、自艦隊に影響を及ぼさない距離)に占位するのが、基本となるのではないか?
・大艦巨砲は復活するか?
レーザー兵器の場合、強大な威力を生むには加速距離を長くしたほうがいい。だからこそ、要塞砲の意義があったのではないか?
そのため、必然的に戦艦は大艦巨砲にならざろうをえなくなる。
・大艦巨砲から、航空主兵への転換はあるか
もしあったのだとすると、双方が戦艦なんか作らず、空母と戦闘機を量産していたという設定になっているはずではないか……。
つまり『銀英伝』の世界では戦艦、空母ともども、何らかの欠陥があると考えるのが無難。
以上から、こういう状況設定を考えてみました。
・戦艦の主砲は、前方のみしか発射できない。また側面の砲は、相手の戦艦を撃沈するほどの威力はない。
しかし後方にはエンジンがあるため、まったく武装は搭載できない。
・そのため宇宙での「海戦」の基本は、地球上の「海戦」というより、むしろドッグファイトに近いものとなる。
・敵艦隊に後方を占位された場合、一方的な攻撃をうけることになる。
それを防ぐために、ミサイルを搭載した後方防御用の小型艇があったのではないか(機雷を蒔いたほうが、簡単かも?)。
・これを攻撃するために、戦闘機が必要だった……のかも知れない。
ただ、相手艦隊に脅威になるだけのミサイルを積んだ小型艇を正面から攻撃した場合、やはり爆風の衝撃で戦闘機もやられてしまう。
むしろ散弾タイプのミサイルをぶっ放したほうが楽。
・しかしそれでも戦闘機が必要だとすると、柳田理科雄氏の考えた「宇宙戦闘機」になると思う。特徴は前方に武装があるのではなく、後方についていたはず(おぉ、Z級映画『メガ・フォース』のバイクだ!)。理由は衝撃や爆風、飛散した残骸から逃れやすくするため。
追記 かなり多くのパイロットの方とお付き合いしていますが、やはりみなさん、個性が強いですね。
しかし上記のような戦闘機に載っている撃墜王って、あまり個人的にお会いしたいとは思わない。よほどの変人じゃなけりゃ、あんな機体には載らないよ!
- 親記事No.1552スレッドの返信投稿
- board4 - No.1586
Re:速水右近さんへ
- 投稿者:やっち
- 2002年03月11日(月) 01時20分
やっちでございます。
個人的な感情をぶつけたような文章に返信いただき本当にありがとうございます。
実は「持ち込み体験記」を読んでからずっと、気にかかっていたんです。
僕は典型的な「とにかく作家になりたい」タイプだったものですから。
元々、作家には「なれればいいな」程度だったのですが、諸般の事情から、親、親戚、友人、知人の手前「とにかく作家にならなければならない」状況になってしまったんです。
まぁ、作家といっても「小説家」ではありませんが………。
頑張っている知人たちから速水さんと似たような話を聞き、落ち込んだこともあります。
それでも作家にならなければならない。
どこまでやっていけるかわかりませんが………。
さて、暗い話はここまで!(僕のキャラクターじゃないし)
前々から思っていたのですが、なんで日本には架空戦記ではなく、本物の太平洋戦争(大東亜戦争よりも、やっぱりこっちの呼称の方が好き)を舞台にした海洋冒険小説がないんでしょう。
海外には英国ではフォレスターの「駆逐艦キーリング」、マクリーンの「女王陛下のユリシーズ」等いくらでもありますし、米国にも映画「眼下の敵」(って小説じゃないじゃん!)などがあります。
だいたい、英米海軍に一方的に押しまくられて、群狼作戦に持ち込まざる得ないほど弱い独海軍が悪役の小説に、あれほどの名作があるんですよ。
世界最強最大のアメリカ海軍を相手に戦った日本海軍を主人公にすれば、どれほど「泣ける」海洋冒険小説が書けることか!
という事で、後は専門家の速水さんに任せます。
専門知識のない福田(今、書いているらしい)なんかに負けるな!
ちなみに落合信彦といったらなんと言っても「スパイゲーム」でしょう。
基本的にルポルタージュとしてではなく、冒険小説として読んでいました。
色々読んだけど、やっぱり、落合信彦作品は本人が主人公の作品がいっちゃん面白いです。
最後に「疑似インテリ」ですが…………。
僕も「疑似インテリ」なのでなんとも言いようがない。
「おっしゃるとおり!」としか言えません。
彼らに最大に受け入れられたのは、やはり、数々の謎本を世に送り出した「エヴァンゲリオン」でしょう。
なんか、あれが出てから、おかしくなりましたね(アニメもその手の小説も)。
そう言えば、今、思ったのですが、庵野氏と田中氏って妙に共通点がありますね。
作品全体が巨大なパロディ(オマージュとは違うよな……?)であること。
「非現実的リアリティ」を得意とすること。
「複雑に見せるストーリー」の名手であること。
パロディ作家なのに、下手なオリジナリティのある作家よりも遙かに他の作家への影響力が強いこと。
どっちも正当なファンから「帰ってこい!」と言われていること(笑)。
創竜伝を実写に変えると、そのまま、庵野氏になりますな。
電波な思想をまき散らさないだけ、ましかもしれませんが…………。
っていうか、庵野氏も相当やばいか!(笑)
- 親記事No.1552スレッドの返信投稿
- board4 - No.1587
Re:匿名希望さん
- 投稿者:やっち
- 2002年03月11日(月) 01時40分
どうもやっちです。
> 実際、小説で人間同士の会話を描くのは難しいものなのでしょうか?
> 登場人物は複数いるけど、書き手は一人です。
> 一人で複数の人間の会話を考えるわけですから、素人考えでいけば、かなりシンドイ仕事になりそうです。
どうなんでしょうねぇ…………
僕自身、専門は脚本なんですが、それまでは小説書いてました。
その時は僕自身うんざりするくらい、キャラクターのかき分けができませんでした。
特に会話部分は本当にうまくかけませんでした。
その後、シナリオを勉強したのですが、その時はびっくりしましたね。
自分でも驚くほど、キャラクターが生き生きとしゃべり始めるんです。
これは僕だけではなく知人には、まず一回シナリオにしてから、小説にするという人もいます。
その事から考えると小説という形式自体が、「キャラクター」がしゃべるという事に関して言えば、不得意なのではないかと思います。
- 親記事No.1552スレッドの返信投稿
- board4 - No.1588
Re:匿名希望さん
- 投稿者:匿名希望
- 2002年03月11日(月) 02時31分
> どうもやっちです。
>
> > 実際、小説で人間同士の会話を描くのは難しいものなのでしょうか?
> > 登場人物は複数いるけど、書き手は一人です。
> > 一人で複数の人間の会話を考えるわけですから、素人考えでいけば、かなりシンドイ仕事になりそうです。
>
> どうなんでしょうねぇ…………
> 僕自身、専門は脚本なんですが、それまでは小説書いてました。
> その時は僕自身うんざりするくらい、キャラクターのかき分けができませんでした。
> 特に会話部分は本当にうまくかけませんでした。
> その後、シナリオを勉強したのですが、その時はびっくりしましたね。
> 自分でも驚くほど、キャラクターが生き生きとしゃべり始めるんです。
> これは僕だけではなく知人には、まず一回シナリオにしてから、小説にするという人もいます。
> その事から考えると小説という形式自体が、「キャラクター」がしゃべるという事に関して言えば、不得意なのではないかと思います。
やっぱり、そういうものですか
多分、シナリオの場合は会話シーンを重点に書けるからではないからですか
小説の場合であれば、会話をかいてその流れで風景やキャラクターのとった行動を書き上げなくてはならないのに対し、シナリオの場合、会話は会話としてかいて、場景はト書きで書き表すから書きやすいと思うのですが、いかがなものですか?
- 親記事No.1512スレッドの返信投稿
- board4 - No.1589
Re:同盟の女の扱いはひどい・追記
- 投稿者:かあか
- 2002年03月11日(月) 05時16分
> また、同盟は長引く戦争による人的資源の枯渇が深刻な社会問題になっています。
> ここ数十年の家電の進歩は、家事にかかる苦労を大幅に軽減させました。千年以上未来の世界なのだから、家事にかかる苦労は相当減っているはず。
> それなのに、人口の半分を占める貴重な人材である女性を家事に専念させる意味はあるんでしょうか?
意味も意義も無く、そんなことも判らないから同盟の政治家って駄目なんじゃ、という解釈でした。戦没者慰霊祭を自分の政治ショーにしてしまうような感性の持ち主ならば、人的資源の枯渇という問題を解決するよりも、利権漁りの方に力を入れてそうだな、と。
国民の総てがきちんと社会貢献をしていて、政治にも深い関心を持っていれば、そもそも民主主義国家は腐敗しませんよね。けれどそういう健全な国家では悪徳政治家の付け入る隙も無いわけで、国民は政治に無関心で馬鹿な方が都合がいい、というのがトリューニヒトのような政治家の本心なのでは。「ヨブ様」とか言って深く考えもせずに、一票を投じてくれる有権者を増やすために、せっせと専業主婦を優遇する法案を作っていたって私は驚かないぞっと。
あとですね、旦那が高給取りの国家公務員だから、というのも専業主婦率を高くしている要因かと思います。市井の夫婦ではそんなに専業主婦多くないかもしれないですよね。
詰めが甘いのは重々承知の意見です。こういう意見もあるのか、程度に受け取って頂ければ幸いです。
-
- board4 - No.1590
銀英伝の兵器考察。
- 投稿者:KUR
- 2002年03月11日(月) 05時23分
こんにちは、速水右近さん。
なんだか、銀英伝の戦術体系に関する話にまで発展してきましたね。
特に、戦艦好きの私としては、未来の宇宙戦争において
>・大艦巨砲は復活するか?
という部分はとても興味深いところです。
そんなわけで、銀英伝の軍艦についてちょっとまじめに考えてみます。
まず、原作ではほとんど性能的な描写が存在しませんので、
原作マニアの私としては不本意なのですが、アニメ版の設定を考慮することにします(^^;
となると、戦艦の場合全長は600-1200メートルほど。
質量は、現在の軍艦から推測すると800万-6000万トン程度と思われます。
いや、よくこんなのを万単位で建造するものです(^^;
ちなみに、銀英伝一巻によると乗員は600名とのことです。
このサイズにこの人数ですので、居住性はかなり良好でしょう。
ユリアンごとき中尉に個室が与えられるのも納得できます。
武装についてですが、速水さんのおっしゃるとおり、設定を見ると主砲は前面に集中配備されています。
旋回機構などは存在しないため、戦闘機の機銃同様、前方の敵しか攻撃できません。
明らかに、正面からの撃ち合いに特化した艦種ですね。
旋回式の機銃類は、ついているのか謎です。
少なくとも原作の場合、主砲以外の攻撃で単座式戦闘艇が墜とされた例は
存在しなかったと思います。
装甲については設定を知らないのですが、
こちらも前方集中型の可能性が高いと思われます。
秒速150kmクラスのレールキャノンを防御しないといけないことから、
おそらくは10-50メートル程度の複合装甲ではないでしょうか。
#まじめに考えるとこの厚さでも全然足りませんが……
推進力は核融合らしいです。
おそらくスラスターの内部で核融合を起こし推進力を得る構造ではないかと推測されます。
なお、この手の「大天使」型核爆発推進の場合、エンジンはおそろしく強固な構造になっているはずです。
#なにせ、核爆発を押さえ込む構造ですので
しかも、エンジン後方には超高速の高温ガス流が存在するわけで、
単座式戦闘艇は極めて接近しにくい上、攻撃も通用しないという
困った結論になってしまいます(^^;
うーむ…
銀英伝世界の戦艦について考察できることと言うとこの程度でしょうか。
ちなみに、同盟の戦艦はだいたい上記で説明できるのですが、
帝国のように幅広流線形で前面投影面積の大きい戦艦の場合、
装甲範囲がべらぼうにでかくなってしまう気がします。
被弾径始の効果でも狙っているんでしょうかね(^^;;
>追記 かなり多くのパイロットの方とお付き合いしていますが、やはりみなさん、個性が強いですね。
>しかし上記のような戦闘機に載っている撃墜王って、あまり個人的にお会いしたいとは思わない。よほどの変人じゃなけりゃ、あんな機体
>には載らないよ!
思ったのですが、単座式戦闘艇はパイロットにしてみれば悪夢のような兵器かもしれませんね。
たとえば、現在に置き換えて、
「アイオワ級戦艦を戦闘機の攻撃で沈めたい。こちらの武器は機銃のみ。何か方法はあるだろうか?」
と言ったら、何か奇跡でも起きない限り不可能でしょう(^^;
やはり、対戦艦の装備としてはかなり無理のある兵器なのかもしれません。
- 親記事No.1590スレッドの返信投稿
- board4 - No.1591
ありゃりゃ
- 投稿者:KUR
- 2002年03月11日(月) 06時26分
もうしわけありません。
戦闘機スレッドの速水右近さんの投稿へのリプライとして送信したつもりだったのですが、
新しいスレッドになってしまいました。
-
- board4 - No.1592
宇宙では大艦巨砲
- 投稿者:500系赤星
- 2002年03月11日(月) 10時05分
はじめましてROMやってました500系です
最近の議論を見ていて思ったのですが
宇宙での駆逐艦や巡洋艦の扱われかたに疑問を抱きました
それは出力の大きい大型戦艦は一番速度が速いのではないかと
思うのです(宇宙では空気抵抗ないし)
つまり
大型戦艦=速度は最速・武装は最強
戦艦 =速度は高速・武装は強力
巡洋艦 =速度は低速・武装は貧弱
駆逐艦 =速度は鈍足・武装は最弱
になりませんか?
すなわち大艦巨砲主義!
これが宇宙時代の戦場では?
- 親記事No.1582スレッドの返信投稿
- board4 - No.1593
Re:(不要かも知れない)情報提供
- 投稿者:るてなん
- 2002年03月11日(月) 10時59分
つたない文章にコメント頂きありがとうございます。
> たしか初期の筒井康隆氏のドタバタ短編に護衛艦「とりつき」、「もちつき」、「つきねつき」といった艦が出ておりました。しかし筒井氏は、別に自衛隊や某A庁に恨みはなかったと思いますが。
筒井先生の短編の件は初耳です。今度探してみます。
貴重な情報ありがとうございました。
私も「××つき」が横須賀の某群に所属しているときに乗組んでおりまして、この手のパロディーはよく作ったものです。
ただ、田中先生の作品を読んで、「えー銀英伝ではあれだけ軍人をかっこよく書いておいて、自衛隊はこれかよぉ~!」という感慨を抱かずにはおれなかったのです。
まあ自衛隊に限らず、警察も政治家も、なんというか悪の手先もしくは小悪人の集団的な描かれ方をしているのですが、なにぶん我々の業界は世間の評価といったものにひどく敏感です。
田中先生の小説(主として創竜伝)ではどーも自衛隊という組織について、反感とまではいかないまでもそこはかとない悪意みたいなものを感じでしまいまして、その一端が艦艇のネーミングにも現れているのでは・・・と思ったもので。
まあ、竜やゴジラやその他、怪獣等に叩きのめされるのは仕方がないとあきらめてますが。
> また誰だったか、実在の潜水艦「はつしお」を、確信犯のギャグで漢字で書いていた作家もいたと思います。
あはは。これはいい。今度使わせていただきます(何処で?)
どうもありがとうございました。答礼
- 親記事No.1552スレッドの返信投稿
- board4 - No.1594
Re:速水右近さんへ
- 投稿者:速水右近
- 2002年03月11日(月) 22時44分
> やっちでございます。
毎度でございます。
> 個人的な感情をぶつけたような文章に返信いただき本当にありがとうございます。
こちらこそつたない文章にお付き合い下さり、有り難うございます。
> 実は「持ち込み体験記」を読んでからずっと、気にかかっていたんです。
>
> 僕は典型的な「とにかく作家になりたい」タイプだったものですから。
>
> 元々、作家には「なれればいいな」程度だったのですが、諸般の事情から、親、親戚、友人、知人の手前「とにかく作家にならなければならない」状況になってしまったんです。
> まぁ、作家といっても「小説家」ではありませんが………。
> 頑張っている知人たちから速水さんと似たような話を聞き、落ち込んだこともあります。
> それでも作家にならなければならない。
> どこまでやっていけるかわかりませんが………。
変な激励ですが、無理してなる必要もないのでは……。だって、作家には免許も国家試験もいらないのですから(核爆)。
最終的にはクリエーターとしての「作家」になりたいか、ただ「作家」の肩書きが欲しいだけか、の違いだと思います。
あけすけに言えば、自分の納得できる作品を書けるか、それとも「とにかく食えるのなら、なんでも書けばいい」と考えるか、ですね。
少なくともワタクシは、自分が心のなかで「つまらない」と考える作品を何冊、何万部売ったって、意味がないと思いますけどねぇ。
> さて、暗い話はここまで!(僕のキャラクターじゃないし)
> 前々から思っていたのですが、なんで日本には架空戦記ではなく、本物の太平洋戦争(大東亜戦争よりも、やっぱりこっちの呼称の方が好き)を舞台にした海洋冒険小説がないんでしょう。
> 海外には英国ではフォレスターの「駆逐艦キーリング」、マクリーンの「女王陛下のユリシーズ」等いくらでもありますし、米国にも映画「眼下の敵」(って小説じゃないじゃん!)などがあります。
> だいたい、英米海軍に一方的に押しまくられて、群狼作戦に持ち込まざる得ないほど弱い独海軍が悪役の小説に、あれほどの名作があるんですよ。
> 世界最強最大のアメリカ海軍を相手に戦った日本海軍を主人公にすれば、どれほど「泣ける」海洋冒険小説が書けることか!
>
> という事で、後は専門家の速水さんに任せます。
> 専門知識のない福田(今、書いているらしい)なんかに負けるな!
結局架空戦記が売れるのは、「負けた腹いせ」なんでしょうねぇ。内容以上に、その根性が許せません。
それこそただの「エンターティメント」なら、おっしゃる通りの海洋冒険もののほうが遙かに良質でしょう。しかし日本では、冒険ものやSFとかの社会的認知が低い。それで、架空戦記ごときが生まれた、と。
なにかあれに関わっている人たちは、二重三重のひねくれた精神構造だと思いますよ。
ちなみにワタクシ、某大手編集者から、「イギリスでデビューしろ」と言われました。「絶対にベストセラーになるから、逆輸入で帰ってこい」。ワシャ、鮭か(爆)。
それから、「眼下の敵」には、ノベライズか原作があったのでは。
> ちなみに落合信彦といったらなんと言っても「スパイゲーム」でしょう。
> 基本的にルポルタージュとしてではなく、冒険小説として読んでいました。
> 色々読んだけど、やっぱり、落合信彦作品は本人が主人公の作品がいっちゃん面白いです。
ノーコメント(爆)。
> 最後に「疑似インテリ」ですが…………。
> 僕も「疑似インテリ」なのでなんとも言いようがない。
> 「おっしゃるとおり!」としか言えません。
別に、それは落ち込むことではないと思います。ただ「インテリ」とは知識量ではなく、知識に対する取り組み方、心構えの問題に過ぎないのではないのでしょうか。
そんな正統的な「インテリ」になれなかった恨みで「擬似インテリ」と名乗る人たちの胡散臭さが、どうしても鼻につくのですよ。とくに九〇年代から、一般の読者にまで増殖してしまったみたいですね。
> 彼らに最大に受け入れられたのは、やはり、数々の謎本を世に送り出した「エヴァンゲリオン」でしょう。
> なんか、あれが出てから、おかしくなりましたね(アニメもその手の小説も)。
> そう言えば、今、思ったのですが、庵野氏と田中氏って妙に共通点がありますね。
>
> 作品全体が巨大なパロディ(オマージュとは違うよな……?)であること。
> 「非現実的リアリティ」を得意とすること。
> 「複雑に見せるストーリー」の名手であること。
> パロディ作家なのに、下手なオリジナリティのある作家よりも遙かに他の作家への影響力が強いこと。
> どっちも正当なファンから「帰ってこい!」と言われていること(笑)。
>
> 創竜伝を実写に変えると、そのまま、庵野氏になりますな。
> 電波な思想をまき散らさないだけ、ましかもしれませんが…………。
> っていうか、庵野氏も相当やばいか!(笑)
すいません。『エヴァ』は一度も見ていないので、コメントできませんが……。ただバカ話で、『エヴァ』のストーリーを『バカボン』のキャスティングでやってみる(「パロディの再パロディ」という、かなり高度な技法ですな)、というのは聞いたことがあります。
内輪ネタを書けば、どちらも間接的にお仕事をしたことがありますが、どっちも好きになれそうなパーソナリティーと聞きました。
どーせなら、『創竜伝』実写板を、庵野に撮ってもらいましょう!
- 親記事No.1592スレッドの返信投稿
- board4 - No.1595
Re:宇宙では大艦巨砲
- 投稿者:速水右近
- 2002年03月11日(月) 23時00分
> はじめましてROMやってました500系です
どーもでございます。
> 最近の議論を見ていて思ったのですが
> 宇宙での駆逐艦や巡洋艦の扱われかたに疑問を抱きました
> それは出力の大きい大型戦艦は一番速度が速いのではないかと
> 思うのです(宇宙では空気抵抗ないし)
> つまり
> 大型戦艦=速度は最速・武装は最強
> 戦艦 =速度は高速・武装は強力
> 巡洋艦 =速度は低速・武装は貧弱
> 駆逐艦 =速度は鈍足・武装は最弱
> になりませんか?
(林家こん平師匠の口調で)わたしには、そーゆー難しいことはわかりませんが(核爆)。
> すなわち大艦巨砲主義!
> これが宇宙時代の戦場では?
そもそも宇宙で、しかも艦隊戦で、なにを「駆逐」する必要があるのでしょうか。現実の艦隊駆逐艦は、水雷艇を「駆逐」するために作られたのですけどねえ。
たしかに現在の兵器体系や戦術が、まったく通用しないのは間違いないでしょう。
しかし、これを考えるとキリがなくなってしまいますし……。
- 親記事No.1590スレッドの返信投稿
- board4 - No.1596
Re:銀英伝の兵器考察。
- 投稿者:速水右近
- 2002年03月11日(月) 23時33分
> こんにちは、速水右近さん。
毎度でございます。
> なんだか、銀英伝の戦術体系に関する話にまで発展してきましたね。
なにか、大事になってきましたな(冷汗)。
しかしこんなことになったからと言って、証人喚問には応じませんぞ(核爆)。
> 特に、戦艦好きの私としては、未来の宇宙戦争において
> >・大艦巨砲は復活するか?
> という部分はとても興味深いところです。
>
> そんなわけで、銀英伝の軍艦についてちょっとまじめに考えてみます。(速水註 以下、難しいので勝手に略)
ともかく「戦艦」と書かれているのだからといって、現実の「戦艦」をモデル(とくに近代戦艦として)に考えてはいかんでしょう。前方だけの撃ち合いを考えた「特化した艦」であるなら、これはむしろ「移動砲台」に近いものですね。
実在した、こういう艦に近いものをあげれば、クリミア戦争の頃の仏蒸気装甲艦でしょうか。もっともこの艦は、セバストポリ要塞攻略のために作られたはずです。
もしこういう艦があるとすれば、死角を埋めるために高機動の攻撃機(これも現実の攻撃機をモデルにしてはいけないのかも)や小型艦は必要なのかもしれませんね。しかし、そんなものを作るのが物理的に可能か(とくに単座の場合、パイロットの生理的な要素まで考慮しなければならない)どうかはわかりかねますが。
ワタクシは『銀英伝』における兵器の描写なんかすでに忘れてしまいましたが、登場する兵器のありかたが根本的に変わるのであれば、戦術体形もすべて変更しなければならないでしょう。
ただ第一巻のラインハルトとヤンがはじめて相まみえた海戦で、「二匹の蛇が尻尾を飲み込む体勢」になって、互いに「はじめて見た陣形だ」とか呟いていたと思うのですが、あれは奇襲を受けた側の獲る最善の手ですよ。もう一〇年も前のことですが、そのシーンを読んで、「それまでの提督は、いったい何を考えて海戦をやっていたんだ」と激怒した記憶があります。
突き詰めると「二人が優れていた」のではなく、「前の連中が常軌を逸したほどのバカ揃いだった」になってしまいますけども……。もっともそれは、「硬直化した階級社会の弊害」なのかも知れませんけどね(でも、死んだ兵士は浮かばれんだろうな)。
- 親記事No.1552スレッドの返信投稿
- board4 - No.1597
Re:速水右近さんへ 訂正
- 投稿者:速水右近
- 2002年03月11日(月) 23時47分
> 内輪ネタを書けば、どちらも間接的にお仕事をしたことがありますが、どっちも「好きになれそうな」
→「個人的に好きになれそうではない」
に訂正。校閲ミスです。
- 親記事No.1552スレッドの返信投稿
- board4 - No.1598
Re:速水右近さんへ(最後!)
- 投稿者:やっち
- 2002年03月12日(火) 01時12分
どうもやっちです。
速水さんも色々忙しい(笑)のでこれで最後にします(以後、ここに速水さん宛のレスは致しません)。
> 変な激励ですが、無理してなる必要もないのでは……。だって、作家には免許も国家試験もいらないのですから(核爆)。
> 最終的にはクリエーターとしての「作家」になりたいか、ただ「作家」の肩書きが欲しいだけか、の違いだと思います。
> あけすけに言えば、自分の納得できる作品を書けるか、それとも「とにかく食えるのなら、なんでも書けばいい」と考えるか、ですね。
> 少なくともワタクシは、自分が心のなかで「つまらない」と考える作品を何冊、何万部売ったって、意味がないと思いますけどねぇ。
確かにその通りだと思います。
ただ、甘い考えですが、ともかく「登ってみなければ本当の事はわからない」とも思うのです。
とにかく登ってみます。
もしかしたら挫折するかもしれませんし、今以上に苦しむかもしれませんが、僕は「愛している」ので登らずにはいられないんですよね。
個人的には「とにかく成功してからが勝負だ」とも思っています。
これには速水さんの言葉も届きません!
ごめんなさい。
> 結局架空戦記が売れるのは、「負けた腹いせ」なんでしょうねぇ。内容以上に、その根性が許せません。
> それこそただの「エンターティメント」なら、おっしゃる通りの海洋冒険もののほうが遙かに良質でしょう。しかし日本では、冒険ものやSFとかの社会的認知が低い。それで、架空戦記ごときが生まれた、と。
> なにかあれに関わっている人たちは、二重三重のひねくれた精神構造だと思いますよ。
その通り!
本来、平家物語を筆頭に判官贔屓の日の本の国で「よく頑張った敗者」を賞賛するのではなく、妄想世界で勝利したことにするなんてタイガ(ピー)ファンじゃないんだから!!
まぁ面白ければいいけど(笑)。
この頃、面白いのが少ないからなぁ………。
> ちなみにワタクシ、某大手編集者から、「イギリスでデビューしろ」と言われました。「絶対にベストセラーになるから、逆輸入で帰ってこい」。ワシャ、鮭か(爆)。
江戸川乱歩賞という線もありますな。
> それから、「眼下の敵」には、ノベライズか原作があったのでは。
はい、読んでます!
つまんなかったです!!
あれを他の名作と同列に扱えなかったんです!
> 別に、それは落ち込むことではないと思います。ただ「インテリ」とは知識量ではなく、知識に対する取り組み方、心構えの問題に過ぎないのではないのでしょうか。
> そんな正統的な「インテリ」になれなかった恨みで「擬似インテリ」と名乗る人たちの胡散臭さが、どうしても鼻につくのですよ。とくに九〇年代から、一般の読者にまで増殖してしまったみたいですね。
僕自身「自称インテリ」はいいと思うんですけどね。
人生一生勉強ですし。
速水さんのおっしゃる「似非インテリ」の本質的な問題は「好奇心の欠如」のように思います。
作家の垂れ流す情報を素直に受け入れ、他を受け入れようとしない。
話は変わりますが(たぶん、速水さんの文章の繰り返しになると思いますが)内田康夫ファンの人を二人ほど知っていますが、彼ら本当に内田康夫の著作しか読んでいない。
内田康夫の本を100冊以上持っているのに他の著作を全く読んでいないんです。
例えば他のミステリーを読んでみる。
あるいは参考文献を読んでみる。
そういう「知識を数珠繋ぎにする」という思考が見事に欠けているんです。
「自分のミステリーは最高で、他は読む必要がない(というかこの人、人のを本当に読んでないみたいです)」
という、作者の戯言を本気で信じてるんです。
そう言う意味で、おっかない読者が増えましたね。
> すいません。『エヴァ』は一度も見ていないので、コメントできませんが……。ただバカ話で、『エヴァ』のストーリーを『バカボン』のキャスティングでやってみる(「パロディの再パロディ」という、かなり高度な技法ですな)、というのは聞いたことがあります。
> 内輪ネタを書けば、どちらも間接的にお仕事をしたことがありますが、どっちも好きになれそうなパーソナリティーと聞きました。
> どーせなら、『創竜伝』実写板を、庵野に撮ってもらいましょう!
殴り合いの喧嘩にならないことを祈ります(笑)。
では別のスレでお会いしましょう!
- 親記事No.1552スレッドの返信投稿
- board4 - No.1599
Re:匿名希望さん
- 投稿者:やっち
- 2002年03月12日(火) 01時39分
やっちでございます。
> やっぱり、そういうものですか
> 多分、シナリオの場合は会話シーンを重点に書けるからではないからですか
> 小説の場合であれば、会話をかいてその流れで風景やキャラクターのとった行動を書き上げなくてはならないのに対し、シナリオの場合、会話は会話としてかいて、場景はト書きで書き表すから書きやすいと思うのですが、いかがなものですか?
おっしゃるとおりです。
余計な猥雑物がない分、シナリオは楽です。
もう一つ付け加えるならば、『絵』というものを意識しないと、シナリオは書けないんですよね。
実際、先生に添削されたとき、最初に言われたのが「絵になっていない」でした。
シナリオは「映像化を前提とした」著作物なので、演出家、プロデューサー、出演者が読んでいて「絵」にならないと話にならない、というのです。
僕は会話のシーンを書いた時、会話部分に集中していて、どういう風に(どんな服装など)会話してるかまで細かく考えていませんでした。
小説ほど書き込みませんが、書き手が相当細かいところまで想像してから書かないと、映像化しようとした段階で矛盾が生まれるのだそうです。
今、考えるとそこまで細かく想像してから書く癖がついたのでキャラクターの事が良く理解できたのかもしれません(頭ではなく、生理として)。
ただ、矛盾したいい方になりますが、一部の例外を除いて、基本的に脚本家の書いた小説にろくなのがないとは思っています。
ただ、まともな文章力を持った方が書けば、例えば池宮章一郎氏がそうであるように、この「絵」意識した文章が大きな武器なると思います。
っていうか、こんな事、このHPの掲示板で書いていいんですかね?
- 親記事No.1592スレッドの返信投稿
- board4 - No.1600
Re:宇宙では大艦巨砲
- 投稿者:500系
- 2002年03月12日(火) 04時59分
返信どーもです。
> そもそも宇宙で、しかも艦隊戦で、なにを「駆逐」する必要があるのでしょうか。現実の艦隊駆逐艦は、水雷艇を「駆逐」するために作られたのですけどねえ。
その後、対潜・対空・先行警戒などの任務も加わりましたが、駆逐艦の名称は変わりませんでしたね。
もしかすると、宇宙空間では慣例で戦艦などと言っていますが、実は我々の想像とは違うものかもしれません。
> たしかに現在の兵器体系や戦術が、まったく通用しないのは間違いないでしょう。
> しかし、これを考えるとキリがなくなってしまいますし……。
まぁ、そうなんですが、そのことを考えていくのもまた、我々の大いなる楽しみでは?