- 親記事No.821スレッドの返信投稿
- board4 - No.833
Re:出ましたか。
- 投稿者:藤澤
- 2001年09月21日(金) 06時42分
> ただ、のどかな光景の写真を問答無用で嘘と決め付けたのはどうかなあと思いますが。
同感ですね。
イデオロギー批判を避けて、歴史的誤謬の指摘に徹するという基本姿勢は正しいと思うのですが、そこからはみ出てしまった部分には多少おかしいと思える部分がありますね。
自衛隊でパイロットになれば、戦争の時真っ先に逃げられると言うタクシー運転手を見て小林氏が、「まさにこれが平均的な若者の姿」「今の日本に祖国のために死ねる者などいない」と思うシーン。
山本氏の批判…いったいどんな統計を根拠に「平均的」と決めつけるのか? 今の日本にも祖国のために死ねる者は大勢いる。
私の感想…主観をぶつけ合ってるだけで、意味がありません。
②同上のシーン。
山本氏の批判…自衛官に対する侮辱である。自衛官が全員、戦争になったら逃げ出すと思っているのか?
私の感想…普通に読む限り、山本氏の言うような意図を小林氏が持っていない事は明らかだと思うのですが。これは山本氏の誤読では。
ちなみに、渓由葵夫の『奇想天外SF兵器』のところに、銀英伝が少し出ていましたね。山本氏が創竜伝も読んでいれば面白いのですが。
- 親記事No.795スレッドの返信投稿
- board4 - No.834
すいませんでした。
- 投稿者:ヒスロディ
- 2001年09月21日(金) 09時33分
どうも僕の答えは的ハズレみたいだったようですね。
お役に立てず、すいませんでした。
少し海外の通販サイトを調べてみましたが、
DVDは発売されてないのか、商品目録にはありませんでした。
が、レーザーディスクとVCDはあるみたいです。
また銀英関連のサイトはアメリカだけではなく、
確認しただけでもドイツ・イタリア・スペイン・ポルトガル
と結構あったのでそうマイナーと言う風ではないと思いますが・・・。
ともあれ、的ハズレな答えをしてすみませんでした。
-
- board4 - No.835
業界内での評判
- 投稿者:駆け出し
- 2001年09月21日(金) 11時29分
はじめまして。わたしは駆け出しの作家です。人気作家として確固たる地位を築かれた田中氏にくらべれば、塵のようなものです。その塵からも一言。
私にも担当というものがおりまして、その担当に田中氏の業界および同業者の評判というのを聞いてみました。ちなみに担当のつとめる出版社はS社で、田中氏の本は一冊も発刊していません。
で、結論なんですが、評判はよくないですね。編集者にもプロ中のプロという人がいるんですが、そういう人たちからみると、文章がなっていないそうです。小説の基本である視点の固定化さえなされていない。形容詞や副詞の多用による無意味な修飾が多く、評価に価しない。出したいところは出せばいい。でもうちはいらない、ということでした。田中氏本人は歴史作家を標榜しているそうですが、大人が読まないよ、あのていどじゃあ、と件の担当に言われました。
たとえば同じ衒学的であるにしても京極夏彦くらいのすごみが欲しいとか。
「練達の作家の文章は修飾語をすべて取っ払っても、読ませる。しかし、田中の文章から形容詞、副詞、比喩を取ったら何が残る?」
「読者、ことに女性にこびるような文章を書きつづけていると、すぐにも作家としての生命は尽きる」
「大学出て、社会にも出ることなく作家になった人だ。もともと大した人生経験もないうえに、ものごとに対して粗雑で尊大なんだから、真に人の心を打つ小説なんか書けっこない」
手厳しいものでした。
- 親記事No.821スレッドの返信投稿
- board4 - No.836
Re:出ましたか。
- 投稿者:モトラ
- 2001年09月21日(金) 14時09分
あまり長く続けるとボードの趣旨に外れそうですが…
> いや、私も戦争論持ってますけど、やはり「日本人だけを悪し様に言うな」という主張が強すぎて「日本人はこんなに偉かったんだぞ」になっちゃってると思いますよ。
> ちなみに私の戦争論への感想は、「太平洋戦争についての記述は一方的過ぎるが、根底に流れている思想には共感できるものがある」です。
これは「見解の相違」というより、「受け止め方の誤差」といったところでしょうか。クロイツェルさんの感想、私も頷かされます。
> ま、学会と言っても、所詮は同人サークルに毛が生えた程度の物ですからね(笑)。権威がある訳でもなし、そのぐらいは大目に見ましょうよ。ちなみに、後半については同意。
少なくとも、批判対象の実名・書名を挙げているという点において、田中芳樹よりはましであると言えるか。
ところで、山本弘が今回行った「記述内容の間違いと論理の破綻の指摘」ですが、なぜこれを無印「ゴーマニズム宣言」の頃に行わなかったのでしょうか。「記述内容の間違いと論理の破綻」は昔からのコト。読者に対する影響力も当事とさほど変化しているとは思えない。なのに今更取り上げたのは、結局山本弘の目にタカ派チックに映った「戦争論」が気に入らなかっただけなのでは。
-
- board4 - No.837
『夢幻都市』と『魔天楼』の類似性
- 投稿者:塩屋
- 2001年09月22日(土) 05時52分
はじめまして。
私は、『アルスラーン戦記』で田中芳樹氏の存在を知り、それ以降田中氏の小説を愛読していた者です。
(もっとも、『創竜伝』には皆さんが感じているような違和感を私も味わいましたが)
前置きはこれくらいにして、本題に入ります。
『魔天楼』を読んだ後で『夢幻都市』を読んで、気づいたことがありました。
「なんか、話の筋が似ている・・・」
具体的に挙げると、
1)人里離れたところに建てられた人工的なビル群が舞台になっている。(田中氏はこの種の施設が嫌いなんだろうなあ;塩屋の感想)
2)そこを怪物が襲撃する。
3)怪物の襲撃により外部との連絡が途絶する。
4)パニックに陥った人々がバス(ヘリ)に向かって殺到する。
『夢幻都市』を読んだ後、「こんなに似ていていいのか?」と思いました。田中氏の才能が枯渇していてワンパターンに陥っているのでしょうか・・・。
(既出の話題でしたらご指摘ください)
- 親記事No.837スレッドの返信投稿
- board4 - No.838
『夢幻都市』と『魔天楼』の類似性(追記)
- 投稿者:塩屋
- 2001年09月22日(土) 05時59分
申し訳ありません、追記です。
類似点その5 オーナーが専制的
あと、『夢幻都市』と『魔天楼』を読んだ感想ですが、いまいちかなと。カタルシスも無いし、感銘も受けないし・・・。それと、『魔天楼』に限らず薬師寺涼子シリーズは、キャラクターの魅力に頼りすぎる印象を受けます。田中氏が才能を発揮するのは、やはり架空世界を舞台にした歴史小説ではないかと思います。
- 親記事No.835スレッドの返信投稿
- board4 - No.839
Re:業界内での評判
- 投稿者:優馬
- 2001年09月22日(土) 14時00分
駆け出しさん、初めまして。優馬と申します。
> で、結論なんですが、評判はよくないですね。編集者にもプロ中のプロという人がいるんですが、そういう人たちからみると、文章がなっていないそうです。小説の基本である視点の固定化さえなされていない。形容詞や副詞の多用による無意味な修飾が多く、評価に価しない。出したいところは出せばいい。でもうちはいらない、ということでした。田中氏本人は歴史作家を標榜しているそうですが、大人が読まないよ、あのていどじゃあ、と件の担当に言われました。
> たとえば同じ衒学的であるにしても京極夏彦くらいのすごみが欲しいとか。
> 「練達の作家の文章は修飾語をすべて取っ払っても、読ませる。しかし、田中の文章から形容詞、副詞、比喩を取ったら何が残る?」
> 「読者、ことに女性にこびるような文章を書きつづけていると、すぐにも作家としての生命は尽きる」
> 「大学出て、社会にも出ることなく作家になった人だ。もともと大した人生経験もないうえに、ものごとに対して粗雑で尊大なんだから、真に人の心を打つ小説なんか書けっこない」
> 手厳しいものでした。
あっはっは、いけませんよ、そんなに「本当のこと」ばっかり言っちゃあ(絶苦笑)。
「元ファン」であり、「実は心の底で田中芳樹の『再起』を密かに願っている」隠れファンである私としては、いったいどんな顔すればいいんでしょうかね?
まぁ出版業界というところは、もともと文芸的才能に秀でた方が集まってできている世界なので、こと売れっ子の陰口とかいうことになると、本当に寸鉄肺腑を剔る凄まじさですね。今後、この業界で生きて行かれる「駆け出し」さんも、売れるようになるとたぶん、陰で同じようなこと言われますよ。覚悟の上ではいらっしゃるのでしょうけど、大変ですねぇ。お察し申し上げます。
ただ、「大人は読まないよ」というご評価については、ご本人が意図しておられる単なる貶し言葉以上の含蓄があると、私は勝手に思っております。
田中芳樹は本質的にジョブナイル作家であり、「大人が読むに耐える文学」を書ける人ではないし、またその必要もない。田中芳樹作品は、中高生くらいの世代(及び年は食ってもモラトリアム的心性を残した人々)にとって切実に必要とされる何物かを、確かに供給しているのです。例え現実逃避でしかなくとも、人間にはそういうものが切実に必要な時期というものがある。そして凡百の類似「商品」の中では、田中芳樹作品は非常に高い「品質」を持っていると思います。(出世作「銀英伝」が品質のピークだったのは実に残念!なのですが。)
従って、「読者、ことに女性にこびるような文章を書きつづけていると、すぐにも作家としての生命は尽きる」というのは、「女子どもにこびるような」の省略形だと思われます。こういうご発言、高邁な「大」文学を探求する元文学青年の尊大が感じられて少しイヤなんですが、もともと違う世界にいるんですから、「文学」の基準で斬られても、ちょっとねぇ、という感じです。
たぶん、田中芳樹作品の魅力には、作者のダメさ加減も含んでいると思うんですよ。主人公がモラトリアムのまま「英雄」になれるモラトリアム人間の楽園。いったんそれに気づく(卒業する)と、とても読むに耐えなくても、はまっていればこんなに魅力的なものはないわけです。モラトリアム人間のまんま年を重ねている田中芳樹氏は、いわば「歩くモラトリアム」。氏の社会経験の不足も、作品のマーケットを考えれば、有利にこそなれ、何の不利にもなっていないと思われます。
あと、田中芳樹の本質的な「善良さ」というのも魅力のひとつに加えてもいいんじゃないかなーと思っています。「小市民性」とも言えますが。田中芳樹作品には、絶対に「読者に本当に嫌悪感や恐怖感を与える」描写というものは出てきません。非常に安心して読めて、ちょいと小市民的に意地悪なユーモアでまぶしてあって。このへんの「芸」は、十分木戸銭に値すると思っています。
さてさて、「田中芳樹のダメっぷり」自体が田中作品の魅力の一部になっていると、私は思います。このへん、みなさんのご意見を、是非うかがいたく思います・・・。
-
- board4 - No.840
やりすぎです
- 投稿者:鈴蘭
- 2001年09月22日(土) 14時06分
水を差すようですみませんが、批判が小説のあらさがしになっている
ような気がします。
読者が誤ったイメージを植え付けられるとおっしゃっていましたが、
あれだけ豪快な社会評論と現実を一緒にするほど私たち読者は夢見がち
じゃありません。
私はそういう知識には疎いけど、田中さんの誤った文章もフィクションとして楽しんでいます。
ご安心ください。
- 親記事No.821スレッドの返信投稿
- board4 - No.841
渓由葵夫の『奇想天外SF兵器』
- 投稿者:小村損三郎
- 2001年09月22日(土) 14時41分
『トンデモ本の世界R』ちらりと立ち読みしました。
左右の両巨頭ということで?
『戦争論』
と
『買ってはいけない』
が挙げられてますが、正直ネタとして取り上げるにはいずれも賞味期限切れという感は否めませんね。
> ちなみに、渓由葵夫の『奇想天外SF兵器』
関係ないけど、ワタシこの本を加藤直之の挿絵にダマされて買っちゃったんですよ。定価で(^^;;。
第10回大賞とのことですが、実はこれもそんなに新しい本ではないです。
ですが・・・
えー、一言で言ってここ10年これほどまでに愚劣な本は見たことがないです。
「『宇宙の戦士』の作者がアーサー・C・クラーク」
をはじめとするSF関係の間違いは各所でさんざん指摘されてますが、まあ、社会常識に関する記述もヒドイのなんのって。
「ガンダムは奥山プロデューサーによって映画化されたら馬鹿アタリ」
(松竹映画は全部奥山プロデュースだと思ってんのか!)
「原健三郎=議員生活50周年記念なんだな」
(この本が出る何年も前だぞソレ)
「戦艦大和はウィリアム・ハルゼー提督率いる航空機だけの攻撃によって海の藻屑となった」
(これはミッチャー提督の間違いでは?)
「コスモタイガーの部隊長加藤三郎は、もちろん加藤隼戦闘隊の撃墜王加藤三郎から採った名前だ」
(加藤隼戦闘隊の隊長が爆弾魔と同姓同名だったとは初めて知った)
「魏以前は700年以上も続いた漢帝国だったじゃないか」
(・・・・・・。)
とにかくココに挙げたのも「トンデモ~」に出てるのも氷山の一角で、ほとんど1ページに数箇所という感じで凄まじいまでのデタラメが撒き散らされているんですね。
さらにまたその文体が、勘違い野郎がよくやる
「高みに立って低能な製作者や愚かな日本人を冷笑する」
という芸風で書かれてるのがイタさと哀れさとブザマさを救いようの無いまでに増幅してます。
『宇宙戦艦ヤマト』を
「アタ○の不自由なヒトの一つおぼえアニメ」
などと言って笑ってますが、一番ア○マが不自由なのはこの著者であるのは誰が見ても明らかです。
ここまで全国的に笑いものにされた以上もはや同じ名前で本を出すのは不可能だと思いますが、まあ皆さんも古本屋で見かけたら立ち読みしてその低能ぶりを笑ってやってください。
間違っても
『買ってはいけない』。
-
- board4 - No.842
更新のお知らせ
- 投稿者:本ページ管理人
- 2001年09月22日(土) 16時08分
お知らせが遅れましたが、本論、ザ・ベストなど更新しました。
毎度の事ながら、冒険風ライダーさんの協力に感謝します。
- 親記事No.774スレッドの返信投稿
- board4 - No.843
Re:薬師寺涼子
- 投稿者:う
- 2001年09月22日(土) 16時50分
はじめに、前回「はじめまして」の後に書き落としてしまった管理人様へのご挨拶をいたします。
(はじめまして。)「う」と申します。少し前から楽しく拝見させていただいております。批判の全てに同意できるわけではありませんが、自分が何事も鵜呑みにしがちな人間だという自覚もありますし、少し立ち止まって考える良い機会をいただきました。
では本題に入ります。前回は、説得力のある意見を書く知力も気力もないのでつぶやきという形にしましたが、返答をいただきましたので丁寧に書きます。
> つまり田中芳樹自身が人に好かれないと認めとるわけですよ。
> ほんとなんであんなのが主人公なんだろう。
> 全面的に敗北しても精彩を失わないだろうというのがどういう意味かは知りませんが、
> 負けてもまったく変わらないということにしましょう。
> 負けても何も変わらない悪役なんてたくさんいますよ。
> 涼子はどう考えても創竜伝に出てきたら竜堂兄弟に成敗される側にまわるタイプですよ。
人に好かれない人間が主人公でも特にかまわないと私は考えます。私は涼子を好きとまでは思いませんし、もし現実にいたら多分嫌うでしょう。しかし、小説の中で暴れている限りははた迷惑な部分を面白いと感じます(創竜伝での悪役である小早川奈津子への感想と同じです)し、感情移入をしたい時には影の主役である泉田の方にしています。
「全面的に~」という言葉は、涼子と同じく美女で親譲りの金と権力にものを言わせていた奈澄という女性が、その地位を失う危機に陥った途端に動揺して自信も覇気も失った様を見ての泉田の感想です。
奈澄のようなタイプが「典型的な悪役」であると私は考えます。普段偉そうに高笑いをしている涼子が金や権力を失っただけで急に自信も覇気も失ったりしたならば、ひどくみっともなく惨めだと思いますので、涼子には成敗されるまで自信に満ちた変わらぬ姿を見せてほしいと思います。
> スレイヤーズと極楽大作戦を読んでああいう作品がどうしてできるのかわかりません。
> 田中芳樹は読解力ないんじゃないだろうか。
上記2作品と主人公の設定までそっくり同じだったら「ただのパクリ」になるのではないでしょうか。今でも十分「悪質なパクリ」のような気もしなくはないですが、私自身は主人公を歪ませた分、逆に許せるように思います。
もっとも、倉本様が涼子を嫌う気持ちは理解できますし、私自身もう一度怪奇事件簿をきちんと読み直したら嫌いになるかもしれません。それでも、好悪を論じるのであれば、今の時点では嫌いとまでは思わない人間も存在することはご理解いただきたいと思います。
以上、長々と失礼いたしました。
- 親記事No.795スレッドの返信投稿
- board4 - No.844
銀英伝DVD情報
- 投稿者:Merkatz
- 2001年09月22日(土) 18時07分
> まあ私がそんな事を言う根拠はアメリカで売られているDVD(トライガンとかアキラ)の種類、そこに銀英伝がなかった。
> その程度のものでしかないのですが。
槍さん、はじめまして。
銀英伝のDVDですが、日本でもまだ発売されていません。
そもそもアニメ製作元が「納得のいく品質じゃないとDVD化しない」
という信念を持っていて、ずっと見送ってきた経緯があります。
したがって他のアニメによく見られるようなアメリカ先行発売は
してないのです。
ですから、アメリカで売っていないのは商品化していないという当たり前の理由であって、
人気のある無しとは無関係です。
ちなみに国内ではやっと商品化されまして、
先行予約受付けが始まっており、
発売は来月以降になるそうです。
(完全予約限定生産)
- 親記事No.821スレッドの返信投稿
- board4 - No.845
Re:出ましたか。
- 投稿者:クロイツェル
- 2001年09月22日(土) 18時09分
> ところで、山本弘が今回行った「記述内容の間違いと論理の破綻の指摘」ですが、なぜこれを無印「ゴーマニズム宣言」の頃に行わなかったのでしょうか。「記述内容の間違いと論理の破綻」は昔からのコト。読者に対する影響力も当事とさほど変化しているとは思えない。なのに今更取り上げたのは、結局山本弘の目にタカ派チックに映った「戦争論」が気に入らなかっただけなのでは。
まあ、もちろんそれもあるんでしょうけど、紙面が限られている訳ですから、それなりに思い入れのある(笑)本しか書けないんでしょう。発表までのタイムラグも結構ありますから、連載ものは不適当、てのもあるでしょうしね。
- 親記事No.821スレッドの返信投稿
- board4 - No.847
Re:と学会の新刊
- 投稿者:モトラ
- 2001年09月23日(日) 11時02分
「トンデモ本の世界R」書店で立ち読みしました。
戦史としての間違いは、おそらくその通りなのでしょう。ただ、指摘する「史実はこうだった(数字の誤り、事実経過の違い)」が、「戦争論」の主張そのものにダメージを与えるものたりえないものがほとんど。今回の指摘を参考に、再刊時にきちんと訂正すれば、文句は無いのかな。「小林氏がどのような思想を持とうと、それは自由だ」と本文中でも言っていますし。
ただ、「と学会と田中芳樹2」266番でも述べましたが、今回も「戦争論」を右翼呼ばわりしている時点で、本人の言葉とは裏腹に、読み方にバイアスがかかっているように感じられました。一例を挙げれば、引用した口絵における「白人とアジア人の描き方」についての脚注曰く「アジア人にはまともな顔すらない!」って、表現上の手法に難癖をつけてどうしようというのでしょうか。この部分、「まるで、マンガの読み方を知らない文化人のようだ」などと感じてしまいました。
- 親記事No.821スレッドの返信投稿
- board4 - No.848
Re:渓由葵夫の『奇想天外SF兵器』
- 投稿者:北村 賢志
- 2001年09月23日(日) 12時27分
> ちなみに、渓由葵夫の『奇想天外SF兵器』
渓氏の著作は何冊か持っているのですが、確かに兵器についての知識は賞賛に値しますが、それ以外については首を傾げざるを得ない部分が多々ありますね。
特に驚いたのは「奇想天外装備品 ニッポン自衛隊編」で真珠湾攻撃について南雲機動部隊が「真珠湾に入港して救助活動をするわけにはいかなかったのか」と書いていたことです。
どうも知識にバランスを欠いたところがあると思います。
- 親記事No.835スレッドの返信投稿
- board4 - No.849
Re:業界内での評判
- 投稿者:駆け出し
- 2001年09月23日(日) 14時06分
優馬さん、どうもです。駆け出しです。
>「元ファン」であり、「実は心の底で田中芳樹の『再起』を密かに願っている」隠れファンである私としては、いったいどんな顔すればいいんでしょうかね?
いやはや、実は私もそうでして。銀英伝を読んで腰が抜けるほど感動してくちなんです。あはは。
>覚悟の上ではいらっしゃるのでしょうけど、大変ですねぇ。お察し申し上げます。
ええ、まあ…。けっこうきつい世界です。根っこのあたりでこうなんですから、天辺ちかくはどんな強風が吹いているのか、おそろしいです。
> 田中芳樹は本質的にジョブナイル作家であり、「大人が読むに耐える文学」を書ける人ではないし、またその必要もない。
親しい編集のかたには「子供相手の小説はもううんざり」といった発言もなさっとか。それについては、どう思われますか?
>出世作「銀英伝」が品質のピークだったのは実に残念!なのですが。
同感です!
> こういうご発言、高邁な「大」文学を探求する元文学青年の尊大が感じられて少しイヤなんですが、もともと違う世界にいるんですから、「文学」の基準で斬られても、ちょっとねぇ、という感じです。
文学青年ですか…いや、ありがとうございます。うれしいですよ。私は中卒でして、小説といえば、SFと冒険小説と歴史小説と推理小説しか読んだことないんです。銀英伝もアシモフの「銀河帝国の興亡」と同じようなものかと思い手に取りましたもので。文学青年ぽかったですか?
>絶対に「読者に本当に嫌悪感や恐怖感を与える」描写というものは出てきません。
同感ですね。その点は見習いたいものです。
ただ……。「創竜伝」の何巻だったかは失念しましたが、続が「役不足」と「役者不足」の誤用について手厳しく糾弾する場面がありましたが、覚えていらっしゃいますか。
そのていどの区別もつかないやつは、日本人として失格だ、みたいに書かれてありました。
実は、北方謙三さんの「破軍の星」のなかにそのまちがいがあるんです。むろん、見直さなかった北方さんや担当編集者にも、また校正にも責任はあるとおもいますが、知れば知ったで業腹ってやつで、気分はよくないでしょうね。
しかも、なにかのインタビューで、「三国志を書いてはどうかとよく言われますが、生半なことで取り組める題材ではない」といった発言をしてらっしゃいましたな。ちょうど北方謙三さんが春樹事務所から「三国志」を上梓した前後のことですが。
「田中は北方に喧嘩を売ってる」
業界のもっぱらの評判です。
長々と失礼しました。
- 親記事No.835スレッドの返信投稿
- board4 - No.850
Re:業界内での評判
- 投稿者:一刀斎
- 2001年09月23日(日) 17時09分
> 業界のもっぱらの評判です。
有名な話でしょ。
だいたい、あの人、ジュニア小説家とか言われるのがいやで、それで中国物書き出したんじゃないんですか。もちろん、好きだったということもあるだろうけど。
でも、面白くないよね。たとえば宮城谷正光に比べたら、登場人物への洞察や切り方ひとつとっても、あまりに稚拙で、こりゃコメディかと思いましたよ。紅塵にしろ、長江落日賦にしろ。柴田錬三郎や海音寺潮五郎が生きてたら、なんと批評したか、ぜひ聞きたかった。
ま、本人の思惑はさりながら、いまのところジュニア作家という垣根から半歩も出られないわけでしょうね。
桐野夏生、岩井志摩子、渡辺容子、小野不由美、宮本昌孝などなど。みんなジュニア作家から出発して、研鑽と努力の末、本物になったんです。田中さんにもいまの人気に、それも落ち目の三度笠なんだから、満足せずに、ぜひ努力して本物になってほしいものです。なんだかんだっても、あれでジュニア小説界の第一人者、旗手なんですから。
田中さんの業界内での評価が上がれば、ジュニア小説の評価も上がり、過去にジュニア小説を書いていたことを、あたかも人生の汚点ようにひた隠しにする作家も減ることうけ合いです。
- 親記事No.821スレッドの返信投稿
- board4 - No.851
Re:渓由葵夫の『奇想天外SF兵器』
- 投稿者:惑星連邦タカヒロ=コッド少佐
- 2001年09月24日(月) 01時19分
初めまして、コッド少佐です。このサイトは、以前からROMしてました。
> > ちなみに、渓由葵夫の『奇想天外SF兵器』
> 関係ないけど、ワタシこの本を加藤直之の挿絵に
>ダマされて買っちゃったんですよ。定価で(^^;;。
その気持ちよく判ります。私も買いそうになりました。
> ですが・・・
> えー、一言で言ってここ10年これほどまでに
>愚劣な本は見たことがないです。
確かにそうですね。
実は、うちのサイトで《ここが変だよ、【奇想天外SF兵器】》書いてたんですが、あまりの間違いの多さに挫折しました。
取り合えず、〔エンタープライズ〕の項目に対する批判を書いたんですが、ほとんど全てのページに間違いがありました…。
〔イゼルローン〕要塞に対する突っ込み(批判)も、アニメ版と小説版を混同して批判しています。それをイラスト担当の加藤さんが、イラスト内で突っ込んでいます。
加藤さんも、渓氏の原稿のあまりの惨さに呆れかえって、仕事の意欲を無くしているようです。
> ここまで全国的に笑いものにされた以上もはや同じ名前で
>本を出すのは不可能だと思いますが、まあ皆さんも古本屋
>で見かけたら立ち読みしてその低能ぶりを笑ってやって
>ください。
渓氏は【Jウィング】と云う雑誌で《新・奇想天外兵器》を連載しています。でも、以前に出した本とネタがダブっているような気が…。
> 間違っても
> 『買ってはいけない』。
私は図書館で借りました。
- 親記事No.821スレッドの返信投稿
- board4 - No.852
Re:渓由葵夫の『奇想天外SF兵器』
- 投稿者:クロイツェル
- 2001年09月24日(月) 07時27分
> > ちなみに、渓由葵夫の『奇想天外SF兵器』
>
> 関係ないけど、ワタシこの本を加藤直之の挿絵にダマされて買っちゃったんですよ。定価で(^^;;。
> 第10回大賞とのことですが、実はこれもそんなに新しい本ではないです。
>
> ですが・・・
> えー、一言で言ってここ10年これほどまでに愚劣な本は見たことがないです。
私は書店で立ち読みして、あまりの酷さに唖然とした覚えがあります。資料をちょっとでも調べたなら、あそこまで酷い間違いはしないはずなんですけどねえ。まあ、事実誤認は百歩譲るとしても、その誤解をもとに制作者を批判すんなよ…。
> 間違っても
> 『買ってはいけない』。
どこかでこの本を、きちんと批判してませんかねえ?なんとなく、購入して徹底的に叩きたい、という欲求が生じてたり(笑)
- 親記事No.821スレッドの返信投稿
- board4 - No.853
そういえば
- 投稿者:クロイツェル
- 2001年09月24日(月) 07時42分
前のレスを書いてから思い出したんですが、渓由葵夫氏、奇想天外兵器番付という本でも、変な事をやってましたね。この本、連合軍と枢軸軍の同コンセプトの珍兵器を、東と西の二分冊で紹介している本なんですが、それぞれ章のラストで各陣営の兵器同志を対決(比較して、どっちが上かを決める)させてるんですね。で、問題なのは…
同じ兵器を対決させてるのに、「東」と「西」で勝者が違う。つーか、その本に載ってる方が勝ってる。
…何の比較にもなってない。それも、全部の対決でこうなんですから。編集者は、変だと思わなかったんでしょうかねえ?
- 親記事No.821スレッドの返信投稿
- board4 - No.854
Re:渓由葵夫の『奇想天外SF兵器』
- 投稿者:小村損三郎
- 2001年09月24日(月) 14時28分
やはりというべきか、この本については皆さん呆れ果てているようですね。
>特に驚いたのは「奇想天外装備品 ニッポン自衛隊編」で真珠湾攻撃について南雲機動部隊が「真珠湾に入港して救助活動をするわけにはいかなかったのか」と書いていたことです。
常人では、いや、小学生でも思いつきそうにないあまりに斬新な発想ですね(笑)。
>取り合えず、〔エンタープライズ〕の項目に対する批判を書いたんですが、ほとんど全てのページに間違いがありました…。
最初のスタートレックの件からハデな間違いを連発しているようですね。
自分はトレッキーではないし、SF考証についてもわからないんですが、何せ初っ端からあの
「NASA」、「フォン・ブラウン」、「アポロ」
が飛び出してきますから。
> 〔イゼルローン〕要塞に対する突っ込み(批判)も、アニメ版と小説版を混同して批判しています。それをイラスト担当の加藤さんが、イラスト内で突っ込んでいます。
挿絵が本文にツッコミ入れてる本って(^^;;。
しかも当の本人が考えた設定だというのが(^^;;;。
> 加藤さんも、渓氏の原稿のあまりの惨さに呆れかえって、仕事の意欲を無くしているようです。
イラストもコメントも異様なまでに投げやりですね。
しかし、ヒドイと思ったのなら降りるなり訂正を要求するなりしなかったのでしょうか。
これを1600円で売ることを容認したとしたら正直加藤氏の良心まで疑われてきます・・・。
>どこかでこの本を、きちんと批判してませんかねえ?なんとなく、購入して徹底的に叩きたい、という欲求が生じてたり(笑)
タカヒロ・コッド少佐さんも仰ってる通り、「きちんと批判」しようにもあまりの膨大さの前に挫折しちゃうのでしょう(笑)。
『トンデモ本の世界R』のまえがきで山本氏は冗談半分(皮肉半分?)に
「どんなトンデモ本でも堂々と出版できる自由なわが国を誇りに思う」
なんて言ってるんですが、
「アポロの月着陸が1971年」
だの
「700年以上続いた漢帝国」
だの小学校の教科書レベル・知識以前の常識に問題がある人間が何冊も商業出版できてしまうというのはやはり何か面妖しい・・・。
- 親記事No.795スレッドの返信投稿
- board4 - No.855
Re:銀英伝DVD情報
- 投稿者:槍
- 2001年09月24日(月) 15時49分
> 銀英伝のDVDですが、日本でもまだ発売されていません。
> そもそもアニメ製作元が「納得のいく品質じゃないとDVD化しない」
> という信念を持っていて、ずっと見送ってきた経緯があります。
> したがって他のアニメによく見られるようなアメリカ先行発売は
> してないのです。
> ですから、アメリカで売っていないのは商品化していないという当たり前の理由であって、
> 人気のある無しとは無関係です。
それはすいませんでした。
私の言葉足らずです。
ただビデオもありませんでした。
ちなみにナデシコ、トライガン、アキラ、ガンダムW、天地無用などはビデオも置いてありました。
>
> ちなみに国内ではやっと商品化されまして、
> 先行予約受付けが始まっており、
> 発売は来月以降になるそうです。
> (完全予約限定生産)
それは楽しみですね。
でも学生には金がない(シクシク)
- 親記事No.842スレッドの返信投稿
- board4 - No.856
Re:更新のお知らせ
- 投稿者:名無しさん
- 2001年09月24日(月) 16時50分
> お知らせが遅れましたが、本論、ザ・ベストなど更新しました。
>
> 毎度の事ながら、冒険風ライダーさんの協力に感謝します。
創竜伝ファンサイトに宣戦布告してたのかー。
なんか串刺してるし、本名だしてるから~云々とか
荒らしじゃない自信がありますやらおもしろい人だ。
2ちゃんねるでコピペ貼りつけてず~っと荒らしてたのも
あなた又はあなたの同志だったのかー
HPの内容に文句はつけないけど
田中芳樹以前に迷惑だよ。荒らしと何が違うんだよ。
ものはいいよう所詮あなたのレスも詭弁だ。
じゃあね。
- 親記事No.842スレッドの返信投稿
- board4 - No.857
Re:更新のお知らせ
- 投稿者:モトラ
- 2001年09月24日(月) 17時56分
> > お知らせが遅れましたが、本論、ザ・ベストなど更新しました。
> >
> > 毎度の事ながら、冒険風ライダーさんの協力に感謝します。
>
> 創竜伝ファンサイトに宣戦布告してたのかー。
> なんか串刺してるし、本名だしてるから~云々とか
> 荒らしじゃない自信がありますやらおもしろい人だ。
> 2ちゃんねるでコピペ貼りつけてず~っと荒らしてたのも
> あなた又はあなたの同志だったのかー
> HPの内容に文句はつけないけど
> 田中芳樹以前に迷惑だよ。荒らしと何が違うんだよ。
> ものはいいよう所詮あなたのレスも詭弁だ。
> じゃあね。
真剣に相手する必要はないかもしれませんが。
コピペは、自分で反論する勇気の無い、虎の威を借る2ちゃねらーのやってることでしょう。コップの中の争いは、コップの中でカタを付けてください。
そう言えば以前、銀英伝スレへの参加を勧誘する書き込みを何度も繰り返された方がいらっしゃいましたっけ。掲示板形式の差異を考えずに、何度も「論客としてくださいね」の一言と、スレッドアドレスをコピペ…2ちゃんねるの流儀を、よそに持ち込まないで欲しいものです。
- 親記事No.842スレッドの返信投稿
- board4 - No.858
Re:更新のお知らせ
- 投稿者:クロイツェル
- 2001年09月24日(月) 18時42分
> 創竜伝ファンサイトに宣戦布告してたのかー。
> なんか串刺してるし、本名だしてるから~云々とか
> 荒らしじゃない自信がありますやらおもしろい人だ。
> 2ちゃんねるでコピペ貼りつけてず~っと荒らしてたのも
> あなた又はあなたの同志だったのかー
> HPの内容に文句はつけないけど
> 田中芳樹以前に迷惑だよ。荒らしと何が違うんだよ。
> ものはいいよう所詮あなたのレスも詭弁だ。
> じゃあね。
どうせ読んでないとは思いますが。
何をしに来たんですか?喧嘩を売りに来たんなら、迷惑だから出てってください。ここは議論をする場であって、否定をする場ではありませんから。