- 親記事No.981スレッドの返信投稿
- board4 - No.1042
3ページ
- 投稿者:匿名希望
- 2001年10月22日(月) 15時13分
文章を読むのって結構めんどくさいんだよね。それでも読んじゃうのはそれが面白いから。だからどうしても3ページぐらいで判断しちゃうって言うか、そこまで集中力がもたないんだよね。
脱線でゴメン。
- 親記事No.997スレッドの返信投稿
- board4 - No.1044
Re:こういう条件で最適なのは誰?
- 投稿者:涼
- 2001年10月22日(月) 18時38分
はじめまして。2か月くらい前にこのサイトを発見して、たびたびROMを
していました。銀英伝を読んだのはだいぶ前で記憶もあやふやな点が
多いですが、よろしくお願いします。
> >殿の戦略的目標は3つあります。
> >優先順位別に並べるとこうなります。
> >1、味方の撤退を成功させること。
> >2、殿の自軍の損害をなるべく減らすこと。
> >3、敵になるべく被害を与えること。
>
> 金ヶ崎の例を見れば分かるように、2、3番は戦略的目標となりません。
> さらに言えば、2、3番は「1、味方の撤退を成功させること」という
> 目的に寄与するための技術的方策に過ぎないのですから、
> 優先順位として並べること自体が変です。
> 殿軍の目的はただ一つ、「味方の撤退を成功させること」だけです。
自分も、2,3は、1のための戦術的手段であって、戦略的目標ではない
と思います。両方とも、かなり重要な戦術だとも思いますが。
3に関してですが、
銀英伝でよく述べられているのは、「敵軍の陣の要をつく」ということです。
これがよく現れているのは、前衛をすり抜けて攻撃してきたヤン艦隊の陣形の要を
攻撃する事で、防衛に成功したラインハルトでしょうか
(どの戦いだか思い出せませんが…)
つまり、的確な攻撃で敵軍が陣を再編成せざるを得なくさせる、と。
そうなれば、時間を稼げますし、自分が逃げるタイミングを作れますし。
2に関しては、
> 兵力が少なくなりすぎると、士気の喪失、物理的抵抗力の減少、
> 潰走と、殿という目的そのものが達成不可能になりますから。
という点で重要ですね。
ただ、それも1の戦略的目標が達成できなければ意味が無いですし、
それを考えると、やはり真に重要なのは「味方の撤退を成功させる」につきるでしょう。
> 優先順位として並べるならこの方が適切でしょう。
> 1、味方の撤退を成功させること
> 2、自軍が生還すること
ちなみに、この視点から見たときに、ビッテンフェルトはやはり、
「ある点では殿として役に立つ」けど、単体で殿として立つには不適ですね。
ビッテンフェルトは、敵が追撃してくる際に、「迎撃」としては、
かなりの威力を発揮するでしょう。彼は敵軍の要を見極める目も
持ってますし、その際の攻撃力も絶大です。ただ、それで敵の追撃を
止めても、彼自身とシュワルツランツェンレイターは全滅でしょうね…
それでは態勢を立て直した敵が再追撃した時に殿がいません。
それに、防御力の弱い彼が、味方が逃げきれるだけの時間を稼げるかも
疑問です。いくら敵陣を掻き回しても、その後味方からの追加攻撃がなければ、
すぐに態勢を立て直されるでしょうし。
2は確実に達成できませんし、1も危ういというわけで。
> 「守りに必要な能力と殿に必要な能力は違うと思う」と言われれば、
> そうかもしれません。
> ただ、重なる部分も多いですので(例えば粘り強い指揮など)、
> やはりミュラーも殿軍として適していると思います。
ミュラーは、やはり拠点防衛向きであって、殿としては使いづらいのでは。
彼には防禦能力はあるのですが、敵の陣形を掻き乱す攻撃力はあまりありません。
それだと、相手に再編成させて自分が逃げるタイミングを作ることが
できませんし、そうなると、迎撃した地点から動けずにそのまま
ずるずるとそこを拠点に防衛することになります。
それでもミュラーの防御力なら相当のあいだ食いとめられそうですから、
全軍が逃げる時間を稼ぐ事は出来そうですが、自分は逃げられずに死にそうです。
それがよく現れているのはバーミリオン会戦かと。窮地のラインハルト
軍を救いに来たのは良いけれど、結局その後逃げられなくなりましたし。
(まあ、あそこでミュラーに殿として十全の活躍をさせたらシナリオが
崩壊するから仕方ないといえばしかたないかもしれませんが)
ミュラーはほぼ確実に1はこなせるでしょうが、2は達成できないでしょう。
> こうしてみると、1番の大目標を達成した提督はそこそこ居ますが、
> 2番も満たした提督がヤンだけであることに気付きます。
> ヤンが逃げ上手だというのは確かにその通りです。
帝国軍で1も2も達成できる人はいるんでしょうか。キルヒアイス、
ロイエンタール、ミッターマイヤーの名が挙がってますが…
ロイエンタールは、ミッターマイヤーとの戦いから撤退する時に、
結果的には自陣が壊走したんですよね。でもあれはあまり参考にならないかな。
ミッターマイヤーは桁違いの機動力(艦隊運用能力)があるので、追走する敵に
一撃を与えては去りを繰り返す事が出来そうですし、1も2も可能そうです。
他の人は、どうも2が達成出来なさそうです。この3人以外に誰かいるでしょうか?
- 親記事No.981スレッドの返信投稿
- board4 - No.1045
Re:ふたたびヨウさんへ
- 投稿者:ヨウ
- 2001年10月23日(火) 15時34分
たびたび失礼します。
どうやら大まかなところは意見の一致がなったようですね。自分も出版業界全体をどうこう言う、なんて大それた事は毛頭思っておりませんし、某書院まで同列に比して論じた事は恥ずかしく思っております。
相手に自分の意見を押し付けず、かといって自分の殻に閉じこもらないよう議論をするのは難しいですね。自分としては駆け出しさんが
「つまり、多くの編集者のやり方も傲岸で無礼だとおっしゃるわけです
か?」
と言われた時、
「多くの編集者とやらは批判も出来ない(倣岸で無礼だと言う事すら出来ない)存在なのか?」
と思ってしまいましたので、その後に
「私の主観ですので、むろん他の方に押し付けるつもりはありません」といわれても
「押し付けてるじゃないか」と、思うことしか出来なかったわけです。
でもその結果、なるべく公平を競うと努力したのですが
「3ページの切捨てはすべからく皆悪である」
という押し付けを撒き散らした結果になってしまったかもしれません。なるべく論理的にいこうと思っていたのですが・・・
あらゆる編集者が(岩波などの特定の会社ではなく)「3ページ」を駆使出来る訳ではないし、その逆もまたしかり、ということですかね。それを使える能力がある編集者が駆使したときは見事な効果を発揮するしそうでない編集者が使うと無残な結果に終わる。月並みですが、「3ページ」自体が正しいとか正しくない、とかではなくて使う人次第ということですかね。
こんな簡単な結論を出すのにあれだけ時間を費やすとはやっぱりまだまだのようです。この結論自体がやっぱりまだ穴だらけかもしれませんし、これで自分は言いたい事を言ったからもう返事はしません、なんて言えるはずもないので自分なりの結論は出ましたが、穴があったらどうぞ突っ込んでください。
> そのようなことはけっしてありません。よい勉強をさせていただきました。
それを言うべきなのはこちらのほうです。ありがとうございました。
- 親記事No.981スレッドの返信投稿
- board4 - No.1046
Re:横レス失礼します
- 投稿者:ヨウ
- 2001年10月23日(火) 15時54分
勝手に結論を出してしまい、申し訳ありません。
> 「雪国」はあくまで例ですんで、それと他とを比較したいわけじゃありません。要は、最初の3ページで、十分文学的な評価は可能だろう、って事です。
駆け出しさんのほうでも書きましたが、文学的な評価は可能だが、それを皆が皆出来る訳ではなく、それを出来ない人が判断を下すとトンデモ本の出来上がり、というところでしょうか。やっぱりありがちな結論ですが。
> しかし、結局「バトルロワイヤル」は出版されたわけですからね。昔からどの国でも、後世まで残る傑作が出版時には幾つもの出版社から出版を断られた故事などは枚挙に暇がありませんし、別に悲観するような事ではないと思いますが。
うーん、これについてはですね、自分の中では「後世まで残る傑作」ではなく「現代の人にこそ支持される娯楽」なのでこういう本こそタイムリーに出すべきだと思ったのです。それを情けない理由で出版を禁止したとの事なので・・・ ただ、出版業界については悲観も楽観もしていません。「結局」出版されたと言う事は悲観の理由にも楽観の理由にもならないと思うからです。この本、アイディアはともかく文学的には?マークがつく作品なので(これは当然主観です)、それを理由にするのなら話は分かるのですが。
>
> > うろ覚えなので定かではないのですが、出版に携わる人間のコメントとして「最近一番健全な成長を遂げているのがジュニア小説界だ。読者の声が作者に届き、それが作家を育てている。そして作品を読んだ読者がそういう小説を書きたいと願い、努力する。そういうサイクルが出来上がっているので、侮れない」と言っていた気がします。作家もそう悪くないと想像してるのですが。何にせよまだまだ見発展、粗削りの世界なので「ゴミ」も「人材」も多いのでは?そんなに侮蔑したものでもないと思います。自分はあまり興味がありませんが。
訂正します。興味は、無くなりましたが、ですね。
>
> それは聞いた事がありませんでした。もしそうなら嬉しいですね。そうそう、私が言う所のジュニア小説とは、いわゆる中高生向けライトSFの事です。富士見ファンタジアとか角川スニーカーとか、あの辺ですね。
昔はよく読んでいたんですがね。趣向の変化と言うやつでしょう。無論、自分が読まないからといってそれを否定する気は全くありません。現代の多くの本好きにとっての「窓口」である事実は否めませんし、その功績は小さいものではないでしょう。
それでは失礼します。
- 親記事No.1025スレッドの返信投稿
- board4 - No.1047
Re:反銀英伝ネタ
- 投稿者:lulu
- 2001年10月24日(水) 01時28分
ホアン・ルイの政治能力と立場をどの様に捉えるかが問題ですね。
作中の記述では、どうも同盟の政治情勢がよくわからないですし。
複数政党制であることは確かなのですが、レベロが政権を取ったと
いう事は、多分レベロはトリューニヒトと同じ与党内の別派閥の人間
ということになりますが、ホアンはどうなのか、別派閥の人間か
連立与党の人間か、野党の人間の可能性だってあります。
その立場によって財界など権力層への影響力が異なるでしょう。
レベロははっきりした支持基盤が無いため立場が弱く、ヤン逮捕を
示唆した大学教授など、元トリューニヒトの取り巻きとの関係を
絶つことが出来ませんでした。ホアンにしても同じような立場では
ないでしょうか。ブレーンとなる人間が変わらないのならば、
結局同じ道を進んだ可能性が高いのではないかと思います。
もし、ホアンがアメリカの議員のごとく、独自のブレーンを抱え
国政運営に関してかなりのフリーハンドを与えられていたら、
さらにトリューニヒトの取り巻きの干渉を受けないだけの
強力な支持基盤があるとしたらどうでしょうか。
この時点での同盟の国家目標は、まず同盟の消滅を防ぐこと、
独自の政治態勢を守り、帝国からの干渉をかわすこと、
そして最終的には独立の回復の達成でしょう。
これには日本の戦後政治が参考になると思います。
天皇制の護持、国家主権の保全、国家経済の復興、GHQの干渉の押さえ
和平条約による独立の回復。まさにそのものです。
有利な点として、帝国の駐在武官はGHQほどの権限を持っていません。
不利な点として、帝国に敵対的な第三者(ソ連)の欠如があります。
私としては弱者の恫喝を最大限に利用して、帝国の譲歩を
勝ち取ることを続ける意外に思いつきません。
(例1:国家経済の破綻により餓死者が出る懸念を帝国に伝え、
経済制裁処置の緩和、もしくは物資の援助を申し出る。)
(例2:帝国領内の市場の解放&同盟経済への保護措置)
(例3:反帝国運動の抑制のため、駐留帝国兵への裁判権)etc
なによりも同盟の経済の破綻という前提が痛いですね。
何故、ここまで帝国の資源と工業力は大きいのでしょう…
とにかく、再出兵の危険がある状態では、現状固定化への努力
が再優先でしょうね。明確な敵がいなくなった以上、結局は帝国も
大幅な軍縮へ踏み切らざるを得ないでしょう。ここは現実の
アメリカと違うところです。そこまで粘れば、軍事的な自由度が大きく
広がるでしょう。あまり先のことまで予想は出来ませんが。
- 親記事No.1025スレッドの返信投稿
- board4 - No.1048
Re:反銀英伝ネタ
- 投稿者:lulu
- 2001年10月24日(水) 02時01分
この路線で進んだ場合。
転回点1:ヤン逮捕命令
これに関しては帝国に抗議するのが筋です。というかあたりまえ。
例として戦後、マッカーサーが軍票の発行などポツダム宣言に反する
占領政策を行おうとしましたが、日本側の抗議により撤回しています。
レベロが帝国側への抗議もせずにヤン抹殺に動いたことは、
全く理解できません。同盟側にとって全く利益がありませんし
帝国の非公式命令を公式と同等に受け取る悪い前例を
作りかねないからです。
帝国への抗議によりこの非公式な命令は取り下げられるでしょうし、
このことは皇帝の駐在武官への信頼の低下をもたらすでしょう。
これはかなり同盟にとって利益になります。
転回点2:地球教徒の陰謀
混乱を望む主流派の地球教徒にとって同盟の現状維持政策は
望ましいものでは無いでしょう。さらに帝国乗っ取りを志向する
非主流派にとっても同盟は邪魔な存在です。
更に、同じく帝国乗っ取りを図る、トリューニヒトにとっても
この状況は望ましいものではなく、残る主要アクターである
ルビンスキーにとってもデメリットはありません。
帝国内部からしても再侵攻を望む武断派の発言力が大きいでしょう。
四面楚歌のこの状況で同盟を維持できるのでしょうか?
地球教徒の陰謀により同盟軍が帝国軍を攻撃する事件が発生し、
ラグナロク再び、といった流れになるのではないかと…
この状況で同盟が生き残る手は、宣戦布告と同時に一戦もせずに、
即座に条件付で降服することくらいかと…
これなら自治権の大幅縮小でもまだ生き残れるかもしれない。
しかしどれだけ時間が稼げるでしょうか?
結局同盟を救うことはできない様ですね…
陰謀家達がその前に内輪もめしてくれれば何とかなるかも。
小説だったらユリアン達が活躍しそうですね。
転回点3:皇帝死亡
もし、陰謀家達による事件を帝国内武断派に付け入る隙なく
全てかわしきったとして、ここまできてやっと同盟の付け入る隙が
出てきます。武断派と内治派に分かれるか。軍官僚と制服組の対立か
それぞれ想像するしかないでしょうね。
- 親記事No.1025スレッドの返信投稿
- board4 - No.1050
同盟の政治力学
- 投稿者:涼
- 2001年10月25日(木) 20時47分
はじめまして。2度目の書き込みです。よろしくお願いします。
> ホアン・ルイの政治能力と立場をどの様に捉えるかが問題ですね。
> 作中の記述では、どうも同盟の政治情勢がよくわからないですし。
アスターテの後、トリューニヒトが「先見性を評価されて」
暫定政権の首班に選ばれたんですよね。これって、元首を与党内で
たらい回しにしてるってことじゃないでしょうか。
このことからみても、どうやら同盟の政治は、自民党のように
長年与党を占めている政党があって、元首はその中の政治力学
で選ばれているのではないかと思われます。
そうなると、トリューニヒトの前の政権下では、レベロは財政
委員長、ホワンは人的資源委員長、トリューニヒトは国防委員長
と、今の日本で言えば大臣に相当する要職にありました。
同盟の議会を戦後の日本と同じものとして考えると、ここで委員長
に選ばれるには、与党内の派閥で重要な位置を占める必要があります
から、この3人は政治的にも十分な力を備えていたのでは。
実際、3人の委員長職を眺めると、人的資源委員長はわかりませんが、
財政委員長(財務大臣)国防委員長(防衛大臣)と、レベロと
トリューニヒトの占めていた地位が各委員長の中でも相当高位で
あったのがわかります。財政と軍隊の長ですからね。
> ホアンはどうなのか、別派閥の人間か
> 連立与党の人間か、野党の人間の可能性だってあります。
> その立場によって財界など権力層への影響力が異なるでしょう。
そのホワンですが、与党の同派閥だったんじゃないでしょうか。
もしくは与党の(協力的な)別派閥ではないかと。
この際、参考になるのはあの査問委員会にホワンが列席していた
ことでしょう。あれは建前はともかく、ホンネは「ヤンいじめ」
でしかありませんでした。しかも、それにイゼルローン侵攻が
重なり、査問終了後にヤンに沈黙を要請したくらいトリューニヒト
にとっては政治的にダメージをもたらしかねない物だったはずです。
で、そのような危険な火遊びに、いかに「体裁を整える」必要が
あったとしても自分を追い落とす可能性のある別派閥にいる人間や、
絶対に追求すること明らかな野党の人間を入れるでしょうか?
ちなみに、「危険な火遊び」になったのは結果論ですが、それに
しても、ホワンはそれを暴露してませんし、議会で追求もしてません。
このことから、「毛並みが違うけど同派閥」というのが、ホワンの
占めていた政治的立場ではないかと思われます。
最低でも、トリューニヒトに協力的な別派閥出身、と。
日本の派閥にも多種多様な人間がいて、一糸乱れずボスに従う忠実
な集団というわけではありませんから、ホワンのような人物が
トリューニヒト派にいる可能性もアリでしょう。
--------------------------------------------------------
ちなみに、ここからトリューニヒト「派」とトリューニヒト「閥」
を使い分けます。意味合いは
トリューニヒト派=一応トリューニヒトがリーダーの派閥全体
トリューニヒト閥=トリューニヒトに忠実な集団
といった程度です。
--------------------------------------------------------
査問委員会の例を使うと、レベロはトリューニヒト政権下でも議会の
重鎮で、ホワンと同じく政権から離れていたのに、まったく誘われて
いませんでした。つまり、彼は政治的にトリューニヒトに遠かったと
言えます。おそらくは、与党の別派閥のリーダーだったのでしょう。
そんな人を「ヤンいじめ」に参加させるなんて、政権を奪ってくれと
言ってるような物ですから。
で、そのレベロですら
> 複数政党制であることは確かなのですが、レベロが政権を取ったと
> いう事は、多分レベロはトリューニヒトと同じ与党内の別派閥の人間
> ということになりますが、
> レベロははっきりした支持基盤が無いため立場が弱く、ヤン逮捕を
> 示唆した大学教授など、元トリューニヒトの取り巻きとの関係を
> 絶つことが出来ませんでした。
など、トリューニヒトの後を襲う政治力があったのにトリューニヒト
閥の意向を伺っていたというのは、トリューニヒト派が与党の最大
派閥だったからでしょう。ですので、
> ホアンにしても同じような立場では
> ないでしょうか。ブレーンとなる人間が変わらないのならば、
> 結局同じ道を進んだ可能性が高いのではないかと思います。
ホワンも、レベロと同じくトリューニヒト閥の意思を尊重しないと
政治が出来ないと思われます。
ただ、ホワンがトリューニヒト派にいたとしたら、状況は変わるかも
しれません。実際、トリューニヒトが雲隠れした時に同派閥の国防
委員長が政府を独断で切り盛りしましたし、最悪、派閥乗っ取りの
ような荒業も使えますし(笑)
それが出来れば、
> もし、ホアンがアメリカの議員のごとく、独自のブレーンを抱え
> 国政運営に関してかなりのフリーハンドを与えられていたら、
> さらにトリューニヒトの取り巻きの干渉を受けないだけの
> 強力な支持基盤があるとしたらどうでしょうか。
この状況が実現できるかと。
まあ、ホワンとレベロのバーラト以後の政治的環境は大差なかった
といっても、やはり「ホワンはレベロではない(逆もそう)」
なので、その後の対応と状況は変わってくるでしょう。
まずホワンは自政権にレベロを入れることが出来るでしょうし、
そうなるとホワンの持つ政治基盤とレベロの政治基盤を合わせて、
トリューニヒト閥の発言力に対抗できたかもしれません。
もちろんレベロも同じことは出来たはずですが、疑心暗鬼に
囚われてホワンすら離れてしまったのが痛かったですね。
あと、原作のレベロは危機的時期の国家元首という立場の重さに
押しつぶされたのがあの行動の原因でしょうから、ホワン政権を
支える立場になったなら、「高い見識と良識」との評価にふさわしい
活躍ができたかもしれません。
さらに、ホワンは「ヤンが独裁者になるかも」などといった、レベロ
が囚われた疑心暗鬼をもってませんし、査問委員会でそこまで見抜く
眼力があるなら、同席していたオリベイラの底の浅さも見ぬいてる
でしょう。もしもホアンがトリューニヒト派所属ならなおさらです。
ですから、オリベイラの勧めに従ってヤンを暗殺するなんて愚策は
とらないですし、逆にレンネンカンプの内政干渉をラインハルトに
訴えると思われます。
その後はどう展開するか…もうすこし考えて見ます。
- 親記事No.1025スレッドの返信投稿
- board4 - No.1051
Re:同盟の政治力学(蛇足)
- 投稿者:涼
- 2001年10月25日(木) 21時59分
> アスターテの後、トリューニヒトが「先見性を評価されて」
> 暫定政権の首班に選ばれたんですよね。これって、元首を与党内で
> たらい回しにしてるってことじゃないでしょうか。
>
> このことからみても、どうやら同盟の政治は、自民党のように
> 長年与党を占めている政党があって、元首はその中の政治力学
> で選ばれているのではないかと思われます。
ちなみに、この「サンフォード>トリューニヒト」
という首班の移り変わりは、そういえば日本の自民党政治にも
類型がありますね。
昔の自民党では、今までの方針が失敗すると、「振り子の論理」
と呼ばれる反動で、その方針に反対していた人物が新総裁に選ばれ
ていました。例えば、
・岸内閣(対決姿勢)>池田内閣(協調姿勢)
・田中内閣(利権政治)>三木内閣(クリーン政治)
なんかですが、
・サンフォード(主戦派)>トリューニヒト(反戦派・その時点では)
も、それによく似てます。
> > 複数政党制であることは確かなのですが、レベロが政権を取ったと
> > いう事は、多分レベロはトリューニヒトと同じ与党内の別派閥の人間
> > ということになりますが、
で、「トリューニヒト>レベロ」の移り変わりも、いわゆる
振り子の論理の結果だったのかもしれません。
同盟国民にトリューニヒトとレベロがどのように違って見えて
いたのかは不明ですが(なにしろイメージを作り出すのはトリュー
ニヒトの得意技ですし、違いに関して記述も無かったような)
降伏したトリューニヒトに対して「理念派」で「別派閥」という
所が振り子の原理でレベロが選ばれたカギではないかと。
レベロと共通のイメージが多かったホワンが元首に選ばれなかった
のも、「トリューニヒトと同派閥」だったからじゃないかと
(つまり、振り子の役としては不適切)思うんですよね。
まあ、証明の薄い思いつきですが。
- 親記事No.1025スレッドの返信投稿
- board4 - No.1052
うをっ!すげぇレスが!
- 投稿者:スタードくん
- 2001年10月26日(金) 05時39分
ども、スタードです。
しばらく来ないうちにすげぇ数のレスが・・・
しかもレベル高っ!( ̄□ ̄;)!!
ボク的には「こうなってたらヤンてどうなってたんだ?」
といった軽い気持ちで言ったんですが・・・
政治学とかの会話まで出てるし、
ついていけなくて眼が回りそうな・・・
いや、理解はしてますよ、理解は。
ただ、それについての意見やら反論やらが出ないんですよ(T_T)
とりあえずボクのことは置いといて議論を続けててください。
見てはいますから・・・(T_T)
あ、でもなんか意見出せそうなら書き込みます\(^o^)/
ではでは。
- 親記事No.1025スレッドの返信投稿
- board4 - No.1053
Re:同盟の政治力学
- 投稿者:lulu
- 2001年10月26日(金) 17時29分
確かに、前内閣においての彼らの地位は、彼らにそこそこの
政治力のあることを示しているかに見えます。
しかし、同盟の財政が破綻している時期において、
しかもそれが慢性的な状態である場合、財政組織を司る
財政委員長の地位が高いものであるかどうかは疑問です。
まず、疑問点は閣議の中でも彼ら2人が他から孤立していたのが
印象に残っていることです。財政委員長であるレベロが力が弱い
というこの状況は、大蔵省が他の官庁を間接的に支配していた
日本とは全く状況が違う様におもわれます。
常に戦時下にある同盟ならばアメリカに近いのかもしれません。
アメリカにおいて財務省は官僚組織でしかなく、
実際にアメリカ財政計画を動かしているのはホワイトハウスの
補佐官達やグリーンスパンFRB議長などではないでしょうか。
ならばそのような人間が実際の同盟財政を動かしていて、
レベロは単なる官僚組織のトップでしかないという
状況はどうでしょうか。
他にも例えば、ナチスドイツなどは財政赤字を国債発行で補って、
しかもそれを国立銀行がほとんど全額引き受けるなどという
オプションを行っていました。もちろん普通はこのようなことを
続けていたらハイパーインフレになりますが、国内は
配給制のように、強力な経済統制によって紙幣価値の下落を押さえ、
更に東欧へインフレを輸出して吸収させていました。
この場合、事実上財政は帳簿上の遣り繰りでしかなく、
シュペーア軍需大臣のような実務家に権限が集中していました。
大蔵大臣クロジク伯爵など、ほぼ無視される形だったはずです。
同盟の財政運営がこのような状況だった場合、
財政委員長たるレベロの不遇も納得いくのではないでしょうか。
あくまで想像の上に想像を積み重ねているにすぎませんが。
後、読ませていただきながら考えましたが、ホアンの位置付けとして
おっしゃる通りに、トリューニヒト派閥の一員であったというのが
一番納得できる説明であると思われました。
森派の中に森氏と小泉氏がいるようなものかもしれませんね。
同派閥内の人間でもイメージが違うという点では。
(私は森氏のアフリカ外交は結構評価していたのですが
外交はニュースにならないですからね…)
- 親記事No.1025スレッドの返信投稿
- board4 - No.1054
同盟は本当に民主主義社会なのか?
- 投稿者:lulu
- 2001年10月26日(金) 17時58分
私が思っている銀英伝中の疑問の中に、民主主義の同盟と、
専制政治の帝国の間に、科学力、経済システムなどで
差が殆ど見られないというものがあります。
先ほど、上の文章を書きながら思ったことなのですが、
実は同盟の政治形態はは民主主義の名を冠しているのみで、
実際の政治形態は共産主義に近いのではないかと…
何故なら、まず歴史的背景から見て少数の亡命者のみで
作られた社会が、政治形態に、現代的な民主主義を
選択するとは思えないことです。
そして、帝国という目に見える脅威に常におびえながら早急に
国力を蓄えるとなると、共産主義が一番適しているからです。
ロシア革命後のソ連の国力の増進は不況にあえぐヨーロッパを
尻目に大きく進みました。それは独ソ戦において力を発揮します。
あと元々亡命者達も殆ど下層階級出身ですし、
長征一万光年やら○○委員長やら、KGBばりの憂国騎士団やら
それを許すような政治風土があるらしいことやら
どうも共産主義に近い民主主義のような気がしますね。
過激な民主主義が共産主義であるのは確かですし。
選挙も複数政党制は認めてはいるものの、与党以外は
公然の秘密的な弾圧の対象だったりしてますしね。
日本社会党が戦後、政権を取っていたら
日本はこのような社会になっていたかもしれませんね。
こう考えると急速な同盟の膨張の謎や、中央集権的性格の強さ、
「同盟」という名前の謎、他の星系を支配するやり方、
等々の疑問が一気に解決するような気がします。
こんな「民主主義」の中で育ったならばヤンが理想に拘り、
そのままの同盟自体に存続の価値を認めなかったのも
分かる気がしますね。
-
- board4 - No.1055
オカシイ田中芳樹、寄生虫ライトスタッフ
- 投稿者:ジジイ
- 2001年10月26日(金) 18時56分
田中芳樹が最近オカシイ
KLAN2が出てるのでかおうと思ったらデカデカと原案田中芳樹となっているじゃあ-りませんか。いつからあんたは自分の作品を自分で書かなくなったんじゃ-!!って感じです。
っていうか、ここ最近原案田中芳樹があまりにも多い。きちんと田中芳樹テイストが表現出来てる(ここではダメ?)なら良いのだが(一応最初のものは買って読んでますよ、ええ)、酷い作品があまりにも多い(=全て)。
この4~5年ですよね。本人がきちんと作品を出さなくなったのって。ついでにこの6~7年発刊ペースが極端に落ちてるんですよ。
そう考えるとある意味納得がいくところもあるんですが田中芳樹という人として最低限守るべきマナーを書いている人がそれを破っていることに気付いてしまうんです。
つまり、税金対策ですな。
去年これだけ収入があったから今年はこれだけ収めなくちゃならないって言う(自由業の人はそうのはず)部分だけがとても大きくなるんですよ。
ある時期に納税番付に載りましたよね。
その辺からライトスタッフとか言うおかしな集団が田中芳樹の周りをうろうろし出して・・・
今は年4冊出せば良い方。
税制のせいとは言いますまい。当人も金のせいと言われるのはイヤだろうし。(奥方のせいとも言いますまい)
ならば・・・
ライトスタッフとか言う集団、いや寄生虫と言おう、のせいだといえるのではないですか?
大体創作者としておかしいんじゃないの?自分の考えたキャラクターやストーリーが他人の手で書かれるなんて(しかもパロディやパスティーシュでは無くて、ですよ)・・・
当人は若い才能を世に出す為とか言うかもしれないけど、原案田中芳樹文○○○○で面白かったのは無かった。(十兵衛ちゃんのパパを思い起こしてしまった)
ブレーン集団と言うのは使いこなす才覚があって始めて機能するものだし才能を発揮すると言うことが良くわかったていうか痛感させられた此の頃(実例野田昌宏ブレーン旧ゼネプロ今はガイナックスをはじめとする色々な人々)。
今まで読んでいたものは続きが気になるから読むけど・・・同じ手法をとるならもう読まない!
- 親記事No.997スレッドの返信投稿
- board4 - No.1056
Re:こういう条件で最適なのは誰?
- 投稿者:lulu
- 2001年10月26日(金) 20時10分
ビュコック提督はどうでしょうか。
アムリッツアの時も、誰だか帝国軍に追撃されながらも
艦隊の大部分を保全したような…
殿軍には奇抜な作戦よりも堅実さが要求されると思うのですが。
しかし宇宙で撤退戦ですか。何処まで逃げたら終りなんでしょう?
まあ広大な宇宙で艦隊戦するのがそもそもの間違いなのでしょうが。
- 親記事No.1025スレッドの返信投稿
- board4 - No.1057
Re:同盟の政治力学
- 投稿者:涼
- 2001年10月26日(金) 21時25分
レスありがとうございます。
> しかし、同盟の財政が破綻している時期において、
> しかもそれが慢性的な状態である場合、財政組織を司る
> 財政委員長の地位が高いものであるかどうかは疑問です。
>
> 財政委員長であるレベロが力が弱い
> というこの状況は、大蔵省が他の官庁を間接的に支配していた
> 日本とは全く状況が違う様におもわれます。
> 常に戦時下にある同盟ならばアメリカに近いのかもしれません。
> アメリカにおいて財務省は官僚組織でしかなく、
> 実際にアメリカ財政計画を動かしているのはホワイトハウスの
> 補佐官達やグリーンスパンFRB議長などではないでしょうか。
>
> ならばそのような人間が実際の同盟財政を動かしていて、
> レベロは単なる官僚組織のトップでしかないという
> 状況はどうでしょうか。
> (中略)
> 同盟の財政運営がこのような状況だった場合、
> 財政委員長たるレベロの不遇も納得いくのではないでしょうか。
> あくまで想像の上に想像を積み重ねているにすぎませんが。
なるほど。たしかに、レベロが財政のトップとして財布を握ってた
にしては、彼のサンフォード政権下での発言力の無さは異常ですね。
luluさんのこの投稿を読んで、レベロの実際の政治的発言力は実は
無かったと思いました。
同盟の財政は傘下の各星系や産業界、軍部、フェザーン、あと地球教
なんかのパワーポリティックスで決まっていて、たぶん財政委員長
とその下部組織は上がってきた予算を事務処理するだけなのでしょう。
そうなると、権限は全くありませんねぇ。
しかし、政治的発言力が無いなら、レベロのようないわば「理念派」
の人物がなんで財政委員長なんて(曲がりなりにも)行政府の要職に
付けたのかが不思議ですね。ホワンの方は、その地位についたのは
> 後、読ませていただきながら考えましたが、ホアンの位置付けとして
> おっしゃる通りに、トリューニヒト派閥の一員であったというのが
> 一番納得できる説明であると思われました。
> 森派の中に森氏と小泉氏がいるようなものかもしれませんね。
> 同派閥内の人間でもイメージが違うという点では。
この設定を使えば説明できるんですが。
とりあえずクリーンなイメージがあるレベロを実権のない飾りに
据えることで、クリーンなイメージを打ち出そうとしたのかも。
(サンフォードはクリーンとは程遠いイメージしか受けませんし。
トリューニヒトが政権を取ったあとレベロを一応は招聘したのも
同じ理由に加えて、いわゆるアムリッツアの後の「救国一致」を
演出しようとしたのかもしれません)
ちなみに、そういう人を「見た目上は」厚遇して、彼の支持者たち
の横車を封じるという手法は政治ではよく使われていますから、
サンフォードやトリューニヒトはそれも狙ったのかもしれません。
> (私は森氏のアフリカ外交は結構評価していたのですが
> 外交はニュースにならないですからね…)
地道な政治外交の仕事がニュース(&評価)になりにくいのは、
それこそ古代ローマ以前から共通する事のようで…
そういうこともちゃんと加味されれば、森氏へのイメージも
変わったかもしれませんね。