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board4 - No.1797

銀英伝世界における超長距離観測の可能性について

投稿者:優馬
2002年04月26日(金) 16時37分

優馬です。
論もたけなわの「要塞論戦」に参加する実力も気力もないのですが、ちょっと気になることがありましたので質問させてください。

えーっと銀英伝世界では「超光速通信」というのは実用化されていましたよね、確か。それでないと何光年も離れた星域とリアルタイムで連絡とることは不可能。帝国も同盟も、そもそも成り立ち得ない。

登場人物が超光速通信で画像を送りあって会話しているシーンもたくさんあったような気が。(すみません、テキストを参照する気力がありません。)

とすれば、超光速通信を利用した光年単位の超長距離観測は、理論的には可能なのだと思います。「超光速望遠鏡」で焦点を結ばせるのはすごく難しそうな気はしますけど。少なくとも、光学的に撮影した映像を超光速通信で送るのは可能かと。
ただし、それは観測対象の座標がはっきりしていないととても難しいでしょうね。「そこにあることが分かっている」ものを観測することはできても、「どこにあるかわからない」ものを探す=索敵するのにはほとんど役に立たないとは思います。

board4 - No.1798

削除のお知らせ

投稿者:本ページ管理人
2002年04月26日(金) 16時52分

1760 小泉内閣の法整備 匿名希望 2002/04/19 11:36
1795 Re:小泉内閣の法整備 ぎゅぼぬ 2002/04/26 03:49
1796 少なくとも最悪の独裁主義をどうにかしないと 佐々木公彦 mail 2002/04/27 01:30

以上3つの書き込みは掲示板の趣旨から外れるため削除しました。
目くじらを立てるのもどうかと思って放置していましたが、スレがだんだん伸びているための処置です。
佐々木公彦さんの言いたいことも判りますが、上記の理由をご理解下さい。

親記事No.1726スレッドの返信投稿
board4 - No.1799

Re:移動要塞に関わる当事者達の事情

投稿者:平松重之
2002年04月26日(金) 19時33分

 冒険風ライダーさん

<これはむしろ温存する方が懸命です。というのは、なまじ無人艦を戦闘に活用して敵に破壊されてしまっても、ヤンは艦艇の調達が満足にできない環境にあるからです。現在手元にある最大戦力で、ヤンの戦力は打ち止めだったわけです。
 なまじ戦力の少ないヤンとしては、補充の利かない貴重な艦艇は大切に扱わなければなりません。それを考えれば、むしろ新兵の訓練が終了して前線に出られるようになった頃に艦艇を使用できるようにした方が、戦力の堅実な向上という観点から言えばベストなのです。
 ユリアン達の場合は、艦艇数以上に人員の方が圧倒的に不足していた状態にあったので、「やむをえず」無人艦を使用していたというのが実情でしょう。しかしヤンの場合は待機している予備役新兵が全体の2割強ほど存在していたわけですから、それらの戦力化を待った方が懸命なわけです。
 これで説明は可能かと思いますが。>


 うーむ、自分としては艦艇を温存するにせよ、兵士の補充が利かない状態である以上はせめて1000~2000隻程度の無人艦隊を使う事を視野に入れておけばヤンの戦術の幅も広がるのではないかとも思うのですが、これもまた見解の相違ですね。

<そのような場合は、とっととロムスキーらエル・ファシル独立政府のお歴々をまとめて始末する方法を考えるべきですね。外交面でひたすらロムスキーらを前面に押したて、ラインハルトらに嘲笑されながらの外交交渉を展開させ、機が熟したところでロムスキーらを無視して帝国に攻撃を仕掛け、「死間」としてロムスキーらを帝国側に殺させ、「民主主義の殉教者」に仕立て上げてしまうとか。私の感覚では、あの連中はヤン・ファミリーの足を引っ張る単なる邪魔者でしかないですし。>

 いや、単純に実利的な面から言えば全く冒険風ライダーさんのおっしゃる通りなのですが…(^^;;)やはりヤンには無理でしょうね…。それに下手をすればロムスキーらを犠牲の羊に仕立てた事を策謀家としては第一人者であるオーベルシュタイン辺りに逆用されてヤンの名声が地に落とされるという事もありえますし、必ずしも最善の策とは言えないのでは?

<同盟というのは何も「対等な関係」で結ばなければならないものではありません。一方的に服従させ、狂信的な性格を利用してテロに走らせ、全ての責任を押しつけ、帝国との取引材料として犠牲にしてしまうのも立派な「同盟関係」です。もっとも、一方的に利用される地球教側としてはいい面の皮でしょうが。
 それから地球教やフェザーン関係の面々と接触する方法としては、銀英伝8巻で「地球教によるヤン暗殺」という情報を携えてきたボリス・コーネフがそれ関連の情報を握ってそうですし、銀英伝本編では考えられないことでしょうが、フェザーンに在住しているトリューニヒトに頼るという方法も考えられます。彼なら地球教やフェザーン残党との太いパイプを持っていることでしょうし。
 地球教やフェザーンの残党なども、ヤンと手を組むことによって一定の利益を得ることはできますから、それほど不可能な選択肢でもなかったのではないかと。まああの「重度の潔癖症」に汚染されていたヤン・ファミリーの面々がそれを行うのはまず不可能な話だったことでしょうがね。>


 地球教はこの時点ではド・ヴィリエが実質的な指導者になっていますし、そう簡単には一方的に利用は出来ないでしょう。ロムスキーらであればなおさら、ド・ヴィリエに手玉に取られる可能性が高いですし。
 それとボリス・コーネフが携えてきた情報は「地球教によるヤン暗殺」ではなく「フォークがヤン暗殺の為に精神病院を脱走した」(P117)であって、その背後に地球教の存在を察知してはいなかったので「ボリス・コーネフが地球教についての情報を握っているかも」という推測は成立しないのでは?かつての地球の教団本部本部での一件もある上、巡礼者を地球まで運んだ経歴もあるコーネフの面は地球教団に割れている可能性が高く、彼が地球教と接触するのは危険なのでは?それとこの時期トリューニヒトはフェザーンではなくオーディンに居住しています(8巻P197)。オーディンに到達するのも大変でしょうし、ケスラーの監視下にあるであろうトリューニヒトと接触するのはちょっと無理ではないかと。

<いえ、むしろヤンの声望が圧倒的だからこそ、却って将兵の家族を「売る」ことで帝国に媚びへつらおうとする輩がいないとは限らないですし(もちろんラインハルトはそんな行為を激しく嫌悪することでしょうが、そんな輩がいなくなることはありえません)、また、ラインハルトに代表される帝国の「寛大な」体制がいつまで続くかも分かりません。だからやはり将兵の家族が外部にいては危険であることに変わりはないわけです。
 また、将兵の家族の移動に関しては、例によってそれ専門の密航業者が手引きしている可能性も高いですよ。需要はたくさんあることでしょうしね。>


 ラインハルトに媚を売るためにレベロを暗殺したロックウェル大将らが処刑された事は知れ渡っているでしょうし、それを知っていて「売り」に出るような輩が多くいるとは思えないので、大した問題にならないのでは?
「寛大な体制」云々については、ヤンというカリスマを抱いた外敵がいる以上、帝国もそう簡単に「寛大な体制」を捨てる事が出来ないという事くらい、一般の兵士も理解するのでは?
 密航業者云々については、前に行なった議論が再燃しそうなのでパスさせて頂きます(^^;)。

<いえ、私の構想では、むしろイゼルローン占領が完了した時点で、移動要塞の有無にかかわらず、とっととエル・ファシル全住民をイゼルローン要塞へと移転させてしまうというものなのですが。
 それに関する住民の感情など知ったことではないですよ。それぐらいしないと、帝国側が無防備宣言したエル・ファシルを襲撃してヤンを誘き出すというシナリオも考えられますし、そうなればラインハルトとの戦争に勝つことも、有利な講和条約を締結することも夢のまた夢でしかありませんので。帝国の脅威とエル・ファシル襲撃の可能性を示唆して戦時体制に移行してしまえば、エル・ファシルの住民も納得せざるをえないはずです。>


 一つ疑問なのですが、エル・ファシルから全住民を移住させたとして、別の諸星系が独立政府への参加を希望し、「私達も移動要塞に移住させて下さい」と次々と申し入れてきたらどうするのでしょうか?無論直径60km程度のイゼルローンでは収容人数に限界があるでしょうから、ある程度の人口に達したらそこで移住をストップせざるを得ませんし、移動要塞を複数作るのも経済的・時間的に見て至って困難でしょう。残った多くの移住希望者に「もう入れませんので、申し訳ないがあなた方は帝国の脅威にさらされ続けて下さい」などと言えば、エル・ファシル独立政府やヤンへの民衆の期待は地に落ちてしまうのでは?

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board4 - No.1800

それなら……

投稿者:速水右近
2002年04月26日(金) 20時22分

「モデル系の女の子がどうした」のスレも、削除の対象では?
もっとも個人的には、興味はあるんですが。

追伸 「田中芳樹プロフィール」の追加。有り難うございます。
冒険風ライダー氏ともども、お疲れさまです。

親記事No.1798スレッドの返信投稿
board4 - No.1801

Re:それなら……

投稿者:本ページ管理人
2002年04月27日(土) 03時27分

> 「モデル系の女の子がどうした」のスレも、削除の対象では?
> もっとも個人的には、興味はあるんですが。

最近あった書き込みについて削除しました。
以降同様の書き込みがあれば、当然削除されます。

board4 - No.1802

おひさですいません

投稿者:tina
2002年04月27日(土) 06時17分

なんかカキコしっぱなしでほったらかしにしてスイマセンでした。
ここ一週間ほどネットができる環境にいなかったので。
カキコしようしようとは思ってたんですけど、やっぱ四月って忙しいですよね。
申し訳ありませんでした。

要塞関連議論に関しては、私なんかより全然お強い方たちが反論してくれているので、ちょっとお任せしてしまいます。
ただ時々思ったことがあれば意見は言わせて頂きますが(笑)

移動要塞についてはやっぱり「個人の主観の相違」が一番大きな問題ですね~。
なにしろ本文中にないifの話をしてるわけですし。
でもこういった問題を議論してみるっていうのは必要ですよね。
だから、生意気な事を言うようで恐縮ですが、例えば「ヤンは移動要塞にする「しかない」状況だったんだ」などの、決め付けるような文章は控えた方がいいと思います。
「たったひとつしかない民主主義の芽を実験に使う」という技術面・政治面での危険性と、「回廊に潜んだままでジリ貧になる」という危険性をてんびんにかけて、どのような推移をへてヤンが結論を出したか明記されていないわけですし、その危険性を我々読者は全て知りえるはずもなく、推測による部分も大きいので、自分と違う危険性の判断の可能性を認めない、という論調は控えたほうがいいですよ。

ラインハルトについては、私は心構えの話をしただけなんですけど。
っていうかどうも冒険風ライダーさんの文章を見ていると、「坊主にくけりゃ袈裟までにくい」みたいな低次元の悪意しか感じられない部分もときたまあるので(あらかた納得する文章の方が多いですが)、そういう部分でひどく損をしてるんじゃないかなぁ、と思います。
もっと「空想科学読本」みたいにユーモアたっぷりに(でなくても悪意は抜いて)書いたらさらによくなるのではないですか?

ま、冒険風ライダーさんに対しては、後日他のもの全てを含めてはっきりとした異論を述べようと思っているので、それまで待って下さい。
勉強します(笑)

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board4 - No.1803

げげげ

投稿者:tina
2002年04月27日(土) 06時19分

あーやってしまった・・・。
レスのつもりが新規ツリー・・・。
すんません管理人さん。わざわざわかりやすく変えてくださったのに・・・。
完全に不注意でした。

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board4 - No.1804

Re:それなら……

投稿者:本ページ管理人
2002年04月27日(土) 11時57分

> > 「モデル系の女の子がどうした」のスレも、削除の対象では?
> > もっとも個人的には、興味はあるんですが。
1745 ハートフィールドって知ってる? マスカット 2002/04/17 02:48
の事でしょうか? 削除しました。
イッチーさんご指摘ありがとうございました。

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board4 - No.1805

Re:銀英伝考察3-2 ~銀英伝の戦争概念を覆す「要塞」の脅威~

投稿者:荻原
2002年04月27日(土) 15時18分

> 思ったんですが、イゼルローンって惑星なみのでかさなんですよね。
> で、それを移動できるわけですよね。
> ここから、「ということは、イゼルローンを破壊する大きさの惑星を動かす事も可能だから、それを使って破壊せいっちゅーねん」、と冒険風ライダーさんは論を運んでいます(?)。
> もちろんこれには賛成です。
> でもふと思ったんです。
> これってすごくないですか?
> 惑星を移動できるんですよ?
> もし惑星が移動できるとしたら・・・。
> 戦争なんてしてる場合じゃないんじゃない!?

イゼルローン要塞の大きさについて、ライダーさんの書き込みに

>ちなみに、銀英伝世界の中で一番大規模な要塞と定義されているのはイゼル
>ローン要塞(直径60km)で、規模においてそれに対抗しうるとされているのがガ
>イエスブルク要塞(直径40~45km、質量約40兆トン)となっています。その他の
>レンテンベルク・ガルミッシュといった帝国内に存在する要塞は、これよりもさらに
>小さい規模の要塞でしょう。

ってのがあるのを見ると、惑星じゃなくて、よくて衛星以下の大きさしかないみたいですね。
月の直径が約3500Kmですし、それと比べても遙かに小さいです。
でも理論的には将来は十分可能になるんでしょうね>惑星移動
コストは天文学的数字になるんでしょうが

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board4 - No.1806

Re1797/1799:銀英伝世界の観測事情とその他諸々

投稿者:冒険風ライダー
2002年04月27日(土) 16時07分

>優馬さん
<超光速通信を利用した光年単位の超長距離観測は、理論的には可能なのだと思います。「超光速望遠鏡」で焦点を結ばせるのはすごく難しそうな気はしますけど。少なくとも、光学的に撮影した映像を超光速通信で送るのは可能かと。
ただし、それは観測対象の座標がはっきりしていないととても難しいでしょうね。「そこにあることが分かっている」ものを観測することはできても、「どこにあるかわからない」ものを探す=索敵するのにはほとんど役に立たないとは思います。>


 「光学的な映像を『遠距離から詳細に』撮影する」と「光学的に撮影した映像を超光速通信で『遠距離へと』送る」では全然違うでしょう。ヴェスターラントの虐殺関連その他の記述を見る限り、後者は可能でも前者は不可能としか言いようがありません。
 それに前にも言いましたが、もしそのような驚異的な能力を持つ「観測装置」があるのならば、そもそも銀英伝世界における宇宙会戦で使用されないはずがないでしょう。「観測対象の座標がはっきりしていないととても難しい」ということは、逆に言えば「観測対象の座標さえはっきりしていれば何でも観測することができる」ということを意味することになります。この理論で行けば、宇宙会戦が行われている星系を「特定」してその全域を「観測」することで、敵艦隊とおぼしき「光点の集団の移動」を「発見」し、その動きを前線に教えるといった芸当も可能となりますし、「ヴェスターラントの虐殺」関連の映像だって、わざわざ「観測対象の座標がはっきりしている」惑星ヴェスターラントに高速先行艇など派遣せずとも、はるか遠方から楽かつ安全に撮影できたはずでしょう。
 また、索敵で見つけた後の敵の行動の詳細を「観測」するにも便利ですよ。たとえば銀英伝5巻のバーミリオン会戦では、ラインハルトの縦深陣形を見破ったヤンが多数の隕石群を囮にしてレーダーを騙す事で敵主力艦隊を引きつけ、その隙にラインハルトの本隊に肉薄するという奇策を使ったことがありましたが、それにラインハルト麾下の諸提督が気づいたのは囮艦隊を射程圏内に捕捉しかけるほどに肉薄した時です。この時の囮艦隊の位置はラインハルト側に察知されていましたので、もしこの時この囮艦隊をその驚異的な能力を持つ「観測装置」で「遠距離から観測」していれば、その時点で囮艦隊の詳細がもろバレになってしまい、ラインハルトがヤンの奇策にかかるというシナリオ自体が崩壊することによって、バーミリオン会戦の趨勢は大幅に変わってしまっていたはずです。そして、そういった描写が銀英伝の作中に全く存在しないこと自体、「光学的な映像を『遠距離から詳細に』撮影する」ことが銀英伝世界では全く不可能であることを完全に立証してしまっているわけです。
 繰り返しますが、光年単位もの遠距離から対象物の詳細を全て観測できるシステムは、銀英伝の作品設定とは完全に相反する存在でしかありえないのです。



>平松さん
<いや、単純に実利的な面から言えば全く冒険風ライダーさんのおっしゃる通りなのですが…(^^;;)やはりヤンには無理でしょうね…。それに下手をすればロムスキーらを犠牲の羊に仕立てた事を策謀家としては第一人者であるオーベルシュタイン辺りに逆用されてヤンの名声が地に落とされるという事もありえますし、必ずしも最善の策とは言えないのでは?>

 一体どうやって逆用するのですか? その辺りをもう少し具体的に述べてもらわないと、私としては反論のしようがありませんが。
 それに私の策は、すくなくともロムスキーらにヤン・ファミリーの行動を邪魔されるよりははるかにマシな選択でしょう? それだけでも「最悪の策」でないことは確かですし、銀英伝本編のアレよりもはるかにマトモな結果が得られることも確実でしょう。あの当時のヤン・ファミリーにアレ以上の「最悪の策」などありえないのですから、それだけでも充分すぎるほどだとは思いませんか?


<地球教はこの時点ではド・ヴィリエが実質的な指導者になっていますし、そう簡単には一方的に利用は出来ないでしょう。ロムスキーらであればなおさら、ド・ヴィリエに手玉に取られる可能性が高いですし。
 それとボリス・コーネフが携えてきた情報は「地球教によるヤン暗殺」ではなく「フォークがヤン暗殺の為に精神病院を脱走した」(P117)であって、その背後に地球教の存在を察知してはいなかったので「ボリス・コーネフが地球教についての情報を握っているかも」という推測は成立しないのでは?かつての地球の教団本部での一件もある上、巡礼者を地球まで運んだ経歴もあるコーネフの面は地球教団に割れている可能性が高く、彼が地球教と接触するのは危険なのでは?それとこの時期トリューニヒトはフェザーンではなくオーディンに居住しています(8巻P197)。オーディンに到達するのも大変でしょうし、ケスラーの監視下にあるであろうトリューニヒトと接触するのはちょっと無理ではないかと。>


 あの面々(特にド・ヴィリエ)は、銀英伝10巻でユリアンとポプランに正面から再会のご対面を果たした時でさえ、2人のことを全然知らないような対応を取っていましたから、特に問題が生じそうには思えないですけどね~。第一、ユリアン達が反地球教的な行動を取ったのは、ワーレン艦隊による地球攻撃が行われて教団自体がゴタゴタになっていた時で、しかもそれまでのユリアン達は従順な信者のフリをして黙々と働いていただけなのですから、帝国軍の大規模攻撃に比べればあまりにも小規模な諍いを引き起こしていただけにすぎないユリアン達のことを覚えているような余裕など、当時の地球教には全くなかったのではないかと。
 それに「地球教と手を組め」と言っても、何も私は地球教と「対等の立場で話し合い」「対等の同盟を締結する」ことで目的を遂行しろと言っているわけではないですよ。ヤン・ファミリーには、ユリアン達が採取してきた、地球教の詳細な秘密情報が記されている光ディスクの存在があるではありませんか。アレを使って地球教を脅迫し(具体的には「地球教の秘密を帝国に教える」というやり方がベスト)、無理矢理にでも自分達の味方にするというのが私の考える謀略構想です。あの光ディスクには外部に知られては色々とマズイ情報がたくさん詰め込まれているでしょうから、地球教やド・ヴィリエが何を考えていようが、この脅迫には屈するしかないでしょう。拒否すれば地球教は名実共に破滅してしまうのですし。
 それから地球教との連絡手段に関しては、地球で奉仕活動を行う過程でユリアン達は地球教の教団支部とかをある程度は把握してはいるでしょうし、光ディスクの存在を裏情報で少しずつ流し、向こうから食いつかせるという手もあるでしょう。その気になれば方法はいくらでも存在すると思いますけどね。
 それと、確かにトリューニヒトが当時住んでいたのはフェザーンではなくオーディンでしたね。これに関しては訂正しておきます。


<ラインハルトに媚を売るためにレベロを暗殺したロックウェル大将らが処刑された事は知れ渡っているでしょうし、それを知っていて「売り」に出るような輩が多くいるとは思えないので、大した問題にならないのでは?
「寛大な体制」云々については、ヤンというカリスマを抱いた外敵がいる以上、帝国もそう簡単に「寛大な体制」を捨てる事が出来ないという事くらい、一般の兵士も理解するのでは?>


 少し歴史を見てみれば、当初は占領民に対して「寛大な体制」を取っていた占領軍が、ある日突然一転して占領民に牙を剥き、大量虐殺や強制連行・奴隷政策などを行ったりした事例などいくらでもあります。帝国軍も旧同盟市民にとっては所詮占領軍に過ぎない以上、「あのラインハルトだから」とか「綱紀粛正が行き届いている帝国軍だから」というのは、旧同盟市民、特にイゼルローン陣営に所属する将兵の家族にとっては何ら安心できる理由にはなりません。
 現に同盟が帝国に完全併合された後でさえ、何度も反帝国を掲げた暴動の類が起こっていたではありませんか。アレこそが帝国に対して旧同盟市民が抱く一般的な認識といっても良いのですから、彼らが帝国軍に不信や反感を抱かない方が変と言うものです。
 また「ヤンというカリスマを抱いた外敵」の存在は、むしろ反対に帝国側に将兵の家族を人質に取るという策に走らせてしまう危険性があるでしょう。それほど危険ではなかったはずの銀英伝10巻当時のイゼルローン陣営に対してさえ「オーベルシュタインの草刈り」が行われたと言う実例だって存在するわけですし、ましてや正面から戦えば莫大な損害を出すことが分かりきっているヤンに対してならば、帝国軍の損害を避けるためにも、人質策の可能性を模索する人間は必ず出てくるでしょう。
 平松さんの主張は、帝国側の事情に対してあまりにも楽観的過ぎるのではないかと思うのですが。


<一つ疑問なのですが、エル・ファシルから全住民を移住させたとして、別の諸星系が独立政府への参加を希望し、「私達も移動要塞に移住させて下さい」と次々と申し入れてきたらどうするのでしょうか?無論直径60km程度のイゼルローンでは収容人数に限界があるでしょうから、ある程度の人口に達したらそこで移住をストップせざるを得ませんし、移動要塞を複数作るのも経済的・時間的に見て至って困難でしょう。残った多くの移住希望者に「もう入れませんので、申し訳ないがあなた方は帝国の脅威にさらされ続けて下さい」などと言えば、エル・ファシル独立政府やヤンへの民衆の期待は地に落ちてしまうのでは?>

 銀英伝本編の中でさえそのようなことを言ってきた星系など存在しなかったのに、なぜイゼルローンにエル・ファシル住民を移住させただけで、それに呼応しようとする星系があると言えるのですか? しかもエル・ファシル以外の星系は、別にヤンやイゼルローン要塞に頼らずとも当面は安全を確保することができると言うのに?
 イゼルローンを移動要塞に改造した後、巨大な戦果でも上げて旧同盟市民から歓呼の嵐で迎えられるといったような事態にでもなれば、そういうシナリオもありえないことはないと思いますけど、ロクな戦果も上げていないあの時点ではまず無理でしょう。他の星系にしてみれば、下手にエル・ファシル独立政府側につけば、それこそ報復措置として帝国からの直接攻撃や経済制裁などを受ける危険性があるわけですから、当面は帝国に臣従の意を示しつつ、心の中でヤンを応援するにとどめておくのが賢明な判断と言うものです。エル・ファシル以外の星系の指導者達は、すくなくともロムスキーのような「お調子者」よりは賢明な判断で傍観に徹していたのですよ。
 すくなくとも当面の間は、このような心配をする必要はありますまい。

親記事No.1726スレッドの返信投稿
board4 - No.1807

Re:銀英伝世界における超長距離観測の可能性について

投稿者:Zero
2002年04月27日(土) 16時52分

「超光速通信」とは観測衛星(or観測船)と送信先艦船(or戦艦)
との間の話ですよね。これは、会話だろうが観測情報だろうが成立
していないと話になりませんし。例えば、ヴェスターラントの映像
はまさに先行観測船からブリュンヒルトへはこの技術で送信されて
いるでしょう。
光学的な観測に関して、観測衛星と観測対象の距離には一定の限界が
あると思いますし、ここには「超光速通信」技術は介在しないと思う
のですが・・・

もしかして、索敵不能なCCDみたいな超小型無人観測衛星(あるのか
どうかは分かりませんが)を近くまでとばして撮影して「超光速通信」
で・・・っていう話ですか?
まぁ、仮にあったとして、近距離だと逆に「通信波or空間の歪み」的
なモノを傍受されてしまう可能性も高いとも思いますが。

親記事No.1726スレッドの返信投稿
board4 - No.1808

Re:政治的な諸問題

投稿者:平松重之
2002年04月27日(土) 18時50分

 冒険風ライダーさん

<一体どうやって逆用するのですか? その辺りをもう少し具体的に述べてもらわないと、私としては反論のしようがありませんが。>

 ロムスキーらの交渉中にヤンが攻撃を仕掛けたとして、ロムスキーらを殺しても帝国には何らメリットはないでしょう。むしろ彼らを説得し、帰属を勧めればいいのでは?そうすればエル・ファシル独立政府とヤンが信頼出来ないと分かった以上、あっさりと帝国に降伏してしまうのではないでしょうか。現に「史実」でもヤンの死後彼らはあっさり帝国への帰属を決断していますし。ロムスキーが帰属を渋ったとしても、ヤンの背信行為を盾にして側近達が詰め寄れば彼も納得せざるを得ないでしょう。一度帰属すれば、彼らはヤンの背信行為を帝国のために声高に宣伝するでしょうから、それにより「民主主義の擁護者」たるヤンへの不信がイゼルローンの内外で生じる上、ヤンはエル・ファシルという生産拠点を失う事となります。そうなれば、どちらかといえばロムスキーらを切り捨てて行動の自由を得るというメリットよりも、民主主義の擁護者としてのヤンへの不信の発生や生産性の激減といったデメリットの方が大きいのではないかと個人的には思うのですが。

<あの面々(特にド・ヴィリエ)は、銀英伝10巻でユリアンとポプランに正面から再会のご対面を果たした時でさえ、2人のことを全然知らないような対応を取っていましたから、特に問題が生じそうには思えないですけどね~。第一、ユリアン達が反地球教的な行動を取ったのは、ワーレン艦隊による地球攻撃が行われて教団自体がゴタゴタになっていた時で、しかもそれまでのユリアン達は従順な信者のフリをして黙々と働いていただけなのですから、帝国軍の大規模攻撃に比べればあまりにも小規模な諍いを引き起こしていただけにすぎないユリアン達のことを覚えているような余裕など、当時の地球教には全くなかったのではないかと。>

 しかし、ヤン・ファミリーの面々が「ユリアンやコーネフらの面が地球教に割れているのではないか」という懸念を抱いているとしたら、やはりコーネフを地球教と接触させるのはためらうのではないでしょうか?ヤンを暗殺したのが地球教だと知ったユリアンは「僕達が地球教の秘密を探ったからヤン提督は暗殺されたのでは?」という考えを抱きましたし、ユリアンらには必ずしも自分達の面が割れていないという自信がなかったのではないかと。

<それに「地球教と手を組め」と言っても、何も私は地球教と「対等の立場で話し合い」「対等の同盟を締結する」ことで目的を遂行しろと言っているわけではないですよ。ヤン・ファミリーには、ユリアン達が採取してきた、地球教の詳細な秘密情報が記されている光ディスクの存在があるではありませんか。アレを使って地球教を脅迫し(具体的には「地球教の秘密を帝国に教える」というやり方がベスト)、無理矢理にでも自分達の味方にするというのが私の考える謀略構想です。あの光ディスクには外部に知られては色々とマズイ情報がたくさん詰め込まれているでしょうから、地球教やド・ヴィリエが何を考えていようが、この脅迫には屈するしかないでしょう。拒否すれば地球教は名実共に破滅してしまうのですし。
 それから地球教との連絡手段に関しては、地球で奉仕活動を行う過程でユリアン達は地球教の教団支部とかをある程度は把握してはいるでしょうし、光ディスクの存在を裏情報で少しずつ流し、向こうから食いつかせるという手もあるでしょう。その気になれば方法はいくらでも存在すると思いますけどね。>


 拒否しても名実ともに破滅するとは思えないのですけどね。支部の場所などは、光ディスクの存在が裏情報で少しずつ流された時点で教団支部に指令を出して拠点を替えさせれば済む事ですし。第一狂信者である彼らがそういった脅迫に屈しますかね?むしろヤンへの憎悪を増幅させるだけだと思いますが。
 それと、他に知られては色々とマズイ情報というのは、具体的にどのようなものだと冒険風ライダーさんは考えておられるのでしょうか?
「史実」で地球教が根絶されたのは、シューマッハの告白に基づきオーベルシュタインが本尊である地球自体を破壊するという流言を流して残存兵力をヴェルゼーデ仮皇宮におびき寄せて地球教の首脳を一網打尽にしたからです。そういった状況にならない限りは地球教が破滅する事はまずありえないかと思うのですが。

<少し歴史を見てみれば、当初は占領民に対して「寛大な体制」を取っていた占領軍が、ある日突然一転して占領民に牙を剥き、大量虐殺や強制連行・奴隷政策などを行ったりした事例などいくらでもあります。帝国軍も旧同盟市民にとっては所詮占領軍に過ぎない以上、「あのラインハルトだから」とか「綱紀粛正が行き届いている帝国軍だから」というのは、旧同盟市民、特にイゼルローン陣営に所属する将兵の家族にとっては何ら安心できる理由にはなりません。
 現に同盟が帝国に完全併合された後でさえ、何度も反帝国を掲げた暴動の類が起こっていたではありませんか。アレこそが帝国に対して旧同盟市民が抱く一般的な認識といっても良いのですから、彼らが帝国軍に不信や反感を抱かない方が変と言うものです。>


 暴動の大半の原因はルビンスキーや地球教の策謀による流通の停滞やそれに伴う物資の不足ですし(10巻P29)、その他の政治的なデモや暴動などは130億という旧同盟領の人口から見ればごく一部でしかないので、必ずしも帝国の信義への不信や反感が旧同盟領において強い事の証拠にはならないと思いますが。

<また「ヤンというカリスマを抱いた外敵」の存在は、むしろ反対に帝国側に将兵の家族を人質に取るという策に走らせてしまう危険性があるでしょう。それほど危険ではなかったはずの銀英伝10巻当時のイゼルローン陣営に対してさえ「オーベルシュタインの草刈り」が行われたと言う実例だって存在するわけですし、ましてや正面から戦えば莫大な損害を出すことが分かりきっているヤンに対してならば、帝国軍の損害を避けるためにも、人質策の可能性を模索する人間は必ず出てくるでしょう。>

「オーベルシュタインの草刈り」で人質に取られたのは同盟時代に政府や軍部において重要な公職に就いていた人物だけでしょう?彼らの大部分は民衆から支持されていないでしょうから、人質として使っても民衆は全く痛痒を感じないでしょうが、民間人を人質にするのは単に他の民衆の反感と不安を煽り、帝国内部からも強い反対論が台頭するでしょうから、占領政策としては有害無益でしかないと思うのですが。

<銀英伝本編の中でさえそのようなことを言ってきた星系など存在しなかったのに、なぜイゼルローンにエル・ファシル住民を移住させただけで、それに呼応しようとする星系があると言えるのですか? しかもエル・ファシル以外の星系は、別にヤンやイゼルローン要塞に頼らずとも当面は安全を確保することができると言うのに?>

 それは、ずばり言ってしまえば本編には存在しなかった移動要塞という代物をヤンが有しているからです。本編では他の星系は行動範囲に限界のあるヤン艦隊では自分達の星系を守備し切れない事を承知していたから鳴りを潜めていたのでしょうが、移動要塞であれば自分達の星系に来てもらう事が出来る上、そのまま安全な要塞内に移住させてもらえるのですから、移動要塞にエル・ファシル全住民が移住したと知れば、それに続こうとする星系が続出する可能性が高いのではないかと。

<イゼルローンを移動要塞に改造した後、巨大な戦果でも上げて旧同盟市民から歓呼の嵐で迎えられるといったような事態にでもなれば、そういうシナリオもありえないことはないと思いますけど、ロクな戦果も上げていないあの時点ではまず無理でしょう。他の星系にしてみれば、下手にエル・ファシル独立政府側につけば、それこそ報復措置として帝国からの直接攻撃や経済制裁などを受ける危険性があるわけですから、当面は帝国に臣従の意を示しつつ、心の中でヤンを応援するにとどめておくのが賢明な判断と言うものです。エル・ファシル以外の星系の指導者達は、すくなくともロムスキーのような「お調子者」よりは賢明な判断で傍観に徹していたのですよ。
 すくなくとも当面の間は、このような心配をする必要はありますまい。>


 では移動要塞により戦果を上げて全住民の移住を希望する星系が続出したらどう対応するのですか?結局は大部分の移住は拒否せざるを得ないのでは?移動要塞を新しく作るには何十年という歳月と、要塞改造とは比較にならない膨大な資金、更には帝国軍の妨害がまったくないという前提が必要になりますが、どれにも無理があります。既存の要塞(レンテンベルクやガルミッシュなど)を奪取すれば前の2つは解消されますが、これでもまだ全ての移住希望者を収容するには足りないかも知れませんし、第一改造中に帝国軍の攻撃を受けてほぼ確実に失敗するでしょう。

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board4 - No.1809

燃費関係云々

投稿者:Zero
2002年04月27日(土) 20時47分

>  「要塞自体が移動するエネルギー」と言っても、要塞が移動する際に使用するエネルギーというのは、要塞に設置するそれぞれ12基のワープエンジン&通常航行エンジン、合計24基分の量でしかありえないでしょう。しかもそのエンジン自体、別に特注品でエネルギーを通常より大量に消費すると言うわけでもありませんので、消費するエネルギーなど取るに足りない程度の量でしかないのではないかと。


エンジン基数が12倍だからといってエネルギー消費量が12倍とは
限らないと思います。同じエンジンでもパワーの入れ具合によって
燃費が変わります。恐らく、要塞移動時にはエンジンに常に高負荷を
強いると思われますし、燃費も半端なモノではないと思います。
この際、エンジン基数はエンジンへの負荷を分散する意味合いしか
無いと思います。どうせ、同じエネルギータンクからエネルギーを
貰ってるでしょうし。数は多いほどいいが、連動させる命題と天秤に
掛けて必要最少数を設定したといった所ではないでしょうか?

例えば、戦艦と要塞の単一時間内に同じエネルギー量で動ける距離比は
『戦艦の質量:要塞の質量』位だと僕などは想像します。
要塞が直径60km位、戦艦が大体全長1km位だと思うので、単純計算で
軽く30^2*3.14倍くらいは燃費が掛かると考えてました。
戦艦がの幅や高さが1kmという訳でないので、その辺りを加味したら
数千~一万倍のエネルギー消費量ではないですかね。
だからこそ、作中人物が「あきれて」いたと思ったのです。

冒険風ライダーさんが「十倍程度」、僕が「数千~一万倍」では
流石に意見が咬み合わない訳ですね。
更に、要塞のエネルギー備蓄量や、使用エネルギーの再蓄積時間
が明確でないので何とも言えないところですけどね。
例えば、僕が考えるレベルでエネルギーが必要でも、既に要塞移動用
のエネルギー消費量の百倍以上の備蓄量があるとか、消費量の再蓄積
が一日で可能とかだと一気に問題解消ですが・・・

>  移動速度・ワープ距離に関しては、手がかりになる資料がひとつありまして、ガイエスブルク移動要塞を使ったイゼルローン攻略作戦が決定したのが3月17日で、移動要塞がイゼルローン側に探知されたのが4月10日です。この期間が24日で、しかもイゼルローン-オーディン間は1ヶ月近くは確実にかかるので、どちらかと言えばやや速い方なのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

すみません。僕の中で、オーディン、ガイエスブルグ、イゼルローンの
位置関係が把握できてないので何とも言えません。
只、ガイエスブルグはヤンの留守を狙っているので強行している
でしょうし、燃費は凄かろうなぁとは思います。

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