4代目掲示板過去ログ

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投稿ログ86 (No.1565 - No.1584)

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board4 - No.1565

Re:怖い想像

投稿者:倉本
2002年03月08日(金) 02時03分

前にも書きましたし全然関係ないのですが。
七都市物語はあれで終わりなのではないでしょうか。
表紙に巻数も入っていませんし。
創竜伝や銀英伝と同じ一巻が売れたら続きを書くということで出版されたものが売れなかったか何らかの理由で一巻で終わったものだと思っています。
一応一巻で話はそれなりに決着がついてるからいいんじゃないでしょうか。

board4 - No.1566

銀英伝における戦闘機の謎

投稿者:KUR
2002年03月08日(金) 08時45分

こんにちは、KURです。

銀英伝における戦闘機としてはスパルタニアンとワルキューレが存在し、
どちらも作品を彩る華麗な空中戦を演じてくれます。
ただ、私が以前から気になっていたことは、
「結局、やつらは何のために存在するんだ?」
ということなんです。
派手に空中戦をする割には、彼らが勝利に貢献したという記述が見当たらない
気がするのです。

たとえば、劇中に出てくる単座式戦闘艇は「戦闘機」的なものしか存在しません。
「戦闘機」の相手は、あくまでも「敵機」であって、船ではありません。
ポプランやコーネフなど、三桁撃墜のエースでも、敵艦撃沈のスコアは
まったく触れられていません。
また、ユリアンが巡航艦のミサイルを誘爆させて撃沈するシーンがありますが、
逆にいえばあの至近距離でも単座式戦闘艇の火砲は巡航艦には通用しないということです。

こうなると、何のために単座式戦闘艇を保有するのかという問題が出てくるはずです。
「敵の戦闘機に対抗するため」という理由が、おそらくは唯一のものとなるでしょう。
しかしながら、それほど脅威とはならない相手のために
わざわざ多数のパイロットと高価な航空母艦を
揃えるのはコストパフォーマンスの点からよくないでしょう。
よほどの幸運がないと主力艦を撃沈できない、という時点で、
私としては単座式戦闘艇の使い道に疑問を抱いてしまうわけです。

ただ、このままだと単なるあげあしとりになってしまいますので(^^;
なんとか単座式戦闘艇の存在意義を確立するようなうまい理屈をつけられないものでしょうか。
#せめて爆装の描写なんかがあれば簡単なんですが…

board4 - No.1567

オーベルシュタイン

投稿者:ドミニオン
2002年03月08日(金) 08時58分

これはほとんど妄想をはらんでいるのだが、オーベルシュタインがラインハルトにゴールデンバーム王朝を倒させたあとも彼に仕え続けた理由が良く分からなかった。直感で、まさかとは思うが自分の提案でキルヒアイスを殺してしまったからではないのか、と思ったのだ。
つまり、罪悪感からキルヒアイスの意志を継ぐという形でラインハルトに仕えようという、ほとんど妄想で考えた次第である。
こう思ったのはアニメ版で、キルヒアイスの前で茫然自失のラインハルトがアンネローゼと話に行った後で、オーベルシュタインがなにやら呟いていたという極めて信憑性の低いものだったりする。

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board4 - No.1568

Re:ラングの人格って

投稿者:Hana
2002年03月08日(金) 09時20分

追加
そう、まさに1564の匿名希望の方がおっしゃっていたことが言いたいのです。「そういうのが味」なんてまさにそのとおり。銀英伝は読んでも面白いし。

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board4 - No.1569

Re:銀英伝における戦闘機の謎

投稿者:匿名希望
2002年03月08日(金) 11時52分

> こんにちは、KURです。
>
> 銀英伝における戦闘機としてはスパルタニアンとワルキューレが存在し、
> どちらも作品を彩る華麗な空中戦を演じてくれます。
> ただ、私が以前から気になっていたことは、
> 「結局、やつらは何のために存在するんだ?」
> ということなんです。
> 派手に空中戦をする割には、彼らが勝利に貢献したという記述が見当たらない
> 気がするのです。
>
> たとえば、劇中に出てくる単座式戦闘艇は「戦闘機」的なものしか存在しません。
> 「戦闘機」の相手は、あくまでも「敵機」であって、船ではありません。
> ポプランやコーネフなど、三桁撃墜のエースでも、敵艦撃沈のスコアは
> まったく触れられていません。
> また、ユリアンが巡航艦のミサイルを誘爆させて撃沈するシーンがありますが、
> 逆にいえばあの至近距離でも単座式戦闘艇の火砲は巡航艦には通用しないということです。
>
> こうなると、何のために単座式戦闘艇を保有するのかという問題が出てくるはずです。
> 「敵の戦闘機に対抗するため」という理由が、おそらくは唯一のものとなるでしょう。
> しかしながら、それほど脅威とはならない相手のために
> わざわざ多数のパイロットと高価な航空母艦を
> 揃えるのはコストパフォーマンスの点からよくないでしょう。
> よほどの幸運がないと主力艦を撃沈できない、という時点で、
> 私としては単座式戦闘艇の使い道に疑問を抱いてしまうわけです。
>
> ただ、このままだと単なるあげあしとりになってしまいますので(^^;
> なんとか単座式戦闘艇の存在意義を確立するようなうまい理屈をつけられないものでしょうか。
> #せめて爆装の描写なんかがあれば簡単なんですが…

戦闘艇は、基本的には銀英伝の世界では不要なもののような感じがする。
陣形とは、平面的な戦法なのに対し、戦闘艇を使用する戦法は立体的な戦法です。
もし、戦闘艇が活躍してしまったら、陣形を組む戦闘方法が無意味化してしまいます。

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board4 - No.1570

Re:同盟の女の扱いはひどい

投稿者:かあか
2002年03月08日(金) 13時50分

丁寧なレス有難うございます。

> たしかに帝国と同様に、同盟は問題の多い国です。
> しかし、封建国家としての問題を抱える帝国と、腐敗した民主国家としての問題を抱える同盟とは、問題の質が違ってくるのでは?
> また、同盟は長引く戦争による人的資源の枯渇が深刻な社会問題になっています。
> ここ数十年の家電の進歩は、家事にかかる苦労を大幅に軽減させました。千年以上未来の世界なのだから、家事にかかる苦労は相当減っているはず。
> それなのに、人口の半分を占める貴重な人材である女性を家事に専念させる意味はあるんでしょうか?
> そこのところの設定の詰めが甘いような。

そうですね。詰めが甘いと言われれば、返す言葉がありません。
ええと、上手く表現できないのですけれど、帝国にしろ、同盟にしろ、ハードは非常に進化しているけれど、ソフトといいますか、人間の中身や抱えている問題というのは、殆ど進化していない、そういう世界にあえて設定されているのでは、と思ったんです。
同盟が抱えていた多くの問題の中では、女性の社会進出の問題は瑣末事なのでは、と思ったのですけれど、何の説明にもなっていませんでしたね。

ああ、やはり上手く言えません。勉強して出直します。

> ただ、あれだけ苦労してる奥さん見てるんだから、手伝おうというそぶりくらいは見せてもいいじゃん!とは思いますね。

言われてみれば、そうですよね、手伝うそぶり位ねぇ。

> 結局わたしはそんな夫婦しか書けない田中芳樹を問題にしてるわけで。
> 彼が好きなのは、家事に堪能な女性で、そうでない女性は必死に家事を頑張ろうといういじらしさを見せてほしい!!といいう思いが、作品からひしひしと伝わってくるんですよ。

問題は、ヤン夫妻の夫婦のありようではなくて、そういうありようを良しとする田中先生の方だということですね。女性に対して理想というか幻想を抱いているなあ、とは私も思います。別段、違和感も疑問も感じなかった私は前時代的なのかもしれませんね。

稚拙な内容につき合わせてしまいまして、済みませんでした。

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board4 - No.1571

Re戦闘機の謎

投稿者:速水右近
2002年03月08日(金) 14時39分

> > こんにちは、KURです。
> >
> > 銀英伝における戦闘機としてはスパルタニアンとワルキューレが存在し、
> > どちらも作品を彩る華麗な空中戦を演じてくれます。
> > ただ、私が以前から気になっていたことは、
> > 「結局、やつらは何のために存在するんだ?」
> > ということなんです。
> > 派手に空中戦をする割には、彼らが勝利に貢献したという記述が見当たらない
> > 気がするのです。
(中略)
> > 何のために単座式戦闘艇を保有するのかという問題が出てくるはずです。
> > 「敵の戦闘機に対抗するため」という理由が、おそらくは唯一のものとなるでしょう。
> > しかしながら、それほど脅威とはならない相手のために
> > わざわざ多数のパイロットと高価な航空母艦を
> > 揃えるのはコストパフォーマンスの点からよくないでしょう。
> > よほどの幸運がないと主力艦を撃沈できない、という時点で、
> > 私としては単座式戦闘艇の使い道に疑問を抱いてしまうわけです。
> >
> > ただ、このままだと単なるあげあしとりになってしまいますので(^^;
> > なんとか単座式戦闘艇の存在意義を確立するようなうまい理屈をつけられないものでしょうか。
> > #せめて爆装の描写なんかがあれば簡単なんですが…
>
> 戦闘艇は、基本的には銀英伝の世界では不要なもののような感じがする。
> 陣形とは、平面的な戦法なのに対し、戦闘艇を使用する戦法は立体的な戦法です。
> もし、戦闘艇が活躍してしまったら、陣形を組む戦闘方法が無意味化してしまいます。
>

どーもです。
これは『銀英伝』に限らず、大半のSF小説やアニメにも言えることではないでしょうか。

・設定が現実的ではないことは、『空想科学読本』シリーズで、『ヤマト』のコスモタイガーを例に取り上げられていたと思います。

・どうもSF作家は「未来はいまより技術が進んでいるのだから、戦闘もどうせ近代海戦の延長だろう」と短絡して考えたのではないでしょうか。それで深く考えもせず、戦闘機や空母を出したと。
 しかし実際に宇宙で戦闘=艦隊戦が起こるとすれば、前近代的な戦い=海戦がモデルになると、個人的には考えております。
 無論、無敵艦隊から日本海海戦の間というかなり広い時間的スパンがあると思いますが、そのうちのどの時代(の海戦)に合わせるかは作家の知識であり、感性の見せ所ではないのでしょうか……。つまり艦隊戦の主力武器になるであろう砲の能力=設定によって、モデルとすべき時代が決定するのでは?

・したがって、なんとかうまい理屈をつけて戦闘機=戦闘艇を出そうと考えてみたのですが、小生には無理でした。ごめんなさい。
しかし仮に出るとすれば、飛行機タイプのものではないでしょうね。『ガンダム』に出てきた『ボール』のようなカタチだと思いますよ。

・ただ「陣形を組むから平面的、戦闘機が出るから立体的」という意見には賛成しかねます。むしろ宇宙での陣形は、戦闘機の有無に限らず、立体的なものにならざるをえないのではないのでしょうか?

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board4 - No.1572

何故「七都市物語」が人気がでなかったのかな?

投稿者:
2002年03月08日(金) 15時33分

> 前にも書きましたし全然関係ないのですが。
> 七都市物語はあれで終わりなのではないでしょうか。
> 表紙に巻数も入っていませんし。
> 創竜伝や銀英伝と同じ一巻が売れたら続きを書くということで出版されたものが売れなかったか何らかの理由で一巻で終わったものだと思っています。
> 一応一巻で話はそれなりに決着がついてるからいいんじゃないでしょうか。


どうも倉本さん、返事ありがとうございます。
そうなんですか。
でも出てほしいな・・・・。
でもそう言う事は「七都市物語」は何故人気がでなかったのでしょうか?

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board4 - No.1573

Re:銀英伝における戦闘機の謎

投稿者:初鰹
2002年03月08日(金) 16時52分

私が思ったのは戦闘艇は帝国が起源であり、
目的は惑星侵攻用なのではないでしょうか。
つまり惑星に軍艦を降下させたのでは、武装の向きや運動性能が不足し、地上拠点を叩く事が困難であった為ではないでしょうか。

このような理由ですと、平民の反乱対策の為に帝国側が地上侵攻用としての戦闘艇を開発し多数保有した理由になるのではないでしょうか。

同盟の保有理由は帝国が艦隊戦に戦闘艇を投入してきた為、対抗上保有する必要があったのでは。
つまり、戦闘艇は運動性能が良い為、従来の軍艦では補足が困難であったため、良いように軍艦が撃破されてしまった。
そのため、直援用として戦闘艇が必要になった、
これで軍艦の撃破数が少ないのが説明できるのと思います。

結論としては帝国の戦闘艇は惑星上の拠点攻撃が目的。
同盟は艦隊戦での帝国戦闘艇の排除が目的。
この解釈はどうでしょう。

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board4 - No.1574

「新七都市物語」と言うものが出るらしい。

投稿者:
2002年03月08日(金) 17時40分

さっき、あるナデシコSSHPの掲示板で知ったのですが、『新七都市物語』というモノがでるらしいのです。
ただその情報によると、
『「七都市物語」は、「新七都市物語」として、新しいキャラの元、近いうちに発売予定の模様です。』
だそうです。
いや~出るのは嬉しいのだがファンが求めてるのはそんなじゃないでは・・・

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board4 - No.1575

Re:銀英伝における戦闘機の謎

投稿者:Merkatz
2002年03月08日(金) 19時48分

現代の大艦巨砲→航空主兵への流れを考えると、
宇宙戦闘でなんで大艦巨砲に戻ってしまうのかがそもそも謎なんですが、
それでも仮に軍艦にまともな対空装備が無いと仮定すると、
いくら戦闘機の火力が弱いといっても、
数十機が群がって好きなように攻撃されたら戦艦といえども沈むと思うんですが。
特にエンジン部なんかね。
戦闘機はあっても攻撃機がないんで、確かに存在理由が希薄ですが、
「戦闘に決定的ではないが居たら厄介なので制空権は確保する必要がある」
という程度の理由かと。

> 私が思ったのは戦闘艇は帝国が起源であり、
> 目的は惑星侵攻用なのではないでしょうか。
> つまり惑星に軍艦を降下させたのでは、武装の向きや運動性能が不足し、地上拠点を叩く事が困難であった為ではないでしょうか。
>

帝国のワルキューレは、何度か地上軍支援をする描写があったと思います。

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board4 - No.1576

Re:銀英伝における戦闘機の謎

投稿者:
2002年03月09日(土) 01時40分

どうも槍です。

> 現代の大艦巨砲→航空主兵への流れを考えると、
> 宇宙戦闘でなんで大艦巨砲に戻ってしまうのかがそもそも謎なんですが、
> それでも仮に軍艦にまともな対空装備が無いと仮定すると、
> いくら戦闘機の火力が弱いといっても、
> 数十機が群がって好きなように攻撃されたら戦艦といえども沈むと思うんですが。
> 特にエンジン部なんかね。

アニメでは、スパルタニアンやワルキューレが戦艦を落とす場合、レーザーでエンジン部分を切って誘発をさそって落としてましたね。
まさにその通りでしょう。
だったらなんで戦艦にはあんなに対空戦能力が、ないのだろう。


> 戦闘機はあっても攻撃機がないんで、確かに存在理由が希薄ですが、
> 「戦闘に決定的ではないが居たら厄介なので制空権は確保する必要がある」
> という程度の理由かと。
>

でも帝国には対戦艦に特化ような機体がありましたよ。
あれが攻撃機なのでは?
(ちなみに戦闘機戦術を使った戦術の一番の職人はメルカッツでしたね)

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board4 - No.1577

みなさんありがとうございます

投稿者:KUR
2002年03月09日(土) 05時18分

ども、KURです。
私の永らくの疑問に丁寧に考察していただき、ただただ感謝です。

初鰹さんの、「地上攻撃用に生まれた」という説には説得力がありますね。
確かに、そういう経緯で発生してきたことは十分考えられると思います。

結局のところ、「戦闘機で軍艦を墜とせる」と考えるべきなんでしょうね。
私が混乱したのは、
「戦闘機では戦闘機しか墜とせない。なら、なぜ戦闘機が必要なんだ?」
という点でしたので…
ただ、単座式戦闘艇の火砲が戦艦に通用するのかという疑問は、
いまだ解けていなかったりします。
#アニメでは余裕で通用していますが(^^;;;

やっぱり、ユリアンの行動が謎なんですよ。あれほど一方的に攻撃できる立場にいながら、
直接攻撃を控えたというのが、私の単座式戦闘艇への疑問の出発点なので。
それにしても、アニメ版の描写のほうが、原作より遥かに単座式戦闘艇について説得力がありますね(^^;
単座式戦闘艇の砲があれくらい強ければ、主力兵器になりえます。

あと、考えてみれば、機動力の高い単座式戦闘艇にレーザー水爆ミサイルを二基ほど搭載すれば、
それだけで十分に決戦兵器になりうる気もしますね。
いちいち弱点を狙わなくとも、戦艦を一撃で撃沈しうる可能性を持つわけで。
となると、単座式戦闘艇の一斉投入は騎兵突撃にも匹敵する戦闘のハイライトシーンになりそうです。

うーん、あれだけの小型艇の武装を火砲のみにして、爆装させなかった理由がわからない。
両国の空母関係者を小一時間くらい問い詰めたくなってきました(^^;

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board4 - No.1578

Re:速水右近さん・匿名希望さん・管理人さん

投稿者:やっち
2002年03月09日(土) 14時41分

まとめて書かせて頂きます(同じ作家さんと言うことでご勘弁を)。

> > 御丁寧な返信、有り難うございます。
> > いや、少しだけ時間ができて、久しぶりに自作に取りかかったところ、ふと、この疑問が頭をよぎったのです。
> >
> > 同じ小説を書く者として、彼の作品(というか、最近の小説全般)に出てくる人間関係(の描写)って、どこかわざとらしいというか、リアリティがないように感じられたのですよ。作家自身が体験していない、「ヴァーチャルな人付き合い」を描いたとでもいうのでしょうかね。
> > ですから彼の作品に驚喜できる読者は、自分でそれほど人生経験をしていないモラトリアム世代か、あるいは現実の人付き合いからの逃避行動として読んでいるのではないか、と思いまして。

エンターテェメントの基本は「現実逃避」ですからねぇ(笑)。
「それをいっちゃぁ~、おしまいよ」って気もします。
実際、速水さんは気を悪くされるかも知れませんが、インテリ層は別にして、そういう人生をおくっている人が一番楽しみにしているのが、テレビの時代劇であり、赤川次郎氏であり、西村京太郎氏なわけです(ダイナミックジュコーこと西村寿行とか、大藪春彦大好きって人もいますが)。
松本清張さん(そう言えばこの人の作品、ほとんど読んでないな)も森村誠一さんも一時ブームになりましたが、前記二人ほど、今、本屋で手に入りません(図書館は凄いけど!)。
実際、現実苦しんでいる人間が作品の中で苦しんでいる人を見て感情移入するより、ストーリーもキャラクターも単純明快な「正義は勝つ!」って作品の方が喜ばれると思うんです(要するに頭使わない話)。
そう言う意味ではその手の作品はある意味、進化だと僕は思っています。
退化と思うのは僕らに代表される本好きのいわゆる『おたく』でしょう。

> > 彼らからは「面白ければ、なんでもいいじゃないか」と言い返されそうですし、それもまた一つの正論なのですが、あの程度の作品で楽しめるというのは、それだけ読者の人生が「つまらない」ことでもあるんですが…ね。

速水さん、そういうのは誤解されると思いますよ。
人間、無理して波瀾万丈の人生を送る必要はありませんし、「つまらない」人生も送っていいと思います。
それが充実した人生かどうか別ですが、人にはそれぞれの人生を自由におくる権利があります。
無駄に生きるのもまた楽しいものです。
というか「つまらなくない」人生を送っている人が大多数の社会って、ある意味不健全だと僕は思っています。

> > しかし、芳樹ちゃん的なもののほうが売れるのは間違いないのですが、
> > ワタクシとしては、「面白い人生」を送ってきた人に「面白い」と評価されるような作品を書きたいものですよ、やっぱり。

僕はつまらない人生を送っている人に「もう少し生きてみるか、これ面白かったし。また、何か、面白いことあるかも」って言われる作品を書きたいですね(アマチュアですが)。


さて……………匿名希望さんへ

> 田中氏の作品に出てくる人物は、どことなく芝居かかった感じの台詞回しだと思うのは自分だけでしょうか?
> 逆に、それが作品の味になるのかな、なんて思ったりもしたりするし・・・

架空歴史小説や中国歴史小説の場合、「歴史物(時代物ではなく)」はシェークスピアの影響を色濃く受けているので、あらゆる作家は多かれ少なかれ芝居かかっています。
ドラマツルギーとして自然に芝居かかってくるのではないでしょうか。

それ以外の場合は学者の卵時代に読みまくった漫画の影響でしょう。
要するに「芝居かかっている」のではなく「ふきだしセリフ」って事では?
確か福島なんたら氏(すみません、フルネーム忘れました)の「亡国のイージス」を読んだときも、えらく漫画ちっくなストーリー展開と田中氏以上の「漫画セリフ」にびっくりしたものです。
あの人も確か、いわゆる「おたく」でしょう?
「面白いけど、これが大藪春彦賞か?」
とは思いましたが、現在は漫画の影響を無視できないのかなと思っています。

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board4 - No.1579

Re:本ページ管理人さんへ(こっちが本物です!)

投稿者:やっち
2002年03月09日(土) 14時49分

すみません、上のレスに何も書いていませんでした。

実は話のついでに佐藤氏の「カエサルを撃て!」をお薦めしようかな、と思ったんですよ(ただ、肩すかしになるかなと思って書かなかったのですが、タイトルを消すのを忘れてしまった)。
田中ファンの僕が本ページに求めるのは、まさにあの作品なんですよ。
もちろん僕も田中氏を殴りに行き「禿げ親父」と言ってやります!(もちろん、冗談です。読んだ人にはわかるギャグ)。
本当にあんな風になったらうれしいなぁ~。

親記事No.1560スレッドの返信投稿
board4 - No.1580

Re:何故「七都市物語」が人気がでなかったのかな?

投稿者:倉本
2002年03月10日(日) 02時30分

>
> どうも倉本さん、返事ありがとうございます。
> そうなんですか。
> でも出てほしいな・・・・。
> でもそう言う事は「七都市物語」は何故人気がでなかったのでしょうか?

わかりませんがあの作品は元は雑誌に連載されていたものですよね。
たぶんその雑誌の読者層と田中作品の読者層が違ったんではないでしょうか。

親記事No.1552スレッドの返信投稿
board4 - No.1581

Re:速水右近さん・匿名希望さん・管理人さん

投稿者:匿名希望
2002年03月10日(日) 04時08分

> まとめて書かせて頂きます(同じ作家さんと言うことでご勘弁を)。
>
> > > 御丁寧な返信、有り難うございます。
> > > いや、少しだけ時間ができて、久しぶりに自作に取りかかったところ、ふと、この疑問が頭をよぎったのです。
> > >
> > > 同じ小説を書く者として、彼の作品(というか、最近の小説全般)に出てくる人間関係(の描写)って、どこかわざとらしいというか、リアリティがないように感じられたのですよ。作家自身が体験していない、「ヴァーチャルな人付き合い」を描いたとでもいうのでしょうかね。
> > > ですから彼の作品に驚喜できる読者は、自分でそれほど人生経験をしていないモラトリアム世代か、あるいは現実の人付き合いからの逃避行動として読んでいるのではないか、と思いまして。
>
> エンターテェメントの基本は「現実逃避」ですからねぇ(笑)。
> 「それをいっちゃぁ~、おしまいよ」って気もします。
> 実際、速水さんは気を悪くされるかも知れませんが、インテリ層は別にして、そういう人生をおくっている人が一番楽しみにしているのが、テレビの時代劇であり、赤川次郎氏であり、西村京太郎氏なわけです(ダイナミックジュコーこと西村寿行とか、大藪春彦大好きって人もいますが)。
> 松本清張さん(そう言えばこの人の作品、ほとんど読んでないな)も森村誠一さんも一時ブームになりましたが、前記二人ほど、今、本屋で手に入りません(図書館は凄いけど!)。
> 実際、現実苦しんでいる人間が作品の中で苦しんでいる人を見て感情移入するより、ストーリーもキャラクターも単純明快な「正義は勝つ!」って作品の方が喜ばれると思うんです(要するに頭使わない話)。
> そう言う意味ではその手の作品はある意味、進化だと僕は思っています。
> 退化と思うのは僕らに代表される本好きのいわゆる『おたく』でしょう。
>
> > > 彼らからは「面白ければ、なんでもいいじゃないか」と言い返されそうですし、それもまた一つの正論なのですが、あの程度の作品で楽しめるというのは、それだけ読者の人生が「つまらない」ことでもあるんですが…ね。
>
> 速水さん、そういうのは誤解されると思いますよ。
> 人間、無理して波瀾万丈の人生を送る必要はありませんし、「つまらない」人生も送っていいと思います。
> それが充実した人生かどうか別ですが、人にはそれぞれの人生を自由におくる権利があります。
> 無駄に生きるのもまた楽しいものです。
> というか「つまらなくない」人生を送っている人が大多数の社会って、ある意味不健全だと僕は思っています。
>
> > > しかし、芳樹ちゃん的なもののほうが売れるのは間違いないのですが、
> > > ワタクシとしては、「面白い人生」を送ってきた人に「面白い」と評価されるような作品を書きたいものですよ、やっぱり。
>
> 僕はつまらない人生を送っている人に「もう少し生きてみるか、これ面白かったし。また、何か、面白いことあるかも」って言われる作品を書きたいですね(アマチュアですが)。
>
>
> さて……………匿名希望さんへ
>
> > 田中氏の作品に出てくる人物は、どことなく芝居かかった感じの台詞回しだと思うのは自分だけでしょうか?
> > 逆に、それが作品の味になるのかな、なんて思ったりもしたりするし・・・
>
> 架空歴史小説や中国歴史小説の場合、「歴史物(時代物ではなく)」はシェークスピアの影響を色濃く受けているので、あらゆる作家は多かれ少なかれ芝居かかっています。
> ドラマツルギーとして自然に芝居かかってくるのではないでしょうか。
>
> それ以外の場合は学者の卵時代に読みまくった漫画の影響でしょう。
> 要するに「芝居かかっている」のではなく「ふきだしセリフ」って事では?
> 確か福島なんたら氏(すみません、フルネーム忘れました)の「亡国のイージス」を読んだときも、えらく漫画ちっくなストーリー展開と田中氏以上の「漫画セリフ」にびっくりしたものです。
> あの人も確か、いわゆる「おたく」でしょう?
> 「面白いけど、これが大藪春彦賞か?」
> とは思いましたが、現在は漫画の影響を無視できないのかなと思っています。

実際、小説で人間同士の会話を描くのは難しいものなのでしょうか?
登場人物は複数いるけど、書き手は一人です。
一人で複数の人間の会話を考えるわけですから、素人考えでいけば、かなりシンドイ仕事になりそうです。

board4 - No.1582

田中先生は自衛隊がお嫌い?

投稿者:るてなん
2002年03月10日(日) 13時02分

はじめまして。このページはずっと読ませていただいておりました。私は海上自衛隊に奉職してもう10年近くになるのですが、海自に入ったそもそもの動機が、言うも恥ずかしいことながら、「銀英伝ちょーかっけー!オラもああなるだ!」という理由でした。つまりは田中教の信者だったわけですが、創竜伝でヤラれました。たしか3巻でしたっけか、ちょっとあいまいなのですが、「陸上自衛隊には烈士会という組織が・・・」(あるかそんなもん!曹友会と共済組合しかねえよ!)「上官殿!自分は~であります!」(いまどきそんな呼び方するか!)アニメ版の台詞では「ふん天気が悪けりゃ戦争はできんか!自衛隊らしい台詞だな!」等々、(おいおいそりゃないじゃないの?)という台詞が随所にでてきます。
海自の護衛艦「つきなみ」掃海艇「よこしま」ってのもありましたが・・まあ艦艇名付与基準には合致してますけど、そりゃあんまりでしょってネーミングで、元信者としてもさすがに気分悪い。
田中先生に我が某A庁は何か嫌がらせでもしたんでしょうか?
自衛官の中にも愛読者はいるだろうに。

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board4 - No.1583

Re:速水右近さん・匿名希望さん・管理人さん

投稿者:速水右近
2002年03月10日(日) 17時29分

> > まとめて書かせて頂きます(同じ作家さんと言うことでご勘弁を)。

どーもでございます。
> >
> > > > 御丁寧な返信、有り難うございます。
> > > > いや、少しだけ時間ができて、久しぶりに自作に取りかかったところ、ふと、この疑問が頭をよぎったのです。
> > > >
> > > > 同じ小説を書く者として、彼の作品(というか、最近の小説全般)に出てくる人間関係(の描写)って、どこかわざとらしいというか、リアリティがないように感じられたのですよ。作家自身が体験していない、「ヴァーチャルな人付き合い」を描いたとでもいうのでしょうかね。
> > > > ですから彼の作品に驚喜できる読者は、自分でそれほど人生経験をしていないモラトリアム世代か、あるいは現実の人付き合いからの逃避行動として読んでいるのではないか、と思いまして。
> >
> > エンターテェメントの基本は「現実逃避」ですからねぇ(笑)。
> > 「それをいっちゃぁ~、おしまいよ」って気もします。
> > 実際、速水さんは気を悪くされるかも知れませんが、インテリ層は別にして、そういう人生をおくっている人が一番楽しみにしているのが、テレビの時代劇であり、赤川次郎氏であり、西村京太郎氏なわけです(ダイナミックジュコーこと西村寿行とか、大藪春彦大好きって人もいますが)。
> > 松本清張さん(そう言えばこの人の作品、ほとんど読んでないな)も森村誠一さんも一時ブームになりましたが、前記二人ほど、今、本屋で手に入りません(図書館は凄いけど!)。
> > 実際、現実苦しんでいる人間が作品の中で苦しんでいる人を見て感情移入するより、ストーリーもキャラクターも単純明快な「正義は勝つ!」って作品の方が喜ばれると思うんです(要するに頭使わない話)。
> > そう言う意味ではその手の作品はある意味、進化だと僕は思っています。
> > 退化と思うのは僕らに代表される本好きのいわゆる『おたく』でしょう。

無論、おっしゃることは充分わかります。
しかしこれは、前回の『持ち込み体験記』にて大喧嘩したある編集者とのやりとりなのですが、一方では「もっとリアルに書け」。他方では、「そんなにリアルな描写はいらない」と、正反対なことを言ってくるのに辟易しました。
これは人間ドラマの部分だけではなく、兵器や戦術などに関してもですけど。編集者=読者が求めているものは、「非現実的なリアリズム」とでもいうのでしょうかね……。
たしかに「頭を使わないのがエンターティメント」ですけど、そのくせ最近は作家も読者も、その作品に関係していることで「自分たちの頭の良さを誇示したい」という欲求が見え隠れしているのが、どーも気に食わんのですよ。
ですから貴兄のおっしゃる、現状を「退化」と考えるのは「古いタイプのオタク」で、現状を肯定できるのは「新しいタイプのオタク」という存在に過ぎないのではないか、と思っております。

ところである程度のインテリ層ぐらいになると、『水戸黄門』なんかで逆に楽しめるようですよ。
見方もかなり屈折していて、大河ドラマの時代考証が間違っているとえらく怒る反面、『水戸黄門』の無茶苦茶ぶりになると、「これはしょうがないんだよなぁ」と割り切っているのです。なにか大河ドラマのような、「擬似インテリ」的なものが一番お気に召さないようですね。
そうなると、昨今のエンターティメントも「擬似インテリ化」が進んでいるように思います。これは別項に書きましたが、現在の読者は「複雑なストーリー」ではなく、「複雑に見えるストーリー」のほうを求めているようですし。
しかしこんなののために描写技術が使われるのは、あまり進化とは思えませんけどねぇ。

また個人的な話ですと、ワタクシも以前は、落合信彦を読んで「すごいなぁ」と感心していましたが、自分の足で戦場なんか歩いたりすると、読めなくなっちゃいましたが。
だって描写なんか、誇張ばっかだもん(笑)。

> > > > 彼らからは「面白ければ、なんでもいいじゃないか」と言い返されそうですし、それもまた一つの正論なのですが、あの程度の作品で楽しめるというのは、それだけ読者の人生が「つまらない」ことでもあるんですが…ね。
> >
> > 速水さん、そういうのは誤解されると思いますよ。
> > 人間、無理して波瀾万丈の人生を送る必要はありませんし、「つまらない」人生も送っていいと思います。
> > それが充実した人生かどうか別ですが、人にはそれぞれの人生を自由におくる権利があります。
> > 無駄に生きるのもまた楽しいものです。
> > というか「つまらなくない」人生を送っている人が大多数の社会って、ある意味不健全だと僕は思っています。

まことにごもっともな意見です。なぜなら一番、無為に人生を過ごしているのが、作家という人種なのですから(おいおい←自爆)。
「無駄に生きることにも楽しみを見出せる」のが作家の感性というものなのでしょうが、昨今のエンターティメント界は、「無駄に生きることに楽しみを見出せない」人でも、一定の技術さえあれば作家になれてしまうようになった。これは描写の技術的な部分が進化したために、作家にとって不利な要素までもが隠せるようになり、また読者も見破れないほど低下しているからのだと見ています。
> >
> > > > しかし、芳樹ちゃん的なもののほうが売れるのは間違いないのですが、 ワタクシとしては、「面白い人生」を送ってきた人に「面白い」と評価されるような作品を書きたいものですよ、やっぱり。
> >
> > 僕はつまらない人生を送っている人に「もう少し生きてみるか、これ面白かったし。また、何か、面白いことあるかも」って言われる作品を書きたいですね(アマチュアですが)。

これもまた、正論ですね。
しかし貴兄のおっしゃる作品になると、やはり「面白い人生を過ごした人」が真っ先に評価すると思います。その評判を聞いて、そうじゃない人が読み出して、貴兄のおっしゃる心境を抱くのではないかと。
もっともこの議論を続けると、「ニワトリと卵」になるので、この辺りで止めておきますが。

親記事No.1582スレッドの返信投稿
board4 - No.1584

(不要かも知れない)情報提供

投稿者:速水右近
2002年03月10日(日) 17時38分

御勤務、御苦労様です。
もしかしたら、どこかでお会いしているのかも知れませんね?

> 海自の護衛艦「つきなみ」掃海艇「よこしま」ってのもありましたが・・まあ艦艇名付与基準には合致してますけど、そりゃあんまりでしょってネーミングで、元信者としてもさすがに気分悪い。

たしか初期の筒井康隆氏のドタバタ短編に護衛艦「とりつき」、「もちつき」、「つきねつき」といった艦が出ておりました。しかし筒井氏は、別に自衛隊や某A庁に恨みはなかったと思いますが。
また誰だったか、実在の潜水艦「はつしお」を、確信犯のギャグで漢字で書いていた作家もいたと思います。

以上、いらん情報提供でした。敬礼!

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