4代目掲示板過去ログ

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投稿ログ44 (No.880 - No.901)

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board4 - No.880

Re:そもそも

投稿者:優馬
2001年09月27日(木) 15時17分

優馬です。

> ご立派なお話ですが、この掲示板の活動により
> 何らかの効果があったのでしょうか?
> あるのならあげていただきましょう。

はい、お答えします。

まず、「タナウツ」に出会った私は、それまでの鬱々とした迷妄が晴れ、「田中芳樹を昔のように楽しめなくなったオレはどこかおかしいのではないだろうか」というモヤモヤから解放されました。

次に、非常にレベルの高い議論に参加することができて、知的興奮を覚えることも度々でした。とてもエキサイティングな経験でした。

さらに、優れたパロディ作品に接して爆笑したことも数限りなく、ストレス解消に大変役立ちました。

私は、マジで石井さんに「入場料」を払っていいと思っていますよ。
このような功徳繁多な「タナウツ」サイトですが、もし「効果」ということでおっしゃっているのが田中芳樹の作品の質ということでしたら、それはまったく作家本人さんの責任ですよ。管理人さんは、本人にも知れるようにちゃんとご案内してらっしゃるんだから。

> 田中氏の誹をあげつらうことに血眼な
> 書き込みに対しては寛大で、それを
> 否定する意見にのみ”根拠は?”
> を繰り返すパターンの繰り返しばかり。
> ・・・きっとこの書き込みにも”根拠は”
> と爆裂レスがつくのかな

なぜならここは「撃つ!」サイトであり、理性的論理的な批判をするところだからです。感情的な悪口雑言を排除するために、意見には必ず根拠を示すというのがサイトの最も重要なルールだからです。
田中芳樹擁護の書き込みは、残念ながら(貴君のコレを含めて)「批判されるのがただただイヤ」(従って根拠の提示なし)というパターンが多いので「根拠は?」と突っ込まれることが多いというだけのことです。

サイト批判の皆さんに必ずお願いしているのですが、どうか「ザ・ベスト」をせめて斜め読みしてください。これだけ田中芳樹作品に情熱を傾けている私たちが、田中芳樹作品に愛情がないわけはない、というのがお分かりいただけると思いますので。

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board4 - No.881

Re:そもそも

投稿者:umasika
2001年09月27日(木) 15時23分

> 現役田中芳樹ファンの方々の貴重なご意見を頂けたり、また常連サン
>の議論を傍聴させて頂くたびに、いろいろと気付かされる事も多く、
>得るところの多い掲示板であると感じております。
つまり同好者同士の親睦が(唯一?)の成果である。

> 以前、田中芳樹氏本人を騙り下司なキャラクターを演じた書き込みを
>なさった方が総スカンを食らったことがあります。よって、”田中氏
>の誹をあげつらうことに血眼な書き込み”に対して寛大などというの>は言いがかりです。
小説の批判以前の人としての最低限のマナーの無い破廉恥な記述についてのみ、田中批判は批判されないということで理解して宜しいのでしょうか?
あなたのルールに則るならば
すべからく例示すべきではないのでしょうか?

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board4 - No.882

Re:そもそも

投稿者:umasika
2001年09月27日(木) 15時33分

本HPの到達目標(勝利条件)とは何でしょう?
日々常連が、”今日も悟りの悪い奴を、覚醒させた。満足満足”
となってはいませんか?
誤解があるようですが、私自身このサイトを見たとき
”自分と同じ思いを抱いている人がいる”
と正直おもいました。
(・・・当然ご指摘のベストは拝読させていただきました。)
初期の議論はとても面白かったと記憶していますが、
もう役割を終えつつあるのではないのでしょうか?

・・・例示として、常に回答に”ベストくらい読みましょう”
等々が出てくるところが制度疲労の兆しだと思います。

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board4 - No.884

Re:そもそも

投稿者:モトラ
2001年09月27日(木) 15時53分

> つまり同好者同士の親睦が(唯一?)の成果である。

意見を聞いたり、議論したり、議論を傍聴することは、「同好者同士の親睦」なのでしょうか。

> 小説の批判以前の人としての最低限のマナーの無い破廉恥な記述についてのみ、田中批判は批判されないということで理解して宜しいのでしょうか?

申し訳ありませんが、文章の意味がわかりません。「最低限のマナーの無い破廉恥な記述」は、批判されて当然だと思うのですが。

> あなたのルールに則るならば
> すべからく例示すべきではないのでしょうか?

トップページから「掲示板過去ログ」のページへ入り、「旧オープンカフェ2代目掲示板過去ログ」をダウンロードしてお読みください。

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board4 - No.885

Re:やりすぎです

投稿者:平松重之
2001年09月27日(木) 17時56分

> このインチキ商法の被害者と田中作品の思想的影響の関係を具体的に
> あげてください。あなた自身が具体的事例をあげていません。
> 挙げたのはあなたの推測でしょ。

「騙されやすい人、信じやすい人達はいつの時代どこの場所にでもいる」という認識は別に具体例を挙げるまでもなく普遍的なものだと思いますけど。売れている以上、まさか田中作品の影響力だけは例外という事はありえないでしょう。

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board4 - No.886

Re:そもそも

投稿者:クロイツェル
2001年09月27日(木) 18時27分

> つまり同好者同士の親睦が(唯一?)の成果である。

 そうですね。で、それがなにか問題ですか?すべからくHPという物は、多かれ少なかれ、同好者同士の集まりとなるものだと思いますけど。
 もし貴方が「田中氏の制作活動に何の影響も与えていない以上、このHPは無意味だ」と考えているのなら、それは考え方の違いとなります。私は、例え本来の意図を発揮できなくとも、作品批判の場があること自体が意味のあることだと思いますから。
 欲を言えば、他の作家にもこういう場が欲しいんですけどね。

> 小説の批判以前の人としての最低限のマナーの無い破廉恥な記述についてのみ、田中批判は批判されないということで理解して宜しいのでしょうか?
> あなたのルールに則るならば
> すべからく例示すべきではないのでしょうか?

 おそらく「田中批判は批判される」と書きたかったのでしょうが、それを差し引いても曲解はなはだしいですよ。「田中氏批判も、根拠が無ければ批判される」という例に対し、「それは特例だろう」などという決めつけは無礼です。「極端過ぎて、例として適切では無い」という指摘なら、まだ判りますが…。
 そもそも、あなたの言う事が正しいならば、過去に「田中氏を根拠無く批判したにもかかわらず誰からも非難されず、受け入れられた書きこみ」が無ければなりません。それがどこにあるのか、ぜひ教えて下さい。

 正直、貴方が何を望んでこの書きこみを行ったのかが判りません。私達の態度が間違っているというのですか?なら、「この番号の書き込みに対する対応を見るに、貴方達の思想にはこういう問題がある」という風に、判りやすく言って下さい。いきなり「お前達の考えは間違ってる!」と言った所で、誰も聞いてはくれませんよ。
 もし貴方がこのページが間違った方向に進みつつあると思い、それを正そうと考えているのなら、その方向性を示してください。それが納得できる物であるならば、皆ついてくるでしょう。

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board4 - No.888

追記

投稿者:クロイツェル
2001年09月27日(木) 18時59分

> ・・・きっとこの書き込みにも”根拠は”と爆裂レスがつくのかなついてくるでしょう。

 との事ですが、批判に対して、その根拠を求めるのは当たり前です。貴方だって、「お前は間違ってる!」とだけ言われたら、「どこが間違ってるんだ?」って聞くでしょう?そういうことです。

 もう一つ、過去あった「無根拠な田中氏批判に対する反応」の例として、91番・92番の書き込みに対する94版・95番の書きこみを見てください。ここで文句を言われるのは「根拠のない書きこみ」であって「田中氏擁護の書きこみ」ではないことの例になると思います。
 又、164番に対する165・166・170番の反応も参考になるでしょう(もっと探したかったんですが、さすがに量が多すぎて探し切れませんでした)。

board4 - No.889

優馬さんへ。その二

投稿者:駆け出し
2001年09月27日(木) 20時53分

優馬さんへ。

>SFから出て歴史小説も書いた光瀬龍さんなんかは、この階梯でいくと二段階も「出世」したことになるんですね。

そういうことになりますね。ただし、現、元を問わずSF作家への文壇、出版社の評価はおっそろしく低いですよ。まともに相手しているのは、早川書房くらいなんじゃないでしょうか。
むろん、日本のSFが市民権を得られないのには、SF作家たちにも責任はありますが。
かつて、推理小説もSFと並んで、色物あつかいをされていました。猟奇的な事件、奇抜なトリック、神がかり的な探偵の推理等々。それが悪いとは言いませんが、やはり、大人が読むには、いささかためらわれるものがありました。
ところが、松本清張という巨人が現れ、推理小説は一変します。
犯罪の奥にある人間の業。清張さんがこれを描いたときに、推理小説は市民権を得たのだとおもいます。その後追随者が簇出し、推理小説は、ついに、多くの人が読むものとなり、出版社と作家のふところを膨らませるものになりました。
残念ながら、SF界には、松本清張はいなかったのです。

「わいろを受け取った役人を糾弾するのは新聞記者。作家は受け取ってしまった人間の弱さを描かねばならない」

清張さんのこの言葉は、そっくりそのまま田中氏に当てはまりますね。中学生的正義感と揶揄されている氏の思考は、まさに作家よりは、ジャーナリスト向きなのかもしれませんね。

>「創竜伝」は、私どもの間では「名を失墜させた」作品ということになっているのですが・・・。初めてメジャー出版社から出た作品、という意味でしょうか?

そう理解していただいてよろしいかと思います。
なんといっても、大講談社。巨額の赤字を抱えて、今日には倒れるか、明日にはつぶれるかと右往左往していた徳間とはものがちがいます。
「創竜伝」が講談社より出たことにより、田中芳樹の名は全国区になったのでしょう。

>今気づいたのですが、ひょっとすると、「創竜伝」というのは田>中芳樹が「大人向け作家」に脱皮しようとした(そして失敗し>た)試みなのではないでしょうか?! だとしたら、(元ファンと>しては)悲しいなー。 「社会派」を目指して余計ハチャメチャ>>になっているだけ。だとしたら、情けなさすぎ。とほほのほ、で>す。

おっしゃるとおりです。
田中氏が真に社会派の小説が書けないのは、やはり、人生経験のうすっぺらさにあるとおもいます。

粗雑な生き方をしていては、真に人の心を打つものは書けない」
私の座右の銘でもあります。

悲劇なのは、それなのにもかかわらず、氏がジュブナイル作家から脱出しようとしているところではないでしょうか。多くのファンを切り捨ててでも。

下のほうに、アルスラーンやタイタニアについての書き込みがありました。
多くのファンが待っているにもかかわらず、作品を途中で投げ出してしまうような者を、作家とは呼びません。
タイタニアを終わらせ、アルスラーンを完結させ、創竜伝を決着をつける。それから、新しい作品にとりかかるべきでした。書けないとか書くことができないというのは、莫大な印税をもらっているプロとして、けっして口にしてはいけない言葉です。
書かなきゃいけないのですよ。プロならね。その意味で、すでに田中氏はプロ失格であり、多くの同業者、出版業界人に認められないのも、実はそこのところみたいです。

みんな、書けないんです。すらすら書ける作家なんて、存在しません。それをなんとか机にかじりついて、脂汗にまみれて原稿用紙のマス目を埋めているんです。
小説をなめるな! 田中氏の創作態度に触れた作家は、みなきっとそう言うと思います。

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board4 - No.890

Re:補足

投稿者:平松重之
2001年09月28日(金) 02時39分

 自分としては、「あれだけ豪快な社会評論と現実を一緒にするほど私たち読者は夢見がちじゃありません」というご意見に対して、「売れている田中作品の思想的影響力はやはり軽視は出来ないのではないでしょうか」という反対方向の意見を出したに過ぎません。確かに自分の個人的な推測ではありますが、上の様なご意見はいささか楽観的に過ぎるのではではないかと思いましたので、それに対してのアンチテーゼとして敢えて書き込みました。
 それと詐欺やインチキ商法云々については「騙されやすい人、信じやすい人は世の中に大勢いる」という例の一つとして提示しただけなので、「インチキ商法の被害者と田中作品の思想的影響の関係を具体的にあげてください」と言われましても、答えようがありません。例えば「田中信者の多くがインチキ商法の被害者である」などと書いていればともかく、なぜ「騙されやすい人、信じやすい人は世の中に大勢いる」という一例として挙げたに過ぎない事柄に対してそこまで言及しなければならないのでしょうか。

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board4 - No.891

Re:「ベストを読んで」の理由☆

投稿者:
2001年09月28日(金) 10時24分

こんにちわ、恵です☆しばらくご無沙汰でした。

はじめまして、umasikaさん。他の方々がいろいろレスされていますけど、気になる内容のご意見がありましたので、わたしにもちょっとコメントさせてくださいね。


> 本HPの到達目標(勝利条件)とは何でしょう?
> 日々常連が、”今日も悟りの悪い奴を、覚醒させた。満足満足”
> となってはいませんか?
> 誤解があるようですが、私自身このサイトを見たとき
> ”自分と同じ思いを抱いている人がいる”
> と正直おもいました。
> (・・・当然ご指摘のベストは拝読させていただきました。)

これって、本当にベストを拝見されてのご意見なんですか?
あなたの疑問である↓の

「本HPの到達目標(勝利条件)とは何でしょう?」

は、
ベスト収録の「管理人からのメッセージ15」 (運動は永遠に続けるものではない )

の中で、

>私としては批判運動を行って、結果、運動そのものが目的となってしまうような事には絶対にしたくありません。
> 田中氏が批判する対象で無くなったならば(少なくとも私としては、自分が本論で書いた指摘点が解消されたならば)、私としてはこのサイトは役目を終えたと言うことで閉鎖させるつもりです。逆に、田中氏がいつまでも害毒を垂れ流すような行動をとり続けるならば、いつまでも続けます。
> そういう点では、このサイトの存続すること(もう一年を過ぎましたが)は皮肉なことと言えるかも知れません。ですから、このサイトでは最低限のケジメとして「一周年ありがとうございますキャンペーン」「カウンタ77777ありがとうキャンペーン」の類はしないつもりです。一応、お祝いの言葉をいただければそれに返しますが、その程度だと思ってください。


↑と、はっきり答えが書いてあるんですけど…。

わたしたちが何度も何度も繰り返して「ベストを読んでください」と言わせてもらうのは、このような既出の議論を避けるのが目的なんです。特にこちらのサイトの方針に疑問を持たれる方にとっては、最低でも「管理人からのメッセージ」をすべて目を通しておくのが礼儀だと思います。それらを拝見されてから、それでも疑問がとけない・または議論されていない問題であると確信された場合に、掲示板で議論するべきであって、今回のような初歩的な見落としは、「もう読んだ」と断言された方にしては、斜め読みにしても、ちょっと度が過ぎるように感じます。

> 初期の議論はとても面白かったと記憶していますが、
> もう役割を終えつつあるのではないのでしょうか?

わたしは、今でもタナウツは十分に面白いサイトだと感じています。
常連・新人さんを問わず、常に未開拓の話題が提示され、人によって好みや感じ方を違うことを、時には熱く、時には楽しく、中傷に陥らない努力とともに議論されているのを毎日のように目の当たりしていますから。それを、ご自分が面白く感じないからといって、「役割を終えたのでは?(もうやめたら?)」と投げかけるのはちょっと変だと思います。それも一つの客観的なご意見として尊重されるべきなんでしょうけど、「自分が面白くないから、もうやめたら?」という一方的なものでは、わたしは納得しかねます。
管理人さんやわたしたち楽しんで参加している人間が納得できるような、もっと説得力のあるご意見をいただけませんか、umasikaさん?わたしたちも、ちゃんと聞く耳を持っているつもりですから。

> ・・・例示として、常に回答に”ベストくらい読みましょう”
> 等々が出てくるところが制度疲労の兆しだと思います。

きついことを言わせていただきますけど、これを言う資格はあなたにはないと思います。結局、上記のように、あなた自身がちゃんと読まないで反論しているのが明白なんですから。
また、一度議論して結論が出ていることを掘り返して最初に戻り、まったく同じ質問をすることにどんな意味があるのか、ぜひご意見を伺いたいです。わかっていて、あえて新しい価値観で再度議論することは意味があると思いますけど、存在を知らずにまったく同種の質問することは、わたしには意味があるように思えません。これを防ぐために、新人さんに指摘することがどうして制度疲労につながるんですか?

さらに、あなたのおっしゃる「制度疲労」という言葉は、ある一定のマニュアルを運用する際、マニュアルの限界を超え、運用者がマニュアルに縛られて対応できなくなったりする場合などで使われるべき言葉だと思います。
タナウツには、マナーやモラルに対するルールはあっても、それ以外の明確なマニュアルなど存在しません。
「ベストを読んでください」の言葉は、実際に新人さんがベストを読まずに、既出の話題を何度も掲示板で繰り返すという、非建設的な行為を避ける意味でみんなが使っているんです。別に、どんな質問に対しても、鸚鵡のようにただ繰り返している、というわけじゃありませんし、本当は面倒くさいから指摘するのも手間だと感じている人もいるはずです。本来、新人さんたちがきちんとベストを読んで議論の重複を防ぐように発言されていれば何の問題もないことですから、umasikaさんにはそのあたりの意図をもう少し汲んでから発言してほしかったと思います。

最後に、わたしは過去の田中作品が今でも大好きで、「もっと良くなってほしい!」という思いが動機でこちらに書き込みさせてもらっていることを、付け加えておきます。
それでは☆

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board4 - No.892

駆け出しさんへの横レス

投稿者:S.K
2001年09月28日(金) 12時32分

 駆け出しさん、横レス失礼いたします。
> 田中氏が真に社会派の小説が書けないのは、やはり、人生経験のうすっぺらさにあるとおもいます。
>
> 「粗雑な生き方をしていては、真に人の心を打つものは書けない」
> 私の座右の銘でもあります。
>
 駆け出しさんのご主張も信条も実に正しいのですが、もう一歩踏み込んで言及した方がより妥当性が増すと思います。
 私ごときがプロの駆け出しさんに申すのも何ですが、人生経験の薄さは人間考察の鋭さと知識の広範さもしくは『表現』に対するセンスをもって代替可能であると考えます。
 また、「自分に甘いふやけた生き方」をもって「粗雑な生き方」と仰るなら否やはありませんが、「傍目に映りの悪い自らを追い込む生き方」を原動力に創造を行うクリエイターも居ない訳ではあるまいと思われます。
 尤も、これら例外中の例外のカテゴリーに田中芳樹氏が加わるとは駆け出しさんの投稿の下記引用に全く同意する身として私も思いません。
>
> 多くのファンが待っているにもかかわらず、作品を途中で投げ出してしまうような者を、作家とは呼びません。
> タイタニアを終わらせ、アルスラーンを完結させ、創竜伝を決着をつける。それから、新しい作品にとりかかるべきでした。書けないとか書くことができないというのは、莫大な印税をもらっているプロとして、けっして口にしてはいけない言葉です。
> 書かなきゃいけないのですよ。プロならね。その意味で、すでに田中氏はプロ失格であり、多くの同業者、出版業界人に認められないのも、実はそこのところみたいです。
>
> みんな、書けないんです。すらすら書ける作家なんて、存在しません。それをなんとか机にかじりついて、脂汗にまみれて原稿用紙のマス目を埋めているんです。
> 小説をなめるな! 田中氏の創作態度に触れた作家は、みなきっとそう言うと思います。
>
 大変悲しい話ですが、“『小説』をナメてるナルシストで不平屋の新人作家や作家の卵”にとって田中氏は「希望の星」なのでしょうね(たとえば「と学会」の山本弘氏などにそうした気配を個人的に感じます)。
 駆け出しさんの志の高さを貴く思いますので、どうか今後御活躍されます事を願います。
 あと差し支えなければ作品の刊行の折はご宣伝いただければ幸いです。
 微力ながら「今後」のためにも購入しようと思っております。

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board4 - No.893

Re:「ベストを読んで」の理由☆

投稿者:umasika
2001年09月28日(金) 14時03分

管理人さんの設定した目標
>私としては批判運動を行って、結果、運動そのものが目的となってし>まうような事には絶対にしたくありません。
> 田中氏が批判する対象で無くなったならば(少なくとも私として>>は、自分が本論で書いた指摘点が解消されたならば)、
>私としてはこのサイトは役目を終えたと言うことで閉鎖させるつもり>です。逆に、田中氏がいつまでも害毒を垂れ流すよう
>な行動をとり続けるならば、いつまでも続けます。
> そういう点では、このサイトの存続すること(もう一年を過ぎまし>たが)は皮肉なことと言えるかも知れません。
>ですから、このサイトでは最低限のケジメとして「一周年ありがとう>ございますキャンペーン」
>「カウンタ77777ありがとうキャンペーン」の類はしないつもりで
>す。一応、お祝いの言葉をいただければそれに返しますが、
>その程度だと思ってください

に対する私の質問が
> ご立派なお話ですが、この掲示板の活動により
> 何らかの効果があったのでしょうか?
> あるのならあげていただきましょう。

常連さんから頂いた回答が
<はい、お答えします。
<まず、「タナウツ」に出会った私は、それまでの鬱々とした迷妄が晴<れ、
<「田中芳樹を昔のように楽しめなくなったオレはどこかおかしいので<は
<ないだろうか」というモヤモヤから解放されました。

という図式です。管理人さんの目標設定とずれが
出ている印象を受けましたので、
私の次の質問として
<初期の議論はとても面白かったと記憶していますが、
<もう役割を終えつつあるのではないのでしょうか?

となるのですが、
・・・・創竜伝の新刊が1年以上間隔あいたら
このHPは終わる?(害毒ながさないでしょ?)

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board4 - No.894

Re:補足

投稿者:umasika
2001年09月28日(金) 14時05分

要は思いこみか推測で書き込んだですね。

親記事No.876スレッドの返信投稿
board4 - No.895

Re:そもそも

投稿者:umasika
2001年09月28日(金) 14時08分

> > つまり同好者同士の親睦が(唯一?)の成果である。
>
>  そうですね。で、それがなにか問題ですか?
問題だなんて書いていませんが?
>  もし貴方が「田中氏の制作活動に何の影響も与えていない以上、こ>のHPは無意味だ」と考えているのなら、それは考え方の違いとなり>ます。私は、例え本来の意図を発揮できなくとも、作品批判の場があ>ること自体が意味のあることだと思いますから。
なるほど存在することが目的となっているわけですね

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board4 - No.896

横レスへのお返事

投稿者:駆け出し
2001年09月28日(金) 15時38分

S.Kさんへ

拝読いたしました。

>人生経験の薄さは人間考察の鋭さと知識の広範さもしくは『表現』に対するセンスをもって代替可能であると考えます。

無理です。
いやはや、のっけから身も蓋もない言いかたですみません。
でも、知識も人間考察の鋭さも、これすべて人生経験がもたらすものです。センスではどうにもならないものがあります。これに関しては、反対する編集者や作家はいないとおもいます。田中氏はセンスと知識に恵まれた、数少ない作家だと私は思っています。しかし、氏が書かれた歴史小説作品群が、業界内において、ひとつとして高い評価を受けられず、人間が描けていない、子供だましといわれてしまうあたりに、氏のセンスや知識がいかほどのものでもない証拠だと思われるのですが。

大変悲しい話ですが、“『小説』をナメてるナルシストで不平屋の新人作家や作家の卵”にとって田中氏は「希望の星」なのでしょうね(たとえば「と学会」の山本弘氏などにそうした気配を個人的に感じます)。

申しわけないことですが、私は「と学会」の本を読んだことがなく、山本弘氏のこともまったく知りません。
また、「銀英伝」が最盛期のころならばともかく、いま現在田中氏が新人作家にとって希望の星ということはないと思いますが。
宮部みゆきさんを見習えとは言われるでしょうが。
「ああはなるな」
実際、そう注意されたことはあります。
ただ、ナルシストで不平屋では小説を書くのがつらいことでしょう。新人は、それはもうコテンパンにけなされますし、それに耐え抜いてこそ、次の段階があるわけでから。

>駆け出しさんの志の高さを貴く思いますので、どうか今後御活躍されます事を願います。

ありがとうございます。うれしいです。編集者はこんなこと言ってくれないものですから。
「やめたければ、いつでもやめていいよ」
ですからね。

> あと差し支えなければ作品の刊行の折はご宣伝いただければ幸いです。微力ながら「今後」のためにも購入しようと思っております。

はい。そのときにはメールでお知らせいたします。よろしくおねがいいたします。

親記事No.876スレッドの返信投稿
board4 - No.897

Re:そもそも

投稿者:クロイツェル
2001年09月28日(金) 15時39分

> > > つまり同好者同士の親睦が(唯一?)の成果である。
> >
> >  そうですね。で、それがなにか問題ですか?
> 問題だなんて書いていませんが?

 問題じゃなければいいんです(笑)。いや、前回の記述内容が、問題だと感じているのか違うのか判断できなかったので、こういう書き方をさせていただいた次第です。

> >  もし貴方が「田中氏の制作活動に何の影響も与えていない以上、こ>のHPは無意味だ」と考えているのなら、それは考え方の違いとなり>ます。私は、例え本来の意図を発揮できなくとも、作品批判の場があ>ること自体が意味のあることだと思いますから。
> なるほど存在することが目的となっているわけですね

 誤解を招きそうな表現ですね。正確には、「存在する事に意義がある」だと思います。
 ささやかではあっても、批判の火があると言う事は、将来大きなうねりに発展して行く可能性もある、ということですからね。

親記事No.876スレッドの返信投稿
board4 - No.898

Re:「ベストを読んで」の理由☆

投稿者:優馬
2001年09月28日(金) 16時35分

優馬です。
ウマシカどの。若気の至りなのでしょうが、HNに品がないですね。
まじめに議論をする気があるのなら、「おまえら馬鹿だろ」と挑発しているように誤解されかねないHNは避けるべきです。
最初っから難癖つけることが目的みたいじゃないですか。
礼儀をお弁えなさい。

> 管理人さんの設定した目標
> >私としては批判運動を行って、結果、運動そのものが目的となってし>まうような事には絶対にしたくありません。
> > 田中氏が批判する対象で無くなったならば(少なくとも私として>>は、自分が本論で書いた指摘点が解消されたならば)、
> >私としてはこのサイトは役目を終えたと言うことで閉鎖させるつもり>です。逆に、田中氏がいつまでも害毒を垂れ流すよう
> >な行動をとり続けるならば、いつまでも続けます。
> > そういう点では、このサイトの存続すること(もう一年を過ぎまし>たが)は皮肉なことと言えるかも知れません。
> >ですから、このサイトでは最低限のケジメとして「一周年ありがとう>ございますキャンペーン」
> >「カウンタ77777ありがとうキャンペーン」の類はしないつもりで
> >す。一応、お祝いの言葉をいただければそれに返しますが、
> >その程度だと思ってください
>
> に対する私の質問が
> > ご立派なお話ですが、この掲示板の活動により
> > 何らかの効果があったのでしょうか?
> > あるのならあげていただきましょう。
>
> 常連さんから頂いた回答が
> <はい、お答えします。
> <まず、「タナウツ」に出会った私は、それまでの鬱々とした迷妄が晴<れ、
> <「田中芳樹を昔のように楽しめなくなったオレはどこかおかしいので<は
> <ないだろうか」というモヤモヤから解放されました。
>
> という図式です。管理人さんの目標設定とずれが
> 出ている印象を受けましたので、

それは誤読です。
私は自分のこととして語りましたが、当然、このサイトによって田中芳樹の垂れ流す迷妄から醒め、気分良く生きられるようになった人が沢山いるわけです。すなわち、当サイトは田中芳樹の「毒」を中和する役割を果たしているわけで、それも本来の目的のひとつです。これほど世のため人のためになっているサイトをつかまえて「何らかの効果があったのでしょうか?」とはよくもおっしゃったものです。言葉の本来の意味で誠に「かたはら痛い」。

また、当サイトの中和機能に着目すれば、少なくとも創竜伝が世の中に流通している間は、(例え新刊が出なくとも)世のため人のために存在し続ける必要があるということになろうかと思います。

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board4 - No.899

Re:優馬さんへ。その二

投稿者:優馬
2001年09月28日(金) 16時52分

駆け出しさん、優馬です。
非常に興味深いお話をありがとうございます。

> そういうことになりますね。ただし、現、元を問わずSF作家への文壇、出版社の評価はおっそろしく低いですよ。まともに相手しているのは、早川書房くらいなんじゃないでしょうか。

んで、早川書房はSF作家を丁稚扱いするとんでもなく封建的な社風なもんで、いよいよ「SF」というジャンルが閉塞しておるわけですな。

> 残念ながら、SF界には、松本清張はいなかったのです。

筒井康隆や小松左京はどうなのでしょう?
作家の個人的業績の影響ももちろんあると思うのですが、それよりも日本では娯楽たるエンターテインメントと芸術たる文学表現の業界が分離していないことが問題じゃないのでしょうか。「ブンガク」の価値観で差別されるエンターテインメントが可哀想です。芸術たる文学は、読者が喜ぶかどうかはとりあえず二義的で、自己表現する芸術家として文章を綴るのに対して、娯楽たるエンターテインメントは、「読者を喜ばせる」ことを第一義とする職人の世界だと思うのです。生きざまとして波瀾万丈なのは芸術家の方でしょうから、芸術家が職人よりも世間的に尊敬されるのはかまわないと思います。でも、違う価値観で仕事しているということを自覚できないで、優れた職人があたら芸術家の真似をするのは(そして恥をかくのは)悲しいことです。

> みんな、書けないんです。すらすら書ける作家なんて、存在しません。それをなんとか机にかじりついて、脂汗にまみれて原稿用紙のマス目を埋めているんです。
> 小説をなめるな! 田中氏の創作態度に触れた作家は、みなきっとそう言うと思います。

駆け出しさんのプロ根性に、拍手!です。
ところで、駆け出しさんの作品は芸術系ですか娯楽系ですか?
単なる好奇心ですけど・・・。
どっちにしても出版されたらお教えください。
私も、買って読みます。

親記事No.889スレッドの返信投稿
board4 - No.900

Re:横レスへのお返事

投稿者:S.K
2001年09月28日(金) 17時01分

 駆け出しさん、お返事有難うございます。
>
> >人生経験の薄さは人間考察の鋭さと知識の広範さもしくは『表現』に対するセンスをもって代替可能であると考えます。
>
> 無理です。
> いやはや、のっけから身も蓋もない言いかたですみません。
> でも、知識も人間考察の鋭さも、これすべて人生経験がもたらすものです。センスではどうにもならないものがあります。これに関しては、反対する編集者や作家はいないとおもいます。
>
 いえいえ、私の話がこの場合「“天才”というのも存在するのではないか」という限りなく絵空事に近い仮定に立脚しておりますので。
 ただ、「順境にふやけず逆境に挫けずただひたすらに己を磨く事が出切る」所まで私は“センス”の範疇に勘定しております。

> また、「銀英伝」が最盛期のころならばともかく、いま現在田中氏が新人作家にとって希望の星ということはないと思いますが。
> 宮部みゆきさんを見習えとは言われるでしょうが。
> 「ああはなるな」
> 実際、そう注意されたことはあります。

 すみません、私の時系列の判断が少々大雑把に過ぎました。
 5~8年ほど前の「銀英伝」人気が盛り上がり「アルスラーン戦記」もまだまだ第一部完で第二部に希望が抱けていた頃、雨後の筍の如くに田中氏の亜流やモドキを良く見かけた物で。

> ただ、ナルシストで不平屋では小説を書くのがつらいことでしょう。

 いや、書くだけは楽しいのではないでしょうか。
 神様として自意識を満たせる訳ですから。
 ただ、駆け出しさんの言われる通りそうした手合いが「人に認めさせて世に送り出す」のは至難かつ業苦でしょうが。
 いや旧知にそうした者がおりまして、誼という事で堪忍袋の尾が切れるまで愚痴と八つ当りの標的を引き受けていた過去なぞあるものですから。
 余談ですが、そんな彼も今や作家センセイです。
 正直「いつまで持つやら」という気分ですが。
>
> ありがとうございます。うれしいです。編集者はこんなこと言ってくれないものですから。
> 「やめたければ、いつでもやめていいよ」
> ですからね。
>
 厳しいですね。
 どうか挫けず「先生、お願いいたします」と言わせてやって下さい。
 その時は是非「どぉーれ」と掛け声を一つ、などと言うと「それは火縄銃以下という事ですか」とツッコまれそうですが(「七人の侍」ネタです、すみません)。
>
> はい。そのときにはメールでお知らせいたします。よろしくおねがいいたします。

 いや、本当に楽しみにしておりますのでこちらこそ宜しくお願いいたします。

親記事No.840スレッドの返信投稿
board4 - No.901

Re:補足

投稿者:平松重之
2001年09月28日(金) 17時11分

> 要は思いこみか推測で書き込んだですね。

 推測や予測も学問的には重要な行為です。無論それらのみを元にして批判などを展開したり、安易に結論を出したりすべきではありませんが、「田中作品の思想を鵜呑みにするほど読者は愚かではない」というあまりに楽観的なご意見に対してのカウンターとしては、

「田中芳樹作品は出版されるたびにランキング上位に食い込むのが珍しくないほどに売れている」
「騙されやすい人・信じやすい人は世の中に大勢いる」

 と言う二点のみで「田中作品の影響力は軽視し得ない」という十分に蓋然性や説得力を有する推測が導き出せると思うのですが(影響力の大小については意見や解釈がまた分かれるでしょうが)。この辺りはザ・ベストの緒言関連議論集1・2や過去ログを熟読なさる事をお勧めいたします。

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