- 親記事No.611スレッドの返信投稿
- board4 - No.614
Re:政治家ラインハルト
- 投稿者:槍
- 2001年08月27日(月) 16時02分
>
> > 前々から思ってたんですけど、ラインハルトって政治の天才なんで>しょうか?
>
> うんうん、鋭いご指摘。
> 「戦争の天才」というのは、「物語上のお約束」なので疑わないとしても、「政治の天才」とはいえないでしょうね。
> 銀英伝テキストにも「政治の天才」とは書いてなかったような気がするのですが。(<このへん、年のせいで記憶がアイマイ)
>
> >一般的な常識というか感覚というか、著しく欠如した人だと思うし、
> >子供のころから敵をつくりまくる人で、性格自体はそのまんまで大人
> >になったわけで、そんな人が天才政治家になれるものなんでしょう
> >か。
久しぶり書きます、槍です。
帝国内の全てのネットワークなどを統括したりかなりの権限を与えられる新設の工部省(記憶が曖昧です)にいい意味での野心家シルバーヴェルヒをトップに抜擢したり、彼に新帝都をフェザーンに建設するように命じたりしてトップに必要な人材を見抜き適材適所を行う能力がありました。
また、将来は工部省は縮小し、権限の大部分を民間に委託すべきだという、将来起こるであろう大省庁の権限によって引き起こされる社会弊害を懸念するような事を言っています。
こんな感じで、優馬さんの指摘とは違うかもしれませんがラインハルトが優れた内政家である事は事実だと思います。
- 親記事No.595スレッドの返信投稿
- board4 - No.615
Re:ようこそ☆☆☆
- 投稿者:モトラ
- 2001年08月27日(月) 16時29分
> 「ほぼ」って何や「ほぼ」って!
大半は目を通したってことでしょう。
> 何を面白いと感じるかは人それぞれちゃうん?
「私はこう感じるのですが、あなたがどの辺りを面白いと思うのか教えて欲しい」ということです。
> > 好き嫌いは人の自由ですからあえて言いませんけど、
>
> うんうん。
>
> > ストーリーは稚拙、キャラクター造形も主人公たち以外は極端に平坦で薄っぺらな人格しか与えられていないように、わたしは感じてしまいます(あ、唯一、泉田警部補は好きですけど☆)。
>
> 言うとるがな!思いっきり!!
これは、「薬師寺~」をきちんと読んだ上での恵さんの感想です。「好き嫌いは~言いませんけど」とは別です。ちゃんと読解力をつけましょう。
> ねぇ、わざとやってるでしょ?
この一言、意味がわかりません。解説よろしく。
あなたの書き込みを読んで、現役田中芳樹ファンの方々と、田中芳樹氏はどのような感想を持たれるでしょうね。
- 親記事No.611スレッドの返信投稿
- board4 - No.616
Re:政治家ラインハルト
- 投稿者:Terry
- 2001年08月27日(月) 17時39分
> こんな感じで、優馬さんの指摘とは違うかもしれませんがラインハルトが優れた内政家である事は事実だと思います。
優馬さん、槍さんありがとうございます。
アニメ化(パイロット版)の頃に読み始めたんで、正確にはおぼえてないのですが、統治には公平な税制(と何か‥忘れちゃいましたが)があればよい、それを知るところがラインハルトの天才の証、みたいな記述があったと思うのですよ。で、人材登用とかも的確であった、と。で、思うのは、そういうのって、原理というか原則というか、そんなものですよね。でも、例えば自動車の構造を知っているからといって、必ずしも巧く運転できるわけではないと思うのですよ。知らないよりは知っていた方がいいだろうけど。で、本編の場合でいうと、公平な税制が大事。それはいいのですが、現実問題として何が公平なのかって難問なわけです。直接税と間接税の比率とか、累進課税にするのか、するとしてどの程度の累進にするとか。もちろん、そんな細かいことは部下に任せるのかもしれないけど、任せっきりというのもラインハルトっぽくないような気もするし。
どうなんだろう? と思ったわけです。
- 親記事No.611スレッドの返信投稿
- board4 - No.617
Re:政治家ラインハルト
- 投稿者:堅忍不抜
- 2001年08月27日(月) 21時24分
> > こんな感じで、優馬さんの指摘とは違うかもしれませんがラインハルトが優れた内政家である事は事実だと思います。
>
> 優馬さん、槍さんありがとうございます。
>
> アニメ化(パイロット版)の頃に読み始めたんで、正確にはおぼえてないのですが、統治には公平な税制(と何か‥忘れちゃいましたが)があればよい、それを知るところがラインハルトの天才の証、みたいな記述があったと思うのですよ。で、人材登用とかも的確であった、と。で、思うのは、そういうのって、原理というか原則というか、そんなものですよね。でも、例えば自動車の構造を知っているからといって、必ずしも巧く運転できるわけではないと思うのですよ。知らないよりは知っていた方がいいだろうけど。で、本編の場合でいうと、公平な税制が大事。それはいいのですが、現実問題として何が公平なのかって難問なわけです。直接税と間接税の比率とか、累進課税にするのか、するとしてどの程度の累進にするとか。もちろん、そんな細かいことは部下に任せるのかもしれないけど、任せっきりというのもラインハルトっぽくないような気もするし。
>
> どうなんだろう? と思ったわけです。
そんなあなたに、バーミリオン会戦の時のラインハルトの台詞を
「なんのために中級指揮官がいるのか。各自で判断せよ」
みたいなことを言ってたような。うろ覚えスマ(^^;
天才かどうかはしらんが、あの時代随一の政治家なのは、確かでしょう。
- 親記事No.600スレッドの返信投稿
- board4 - No.618
Re:岳飛伝
- 投稿者:宣和堂
- 2001年08月28日(火) 01時02分
茂様、初めましてデス。
>(『岳飛伝』)
> ……ひどい出来だ(笑)。
> 直訳ですね、あれは。小説として発表するほどのものかな??
> 立ち読みだから軽く読み流しただけだから、読み込みが足りないのか?
> 皆さんはどうでした?
アレはパチ岳(パチモンの説岳)であって、直訳ではないです。
底本にしている《説岳全伝》では、妖怪や神秘現象がぞろぞろ出てくる
非常に怪しい小説ですが、三国志大好きの田中芳樹大先生は勝手に
『三国志演義』ライクな正史よりのモノに改編しています。
そんなに三国志風の物語が好きなら、自分で作ればいいのに、
中途半端な紹介した上に、文革時期の神秘的要素をオールカットした
紛い物の通俗小説のようなモノを“編訳”等という妙ちきりんな作業で
大先生は第二の『三国志演義』を創出したかったようですね…。
(底本には文革時期の子供向け説岳を使用したのでは?
と言う憶測もあるが、今のところ推測の域を出ない)
訳は直訳というか…学生が宿題で訳してきたような訳文と、
歴史側にすり寄せたような解説を付けたような形になってます。
正確な訳という点では、拙いながらも『隋唐演義』の方がマシで、
読みやすくはなったモノの、妙な意図の入ったパチ岳は、
つまらない上に、読んでも《説岳》とは懸け離れた内容なので
自分はあまりオススメしません。
Web上で《説岳》の和訳は公開されているので、ご興味があれば
調べてみるのも面白いかも知れません。
- 親記事No.595スレッドの返信投稿
- board4 - No.619
Re:ようこそ☆☆☆
- 投稿者:恵
- 2001年08月28日(火) 04時28分
レスありがとうございます、でんぱくさん。
批判や反対の意見、基本的に歓迎なんですけど、もう少し礼節を守って下さる書き込みの方が、もっと嬉しかったです。ここは常識を持った紳士的な方々が集まる社交の場ですから、個人に向けて“「ほぼ」って何や”とか、“人それぞれちゃうん?”というような下品な物言いはやめてくださいませんか?
わたしも関西在住の人間ですけど、こんな地の文章で書き込みをしたことはありませんし、今後もするつもりもありません。それは、ここがそういう「場」ではないからです。とりあえず、もっと「TPO」を弁えて発言されないと、主張の内容以前に、「礼儀知らずな人」として誰からも相手にされなくなることを忠告させていただきます。
> > 「ほぼ」って何や「ほぼ」って!
>
> 大半は目を通したってことでしょう。
その通りです。中国物以外は全部読みました、と書いてもよかったんですけど、田中氏の初期短編はけっこう数が多いので、もしかするとまだ読んでないものもあるかと思い、「ほぼ」という言い方をしました。
それにしても、こんなことを指摘して何の意味があるんですか?
> > 何を面白いと感じるかは人それぞれちゃうん?
>
> 「私はこう感じるのですが、あなたがどの辺りを面白いと思うのか教えて欲しい」ということです。
>
> > > 好き嫌いは人の自由ですからあえて言いませんけど、
> >
> > うんうん。
> >
> > > ストーリーは稚拙、キャラクター造形も主人公たち以外は極端に平坦で薄っぺらな人格しか与えられていないように、わたしは感じてしまいます(あ、唯一、泉田警部補は好きですけど☆)。
> >
> > 言うとるがな!思いっきり!!
>
> これは、「薬師寺~」をきちんと読んだ上での恵さんの感想です。「好き嫌いは~言いませんけど」とは別です。ちゃんと読解力をつけましょう。
ここも、モトラさんのおっしゃった通りです。最初に言った 「好き嫌いは~言いませんけど」は、他者(この場合はクー助さんでした)に対してのものであり、最後の()内の感想は自分自身の「好き嫌い」のことです。もう少し詳しく解説すると、
“「好きか嫌いか」の判断は個人の自由なので、クー助さんのそれについてはあえてコメントしませんけど、わたしとしては「~という感想を持っていて、唯一、~が好きです」”
ということです。何か問題のある文章でしょうか?
こんな当然のことをわざわざ解説してると、とても空しい気持ちになります。お願いですから、もっと文脈を理解して、読解力を身につけてください。
> > ねぇ、わざとやってるでしょ?
>
> この一言、意味がわかりません。解説よろしく。
同感です。人の好みを勝手に否定した覚えもありませんし、矛盾したことも言っていないつもりです。もっと具体的に示唆して下さい、でないと意味がまったくわかりませんから。
でんぱくさん、あなたの意見からは「とにかく、この人に反論したい!」という以上のものが、全然伝わってきません。指摘されていることもまったく的はずれですし、全体を通して何が言いたいかもわかりませんでした。そして、それ以前に、
☆公共性の高い場での礼節
☆人の文章の意図を汲む読解力
の2点を身につけてから意見してくださると、どんな内容でも、もう少し建設的な議論ができると思います。
最後に、わたしの文章を正確に解説して下さったモトラさんに大感謝♪です。ありがとうございました☆
- 親記事No.598スレッドの返信投稿
- board4 - No.620
Re:けしからん!
- 投稿者:倉本
- 2001年08月29日(水) 03時11分
> 仕事中なんですけど、来ちゃいました。
> 私の発言は「ザ・ベスト」の「職業倫理1」の下の方の発言についての感想というか意見なわけです。はっきり「辞めろ」とは書いてないですけど、要旨はそういうことだと思ったんですが。
>
それは石井さんのこの発言のことですよね。
> 現在出ている氏の小説で、銀英伝に匹敵する気迫や密度のある作品は、皆無です。否、人間である以上、それでも構いませんが、問題なのは、現在の氏の小説に片手間というか、趣味で書いているような雰囲気があることです。
> 公表されている氏の資産を見れば、この後の余生は働かなくても食べていけることは明らかです。もちろん、それはそれで結構なことですが、どうもそれが氏から創作意欲(というよりも勤労意欲)を奪っているような気がします。
> 義務感で創作を続けるくらいなら、いっそのこと作家を引退されたらどうなのでしょうか。落合だって、打てなくなったら引退です。ラモスだって、動きが付いて行かなくなったら引退です。引退するのは、彼らがプロだからです。技術を見せて食っているからです。草野球や草サッカーならともかく、プロだったら素人には出来ない技術を見せられなくなったら金を取るべきではないのです。
> 田中氏も、プロの作家としての技術を見せられなくなったら、引退した方が、晩節を汚さないで済みますよ。あなたの尊敬する石橋湛山のように。
ここで石井さんが問題にしているのは真面目に執筆活動をしていない田中芳樹の態度ではないでしょうか。
つまり石井さんは作品の質が悪いからやめろというのではなく、真面目に執筆活動をしないならやめろといってるのではないでしょうか。
技術云々というはつけたしでしょう。
最後に田中芳樹的警句で締めくくることにします。
「名作家はしばしば遅筆であるが遅筆だからといって名作家とは限らない」
- 親記事No.611スレッドの返信投稿
- board4 - No.621
Re:政治家ラインハルト
- 投稿者:倉本
- 2001年08月29日(水) 03時28分
政治には内政と外交の二つの要素があるわけです。
ラインハルトは内政家としては優秀でも外交の方は優秀とはいえないと思います。
ただそのぼろが出る前に外交の相手がいなくなったから問題がなかっただけでしょう。
あの妥協しない性格は外交では問題を起こすだけだと思いますよ。
行政改革では妥協しないことはプラスでしょうけど。
妥協しないことが外交でどんな問題を起こすかはこの間の靖国問題を見てもわかると思います。
まあ日本政府はすぐに妥協しすぎなんですけど。
- 親記事No.611スレッドの返信投稿
- board4 - No.622
Re:政治家ラインハルト
- 投稿者:太郎
- 2001年08月29日(水) 11時52分
久しぶりにこちらに書き込むのに、ちょっと全体的な考えがまとまっていないので、一行レスみたいな形になって申し訳ないのですが、
> 政治には内政と外交の二つの要素があるわけです。
> ラインハルトは内政家としては優秀でも外交の方は優秀とはいえないと思います。
> ただそのぼろが出る前に外交の相手がいなくなったから問題がなかっただけでしょう。
> あの妥協しない性格は外交では問題を起こすだけだと思いますよ。
これはどうでしょう?外交の目的によっても違ってくるのではないでしょうか。
つまり、現実の世界のようにいくつも勢力がある中で戦争をできるだけ避け自国の勢力を拡大していくということを外交の目的としていれば倉本さんのおっしゃるとおりですが、ラインハルトはそもそもそんなことを考えていないのでは?
- 親記事No.611スレッドの返信投稿
- board4 - No.623
Re:政治家ラインハルト
- 投稿者:Merkatz
- 2001年08月29日(水) 12時51分
うーん、政治家として優秀というのはちょっと違うような?
例えば漢の劉邦は、政治をショウカに任せましたが、
これは劉邦が政治家として優れていたことにはなりませんよね。
人を見抜く目という英雄としての器量があったという話で、
彼自身に政治家としての才があったからショウカを見抜いたわけではない。
同様にラインハルトは誰がどこの役職に適役かを見抜く器量はありましたが、
実際に彼が大政治家といえるほど実務能力に長けていたかどうか。
政治の本質を公平な税制と司法だと捉えていたといいますが、
実際に法整備その他をやったのは、リヒターとブラッケです。
軍事と同様に政治家としても非凡だったというのは、
ちょっと違う気がします。
- 親記事No.611スレッドの返信投稿
- board4 - No.624
Re:政治家ラインハルト
- 投稿者:優馬
- 2001年08月29日(水) 13時57分
優馬です。
実は、ラインハルトの「素」の性格=シスコン(純粋、非妥協的、未熟)と、「名政治家」に必要な資質(老練、人間理解)、というのがマッチせずに違和感があるんですよ。
作品世界の中では、そりゃ「銀河英雄」ですから、やることなすことうまくいくわけで・・・。そのへんの作劇上のご都合主義を除くと、けっこう矛盾したキャラではないかと思う次第。
- 親記事No.611スレッドの返信投稿
- board4 - No.625
Re:政治家ラインハルト
- 投稿者:太郎
- 2001年08月29日(水) 15時35分
政治家としてのラインハルトを語る上で一番問題になるのは優馬さんも仰られてたとおり
> ラインハルトが政治家としての力量を問われるようなシビアな状況というのはなかったような気がします。
に尽きると思うんですよ。
要は相反する複数の命題をうまく凌ぎきったというのがないんですよね。ですから政治的に無能だったとは決して思いませんが、かなり未知数な部分が多くて、なかなか判断は難しいと思うのです。
ただ政治も軍事と同様に結局は結果が全てということで言えば、ラインハルトはそのときに必要な政治課題をきちんとこなしています(旧弊を改め、新しいグランド・デザインを示しそれに必要な人材を配置している)ので、名政治家と言っても差し支えないんではないかなと思います。
- 親記事No.600スレッドの返信投稿
- board4 - No.626
Re:岳飛伝
- 投稿者:茂
- 2001年08月29日(水) 15時57分
> 茂様、初めましてデス。
初めましてです。
宣和堂さんの知識の多さに圧倒され続けている茂るです(笑)。
> Web上で《説岳》の和訳は公開されているので、ご興味があれば
> 調べてみるのも面白いかも知れません。
そうなんですか!
これは初耳です。情報ありがとうございます。
-
- board4 - No.627
不思議です。
- 投稿者:みみりん
- 2001年08月29日(水) 17時07分
私は、田中氏のファンです。今日はじめて見ました。だから全てのページを読んだわけではないのですが、こんなに怒りながら田中氏の本を読んでいらっしゃるのが不思議です。私なら1冊買ってあわないなと思ったら次から買いません。小説と現実は違うのですから、あくまで楽しく読めればいいと思いますけど。歴史書を書いてるわけじゃなくて、あくまでヒロイックファンタジーですから。
小説とはこうあるべきだという考え方はまるで算数みたいですね。
- 親記事No.611スレッドの返信投稿
- board4 - No.628
Re:政治家ラインハルト
- 投稿者:クロイツェル
- 2001年08月29日(水) 17時15分
当時の帝国は、数世紀にわたる貴族社会の台頭の結果、ほぼ最悪の腐敗ぶりを示していましたよね。と、すると、例え凡庸な政治家であっても、普通に仕事をすれば十分に成果を出せる状況にあったとも言えます。そう言う意味では、ラインハルトはやることをやったというだけで、必ずしも名政治家とは言えないかもしれませんね。
まあ、彼に外交センスがあったのは間違い無さそうですが。ただ、彼の場合、センスがあってもそれを稚気が打ち消しちゃってますからねえ。「対等な交渉相手」がいた場合、さぞかし周囲ははらはらすることでしょう(笑)。
- 親記事No.627スレッドの返信投稿
- board4 - No.629
Re:不思議です。
- 投稿者:クロイツェル
- 2001年08月29日(水) 17時23分
> 私は、田中氏のファンです。今日はじめて見ました。だから全てのページを読んだわけではないのですが、こんなに怒りながら田中氏の本を読んでいらっしゃるのが不思議です。私なら1冊買ってあわないなと思ったら次から買いません。小説と現実は違うのですから、あくまで楽しく読めればいいと思いますけど。歴史書を書いてるわけじゃなくて、あくまでヒロイックファンタジーですから。
> 小説とはこうあるべきだという考え方はまるで算数みたいですね。
初めまして。どうもここを初めて見る田中氏のファンの皆さんは、みな同じ感想を持つ様でして(笑)。
まず最初に、このページは田中氏の作品を批評する場であって、否定する場ではない、ということです。別段怒ってるのではなくて、「この作品にはこういう問題がある」という事を解析している訳ですね。それも、小説として出来が悪いと感じるから批評しているわけです。
何故そんな事をしているのかと言えば、これは田中氏にもっといい作品を書いてもらいたいからです。まったく見所がないと思えば、貴方の言う様に見捨てています。少なくとも、過去、銀英伝などの素晴らしい作品を書いているからこそ、今の駄作の連発ぶりにイライラしてるんですよ。
このページが田中氏の目に止まり、その結果彼がより良い作品を書いてくれることを、我々は期待してるんです。
……と、皆さん、こんな感じでいいでしょうか?(笑)
- 親記事No.627スレッドの返信投稿
- board4 - No.630
Re:不思議です。
- 投稿者:モトラ
- 2001年08月29日(水) 17時44分
はじめまして。
一応書いておきますが、ここはアンチ田中芳樹サイトではなく、元ファン&現役ファン(過去ログをご覧ください、何人もいらっしゃいます)による批評サイトです。
> 私は、田中氏のファンです。今日はじめて見ました。だから全てのページを読んだわけではないのですが、こんなに怒りながら田中氏の本を読んでいらっしゃるのが不思議です。私なら1冊買ってあわないなと思ったら次から買いません。小説と現実は違うのですから、あくまで楽しく読めればいいと思いますけど。歴史書を書いてるわけじゃなくて、あくまでヒロイックファンタジーですから。
> 小説とはこうあるべきだという考え方はまるで算数みたいですね。
602番の管理人さん603番の不沈戦艦さんの書き込みが、あなたへの回答になると思われますので、ご参照願います。
ザ・ベスト、過去ログに目を通され、疑問に思う点があれば、ぜひまた書き込みをよろしくお願いします。
- 親記事No.611スレッドの返信投稿
- board4 - No.632
Re:政治家ラインハルト
- 投稿者:槍
- 2001年08月29日(水) 18時27分
ちょっと思ったのですが、名政治家の定理っていったい何のでしょう?
私は取りあえず大雑把に考えて、後世に対して良い結果残した政治家だと思っています。
そう考えるとラインハルトは一流の政治家だと思うのですが。
またそれはやって当たり前と言う意見がありますが、その当たり前の事を行う事こそが非常に難しいのでは?
また、政治漫画『加治隆介の議』によると政治家の仕事は
『国内の平和』 『経済の安定の確保』 『国際社会の安全』
だそうです。
少なくともこの三つにおいて高水準の結果(あえてプロセスを無視しました)を出したラインハルト名政治家と言って良いのは。
-
- board4 - No.633
こんなサイトがあったんですね
- 投稿者:amearare
- 2001年08月29日(水) 18時39分
はじめまして。
久しぶりに「田中芳樹」という名前をを見かけたので
来てみました。中学の時にファンだったので。
どうでも良いんですが、田中芳樹の小説は「オタク臭い」っていうのが
正直なところだと思います。
高校に入ってから7年間名前すら忘れていました。
まっとうに社会に影響を与えていく人はこんなB級小説は読みません。
例え読んでいても鵜呑みにしません。
だから管理人さんが抱いている危機感は杞憂だと思います。
アホなことを口走っているかもしれませんが、許してやってください。
- 親記事No.633スレッドの返信投稿
- board4 - No.634
Re:こんなサイトがあったんですね
- 投稿者:東雲あげは
- 2001年08月30日(木) 02時50分
はじめまして!あげはといいます。
ここでは新参者なんで、失礼発言があったらごめんなさい
> まっとうに社会に影響を与えていく人はこんなB級小説は読みません。
> 例え読んでいても鵜呑みにしません。
残念な事に、そうでもないんです。
私は一時期、政治家秘書、なんてのをやってたので、影響を与ええる人たち(それなりの地位、権力を持った人たち)の中にいました。
そんな人たちは、えてして、B級小説、というのを本気に取ってしまい、やれ発禁だの何だのと喚いた挙句、思いっきり鵜呑みにしている節がありました。(田中良樹氏の作品も含まれていた事を明記しておきます。)
> だから管理人さんが抱いている危機感は杞憂だと思います。
今現在、小説と現実の境を見失った人たちがいるのは事実です。
杞憂、というには、不安材料が多い気がします。
あくまで私の視点なんで、なんとも言えませんけど。
> アホなことを口走っているかもしれませんが、許してやってください。
ログに徹しようと思っていた私が思わず書き込みをしてしまいました。
アホな事、なんて、卑下する必要は無いです(^^)
これからもよろしくお願いいたします。
- 親記事No.633スレッドの返信投稿
- board4 - No.636
Re:こんなサイトがあったんですね
- 投稿者:モトラ
- 2001年08月30日(木) 12時48分
> > まっとうに社会に影響を与えていく人はこんなB級小説は読みません。
> > 例え読んでいても鵜呑みにしません。
>
> 残念な事に、そうでもないんです。
> 私は一時期、政治家秘書、なんてのをやってたので、影響を与ええる人たち(それなりの地位、権力を持った人たち)の中にいました。
> そんな人たちは、えてして、B級小説、というのを本気に取ってしまい、やれ発禁だの何だのと喚いた挙句、思いっきり鵜呑みにしている節がありました。(田中良樹氏の作品も含まれていた事を明記しておきます。)
ある議員(どなたかは忘れてしまいました。えーと確か、”頭文字U”氏…だったかな?)のテレビインタビューで、自室の本棚に「沈黙の艦隊」がズラリと並んでいて、一時期話題になったことがありましたね。
ゴミです、すいません。
- 親記事No.611スレッドの返信投稿
- board4 - No.637
Re:政治家ラインハルト
- 投稿者:S.Inoue
- 2001年08月30日(木) 14時51分
> 実は、ラインハルトの「素」の性格=シスコン(純粋、非妥協的、未熟)と、「名政治家」に必要な資質(老練、人間理解)、というのがマッチせずに違和感があるんですよ。
実は軍人時代に兵長で終わった(という説があるがどうなんだ?)アドルフ・ヒトラーは経済政策で実は成功しました。
彼がドイツの総統を続けることができたのは凄い軍人だからじゃなかったのです。
(死ぬちょっと前は性格が壊れたようですが、ここでは彼が絶好調だった時の話をします。)
性格についてはトラップ一家物語を読む限り、彼は上品とはいえませんでした。
実は彼はシャハトという経済政策の天才に思う存分好き勝手をやらせたからです。
だから、名政治家は本人の性格が壊れていても凄い閣僚を揃えることができればそれでいいのです。
(人を見る目と人望が必要ですが。)
仮に銀英伝の外伝がちゃんと出るならば、経済政策関連の地味な話を読んでみたいなあ。
- 親記事No.611スレッドの返信投稿
- board4 - No.638
Re:政治家ラインハルト
- 投稿者:倉本
- 2001年08月30日(木) 23時36分
> 実は軍人時代に兵長で終わった(という説があるがどうなんだ?)アドルフ・ヒトラーは経済政策で実は成功しました。
ヒットラーの軍隊時代の階級は伍長勤務上等兵でした。
これは旧軍の階級で言うと兵長に当たります。
この階級は上等兵の中から見込みのある奴に伍長の任務を任せるというやつです。
ですから伍長になったといっても間違いではありません。
給料は上等兵のままですが任務は伍長ですので。
ただ旧軍の階級で言えば兵長ですので兵長どまりと言っても間違いではないのです。
ややこしいですね。
> 性格についてはトラップ一家物語を読む限り、彼は上品とはいえませんでした。
あれは反ナチスの人の本でしょう。
そんな本の記述が客観的で当てになるとは思えません。
たぶん実態より酷く書いてると思います。
鵜呑みにするのはまずいのでは。
> 実は彼はシャハトという経済政策の天才に思う存分好き勝手をやらせたからです。
> だから、名政治家は本人の性格が壊れていても凄い閣僚を揃えることができればそれでいいのです。
ヒットラーは経済面ではそうかも知れませんが他の面ではどうです。
政治は経済だけではありません。
外交政策でヒットラーが閣僚に任せきりという話は聞いたことないんですが。
シャハトの話は私も知ってますが。
- 親記事No.595スレッドの返信投稿
- board4 - No.639
Re:ようこそ☆☆☆
- 投稿者:東雲あげは
- 2001年08月31日(金) 05時46分
今日は、あげはです。
もう一段落付いたお話かもですが、ちょっとだけ書き込みさせてください。
> ねぇ、わざとやってるでしょ?
この文章は、恵さんの
> 批判はとても難しい行為です。批判者自身が常に自分の襟を正していないと、上記のあなたのようにすぐ自分に返ってきてしまうものですし、根拠がなければ中傷にもなりかねませんから、ね。
にかかってるんですよね?
要するに、でんぱくさんのお言葉を借りますと、
『お前かて自分に帰ってくるようなことやってるんやんか!
中傷とちがうんかい!』
ってこと、と。
恵さんの文章が完璧だった、とか、でんぱくさんの文章が稚拙だった、とかいうつもりはないんですが、できたら、万人向けの書き方をしてほしいと私も思いました。
少なくとも、恵さんの文章は、何度か読み直していけばきちんと意味の通る文章になっていると思います。
私もあまり読解力はない方なので、言えることなのですが。。
誰かに?と思われる時点で、それは批判ではなく中傷に成り下がってしまう一歩になるのではないでしょうか?
関西弁、私も使う人間です。
でも、同じ関西弁でも、優しく、丁寧な響きは存在します。
これが自分のやり方だ!
そう主張される方も多いですが、できたら、見る人間が自然に読める文章を心がけたいですね。
この文章を読んで気分を害された方いらっしゃいましたら、いつでも私に教えてください。
できる限り、注意しますので。
-
- board4 - No.640
田中芳樹氏は、『何』作家なのでしょうか?
- 投稿者:大沢。
- 2001年08月31日(金) 06時05分
管理人様、皆様はじめまして。大沢と申します。
近年まれに見る大ヒットなHPですね!いわゆるオタク系・同人系とは
違って、読み応え十分でした。真摯な内容で、勉強になります。
ワタシは83年「SFアドベンチャー」誌上で、初田中体験。
その後お決まりの銀英伝にハマリ、一路田中ファンに。
しかし、銀英伝完結と共に田中ファンも完結(笑)
なぜなら、彼はもはやSF作家ではなくなったからです。
創竜伝、ワタシも好きではありません。鼻につく社会批判はともかく、
この作品のせいで、田中氏はSFから「人気」へと
身売りするはめになった・・・と思うからです。
商業ベースに乗るためには、オタク系なSFよりも
エンターテインメントへと、
転向せざるをえなかったんでしょうか。
ウン年前、少なくともワタシの周辺では、田中氏は
「若手SF作家」として、認知されていました。
SFアドベンチャーに短編が掲載されるたび、皆で
ワクワクしながら回し読みしたものです。
一体、彼に何があったかは知りませんが、現在の田中氏は、
当時の回し読み仲間からは、とっくに見限られています。
だいたい、最近の氏の本は、書店で買うのが恥ずかしい。
(こんなオヤジが読むのか・・・などと、店員のネエチャンに
思われたらどうしよぉ。)
と、いうような作品ばかりだから。
つまり、オトナが買うような作家ではなくなってしまった・・・。
別に、偏見のつもりはありませんヨ。残念なだけです。
現田中ファンは、かれを「何」作家だと思っているのですか?
ワタシはSF作家であった田中氏の思いでだけ、大切に
しまっておくつもりです。
初回から、長々とすみませんでした。
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- board4 - No.641
よくわかりました。
- 投稿者:みみりん
- 2001年08月31日(金) 14時28分
すごいですね。皆さんすごーく深く読んでいらっしゃるんですね。私の場合政治に興味が薄くて本当にまったくのファンタジー好きなので、批評していても誰のことか解っていない事も良くあるんです。おまけに無茶苦茶速読なのでストーリーは解っていても時間のことまで深く考えたことないんですよね。小説を読むのは漫画より字数が多いので漫画ほどたくさん買わなくてもすむという程度で娯楽としてしか読んでいないからかもしれないな。
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- board4 - No.642
文章と言葉のあれこれ。
- 投稿者:恵
- 2001年08月31日(金) 17時01分
こんにちわ、恵です☆
掲示板の、「田中氏を撃つ!」という趣旨から少しずれてしまうので心苦しいのですけど、わたしがしたクー助さんへの意見の内容で批判されているようなので、もう少し反論させていただこうと思います。
本当は、このような田中氏に直接関係ない話題はメールで決着をつけたいところなんですけど、反論者のどなたもメールアドレスを公開されていないので(T_T)、仕方なくこの場をお借りして反論します。興味のない方は、とばして読んで下さい、そしてごめんなさいです。
直接としては、はじめましてです、あげはさん☆
>恵さんの文章が完璧だった、とか、でんぱくさんの文章が稚拙だった、とかいうつもりはないんですが、できたら、万人向けの書き方をしてほしいと私も思いました。
>少なくとも、恵さんの文章は、何度か読み直していけばきちんと意味の通る文章になっていると思います。
まず、やや言葉足らずの文章で、一部の皆様に誤解を与えてしまったことをお詫びいたします。わたし自身としては、誤解を招いた部分は意見の枝葉であったこと(クー助さんへの批判の本筋とは別の話題でしたから)、そしてそこまで問題のある文章とは正直思えなかったのですけど、もう少し言い方に配慮するべきだったかもしれないと反省もしています。
ただ、自分の非もある程度認めた上で、ここからは反論です。
今後、わかりやすい文章を書く配慮は、もちろんしていきたいと思っています。そして、あげはさんのご意見、ふむふむと読んでいたんですが、途中で
>私もあまり読解力はない方なので、言えることなのですが。
などと言われてしまっては、今までのあなたの主張に全然説得力がなくなってしまうと思うんですけど。なぜなら、わたしは、「読解力が不足した方々」のために、文章を書いているわけではないからです。別に開き直っているわけではなく、常識的な読解力を持った他の方々からは容認してもらっているわけですし、まったく意味が通じない文章でもなかったはずですから。それこそ、でんぱくんさんの、
>ねぇ、わざとでしょ?
よりはずっとわかりやすく書いたつもりです。
あげはさんには、「読解力がある人」として、わたしの文章を批判していただきたかったと思います。でないと、わたしとしても「じゃあ、わたしの文章、一般レベルの読解力を持った人にはOKなんですね?」としか言えませんから。
>誰かに?と思われる時点で、それは批判ではなく中傷に成り下がってしまう一歩になるのではないでしょうか?
ごめんなさい、ここ、意味がわかりません。
「中傷」というのは、“根拠なく人を貶める言葉”のことです。文章の一部が理解しにくかった、というだけで(何度も読めばわかる、とあげはさんはおっしゃってくれましたよね?)、わたしの文章がどうして“根拠なく人を貶める言葉”の一歩になるんですか?
もし、それが、
>要するに、でんぱくさんのお言葉を借りますと、
>『お前かて自分に帰ってくるようなことやってるんやんか!
中傷とちがうんかい!』
>ってこと、と。
という意味で言っておられるのでしたら、読んだ人の読解力が足りない、というだけの問題です。わたしがあのとき使った「中傷 」という言葉は、あくまで一般論としての警句であって、クー助さんがされた発言への具体的な批判ではありません。
↓のわたしの文章を、よく読んでみてください。
「 批判はとても難しい行為です。批判者自身が常に自分の襟を正していないと、上記のあなたのようにすぐ自分に返ってきてしまうものですし、根拠がなければ中傷にもなりかねませんから、ね」
最後の、
“根拠がなければ中傷にもなりかねませんから、ね”
の部分は、前半部分とは切り離した言葉です。そして、どう読んでもここは「~ということをすると、~になってしまうかもしれませんよ」という警句以上のものではないはずです。
上記の文章を読んで、「いや、これはクー助さんに『お前の発言は中傷だ』、とわたし(恵)が主張している!」とまだおっしゃる方は、正真正銘、読解力の足りない方だと思いますので、もっと注意深く人の文章を読むことをお勧めします。(よく考えたら、どうしてこんな読み違いをもとに、わたしは責められてるんでしょうか?(;_;))
>関西弁、私も使う人間です。
でも、同じ関西弁でも、優しく、丁寧な響きは存在します。
あのですね……。f(^-^;;)
わたしがいつ、関西弁がNGだなんて言いました?
わたしは、こちらが公共性の高い場所であるからこそ、他者に対する礼節を守った文章でやりとりするのが、「田中芳樹を撃つ!掲示板」のやり方なんですよ、とでんぱくんさんに教えてさしあげたんです。もちろん、こう書いてるわたしの文章も、本来の自分の地の文章とは別のものなんですよ、あげはさん。そして、
「同じ関西弁でも、優しく、丁寧な響きは存在します」
というのは、完全に問題のすり換えです。
わたしが問題にしているのは関西弁ではなく、でんぱくんさんの使った、
☆「ほぼ」って何や「ほぼ」って!
☆言うとるがな!思いっきり!!
☆何を面白いと感じるかは人それぞれちゃうん?
という言葉です。
これらの言葉、はたして初対面の人に直接語りかける文章として、礼節を守っていると言えるでしょうか?
わたしはまったくそうは思えませんし、これを読んで著しく気分を害したのも事実です。使われている言葉が、関西弁かどうかなんて枝葉の問題です。試しに、標準語調に変えてみましょうか?
★「ほぼ」って何だよ「ほぼ」って!
★言ってるじゃねぇか!思いっきり!!
★何を面白いと感じるかは人それぞれじゃねぇの?
ね?礼節を欠いているのには変わりがないでしょう?(あえて、ここで使われている乱暴な関西弁を、近いイメージの言葉に置き換えてみました。もちろん、関西弁が乱暴という意味ではありませんからね、念のため)
わたしたちは、ネットのような公共性の高くてお互いの顔が見えないよう場所でやりとりをしているからこそ、お互いが最低限の礼儀やモラルも守って発言していくべきだと思います。わたしが言いたいのはそういうことですから、「同じ関西弁でも、優しく、丁寧な響きは存在します」というあなたの言葉は、関西弁に対するフォローであっても、非礼な発言をされた方に対するフォローにはなりません。また、ここであげはさんが関西弁に対するフォローだけをするおつもりだったのなら、それはわたしも充分にわきまえていますので(何度も言いますが、わたしも関西在住☆)、それも意味がないです。
>できたら、見る人間が自然に読める文章を心がけたいですね。
ここは、まったくおっしゃる通りだと思います。わたしの拙い部分もあったと思いますので、今後はなるべく反映させていこうと思っています。
>この文章を読んで気分を害された方いらっしゃいましたら、いつでも私に教えてください。
できる限り、注意しますので。
誤解のないように言っておきますが、前述の「気分を害した」というのは、でんぱくんさんの非礼な言葉に対してであり、あげはさんの意見に対してではありませんからね。
ただ、あげはさんも読み違いをされた上で意見をされている節があると感じたので、つらつらと思ったことを書かせていただきました。こちらこそ、言い方にきつい部分もあったかとは思いますが、他意はありませんのでご容赦ください。あ、そうそう、このように田中氏の話題から離れていくのはこちらの掲示板の趣旨に反していると思いますので、わたし個人に対するご意見は、今度からメールでくださっても結構です。むしろ、これ以上掲示板を使うのはよくないと思うのですが、どうでしょうか?
P.S.☆
皆様、長々と駄文を失礼いたしましたm(-_-)m。
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- board4 - No.643
反銀英伝 大逆転! リップシュタット戦役(78)
- 投稿者:不沈戦艦
- 2001年08月31日(金) 17時28分
「卿らに集まってもらったのは他でもない。タンネンベルクを、完膚無きまでに叩き潰す作戦案を練る為だ。オーベルシュタイン」
ラインハルトは、しばらくしてから、キルヒアイスのみならず麾下の提督全員を旗艦「ブリュンヒルト」に召集し、作戦会議を開始させている。オーベルシュタインが先ず立ち上がり、彼我の戦力差についての説明を行った。
「現在、我が軍の戦力は、戦闘艦艇八万二百三十三隻、兵員一千五百九十八万七千九百二十二名。これにて、オーディンに駐留する、タンネンベルク侯爵麾下の戦闘艦艇五万強の敵艦隊を、撃破せねばなりませぬ。しかも、我が軍の後背からは、おそらくメルカッツ提督が指揮するであろう十万隻強の敵艦隊が、時間的距離にて六日以内の位置にあり、前門の虎、後門の狼という状況。この状況を受けて、オーディンへの進攻を優先させるわけですので、前面のタンネンベルク艦隊を、短時日で撃破する必要が生じます」
オーベルシュタインとしては、未だにオーディン進攻には反対ではあるものの、それと参謀長の責務は別の話である。ラインハルトに予め命じられておいた通り、戦力見積もりはちゃんと行っていた。
「敵は五万、味方は八万。堅実に戦えば、負けることはない。しかし、この敵を早期に撃滅するだけでなく、更に返す刀で後背の十万の敵を討つ必要もある。そう簡単に行かぬぞ、この戦いは」
ラインハルトは、麾下の提督たちを見渡す。キルヒアイス、オーベルシュタイン、ワーレン、ルッツ、ミッターマイヤー、ビッテンフェルト、ケンプ、メックリンガー、ミュラー、そして、逃避行の末に、ようやくローエングラム軍本隊との合流がなったシュタインメッツがそこにいる。
「正直、かなりの難業と思いますな。閣下の仰られた通り、簡単には勝てる相手ではありませぬので」
ミッターマイヤーの発言は、一度ならず二度タンネンベルク侯と戦い、敗北を喫しているだけに、相応の重みがある。
「卿はそう言うが、いずれも相手が、グリューネワルト伯爵夫人を人質として誇示した上での話ではないのか?伯爵夫人のご逝去はまことに悲しむべきことではあったが、今回はそれを考慮する必要はなかろう。しかも、戦力的には我が方が上。楽々とは行かぬとも、戦術によって早期に打ち負かすことは、充分可能なはずだ」
ビッテンフェルトとしては、勝算の高い戦いだと踏んでいる。もともと攻めを信条とする、猪突提督の本領発揮と言うところだろう。
「話はそう簡単ではない。確かに、グリューネワルト伯爵夫人を人質にされていたことが原因で、我が軍は負けた。だが、敗北した理由は、そればかりとも言えない。小官が、最初にタンネンベルク侯爵と手合わせた、オーディン上空での少数兵力同士の戦いでは、ほぼ同戦力にて積極的に攻めかけてみたものの、粘り強い防戦により攻勢を逸らされてしまった。一旦離れてから再度中央突破を図ったものの、それも読まれて厚い防御陣を張られてしまい、膠着状態となってしまっている。しかも、こちらの隙を見て、大胆に兵力を引き抜いた上での逆襲まで加えてくる始末だ。今思い出しても、ぞっとするくらいだったな。また、ヴァルハラ星系外縁部会戦では、こちらの焦りを誘った上で無理な攻勢を仕掛けさせ、逆襲するに至った手腕も凄かった。最初にこちらの戦力以下を出してきたので、大したことはあるまいと高をくくってそのまま攻勢を掛けたら、更に同数の兵力を投入され、結局倍近い兵力に圧倒されてしまっている。それが原因で、我が艦隊は壊滅してしまったわけだ」
ミッターマイヤーの指摘に、ビッテンフェルトも反論はできない。実際、身を持ってタンネンベルク侯爵と戦った、ミッターマイヤーの経験を、侮ることはできなかったからだ。
「卿の経験を踏まえた上で、対タンネンベルク戦で、警戒しなければならないところはどこにある?」
ラインハルトの質問に、ミッターマイヤーは直ぐに答えた。
「タンネンベルク侯爵の戦術手腕と状況判断能力は極めて優れており、これを突き崩すのは難しいでしょう。しかし、今までの彼のパターンの鍵は、一万隻程度でまとめた高速部隊の機動的な活用、これに尽きます。指揮官は、侯爵の右腕というシュタイナー少将でしたが、キルヒアイス提督も小官も、この部隊に翻弄されてしまったわけですので、やはりこれを最大限に警戒し、対策を立てておかねばなりませぬ。この部隊を封殺してしまえば、タンネンベルク侯爵と雖も、手を縛られ、動きに苦しむことになりましょう」
ミッターマイヤーの意見に、キルヒアイスは無言で頷いている。キフォイザー星域からしばらくの間、シュタイナーの部隊に翻弄され、悩まされたことを思い出していた。
「オーベルシュタイン、そのシュタイナーという男のことを、わかりうる限りで述べよ」
ラインハルトに指名され、オーベルシュタインが立ち上がって話し始めた。
「アルベルト・フォン・シュタイナー少将、いえ、先日、中将に昇進となっております。年齢は35歳、帝国騎士(ライヒスリッター)の出身で、実家はかなりの資産家とのこと。位階は帝国騎士ですが、タンネンベルク侯の右腕の地位をすでに築き上げており、爵位を持っている侯爵配下の者たちも、それを自然に認めているとのことですので、かなりのやり手と考えてよろしいでしょう。今回の戦役では、ミッターマイヤー提督の言うように、一万隻程度の高速部隊を率いての戦いにて、戦果を挙げている様子。難敵であることは、対戦した両提督ならずとも、お解りでしょうな」
オーベルシュタインの指摘に、キルヒアイス・ミッターマイヤーの二人とも深く頷く。痛い目に遭わされているだけに、オーベルシュタインの指摘にも特に反発することもない。
「帝国騎士の階級で、タンネンベルクに重用されているという事実だけでも、能力は秀でていることに間違いはあるまい。しかし、今まではこの男のことはよく解らずに戦わざるを得なかったが、今後はそうは行かぬ。卿ら全員、心しておくように」
ラインハルトは、全員を見渡す。
「高速部隊ということは、結局は突破戦術を主体としている、ということですな。それなら、いくらでも対処はできるというもの。要は、艦列をより強力に、緻密な構成で整え、突破できる隙を無くしてしまえば良い」
ビッテンフェルトの発言に、キルヒアイスが異議を唱える。
「いえ、この敵はそう簡単ではありません。わたくしの場合では、こちらの心理的間隙を突かれた上で、予想もしない方向からの襲撃を受けてしまいました。ミッターマイヤー提督の場合でも、時間差を付けた部隊運用により、あとから高速部隊を動かす、という方法で多数の戦力を叩き付けられてしまい、敗北に至ったものです。突破のみ、と安易に考えない方がよろしいかと思われますが。高速部隊ということは、柔軟かつ機動的に戦力を運用することが可能ですし、迂回なども行ってくることができるということですから」
「それでは、こうしてはいかがでしょうか。敵の戦術だからと言って、こちらが取り入れて悪いということはありますまい。我が方も、同じく一万隻程度の高速部隊を編成し、いつでも投入できるようにしておく、というのは。敵が高速部隊を投入してきたら、こちらも同様の部隊を出して対抗する、ということで。できれば、高速部隊二隊を編成してこの敵に叩き付け、圧倒してしまうのがよろしいでしょうが、そこまでの兵力的余裕はありますまい」
メックリンガーの提案に、何人かが「なるほど」という顔をした。
「ふむ、その方法は悪くはないな。もちろん、その全兵力を予備戦力とするわけにも行かぬだろうが。それで、指揮はどなたに?」
ケンプの質問に、全員が一斉にラインハルトの方を見た。
「そうだな。任務からして、『疾風ウォルフ』ミッターマイヤー提督と言いたいところだが、そうも行かぬ。展開によっては、ミッターマイヤーにはある程度まとまった兵力の総司令官として戦って貰わねばならぬだろうからな。ロイエンタールがいない以上、それはなおさらのことだ。もちろん、これはキルヒアイスにも言えることなので、そちらも駄目だな。・・・・・ミュラー提督、この部隊は卿に任せよう。良いな?」
ラインハルトから指名され、ミュラーは頭を下げた。
「ところで・・・・短時間に敵を叩かねばならぬということですが、戦術としてはどのようなものをお考えなのでしょうか。兵力差を考えれば、タンネンベルク侯爵の方から積極的攻勢を掛けてくるとは思えないので、こちらから行動を起こす必要はありましょう。中央突破で行くのか、包囲戦術を取るのか、単純に力押しとするのか。それによって、戦い方も変わってこようというものですが」
ワーレンの発言に、ラインハルトが答える前に、ビッテンフェルトが口を挟む。
「我が黒色槍騎兵艦隊の突進力を生かし、中央突破を行うというのではどうだろうか。なあに、好機到来となれば、敵の真っ直中に突進し、艦列を食い破って四分五裂させてご覧にいれよう。その後、残敵掃討に移れば勝利は確実」
ビッテンフェルトとしては、黒色槍騎兵の突進力と破壊力には、絶対の自信を持っている。それを主役にした戦いになることを、当然望んでいた。
「いや、私としては、中央突破ではなく、包囲に持ち込むつもりだ。卿の艦隊の戦闘能力を疑っているわけではないが、中央突破だとタンネンベルクに逃げられてしまう可能性が高い。艦隊を撃破しても、奴に逃げられて後背のガイエスブルグ軍と合流されてしまっては、厄介なことになる。何としてもタンネンベルクを捕らえるか、戦死させねばならぬのだ。それより、包囲して逃げ場をなくしてしまうべきだろう」
「それでは?」
「両翼包囲だ。中央を防御力の高い戦艦で固め、機動力の高い艦を左右両側に配置し、敵の両翼を突き崩したあと突進し、一気に包囲に持って行く。包囲の輪が閉じればそれまでだ。タンネンベルクは逃げることもままならず、艦隊ごと殲滅されることになる」
両翼包囲。古代地球の第二次ポエニ戦争で、カルタゴ軍がローマ軍を撃破した「カンネーの殲滅戦」などが、これにあたる。この戦いでは、五万のカルタゴ軍が、七万のローマ軍を両翼包囲で殲滅する、という偉業を成し遂げた。中央部の重装歩兵がローマ軍重装歩兵による攻勢を支えきり、両翼の騎兵がローマ軍の騎兵を突き崩し、敵の重装歩兵の背後から襲いかかったところで、勝負はついたのだ。
「しかし、その策にタンネンベルク侯爵が引っかかりますかな。包囲戦術に気付いたところで、どこか一箇所に戦力を集中し、包囲網からの突破を図ってくるのでは、と思われますが」
メックリンガーの指摘に、ラインハルトは淀みなく答える。
「その為の、ミュラーの予備兵力だ。ミュラー提督の部隊は私の本隊近くに配置しておき、敵が例の高速部隊を活用し、どこか一点での突破を図ったところで、即座に戦場に投入する。それで、そう簡単に包囲を突破されることはなかろう。その間に包囲網を再構築し、敵を檻の中から逃がさない。そういうことだ」
ラインハルトの戦術構想は、予定通りに推移すれば、早期にタンネンベルク侯爵を敗死させることができる。問題は、何か突飛な戦術で、包囲網を崩されはしないか、ということだ。
「常識的な戦術ということで、中央の本体部に突進された場合はいかがでしょう?左右の機動より早く、中央を分断突破された場合、逆に早期に敗北する、ということにもなりかねないのでは」
ワーレンの質問に、ミッターマイヤーが答えた。
「仮の話ではあるが、両翼に二万ずつを配備したとしても、中央部は四万にはなる。確かに、、敵の全力五万が襲いかかってきた場合、若干劣勢になってしまうだろうが、だからと言って戦艦中心に組み上げた堅固な陣型を短時間で崩すことは、いかにタンネンベルク侯爵と雖も能わなかろう。その間に両翼の包囲部隊が敵を袋の鼠にしてしまえば良いわけで、その場合においては、特に問題はないのではないか、と考えるが」
ミッターマイヤーの意見に、ラインハルトは頷く。
「卿の言う通りだ。タンネンベルクは奇をてらう戦術家ではなく、むしろ奴の戦術の特徴は、常道的なものに、若干の付加を行う程度で基本的には堅実であり、それに加えて急所では大胆な兵力運用を行うところにあろう。しかし、今回は今まで我が軍の弱点として、いいように利用されていた件が存在しない。いかに奴でも、この条件ではいかさま擬きを仕掛けてくるのは無理だろう」
「弱点として、いいように利用されていた件」というのは、言うまでもなくアンネローゼが人質だったことであるが、それを敢えて指摘する者はいなかった。
「それでは、中央部は私、右翼部隊はキルヒアイス、左翼部隊はミッターマイヤーを総司令官とする。中央にはミュラー、ビッテンフェルト、メックリンガー、右翼はワーレンとルッツ、左翼にはシュタインメッツとケンプ、それぞれ総司令官の指揮下に置く。戦力配置は、先ほどミッターマイヤーが言った通りで良い」
ラインハルトの決定に全員が頷く。方針は決まった。あとは、全力で戦うのみである。
(以下続く)