- 親記事No.1726スレッドの返信投稿
- board4 - No.1823
Re:終わりと苦言
- 投稿者:Merkatz
- 2002年05月01日(水) 12時57分
>技術問題
もうはっきり言って無駄ですね。
「応用技術だから簡単だ」の域から一歩も出ないのですから、こちらが如何に事細かに反論したって無駄です。
(要はそれだけ穴があるから反論されているのだが、それを「より細分化された新たな疑問がほとんど永久機関のごとく飛び出してくるという、常に無限の回答を強いられる」などと被害妄想を抱くのだから意味が無い)
技術系でなくても、構想と実現の差は分かろうというものですが、冒険風ライダーさんにかかると、「応用技術だから簡単」となって、すべては短期間に劇的に成功するようです。
(工事指揮者が軍人だから技術的に大したことないというのも珍説だが)
>工事秘匿の問題
>これは無理ですよ。こんな論法で「数百光年単位の遠距離観測が可能」などという結論を出してしまったら
私がいつ「数百光年単位の遠距離観測が可能」などと言いましたか?
それは冒険風ライダーさんの誤読です。
私が一言も提示していない理論を勝手に作り出して、論破した気になってもらっては迷惑です。
私が再三繰り返しているのは偵察衛星を用いた観測です。
過去ログをよく読み返してください。
「数百光年単位の遠距離観測」なんて何処にも書いてありませんよ。
(観測の)イメージとしてはNASAのボイジャーとかああいうのを思い浮かべてくれればよろしい。
偵察衛星を飛ばしていることは、本編の記述にあることですので、
おそらく定期的に偵察衛星を飛ばすことは、日常の情報収集作業だったと思われます。
哨戒部隊が偵察衛星を放出していたかもしれません。
それからやはり索敵と観測の違いを理解していませんね。
もう一度言いましょう。
イージス艦のレーダーの索敵範囲を事細かに述べて、「この『観測装置』ではイラクの化学兵器工場を撮影することは不可能である」など結論付けても、
それはスパイ衛星の観測性能を否定するものにはなりませんよ。
>枝葉末節
>そして、移動要塞技術を使うことなく「要塞に要塞を当たらせる」というのであれば、
>必然的に要塞の主砲射程圏内に要塞を建造するという結論に到達せざるをえないはずでしょう。
私はそれが冒険風ライダーさんの勝手な思い込みだと言っているのですが。
なぜなら「要塞の主砲射程圏内に要塞を建造するという結論」に「必然的に」結びつく言葉が無いからですよ。
いったい何処をどう読んだら、あそこの部分からそのような考えが出てくるのか、まったく理解できません。
移動要塞の話が最後だろうが何だろうが、ラインハルトとシャフトのやり取りからは「前面」を決定付ける言葉は一切ありません。
そして前に冒険風ライダーさんが根拠にしていた
>シャフトは「要塞の火力と装甲をもって要塞に当たらせる」と言っているのですからなおさらのことです。
が、ケンプ以下に説明する時に出た台詞だと私は指摘して、根拠が間違いだと言ったのです。
況や「後半の文章」などまるでお話になりません。
ところで付け城ってご存知ですか?
敵の城を攻略する際、敵城の「前面」に拠点を築いて包囲するのです。
敵の城にくっ付けて作るから「付け」城というわけです。
さてこの場合、付け城は敵城の鉄砲などの射程内に作るのですかね?
ラインハルトが水準以上の軍事知識の持ち主である以上、要塞前面に拠点を築くことが「要塞の主砲射程圏内に要塞を建造する」という非常識で阿呆極まりない結論になるはずが無いでしょう。
よって一切の撤回はいたしません。
>いくら何でもあの反論は引用した文章全体の流れを読まなさすぎです。
繰り返しますが牽強付会も甚だしいです。
・終わりに
もうこの議論はこれにてお終い。
最後に言わせてもらいますが、その人を見下して馬鹿にする議論のやり方は反省してほしいですね。
余りに頭にきたんで、こちらもそれ相応の返礼で応えましたが、こんなのは好みじゃないですね。
奇しくも皆さん「これで終わり」とおっしゃってますけど、みんな呆れているんですよ。
正直、冒険風ライダーさんと議論するのは疲れるんですよ。
議論の中身じゃなくて、いちいち人を馬鹿にした言い方をそこかしこにして、そこに腹が立つんだけど、まあそれは議論の本筋とは無関係のことだから、できるだけ無視して本筋に集中しようと、こちらは努力するわけです。
で、その「本筋に集中する努力」で精根尽き果ててしまう。
これだけ人を馬鹿にする奴に、なんで真面目に付き合わなければならないのかと。
やればやるほど建設的な議論をしようという気が削がれてしまう。
もちろん、冒険風ライダーさんが意図的に人を馬鹿にしているということは無いでしょうが、
相手をする方はたまったものではない。
で、精根尽き果てて退いたら「俺が正しかったからだ」では何だかなあですよ。
もちろん具体的に言えとおっしゃるなら、いちいち例を引いて説明できますけど、さすがにそれは情の無いことだと思うのでやりません。
一度じっくりとご自分の文章を読み返して見られてはいかがですか?
自分がそういう言い方をされて腹が立たないかどうか。
お互いに気持ちよく建設的な議論を今後も続けたいので、あえて苦言を呈しました。
ご理解ください。
-
- board4 - No.1824
「ダゴン星域会戦」のときの自由惑星同盟の人口
- 投稿者:イッチー
- 2002年05月01日(水) 13時27分
今日、初めて「ダゴン星域会戦記」を読んだのですが、それによると宇宙暦640年に行われたこの戦いに動員された同盟軍の将兵は250万と記載されています。戦争に人口のどれくらいまで動員可能なのか私にはわかりませんが、仮に人口の1割を動員したとして当時の同盟の人口は2500万というところでしょうか。(もっと多くの割合が動員されたとすれば、同盟の人口はもっと少なくなりますが・・・)しかし、同盟建国時の人口(宇宙暦527年)は16万でした。いかに多産が奨励されたといっても、わずか100年ちょっ
とで人口が150倍以上に増えるというのはどう考えても不自然ではありませんか?宇宙暦640年まで同盟の存在は帝国に知られていなかったわけですから、帝国からの亡命者・移民による増加は考えられません。
仮にダゴン星域会戦に人口のかなりの部分が動員されたと考えれると、同盟の人口は数百万となります。しかし、それから150年ぐらいで同盟の人口は130億にまで膨れ上がるのです。その人口増加を帝国からの亡命者・移民で説明したとしても、人口数百万からせいぜい数億に過ぎなかったであろう同盟に毎年、何億もの人口が帝国から流入したら、同盟は無政府状態の大混乱に陥って自然と瓦解すると思うのですが・・・。
人口という問題からしても、銀英伝における同盟の設定はまったくおかしいと思います。(というか熱意が感じられない)
- 親記事No.1726スレッドの返信投稿
- board4 - No.1825
Re:終わりと苦言
- 投稿者:tina
- 2002年05月01日(水) 13時51分
あーらら。
このレス(特に最後の部分)は私が言いたいことずばり言ってくれましたね。
せっかく「冒険風ライダーを撃つ!」の一節としてまとめかけてたのに(笑)
まぁしょうがないです。
いや、でもホント冒険風ライダーさん書き方損してると思いますよ。
もっとユーモアまぜれば楽しくていい文章になるのに・・・。
なんかもう田中芳樹を激しく憎悪しているとしか思えないよーな感じ。
あ、あとそれから、議論って言うのは「こっちが正しい」というのを決めるだけのものではないですよね。
相手の主張にも可能性というものを認めつつ、かといって同調するわけでもなく(超難しい)
生意気な事でよこやり失礼しました。
まぁ新参者ですが「冒険風ライダーを撃つ!」マジでかいてもなんだこいつと思わずによんでおくんなまし(笑)
-
- board4 - No.1826
ヘルシング
- 投稿者:ビンス・マクマホン三世
- 2002年05月01日(水) 14時54分
いつか誰かがやるだろうと思ってたネタ
ヤン・ウェンリー、二度目のイゼルローン攻略作戦時に
諸君、私は民主主義が好きだ
諸君、私は民主主義が好きだ
諸君、私は民主主義が大好きだ
選挙が好きだ
主権在民が好きだ
思想の自由が好きだ
信仰の自由が好きだ
村で 町で 市で 郡で 州で 国で
ありとあらゆる場所で行われる民主的行為が大好きだ
選挙の日に投票するのが好きだ
私が投票した候補者が当選を果たした時には心が踊る
民主主義の何たるかを知らぬ低脳を論破するのが好きだ
論破されたあと怒りと屈辱で震えるさまを見るのは
胸がすくような気持ちだった
陸戦隊が銀帝から惑星を解放するのが好きだ
恐慌状態の新兵が既に生きたえている
敵兵を刺突しているさまには感動すら覚える
銀帝の軍を殲滅するのが好きだ
算を乱し退却する敵艦隊が私の振り下ろした手と共に放たれる
トールハンマーになぎ倒されるのも最高だ
哀れなクーデター軍を謀略で貶めるのが好きだ
己らの正義を疑ってなかったのにそれが銀帝の謀略と知らされた
時の表情には絶頂すら覚える
銀帝の軍から民間人を抱えて逃げるのが好きだ
必死で守るはずだった星星が略奪され
女子供が犯され殺されるのはとても悲しいものだ
トリューニヒトのごとき俗物の命に従うのが好きだ
後一歩で勝利を収めれるのに休戦命令を聞かなければならないのは
屈辱のきわみだ
諸君
私は民主主義を
地獄のような民主主義を望んでいる
諸君 私に従う同志戦友諸君
君達はいったい何を望んでいる?
更なる民主主義を望むか?
情け容赦無い糞のような民主主義を望むか?
鉄風雷火の限りを尽くし
三千世界の烏を殺す
嵐のような革命を望むか?
「「革命!!」」
「「革命!!」」
「「革命!!」」
よろしい、ならば革命だ
我々は満身の力をこめて
今まさに振り下ろさんとする握り拳だ
だがこの暗い闇の底で永きにわたり耐えつづけてきた我々に
ただの革命ではもはや足りない!!
大革命を!!
一心不乱の大革命を!!
われらはわずかに一個艦隊
一万間に見たぬ敗残兵に過ぎない
だが諸君は一騎当千の古強者だと私は信仰している
ならばわれらは諸君と私で総戦力
千個艦隊と一人の軍集団となる
我々を忘却のかなたへと追いやり
眠りこけている連中をたたき起こそう
髪の毛をつかんで引きずり降ろし
眼を明けさせ思い出させよう
銀帝に恐怖の味を思い出させてやる
連中に我々の軍靴の音を思い出させてやる
天と地のはざまに奴らの哲学では
思いもよらないことがあることを思い出させてやる
第二次イゼルローン攻略作戦
状況を開始せよ
- 親記事No.1726スレッドの返信投稿
- board4 - No.1827
Re:Re1808/1809/1812:反銀英伝・移動要塞を駆使したヤン逆転のシナリオ
- 投稿者:tina
- 2002年05月01日(水) 15時04分
時たまいますよね、こういう人。
「俺がもし誰々だったら関が原であんな馬鹿な事はしなかったね」みたいな感じで。
大抵の場合、よくもまぁifの話でこんなに自信がもてるなぁ、って思うことになるんですけど。
皆さん「終わりにしよう」とおっしゃってますが、私はあえてこの文章だけは突っ込みたいですね。
ツッコミ欲にかられてしまって(笑)
はっきりいってしまえば、机上の空論ですね。
このシナリオが九割方かってな推測で進んでいると感じるのは気のせいでしょうか?
きっとアンドリュー・フォークもこんな感じだったんでしょうね。
「おそれをなしてなす術を知らないでしょう」というフォークの台詞と、「いとも簡単に全滅するでしょう」という冒険風ライダーさんの文章に違いが見当たらないんですが。
<まず銀英伝7巻のイゼルローン要塞再奪取後、ヤンが最初に取るべき戦略は、イゼルローンを移動要塞に改造するための大規模工事実施と、エル・ファシル住民のイゼルローン要塞強制移住です。前者は今まで述べてきたように、イゼルローン回廊全域に多数の哨戒部隊を配置して完全立入禁止宙域とし、外部からの干渉を完全に排除できるようにします。そして後者は「来るべき帝国軍の来襲に備え、全国民を安全なイゼルローン要塞内に退避させる」という理由を公式見解として外部に説明します。
> これは別に不自然な理由ではありません。もともとあの当時のヤンの戦力では、銀英伝7巻P174でヒルダがラインハルトに進言しているように「イゼルローン要塞のみを防御するのにも不足しがちな状態」なのですから、この処置は本来ならば移動要塞の有無にかかわらず行われていなければならないものです。そしてこの大量移住措置自体が、帝国側が元々抱いているであろう「ヤンはイゼルローン要塞に戦力を集中し、籠城作戦を展開するつもりだろう」という憶測をさらに強める効果をも産み落とし、真の目的を隠匿するための手段として利用することができるという側面も併せ持っています。ただひたすら「ヤンと戦争がしたい」という妄念に取り憑かれていた当時のラインハルトなどは、ヤンの真の意図に全く気づくことなく「ヤン・ウェンリーも戦いを欲するか」などという見当ハズレな独語をのたまってくれることでしょう。>
この辺全くもって今までの議論が生かされていない気がするんですが。
さんざん皆さん技術面に対して異論を唱えてらっしゃったのに、結局出た結論は「自分が正しい、工事は簡単だ」だけなのでしょうか?
「外部からの干渉を完全に排除する」なんて軽く言ってますが、これもやっぱり「簡単」なんでしょうか?
「移動要塞の有無に関わらずやっておくべき処置」というのも違うと思います。
っていうか「回廊内だけに閉じこまらないように、エル・ファシル星系という回廊の出口をおさえて解放区とする」というのが共和革命戦略ですよね。
やっぱり移住させなかったのには意味があります。
これに対する反論もおありでしょうが、数度にわたってこういった発言をしているヤン艦隊の面々が、「エル・ファシルの住民を強制移住」なんてさせたら怪しまれない方が変なのでは。
ここも推測で「怪しまれない、気付かれない」とかってに決め付けていますが、「気付かれた場合」はどうするのでしょう。
「ラインハルトがヤンの真の意図に気付かない」などというのは、予測というよりたちの悪い願望だと思います。
<そして要塞の建造を急がせる一方で、水面下の謀略活動も積極的に行います。表向きにはロムスキーらエル・ファシル独立政府首脳部をひたすら前面に押し立てて帝国側と時間稼ぎの交渉を行わせつつ、裏では地球教・フェザーン勢力と連絡を取り合い、秘密同盟を締結するのです。
(中略)
> あと、できれば同盟国内に自分達の手足として働くレジスタンスをいくつか結成させ、水面下で反帝国活動を行わせます。これはボリス・コーネフ辺りに担当させるのが適任でしょうか。>
これもどなたかが反論していらっしゃったような気が・・・。
これまた「地球教は脅迫に素直に応じる」という推測、願望ですか。
というよりそれ以前に、「フェザーンの陰謀勢力や地球教と手を組んでまでして勝つ」という事になんの意味があるのでしょう。
冒険風ライダーさんの戦略によれば、移動要塞があれば帝国にかてるわけでしょう?
わざわざ後に攻撃されるようなウイークポイントを作る必要がないと思いますが。
特に地球教など、サイオキシン麻薬づけの狂信者達と手を組むなんて、そんな策を使ったらそれこそ「民衆が納得するはずない」ですよ。
ヤンは、「どんな手を使っても勝ちたいだけ」ではないはずです。
だからこそ同盟を捨てたわけですから。
<そして移動要塞が完成し、全ての準備が整った時、いよいよ行動開始です。と言っても、いきなり同盟領内に進出してヤンの提唱する「共和革命戦略」とやらを行うわけではありません。まずは反対方向、すなわち帝国本土方面への侵攻を行うのです。
> 当時の旧同盟領と帝国本土に配置されている戦力を検証してみると、実は圧倒的に旧同盟領に置かれている戦力の方が多いんですよね。当時はイゼルローン回廊帝国本土側出口にメックリンガー率いる1個艦隊、フェザーンにワーレン率いる1個艦隊しかそれぞれ配置されておらず、残りの諸艦隊はラインハルト親征の下、全て旧同盟領側に集結していました。ならばまずは移動要塞を使って、守りの薄い帝国本土側のメックリンガー艦隊を奇襲するのが筋というものです。移動要塞の存在が外部から完全に秘匿できれば、戦力的にも劣っているメックリンガー艦隊は最悪の形で機先を制され、いともあっさりと全滅を余儀なくされてしまうことでしょう。
> その後イゼルローン移動要塞は、そのままヴァルハラ星系・惑星オーディンへの侵攻を開始します。目的は帝国要人の確保、特にラインハルトの実姉であるアンネローゼ・フォン・グリューネワルト大公妃殿下を捕縛することです。そして、その戦略をこれみよがしに全銀河に向けて見せびらかすように行動するのです。>
メックリンガー艦隊をいとも簡単に全滅させるとはすごい。
それにしてもアンネローゼを人質に取るというのは、成功すれば確かに有効な戦略ですね。成功すれば。
それよりも私は、ヤンがオーディンに向かっていると聞いたラインハルトが逆上して、「要塞破壊」を行う可能性のほうがよっぽど高い気がしますが。
「移動要塞」がいとも簡単にできるわけですから、「小惑星爆弾」なんてもうとても簡単ですよね。
しかもまとまった兵力がいるわけではない。
イゼルローン回廊にとどまっていれば、ラインハルトの性格・目的上発動する事がなかった「要塞破壊」が実行にうつるわけです。
これの有効性については冒険風ライダーさんも語っておられます。
そして、イゼルローン要塞は迫りくる無数の小惑星によって破壊され、ヤン艦隊は根拠地と兵力の多数を失い、エル・ファシルの政府も解体され、かくしてめでたく民主主義の芽は完全に消えてなくなるわけです。
アンネローゼ云々以前に、移動要塞を実現するとラインハルトが「要塞破壊」を行ってくる確率が飛躍的に増えるという事です。
他にも、要塞のワープなどはかなり危険性が高い、という感じで銀英伝にも描写されています。
帝国は失敗しても大打撃ではありませんでしたが、ヤンは失敗したらもう打撃どころか一貫の終わりです。
これほど民主主義の芽が消えてなくなる危険性も高い賭けのような戦略を、あえてヤンがするとは思えません。
技術や政治面など、一つ一つの点に関しては確かに移動要塞を実現できる可能性もありますが、これだけ色々な点で危険性が集まったら、「移動要塞戦略を取らない」立派な根拠になるのではないですか?
<当然ラインハルトを含めた帝国首脳部は驚愕し、特にラインハルトは激怒しながら、時間稼ぎのために外交交渉に赴いていたロムスキーらエル・ファシル独立政府首脳部を激しく詰問した挙句、怒りに任せて彼らを一方的に処刑してしまうことでしょう。完全に虚を突かれ、回廊内に閉じこもる敵を余裕たっぷりにゆっくりと料理するどころか、一転して帝国本土を敵に蹂躙されてしまう事態に陥り、しかも姉が人質に取られるかもしれない危機にまで直面する羽目になったラインハルトにしてみれば、ロムスキーらは自分達を陥れた最大の主犯格な上、彼ら以外に自分の怒りをぶつける相手がいないわけなのですから、周囲がいくら反対しようが、感情の赴くままにロムスキーを処刑する道を選ぶことでしょう。
(中略)
> 後は「イゼルローン移動要塞の無限の自給自足能力」および「ラインハルトの弱点であるアンネローゼ」という「2つの切り札」を巧みに使いながら全銀河をひたすら長躯しつつ、各地に分散配置された帝国軍を各個撃破し、帝国を政治的にも経済的にも軍事的にも徹底的にボロボロの状態にした上で、帝国に対して自分達に有利な和平を申し出、和平か破滅かの二者択一を帝国側に強要するだけです。>
ここからはもうあまりに推測や願望主体で論が進んでいるため、まともに反論する気さえ起こりません。
なんというか、うまくいったらいいですね、という感じです。
<どうです、移動要塞を駆使した私の戦略構想は?>
なんか本当に口調がフォークみたい(笑)
<まあ実際にはここまで上手く行くかどうかは分かりませんし、賭けの要素が全くないわけでもありませんけど>
ってか九割方賭けですね。
<すくなくとも銀英伝本編における「住民を残したままエル・ファシルを無防備状態にした上で、イゼルローン回廊で終結の当てがない防衛戦を、しかもイゼルローン要塞の主砲と外壁に頼ることなく延々と展開し(回廊の戦いでイゼルローン要塞は一度たりとも戦闘に参加しておりません)、最終的にラインハルトの私的感情にすがる形で和を請う」などという、勝算皆無かつあまりに絶望的なヤンの構想よりははるかにマシなシロモノでしょう。>
確かに「成功すれば」はるかにマシでしょうね。
ヤンの構想が絶望的な面をもっていることは認めますが、それでもなお「よりまし」だったのではないでしょうか?
<しかも上記における私が立てた戦略構想は、全てあの当時のヤンが知りえた情報を基にして立案したものですから、これを当時のヤンが行おうと思えば決して実現不可能なシナリオではなかったのです。
> にもかかわらず、実際に銀英伝本編でヤンが採用した戦略はあんな愚劣なシロモノでしかなく、しかもそれでさえ数々の信じられないほどの僥倖に恵まれたにもかかわらず、最終的にヤンは地球教に暗殺されてしまったのですから、本当に救いようもないほどにバカな話としか言いようがないではありませんか。>
最後に、冒険風ライダーさんにある人物の言葉をお送りいたします。
うろ覚えですが(笑)
「右か左か、というのはナルサス流ではありません。右へ行ったらどうなる、左へいったらどうなるという所まで考えて、戦略をねるのです」
あまりご自分の定規だけで全てが考えられると思われないほうがよろしいのでは?
- 親記事No.1726スレッドの返信投稿
- board4 - No.1828
Re1820/1822:燃料問題と反銀英伝
- 投稿者:冒険風ライダー
- 2002年05月01日(水) 16時56分
>Zeroさん
<マル・アデッタ星域会戦の際、「エネルギーが尽きた」という
表現があります。
会戦自体は確か1日で集結しました。
つまり、無補給であれば艦船に搭載されるエネルギーは高々
それだけの内に使い切れるといえるでしょう。
勿論、この際、エネルギーは移動用の他に攻撃用にも使われ
ると思いますが、だからといって何ヶ月もの航行に耐えうる
エネルギー変換効率のよいエンジンを作れる技術があるのに、
攻撃用に使用すれば一日でなくなるというのはあまりにも
アンバランスだと思います。>
「艦船に搭載されるエネルギー」が色々とごちゃ混ぜになってはいませんか? 宇宙航行に必要な推進機関に必要な燃料の問題と、艦船の攻撃能力はそれぞれ別個に扱うべき問題でしょう。
あの戦いで同盟軍が「エネルギーをつかいはたした」(銀英伝7巻 P152)と書かれているのは、艦船の燃料が力尽きたわけではなく、帝国軍に対して数的劣勢を抱えていた同盟軍の戦線が伸びきってしまい、いわゆる「攻勢終末点」に達してしまったことを比喩的に表現したものでしょう。これは前線が著しく拡大しすぎて前線の維持が困難となったり、艦船を動かしている将兵の疲労度が著しく蓄積されたり、武器弾薬が欠乏し始めたりとかいった現象を指すのです。この類の表現であれば、バーミリオン会戦や回廊の戦いにも同じような描写があります。
で、肝心の燃料の問題はと言うと、その「エネルギーが力尽きた」はずの同盟軍残存艦船が脱出の道を探っていたり、ビュコックの旗艦を中心に執拗な抗戦を続けて味方の脱出を援護したりしているわけですから、この状況に至っても艦船の燃料は全然力尽きてなどいないわけです。もし本当に艦船の燃料が力尽きていたならば、同盟軍の艦船はそもそも逃げることすらも不可能な状態に陥ってしまっていたことでしょう。
それに銀英伝世界の艦船には、イゼルローン要塞と同じように内部に核融合炉を保有していますから、余程の事態でも起こらない限り、一応燃料を必要とするらしい推進機関はともかく、艦船の動力エネルギーが力尽きることはほとんどありえないでしょう。ただ、それをもってしても将兵の疲労度と武器弾薬の問題は如何ともしがたいからこそ、あのような描写が出てくるわけです。
これで銀英伝世界における艦船の燃料の問題を語るのは無理があるのでは?
<普通に考えて、エネルギー補給は必要で、通常艦隊には補給艦
が随行し、その運用が確立しているから問題がある場合以外に
特に記述はしないし、作品中にその「問題がある自体」が発生
しなかっただけと考えた方が自然ではないですか?
戦艦の移動エネルギーは、食料・弾薬などと違って作品表面に
出しづらいから、あえて表面にださなかっただけでしょう。>
いえ、銀英伝世界に限らず、移動手段としての蒸気機関が実用化された近代以降の世界では、むしろ「移動エネルギーの補給問題」こそが最も必要不可欠かつ重要な問題として認識されているのですけど。以前にも燃料補給の例に取り上げた真珠湾攻撃もそうですし、そもそもあの銀英伝世界の宇宙空間で艦船の燃料が欠乏してしまったら一体どういうことになると思います? 周囲を海に囲まれた絶海の孤島で救援もなく立ち往生する以上の恐怖が襲いかかってきますよ。
後方からの補給が完全に途絶していたアムリッツァ会戦時の同盟軍などはもっと悲惨でしょう。たとえ食糧や武器弾薬が力尽きたとしても、燃料さえ健在であればすくなくとも逃げることはできるわけですが、燃料が尽きればそれすらもできなくなるのですから。しかも敵国領土の真っ只中でそのようなことになれば発狂する将兵すら出てきてもおかしくはありません。敵に「自分達を好きにしてくれ」と言っているようなものなのですからね。だから本来「補給の問題」でまず真っ先に論じられなければならないのは移動エネルギー関連の問題でなければならないのです。
にもかかわらず、それが銀英伝世界では全く語られていないからこそ、私としては、
<「燃費問題に対して、技術的解決がなされている場合」>
↑というのを想定せざるをえなかったんですよね。そうでないと、同盟史上最初にして最後の(愚劣な)遠征となった帝国領侵攻作戦時に、その膨大な距離に配慮した「移動エネルギーの補給問題」が全く語られていない理由が説明できないですし、アムリッツァ会戦時にヤンが燃料問題について全く考えることなく食糧の問題ばかり考えていた理由や、最後まで戦場に残って殿を勤めながら、燃料の欠乏に全く遭遇することなく悠々と帰還できた理由も説明できません。
以上のことから「銀英伝世界における艦船の航続距離は、長距離遠征の際にも全く問題にならないほど長い距離を誇っている」が私の結論となるわけです。
<それに、僕が気にしているのは「軍艦が宇宙を航行する際の燃費」
ではなく軍艦に比して何万倍という質量を有しているであろう
「移動要塞の燃費」です。
また、再三書いていることですが、「エネルギーの再蓄積」の
問題です。使ったものは貯め直さないといけません。>
いえ、私があえて「軍艦が宇宙を航行する際の燃費」を取り上げたのは、軍艦(この場合は巨大戦艦)で使用するエンジンも移動要塞に使用するエンジンも、基本的には同一のものを使っているからでしてね。だから「軍艦が宇宙を航行する際の燃費」が軽ければ、たとえ移動要塞の推進で何倍もの燃費が必要になったとしても、掛け合わされる元数字が低い以上、必然的に移動要塞の燃費も軽くなるという道理ですから、それに合わせて出してみたまでのことです。
また、同じエンジンを使っているのに、出力にそれほどの格差が存在するのかとも思いましたからね。確かに巨大戦艦に比べれば出力を常にフルパワー状態にしなければならないでしょうから通常よりも燃費は食うことでしょうが、最大出力に格差が存在せず、しかもそれで移動要塞が航行できている以上、せいぜい数倍のレベルで収まる範囲内ではないかとも考えたのですが。
まあこの辺りは移動要塞の詳細な実態がなかなか分からない以上、いつまで議論して平行線であることは確かに間違いないでしょうね。お互いに一定の結論が得られたところで、この件に関しては私の方も退くことにしましょうか。
>はねだみずきさん
<移動要塞は確かに戦術的には無敵レベルの兵器でしょうが、所詮「点」(一星系)を制圧できる能力しかありません。「無限の補給能力」もその恩恵を受ける艦隊兵力があってこそ生きる要素でしょうが、ヤン側にはその艦隊兵力が欠けています。
そして、艦隊が無ければ幾つもの「点」とそれを繋ぐ「線」(補給線)を維持し、面(領土)を制圧する事ができません。
と言う事は、イゼルローン要塞がいるうちはその星系を完全支配下におけるでしょうが、要塞がいなくなれば帝国軍はすぐにその星系を奪還できる訳です。一時期一つの星系を確保しうるくらいの能力しかない兵器で、帝国軍が有する圧倒的優位を覆せると考えるのは楽観的過ぎではないでしょうか?>
星系を支配下に置く必要などないのですよ。自給自足能力を持つ移動要塞を根拠地として補給の必要が全く存在しないのに、わざわざそんなことをしなければならない理由などどこに存在すると言うのでしょうか?
序盤戦でオーディンを制圧するという策も、目的はあくまでもアンネローゼをはじめとする帝国要人を人質に取ることにあるのであって、その目的が終わったらもうオーディンに固執する必要などありません。惑星オーディン内に存在する重要な軍事拠点や生産拠点を全てトゥールハンマーで徹底的に破壊し、とっとと移動するのが筋というものでしょう。
件の私の構想は、銀英伝5巻のバーミリオン会戦序盤戦でヤンが行った「正規軍によるゲリラ戦」を、今度は全銀河規模で、しかも移動要塞という巨大戦力兼無限補給基地を徹底的に活用することで逆転を図るというものですから、実のところ領土などあったところで却って邪魔なだけなんですよね。銀英伝5巻でミッターマイヤーとロイエンタールが行った「ハイネセン襲撃による降伏勧告」のような戦法が行われてしまう危険性がありますし。
だから移動要塞を駆使した作戦は、基本的には「帝国の重要拠点に対する無差別破壊活動」を主軸に据えて行われることになります。現代の感覚で言えば「戦略爆撃」に近いものとなるでしょうか。
そして帝国全土でこのような戦法を駆使していけば、
<逆説的な話ですが…戦わなければよろしい。要塞が来たらすぐに逃げるのです。戦略的要地が取られれば痛手かもしれませんが、致命傷を負うほどの事はないでしょう。要塞さえいなくなればすぐに取り返せるんだし。>
↑といった戦法を帝国側が使うこともほとんど不可能となってしまいますね。際限なく繰り返される帝国領内の戦略爆撃を放置すれば、国民の間から現帝国政権に対する強烈な不信感と怒りが湧き上がってきます。平民階級の圧倒的な支持を政権基盤としているラインハルトにとって、これは強烈な打撃とならざるをえないでしょう。
しかもバーミリオン会戦前哨戦におけるヤンの艦隊がそうだったように、この移動要塞は神出鬼没で、どこに現れて攻撃を仕掛けてくるのかが帝国側には全く予測できない(先制攻撃の主導権は全てヤン側にある)ため、
<それに、イゼルローン要塞が無敵を誇ったのはイゼルローン回廊と言う特異な地形が極めて防御側有利だった事と、「破壊より占領」が重視された政略的要求からではなかったですか?回廊外に出れば地形的優位を自ら捨てる事になる上、この時点ではイゼルローンを破壊したくないと言う制約は無くなっているはずですから、どこかの星系に現れたところを大軍で包囲し、四方八方から小惑星爆弾でも投げつければイゼルローンを粉砕する事は容易だと考えますが。>
<そうやって相手の攻撃をすかしながら、せっせと小惑星爆弾や無人特攻艦などの「攻城兵器」を整えて、十分な準備が出来次第、要塞の現在地に攻撃を仕掛けるのです。>
↑という戦法も取ることができません。このような包囲作戦を行うためには、何か移動要塞を誘き出す策を考えなければならないのですが、しかしこれもバーミリオン会戦時のような「首都攻撃による無条件停戦命令でヤンの抗戦を断念させる」といった策が取れない以上、かなり厳しい状況となることは間違いないでしょう。この条件では余程敵味方共に度肝を抜く策でも立案されない限り、帝国側による移動要塞の捕捉殲滅は不可能に近いです。
それから、いくらイゼルローン回廊の「狭さ」を利用したところで、圧倒的大軍に囲まれて苛烈な攻撃を続けられれば、「回廊の戦い」の戦闘過程自体が示しているように、どれほど敵にダメージを与えたところで、最終的には数に押されて敗北するのがオチですよ。それが「結果的に」救われたのは、何度も言うように「ラインハルトの病」が「たまたま」再発したことによって帝国軍に行軍停止が命じられたからであって、ヤンの智謀の功績でもイゼルローン回廊の地形的有利のおかげでもありません。「当時のヤンは類まれなほどに運が良かった」ただそれだけのことです。
あと、小惑星爆弾を使った要塞破壊に関しては、むしろ固定要塞の方がはるかに危険でしょう。移動要塞ならばその機動力を使って小惑星爆弾をかわすことも不可能ではありませんが、固定要塞にそんなことはできないですから。むしろ私としては、このような小惑星爆弾のような戦術に対抗するためにも、移動要塞は推奨すべき存在だと考えたくらいなのですけどね。
<アンネローゼが人質にされて致命傷を負うのは「ラインハルト」であって「帝国」ではないと思います。仮にアンネローゼが人質にされた場合、ラインハルトには3つの選択肢があります。
(1):アンネローゼを見捨てる
(2):アンネローゼを救出するために特殊作戦を実施する
(3):アンネローゼを助けるためにヤンに従う
(1)や(2)の成功はその時点でヤンが最大の切り札を失う事を意味し、彼の破滅に繋がります。
(3)の場合、ラインハルトは失脚を免れないでしょう。「銀河統一の大義」を姉と引き換えにするような坊やについていく人間はキルヒアイスくらいのものでしょうし。
ただ、その後に登場する指導者(双璧のどちらか?)は人質を取るような「テロリスト」であるヤンに対して徹底的な強硬策でのぞむでしょうから、移動要塞以外に頼るべき物の無いヤンの最終的な敗北(しかも原作より悲惨な)は免れないかと思います。>
あの当時の「ラインハルト」と「帝国」はほぼ一心同体の存在ですよ。後継者が存在しなかったあの当時のラインハルトが死ねば、ローエングラム王朝は完全に崩壊してしまい、将帥の軍閥による内戦が勃発する可能性すらあるでしょう。
それから「3つの選択肢」に関しては、まず(1)はラインハルトの性格からして不可能でしょう。それができるような性格ならば、そもそもラインハルトはゴールデンバウム王朝を滅ぼしてなどいないでしょうし。(2)も至難の業ですね。神出鬼没の移動要塞を掌握するだけでも困難な話なのに、そこに潜入してなおかつ救出・脱出までするというのは、ほとんど神業的な作戦立案・実行能力を必要とします。救出ではなく暗殺(この場合、実行するのは多分オーベルシュタインでしょうが)を実行するとしても、移動要塞の内部潜入自体が容易ではないのですからこれも簡単には行かないでしょう。
(3)はどうでしょうね。これを行った場合、柔弱なラインハルトに対してロイエンタールが叛旗を翻すというのが一番ありえそうな展開ですが、この場合、ロイエンタールはむしろ「共通の敵であるラインハルト」を打倒するためにヤンと同盟を組みそうな気もします。ロイエンタール単体の戦力だけでは、ラインハルトを打倒することはできないでしょうし、彼にとってアンネローゼなどどうでも良い存在でしかないでしょうから。
返答としてはこんなところでしょうか。