4代目掲示板過去ログ

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投稿ログ110 (No.1918 - No.1931)

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board4 - No.1918

Re:キルヒアイスが生きて、ラインハルトが死んだら?

投稿者:佐々木公彦
2002年05月20日(月) 13時48分

> > キルヒアイスは基本的に欲のない人間ですしね。当面はトップに立って、混乱を静めるかもしれませんが、その後は隠遁生活に入る可能性は高いと思います。ただし、世間が彼を放って置かないでしょうね。危険要因として暗殺されるか、ロイエンタール体制に不満を持つ連中に、担ぎ出されるか。いずれにしても平穏無事とは行かないのでは。
>
> 同格の君主が並立するロイエンタール・ミッターマイヤー体制をオーベルシュタインはどう思うでしょうか?彼のNO2不要論からすれば、キルヒアイスをラインハルトの後継者に押し立てて他の提督をキルヒアイスの下に置いたほうが望ましいのではないでしょうか?それにラインハルト元帥府の提督たちは自分たちと同僚だったロイエンタール・ミッターマイヤーの支配を受け入れるでしょうか?

ロイエンタールとミッターマイヤーの間にハッキリ差を付ける必要があります。
あくまで支配者はロイエンタール。
オーベルシュタインは補佐、ミッターマイヤーは中間管理職。
ミッターマイヤーなら受け入れると思います

ラインハルトが居ないのなら、宰相閣下に殺されるか、ロイエンタールに賭けるかどちらかでしょう。

あと、幼帝保護はロイエンタールが行う、まずミッターマイヤーをオーディーンに派遣して制空権を確保させた上で、ロイエンタールが保護をする。
これでロイエンタールとの序列差がハッキリするでしょう。

銀英伝の中で将の将たる人物は、ラインハルト、ロイエンタール、メルカッツ、ルビンスキー(ルビンスカヤでもOK)このくらいでしょう。

ヤンとトリューニヒト、ブラウンシュバイクは資格なし。
キルヒアイスとミッターマイヤーはやる気なし。
と、思います。

あと、ユリアンは10年早いって事で。

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board4 - No.1919

Re:キルヒアイスが生きて、ラインハルトが死んだら?

投稿者:Merkatz
2002年05月20日(月) 15時25分

私はキルヒアイスもまたラインハルトが死んだら腑抜けになってしまうと思います。
あの二人は「二人で一つ」という存在でした。
だからこそラインハルトはあそこまで逝っちゃったわけですが、同様に程度の差こそあれ、キルヒアイスもラインハルトが死ねばすべてのやる気を失うと思います。
さらに正史のようにアンネローゼが活を入れることもないでしょう。
馬(ラインハルト)は御者(キルヒアイス)が居なくても走れますが、御者は馬無しでは走れません。
そのことが分かっているからこそ、アンネローゼはラインハルトに活を入れましたが、キルヒアイスには入れないでしょう。
正史の逆になった場合、キルヒアイスはすぐに隠居、アンネローゼもそれを止めない。
ひょっとしたら二人一緒にどこぞの辺境に隠棲するかも。
指導者亡き帝国は大規模な内乱へ・・・というところでしょうか。

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board4 - No.1920

Re:謝罪

投稿者:モトラ
2002年05月20日(月) 17時08分

> すいません、調子に乗りすぎました。
> 以後はこのような事の無いように気を付けて書きこみたいと思います。

いや、面白かったッスよ(^^)

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board4 - No.1921

Re:キルヒアイスが生きて、ラインハルトが死んだら?

投稿者:はねだみずき
2002年05月21日(火) 13時54分

ちょっと思ったのですが、ラインハルトが即死せず、死ぬまでに遺言を残す程度の時間はあったとすればどうでしょう。

「キルヒアイス…おれはもう駄目だ。代わりにお前が宇宙を手に入れてくれ」
「何をおっしゃいます、ラインハルトさま。わたしにはそんな器量はありません」
「キルヒアイス。おれは死ぬのだ。死んで行く友の頼みを断るなど無粋極まりないぞ」

…と言うようなやり取りが二人の間にあれば(マヴァール爆)、無欲なキルヒアイスも自主的にラインハルトの後継者たらんとするかもしれません。
って、カルマーンとリドワーンの最後の会話ってこれで合ってましたっけ?

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board4 - No.1922

どうしても言いたかったんです。

投稿者:はねだみずき
2002年05月21日(火) 14時00分

え~、いったん移動要塞談義からは撤退を表明したのですが、どうしても言いたい事ができたので発言させて頂きます。

まず、「考察シリーズ」まで書いている冒険風ライダーさんが、無限自給問題に関してだけ、やたらと「原作の記述」を重視しているのは何故ですか?
考察シリーズで「創竜伝」の記述を「現実に即して」批判しておられる貴方なら、「要塞に無限の補給能力がある」としか読めない「銀英伝」のいい加減な科学知識・描写もまた、「現実に即して」批判するべきではないですか?
現実には有り得ない「140ミリ砲搭載の戦車」や「謎のバルカン砲搭載戦闘ヘリ」がアウトなら、やはり現実には有り得ない「無限の補給能力を持つ要塞」もアウトにすべきです。「作中描写の現実に即した批判ないし批評」が「創竜伝」では良くて、「銀英伝」では駄目だと言うのは、貴方が嫌って止まない「ダブルスタンダード」ではないのですか?

そもそも、要塞風ライダーさんの論の進め方はヘンですよ。「銀英伝世界において補給は必要である」と言うのは作中にも再三書かれている「定説」です。「要塞は無限に自給できる」は作中の描写を読み限り、確かにそう判断できなくも無いですが、あくまでも「仮説」に過ぎません。
そして、「仮説」が「定説」になるには、提唱者以外の人間の検証を通じて、誰もが納得できるだけの説得力を持たなければなりません。「要塞無限自給説」はいまだ定説とは言いがたいでしょう。
その「仮説」でしかないものを、最初から「定説」のごとく振りかざし、作中人物をアホだ愚かだと決め付ける冒険風ライダーさんの物の言い方は、こう言っては難がありますがまっとうな物とは思えません。「真珠湾攻撃で空母を探して撃沈すべきだった。それをしなかった日本軍は愚かだ」と事情を斟酌せずに決め付けている半端な軍事マニアと似たり寄ったりの陳腐な物言いです。
何か失敗がおきた事を検証する場合は、まず「何故その手段をと“ら”なかったのか」を批判するのではなく、「何故その手段をと“れ”なかったのか」を探る方が優先されるべきだと思います。

親記事No.1726スレッドの返信投稿
board4 - No.1923

Re1916/1922:まとめてレス

投稿者:冒険風ライダー
2002年05月23日(木) 15時09分

>Zeroさん
<まず、「イオン・ファゼカス号」に「移動要塞論」と同じエンジン
設置パターンが用いられている訳でもないです。
技術的に可能性があるのは「ワープ及び、通常航行エンジンの大質量
物体への使用」であって「複数基のエンジン同期連動使用」ではありません。>


 こんなの作中設定から逆算して簡単に推測できるのですけどね。直径40~45㎞・質量40兆トンのガイエスブルク移動要塞ですら、12基のワープエンジンおよび通常航行エンジンが必要だったのですから、それよりもはるかに巨大な体積と質量を誇るイオン・ファゼカス号には、当然その巨大な物体を推進させられるだけの超大出力エンジンないしは大多数エンジンの同期連動使用が必要になることは確実でしょう。そして、あのイオン・ファゼカス号を動かすことが可能な「超大出力エンジン」なるものが存在するのであれば、それは当然移動要塞にも応用できることになってしまい、エンジン同期連動方式を用いた移動要塞技術そのものが必要なくなり、作品設定が倒壊してしまうのですから、イオン・ファゼカス号の宇宙航行方法は必然的にエンジン同期連動方式に落ちつかざるをえなくなってしまうわけです。
 そして、シャフトの移動要塞技術もこれをヒントにして得られたものであるという裏設定でもオマケにつけておけば、銀英伝3巻でなぜ移動要塞技術がああも簡単に実用化できたのかという理由の説明にもなって一石二鳥でしょう。
 そもそも、銀英伝世界における宇宙航行事情に質量問題が存在すると述べてきたのはそちらの方でしょう、だから私は質量と体積を計算してイオン・ファゼカス号がイゼルローン要塞やガイエスブルク要塞よりもはるかに巨大な存在であることをも立証し、それが航行自体は何ら問題がなかった事実を示すことで、そちらが提示した質量問題とやらを完全に消滅させたわけです。それを無視して論を展開されては困りますな。


<しかも「イオン・ファゼカス号」にワープ・エンジンは搭載されて
いたのでしょうか?
「イオン・ファゼカス号」の運用に問題がないのであれば、わざ
わざ「恒星間宇宙船」を造る必要がありません。また、追跡を振り
切るのに苦労した記述があることからもワープ航行したとは考え
づらいですね。>


 イオン・ファゼカス号の運用問題に関しては、前回の投稿で私が引用した文章の中にきちんと説明されているではありませんか。「船体のドライアイスが長期の航行では船内内部の熱によって気化する懸念がある」って。それがイオン・ファゼカス号の限界なのであって、だからこそ件の共和主義者達は、どこぞの無名の惑星地下に身を潜めて恒星間宇宙船を建造したのです。作品中ではっきりとそう述べているのですから、素直にそれを信じたらいかがです?
 それから、仮にも「長征一万光年」を帝国暦164年~218年の約54年で終結させたからには、たとえ旧型の短距離ワープレベルであったとしても、ワープ技術自体は搭載されていたと考えるのが自然でしょう。銀英伝2巻のバザード・ラム・ジェット・エンジンの例が示している通り、銀英伝世界における通常航行エンジンは「光速の壁」を越えることができないようですから。第一、敵側がワープを使えるのにこちらが使えないのでは、捕捉されたらその時点で一巻の終わりで、そもそも逃げ切ること自体不可能としか言いようがないと思うのですが。


<バサード・ラム・ジェット・エンジンを使って星間物質を取り込み
ながら航行したから、燃費に関しては問題がなかっただけではない
でしょうか?
只、「このエンジン技術が要塞移動に適用できるのでは」という意見
も出そうですが、このエンジン技術の特性がよく分からないし、戦艦
の通常航行エンジンに使用されていないという状況から、何かしらの
不具合(制動に問題があるとか、複数連動に問題があるとか)が考慮
されます。
可能性として高いのが「初動が遅い」のではないかと勘ぐってます。
で、「イオン・ファゼカス号」はこの対策に使い捨てロケットブース
ターか何かを使ったかと・・・>


 すいませんが、要塞よりもはるかに質量も体積も巨大なイオン・ファゼカス号を「燃費を無視して」動かせる技術が存在するのであれば、それよりも格下の存在でしかない要塞ならば、なおのこと簡単に「燃費を無視して」動かすことができるばかりか、そもそも宇宙航行に関して質量はあまり重要な問題ではなくなってしまうという論理に何故気づかないのですか? イオン・ファゼカス号の「対策」とやらは移動要塞にも当然応用できてしまいますから、この論には全く意味がありません。
 ちなみにバザード・ラム・ジェット・エンジンとは、星間宇宙船の前方に星間物質(主に水素)漏斗状収集用のフィールドを広げ、そこから入ってくる物質をすくい上げて原子力エンジンの燃料にするという方式で推進するもので、銀英伝世界では航行用エンジンのひとつとして数えられています。


<次に、「恒星間宇宙船」ですが、これは5千人乗りのかなりの大型船
ですが、「複数基のエンジン同期連動使用」したという記述はありません。
これは却って、宇宙船用大型のエンジンが存在したという仮定に繋が
ると思います。>


 イオン・ファゼカス号の超巨大性を無視して「宇宙船用大型エンジンの有無」を云々しても意味がないでしょう。第一、そのようなエンジンの存在は銀英伝の設定に抵触しかねないと前にも繰り返し述べたとおりです。
 エンジンの運用に関しては、12基とはいわないまでも2~4基ほどの小規模な連動エンジンを使っていると考えたほうが自然でしょう。「エンジンはひとつしか使ってはいけない」という規則などどこにも存在しないのですし、「スタートレック」などには実際そういった設定もあるらしいんですよね。ガイエスブルクの12基同時稼動は、それが12基とあまりにも多かったから問題になったのであって、2~4基クラスの同時連動であれば前例もたくさん存在していた可能性は充分に考えられることです。またこう考えれば、ガイエスブルク移動要塞のエンジン連動がそれほど技術的な困難もなく成功した理由も説明可能でしょう。それこそ「既存技術の応用」で何とかなるわけですから。
 またこれだと、1基辺りのエンジン出力を高くする必要なしに大出力を獲得することもできますから、結果的に燃費を節約できる可能性もあります。


<「再生産・蓄積速度」については、制限があると考えた方が自然です。
アルタイル星系が何処にあるかは分かりませんが辺境でしょう。
想像するなら、イゼルローン回廊に比較的近い星系だと思われます。
そこを抜け、ハイネセンに到達するまで掛かった時間「50年以上」と
いうモノを考えてみてください。勿論、帝国から隠れながらや、手探り
状態で進んだせいもあるでしょうが、ヤン達の時代における航行速度
(ハイネセン~イゼルローンで一ヶ月程)と比較すると差がありすぎます。
これは、時代による技術の差、航行技術もですが、エネルギーの再
生産・蓄積速度の問題があったからこそではないでしょうか?
ここはまた、冒険風ライダーさんは否定されるでしょうが、大出力
エンジンであればエネルギー消費も激しいでしょう。その再蓄積に
かかった時間も加味されていると考えた方が自然ではないですか。
「長征」には確実な自給自足能力は必要ですが、極端な話し「食料生産
さえ滞る事が無ければ、その他のエネルギーは不測時(帝国に見つかる
とか、急激な隕石群の回避とか)に一気に使用できる量だけ確保し、
それ以上の蓄積にかかる時間は後回しに出来うる」と思います。>


 あの銀英伝世界の要塞より質量も体積もはるかに巨大なイオン・ファゼカス号関連で「バザード・ラム・ジェット・エンジンを使えば燃費の問題はなくなるのではないか」とまで述べていた人が、今度は一転して「大出力エンジンであればエネルギー消費も激しい」などと全く正反対な主張を展開するわけですか。自分が言っていることの支離滅裂ぶりを少しは自覚したらいかがですか?
 そもそも燃費の問題については以前にも言ったでしょう。「補給の問題についてアレほどまでに触れているキャラクターや地の文が燃費の問題に全く言及していないのは、それが銀英伝世界では全く問題にならないからである」と。アレほどしつこくクドクドと補給問題についてあれこれ言及している以上、「書かれていないだけで燃費の問題は存在する」などという論法は全く通用しません。ましてや、前にも述べたように他の田中作品では燃費関連の記述が存在する事例もあるのですからなおのことです。
 第一、現実世界ですら、アメリカの原子力空母などは何年も動力交換なしで稼動できているのですし、また銀英伝のモデルのひとつと言われている「宇宙戦艦ヤマト」などには、1年間無補給で片道14万8000光年を往復するという設定すら存在します。銀英伝の艦船描写はこの辺りがモデルのようにすら思えるのですけどね。
 それに「自給自足能力」に必要なエネルギーが、たかだか食糧生産と燃料生産だけで事足りるとでも思っているのですか? 宇宙船の中で50年以上も過ごすからには、その中で人間が居住するために必要最低限な環境を常に維持し続ける必要があるでしょう。酸素供給システム・水の精製及び上下水道整備・温度を一定に維持するための冷暖房システム・ガスや電力の供給・いざという時のための医療システムなど、エネルギーは色々なところで大量に消費せざるをえません。これらのシステムの停止は船内の人間の生死に直接かかわってくるのですから、常にエネルギーを供給し続けてシステムを維持しなければならないのです。そのエネルギーがたかだか宇宙船の燃料ごときにことごとく吸い尽くされ、エネルギーチャージに時間がかかると言うのであれば、そもそも件の共和主義者達が「長征一万光年」を生き延びた理由自体が説明不能となってしまうではありませんか。
 以上の理由から「燃費問題+エネルギーチャージ説」はありえない話です。


<恒星間宇宙船の「40万人分の食料と航行エネルギー」の自給自足能力
を理由に、イゼルローンの「100万人弱の食料と要塞収容艦船の
エネルギーと武器弾薬」の自給自足能力(つまり、ユリアンの言う50年
の持久戦)は肯定出来ても、「イゼルローンの『移動しながら』の自給
自足」を肯定出来るとは言えないでしょう。
<<イゼルローン要塞とほぼ同レベルの「自給自足能力」を保有してい
た可能性が極めて高い>>は、イゼルローンが動かないを前提にしなけ
れば成立しませんよ。
作中はそれを前提に話が進んでいるのですから。>


 すでに「長征一万光年」自体が「移動しながらの自給自足」を実現させているというのに、「イゼルローンが動かないを前提にしなければ成立しません」はないでしょうに。
 第一「作中はそれを前提に話が進んでいる」なんて描写、私は一度として見たことがないのですけどね。もし「イゼルローン要塞は恒星アルテナの周回軌道に固定されることによって初めて自給自足体制が確立される」などといった類の描写が銀英伝の作品中に存在するのであれば、ぜひその巻とページを教えてください。もしそれがあることが確認できるのであれば、私も移動要塞論を撤回しますので。


<とにかく、「イオン・ファゼカス号」と「恒星間宇宙船」は分けて
考えるべきです。
「イオン・ファゼカス号」はどれ位の距離をどの航行技術でどれ位の
期間を掛けて航行したか。
「恒星間宇宙船」建造にどれ位の期間が掛かったか。
「恒星間宇宙船」はどれ位の距離をどれ位の期間を掛けて航行したか。
これらの情報がない以上、
「長征一万光年」が移動要塞論の問題解決の前提になるとは限りません。>


 あの投稿のどこをどう読めば両者の問題を混在して述べているように見えるのでしょうかね? イオン・ファゼカス号関連は「巨大物質の移動技術」を、恒星間宇宙船は「無限の自給自足システム」をそれぞれテーマにして述べてみたのですけど、何でそれが理解できないのでしょうか? しかもイオン・ファゼカス号で「燃費の問題がなかった」と言っておきながら、恒星間宇宙船では「燃費の消費が激しい」と「両者の問題を混在させて」矛盾しまくった主張を並べているのはそちらでしょうに。
 自らの主張にすら矛盾を生じさせてしまうようでは、作品擁護論など展開することはできませんよ。作品擁護論を発表する際には、新規に作成した裏設定が従来の作品設定やテーマに全く悪影響を与えることなく綺麗に合致することを徹底的に考え抜いた上で、それでも何ら問題が生じないと確認して初めて行うべきものなのであって、それを抜きにしてただ闇雲に裏設定をでっち上げたところで、作品設定と全くミスマッチかつ矛盾に満ちたシロモノが出現するだけでしかありません。この難問があるからこそ、作品擁護論というものは作品批判論以上に難しいのです。
 今回のスレッドで私はことあるごとに何度も言っていますが、作品を擁護しようとして、更なる大きな矛盾を自分の手で作成してどうするのです? 私の主張内容にだけ反論すればそれで終わり、ではないのですよ。


<「奴隷階級の共和主義者」を無学と定義付けられてますが、本編に
そんな事何処にも書いていません。技術者が奴隷階級に落とされた
だけかもしれませんよ。>


 これだって作品設定から考えれば簡単に理解できることでしょう。平民階級ですら対等の人間とはみなしていないゴールデンバウム王朝銀河帝国が、奴隷階級、それも「叛徒の眷属」である奴隷にまともな教育を与えると考える方がどうかしていますし、ましてや彼らは奴隷階級としての過酷な労働を課せられているのです。平民階級レベルの教育すらマトモに受けられたかどうか怪しいものでしょう。
 イオン・ファゼカス号を建造する際には、ひとりやふたりの技術者がいれば良いというわけではなく、奴隷階級全体の技術水準が高くなければならないわけですが、アルタイル星系の奴隷階級にはそれが成立する前提条件が致命的なまでに不足しています。そのような人々が、いくら材料が入手できたからと言って、たった3ヶ月でイオン・ファゼカス号を建造し、発進にまでこぎつけることができたというのもある意味凄まじい話なのですが、まあできてしまったものに文句を言っても仕方がありません。何かそれを可能にする条件が存在したということでしょう。実は銀英伝世界では、ごく初歩的な教育だけで艦船が簡単に建造できるような高度な教育理論が確立していたとか。
 まあこの辺りは、作者自身が何も考えずに中国共産党の「大長征」辺りから取ってきたエピソードなんでしょうけどね。



>はねだみずきさん
<まず、「考察シリーズ」まで書いている冒険風ライダーさんが、無限自給問題に関してだけ、やたらと「原作の記述」を重視しているのは何故ですか?
考察シリーズで「創竜伝」の記述を「現実に即して」批判しておられる貴方なら、「要塞に無限の補給能力がある」としか読めない「銀英伝」のいい加減な科学知識・描写もまた、「現実に即して」批判するべきではないですか?
現実には有り得ない「140ミリ砲搭載の戦車」や「謎のバルカン砲搭載戦闘ヘリ」がアウトなら、やはり現実には有り得ない「無限の補給能力を持つ要塞」もアウトにすべきです。「作中描写の現実に即した批判ないし批評」が「創竜伝」では良くて、「銀英伝」では駄目だと言うのは、貴方が嫌って止まない「ダブルスタンダード」ではないのですか?>


 ストーリーのジャンルも作品設定も、そして何より作品自体の方向性すらも全く異なる銀英伝と創竜伝を同列に並べて「同じように論じていない」などと言われるとは正直思っても見ませんでしたけどね。ちょっと考えれば、そんな批判など成立するはずもないことに気づきそうなものなのですが。
 今更確認するまでもないと思いますが、銀英伝は架空の未来SF世界を舞台にした「架空歴史小説」であり、創竜伝は現実世界そのものを舞台とした「伝奇アクション小説」です。そして銀英伝の作品設定には、ワープや恒星間航行といった、現代の科学水準では実現不能な技術が多数存在し、現実世界とは(モデルは存在しても)直接的にリンクされていないのに対して、創竜伝の作品設定は現実世界と密接に関係するばかりか、それを基にしてストーリー本編とは何ら関係がないはずの「現実世界に対する批判評論」が大量に挿入されている始末です。これほどまでに前提条件の異なる2つの作品を論じるに当たり、それぞれの作品の論じ方が異なってくるのは至極当然のことでしょう。むしろ、変わらない方がどうかしているのです。
 創竜伝に出てくる戦車やヘリの描写の場合、現実世界にモデルとなっている兵器そのものが実在するわけですから、そのような情報は少し調べればすぐ分かる類のものですし、ましてや創竜伝にはそのような描写を元にして「現実世界の」日本の国防政策を批判している箇所まで存在するからこそ、あのような描写が問題視されるわけですが、銀英伝の場合、まず物語そのものが(モデルは一応存在するにせよ)完全に架空の世界であるのに加え、現実世界の科学水準では不可能なことが、未知の未来技術で可能となっている可能性が濃厚に存在するのです。このような世界観を持つ作品に、現実世界の科学水準を元にした批判など展開しても意味がありません。未来からやってきたドラえもんが出した道具に「現代の科学水準では実現不可能」と当たり前のことを言っても意味がないのと同じことです。
 そんなものを批判するくらいならば、作中設定を全て認めたうえで、作中設定を有効活用することなく見当ハズレな戦略戦術などを説いていた作中キャラクターの「愚かさ」を追求する方がより普遍的な批判たりえますし、作品批判としても効果が高いわけです。だからこそ今回の私は作中の記述や描写に頑迷なまでにこだわるのです。
 それに私は創竜伝を批判する際にも、現実世界に向けられている社会評論関連はともかく、純然たるフィクションストーリー関連に関してはやはり同じように作中の設定にこだわって批判していますよ。仙界の人界干渉違反行為に対する批判などは作中の設定にこだわらなければ成立しないものですし、その他のストーリー批判も多かれ少なかれこの方針に基づいて行っています。ストーリー批判に関してダブルスタンダード呼ばわりされる筋合いはありませんけどね。


<そもそも、冒険風ライダーさんの論の進め方はヘンですよ。「銀英伝世界において補給は必要である」と言うのは作中にも再三書かれている「定説」です。「要塞は無限に自給できる」は作中の描写を読み限り、確かにそう判断できなくも無いですが、あくまでも「仮説」に過ぎません。
そして、「仮説」が「定説」になるには、提唱者以外の人間の検証を通じて、誰もが納得できるだけの説得力を持たなければなりません。「要塞無限自給説」はいまだ定説とは言いがたいでしょう。>


 どう読んでも「要塞には無限の自給自足能力が備わっている」としか解釈できない作中描写の数々や「長征一万光年の成功」を黙殺して「再三書かれている定説」とやらを振りかざしたところで、それは「定説」自体の自己破綻を曝け出すだけのことでしかないでしょう。作中のキャラクターにとっては作中設定や描写こそが「現実」であるというのに、それに反した「架空の定説」にすがりつくその姿は、私には非常に滑稽なものにしか見えないのですがね。
 作品の設定を語る時には、まずその作品設定や作品描写をこそ「現実」と解釈し、現実世界の科学理論や常識などを逆に「空想の産物」と据えなければなりません。そして「空想的な」現実世界の科学理論や常識がどれほどまでに普遍的な説得力を有していたとしても、それが作中設定や作中描写という「現実」に反するものであれば、その「空想」は「現実」によって排除されなければならないのです。
 銀英伝で「定説」とされている「補給の問題」も、作中ではそれがいくら普遍的な説得力に溢れていようが所詮は「空想的な」概念に過ぎず、作中世界に「現実」として存在する「無限の自給自足能力を有する要塞」や「長征一万光年の成功」の前には、何の役にも立たない「机上の空論」でしかありえないのです。その「現実」を無視した「机上の空論」を基にして補給計画を立てている銀英伝の作中人物達は「愚か者」と決めつけられても文句は言えませんよ。何しろ、補給なしで遠征や持久戦が可能な実例が「現実に」しかも「周知の事実として」存在するわけなのですからね。
 「架空の定説」よりも「現実に起こっている事実」をこそ重視しなければならない。これは作品世界だけでなく、現実世界でも当たり前の常識だと思いますけどね。もっとも、作品世界と現実世界では「架空」と「現実」の定義が完全に逆転しているのですが。


<その「仮説」でしかないものを、最初から「定説」のごとく振りかざし、作中人物をアホだ愚かだと決め付ける冒険風ライダーさんの物の言い方は、こう言っては難がありますがまっとうな物とは思えません。「真珠湾攻撃で空母を探して撃沈すべきだった。それをしなかった日本軍は愚かだ」と事情を斟酌せずに決め付けている半端な軍事マニアと似たり寄ったりの陳腐な物言いです。
何か失敗がおきた事を検証する場合は、まず「何故その手段をと“ら”なかったのか」を批判するのではなく、「何故その手段をと“れ”なかったのか」を探る方が優先されるべきだと思います。>


 現実に補給の概念を無視してきちんと稼動している要塞や「長征一万光年」の実例が目の前に存在し、しかもそのことを作中人物達はきちんと認識しているにもかかわらず、それを無視して「机上の空論」などを唱える方が愚かだとは思わないのですか? 作品世界で「補給の概念」に反した「現実」が目の前に存在する以上、銀英伝における「補給の概念」は「定説」でも何でもない、ただの「机上の空論」に過ぎません。
 しかも「銀英伝世界における要塞には無限の自給自足能力が存在する」と私が考えるに至った根拠の大半が、私が今回批判している作中人物達自身の発言や行動によるものです。つまり彼らは私が考えられたことなど充分に認識できる立場にあったわけで、真珠湾攻撃における空母撃沈云々(真珠湾攻撃当時の日本軍はアメリカ空母の所在を捕捉できる立場にはなかった、ですよね?)とは状況が異なるでしょう。これでは情状酌量の余地なく「愚か」と決めつけても問題はないと思いますけどね。

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board4 - No.1924

はじめまして。

投稿者:月華
2002年05月24日(金) 06時51分

横レス失礼致します。
私もかえるくん(さん無しで失礼します)と同じ様に速水さんの書き込みには興味を覚えました。
普通の学生である私にはそう言う出版社などの裏事情などはわかりませんのでそう言う話はとても面白いです。
このHPの趣旨とは外れているかも知れませんが私自身はとても興味深く読ませていただきました。
特にこれと言って提案は無いのですがただかえるくんの提案は如何でしょうか?
田中芳樹氏がその速水さんが例に出されている人ではないという保障もありませんし、偏見かも知れませんが氏は自分や出版社に都合の悪いことは隠しそうな気がします。
あくまでも個人的な意見ですので気を悪くされた方はお許しください。

追伸 速水さん心身症は大丈夫でしょうか?私自身心身症になったことは無いのですが少し欝気味なのでとても大変なのはよく分かります。頑張ってくださいね。

board4 - No.1925

管理人様

投稿者:月華
2002年05月24日(金) 07時09分

気になったので質問させていただきます。
全てを確認したわけではないのですが、
このHPの掲示板以外のほとんどが現在いけない状態なのは何か訳があるのでしょうか?
最近来ていなかったので分からないのですが・・・。
それともいけないのは私のところだけなのでしょうか?

親記事No.1925スレッドの返信投稿
board4 - No.1928

Re:管理人様

投稿者:コッド少佐
2002年05月24日(金) 09時06分

 前に一度だけ書き込んで以降御無沙汰の、それでいてBBSだけは毎日ROMしているコッド少佐です。

> 気になったので質問させていただきます。
> このHPの掲示板以外のほとんどが現在いけない状態なのは何か訳があるのでしょうか?
> それともいけないのは私のところだけなのでしょうか?
 一応トップページは表示されますが<small>(それでもたまに表示されないときがあります)</small>、その他のコンテンツへのリンクをクリックすると、以下のメッセージが表示されます。
> お知らせ


> ページが表示されない場合
>URLはあっていますか?
>CGIを設置する場合パーミッション等の設定に間違いがないかどうかご確認ください。  サポートページにヒントがあるかもしれません。ttp://support.wnj.jp/
>ユーザーの追加後10分以上経っていますか?
>ユーザーの追加に成功していれば通常indexが開きます。

> PartyTool、管理画面が開かない場合次のことが考えられます。
>ブラウザ上で別Windowを開いたままになっている → 確認後閉じて下さい。
>別の方がログインしている → 複数で管理される場合発生いたします。
>株式会社ワイネットジャパン

>ユーザーサポートページ
 いったい何があったんでしょうか?。
 今度私のサイトからリンクしようと思っていたのに…。

親記事No.1925スレッドの返信投稿
board4 - No.1929

ここ数日のサーバ不調について

投稿者:本ページ管理人
2002年05月24日(金) 11時42分

こんにちは。
このサイトをご覧下さりありがとうございます。

問い合わせいただいている件ですが、レンタル先のサーバの不調によるもので、特にこちらから削除や閉鎖をしたということではありません。
ご心配をおかけして申し訳ありませんが、これからもよろしくお願いします。

親記事No.1925スレッドの返信投稿
board4 - No.1930

Re:ここ数日のサーバ不調について

投稿者:コッド少佐
2002年05月25日(土) 02時04分

> 問い合わせいただいている件ですが、レンタル先のサーバの不調によるもので、特にこちらから削除や閉鎖をしたということではありません。
 今確認したら、ちゃんと観れるようになってます。サーバーの不調のようですね。

> ご心配をおかけして申し訳ありませんが、これからもよろしくお願いします。
 ありがとうございます。
 リンクはのちほど張ります。サイト分類は、田中芳樹ファンサイトという扱いで宜しいでしょうか?。批判するのは、ファンであるが故だと理解していますので。

親記事No.1925スレッドの返信投稿
board4 - No.1931

Re:ここ数日のサーバ不調について

投稿者:本ページ管理人
2002年05月25日(土) 14時53分

こんにちは
>  リンクはのちほど張ります。サイト分類は、田中芳樹ファンサイトという扱いで宜しいでしょうか?。批判するのは、ファンであるが故だと理解していますので。
ファンサイトに分類していただき、ありがとうございます。

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