- 親記事No.2424スレッドの返信投稿
- board4 - No.2439
優馬さんへ
- 投稿者:駆け出し
- 2002年08月10日(土) 05時18分
駆け出しでごさいます。
> 私個人としては「オーベルシュタインの犬」のエピソードがお気に入りです。みっともない老犬(それも性格の悪い)をオーベルシュタインがかわいがっていた、というエピソードは「孤高の陰謀芸術家」としての彼らしいですし、妙なおかしみがあって好きです。
私も実は、その挿話が好きでして。その犬のために、オーベルシュタインが鳥肉を買いに行く、というのもほほ笑ましいです。
これは、物語作成の技術的な話になってしまい恐縮なのですが、小説にしろ、漫画にしろ、シナリオにしろ、「登場人物を多面的に造形せよ」とは繰り返し言われることです。多面的といっても、限られた枚数があるわけですから、実際には不可能です。そこで、頻繁に用いられ手法として、「二面性を与える」というものがあるのです。
主となる性格を決め、それと反するようなもうひとつの性格を与えることで、人物が魅力的に見えるようになるのです。
銀英伝に関するかぎり、田中氏はこれの名手といってよいと思います。
ヤン、ラインハルトは言うにおよばず、アッテンボロー、シェーンコップ、ロイエンタール、ミッターマイヤーなどなど、準主役級の人物もすべて二面性を持っています。
田中氏が、真の意味で、小説の名手であるかどうかはわかりませんが、すくなくとも上手いと見せかけるだけの技術はお持ちだと思います。
失礼いたしました。
-
- board4 - No.2440
削除のお知らせ
- 投稿者:本ページ管理人
- 2002年08月11日(日) 15時27分
No.2436の書き込みは、当掲示板の趣旨とまったく関係なかったので(サラ金の宣伝)削除しました。
- 親記事No.2424スレッドの返信投稿
- board4 - No.2441
Re:優馬さんへ
- 投稿者:優馬
- 2002年08月11日(日) 15時48分
駆け出し様。レスありがとうごさいます。
>
> これは、物語作成の技術的な話になってしまい恐縮なのですが、小説にしろ、漫画にしろ、シナリオにしろ、「登場人物を多面的に造形せよ」とは繰り返し言われることです。多面的といっても、限られた枚数があるわけですから、実際には不可能です。そこで、頻繁に用いられ手法として、「二面性を与える」というものがあるのです。
>
> 主となる性格を決め、それと反するようなもうひとつの性格を与えることで、人物が魅力的に見えるようになるのです。
金曜日の「マンガ夜話」で「空手バカ一代」が取り上げられていたのですが、その中で「梶原一騎は、主人公の卑小な部分をデテールとして描き、その結果として高いリアリティの演出に成功している」という指摘がありました。マス・オーヤマというヒーローの卑小な部分(例えば、リングに上がっている彼の足が震えている)をあえて詳しく描き出すことにより荒唐無稽なほど強い主人公が非常にリアルに感じられるというものです。なーるほど、と思いました。
ご指摘の「二面性の付与」と通底する話かな、と感じましたので。
ただ「卑小」と「偉大」は同一人格に併存できると思うのですが、「異なる人格の付与」は場合によっては食い合わせが悪いかもしれませんね。私は、ヤン・ウエンリーの非政治的キャラクター(「歴史家」の人格)が、巨大すぎる彼の軍事的功績の後も「ミラクル・ヤン」という軍人(潜在的な政治家)キャラクターに飲み込まれず、それどころか相変わらず主人格として優越しているのはオカシイと思っています。まぁ、これはマニアの深読みというヤツで、一読者としてはむしろ「歴史家・ヤン」に感情移入していたので偉そうなことは言えないのですが。
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- board4 - No.2442
今月のガンガン10月号に
- 投稿者:ケイ
- 2002年08月12日(月) 12時39分
灼熱の竜騎兵という作品がEXノベルズからシェアードワールズ化と称して出るそうです。これって確か富士見ファンタジアで出してた作品ですよね?(しかもかなり昔のような・・・)
1,2巻は著/田中芳樹で、以後は小川一水さんという方が書くようです
田中氏は野望円舞曲のように原案というポストになってます。
なんだかなぁ~、と思ったりしてるんですが。いまさら他人に渡すならもっと早くやればいいし、もしかしてそのうちタイタニア等もどんどん他人に任せる気でいたりして・・・。
- 親記事No.2442スレッドの返信投稿
- board4 - No.2443
作者死亡により未完よりはまし。
- 投稿者:佐々木公彦
- 2002年08月12日(月) 17時40分
灼熱の竜騎兵もタイタニアもこの方式で言いからとっとと出してくれ。
- 親記事No.2442スレッドの返信投稿
- board4 - No.2444
Re:確かにその通りですが…………
- 投稿者:やっち
- 2002年08月13日(火) 03時10分
プライドっていうもんがないのかね、この人(田中氏)。
創竜伝とか警察もの書くより、よっぽど恥ずかしいことだと思うけど…………。
- 親記事No.2442スレッドの返信投稿
- board4 - No.2445
Re.わかんないすね。田中氏
- 投稿者:ケイ
- 2002年08月14日(水) 12時21分
> プライドっていうもんがないのかね、この人(田中氏)。
> 創竜伝とか警察もの書くより、よっぽど恥ずかしいことだと思うけど…………。
他人にまかせてでも終わらせようとするのも、まぁこれだけの遅筆ですから仕方ないんですが、都合よくシェアードワールドだなんだ飾り付けた言葉がでるのがなさけないですね。作品の立ち上げ時より共同でやってきたならわかりますが、どう考えても出版社側が未完の作品拾い上げただけで、本人には仕上げることが無理なら他人に任せようてとこでは・・・?なんて個人的にはおもいますがねぇ。
野望円舞曲はまだ始めから他人に委ねていますから(原作ではあるが)
いいですが、作者が書けるのに途中から他人にっていう神経分からないですね。自分の作品に愛着ないのでしょうかね。田中氏本人で書いてもらわなきゃ意味ない!と、思います。ちなみにノベルズになるので、第一巻920円、以後は800円です。富士見なら500円ぜんごなんですが・・・。あと、この広告がある少年ガンガンは9月号でした。この場にて訂正いたします。
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- board4 - No.2446
タイタニアかぁ・・・
- 投稿者:七都市ふぁん
- 2002年08月14日(水) 16時06分
お初です。
タイタニア。
いつになったら続きが出るんだろうなぁ、と思いつつも、
「無地藩王」とか「星間通商帝国」などのイメージをより洗練させて
大ヒットした「星界の紋章」の前には、今の田中センセは太刀打ち
できない気もする・・・・。
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- board4 - No.2447
銀河帝国の非白人
- 投稿者:イッチー
- 2002年08月15日(木) 20時00分
いつも銀英伝ネタでこちらの場を汚しているイッチーです。私は「創竜伝」を読んでいないので、今回も銀英伝ネタをふりたいと思います。
実は誰か合理的な説明をしてくださらないかと思っているのですが、銀河帝国の人種構成についてみなさまのお知恵を拝借したいと思っております。
銀河帝国は人類単一の政体として発足しましたから、当然、発足時には白人のほかに黄色人種や黒人も存在したはずです。(それもかなりの割合で)ところが、ルドルフの白人優遇政策のゆえか、ラインハルトの時代には白人以外の人種が帝国に関する描写の中に現れることはありません。アニメではそれは明らかですし、小説でも非白人らしき帝国人は登場しません。それでは、非白人は死に絶えてしまったのでしょうか?しかし、同盟にはヤンやムライのような黄色人種(少なくともアジア系)やシトレのような黒人が存在しますから、少なくとも同盟建国までは非白人は存在したようです。また、フェザーンの自治領主も「黒狐」と言われているくらいですから、黒人系なのでしょう。(アニメでは日焼けしたおじさんのようにも見える)すると、帝国で虐げられていた非白人は全員、同盟やフェザーンに逃亡してしまったのでしょうか?そういう設定は非現実的だと思います。帝国国民の中には非白人も何割かは存在していると思うのですが、彼らはどこにいるのでしょう?軍隊や一般人の描写の中にすら非白人に関するものがまったくないというのはおかしいと思うのですが・・・。
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- board4 - No.2449
削除のお知らせ
- 投稿者:本ページ管理人
- 2002年08月16日(金) 11時01分
No.2448の書き込みは、当掲示板の趣旨とまったく関係なかったので(宣伝)削除しました。
- 親記事No.2447スレッドの返信投稿
- board4 - No.2450
劣悪遺伝子排除法
- 投稿者:佐々木公彦
- 2002年08月16日(金) 14時16分
同法により、非ゲルマン系は平民、非白人は農奴階級に落とされたと思います。
ゲルマン系でさえあれば、帝国騎士の位が与えられたのでしょう。
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- board4 - No.2451
オーベルシュタインは軍務尚書
- 投稿者:佐々木公彦
- 2002年08月16日(金) 14時19分
本来、首都に居座って軍政を取り仕切るはずの軍務尚書が、あんな陰謀ばかり練っていていいのでしょうか。
(もちろん本来の仕事もきちんとしていたとは思うけど)
あと、オーベルシュタインの後任は誰でしょう。
- 親記事No.2447スレッドの返信投稿
- board4 - No.2452
Re:劣悪遺伝子排除法
- 投稿者:イッチー
- 2002年08月16日(金) 16時20分
> 同法により、非ゲルマン系は平民、非白人は農奴階級に落とされたと思います。
>
> ゲルマン系でさえあれば、帝国騎士の位が与えられたのでしょう。
>
仮に農奴階級に落とされたとしても、小説のなかにまったく登場しないというのはどう考えてもおかしいと思うのですが・・・。それに劣悪遺伝子排除法はマクシミリアン・ヨーゼフ2世の時代に骨抜きになったはずですが、そのあと、非白人はどうしたのでしょう?
- 親記事No.2451スレッドの返信投稿
- board4 - No.2453
ラインハルト後の人事
- 投稿者:イッチー
- 2002年08月16日(金) 18時28分
> 本来、首都に居座って軍政を取り仕切るはずの軍務尚書が、あんな陰謀ばかり練っていていいのでしょうか。
> (もちろん本来の仕事もきちんとしていたとは思うけど)
> あと、オーベルシュタインの後任は誰でしょう。
ミッターマイヤーはマリーンドルフ伯より国務尚書の後任に推されていましたが、国務尚書というのはラインハルト専制を前提として閣議の取りまとめをしたり、式典の準備をしたりといった割合細々としたことをやる役職だったはず。しかし、ラインハルト亡き後は当分皇帝専制は不可能でヒルダ一人が子育てと政治を見るのも大変でしょうから、国務尚書は廃止され、首相が置かれる可能性があると思います。(ヒルダと相談しながら国政を決定する)初代首相はリヒター財務尚書でしょう。ブラッケ民生尚書は政府を批判した発言が多く、ミッターマイヤーは政治の経験がないので無理。ミッターマイヤーは軍務尚書となるでしょう。宇宙艦隊司令長官はミュラー。バーラト自治区を除いた新領土は総督権力を集権化させた反省から、2つにわけ、東新領土総督ワーレン・西新領土総督メックリンガー。といったところでどうでしょうか?
- 親記事No.2446スレッドの返信投稿
- board4 - No.2454
Re:タイタニアかぁ・・・
- 投稿者:八木あつし
- 2002年08月16日(金) 21時00分
> お初です。
>
> タイタニア。
> いつになったら続きが出るんだろうなぁ、と思いつつも、
> 「無地藩王」とか「星間通商帝国」などのイメージをより洗練させて
> 大ヒットした「星界の紋章」の前には、今の田中センセは太刀打ち
> できない気もする・・・・。
私もはじめまして。ここへの書き込みは初めてです。
ここを見つけてからは、勉強そっちのけで過去ログを読んでいます。
タイタニアなんですが、続刊って出るんですか?
以前、97年か98年に徳間書店が田中芳樹フェアを行った時、新たに巻かれた帯にタイタニア全3巻と書いてあり驚いた記憶が・・・。
間違っていたら申し訳ないです。
七都市は早川から角川に移ったと読んだか聞いた気がしますが、タイタニアも移るのかな。もしくは作者を変更し、原案へ鞍替え。
タイタニアのリディア姫は、私はかなり好きなのですが。
星界の森岡氏は、才能はともかく遅筆では芳樹の後継者の素質が……。
乱文ですみません。 では(^-^)/~~
- 親記事No.2447スレッドの返信投稿
- board4 - No.2455
Re:劣悪遺伝子排除法
- 投稿者:八木あつし
- 2002年08月16日(金) 21時52分
> > 同法により、非ゲルマン系は平民、非白人は農奴階級に落とされたと思います。
> >
> > ゲルマン系でさえあれば、帝国騎士の位が与えられたのでしょう。
>
> 仮に農奴階級に落とされたとしても、小説のなかにまったく登場しないというのはどう考えてもおかしいと思うのですが・・・。それに劣悪遺伝子排除法はマクシミリアン・ヨーゼフ2世の時代に骨抜きになったはずですが、そのあと、非白人はどうしたのでしょう?
はじめまして。八木と申します。
劣悪遺伝子排除法の廃止は、あくまでも先天的疾患者や身体弱者への救済の復活であって人種の救済ではなかったのではないでしょうか。
なので、黒人系は浮かび上がることはなかった。
帝国軍に黒人系がいないのも、ナチス親衛隊のように選ばれた民であるアーリア系+白人系しか軍務に就くことができなかったのと同じ人種別徴用のためだと思います。
農奴自体の描写がないので分かりませんが、黒人系はやはり貴族領や農業惑星に農奴として全て押し込まれていたのではないでしょうか。
当時のルドルフ大帝なら出来ないことはなさそうです。
ラインハルト死後の帝国は、黒人系やアジア系民衆の人権回復運動や旧同盟市民と帝国市民の間の差別撤廃など人権運動が広がりそう。(笑)
- 親記事No.2451スレッドの返信投稿
- board4 - No.2456
Re:ラインハルト後の人事
- 投稿者:IK
- 2002年08月16日(金) 22時05分
ラインハルト後の人事―面白い話題ですね。
私も夢想してみたことがあります。国務尚書は能力もさることながら、政治・軍事機構をまとめられる人物が最適ということで、やはりミッターマイヤーでしょう(宇宙軍は当然、退役になります)。
後任の宇宙艦隊司令長官にはやはりミュラー、軍務尚書にはメックリンガーあたりでしょうか。統合参謀本部幕僚総監(だったけ?)の職責も復活させて、これはワーレンか、アイゼナッハかのいずれかでしょう。
ノイエラントには総督制を敷かず、郡県制を敷くのではないかと思います。ちなみに、統治が平穏化するにつれ、与えるべき地位、恩賞が少なくなっていきますから、これを補填するために、爵位の授与へと踏み切るのではないかと考えます。そうなれば元帥たちは当然、公爵になりますね。
ヒルダは将来的には議会政治を模索していくと思います。そうなるとアッテンボローあたりは「民主党」の党首に擁立されるでしょうね。
- 親記事No.2447スレッドの返信投稿
- board4 - No.2457
Re:劣悪遺伝子排除法
- 投稿者:Ken
- 2002年08月17日(土) 01時20分
はじめてこちらの掲示板に投稿します。
私も、この問題(帝国の人種構成)は何度か考察を試みました。
帝国の人種について、アニメで見る限り、ラインハルトやヒルダのような貴族はたしかにコーカシアンの特徴を強く備えていますが、ミュラー、メックリンガー、レンネンカンプ、ケスラー、ケンプ、(もと帝国人の)デア・デッケンなどは、必ずしもコーカシアンと断定できないのではないでしょうか?また、銀英伝に登場する髪の色や眼のいろは、どこまでが天然なのかも問題にしたいところです。ビッテンフェルトの「オレンジ色の髪」など、どんな人種の中にも見たことがありません。あの色は(染色にせよ、遺伝子操作にせよ)人工のものでしょう。
そうはいっても、シトレやマシュンゴのような、一見してアフリカ系と分かる人物は、たしかに帝国側には出てきませんね。となると、考えられるのはやはり劣悪遺伝子排除法でしょうか。
>劣悪遺伝子排除法はマクシミリアン・ヨーゼフ2世の時代に骨抜きに
ハイネセン達が帝国を脱出してから、マクシミリアン・ヨーゼフの時代まで2世紀近く経っているので、この間に非コーカシアン的な特徴が、劣悪遺伝として除かれていった可能性はあります。
その後は、例えばオーベルシュタインが生きながらえて、しかも軍人になれたのだから、たしかに法律が骨抜きになったともいえそうですが、「朝の夢、夜の歌」ではハーゼが、(盲目のオーベルシュタインよりは軽い障害のはずの)赤緑色盲のせいで幼年学校を追放されているので、完全に骨抜きになったとはいえず、この法律の運用は常に揺れ動いているように思われます。
また、たとえ法律がなくなっても、社会的圧力が残るのではないでしょうか。
現在のアメリカには、もちろん人種主義的な法律は一切ないし、テレビ等に登場する人物の人種配分にも、ものすごく気を使っています。(この点で、銀英伝はまだまだ遅れており、日本製アニメが大量に進出しているアメリカに、銀英伝が入れない理由の一つかもしれません。)そのアメリカでも、遺伝子操作に反対する根拠の一つとして、人々が青い眼の子供や金髪の子供を好んで作るようになるかもしれない、という議論があります。いいかえれば、そのような社会的圧力があるわけで、銀河帝国のように政府がそれを推進したら、大きな圧力となり、おそらくは、その元になった法律がなくなったずっと後まで、影響が残るでしょう。
私の結論は、
1.劣悪遺伝子排除法の運用の厳密性は揺れ動いた。
2.法律とは独立した、コーカシアン志向の社会圧力があった。
3.(ビッテンフェルトの髪にみられるように)人体各部の色は、かなり人工的に変えられた。
ことから、帝国人の親は、子供の非コーカシアン的特長を、意図的に消していった、というものです。
- 親記事No.2424スレッドの返信投稿
- board4 - No.2458
Re:中国史の考察、他
- 投稿者:Ken
- 2002年08月17日(土) 05時51分
IKさん、
>ああ、なんだかまとまらないな。どなたか賛同なり反論なりで補助して下されば助かるのですが。
優馬さん、
>中国史や中国文学に詳しい方に、ご教示いただければ幸いです。
中国史にも中国文学にも詳しくありませんが、中国の「歴史の構造」についてのご意見を、非常に面白く読ませていただきましたので、少し感想を述べさせていただきたく思います。結論から申しますと、中国史も日本史も西洋史も、基本的な構造は同じではないか、という印象を私は持っています。
そう思うようになったのは、堺屋太一氏の「知価革命」を読んでからです。同書で氏は、歴史の段階を
始代:生産力小。宗教心大。科学精神小。村落または都市国家。
古代:生産力大。宗教心小。科学精神大。帝国。
中世:生産力小。宗教心大。科学精神小。封建的分立。
近世:生産力大。宗教心小。科学精神大。中央集権国家。
と分類されていたと思います。どの社会も最初は始代から始まり、
中国:戦国時代から秦漢帝国成立で古代になり、後漢末から中世、宋からは近世。
日本:大化の改新あたりから古代、頼朝以降中世、信長から近世。
西洋:ギリシャ文明が古代、ローマの没落から中世、ルネサンスから近世。
と、されていたと思います。
中国史でいいますと、それぞれの段階を典型的に表す時代は、
始代:殷周の時代。占いで政治が行われ、「礼」が重視され、封建領主が統治した。
古代:始皇帝の時代。「法」が重視され、中央が派遣する官僚が郡県を統治した。
中世:南北朝時代。仏教が社会に浸透し、貴族が軍閥という形の封建領主になった。
近世:宋・明・清の時代。官僚を手足にした皇帝親政が確立した。
と、なります。いわゆる「皇帝専制政治」が行われるのは古代と近世です。たしかに中世にも唐の太宗のような君主が現れますが、これは彼個人の英雄的な資質によるもので、システムとしての皇帝専制ではないでしょう。
ちょうど、頼朝以前と以後、信長以前と以後の日本が非常に異なるように、始皇帝以前と以後、宋の太祖以前と以後の中国も、まるで別の国のように異なるのではないでしょうか?
- 親記事No.2424スレッドの返信投稿
- board4 - No.2459
Re:中国史の考察、他
- 投稿者:IK
- 2002年08月17日(土) 07時44分
Kenさん、はじめまして。レス、ありがとうございます。
> そう思うようになったのは、堺屋太一氏の「知価革命」を読んでからです。同書で氏は、歴史の段階を
>
> 始代:生産力小。宗教心大。科学精神小。村落または都市国家。
> 古代:生産力大。宗教心小。科学精神大。帝国。
> 中世:生産力小。宗教心大。科学精神小。封建的分立。
> 近世:生産力大。宗教心小。科学精神大。中央集権国家。
これは面白い分類ですが…。これはローマから中世、ルネサンスへと至る過程の説明にはなっていると思うのですが、ちょっと考えても、日本史にはあたらないような気がしますが。
仮に奈良朝までを古代とし、平安時代はちょっとあやふやですが、鎌倉時代、室町時代を中世、織豊政権時代から江戸時代を近世としてみましょう。これ、あたりますか。
帝国と中央政権国家の差異は異民族を抱和するか否かでいいのでしょうか。日本史では近世などは宗教心は増大したようにも思えますが。室町時代も決して停滞の時代ではありませんよね。
> 中国史でいいますと、それぞれの段階を典型的に表す時代は、
> 始代:殷周の時代。占いで政治が行われ、「礼」が重視され、封建領主が統治した。
> 古代:始皇帝の時代。「法」が重視され、中央が派遣する官僚が郡県を統治した。
> 中世:南北朝時代。仏教が社会に浸透し、貴族が軍閥という形の封建領主になった。
> 近世:宋・明・清の時代。官僚を手足にした皇帝親政が確立した。
> と、なります。いわゆる「皇帝専制政治」が行われるのは古代と近世です。たしかに中世にも唐の太宗のような君主が現れますが、これは彼個人の英雄的な資質によるもので、システムとしての皇帝専制ではないでしょう。
古代にも必ずしも皇帝専制の例でないものもあり、中世にもそれこそ唐の太宗のように「例外」があります。ちょっと例外が多すぎるのではないでしょうか。唐朝だけで言っても、則天武后と玄宗皇帝は如実に皇帝専制政治を志向しておりますね。醍醐天皇などは、太宗の皇帝専制政治を手本とし、貞観の治=皇帝専制政治の典型と見なしていたくらいで。後醍醐天皇は更にその醍醐天皇を理想として、建武の新政を行ったのはご存知のとおりです。
それに唐朝が封建制度を受け入れたのは安史の乱以後のことですよね。これはやむを得ずそうなったのであり、少なくとも統一王朝は可能な限り皇帝専制政治を実現しようという方向で進んでいるように思えます。
> ちょうど、頼朝以前と以後、信長以前と以後の日本が非常に異なるように、始皇帝以前と以後、宋の太祖以前と以後の中国も、まるで別の国のように異なるのではないでしょうか?
始皇帝は確かにエポックメイキングな人物です。彼一人じゃないでしょうか。結局、その違和感の中で秦朝は滅びていったとも考えられます。
春秋戦国から秦朝、漢楚争覇時代はまだいわゆる中国の原型が出来ていない時代とも考えられるのです。儒教はもちろんありましたが、後世のように絶対的な基準軸にはなっておらず、儒者が重く用いられたという例も漢代になるまでありませんから。
宋の太祖についてはよく分かりません。彼を特別視する理由はなんでしょうか。飛龍伝の主人公で、好きな人物ですが。
- 親記事No.2424スレッドの返信投稿
- board4 - No.2460
Re:中国史の考察、他
- 投稿者:Ken
- 2002年08月17日(土) 11時33分
IKさん、こんにちは。
初めにお詫びをせねばなりませんが、私は歴史の専門化でもなんでもなく、趣味で歴史の本を読む程度で、先の書き込みも「知価革命」という一冊の本から得た知識だし、その一冊の本すら正しく理解できたか、心もとない状態ですので、非常にまとはずれなことをいうかも知れません。私が先に書き込んだ内容を正しく検証していただくには、堺屋さんの著作を読んでいただくのが一番よいのですが、ここではとにかく私にできる限りの回答をさせていただきます。
まず、先の分類の日本史への適用について。
始代には、卑弥呼に見られるように、政治に呪術・宗教が強く影響していました。古代帝国(飛鳥・奈良朝)では法(律令)が整備され、朝廷の支配が全国に及び、各地方を統治したのは、中央で任命された国司でした。また大仏に代表される、高度技術が現れました。平安時代は古代から中世への過渡期で、武士という地方の封建領主が台頭し、鎌倉幕府によってその体制が完成しました。また宗教の影響力が非常に強くなり、いま私たちの周囲にある仏教各宗派の宗祖は平安時代か鎌倉時代に現れ、また朝廷でも幕府でも加持祈祷がさかんに行われました。室町時代には民衆の権力への抵抗が顕著になりますが、その大半は一向宗や法華宗の教団を中心にまとまりました。近世になって、それらの教団はまず信長に弾圧され、徳川幕府は保護と引き換えに宗教を支配のための下部組織としました。私の理解が正しければ、檀家制度が確立し、浄土真宗の家に生まれた人は一生浄土真宗だし、真言宗の家に生まれたら一生真言宗で、個々の宗派の勢力が伸張したり衰微したりすることがなくなりましたが、これは人々が宗教への本質的な関心を失ったからではないしょうか?また徳川時代は封建制ではありますが、幕府の決定で転封や領地没収が行われました。つまり徳川期の大名は鎌倉・室町の御家人よりは、むしろ奈良・平安時代の国司に近いように思われます。
中国の皇帝専制体制についてですが、宋の成立以前と以後で大きく変わったことがあります。宋以前の王朝交代は、ほとんどが朝廷の重臣による簒奪でした。宋の太祖自身もそうやって皇帝になりましたが、彼以降は簒奪による王朝交代はなくなります。これはそれまでの王朝が基本的に貴族連合だったのに、宋以降は皇帝専制になったので、簒奪するほど強力な重臣が現れなくなったからだといいます。たしかに唐の太宗や玄宗や則天武后のような専制的統治者もいましたが、彼等とてもシステムとしての皇帝専制は確立できず、唐の後半に凡庸な皇帝が現れると、政治は宦官と軍閥の手に委ねられてしまいます。一方、宋以降は、例えば明の万暦帝のような人物でも、皇帝として無限の力を振るいました。皇帝専制がシステムとして確立していたからでしょう。
舌足らずな説明で申し訳ありません。(しかもIKさんの疑問にすべて答えてもいませんね。)もう少し勉強しなおさねばと思っています。
これからもよろしくお願いいたします。
- 親記事No.2447スレッドの返信投稿
- board4 - No.2461
Re:劣悪遺伝子排除法
- 投稿者:イッチー
- 2002年08月17日(土) 12時07分
佐々木公彦さま・八木あつしさま・Kenさま、レスありがとうございます。お三方の考えをまとめるとこんな感じになるかと思われます。
帝国暦9年、皇帝ルドルフは「劣悪遺伝子排除法」を制定し、ゲルマン系を帝国騎士以上、非ゲルマン系白人を平民、非白人を農奴階級と決定した。ただし、自分もしくは子供を遺伝子操作や整形手術などで白人化することは容認(もしくは奨励)された。それを潔くしない人々は農奴階級にとどまり、同盟やフェザーンが建国されるとそちらに流入した。マクシミリアン・ヨーゼフ2世の時代に劣悪遺伝子排除法は骨抜きにされたが、専らゲルマン系白人の障害者救済が主とされ、非白人系の救済はおこなわれなかった。その後も非白人にたいする遺伝子操作がおこなわれ、銀河帝国内では非白人は無視できるほどに少なくなった。
マクシミリアン・ヨーゼフ2世は名君とされていますが、案外、「温情」として積極的に非白人の白人化(それで社会的地位の上昇をはかる)をすすめたかもしれませんね。
ただ、上記のとおりだとすると、ラインハルトや彼の幕僚たちが非白人たちに対する偏見がないのが気になります。「度量が広い」と言ってしまえばそれまでですが、それ以前に彼らは生まれてから非白人をほとんど見たことがないでしょうから、かなり気味悪く感じるはずだと思うのですが・・・。
- 親記事No.2451スレッドの返信投稿
- board4 - No.2462
Re:ラインハルト後の人事
- 投稿者:イッチー
- 2002年08月17日(土) 12時37分
> ノイエラントには総督制を敷かず、郡県制を敷くのではないかと思います。ちなみに、統治が平穏化するにつれ、与えるべき地位、恩賞が少なくなっていきますから、これを補填するために、爵位の授与へと踏み切るのではないかと考えます。そうなれば元帥たちは当然、公爵になりますね。
> ヒルダは将来的には議会政治を模索していくと思います。そうなるとアッテンボローあたりは「民主党」の党首に擁立されるでしょうね。
帝国の功臣に対する恩賞に関しては議会制がカギになってくると思います。すなわち、戦前の日本のように、議会を貴族院と衆議院に分け、帝国の功臣たちは軍隊退役後、終身貴族院議員として恩給も支給するとすれば、無理に爵位を与えなくてもいいのでは?あるいは貴族院ではなく、元老院として爵位にかかわらず、功績をたてた者が政府の推薦で議員となれるという仕組みのほうがラインハルトやヒルダの意志に沿うと思います。初代元老院議長にはメックリンガーがふさわしいと思うのですが・・・。アッテンボローたちは明治の日本で言うところの自由民権派のような存在になると思います。未来の電子新聞には「元老院議員ビッテンフェルト氏と衆議院議員アッテンボロー氏(バーラト自治区選出)が両議院懇談会で乱闘」とかいう記事が載りそうです。(笑)
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- board4 - No.2463
堺屋氏と歴史学
- 投稿者:TotalMoled
- 2002年08月17日(土) 13時57分
Kenさん、初めまして。
堺屋氏の主張ですが、納得しかねるところが多々あるのです。
まず宗教心については古代とされる時代において低いとは言いかねます。
ローマ帝国やクシャーナ朝インドなどでは諸宗教の発生・流行が見られます。
科学意識においても、氏の主張は西ヨーロッパの中世において一部該当するだけに思われます。
この区分に限らず、堺屋氏は高校の社会(地歴公民)レベルの
事象に対する類型の設定と当てはめを行っているだけのように思います。中国の漢などの官僚は中央から派遣といいつつ実際には
地方の豪族層から選出されており、皇帝専制が徹底していたとは思えません。
ある意味中国とは軍閥が合従連衡を重ね、1つの軍閥が勢力拡大に成功した場合に統一国家を名乗っているだけにも思えます。
(現在の中国も大陸と台湾の分裂と大陸内部の軍閥の分裂が存在しています。)
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銀英伝に異様に白人が多いわけ
- 投稿者:イッチー
- 2002年08月17日(土) 18時36分
劣悪遺伝子排除法で非白人が弾圧されたとしても、非白人の抵抗はかなり深刻なものとなったでしょう。共和主義者の反乱どころではありません。非白人の反乱をルドルフは抑えることが出来るだろうかと考えたときに、一つ思いついたことがありました。銀英伝では、西暦2129年に北方連合国家と三大陸合州国との間の核戦争(13日間戦争)で人類の多数は死に絶えているんですよね。おそらくこれは米ソ冷戦を想定していると思うのですが、これを次のように考えてみればいかがでしょう。
北方連合国がアメリカを想定しているのは文庫版6巻11ページの記述から明らか。しかし、もう一方の三大陸合州国がどこを想定してるのかは不明。そこで、アメリカの覇権に反発する中国・アラブ(ユーラシア大陸)・アフリカ・南アメリカの連合と考えてはどうだろうか?その結果、有色人種の多いアメリカ・黄色人種の多いアジア・黒色人種の多いアフリカそしてインディオの多い南アメリカは灰燼と化し、中立を保った(白人の割合が高い)EU・ロシア・オーストラリアが比較的生存率が高かった。その結果、非白人人口は激減し、人類の多数は白人が占めることとなった。そのため、ルドルフの白人優遇政策は銀河帝国国民に受け入れられ、劣悪遺伝子排除法によって非白人の数はますます少なくなった。生き残った非白人はかろうじて同盟やフェザーンに逃れた。
この解釈だと日本人は北方連合国の同盟国として攻撃され、ほとんど生き残りませんね。(苦笑)通りで日本人の影が薄い気が・・・。
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Re:銀英伝に異様に白人が多いわけ
- 投稿者:S.K
- 2002年08月18日(日) 00時06分
身も蓋もない意見で恐縮ですが、ルドルフ一世は極端なゲルマン趣味だったらしいので帝国内の非ゲルマン民族(スラブ・ラテン・アングロサクソン系白人含む)の従順な国民は皆創氏改名宜しくドイツ風の姓名に改定されてしまったのではないでしょうか。
で、「そんな阿呆な法律に従えない」と言った人間は準政治犯として農奴にされて流刑になったという事で同盟には雑多な民族特有名が多いのかと。
後世同盟に亡命して先祖の氏名に戻った人間もいるのではないでしょうか。
「薔薇騎士団連隊」の入隊者などは「貧乏人」の上に「本物のゲルマン民族出身」という条件を満たした上で逆差別として冷遇されているのではと思っております。
ただ銀河帝国はゲルマン人が優遇され易い社会ではあるでしょうから主要登場人物の外見描写はほぼ全員ドイツ系白人的になっているのでしょう。
あくまで個人的見解で特に作品内にそうした記述があるわけではないですが。
あと、ビッテンフェルトの「オレンジ色の髪」とは単に明るい赤毛の文学的修飾という奴ではありますまいか。
別に遺伝子改造まで持ち出さなくても(笑)。
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初カキコします
- 投稿者:さちぼん
- 2002年08月18日(日) 07時57分
このホームページは以前から知っていたのですが、今日ようやくじっくり拝読させていただきました。
頭の悪い私には皆さんの討論・議論・熱論のレベルが高すぎて、なんだか理解できたのかできていないのか怪しいところなのですが、せっかくなので感想を書かせていただきます。
田中芳樹先生の「創竜伝」は、先日完読したばかりです。高校の時、友人が持っていたのをちらっと読ませてもらったのですが、文章の攻撃的なことと品のなさ(私がそう感じただけですが)に辟易して、以来10年読まず嫌いをしていたのでした。それを今頃になって全巻通読したのは何故かといいますと、ふと1巻を読んでびっくりしたからです。
現代日本を揶揄する文面への、漠然とした不快感と奇妙な爽快感。これはヤバイ本なのでは、と感じました。論証のない揶揄が連綿と続いていく文面は、巻を勧めるうちにどんどん過激化し、形骸化していく。
田中先生が文面で他者を貶めれば貶めるだけ、その扱き下ろされた他者の姿にこそ、田中先生の実体が憑依していくというか・・・うまく伝えられなくてすみません。
とにかく全部読んでみないと、何も言えないな、と思ってすべて読んでみて、結果的に産まれた読評は、「創竜伝」は貧しい快楽である、に尽きました。
自分の生まれた国をさげずんで喜ぶのは、淋しいことだと思います。私は旅好きで、25になった今でも年の数ヶ月は海外で放浪するという生活を送っているのですが、他国を見るにつけ、日本への憧憬と愛着、諦観が生まれます。色んなことが歪められ、洗脳の多い国だと思いながらも、それでもこんなに愛しい国はないと考えるようになってしまうのです。だいたい、他国にはいわゆる特異な日本人気質である、「自国を貶めて喜ぶ」というパラドックスを抱えた人間が少ない。政府や国が悪い
(暫定的な表現ですが)なら、革命を起こすだけであり、くすぶって悪口を並べるだけではすませない。なぜ日本人がこれほどまでに自国への誇りや執着をなくしてしまったのか、左翼や右翼ではなく、中庸に国を尊べなくなってしまったのかは、ちょっと私の頭と舌には大きすぎる問題なので置いておいて、ともかく。
政治や国家への悪口を並べて喜ぶ、そうだそうだと快哉をあげ、加熱する悪口に溜飲を下げておしまい。それってどうよ!? そんなことで喜ぶなよ! だって貧しいじゃないか!? というのが、私の主旨です。もう、たくさんつっこみ所のある発言ですが、これ以上書くのもむにゃむにゃ、というか脳みそがついていかないのでやめておきます。
そして気づいたことは、田中先生のお話は、全作において「登場人物が成長しない」「基本的に民衆を馬鹿にしている」という共通点があることです。なんかなー、いかんぞ! 田中先生、こんなアジっぽい文章書いてちゃダメだ! 他に面白いものが書ける人なんだから、わざわざ品性を落とさないでくれ、とからかっているのではなく本気で思います。そして、田中先生の作品群のなかで、「薬師寺」シリーズと「創竜伝」シリーズだけが、なぜこんなにも奇異なのか。
収集がすでにつかなくなっているので、このあたりでやめておきますが、よかったらレスください。
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- board4 - No.2467
Re:初カキコします
- 投稿者:tina
- 2002年08月18日(日) 09時33分
はじめまして。少し前からカキコさせてもらっているtinaと申します。
このHPは、肯定的な人も否定的な人も建設的な議論ができる素晴らしい場所だと思います。
まだ日が浅くあまりカキコもしていない私が言うのも僭越ですが、さちぼんさん、これからこのHPでどんどんいろんな議論をしていきましょう!
> 政治や国家への悪口を並べて喜ぶ、そうだそうだと快哉をあげ、加熱する悪口に溜飲を下げておしまい。それってどうよ!? そんなことで喜ぶなよ! だって貧しいじゃないか!? というのが、私の主旨です。
まったくもってそのとおりだと思います。
日本人は、平和ボケしすぎている、というか平和に甘えきっています。
自分は批判するだけ。
この国をどうやってよくしていこうなんてちっとも考えていないくせに、批判する事だけを楽しんでおしまい。
自虐趣味といえるほどではないでしょうか。
でも、これは戦後ずっとそうやって教育してきた事や、そういう報道の仕方をするマスコミに、おおいに責任があると思います。
もちろん、偏った情報に疑義を抱かない人々も悪いじゃないかといわれればそうですが、でも、やはり今のマスコミや、教育体制に「愛国心」を受け入れる余地は無いと思います。
一概に田中氏だけが悪い、とは言えないのではないでしょうか。
> 自分の生まれた国をさげずんで喜ぶのは、淋しいことだと思います。
さらに、この言葉が「創竜伝」に当てはまるかといわれれば、私はそうではないと思います。
もちろんこの言葉にはおおいに納得するのですが、私には創竜伝は田中氏が「あえて」こういう風に書いているとしか思えないのです。
それは、私が田中氏ファンだから、というのももちろんありますが。
私は、創竜伝を読んで、逆にこの国に愛着が湧きました。
田中氏につきおとされ、ケチョンケチョンにかかれている日本。
「そうではないだろう。さすがにここまでひどくはないだろう。」
と、私は逆に反発する形で日本に関して非常に興味を持ち、自分の国に関して色々と勉強しました。
今では、「日本はこんな国なんだ」と胸をはって言えます。
それに、確かにこの国には矛盾した所もたくさんあるので、そういう点をなんとか直していきたいと思っています。
ともかく、私がこういう風になったきっかけは創竜伝でした。
だから、田中氏は、読者がこういう風になる事を考えて「あえて」こういう風に書いたんではないか、と、勝手に想像してしまうのです。
買いかぶりすぎなのかもしれないですけどね。
結局私もなにを言いたいのかわからなくなってしまいました。(笑)
とりあえず、私が創竜伝に対して感じているのはそういうことです。
まぁ結論はなんなのか、といわれれば、「これからもよろしくおねがいします!」ということです!