- 親記事No.2008スレッドの返信投稿
- board4 - No.2050
Re:そこまで張り込む必要はないかと
- 投稿者:やまそ
- 2002年06月16日(日) 13時21分
仰りたい内容は分かりました。
ただ対抗兵器としては西側の5倍の定数が必要とされた(それでも危険)物を対抗兵器と呼ぶのは質的にやはり難しいでしょう(戦場対決兵器としては残念ながらその役には立ちませんでした。あくまで威嚇兵器でしたから)。が、それは本筋と関わりないので置いときましょう(笑)。
問題のシャフトの台詞ですが、彼の人物像から鑑みれば予算を引き出すための方便で、実際には相当数の予算と人員を使ったと考えられます。現実にもよくあることですしね。シャフトが常に真実のみを口にする男なのだとしたら、私にはそれは読み取れませんでした。「現在の技術で実現可能」は嘘ではないでしょうが、戦艦のエンジンでは小さすぎますし、大型のエンジンを同様の構造で制作すれば、重量比に対する強度及びエンジン熱に対する強度は間違いなく見直しが必要です。さらにエンジンを複数配備するためには、振動問題や各エンジンのリンク問題が発生します。でっち上げに近いものであり、移動中は整備兵が必死に修理しながら運用していたという場合がむしろ考えられますね(戦史に例がありますし)。作者の工業生産に対する知識はさておき(苦笑)、肯定的に見るなら、戦艦のエンジン基部を多重に並べたものにカバーと作業通路を設けただけのものならば、制作は可能だったのでしょう。しかし、それは奇跡によって守られたものであると言わざるをえません。整備兵の超人的努力と奇跡によって、いつ暴発するとも分からない構造から逃れている代物を戦場に投入する、あるいは戦略プランとして採用する指揮官は信じられない無謀な精神の持ち主ですね(ずれまくったなあ)。考察してみると要塞を動かす事自体が単なる博打であり、ヤンが採用しなかったのも当然であるように思えます。あ、勿論、先に上げたスーパー技術が同盟軍にあるなら、採用しなかったヤンはとんでもないアホですね(笑)。あるいはご指摘のスーパー技術が帝国軍に存在し、既存の技術で極めて短期間に複数の巨大エンジンを作ることが可能だったとするなら、銀英伝における技術的突っ込みはするだけ無駄と言う事になりますか(既に呆れて諦めつつありますが)。
> 最後に、「一定時間をかけた帝国艦隊集結前にイゼルローンへの有効な打撃は不可能」は納得いただいたと思ってかまいませんか?
可能だとは思います(イゼルローンへの有効打撃ではなく妨害)。イゼルローンには戦艦の生産プラントがあるという描写は記憶にありませんし、超大型エンジンの生産プラントは外部に建設しない限り不可能だと思うので、それに対する妨害は充分に可能でしょう。あるいは設置作業が始まってからでも妨害はできると思いますよ。イゼルローンの砲台に投射された砲弾を迎撃出来るという描写もありませんでしたしね。狭いと言っても大艦隊にとって狭いだけでしょうし。
ここまで書いておいてなんですが・・・S.Kさんとの討論はかなり面白いのですけど、銀英伝を題材に取るのが馬鹿馬鹿しくなってきてしまいましてね・・・。まあ、なんというか、肯定であれ否定であれ、もっとマシな題材がいいかなと(泣)。始めたのは私ですから、続行なさるならば継続する努力はしますけど、ええ、しますとも・・・多分。
-
- board4 - No.2051
はじめまして
- 投稿者:リリス
- 2002年06月16日(日) 14時34分
かつては熱狂的な田中芳樹ファンであり、今はそれほどでもなくなってしまった一読者です。はじめまして。
もし田中さんがタイタニアやアルスラーンの続きをちゃんと書いていてくれれば今でもファンでいられたのでしょうが。だからといって氏の考えを全面的に受け入れるというわけではありませんが。
このサイトを見て、みなさんとても知識も豊富で、すごく熱心だなあ、と思いました。
支持するにしても、批判するにしても、田中芳樹氏とその作品の存在はその人にとって大きい、という点では変わらないという気がいたしました。批判している方々、いっそのこと不買運動でも起こしてみてはいかがですか。
- 親記事No.2047スレッドの返信投稿
- board4 - No.2052
Re:半年間の元首不在
- 投稿者:Zero
- 2002年06月16日(日) 18時28分
トリューニヒトの件は、あの時点でアイランズが議長職代行を
している事で「議長不在時の対応規定」が有効に動いていたと解釈
出来ます。「議長不在時はxx職が代行し、復帰すれば職権返還」とか。
「何故アイランズが兼任か?」というのは戦時特例とかで・・・
確かに丸4ヶ月以上は長い気もしますが、解任手続きをしなかった
のは、当時状況下で「議長の解任」より「目前の当該諸業務」を優先
させたのかもしれません。
国家存亡の危機状況で悠長に「選挙」などやってる場合ではなかった
のと、トリューニヒトが戻って来ると思ってなかったのでしょうね。
あと、パエッタに対するヤンの対応については、パエッタの本質を
嫌ったのでしょう。例えるなら、後のネグロポンティの土下座位の
胡散臭さを感じ取ったのかもしれません。
戦闘中の献策を何度も退けておいた状況で、決定的といえるラインハルト
の「横断」を見逃した事をロボスに(直接的でないにしろ)叱責され、
「自分の判断が間違っていた」より「後にヤンに吹聴(若しくは告発)される事での自分への不利益(降格とか)」を恐れた結果としての
行為にしか見えません。仮に、ある程度ヤンの能力について評価を
したにしろ、「部下の方が優秀」を自尊心により認められないタイプ
でしょうし(これは、パエッタだけという訳ではないのですが)、
それはヤンに対する姿勢が変わってない「アスターテ」で更に証明
されてます。
「君に含む所がある訳ではない」とか弁明めいたことは言ってましたが。
結局の所、ヤンが「パエッタや軍上層部とのやり取り」より「紅茶」
を選んだのは、そういった軍の体質を嫌った故でしょう。
これは想像なのですが、「上司と積極的にやり取りをしようとした」
選択肢は「ラップ」という形で表現したのではないでしょうか?
- 親記事No.2047スレッドの返信投稿
- board4 - No.2053
Re:半年間の元首不在
- 投稿者:イッチー
- 2002年06月16日(日) 19時40分
> トリューニヒトの件は、あの時点でアイランズが議長職代行を
> している事で「議長不在時の対応規定」が有効に動いていたと解釈
> 出来ます。「議長不在時はxx職が代行し、復帰すれば職権返還」とか。
> 「何故アイランズが兼任か?」というのは戦時特例とかで・・・
> 確かに丸4ヶ月以上は長い気もしますが、解任手続きをしなかった
> のは、当時状況下で「議長の解任」より「目前の当該諸業務」を優先
> させたのかもしれません。
> 国家存亡の危機状況で悠長に「選挙」などやってる場合ではなかった
> のと、トリューニヒトが戻って来ると思ってなかったのでしょうね。
私もこの可能性は考えました。「議長不在時は国防委員長が職務を代行する」というのは、戦時体制下ではありそうな規定です。(これだと、サンフォードが辞任した後、トリューニヒトが暫定政権首班に就任したことも説明がつく)ただ、これだと、ひょっとしたら、国家元首代行に就任するかもしれない重要な職務にアイランズのようなそれほど信用を置いていない政治家をトリューニヒトが就けるだろうかという疑問は残ります。自分が任期途中で辞めるはずがないとトリューニヒトが自信を持っていたのか、それとも自分が何らかの事情で辞任に追い込まれた場合、アイランズなら与しやすく、院政を敷けると考えたのでしょうか?あと、選挙の件ですが、サンフォードのような調整型の政治家が議長になっている点や総選挙の結果を非常に気にしているところから見て、同盟は議院内閣制だと思います。だとするならば、議長選挙は1日もあれば済むような気がするのですが・・・。
>
>
> あと、パエッタに対するヤンの対応については、パエッタの本質を
> 嫌ったのでしょう。例えるなら、後のネグロポンティの土下座位の
> 胡散臭さを感じ取ったのかもしれません。
なるほど。確かに前言とは矛盾しますが、私がヤンだったら紅茶を飲みに行くでしょうね。でも、パエッタをおだてて散々ただ酒をおごらせてもらった後に、「私の作戦も閣下あってのものです。閣下のような剛毅な武将でのみ、私の作戦は花開くのです」とでも自尊心をくすぐっておけば少しはパエッタも軟化したかもしれません。そうすれば、アスターテの流れも変わっていたのではないのでは。
>
>> これは想像なのですが、「上司と積極的にやり取りをしようとした」
> 選択肢は「ラップ」という形で表現したのではないでしょうか?
>
ラップが生きていれば、同盟軍上部とヤンの橋渡しになってくれたかもしれません。惜しい人材を戦死させたものです。
- 親記事No.2047スレッドの返信投稿
- board4 - No.2054
反銀英伝・アイランズが病に倒れなければ
- 投稿者:イッチー
- 2002年06月17日(月) 10時49分
> トリューニヒトの件は、あの時点でアイランズが議長職代行を
> している事で「議長不在時の対応規定」が有効に動いていたと解釈
> 出来ます。「議長不在時はxx職が代行し、復帰すれば職権返還」とか。
> 「何故アイランズが兼任か?」というのは戦時特例とかで・・・
> 確かに丸4ヶ月以上は長い気もしますが、解任手続きをしなかった
> のは、当時状況下で「議長の解任」より「目前の当該諸業務」を優先
> させたのかもしれません。
> 国家存亡の危機状況で悠長に「選挙」などやってる場合ではなかった
> のと、トリューニヒトが戻って来ると思ってなかったのでしょうね。
>
>
2053の補足ですが、トリューニヒトが行方不明となったために、戦時特例法でおもわずアイランズが議長代行に就任し、その責務の重さに直面して、アイランズは政治家としての信念に目覚めたという解釈はどうでしょう?重要な役目を与えられることによって、人間的に成長する人もおりますし、アイランズの豹変の理由がうまく説明できる気がします。
ところで、私はこのアイランズという人物が妙に人間臭くて好きなのですが、もしもバーラトの和約後もこのアイランズが病に倒れず、同盟議長に就任していたら、同盟の運命はどう変わっていたでしょうか。レベロの場合と同じように同盟は崩壊していたでしょうか。それとも、うまく帝国と交渉して、同盟存続に成功していたでしょうか?それとも帝国政府は最後まで徹底抗戦したアイランズの議長就任に反対するでしょうか?ラインハルトだったら、「ほお。同盟にも骨のある政治家がいたとは。面白い」とか言って認めそうな気もするのですが・・・。
- 親記事No.1726スレッドの返信投稿
- board4 - No.2055
そんな…ひどい。1
- 投稿者:mnk
- 2002年06月17日(月) 11時09分
> 話の前後を無視しているのはそちらでしょう。
> 私は科学知識・設定の話をしているのですよ。
> SF設定の話をしているのだから当然でしょう。
> 何度も言うように、あのルールはSF(サイエンスフィクション)を語る際のルールということで話をしているんですから。
> そこに倫理道徳や歴史考証を持ち込まれては、
> 「はぁ?」と首を傾げます。
話の前後を無視しているなんて。
そんなことおっしゃるのでしたら、一体どちらが前後を無視しているのか、書き込みナンバーを確認していきましょう。
私が常識の例を出したのは、No.1985と2004。
そして、 No.2001では、Merkatzさんご自身「人間の目は二つで口が一つで・・・」なんて、生物分野の普遍的常識を例に出してられます。
話題になってる常識を「設定or科学orそれに類似した語句」だと限定されたのは、No.2006になってからです。
そして、その後出しの限定条件に従って、「別次元のものを一緒くたに語ってどうするのですか」いかにも不当な論点そらしをしているように言われたので、No.2009で「そんな風に言われても困惑するばかり」とお返事したのですが。
常識のお話が最初に出てきたのは、No.1971のはねだみずきさんの書き込みが最初ですが、そこから、
No.2001の
> どこかで読んだんですが、
> SF作品においては特に記述されていない事に関しては、
> 現在の常識で考えるという決まり事があるそうです。
> だから「人間の目は二つで口が一つで・・・」なんて記述がなくても、
を経て、No.2006で「設定or科学orそれに類似した語句」と常識が限定されるまで、もう少し広い意味での常識を連想するのは、そんなにズレているとも思いませんが……。
それに、Merkatzさんは随分と、私が挙げた例と挙げた部分に拘ってられますが、普通、例はあくまでイメージしやすくするためのおまけです。
「~みたいな○○」という文があったら、○○に当たる部分こそがその文の本旨でしょう。
No.1985や2004の本旨は、「いつの世も変わらない普遍的な常識」と「過去の例から明白なことはともかく」と「未来技術」は違うというところにあります。特に2004ではそこに重点を置いて書いてます。
「話に書かれてない部分は常識に則って理解するにして、変わりようのない普遍的な常識や、変えようのない過去のよく知られた事実をそう扱うのは問題ない。しかし、それと、未来を舞台とした話で、科学技術のようなどんどん進化して変わっていくものに対して、現在の常識をもとに理解することを同列に考えるのはおかしくないか」というものです。
- 親記事No.1726スレッドの返信投稿
- board4 - No.2056
そんな…ひどい。2 SFルール編
- 投稿者:mnk
- 2002年06月17日(月) 11時11分
>> この議論に持ち込むとして、ぱっと思い浮かぶだけでも
・・・(中略)・・・
>> 以上はっきりされない限り、根拠として弱いのではないかと。
> だからどこかで聞いた話だと前置きして、紹介に留めているでしょう。
> ほんとに文章や文脈の読めない人は、議論を混ぜ返すだけで困ります。
そして(中略)の部分では、
> 1、そのネット上の情報は信用できるものなのか
> 2、偉いSF作家の作ったそのルールが相当程度に一般的なものなのか(相当程度に一般的なら、ネット上のしかるべきサイトで簡単に似た記述が見つかるでしょう)
> 3、銀英伝はSFとして書かれたものか
> 4、SFだとして、執筆時の田中先生はそのルールをご存知だったか(例えば90年代に作られたルールだったら、ご存知なわけないです)
と書きました。
No.2006で、
> SF関係の掲示板をウロウロしていたときに見たものだったので、
> 一字一句あの通りではありませんが、
> 何でも偉いSF作家が決めたルールらしいです。
と、随分あやふやな言われ方をされてたんで、「わざわざ議論に持ち込むのなら、あやふやな言い方しなくても、ルールとして扱われているようなことなら、ちょっと調査すれば簡単にはっきりするでしょうに」という意図もあって、はっきりさせるための手段書いたのですが……、何がそこまでお気に召さないんでしょう。
- 親記事No.1726スレッドの返信投稿
- board4 - No.2057
そんな…ひどい。補足 常識の話・時系列表
- 投稿者:mnk
- 2002年06月17日(月) 11時13分
まとめますが、常識の話の流れは以下の通り。
No.1971 はねだみずきさん
小説の特に明記されていない事柄は、作者と読者の共通に持つ「常識」で説明がつくことが大半。
No.1980 冒険風ライダーさん
一口に「常識」と言ってもたくさんある。「常識」自体、決して永久不変的なものではない。等。
No.1984 はねだみずきさん
「常識」は作者が定義。燃料無補給は非常識。
No.1985 mnk
燃料無補給に対しソーラーカー。「生殖方法」「過去事実」等普遍的常識と変わりうる常識の違い。
No.1988 Zeroさん
1984の燃料無補給は質量保存の法則。
No.1992 S.Kさん
超高効率のソーラーカーは現在から見れば『燃料無補給』
No.2001 Merkatzさん
SF作品においては特に記述にない部分は、現在の常識で考えるというルール有り(伝聞形)
例として、「人間の目は二つで口が一つで…」
No.2004 mnk
1985一部再掲。「人間の目は二つで口が一つで…」は普遍的常識
普遍的常識と5年も経てば変わる技術的な常識を同列に考えるのは変。
No.2006 Merkatzさん
2001のルールは「常識」ではなく「設定or科学orそれに類似した語句」だったかも。
2004、1985は、倫理道徳と歴史考証と科学を一緒に扱っている。
No.2009 mnk
2004、1985の例は、「常識」カテゴリに含まれる例。いきなりカテゴリ細分化されても困る。
ルールについては、もっとはっきりさせた方がよく、真実ならそれは簡単だと提示。
No.2013 Zeroさん
2001のルールに対し、創作品全てについて、ある程度の暗黙の了解がありそうと賛同。
しかし、1980の指摘のように、「常識」自体に対する解釈は場合によりけりのことがある点を保留。
その場合は、その解釈で作品内のつじつまが合わなければ解釈間違い。
No.2037 Merkatzさん
2001のルールは、SF設定、科学知識・設定の話。そこに倫理道徳と歴史考証(2004、1985の例)を持ち込むのは場違い。
2006で「設定or科学orそれに類似した語句」と限定。
2001のルールは、伝聞だと紹介に止めている。
- 親記事No.1726スレッドの返信投稿
- board4 - No.2058
そんな…ひどい。3
- 投稿者:mnk
- 2002年06月17日(月) 11時15分
> どうもあなたは読解力が無いようですから、
> 「常識」という語句だけ見て勝手に意味を広く取っていると思い、わざわざ
とか、
> ほんとに文章や文脈の読めない人は、議論を混ぜ返すだけで困ります。
という書かれ方、Merkatzさんがあれほど怒ってられた「相手を貶めて自分を高く見せる言い方」とどこが違います?
私は特に礼儀に反した表現を使った覚えはありません。私が気づいてないだけで、誰から見ても無礼極まりない失礼なこと言いましたでしょうか。それでしたら、お手数をかけますが引用で提示してください。
もし特にどの表現がまずい、というのではなく、単にMerkatzさんの言うことに納得しないし、言ってることもイマイチ伝わってないようだから、こんな表現を使われたのだとしたら、冒険風ライダーさんの「話の分からない議論相手に対しての『意図的かつ確信犯的な挑発的発言』」と同じではありませんか。
それでは自分でも同じことをなさるのに、他人がやったとき、自分のことは棚上げして非難していたということになります。
あと、No.2037は「牽制球」なんだから挑発的な言い方を使っているとは解釈はできないこと、お伝えしておきます。
「まさかとは思いますが~」以前は私がここで書き込みした文章がもとになってますから。
某所の某人というのが、どこのどなたか存じませんが、私には預かり知らぬところで起きたことが原因で、私の書いたことまで悪意に取られて、こきおろされてはたまりません。
- 親記事No.1726スレッドの返信投稿
- board4 - No.2059
ついでに、悪意に取りすぎです。
- 投稿者:mnk
- 2002年06月17日(月) 11時16分
No.2029でカッコ付きで書いたのは、その一個前の文「ただでさえ複雑なところに、作品批判や擁護のあり方や妥当性みたいな論点まで出てきて……」を受けて連想したもので、「あぁ、批判のあり方にいいも悪いもないだろうに、そんな話でせっかくの議論が変にこんがらがってもったいない」って気持ちから書いたものです。
その書き込みで言いたいことじゃあなかったので、わざわざ最後にカッコ付きで書きましたし、それに別に特定の人を論を想定して反論したわけでもありません。
移動要塞論の中でよく出てきた(本論とは無関係に見える)シャーロキアンとかの単語に対しての感想に過ぎません。
- 親記事No.2047スレッドの返信投稿
- board4 - No.2060
民主主義のカリスマ・アイランズ
- 投稿者:mnk
- 2002年06月17日(月) 12時43分
> ところで、私はこのアイランズという人物が妙に人間臭くて好きなのですが、もしもバーラトの和約後もこのアイランズが病に倒れず、同盟議長に就任していたら、同盟の運命はどう変わっていたでしょうか。レベロの場合と同じように同盟は崩壊していたでしょうか。それとも、うまく帝国と交渉して、同盟存続に成功していたでしょうか?それとも帝国政府は最後まで徹底抗戦したアイランズの議長就任に反対するでしょうか?ラインハルトだったら、「ほお。同盟にも骨のある政治家がいたとは。面白い」とか言って認めそうな気もするのですが・・・。
交戦時のトップだから、降服後の議長就任は許さん、なんてケチなことラインハルトは言わないと思います。
けど、議長があっぱれなヤツだからという理由だけで、同盟を存続させてくれるとは思いません。
同盟存続の大条件が、イゼルローンの存続条件と同じ、敵はあっぱれなヤツだと認めさせたまま、ラインハルトの病状が進行してヒルダに実権が移る直前まで粘ること、だとすれば……。
そこまで粘るための小条件の中で、一番必要なのはヤンを逃がさないこと。できるなら、現役のまま同盟軍に留まってもらうことでしょうが。
これは格調高い弁舌で、とうとうと民主主義擁護の必要性訴えれば、コロっと転んでくれそうです。ヤンは自分の上に立ってくれるNo.1を求めてましたし。
で、ヤンが留まってくれたとして……そういや、ヤンは帝国打倒のためにいろいろ思慮遠謀してましたっけ。……6巻第2章Vでした。
……計画前提の条件となる、A.理念、権利回復のためにエネルギーを集中させるために必要なもの、それを強く喚起するためには
…………
b.民主共和政治を象徴するカリスマ的存在の犠牲
……アイランズ議長の運命やいかに。
- 親記事No.1726スレッドの返信投稿
- board4 - No.2064
補足
- 投稿者:mnk
- 2002年06月17日(月) 13時58分
「牽制球」うんぬんは「まさか~」以降にかかる言葉と解釈した、ということです。
仮に全体が牽制球だと好意的な解釈をしたとしても、無実の相手に対してあのような失礼な物言いをして許されるとお考えだと言うのは……。
冒険風ライダーさんの表現方法に対し、No.2038のような、そのご人格を見下すようなひどい中傷なさるほど、表現の穏やかさに対して気を払う人とも思えないやりようです。
それと、万一「冒険風ライダーさんの表現方法はかばうのに、Merkatzさんの表現に対しては腹を立てるというのは、矛盾だ」なんて取り方をされても困りますし、思いもかけない取られ方をして、何で? と思ったことはMerkatzさんとのやりとりでは残念ながら例がありますので、強調しておきます。
誤解のしようもないと思いますが、表現方法そのものではなく、「人をさんざん非難しておいて、自分でも同じことをする」ことに対して、ひどいと言ってますので。
- 親記事No.2008スレッドの返信投稿
- board4 - No.2066
Re:これがボタンでは
- 投稿者:mnk
- 2002年06月17日(月) 14時42分
ZeroさんもMerkatzさんも、「移動要塞そのもの否定はしてない」とおっしゃるのに、「議論してたのに、何でかなー」と思ってたんですが…………。
どうも私の「移動要塞戦術」って言い方がマズかったんですね。訂正します。
私が「移動要塞戦術」って言ってたのは、No.1814の「逆転シナリオ」のことです。
動くかどうかじゃなくて、動かしてゲリラ戦できるか、くらいまでを想定してましたんで、No.2029はそんな感じでご理解ください。
それと、やっぱりどんどん論点がそれて行ってしまうんですね……。
どうも、元書き込みの一部に意見がついて、その意見にまた意見がついて……という形で、それていくうちに、元の論点が消えていってしまうようです。
Zeroさんの言う通り、まとめ役がいないと、きちんと前提条件踏まえつつ議論を進めるのは大変というのはわかります。けど、誰かが前提覚えておいて、その前提覆す(証明する)話に対してしばらく反論が出てこなければ、「あれは解決でよかったんですねー」って念押すくらいならできるんじゃないかな、と思います。
- 親記事No.2047スレッドの返信投稿
- board4 - No.2067
Re:民主主義のカリスマ・アイランズ
- 投稿者:イッチー
- 2002年06月17日(月) 16時22分
交戦時のトップだから、降服後の議長就任は許さん、なんてケチなことラインハルトは言わないと思います。
> けど、議長があっぱれなヤツだからという理由だけで、同盟を存続させてくれるとは思いません。
私が「ラインハルトは許す」と書いたのは、アイランズの議長就任のことです。さすがに、議長の人格で同盟存続を許すほどラインハルトは甘くはないと私も思います。
>
> 同盟存続の大条件が、イゼルローンの存続条件と同じ、敵はあっぱれなヤツだと認めさせたまま、ラインハルトの病状が進行してヒルダに実権が移る直前まで粘ること、だとすれば……。
>
> そこまで粘るための小条件の中で、一番必要なのはヤンを逃がさないこと。できるなら、現役のまま同盟軍に留まってもらうことでしょうが。
> これは格調高い弁舌で、とうとうと民主主義擁護の必要性訴えれば、コロっと転んでくれそうです。ヤンは自分の上に立ってくれるNo.1を求めてましたし。
「私は今まで最低の人生を送ってきた。しかし、私は目覚めたのだ!今、同盟に必要なものは・・・」とアイランズが切々と訴えれば、ヤンは首をすくめて「年金生活はもう少し後にしようか」とでも言いながら、軍に残留してくれそうです。うまくすればビュコックも残留するでしょう。そうすれば、ビュコック統合作戦本部長・ヤン宇宙艦隊司令長官の最強コンビが誕生し、帝国も一目置かざるを得ないでしょう。(チェンは統合作戦本部次長・アッテンボローが宇宙艦隊総参謀長、フィッシャーかムライが艦隊司令官に昇進)。あとは同盟経済を再建し、国力を回復させることですが、これはレベロやルイに任せれば良いとおもいます。(それにしても、財政再建策として給料カットしか思いつかないレベロって本当に有能なのだろうか?)
>
> で、ヤンが留まってくれたとして……そういや、ヤンは帝国打倒のためにいろいろ思慮遠謀してましたっけ。……6巻第2章Vでした。
>
> ……計画前提の条件となる、A.理念、権利回復のためにエネルギーを集中させるために必要なもの、それを強く喚起するためには
>
> …………
>
> b.民主共和政治を象徴するカリスマ的存在の犠牲
>
>
> ……アイランズ議長の運命やいかに。
ヤンとビュコックが同盟軍に残留すれば、帝国政府も警戒して、レンネンカンプよりもっとスケールの大きい人物、おそらく当初の予定通り、ロイエンタールを高等弁務官に任命するでしょう。そうすれば、ロイエンタールは無理にことを荒げようとせず、帝国と同盟は小康状態を保つのではないでしょうか。その間にオリジナルどおり、ラインハルトが死んでくれれば、ヒルダと交渉して、帝国と同盟の共存をはかることも可能になります。(そのどさくさにまぎれて、メルカッツらは同盟軍に合流)無理に犠牲者をつくる必要もないでしょう。
もしも、帝国とトラブルが発生したときは、ヤン自ら指揮をとってイゼルローンを再奪取するなり、フェザーンに工作をおこなうなり、同盟軍をフルに使っていくらでも抵抗が出来ます。
>
>
- 親記事No.2008スレッドの返信投稿
- board4 - No.2068
答えになっていないかも知れませんが……
- 投稿者:速水右近
- 2002年06月17日(月) 16時37分
1
> そもそもSF作品における批評とは何でしょうか?
このスレは、そもそもこれが議題であって、細部の検討を行うのは妥当ではないと思われます。
ここでなさっている方は、速やかに別スレを立てるべきではないのでしょうか?(そこで継続する分には、構わないでしょう)
それこそ、「ボタンの掛け違い」ですぞ。
2
> SF作品における批評とは何でしょうか?
> 冒険風ライダー氏は設定破綻を指摘する事こそ作品尊重だと決め付けていますが、 ヤマトもガンダムもウルトラマンも、突き詰めてゆけば皆最後は崩壊します。
> SF設定とはそういう存在です。
> 作品を破壊する事が作品尊重なのですか?
> 誰かSF作品の正しい批評の在り方を教えて欲しい。
これはかなり本質的な問題であり、小生も二晩ほど考えましたが、なかなかいい答えが見つかりませんでした。ゴメンナサイ。
……もともとSF小説=ジャンルが確立されていない頃なら、空想科学小説とは、(当時の)常識から逸脱した行為を題材にした書いていました。端的に述べるのなら、「現実にはなくとも、この作品世界にはあるのだから、仕方ない」ですか。
たしか日本でも、明治二十年代に、「空想小説は小説ではない」という批判が、純文学サイドから起こっています。そういう批判には、居直りしか手はなかったのでしょう。
その後、作家とともに、読者も洗練されるようになってきた。そのような居直りは、無理解な外部に対しては有効でも、それでは読者は満足できなくなってきました。
そこで、作品世界に整合性を持たせたものが書かれるようになってきた……異論はあるでしょうが、小生はこの種の作品が、「ハードSF」だと思っています。
無論、そのような作品を理解できるのは、よほど小説を読み慣れているなどの条件を満たした、少数の読者だけでしょう。
それが八十年代後半から、日本では崩れてきた。具体的に書くなら、やはり『ガンダム』以前、以後でしょうか。
作り手は細部まで描き、受け手もそれを喜ぶという意味で、一見、「ハード」のようです。しかし少しでも矛盾が起これば、両者の態度は豹変します。「この作品世界では……」と、逃げてしまう。
それこそ前近代的なSFと、「ハードSF」という二つの顔を使い分けていたのです。
さて、この時期に、田中芳樹が『銀英伝』を発表しました。
やはりその流れに乗って、彼とそのファンたちも、「二つの顔」を使い分けていたのでしょう。
是非はともかく、そういう読者を相手にするうちに、冒険風ライダー氏も、「上級シャーロキシアン」と「初級シャーロキシアン」という二つを使うようになったのでは、ないのでしょうか?
3 では、「(広義の)SFにおける作品尊重」とはなんでしょう。
「設定破綻を指摘する」のは、作者の技量的、知識的、そして知ったかぶりをしているという人間的な意味での批判であり、それもそれで必要なことだとは思いますが、必ずしも「尊重」に繋がるとは思いません。なぜならそれは、その作品が嫌いな人でもできるからです(例 霧島那智を馬鹿にする佐藤大輔ファン)。
これもまた個人的な解釈ですが、
・どれだけひどい作品であっても、まずそれが「好き」であること(一般ファン)
・そして「好き」だからこそ欠点が見えるという、「客観性」があること(初級シャーキシアン)。
・その欠点を直視して、どうこねくり回してでも克服してやろうかという、「遊び心」を持っていること(上級シャーロキシアン)
と読者を分類できるのではないかと(なにかこれは、異性との交際に似ていますな)。
ですからひどい表現をすれば、
「元を取るまで作品をしゃぶりつくして、その世界で遊んでやろう」
というのが、読者から見た最大、最高の「作品尊重」だと考えます。
4 田中芳樹に限らず、最近の作品は全体的に、中途半端なリアリティが目立ってますね。
変にリアルにするぐらいなら、もう少し粗くてもゆったりと構えたほうが、後からツッコミを受けることもないにと、思ってしまいます。
ともかく冒険風ライダー氏を含めて、これだけ作品で「遊んで」もらえているのだから、田中芳樹と編集者は、もっとこのHPを感謝すべきですよ。
管理人さんを含めて、オダテではなく、ホントに。
追記 ギョーカイ裏情報
柳田理科雄と山本弘の不毛な抗争は、イヤになりますね(あ、私が書くことじゃないか?)。
しかしあんまり知られていないことに、柳田も「と学会」も、もともと公的な場に出たのは、同じ雑誌。『宝島30』という、九十年代中盤にオウム取材で評判になった雑誌です(ちなみに爆笑問題の『日本原論』もそこで連載)。
その後、色々あって、当時のスタッフが分裂し、編集長がメディア・ファクトリーに移籍したのですよ。
ですから、あの抗争は、宝島=子会社の洋泉社とメディア・ファクトリー=業務提携をしている角川書店との対立という構図まで見えるわけでして……。
そんな視点でいると、どちらが正しいというより、題材になった作品が可哀想ですよ。
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- board4 - No.2069
田中芳樹作品「リ・ミックスCD」をつくろう!
- 投稿者:速水右近
- 2002年06月17日(月) 16時57分
2068で、真面目なことを書いた反動による馬鹿ネタ。
既成の楽曲で、田中芳樹作品のCDを勝手に編纂してしまいませんか?
登場人物や組織などに関連した歌を、ただ無意味に無節操に並べていくというもの。
まず『創竜伝』で。
1 『燃えよドラゴン』のテーマ
2 『燃えよドラゴンズ』 唄 板東英二
註 たしか中日ドラゴンズの非公認応援歌だったっけ。
3 曲名失念。プロレス藤波辰巳が歌っていた、自分のテーマ曲
註 あまりの音程ハズレっぷりに場内が失笑してしまったという、とんでもねぇ曲。
どなたか暇を持て余していて音楽に詳しいヒト(笑)、手伝ってやって下さい。
たしか四人兄弟のデュオは、たしか日本には、いなかったなぁ。『ジャクソン5』、『フィンガー5』にも女の子がいたし。『フォーリーブス』という手もあるが、何か違う。
四人姉妹となると、さすがに知らない。『セイント・フォー』は、絶対に違うし(爆)。
あと、女の子の名前が、しおりでしたっけ。それならサザンの『栞のテーマ』が使えるな。
- 親記事No.2047スレッドの返信投稿
- board4 - No.2070
そもそも同盟元首って
- 投稿者:佐々木公彦
- 2002年06月17日(月) 17時40分
最高評議会議長ってどこに対して責任を負っているのでしょう。
アメリカのような大統領制なら、連絡もなく行方不明の時点で前大統領です。
国会に対して責任を負っているのなら、速やかな総辞職の上新たな元首を選任します。戦時だから特別に遅くなったとしても敗戦の責任をとる権利はトリューニヒトにはないはず。
しかしまあ、ヤンにしてもトリューニヒトにしても同盟の公務員には職務専念義務って無いのでしょうか。
軍ナンバー3はやるべき事をやらない、元首は無責任。
ヤンはともかくヨブは国民の意思で首に出来ます。
皆さん選挙にはきちんと行きましょう。
我が行くは星の大海の件
アスターテの時は純粋にヤンの意見を戦術上の理由で否定したと思います。
そもそも言うのが遅い、もっと前の段階で主張できたはず。
あの時点ではもう他の2艦隊に作戦変更を伝えるのは無理だし、伝わっても混乱するか帝国の偽情報扱いが関の山です。
つまり、確執はヤンが一方的に感じただけ。
ただ、自分たちが包囲しているぞって敵に見せつけながら進軍する馬鹿など現実には居ないだろうけど。
(包囲自体が罠か一部隊が敵の総兵力と同等以上にあるときは別)