4代目掲示板過去ログ

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投稿ログ175 (No.3111 - No.3127)

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board4 - No.3111

Re:議論するのはいいんだけど・・・

投稿者:SAI
2002年10月17日(木) 10時32分

>  対等の立場、お互いを尊重しあってモノを言う同士ではまず使わな
> いだろう言葉を使う人に対して「偉そう」という言葉を使用しました。「何度も同じことを言わせるな」等の言葉が具体例です。

双生児さん、それなら私に直接言ってくれませんか。確かにあの言動は私も頭に血が上っていた時の言葉ですから、冷静になったいま見れば申し訳なく思います。だけど、そのことで掲示板全体を悪く言うのは止めてくれませんか。

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board4 - No.3112

Re:議論するのはいいんだけど・・・

投稿者:やまそ
2002年10月17日(木) 10時58分

>  対等の立場、お互いを尊重しあってモノを言う同士ではまず使わな
> いだろう言葉を使う人に対して「偉そう」という言葉を使用しました。「何度も同じことを言わせるな」等の言葉が具体例です。

それって議論してれば普通に出てくる言葉じゃないかな?
会社の企画会議でも熱くなると出てくるけど。
わざわざ腐す方がよっぽど”偉そう”に見えるけどな。
誰に頼まれて審判者になったんだい?出来ればそこが聞きたいな。

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board4 - No.3113

Re:今さら何ですが

投稿者:S.K
2002年10月17日(木) 12時29分

> 銀河英雄伝説の中の「ラクナロク」作戦のところなのですが
> 『ロイエンタールはルッツのような男の戦意をうちにこもらせないような配慮をする必要がある』っていうふうな所があるのですが(完璧な引用じゃなくてすいません)、ここがちょっと意味がわかりません。
> どういうことを意味しているんでしょうか?
> このページの主旨に合わないようでしたらすいません。
> よろしければ教えてください
 私も手元に原本のないうろ覚え状態なので恐縮ですが、確か当時ラグナロック作戦の一貫のイゼルローン攻略においてルッツ提督はメックリンガー提督と共にロイエンタールに助力する形で一時的にロイエンタールの指揮下にありました。
 でヤンといえば詭計な訳ですが、敵前回頭に見られる用にブラフとしての詭計も多いですし、将兵の士気の保持は主将の重要な責務の一つであります。
 上記をもって槍さんのお尋ねの意味は「ロイエンタールは、必要以上にヤンを怖れず、また侮らずに攻勢に積極的なルッツの士気を挫かない程度になだめつつ戦意が削がれないように工夫を凝らし戦況と士気が最大限の状態でイゼルローンならびに駐留艦隊と交戦可能であるべく努めなければならない」という事ではないでしょうか。
 いずれうろ覚えの人間の意見ですので恐縮ですが。

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board4 - No.3114

この件に関する総括

投稿者:IK
2002年10月17日(木) 13時23分

レスをしないと書きましたが、双生児さんが謝罪をなされたので前言を撤回します。
あなたを「躾の悪い犬」となじったことを謝罪します。申し訳ありませんでした。その時点ではいかに正当に思えても、人間に対してこのような物言いをするべきではありませんでした。今後、自分への戒めとしたいと思います。
実は送信した直後から激しく後悔したのですが、今更、削除も出来ず、悶々としていたのです。謝罪の機会を与えてくださって、双生児さんに感謝します。
ところで、ここに来る方はお分かりでしょうが、これは銀英伝からの引用です。フリューゲル男爵に対して、ラインハルトが言った言葉ですね。田中芳樹さんの小説は喧嘩用語の宝庫です。感情が高ぶった時などつい使ってしまい、その後、人間関係の修復に苦労したこともあります。私のような愚かな男はそうはいないでしょうが、皆さんも気をつけられた方がいいでしょう。余計なことかもしれませんが。
罵倒の場面を書かせると、田中芳樹さんには悪魔的な力量がありますから引き込まれがちなのです。

さて、それとは別に、双生児さんが言われた「偉そう」ということについて少々考えることがありました。
SAIさんたちの議論はおいておいて、ここをROMされている方で他の人の発言を読んでも、実はそのように感じている人もいるのではないでしょうか。
というのも他の議論系サイトでもしばしばそうした感想が書き込まれるからです。
もちろん私は偉そうだとは思いませんし、「偉そう」であって何が悪いかとも思っていますが、なぜこのような感想が生じるかについては興味があります。
私が思うに、自分がわからないことを「偉そう」としている例が多いようです(双生児さんがそうだと言っているのではありません。取り敢えず双生児さんの件は脇においてください)。私はむしろそういう人たちの方が「偉そう」だなと感じるのですが、どうやらかなり多数の人がそのようで、こうした人たちの特徴は議論に対して議論で挑むのではなく、相手の人格を攻撃したり、論旨を茶化したりするところです。
実際、そういう人たちのおかげで魅力が激減している議論系サイトも多いですね。ここはそういう弊害を免れている稀有のサイトだと思います。おそらく管理人さんが批評と非難、議論と喧嘩の違いをしっかりと認識されているからだろうと思います。
議論の激化による喧嘩の発生を恐れる余り、内容の薄い、相手に対する必要以上の迎合ばかりが目に付くサイトもあります。もちろん不毛な喧嘩に終始しているサイトもありますね。
ここでも議論の熱が高まる余り、たまに喧嘩になっている例もありますが、私は内容の薄い「社交」をするくらいならばまだしも喧嘩の方がましと考えています。それだけ真剣に自分の論旨を信じているからこそでしょう。
ただ、その喧嘩も多くは自分たちで軌道修正して、適当に収まっていますね。きちんとした議論が喧嘩とみなされるのが嫌だからでしょう。
そうした理性を保てる人が多いのもここの魅力です。
先日のKenさんとSAIさんの論争を考えてみてください。あれほど高度な議論が繰り広げられている議論系サイトがどれだけあるでしょうか。そしておふたりともそれぞれ説得力のある記述で自説を展開し、互いに一歩も引かず、それでいて喧嘩にならないスマートさを維持されている。
その間、どちらかをくさしたり、茶化したりする外野の声はなかったですね。もしあったら私なんかは率先して攻撃に出たと思いますけど(だから攻撃的なんて言われるんだな)。
作品批評とは言え、特定の個人を批判するサイトであるだけに常連の皆さんは自分を律しているのだと思います。
ですからそう簡単に、「偉そう」などとは言って欲しくないのです、やはり。
議論に対しては議論で挑んで来て欲しいと考えますね。
その限りにおいては、どなたかがきっと丁寧に返答してくれるでしょう。

ともかく、私の言動がROMされている方を含めて、多くの方々に不快な思いをさせたことと思います。この件に関しては、素直に謝罪し、今後、いかなることがあろうと理性的な態度をとるよう努力することをお約束します。

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board4 - No.3115

私と同じハンドルネームですか・・・・

投稿者:
2002年10月17日(木) 15時32分

> > 銀河英雄伝説の中の「ラクナロク」作戦のところなのですが
> > 『ロイエンタールはルッツのような男の戦意をうちにこもらせないような配慮をする必要がある』っていうふうな所があるのですが(完璧な引用じゃなくてすいません)、ここがちょっと意味がわかりません。
> > どういうことを意味しているんでしょうか?
> > このページの主旨に合わないようでしたらすいません。
> > よろしければ教えてください
>  私も手元に原本のないうろ覚え状態なので恐縮ですが、確か当時ラグナロック作戦の一貫のイゼルローン攻略においてルッツ提督はメックリンガー提督と共にロイエンタールに助力する形で一時的にロイエンタールの指揮下にありました。
>  でヤンといえば詭計な訳ですが、敵前回頭に見られる用にブラフとしての詭計も多いですし、将兵の士気の保持は主将の重要な責務の一つであります。
>  上記をもって槍さんのお尋ねの意味は「ロイエンタールは、必要以上にヤンを怖れず、また侮らずに攻勢に積極的なルッツの士気を挫かない程度になだめつつ戦意が削がれないように工夫を凝らし戦況と士気が最大限の状態でイゼルローンならびに駐留艦隊と交戦可能であるべく努めなければならない」という事ではないでしょうか。
>  いずれうろ覚えの人間の意見ですので恐縮ですが。

ラグナロク作戦でロイエンタールの指揮下にいたのはルッツとレンネンカンプなのでは・・・
それと戦意云々のところはレンネンカンプだったような・・・
どうも私もうろ覚えです。

そしてどうも槍さん、私も槍です。

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board4 - No.3116

らいとすたっふについて

投稿者:本ページ管理人
2002年10月17日(木) 15時51分

以前掲示板にて話題がありました「らいとすたっふ」へメールを送る件ですが、機会がありましたので、先程送ってみました。
以下に内容を記しておきます。
それにしても、もう4年なんですねぇ…


以下転記
Subject: 田中芳樹作品批評ページ「田中芳樹を撃つ!」ご案内
From: Yusuke Ishii <yusuke-ishii@mx6.tiki.ne.jp>
Date: Fri, 18 Oct 2002 00:47:10 +0900
To: master@wrightstaff.co.jp

 時下ますますご隆昌の段、お喜び申し上げます。
 さて、このたび、田中芳樹作品の批評ページ「田中芳樹を撃つ!」
(ttp://tanautsu.duu.jp/index.html)をお知らせ致します。私の田中作品
への懐疑を中心として、掲示板ではファンや批判派が毎日のように議論を交わ
しているサイトです。
 開設してまもなく4年になろうとしておりますが、掲示板での熱い議論は未
だ冷める気配もありません。
 ご多忙中とは存じますが、ご覧いただければ幸いです。
 ご挨拶かたがたご案内申し上げます。
***************************************************


「田中芳樹を撃つ!」
ttp://tanautsu.duu.jp/index.html
管理人  石井 由助
yusuke-ishii@mx6.tiki.ne.jp

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board4 - No.3117

Re:今さら何ですが

投稿者:八木あつし
2002年10月17日(木) 15時52分

> > 銀河英雄伝説の中の「ラクナロク」作戦のところなのですが
> > 『ロイエンタールはルッツのような男の戦意をうちにこもらせないような配慮をする必要がある』っていうふうな所があるのですが(完璧な引用じゃなくてすいません)、ここがちょっと意味がわかりません。
> > どういうことを意味しているんでしょうか?
> > このページの主旨に合わないようでしたらすいません。
> > よろしければ教えてください
>  私も手元に原本のないうろ覚え状態なので恐縮ですが、確か当時ラグナロック作戦の一貫のイゼルローン攻略においてルッツ提督はメックリンガー提督と共にロイエンタールに助力する形で一時的にロイエンタールの指揮下にありました。
>  でヤンといえば詭計な訳ですが、敵前回頭に見られる用にブラフとしての詭計も多いですし、将兵の士気の保持は主将の重要な責務の一つであります。
>  上記をもって槍さんのお尋ねの意味は「ロイエンタールは、必要以上にヤンを怖れず、また侮らずに攻勢に積極的なルッツの士気を挫かない程度になだめつつ戦意が削がれないように工夫を凝らし戦況と士気が最大限の状態でイゼルローンならびに駐留艦隊と交戦可能であるべく努めなければならない」という事ではないでしょうか。
>  いずれうろ覚えの人間の意見ですので恐縮ですが。

どうも八木あつしです。
まず、S.Kさんの間違っている部分を訂正させてください。
帝国軍のイゼルローン攻略作戦に動員されたのは、メックリンガー提督ではなくレンネンカンプ提督です。

ロイエンタールは、あくまでもイゼルローン攻略戦はラグナロック作戦の陽動であること、そしてヤンはいずれ同盟本国防衛のため要塞を放棄するだろうと考えていました。そのため現時点では、無理に攻める必要はないと。
んで、その時帝国軍ではレンネンカンプがイゼルローンへの積極攻勢を唱え、ルッツがその抑え役になっていました。
ルッツも本心では同盟軍最強のヤン艦隊と戦いたいのに、あくまでも総司令官たるロイエンタールをたててレンネンカンプの抑え役に回っていたわけです。
ロイエンタールもこのルッツの心情を理解しているので、同盟軍と本格的な戦闘になる前に、ルッツのフラストレーションを発散させないといけないだろうと考え、あの台詞が出たわけです。

多分こんな所だと思います。総司令官は、配下の提督だけなく全艦隊の将兵の士気を考えなければならずその舵取りが大変だな~。

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board4 - No.3118

Re:というか

投稿者:不沈戦艦
2002年10月17日(木) 15時58分

> > 「撃つ!」って銘打っているサイトが、「攻撃的」でない訳ないですわな。そんなこと、最初から分かりきっていることなのでは?それに、一番最初に管理人の石井氏がここを作った時、方々の「田中芳樹ファンクラブ的サイト」に「宣戦布告」という投稿をやっていた、ということもありましたし。言うまでもなく、こんなこと「攻撃的」以外の何でもないでしょう。
> >
> >  ところで、「攻撃的」だと、何か問題でもあるんでしょか?わたしゃ「攻撃的」だとしても、別に構わんと思いますけど。
>
>  私はやっぱりいきなりしつけの悪い犬呼ばわりされるのは不愉快
> でした。一言二言でいきなり他人を犬扱いするのは私的には問題
> ではないか、と思ったのですがただそういうテンションで構わん、
> というならそれはそれで結構です。ご意見どうもありがとうござ
> います。

 具体性が全然なかったので、誰か特定の人の事を言っているとは思いませんでしたよ。「田中芳樹に対する批判」のことを、「攻撃的」と言っているものだとばかりね。私が「最初からこのサイトは攻撃的」と言っているのは、そういう意味です。「躾の悪い犬」発言を、私が許容すると勝手に決めつけられるのは迷惑ですな。

 しかし、他の方も言っているように、「一体どこが攻撃的で偉そうなのか」ということを、先ず最初に具体的に指摘すべきでしたね。先ず最初に自分から挑発的な言辞を用いて、それ対する反発を見てから、「反応が攻撃的」というのは、あまりいいやり方とは思いませんが、いかがですか。

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board4 - No.3120

Re:銀英伝1,5部帝国大乱:双璧の争覇戦

投稿者:八木あつし
2002年10月18日(金) 01時21分

どうも僧侶Tさん、イッチーさん。
IFシナリオに私も参戦します。

帝国大乱・ロイエンタールの叛乱! 原作でのロイエンタール元帥の叛乱は、地球教徒の陰謀の結果とはいえ、よくワカラン理由で決起しました。多分一番の理由は、自身に宿る乱世の梟雄たる部分がラインハルトとの決戦を望んだからだと思います。
そのため原作から見る限り、イッチーさんの考える線でのロイエンタール叛乱シナリオを少し成り立たない気がします。やはり子供可愛さからの帝位簒奪は、彼には似合わないのでは。またロイエンタールにとってミッターマイヤーを除けば、帝国軍の他の提督は自分より下だと考えていますので、無理に戦おうとする理由もありません。

とにかくキルヒアイスとアンネローゼの子供という、ラインハルトの傍系の血筋を如何にして皇帝にまで持っていくかが重要です。

~~~以下妄文始まり~~~

ラインハルトのバーミリオン会戦での戦死後、帝国全軍はオーディンに帰還する。それは今後、どのように動くか決めるためであった。
第一に決めるのは、ラインハルト死後の帝国の指導者は誰にするのかである。ラインハルトには、直系の子孫はいない。一体誰をもって、金髪の覇者の後継者にするのか。
提督達の誰もが、さすがに皇帝カザリン・ケートヘンのもとで帝国を動かす気にはなれなかった。もともとゴールデンバウム王朝打倒が最終目的であったのだ。ゴールデンバウム王朝の、しかも1歳の赤子の下に付くのは提督達の自尊心が許さない。
かといって、自分の同僚の誰かが至尊の地位に就くのも認められない。あくまでもラインハルトにこそ、皇帝になってもらいたかったのだ。それが、ラインハルトが死んだためとはいえ、これまでの同僚を陛下と呼ぶのは耐えられるものではない。いっそ、同盟のように共和制ならば選挙で主君を決められるのだが……、と提督達は自虐的に思うのだった。

そうこう話がまとまらずただ時間だけが過ぎていく中、遂に提督会議は破局を迎えた。ビッテンフェルトがオーディンから離脱したのだ。彼は、再三に渡り「ラインハルトの仇をとるべく、まず同盟への再侵攻を行うのが先決だ」と主張し、その度にロイエンタールやメックリンガーに時期尚早と抑えられていた。ビッテンフェルトにとっては帝国の後継問題よりも、第一に主君の仇を討つべく同盟再侵攻、ヤン・ウェンリー抹殺が当然のことだと思っていたのだ。彼から見たら、ロイエンタールやメックリンガーだけでなく全ての提督が、ラインハルト亡き後の帝国権力の奪取を目指し牽制しあっているとしか思えなかったのだ。
ビッテンフェルトは、「永遠に埒もない会議でもしていろ!」と叫び、黒色槍騎兵艦隊を率いてオーディンから離れた。そしてレンテンベルク要塞にその拠点を置いたのである。しかも周辺星域の帝国軍警備部隊を集結させ、自分1人で同盟への再侵攻を行う準備を始めたのだ。

このビッテンフェルトの動きに提督達が困惑する中、1人の提督がビッテンフェルトのもとに駆けつけた。ファーレンハイトである。彼は、元々貴族連合軍の一員であり、ラインハルトに許されその麾下に加わった。そしてラインハルトが死に、またも自身の旗を変えるぐらいなら、ラインハルトの敵討ちを目指すビッテンフェルトを手伝った方がマシだと考え、レンテンベルクに艦隊を率い向かったのだった。
レンテンベルク要塞の黒色槍騎兵艦隊には、ファーレンハイト艦隊と周辺警備部隊が加わり、その戦力は4万隻を超えた。しかもそれはさらに増加しつつあった。ビッテンフェルトの掲げる「ラインハルトの敵討ち」は、帝国軍人の共感をよび、我も我もと参加者が増えていったのである。ともすれば、オーディンの艦隊からもレンテンベルクに馳せ参じる勢いである。

それとともに貴族達が騒ぎはじめた。リップシュタット戦役で大多数の貴族が滅んだものの、まだまだ帝国貴族は残っている。貴族達の主張は以下の通りである。
帝国宰相ローエングラム公ならいざ知らず、その配下でしかない軍人達がどのような権限から国政に口を挟むのか。宰相が亡くなられたのなら、宰相が組閣した内閣は解散するのが筋である。そして皇帝陛下の御父君である、ペグニッツ公爵を摂政・宰相として新内閣を組閣し、その基で軍部は政府・皇帝陛下の指示に従うのが当然であろう。
一見筋が通った主張に見えるが、何のことはない。皇帝の父ペグニッツ公爵を旗印に、貴族階級の復権を目指しているだけである。
帝国内の混乱は、加速度的に悪化しつつあった。帝国軍が占領したフェザーンでも、占領軍を追い返せとデモが起こり、帝国へのサボタージュも続出した。これにより帝国領内の一部では物流の混乱が始まった。

このままでは帝国が空中分解する、と帝都のミッターマイヤーが悩んでいると、彼の邸宅に突然ヒルダが訪れた。彼女はラインハルト死後、バーミリオン会戦での自責の念から自宅に自主的に謹慎していた。しかし自宅から帝国の混乱を見て、彼女はこのままでは帝国が分解し、ラインハルトが目指した理想が消えてしまうと思い悩んでいた。そしてヒルダは、ラインハルトの目指した理想を消してはならない、とミッターマイヤー家に向かったのだった。
ヒルダはミッターマイヤーに訴えた。それはあたかも、運命のバーミリオン会戦時と同じ構図である。ヒルダ自身もそれを感じずにはいられなかった。彼女がミッターマイヤーに訴えた帝国再建計画。それは、「故キルヒアイス元帥とグリューネワルト伯爵夫人の御子息ジークフリードをローエングラム家の養子とし、カザリン・ケートヘン皇帝との婚約・将来の結婚を決め、帝位をジークフリードに譲位し実質的にゴールデンバウム王朝を吸収し新王朝を成立させる」という計画だった。
ジークフリードはラインハルトの姉の子ではあるが、ラインハルト血筋であることは確かである。これによりミッターマイヤーら提督達は、ゴールデンバウム王朝の皇帝よりは納得の出来る、新たな忠誠の対象を得ることが出来る。カザリン・ケートヘンとの将来の結婚で両家が1つになるという事で、守旧派をとりあえず納得をさせられる。何よりも現在の帝国には国家統一の象徴が必要であり、ラインハルト以外の人物の帝位簒奪は国民の反発を生むだけなので、婚姻という手段で正当性を出すしかない。
ヒルダの提案に、バーミリオンの時と同じくミッターマイヤーは賛同し、帝国軍の説得を約束した。そしてヒルダには、グリューネワルト伯爵夫人の説得を頼んだ。ヒルダは、ミッターマイヤーの頼みを了解したが、頭では別のことを考えていた。なぜ自分はロイエンタール提督ではなく、ミッターマイヤー提督に助力を頼んだのだろうかと……。

ロイエンタールは、突然自分を訪ねてきたミッターマイヤーからヒルダのジークフリード擁立案を聞き、直ぐに返事は出来なかった。ロイエンタールは、あの時と同じくマリーンドルフ家の小娘が、自分の策を実行するためミッターマイヤーに助力を頼んだことを苦々しく感じていたのだ。
実はロイエンタールはミッターマイヤーへ「二人で混乱する帝国の全権を掌握し、ローエングラム公亡き帝国を再建しよう」と説得するつもりだったのだ。それをミッターマイヤーに機先を制されたのだ。ミッターマイヤーの感じからみて、ジークフリード擁立案を変えることはないだろう。そして自分が動かずミッターマイヤーとマリーンドルフの小娘だけではこの案は失敗し、恐らく帝国は動乱時代に突入する……。
では、どうするか……。「わかった。卿が言うなら、私もその提案にかけてみよう」 またもマリーンドルフの小娘の提案に従うのは不愉快この上ないが、ミッターマイヤーとの友情は失いたくない。ミッターマイヤーは、やはり乱世の梟雄には向かないだろう。それに相手がラインハルトならばともかく、2歳の赤子では張り合う気も起こらない。
これによりジークフリード擁立案は急速に具体化していく。1ヶ月後には帝国軍総司令部及び帝国政府は正式にジークフリードの擁立を決め、カザリン・ケートヘン帝との将来の結婚を前提に帝位移譲を決定した。
ロイエンタール、ミッターマイヤー、ヒルダ、帝国軍の他の提督達もこの結果、ひとまず後継者問題に決着が付いたことで、不穏な動きは収まるだろうと考えた。しかし帝国動乱は予想に反し、数年もの長きに渡り続くことになる。
まず帝国辺境領の数カ所の惑星にて、共和革命の民衆蜂起が起きたのだ。そしてそれは、各地に波及していった。当時の帝国首脳部は知る由もなかったが、地球教がその存在を隠すべく共和革命の形をとり、さまざまな陰謀の糸を張り巡らせていたのだ。オーベルシュタイン亡き帝国軍諜報部は急速にその力が弱体化しており、地球教の存在を突き止めることが出来なかった。
しかもレンテンベルク要塞にあるビッテンフェルト軍が、ジークフリードへの帝位移譲を断固認めないと発表した。「偉大なる指導者ローエングラム公は、実力主義者だった。まだ何の力もない、赤子に帝位を移譲するなぞ狂気の沙汰である。帝国の次代皇帝は、同盟のヤン・ウェンリーを打ち倒し、ローエングラム公の仇を取ったものこそが帝位に就くべきである」
すでにビッテンフェルト軍の兵力は5万隻にまで増え、なおも増加しつつある。新たに帝国軍宇宙艦隊司令長官となったミッターマイヤーが、艦隊の解散と帝都への出頭を命じたがビッテンフェルトとファーレンハイトはそれを拒んだ。
帝国全土を巻き込んだ内戦は、まもなく始まろうとしていた。
銀河の歴史(同人史)がまた1ページ。

~~~以上妄文終わり~~~

いや~、がんばって空想・妄想しました( ̄▽ ̄)
面倒だから、台詞はナシ。長々とした乱文で申し訳ありません。m(_ _)m

こんな感じで帝国は動乱に突入し、その間同盟は国力の回復に務め、どさくさに紛れてイゼルローン要塞を再奪取します。
この後の第2部は、20年後からイッチーさんの考えた線でいけると思います。では今回はこの辺で。

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board4 - No.3121

Re:銀英伝1,5部帝国大乱:双璧の争覇戦

投稿者:イッチー
2002年10月18日(金) 03時07分

八木さま、すばらしい構想をありがとうございます。実は私事ですが、これから2日ほど、出張するのですぐにはレスできません。その間に、こちらなりの構想を考えておきます。では。

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board4 - No.3122

Re:私と同じハンドルネームですか・・・・

投稿者:鑓
2002年10月18日(金) 11時32分

> > > 銀河英雄伝説の中の「ラクナロク」作戦のところなのですが
> > > 『ロイエンタールはルッツのような男の戦意をうちにこもらせないような配慮をする必要がある』っていうふうな所があるのですが(完璧な引用じゃなくてすいません)、ここがちょっと意味がわかりません。
> > > どういうことを意味しているんでしょうか?
> > > このページの主旨に合わないようでしたらすいません。
> > > よろしければ教えてください
> >  私も手元に原本のないうろ覚え状態なので恐縮ですが、確か当時ラグナロック作戦の一貫のイゼルローン攻略においてルッツ提督はメックリンガー提督と共にロイエンタールに助力する形で一時的にロイエンタールの指揮下にありました。
> >  でヤンといえば詭計な訳ですが、敵前回頭に見られる用にブラフとしての詭計も多いですし、将兵の士気の保持は主将の重要な責務の一つであります。
> >  上記をもって槍さんのお尋ねの意味は「ロイエンタールは、必要以上にヤンを怖れず、また侮らずに攻勢に積極的なルッツの士気を挫かない程度になだめつつ戦意が削がれないように工夫を凝らし戦況と士気が最大限の状態でイゼルローンならびに駐留艦隊と交戦可能であるべく努めなければならない」という事ではないでしょうか。
> >  いずれうろ覚えの人間の意見ですので恐縮ですが。
>
> ラグナロク作戦でロイエンタールの指揮下にいたのはルッツとレンネンカンプなのでは・・・
> それと戦意云々のところはレンネンカンプだったような・・・
> どうも私もうろ覚えです。
そう、確かレンネンカンプが戦意過剰で、それが
「この戦闘屋め・・・」みたいだったようなきがします
銀英伝が今手元にないので確認できないんですが
>
> そしてどうも槍さん、私も槍です。
すいません、
あんまり注意深くないので同じハンドルネームの人が
いるのに気が付きませんでした。
で、ちょっと変えました、読みは同じですが(笑

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board4 - No.3123

Re:今さら何ですが

投稿者:鑓
2002年10月18日(金) 11時36分

> > > 銀河英雄伝説の中の「ラクナロク」作戦のところなのですが
> > > 『ロイエンタールはルッツのような男の戦意をうちにこもらせないような配慮をする必要がある』っていうふうな所があるのですが(完璧な引用じゃなくてすいません)、ここがちょっと意味がわかりません。
> > > どういうことを意味しているんでしょうか?
> > > このページの主旨に合わないようでしたらすいません。
> > > よろしければ教えてください
> >  私も手元に原本のないうろ覚え状態なので恐縮ですが、確か当時ラグナロック作戦の一貫のイゼルローン攻略においてルッツ提督はメックリンガー提督と共にロイエンタールに助力する形で一時的にロイエンタールの指揮下にありました。
> >  でヤンといえば詭計な訳ですが、敵前回頭に見られる用にブラフとしての詭計も多いですし、将兵の士気の保持は主将の重要な責務の一つであります。
> >  上記をもって槍さんのお尋ねの意味は「ロイエンタールは、必要以上にヤンを怖れず、また侮らずに攻勢に積極的なルッツの士気を挫かない程度になだめつつ戦意が削がれないように工夫を凝らし戦況と士気が最大限の状態でイゼルローンならびに駐留艦隊と交戦可能であるべく努めなければならない」という事ではないでしょうか。
> >  いずれうろ覚えの人間の意見ですので恐縮ですが。
>
> どうも八木あつしです。
> まず、S.Kさんの間違っている部分を訂正させてください。
> 帝国軍のイゼルローン攻略作戦に動員されたのは、メックリンガー提督ではなくレンネンカンプ提督です。
>
> ロイエンタールは、あくまでもイゼルローン攻略戦はラグナロック作戦の陽動であること、そしてヤンはいずれ同盟本国防衛のため要塞を放棄するだろうと考えていました。そのため現時点では、無理に攻める必要はないと。
> んで、その時帝国軍ではレンネンカンプがイゼルローンへの積極攻勢を唱え、ルッツがその抑え役になっていました。
> ルッツも本心では同盟軍最強のヤン艦隊と戦いたいのに、あくまでも総司令官たるロイエンタールをたててレンネンカンプの抑え役に回っていたわけです。
> ロイエンタールもこのルッツの心情を理解しているので、同盟軍と本格的な戦闘になる前に、ルッツのフラストレーションを発散させないといけないだろうと考え、あの台詞が出たわけです。
>
> 多分こんな所だと思います。総司令官は、配下の提督だけなく全艦隊の将兵の士気を考えなければならずその舵取りが大変だな~。
あ、成る程。そりゃルッツも戦いたいですよね(笑
どうも、ありがとうございました。

board4 - No.3124

過去ログ更新のお知らせ

投稿者:冒険風ライダー
2002年10月18日(金) 17時27分

HP「過去ログ資料館」に、
「田中芳樹を撃つ!」4代目掲示板の投稿2851~3100番
までをアップデート致しました。
過去ログをまとめて閲覧したい方は上記URLリンクからどうぞ。

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board4 - No.3125

Re:らいとすたっふについて

投稿者:Ken
2002年10月18日(金) 23時12分

管理人さん、

> 以前掲示板にて話題がありました「らいとすたっふ」へメールを送る件ですが、機会がありましたので、先程送ってみました。

これほど、書き込みの多い掲示板を4年も続け、しかも、書き込みをログに残すだけではなく、テーマごとに分類して、考察シリーズのような形で提供するのは、大変な作業だと思います。私は、ここへ来るようになってまだ数ヶ月で、掲示板についてゆくだけで精一杯のため、過去の書き込み集はほとんど眼を通せていないのですが、「銀英伝のSF兵器理論」など、大変楽しめそうなテーマの部屋があるようなので、これから少しずつ読ませていただきたく思います。

らいとすたっふからメールへの返答があるといいですね。さらには、本掲示板での議論に参加してくれると素晴らしいのですが。

私は田中芳樹先生の作品は、事実上銀河英雄伝説しか読んでいませんが、作者または作者を代表する人たちと直接意見を交わせることをいつも夢見ています。特に、登場人物の誰が、歴史上に実在した誰をモデルにしているのかについては、大変に関心があり、またこの点では、作者にもかなりはっきりとした答えがあるのでは、と思っています。ラインハルトのように、アレクサンダー、衛青、曹操、織田信長、ナポレオン・・・・と次から次にイメージが連なる人物もいれば、ヤンのようにまったくモデルが思いつかない人物もいるのですから。(ヤンについては、モデルを過去の軍人に求めるのは無理で、むしろオッペンハイマー博士のように、核兵器開発に誰よりも貢献しながら、そのことに激しい罪の意識を感じていた人かもしれない、とすら思っています。)

ご自身のお仕事(あるいは学業?)もおありでしょうが、ぜひこれからもこのサイトを続けてゆかれますよう、期待しています。

親記事No.1482スレッドの返信投稿
board4 - No.3126

Re:らいとすたっふについて

投稿者:古典SFファン
2002年10月19日(土) 05時19分

kenさん:
> 私は田中芳樹先生の作品は、事実上銀河英雄伝説しか読んでいませんが、作者または作者を代表する人たちと直接意見を交わせることをいつも夢見ています。特に、登場人物の誰が、歴史上に実在した誰をモデルにしているのかについては、大変に関心があり、またこの点では、作者にもかなりはっきりとした答えがあるのでは、と思っています。ラインハルトのように、アレクサンダー、衛青、曹操、織田信長、ナポレオン・・・・と次から次にイメージが連なる人物もいれば、ヤンのようにまったくモデルが思いつかない人物もいるのですから。(ヤンについては、モデルを過去の軍人に求めるのは無理で、むしろオッペンハイマー博士のように、核兵器開発に誰よりも貢献しながら、そのことに激しい罪の意識を感じていた人かもしれない、とすら思っています。)
>
ラインハルトには複数のモデルがあるようです。
確か曹操と、「北方の流星王」カール12世だったかな?
若くして王座につき、軍事的に凄まじい強さを発揮し、「戦の天才」と
呼ばれ、30代のうちに死亡。
曹操については広く知られているので措いて、カール12世については
ttp://www.rekishi.jp/
ここで「カール12世」で検索すると、彼自身のみならず当時の
時代状況についても教えてくれる「The Great Northern War」
という素晴らしいページにヒットします。
(直接リンクでも良かったのですが、資料的にはこの歴史サーチが
非常に充実していて、ここから検索に行く方が面白いかと・・)
「北方の流星王」と云う渾名の由来に田中芳樹氏が関わっていたの
ではないかというような考察もあり(それはハズレだと判明している
のですが)、地図を含め相当な質量のデータが集積されたページです。

ヤン・ウェンリーには、特定のモデルはいないらしいですが、
・・確か中国史の誰かに、戦術上のモデルがいたかいなかったか・・

親記事No.1482スレッドの返信投稿
board4 - No.3127

Re:らいとすたっふについて

投稿者:Ken
2002年10月19日(土) 10時51分

古典SFファンさま、

私たち二人が直接に議論をしていなかったら、同一人物が「古典SFファン」と「Ken」という名前を使い分けていると誤解されるほど、私たちの趣味は似ているようですね。SFと歴史と。(もちろん、プロバイダが違っているから、別人だと分かりますが。)

歴史サイトのご紹介をいただき、ありがとうございます。ドメイン名がすごいですね。「www.rekishi.jp」とは、日本の歴史サイトの総本山のようです。英語サイトでは「history.about.com」というのがありますが、どうしても西洋史の比重が大きすぎるし、よいサイトを教えていただきました。

また、カール12世をご紹介いただき、ありがとうございます。若くして軍事的成功を収めたこと、ロシア遠征で敵の焦土作戦にやられたのが人生の蹉跌になったことなど、ちょっとしたミニ・ナポレオンですね。時代的には、ナポレオンの方が一世紀後ですから、ナポレオンはカールの失敗に学ばなかったようです。もっともヒトラーもナポレオンの130年後に同じ失敗をしていますが。ちなみに、ラインハルトは同盟による帝国領侵攻のとき、まさにこのロシア型戦略を用いたのでしたね。

私は、ヤン・ウェンリーだけは、モデルが存在せず、むしろ田中先生の中にあった夢の集合が生んだ人物像のような気がします。(もっとも自信はありません。軍人や政治家の中に見つけようとするから見つからないので、例えばトインビーのような歴史家と比較すれば、かなりよく似た人物が見つかるかも。)

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