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投稿ログ160 (No.2895 - No.2911)

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board4 - No.2895

Re:不可解といえば

投稿者:Ken
2002年09月28日(土) 02時41分

>ところで、銀河帝国では葬式はどうやっていたのでしょうね。気になるなあ。

私が覚えている限りで、唯一葬式現場の描写が出るのは、外伝「朝の夢、夜の歌」の中の、幼年学校生ライフアイゼンの葬儀とラインハルトの父セバスティアンの葬儀です。ここから分かることをまとめると、

1.葬式は墓地で行う
2.友人代表が弔辞を述べる
3.柩を土に埋める
4.少なくとも女性は黒い喪服をつけ、顔をベールで覆う

となります。聖職者に関する記述はありません。また同エピソードのアニメ版では、ライフアイゼンの葬儀で同級生のハーゼが読んだ弔辞が聞けますが、内容は「惜しい人を亡くした」という類のもので、「魂がどこへ行った」とかいう類の宗教的な文言はありません。

「はだかの太陽」は1957年の作品ですね。(ttp://www.asimovonline.com/oldsite/asimov_catalogue.htmlで各作品の発表年が分かります。)

実をいうと、アジモフ自身も、アメリカがソ連に負けることを懸念したアメリカ人の一人だったそうです。
アジモフの面白い点は、彼のSF小説は、ほとんどが1950年代か、もしくは80年代以降のもので、60年代と70年代は空白時代といってよいほど少なく、特にSF長編となると66年の「ミクロの決死圏」と72年の「神々自身」しかありません。一方、この期間に積極的に書いたのは、一般向けの科学の解説書です。そうなった理由をアジモフ自身が説明しており、要するに科学におけるアメリカの劣勢に危機感を持ったので、人々の科学への関心を喚起しようとしたのだそうです。

>レーニンの大躍進はその蓄積の上に・・・
>毛沢東はレーニンの真似をしましたが、・・・
>70年代中頃までにはこのようなことははっきりとしており、

なるほど、それでアジモフも80年代にSFの執筆を再開したのかもしれませんね。

この件で、私が面白いと思うのは、小渕内閣の経企庁長官で作家の堺屋太一氏です。氏は85年に発表した「知価革命」の中で、「工業社会が終わって知価社会が始まる」と予測し、91年に出版された同書の英語版では、わざわざ一章を追加して「社会主義が敗れたのは、世界に知価革命が起こったからである」と、まるでソ連・東欧の崩壊を見通していたかのように得々と述べました。ところが、氏が87年に発表した「現代を見る歴史」では、冷戦とペロポネソス戦争(アテネ対スパルタの戦い)の共通点を挙げた上で、

>この東西対立が、いつどのようにして終結し得るのか、今なお誰にも分からない。むしろ二一世紀になっても、東西両陣営がほぼ今のような形で対立しながら共存しているだろう

などと書いているのです。堺屋氏のような卓越の知性を有する人にして、未来の予測はかくも難しく、試行錯誤を繰り返すようです。(半分は皮肉で書いてます。(笑))

board4 - No.2896

続・経済学的に正しい銀英伝

投稿者:准提督
2002年09月28日(土) 05時47分

皆様方の賢察を興味深く拝見しております。おかげさまで帝国成立からラインハルトの台頭に至る、「銀英前」の帝国経済史の謎はかなり解明されたように思います。僭越ながらこれまでの議論をまとめると
「帝国は成立当初、資源配分を社会保障から治安・軍需と辺境開発にシフトすることで景気回復を達成し財政の健全化にも成功した。しかし辺境の台頭により王朝後期には経済が封建制に逆行し、衰亡へと向かった」
ということでしょうか。

さて、ここで新たな論点を提起したいと思います。即ち、
「こうした帝国経済の衰亡に対し、同盟は何故乗じる事が出来なかったのか」
です。

帝国は徐々に経済的な力を失いつつある。一方同盟はダゴン星域会戦以降、興隆の道を歩み始めたはずです(件の人口増加もその要因)。となれば、近代的資本主義経済の同盟が衰亡しつつある封建的帝国を経済力で追いぬくことは時間の問題だったのではないでしょうか。特に、戦争の重荷は帝国の方により重くのしかかったはずではないでしょうか。
ところが本編の始まった宇宙歴796年頃には、帝国と同盟は同程度(いや、むしろ同盟のほうがひどいくらい)に戦時財政が悪化しています。

経済学的に正しい銀英伝であれば、この時期帝国の経済・社会は崩壊寸前、一方同盟はやはり苦しんではいるがまだ余力は充分、となるのではないでしょうか。

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board4 - No.2897

Re:経済学的に正しい銀河英雄伝説

投稿者:涼
2002年09月28日(土) 08時29分

Ken さん、こんにちは。

> > 人口問題は銀英伝最大の失敗ですね。
> > 3000億→400億は説明できません。
>
> この、とてつもない人口減を説明できるとしたら、帝国対同盟
> の戦争こそ唯一の可能性ではないでしょうか?
> … omit …
> 20歳の青年が全員召集され、一年以内に50%が死ぬという状況が、
> 帝国と同盟の双方で発生したら、どうなるでしょう?

残念ながら、そうはならないと思われます。

[1:そもそも、全員が対象となるのか?]
これに関しては Ken さんが推測されているとおり、帝国は徴兵制を採用しているようです。同じ4巻141ページには『軍籍にない平民階級の青年たちが、職場や学校から各地の軍隊の徴募事務所へ駆けつけるようになったのだ。彼らの中には、すでに兵役を終えてひとたびは故郷に帰りながら、平穏な生活を捨てて兵舎へ再回帰を望むものも多かった』とありますので。

[2:どれだけの人員が動員されるのか?]
4巻141ページで、『1億人・100万隻体制』という表現が出てきます。しかも、142ページで、帝国首脳たちはこれを「理論上は可能だが、現実には問題山積」とコメントしてます。もちろん、各地の軍事基地の警護や後方勤務などの人員も動員されるとは思いますが、『艦隊乗員勤務になるのは、最大でも1億人が限度』ということでしょう。しかも、それまでは、1億人より少なかったのは明らかです。

[3:実際、どれだけの人が死ぬのか?]
<A HREF="ttp://tanautsu.duu.jp/y-zinzi_a.html">銀英伝の人事問題:軍人の異常な出世速度の謎</A> で冒険風ライダーさんが『帝国と同盟との130年にわたる戦争の中で、実際に帝国と同盟が戦った会戦の数は330回前後』『一回の会戦における戦争犠牲者の平均が常に30~60万前後であった』と述べています。ダゴン星域会戦やアスターテのような一方的勝利は数えるほどしかなく、アムリッツアのような致命的ダメージを受けることなんかそれまではありえなかったことからみても、一回の会戦で死ぬ人の数は冒険風ライダーさんが述べているとおりなのでしょう。
さて、数回ほどあった一方的勝利の分を考慮して、一回に平均60万死亡したと計算すると、330回で約2億です。錬兵中の死亡や、その他の事故死、海賊退治等の治安維持中の戦死を考慮しても、130年間で3億以上の死亡者は出ないでしょう。


以上のことから、130年間の同盟と帝国の戦争が、銀河人口が3000億が400億まで減る理由にはなりえないと思いますが…

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board4 - No.2898

Re:経済学的に正しい銀河英雄伝説

投稿者:Ken
2002年09月28日(土) 10時54分

涼さん、はじめまして。レスをいただきありがとうございます。

私も、自分で書いていて、現実性のない話だと思いましたが、マルティン・ブーフホルツの言葉をストレートに解釈するとあのようになるので・・・人口急減の「苦しい説明」を試みたわけです。:-)

もう少し現実的な検討をしてみましょう。人口の増減を支配するのは、出生率と死亡率です。

出生率について。現在の日本は1.3という惨状ですが、銀河帝国は?

具体的な統計数字がないので、本当のことは分かりません。ただ、生育した環境が描かれている登場人物が数名いるので、ここから乱暴な推量をしてみます。それらの人物とは、アンネローゼ&ラインハルト姉弟、キルヒアイス、ロイエンタール、ミッターマイヤーそしてヒルダです。アンネローゼとラインハルト以外は一人っ子ですから、結局彼らの親たる5組の夫婦は合計で6名の子供を持ったわけで、出生率は1.2となります。まことに乱暴な推量で申し訳ありませんが、一応貴族からも平民からもサンプリングしているし、現在の日本や西欧の数字に近いので、とりあえず採用します。これは非常に低い数字で、戦争などよりもはるかに大きな影響を与えそうです。現在の日本でも、今の出生率が続くと、数世紀で日本人がいなくなると言われているくらいです。

1.2という数字は、5組の男女つまり10人の大人が6人の子供をつくることだから、一世代で40%の人口減が起こる計算になります。現在の日本や西欧がそこまでの事態に至っていないのは、平均寿命が年々伸びているからですが、銀英伝の世界ではどうでしょうか?科学の進歩で、現在よりは寿命が伸びているかもしれません。しかし、75歳で即位したユリウス一世が、毒殺される95歳まで生きると予測した人はいなかったことを考えると、平均寿命は高くても90歳程度であろうと思われます。ということは寿命延長による人口減の歯止め効果は期待できず、一世代4割の人口減が、現実のものになる可能性が高くなります。一世代間の年齢差が35歳とすると(前の発言では25歳と書きましたが、そこまで出生率が落ちるということは、相当な晩婚化が進んでいるはずであり、平均35歳で子供を作る、と仮定しました)、3000億が400億になるのに、4世代150年を要する計算になります。逆に500年で3000億が400億になるための出生率は1.73で、これはもう非常に現実的な数字というしかありません。(というよりも、現在の日本からみると、非現実的に「高い」出生率というべきです。)

こうなると、戦争で飢餓や人民の奴隷化で死亡率がどうなるか、などということも大した問題ではなくなりますね。

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board4 - No.2899

Re:続・経済学的に正しい銀英伝

投稿者:八木あつし
2002年09月28日(土) 13時35分

どうも准提督さん。こんにちは。
同盟の経済が帝国を抜けなかった理由はなぜか。私は経済はサッパリ知らないので全て憶測ですが。
やはり何もない状態から始まったこと。そして社会保障費が帝国に比べて圧倒的に多かったからじゃないですか。
元々、同盟建国時の人口は16万人です。まず行われたのは、人口増加のはずです。作中にも「多産が奨励され」とあります。しかし16万人から270年後に、帝国からの亡命者を受け入れても130億人にまでにもっていけるのか。さすがに亡命者が100億人だった訳は無いでしょう。
私はこの多産奨励政策は、女性の妊娠時に人工的操作を行い、4~5人を一度に出産したのではないかと思います。一度の出産で四つ子、五つ子を産んでもらい、それを何回か続ければ一家族で20人の人口増は(理論的には)可能です。つまり中国の「一人っ子政策」ならぬ同盟の「20人っ子政策」(笑)。
政府の政策で子供の数を人工的に増やしているので、国家が支援するのは当然で社会保障費の増大を招きます。というより、人口が増えないと国としてどうしようもないので、国家をあげて取り組んだはずです。これを5世代ぐらい行えば、帝国の亡命組を入れて130億人は見えてくるかも。
ともかく建国初期は、人がいないので経済活動もしようがない気が…。同盟第2世代が成長し、第3世代が生まれてきて初めて経済活動へのスタートラインに立てる気がします。もっとも最初に取り組んだのは、同盟軍艦隊建設への軍拡だと思いますが。
何にせよ同盟は、子供の増加出産に大量の補償費を投下し、人口が増えたところでやっと経済活動が活発になり、支配領域も増加していった。ある程度人口が増えれば20人っ子政策も必要なくなり、社会保障費も減ります。(ん・年金は増加?) もとより硬直化した帝国と違い、自由な同盟です。このまま200年もいけば帝国を上回ったと思います。

しかし経済活動が上り調子になったときに、帝国との戦争が勃発。戦時体制になり、軍事費が増加。そして帝国から大量の亡命者がやってきました。これが同盟経済への負担になったはずです。
現実では、韓国政府が北朝鮮からの脱出者に支援を行っています。しかし脱北者数が増えるに従い、財政的に余裕がなくなり、支援金も脱北者の階級ごとにどんどん減っていってます。
同盟の場合は、何といっても帝国と戦争中です。ただでさえ軍事費が増加しているのに、亡命者の支援を行わないといけません。しかも韓国が受け入れる脱北者の何百万倍の人数です。
亡命者には共和主義教育に衣食住の保障、独り立ちまでの支援が必要です。同盟は、戦争が始まって初期から中期の頃の亡命者には、専制国家より民主国家の方が素晴らしいと示すために、かなり気前が良かったので、これらのことが財政・経済への負担になったことは間違いありません。
とはいえ大量の亡命者が、同盟に馴染み農商工業に従事し経済の一翼を担うようになれば経済も再活性化するはずでした。しかし今度は、戦争での戦死者への一時金や遺族年金がじわじわと財政への負担になってきた。毎年30万から40万人も死ねば、その補償で亡命者への支援費が減っても戦死者への何十年もの補償費が大きな負担になります。帝国ならば、一時金の支給で済むかもしれませんが、民主国家の同盟ではそうはいきません。また戦死者への補償費を削減しようとしたら、選挙で敗れつため削減できなかった。
長々と書きましたが、この辺りが帝国に経済で及ばなかった要因なのかなと考えました。
同盟が帝国に勝つためには、あと130年戦争を起こさないように存在を完全に秘匿しておくべきでしたね。

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board4 - No.2900

Re:経済学的に正しい銀河英雄伝説

投稿者:イッチー
2002年09月28日(土) 14時26分

> 出生率について。現在の日本は1.3という惨状ですが、銀河帝国は?
>
> 具体的な統計数字がないので、本当のことは分かりません。ただ、生育した環境が描かれている登場人物が数名いるので、ここから乱暴な推量をしてみます。それらの人物とは、アンネローゼ&ラインハルト姉弟、キルヒアイス、ロイエンタール、ミッターマイヤーそしてヒルダです。アンネローゼとラインハルト以外は一人っ子ですから、結局彼らの親たる5組の夫婦は合計で6名の子供を持ったわけで、出生率は1.2となります。まことに乱暴な推量で申し訳ありませんが、一応貴族からも平民からもサンプリングしているし、現在の日本や西欧の数字に近いので、とりあえず採用します。これは非常に低い数字で、戦争などよりもはるかに大きな影響を与えそうです。現在の日本でも、今の出生率が続くと、数世紀で日本人がいなくなると言われているくらいです。
>
> 1.2という数字は、5組の男女つまり10人の大人が6人の子供をつくることだから、一世代で40%の人口減が起こる計算になります。現在の日本や西欧がそこまでの事態に至っていないのは、平均寿命が年々伸びているからですが、銀英伝の世界ではどうでしょうか?科学の進歩で、現在よりは寿命が伸びているかもしれません。しかし、75歳で即位したユリウス一世が、毒殺される95歳まで生きると予測した人はいなかったことを考えると、平均寿命は高くても90歳程度であろうと思われます。ということは寿命延長による人口減の歯止め効果は期待できず、一世代4割の人口減が、現実のものになる可能性が高くなります。一世代間の年齢差が35歳とすると(前の発言では25歳と書きましたが、そこまで出生率が落ちるということは、相当な晩婚化が進んでいるはずであり、平均35歳で子供を作る、と仮定しました)、3000億が400億になるのに、4世代150年を要する計算になります。逆に500年で3000億が400億になるための出生率は1.73で、これはもう非常に現実的な数字というしかありません。(というよりも、現在の日本からみると、非現実的に「高い」出生率というべきです。)
>
> こうなると、戦争で飢餓や人民の奴隷化で死亡率がどうなるか、などということも大した問題ではなくなりますね。
>
帝国の人口減少を出生率の低下に求める考えに基本的に賛成です。帝国では社会保障が全廃されているうえに機械化もすすんでいるでしょうから、子育ての費用はかなり高いものとなっているうえに、子供は労働力と見なされず、平民階級は家の跡継ぎ以外の子供づくりを控えるでしょう。避妊技術もすすんでいるでしょうし。逆に、平民階級における乳児死亡率と老人死亡率は現在よりもかなり高くなっていると思います。社会保障の全廃によって医療費は高騰しているでしょうから。帝国の出生率が現在の日本並というのはかなり正確な数字であると思われます。

board4 - No.2901

皆さん凄いですねぇ

投稿者:よっしー
2002年09月28日(土) 14時46分

初めましてこんばんは。
みなさん田中芳樹氏についてとても熱心で詳しいんですね。よっぽどお好きなんだと感動しました。へたなファンより読み込まれてて、熱いなぁと思います。
私は稚拙な文章しかかけないので羨ましく思います。
これからも頑張って下さい。

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board4 - No.2902

Re:不可解といえば

投稿者:Zero
2002年09月28日(土) 17時32分

確か、ラインハルトも地球教を評する時に、「特定の宗教に興味がない」
といった類の台詞を口にしていたと思いますが、「大神オーディン云々」
とも言っていますね。

なにより、帝国・同盟とも「葬式」はちゃんと発生しています。
宗教観は存在したと見るべきでしょう。

やはり、これは作品が発表された時点での日本人の無意識の宗教観
(合理主義的な無神論や無宗教観)が下敷きになっているのでしょうか。


> こうしてみると、13日戦争・90年戦争の後衰退した宗教心が、銀英伝の時代には少なからず復活しているようです。また地球教が地球以外にも信徒を獲得していることから判断すると、帝国・同盟の人々は、「宗教とはいかなるものか」という基本認識くらいは持っていたし、「人間を超越した存在」や「宇宙を律する真理」を受け入れやすい心情があったのでしょう。そうでなければ、地球教の布教が行われても、そも何を言っているのか分からないと思います。

これはすんなりと納得できる説明ですね。
多分、近代以前の地球における「未知への畏怖」的な感覚が、宇宙時代
に至って甦ったのかもしれません。
理屈で分かっていても、感覚的に怖いモノって有りますしね。
それを神になぞらえるというのはアリかなと思います。
でも、地球に住んでいる以外の地球教徒が「地球教に惹かれる」
理由ってなんでしょうね?

ところで、不可解と言えば、僕も一つ疑問が・・・
酒は有るのに、煙草がない。
やっぱり、煙害が科学的に解明されてたばこ産業は衰退したのでしょうかね?

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board4 - No.2903

Re:教えてください!

投稿者:やまそ
2002年09月28日(土) 17時55分

宇宙には方角もないし上下も無い。
陸上、海上、海中、空中のいずれであろうと上下もあり方角もある。
したがって無限の中では全く新しい空間戦闘理論が必要だ。
何が知りたいあるいは論じたいのかさっぱり分からんな。
恒星付近などの重力影響下での戦闘と無重力化の戦闘でも理論は変わる。
そも一元的な戦闘方法などあるまいに。

親記事No.2838スレッドの返信投稿
board4 - No.2904

Re:経済学的に正しい銀河英雄伝説

投稿者:Ken
2002年09月29日(日) 03時14分

イッチーさん、レスをいただき、ありがとうございます。

帝国と同盟の人口推移について、再度整理してみます。

*帝国は、3000億が490年後に250億
*同盟は、16万が270年後に130億

を、実現するための出生率は、どれほどのものかです。計算のための前提として、

1.帝国は晩婚化が進み、子供を作る平均年齢が35
2.同盟は多産を奨励し、子供を作る平均年齢が25
3.どちらも、生まれた子供の10%が、自分の子供を作る前に死亡

と、します。すると、女性一人が生涯に産む子供の数は、帝国が1.86で同盟が6.24となります。(計算にはエクセルを用いました。)手元にデータがないので、憶測をすることになりますが、帝国は日本でいえば20年ほど前の、同盟は100年ほど前の状況に近いのではないでしょうか?つまり、数字としてはしごく現実的なものです。

ただ、このシナリオには問題があります。帝国と同盟はラインハルトの時代より150年以上も前から戦ってきたわけですが、上の計算では、ダゴン会戦時の人口は、帝国が約550億で同盟が1000万になります。つまり同盟が帝国と戦うのは、サモアとトンガが連合して中国に挑むようなもので、いくらなんでもこれでは戦争になりません。

その不可能を可能に変える要素を挙げるとすれば、以下のようなものでしょうか。

1.帝国には同盟以外の敵がいて、全軍を同盟征伐に向けられない
2.帝国は高齢者が多く、同盟の人口は若い
3.帝国軍は男子のみだが、同盟には婦人兵がいる
4.同盟に、地の利がある

1の可能性は高く、ダゴンに動員された兵力がそれを物語ります。この時、帝国は艦艇5万2600隻、兵員440万8千隻を派遣しますが、同盟の存在を知った直後に使用されたこの兵力は、対同盟用に養成されたものではなく、この規模の遠征軍を本来想定しなかった敵に向けるだけの体制が帝国にはあった。つまり、その対象たる別の敵がいた、ということです。しかも、この遠征軍が潰滅した後も、この「敵」が帝国を滅ぼしたわけではないので、潰滅した440万はもともと予備兵力だったのでしょう。予備兵力というのが、全兵力の何パーセントを占めるものなのか、判断する知識が私にはありませんが、仮に5分の1、つまり全体の20%を同盟との戦いに割けるのなら、550億対1000万の人口比が、事実上110億対1000万まで小さくなります。1100対1なら、中国と戦うのはエストニア程度の国になります。

2の正しさは、現在と100年前の日本を比べれば、明らかです。上記の人口計算では、帝国人は年齢が35歳下がるごとに数が16%少なくなり、同盟人は25歳下がるごとに2.8倍になります。双方とも国民の寿命が100歳で、兵士に徴されるのが20代とすると、徴兵対象人口は、帝国は全人口の約5.5分の1で100億、同盟は1.5分の1で670万となります。1の理由で、帝国が対同盟に向けられるのは5分の1と仮定したので、結局20億対670万(300対1)になり、中国への挑戦者がエストニアからノルウェーに交代します。

3の要素で、さらに差が縮まります。10億対670万で、ノルウェーの代わりにスウェーデンが中国と戦います。

4は人口の問題ではないので、数値化を試みることができませんが、とりあえず定性的な話をします。同盟に地の利があるとすれば、まずイセルローン回廊の反対側にあることでしょう。函谷関に守られた秦の首都咸陽みたいなもので、侵攻する帝国軍を回廊の出口で待ち受け、出てくるところを、一艦隊ずつ包囲して攻撃できます。

同盟には、これ以外にも地の利がある可能性があります。それは、銀河系における同盟領の位置です。黎明篇序章に長征一万光年が目指したのは「銀河系の深奥部」とありますが、これは、銀河の渦の中心方向という意味ではないでしょうか?もしそうだとすれば、同盟には鉄やアルミのような一般金属だけでなく、金やプラチナやウラニウムのような重い元素が、帝国領よりも密度濃く分布している可能性があります。つまり、それだけ資源に恵まれているのです。

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board4 - No.2905

Re:経済学的に正しい銀河英雄伝説

投稿者:吉良国 育生
2002年09月29日(日) 06時33分

 Ken様、20代を根こそぎ動員してしまうと帝国の国家経済は破綻しますので、その辺を考慮に入れると帝国の常備兵力として徴兵できるのは5~1億程度だと思います。
 あとは艦船にどれだけ保有できるかです、艦艇の保有数は戦時下のゴールデンバウム王朝末期でも20万隻以下ですから、平時は15万隻ぐらいが上限だと思いま、そうなると総員数は多くても6000万人もいれば足ります。
 帝国はこんな感じだと思いますが、問題は同盟ですはっきり言って人口1000万では少なすぎます。
 ダゴン会戦における同盟の兵数は250万、本来これだけの兵力をまともに運用するには後方要員として500万ほど要りますが、民間や政府に協力してもらい既存の組織を流用する事で後方要員の数は64~5万に減らせます。
 それでも合計で315万です、人口1000万の国家が300万も動員したら経済の破綻どころか翌年には大量の餓死者を出すことになります。
 どんなに計画を練り事前に準備をしても、動員できるのは人口の十分の1が限界です。
 ですのでダゴン会戦時の同盟の人口は3150万人以上だったと思います。

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board4 - No.2906

Re:経済学的に正しい銀河英雄伝説

投稿者:Ken
2002年09月29日(日) 07時28分

吉良国さま、こんにちは。

>20代を根こそぎ動員してしまうと帝国の国家経済は破綻しますので

これは、私の説明不足でした。私は、帝国と同盟の動員能力を相対的に比較する目的で、動員する対象を20代に限定したのです。必ずしも20代がすべて出征すると考えたわけではありません。(もっとも、マルティン・ブーフホルツ発言の解釈は、それに近いものでしたが・・・(笑))

>ダゴン会戦時の同盟の人口は3150万人以上だったと思います

なるほど。

その条件で人口シミュレーションをやり直してみました。産児数をさらに増やしてもよかったのですが、度を越えると、家庭のあり様が変わってしまうので、一人の女性が産む子供の数は平均6であるとし、その代わりに、世代間の年齢差を22、つまり子供が生まれる時の親の平均年齢を22歳としました。すると、宇宙暦640年のダゴン星域会戦時の同盟の人口が3000万程度になるようです。また、前回の発言で私が用いた仮定を適用すると、動員対象となる人口は帝国の10億に対し同盟は2000万で、50対1ですから、中国と台湾くらいの関係になる・・・・うむ、これなら同盟にも勝機が見えてきますね。

ただ、この割合では、ヤンの時代の同盟人口が130億ではなく、250億になってしまうので、そうならないためには、同盟にあっても時代を降るに従い産児数の低下が起こったことにせねばなりません。人口増が至上命題の同盟にとっては、由々しい問題ですね。キャゼルヌがヤンに、

「とんだ贅沢だ。三〇歳を過ぎて独身だなんて、許しがたい反社会的行為だと思わんか」
(雌伏篇第3章-2)

と言っているように、人口増に協力しない同盟市民は、社会から好意的には見られないと思いますが。

親記事No.2838スレッドの返信投稿
board4 - No.2907

Re:経済学的に正しい銀河英雄伝説

投稿者:涼
2002年09月29日(日) 08時24分

Ken さん、こんにちは。
出生率に関する考察、興味深く拝見いたしました。たしかに、帝国の人口減を説明するのはこれが最適のようですね。
で、同盟ですが、

> > ダゴン会戦時の同盟の人口は3150万人以上だった
> > と思います
>
> その条件で人口シミュレーションをやり直してみました。
> 一人の女性が産む子供の数は平均6であるとし、その代わり
> に、世代間の年齢差を22、つまり子供が生まれる時の親の
> 平均年齢を22歳としました。すると、宇宙暦640年のダゴン
> 星域会戦時の同盟の人口が3000万程度になるようです。
> ただ、この割合では、ヤンの時代の同盟人口が130億では
> なく、250億になってしまうので、そうならないためには、
> 同盟にあっても時代を降るに従い産児数の低下が起こった
> ことにせねばなりません。人口増が至上命題の同盟に
> とっては、由々しい問題ですね。キャゼルヌがヤンに、
> 「とんだ贅沢だ。三〇歳を過ぎて独身だなんて、許し
> がたい反社会的行為だと思わんか」(雌伏篇第3章-2)
> と言っているように、人口増に協力しない同盟市民は、
> 社会から好意的には見られないと思いますが。

これに関しては、ヤンは一人っ子、孤児となったユリアンも兄弟に関する記述が無いので一人っ子のようですし、銀英伝時代には、『「結婚して子供を生む」のと「多産」は別物』と考えてよいんじゃないでしょうか。
建国初期の頃の何をするにも人手が足りない状況も改善され、経済レベルと生活水準もいわゆる「先進国」になるにつれて、出生率も低下してきたのでしょう。

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board4 - No.2908

Re:経済学的に正しい銀河英雄伝説

投稿者:IK
2002年09月29日(日) 09時26分

>度を越えると、家庭のあり様が変わってしまうので、一人の女性が産む子供の数は平均6であるとし、その代わりに、世代間の年齢差を22、つまり子供が生まれる時の親の平均年齢を22歳としました。すると、宇宙暦640年のダゴン星域会戦時の同盟の人口が3000万程度になるようです。また、前回の発言で私が用いた仮定を適用すると、動員対象となる人口は帝国の10億に対し同盟は2000万で、50対1ですから、中国と台湾くらいの関係になる・・・・うむ、これなら同盟にも勝機が見えてきますね。
>
> ただ、この割合では、ヤンの時代の同盟人口が130億ではなく、250億になってしまうので、そうならないためには、同盟にあっても時代を降るに従い産児数の低下が起こったことにせねばなりません。人口増が至上命題の同盟にとっては、由々しい問題ですね。キャゼルヌがヤンに、
>
> 「とんだ贅沢だ。三〇歳を過ぎて独身だなんて、許しがたい反社会的行為だと思わんか」
> (雌伏篇第3章-2)
>
> と言っているように、人口増に協力しない同盟市民は、社会から好意的には見られないと思いますが。
>
ひとりの女性の出産人数が6を越えるというのはものすごい出生率です。高度な医療は全員に与えられないとしても、適当なワクチンを投与するだけで、生まれた子のうち成人に達する割合は9割を超えるでしょう。
農業以前の狩猟社会では、出生率は3~4だったと言います。それを越えると人口が増えすぎて環境に付加がかかるので適当に間引いていたと考えられます。農耕社会においても、おおよそそんなところではないでしょうか(つまり拡大の余地がなくなった社会においては)。
むかしは子供が多かったという印象が我々にはありますが、4人を越えて産むのは明らかに(社会を維持する必要から言えば)、医療が発達していない社会であっても産みすぎです(ただ、これは日本での場合です)。明治以後に特に見られる傾向ではないでしょうか。
 女性に出生率6以上を強いる社会というのは、女性の社会的地位が著しく低い社会です。とても近代化された民主社会で成立し得るとは思えません。女性の平均寿命はかなり低くなるのではないでしょうか。戦死による男性の死亡率も高いとすると、6人を越える子供を誰が養育したのでしょうか。

board4 - No.2909

春の魔術失望・・・これだけは面白いかと期待したけど

投稿者:JUNINHO
2002年09月29日(日) 11時07分

 近日、初めてこのサイトに来ましたが、面白くて一気に読みました。私は、ジュブナイル作家としては結構田中氏好きなんですが、歴史作家としては「ヲイヲイ」と思っていたクチなので、かなりはまって色々な評論を読ませていただきました。

 私が思っていたこと、大体皆さんが非常に論理的に書きつくされちゃってるんで、新たに書き足すことがないですね。

 ただ、今日この頃の一言・・・。「田中先生、あなたジュブナイル作家としても終わったよ・・・」
 春の魔術、何でしょう、あの下手さ加減は・・・。私は、よく批判されている田中氏のヒロインのロリータ傾向とか、恋愛描写の下手さ加減とかは確信犯的に好きで読んでるんで、「アップフェルラント物語」とか「白い迷宮」までの夏・秋・冬の3冊は、好きだったんですよね。

 春の魔術は酷かった・・・。文章、構成、テーマ、いずれも無残・・・。「耕平と来夢の絆に最大の試練が」という帯が空しい・・・。起承転結も何もあったもんじゃない。ジュブナイルはもうやる気がないんでしょうね。

board4 - No.2910

初お目見えのご挨拶

投稿者:ソルジャー大佐
2002年09月29日(日) 11時22分

お初に御意を得ます。
小官は方々のサイト様を流れ歩き、こちらのサイト様へ(ようやく?)漂着した者です。
こちらのサイト様のお噂は、かねがね小官も存じ上げていましたが、
小官の某検索サイトの操作方法が悪かったのか、なかなかこちらへ辿り着くことが出来ませんでした。
今後は稚拙ながら、皆さまの議論に参加させて頂きたいと思いますので、何卒よしなに。

小官も実のところ、「銀英伝」の構成の「大穴」と「創竜伝」の構想の「貧困さ」、そして両作品に共通する作者・田中芳樹氏の「思考的なバイアスの内容の是非」には、大いなる疑問と疑念を抱いていた者の一人です。
「大好きな作家の言うことだから・・・」などと、作者を無条件で何でも礼賛するような低レベルの「乱立ファンサイト」が横行するなか、一線も二線も画した皆さまの「辛口」のスタンスは、ご憧憬の至りです。(専門的な事象に踏み込んだ議論は、たとえネット上とは言え、なかなか出来ることではありません)。
作品を読み込み、作者の意図する処を、その深層心理に至るまで洞察する皆さまの読者としてのスタンスに敬意を表します。
(皆さまは「偏向のない歴史観」を持たれているとか、どこぞの阿呆党首どもに爪の垢でも飲ませてやりたいくらいです。)

前口上が長くなりましたが、本題に入らせて頂きます。
・「銀英伝」の敵キャラが役不足では?
こちらのサイト様では、随分前から議論がなされているようですので、「何を今更?」と思われるでしょうが、少々お付き合いください。
貴族連合側の人材不足は、確かに間違いなく敵役としては「不適格」です。小官も「フォン・タンネンベルク伯爵」的な人物を想定して「思考実験」を繰り返してみましたが、彼1人だけでは、まだまだ役不足では?という結論に至らざるを得ません(ウ~ムッ)。
作者の依怙贔屓のためか、「金髪の儒子」にはキルヒアイスだけでなく「帝国軍の双璧」やオーベルシュタインのような曲者もいることですし(笑)。
それに、小官としましては、約500年も続いたゴールデンバウム王朝を(建前として)支えてきた「理念」とやらの具現者がリップシュタット戦役の時点にも登場しても良いのでは?と勝手に思いこんでいます。
「肉体的はオフレッサーが、権力者としてブランシュヴァイク、リヒテンラーデがいるではないか!」とも思ったのですが、いかんせん、3人とも単なるやられ役・引き立て役でしかありません(釈迦に説法でしたな)。
そこで、良くも悪くも「ミニ・ルドルフ」的な人物が好敵手となれば、物語に多少なりとも深みが増すのでは、と思います(たしか、ルドルフ的な父性に対する克服もテーマの一つだったはずでは?)。

小官の身勝手(?)設定キャラ
氏名:カール・フォン・ロートリンゲン
性別:男性
家門:公爵(あるいは侯爵)
 ただし、「臣下」の貴族ではなく、傍系の「皇族」出身であるところ
 がミソです。しかし、幼帝エルウィンちゃんの叔父や従兄弟のような
 近親者では単なる皇室内部の「お家騒動」となってしまい、底が見え
 てしまいます。皇族とはいえ、もはや皇位継承など望むべくもない傍
 流の「ルドルフ大帝の第二~四皇女の子孫」あたりが面白いのでは?
階級:上級大将(内戦勃発時は退役または予備役なのはタンネンベルク
 伯と同じ)
 軍人・政治家としての手腕は未知数ながら「端倪すべかざるものあ
 り」とメルカッツあたりに言わしめている(出来過ぎか?)。
年齢:20台後半から30台前半
 狭い貴族社会のことですので、オーベルシュタインかロイエンタール
 あたりと「同級生」とするのも面白いのでは? 知己同士ですから、
 お互いの「心理の裏の裏」を探り合う駆け引きは見物のはずです。
スタンス:帝国内部の「第三勢力」の領袖。
 皇族出身ということで「ゴールデンバウム王朝擁護」。ただし、無条
 件の礼賛者ではなく、正統な「王朝原理主義者」。
 第2代ジギスムント1世以後の皇室本宗家の乱脈・廃退ぶりに疑念と
 反感を持ち、内心「この俺が何とかせねば!」と使命感に燃える知性
 派の熱血漢(笑)。ついでに王朝護持のためなら、自ら簒奪も厭わぬ
 「図太さ」も欲しいところ(結局はラインハルトと同じ?)。
登場人物との相関関係:タンネンベルク伯の士官学校の先輩・上官。
 義兄弟(タンエンベルク伯の姉の夫)とする手もありますが、ありき
 たりな設定になってしまうかも? 「肝胆相照らす」「刎頸の交わ
 り」という言葉はこの二人の為にあり、と後世の史家が絶賛するほど
 の信頼関係がないとダメでしょうね(笑)
 ブランシュヴァイクあたりとは、一線を画す「良識派」であることは
 言わずもがなですかな。
容姿:一応は良い意味での「若き日のルドルフ大帝」を思わせる筋肉質
 な美丈夫。やっぱ、オフレッサーのような「熱血筋肉髭オヤジ」やフ
 レーゲルくんのような「貧相を絵に描いたようなひ弱なボンボン」で
 は誰も付いてきませんわな(笑)
その他:帝国の腐敗に嫌気がさしてタンネンベルク伯と伴に進級すると
 直ちに退役した。ミッターマイヤー拘禁事件の直前に領地へ隠遁して
 いたため、帝都で決定的な権力を振るえず、このことがロイエンター
 ルをしてラインハルトを頼らしむることになった。逃した大魚(帝国
 軍の双璧)はあまりにも大きすぎたため、ロートリンゲン公爵殿下の
 行く末に暗い影を落とすことになった・・・。
 ところで、旗艦を「シュトラスブルグ」とするのは出来過ぎでしょう
 か?(笑)

と、何だか何処かのファンサイトのようになってしまいましたが、どなたか小官の設定で思考実験をしていただけますと有り難く思います。

それでは、今回の投稿はここ迄にいたしとう御座いまする<(_ _)>

親記事No.2838スレッドの返信投稿
board4 - No.2911

Re:経済学的に正しい銀河英雄伝説

投稿者:吉良国 育生
2002年09月29日(日) 11時31分

 IK様、おそらく建国期の同盟は近代的な民主主義国家ではなかったのでしょう。
 ハイネセンに最初に降り立った16万人の亡命者たちは民主主義の理念は知っていても、議会制民主主義国家の運営ノウハウは持っていません、何もかもが手探りだったと思います、ですので最初から洗練された国家など造れるはずもありません。
 まして彼らは男尊女卑の風潮がある帝国で生まれ育った人間です、その考え方を引きずっていたとしても可笑しくは無いでしょう。
 もちろん、女性の権利拡大も徐々に行われたのでしょうが、同盟末期に至るまで女性の提督が出て来ないところを見ると、完全な男女平等社会にはなっていないようです。
 あと戦災孤児の養育ですが、富国強兵を唱える以上子供は国家の財産です、かなり強引な福祉政策がとられていたと思います、それと開戦以後は帝国からの亡命者による人口増加もあるので、その分を考慮すると出産率は低下したと思います(理由としては女性の地位向上が考えられます)、よってそれほどの問題にならなかったと思います。

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