4代目掲示板過去ログ

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投稿ログ140 (No.2530 - No.2548)

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board4 - No.2530

Re:八月の新装刊

投稿者:不沈戦艦
2002年08月27日(火) 16時47分

>さらに田中氏原案のKLAN4と野望円舞曲4も刊行。KLANは読んでいませんが、野望円舞曲は結構好きです。荻野目氏の双星記も好きですね。
> そういえば8月初旬に西風の戦記も再文庫化していたなぁ。8月は田中芳樹と小説の表紙に書かれている本が沢山刊行されたのに、本人の完全な新作は1つもナシ。


 どうも、こちらへの書き込みはお久しぶりです。

「野望円舞曲」の新刊読んだんですけど、どうも違和感強かったですね。ベアトリーチェが、「ファルネーゼ家を保険金支払いで破産させる為に『宙狭』を崩壊させ、何十億人も殺そうとする敵」に愕然とするところが。

「おいおい。アンタの主人は前巻のラストで、『父親を打倒する為の資金を株の空売りで手に入れる為、経済的大混乱を起こして多くの人間を路頭に迷わせたり自殺させたりしたんじゃなかったのかよ。自分の利益の為に、とんでもない迷惑(しかも他人の命に関わるような)を平気で行うところは、その敵とアンタの主人と、一体どこが違う」

 と、思わずツッコミを入れたくなったっす。

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board4 - No.2531

この掲示板向きの話題ではありませ

投稿者:不沈戦艦
2002年08月27日(火) 16時52分

> このHPで幾度か名前が登場している「小林よしのり」、彼の語る「南京大虐殺はあったのか」説についてです。
> これ、皆さんはどうお考えになりますか?


 はっきり言いますけど、この内容はこの掲示板にそぐわないと思います。できれば、止めて頂きたいですね。ここは、左右論争をやる為の場ではありませんので。南京の問題は、すぐに「左右問題」になってしまう傾向が強いですし。

「南京大虐殺・南京事件」について意見交換がしたいのなら、下記URLの掲示板に行かれたらどうでしょうか。そればっかりをやっているところですので。

ttp://6416.teacup.com/7867zxlotion5/bbs

board4 - No.2532

ヨブ・トリューニヒト氏・権力への道

投稿者:イッチー
2002年08月27日(火) 17時46分

 私が初めて「銀河英雄伝説」を読んだとき、「トリューニヒトけしからん!エドワーズその通り!」と思ったものでした。しかし、最近、考えを改めるようになりました。(トリューニヒトは相変わらず嫌いですが)
 トリューニヒトの権力の源泉は華麗な演説能力にあるとされています。国民を煽動する能力にたけていたからこそ、彼はクーデターまで起こされても、バーラトの和約によって祖国を裏切るまで国民や軍部の圧倒的な支持をうけていたのでした、と銀英伝ではされています。
 しかし、華麗な演説能力だけで国民はついてくるものでしょうか?たとえば、極東の某国の首相・小○氏のことを考えて見ましょう。彼は就任当初、9割もの支持率を誇っていましたが、今では単なる口先男であることがわかり、人気は下降の一途をたどっています。口先だけではトリューニヒトといえども、せいぜい人気はもって1年。クーデターが鎮圧された時点で国民の人気は急降下でしょう。ところが、彼はその後も国民や軍部から熱狂的な支持を受けています。
 そこで、私はトリューニヒトという人は実はマメな人ではないかと思います。すなわち、一般の政治家が目を向けない軍隊内の兵卒や下級士官・亡命者・貧民の中に分け入って、彼らの話に耳を傾けるタイプの政治家です。(たとえば、鈴木○男のような)そのことが伺える挿話が銀英伝のなかにあります。トリューニヒトが人気取りのために行いの正しい少年少女4人に勲章を授けたというエピソードです。ヤンはあざとい行為だと鼻で笑いましたが、目立たないところで地道に活動する少年少女をトリューニヒトはどうやって探し出したのでしょうか。私は日ごろのトリューニヒトの政治活動のなかで知り合った少年少女であるような気がしてなりません。それほど、彼の活動はマメであったと・・・。そういえば、ビッテンフェルトがラインハルトに一番の戦功のあった者として、病院船の乗組員を推薦した話が美談となっていたはずですが、ビッテンフェルトとトリューニヒトの扱いの違いは何でしょうか?
 何を言いたいかというと、トリューニヒトというのは兵士から見れば、他の政治家と違って自分たちのなかに入ってきてくれる政治家なのではないかと。だから、ジェシカの自分ばかりは安全なところにいて愛国心を鼓舞する卑怯者というトリューニヒトへの批判は一般兵士から見れば、現実から遊離した、世間知らずのお嬢さんのたわごとでしかなかったのではないかということです。そして、それに同調したヤンも一般の兵士の心情を知らない世間知らずではなかったかということです。トリューニヒトを支持した国民の無知を笑うのは簡単ですが、実はヤンやジェシカそしてトリューニヒト排除を叫んだ救国軍事会議こそが末端の人々の現実を直視しない、自分の言葉に酔ったナルシストではなかったかという見方も可能だと思います。これは田中氏に限らず文化人の諸先生方にも言えることですが。

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board4 - No.2533

Re:ヨブ・トリューニヒト氏・権力への道

投稿者:Ken
2002年08月28日(水) 01時12分

イッチーさん、はじめまして。

トリューニヒト(とジェシカ)についてのご意見を、読ませていただきました。たいへん賛同できる部分があります。特に、ジェシカが言っていることは、「現実から遊離した、世間知らずのお嬢さんのたわごと」というのは、残念ながらそのとおりだと思います。彼女は、反戦を訴えるにせよ、それでは銀河帝国の侵略にどう対処すべきか、戦争に代わる代案を出すべきですね。(ただし、私、アニメの方のジェシカは大好きで、ほとんど恋してます。:-))

トリューニヒトが非常にまめな人、というのもそのとおりでしょう。第2巻第9章「さらば、遠き日」のⅥ節に、ヤンに対するトリューニヒトの考えが、述べられています。

>いずれはしたがわせるか、排除するか、選択を迫られるだろう。願わくは、前者を選びたいものだ。
[中略]
>そのためには、惜しみなく、たとえ小さな手でも打っておくべきであろう。

ただ、辞職勧告を出された某議員とトリューニヒトでは、ずいぶん異なると思います。某議員は、比例区でしか当選できないことで分かるように、あの人の支持基盤は、あくまでも「政・官・業」であって、一般庶民ではありませんからね。

以下は、イッチーさんへのレスというより、トリューニヒトのモデルについて、私が思っていることです。

銀英伝の中で、自由惑星同盟の政情を表すのに「衆愚政治」という語が、繰り返し出てきます。多くの人は、末期の古代アテネの歴史を学んだときに、この言葉を知ったのではないでしょうか?おそらく、トリューニヒトのモデルは、古代アテネの扇動政治家でしょう。銀河帝国と自由惑星同盟の抗争自体も、当初私は米ソ冷戦がモデルだと思いましたが、むしろ古代ギリシャのスパルタとアテネの戦いのほうが、より近いように思えます。

スパルタとアテネが戦っていたころ、アテネにアルキビアデスという政治家がいましたが、彼こそトリューニヒトの一番のモデルではないか、と考えています。以下は、堺屋太一著「現代を見る歴史」からの情報です。

>彼は名門の生まれで、ペロポネソス戦争初期の指導者ペリクレスの家で養育され、ソクラテスとも
>交わり愛された美青年であった。才気煥発で雄弁、行動は果敢、立居振舞いは上品といういかに
>女もてのする「庶民の英雄」らしい人物だ。

このアルキビアデスは、対スパルタ強硬論の急先鋒で、和平派のニキアスを攻撃して人気を集めます。アテネ衰亡の原因となったシシリア遠征では、この両者が指揮官になりますが、もともと遠征に反対だったニキアスが最後まで指揮官の務めを果たして、最後は遠征先で殺されたのに、アルキビアデスはあっさりとスパルタに寝返って、対アテネ作戦の顧問になります。やがてスパルタ王妃との密通がばれると、次に彼は、ペルシャに走り、アテネとスパルタの戦いを長引かせて、漁夫の利を得ることを進言し、ペルシャでも勢力を得ます。さらに、ペルシャをアテネの味方につけてやるから、自分を指導者として迎えろとアテネに要求し、結局これが通って、アルキビアデスはアテネに凱旋を果たします。しかし、彼が指導するアテネ軍は、やがてスパルタに大敗し、ついにアルキビアデスの政治生命も尽きます。

アルキビアデスが、「次々と宿主を取り替え、宿主を枯死させるやどりぎ」の役割を果たしている間に、アテネもスパルタも、長引く戦争の中でどんどん衰退し、ほどなくギリシャ世界の覇者ではなくなります。

再び、イッチーさんへのレスになりますが、アルキビアデスも、容姿と雄弁を武器にするだけでなく、いろいろ細かい配慮をしていたのでしょうね。

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board4 - No.2534

Re:tinaさんじゃないけど

投稿者:倉本
2002年08月28日(水) 01時33分

> 困っているときに助けてくれる、頼れるからこそ、国を愛する、信頼する気持ちを、育めるのではないかと考えてしまいます。
> こういう考えでは、新しい国には受け入れてもらえないんでしょうか?
> 「愛国心」として、国家が個人に具体的に何を求めるのかが不明瞭ですので、変な勘繰りしてしまうだけなんですけど。
>
複々線さんにはJFKのこの言葉を送りたいと思います。
「国が自分に何をしてくれるかではなく自分が国に何ができるかを考えよ」

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board4 - No.2535

Re:八月の新装刊

投稿者:吉良国育生
2002年08月28日(水) 02時06分

> いつのまにか銀英伝が20巻になっているようで、「こういう手があったか!知恵者がいる!!」と妙に感心しました(笑)

 ただでも新書よりも文庫の方がページ数多くなるのに、銀英伝の場合、新書版が発行されていたころよりも今は字が大きくなっていますのでさらにページ数が増えます。
 ライトノベルは、一冊200から250ページが普通のサイズです、文庫に直すと400ページ前後の銀英伝を二冊に分けるのは、納得のいかない話ではないと思います。

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board4 - No.2536

Re:ジャンルのカテゴリー分けについて

投稿者:複々線
2002年08月28日(水) 02時55分

理由1について、「真剣」であれば、新聞紙上など討論する場所はいくらでも作っていけるんでしょう。
私はだからと言って、「社会評論を」入れてはいけないとは考えにくいです。田中さんの場合はだめであることは、結論が出ていますが。

理由2について、作家が作品に責任を持てばいいのではないでしょうか?

理由3について、田中さんの場合は明らかに結論が出ていますよね

>天野喜孝氏のイラスト
今となっては、新書や文庫では契約するにも高すぎるでしょうね?

>「創竜伝は社会評論を入れる手法を用いなくても、別の要素で面白い、または魅力的と感じている人が多いと思われるので、あえて社会評論を入れるべきではない」
とは確かに思います。ただ、最後まで責任を持つと言う意味で、今のまま完結して、改めてシリーズを起こしていただいたほうがいいと思いますが。

田中さんには他者の心情には十分配慮してほしいですね。掲示板の意見を見ている限り「毒にも薬にも」なっていないようですね。
私も、一応ファンなのかも知れないけれど、他にも興味を引かれるものもあるので、田中さんにばかり重点を置いてもいられないんで、それでも、角川文庫のコーナーでは確認してるんですよね。

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board4 - No.2537

Re:いろいろレス

投稿者:複々線
2002年08月28日(水) 02時57分

管理人様、はじめまして。
わざわざのレスありがとうございます。

>「時の権力」の腐敗、無能をあげつらうのは、力のない一般市民の不満のはけ口でもあり、瓦斯抜きをすることによって動乱を防ぐという効果もあるなと、私などは考えます。
この意見は、間違い、訂正します。
差別語に関しては、身体的なハンディキャップを背負った人に対しての配慮として、不快に受け取られる語法は謹んでいくものだと受け取っています。
田中さんの作品での事になりますと、批判された側と田中さんとが同じ場で討論することが必要になる(掲示板にて既出の意見)でしょう。
作品の内容を指示する規制については、1・2・3で言及してもいいとは考えにくいです。
何故こんな内容で売るのかという姿勢を問うのなら、責任は1に田中さん個人、2に金儲けに手段を選んでいられれない出版社(既出)でしょうね。
繰り返しますが、作家にとっては「免罪符」にはなりません。国民が愚痴をこぼす分には、日本国憲法に照らし合わせてご容赦いただきたいものです。

「国籍離脱の自由」は、よその国がいいと思ったら国籍を変更することを妨げない、と言ってくれてるんだと長いこと思ってましたが。
いやだったらいつでも出て行ってくれと、明記されるようになったのでしょうか?
「自由」が保障されているのであって、無理やり「使え」と言ってもいいものではないと考えますが。
このあたりの事になると、「国」と「個人」に「主」と「従」の関係を無理やり当てはめたとして、どちらをとるかと言うことになりますんで、「撃つ」趣旨からは外れていってますよね?

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board4 - No.2538

Re:いろいろレス

投稿者:IK
2002年08月28日(水) 03時37分

えーとですね、自分の国を批判したら即、国籍を離脱しなきゃならんのかということにもなるんですね。そうではないですよね。
やっぱり、言っている内容の妥当性だと思うんですが。
むかし国語の教科書に載っていた本多勝一の文章で、イタリアの鉄道が絶望的なまでに時刻を守らないことについて、「人間本位で余裕のあるライフスタイルだ、それに比べて日本は…」というように書いておりました。子供心にいくらなんでもこの論理は無茶だろうと失笑したものでした。イタリアの場合は左右両派の対立、非効率的な労組などの問題があいまっての結果ですが、それによって生じる社会的コストの膨大さを本多勝一は想像できなかったのでしょうね。だとすれば怠惰な話です。
むかしはこんな馬鹿な文章でさえ教科書に載っていたのですよ。
ただ、思想的云々以前に誠実さと能力の点で疑問を抱かざるを得ないこうした左翼「知識人」がいたおかげで結果的に戦後日本は中途半端なところで自己満足に陥らずに済み、更に上を目指せたということも言えるでしょうね。
韓国などは未だ「ぎりぎり先進国」という程度の状況なのにあの寝そべり方。愛国心の名において国を滅ぼす典型になりつつあります。

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board4 - No.2539

Re:ヨブ・トリューニヒト氏・権力への道

投稿者:イッチー
2002年08月28日(水) 10時46分

Kenさま、レスありがとうございます

> トリューニヒト(とジェシカ)についてのご意見を、読ませていただきました。たいへん賛同できる部分があります。特に、ジェシカが言っていることは、「現実から遊離した、世間知らずのお嬢さんのたわごと」というのは、残念ながらそのとおりだと思います。彼女は、反戦を訴えるにせよ、それでは銀河帝国の侵略にどう対処すべきか、戦争に代わる代案を出すべきですね。(ただし、私、アニメの方のジェシカは大好きで、ほとんど恋してます。:-))

ジェシカの発言に説得力がない理由の一つはKenさんがおっしゃるように、ジェシカの発言には論理性がないことです。ジェシカはどのような過程で帝国との講和を実現するのかが言及せず、ただ、状況に応じてヒステリックに反応しているだけです。(まるで旧社会党や現社民党の女性議員のように)はっきり言って、彼女には政治家の素質はゼロだと思います。彼女の非論理性が最悪の結果をもたらしたのが、「スタジアムの虐殺」で、あの状況下で反戦集会を開けば、救国軍事会議の弾圧を受けることは目に見えていたはずです。にもかかわらず、彼女は集会を強行して、結果として多くの市民を犠牲にしてしまいました。その結果責任から彼女は免れないと思います。(さらに救いようがないことに、救国軍事会議を崩壊させたのはジェシカの英雄的行為ではなく、ヤン艦隊の武力だったということ)
 ほかに私がジェシカの発言が説得力を持たないと考えた理由は、おそらくジェシカは士官学校卒の高級将校と反戦運動のメンバーぐらいしか知己がいないであろうこと。それにたいして、トリューニヒトは下級兵士が何を食べているかまで知っているであろうということです。下級兵士が置かれた状況を知りもせず(そして知ろうともせず)、自分の恋人が戦死したという個人的な理由で反戦を唱える彼女は存在は兵士にとってみれば、イライラさせられる存在だったのではないでしょうか。
>
> トリューニヒトが非常にまめな人、というのもそのとおりでしょう。第2巻第9章「さらば、遠き日」のⅥ節に、ヤンに対するトリューニヒトの考えが、述べられています。
>
> >いずれはしたがわせるか、排除するか、選択を迫られるだろう。願わくは、前者を選びたいものだ。
> [中略]
> >そのためには、惜しみなく、たとえ小さな手でも打っておくべきであろう。
>
> ただ、辞職勧告を出された某議員とトリューニヒトでは、ずいぶん異なると思います。某議員は、比例区でしか当選できないことで分かるように、あの人の支持基盤は、あくまでも「政・官・業」であって、一般庶民ではありませんからね。

トリューニヒトは日本の政治家で例えれば、○男よりも田中角栄とか原敬に近いと思います。「実績はほとんどないのに国民的人気は高い」という点で。そういえば、田中は演説やスピーチの天才として知られていますし。ヤンを取り込むためにユリアンを昇進させるというのは確かにトリューニヒトのマメさを物語るもので、真面目だけが取り柄のレベロや文句だけのジェシカやヤンには真似の出来ない芸当です。そこに、反戦派(または慎重派)の無力の原因があると思います。
>
> 以下は、イッチーさんへのレスというより、トリューニヒトのモデルについて、私が思っていることです。
>
> 銀英伝の中で、自由惑星同盟の政情を表すのに「衆愚政治」という語が、繰り返し出てきます。多くの人は、末期の古代アテネの歴史を学んだときに、この言葉を知ったのではないでしょうか?おそらく、トリューニヒトのモデルは、古代アテネの扇動政治家でしょう。銀河帝国と自由惑星同盟の抗争自体も、当初私は米ソ冷戦がモデルだと思いましたが、むしろ古代ギリシャのスパルタとアテネの戦いのほうが、より近いように思えます。
>
> スパルタとアテネが戦っていたころ、アテネにアルキビアデスという政治家がいましたが、彼こそトリューニヒトの一番のモデルではないか、と考えています。以下は、堺屋太一著「現代を見る歴史」からの情報です。
>
> >彼は名門の生まれで、ペロポネソス戦争初期の指導者ペリクレスの家で養育され、ソクラテスとも
> >交わり愛された美青年であった。才気煥発で雄弁、行動は果敢、立居振舞いは上品といういかに
> >女もてのする「庶民の英雄」らしい人物だ。
>
> このアルキビアデスは、対スパルタ強硬論の急先鋒で、和平派のニキアスを攻撃して人気を集めます。アテネ衰亡の原因となったシシリア遠征では、この両者が指揮官になりますが、もともと遠征に反対だったニキアスが最後まで指揮官の務めを果たして、最後は遠征先で殺されたのに、アルキビアデスはあっさりとスパルタに寝返って、対アテネ作戦の顧問になります。やがてスパルタ王妃との密通がばれると、次に彼は、ペルシャに走り、アテネとスパルタの戦いを長引かせて、漁夫の利を得ることを進言し、ペルシャでも勢力を得ます。さらに、ペルシャをアテネの味方につけてやるから、自分を指導者として迎えろとアテネに要求し、結局これが通って、アルキビアデスはアテネに凱旋を果たします。しかし、彼が指導するアテネ軍は、やがてスパルタに大敗し、ついにアルキビアデスの政治生命も尽きます。
>
> アルキビアデスが、「次々と宿主を取り替え、宿主を枯死させるやどりぎ」の役割を果たしている間に、アテネもスパルタも、長引く戦争の中でどんどん衰退し、ほどなくギリシャ世界の覇者ではなくなります。
>
ギリシアの話、大変興味深く拝見しました。確かによく似ています。そして、そこが銀英伝の最大の弱点だと思います。すなわち、古代史の設定を未来世界に持ち込んでいることで社会経済などの設定に大きな齟齬を生じさせているということです。同じ民主政治と言っても古代アテネと現代アメリカではまるっきり中身は違いますし・・・。
私がトリューニヒトに近いと思っているのは、フランスのタレーランとフーシェです。二人はフランス革命の際、革命派として活躍し、総裁政府でタレーランは外相に、フーシェは警察相に任命されました。(フーシェは国王処刑反対の公約で国民議会議員に当選し、議会の投票では国王処刑に賛成し、その後はジャコバン左派に転向。テルミドールの反動以後は穏健派に擦り寄った)しかし、ブリュメール18日のクーデターではナポレオンに協力し、総裁政府を倒すのに功あり、二人はナポレオンに重用されます。しかし、ナポレオンが落ち目になると今度は王党派に近づき、ルイ18世のもとに仕える・・・。特にフーシェは左派から王党派へと悪びれもせず転向したところから「風見鶏」と呼ばれ、当時の人々に嫌われました。そういえば、「田中芳樹作品・外から中へ入ったパクリ論5」に収録されている私の書き込みではトリューニヒトのモデルと考えた中曽根も自民党内の指導者から指導者へと渡り歩いたために「風見鶏」と呼ばれました。

> 再び、イッチーさんへのレスになりますが、アルキビアデスも、容姿と雄弁を武器にするだけでなく、いろいろ細かい配慮をしていたのでしょうね。

マメさのない人間は政治家に向かない(どんな政体であれ)と私は思っています。
>

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board4 - No.2540

Re:この掲示板向きの話題ではありませ

投稿者:さちぼん
2002年08月28日(水) 11時07分

> > このHPで幾度か名前が登場している「小林よしのり」、彼の語る「南京大虐殺はあったのか」説についてです。
> > これ、皆さんはどうお考えになりますか?
>
>
>  はっきり言いますけど、この内容はこの掲示板にそぐわないと思います。できれば、止めて頂きたいですね。ここは、左右論争をやる為の場ではありませんので。南京の問題は、すぐに「左右問題」になってしまう傾向が強いですし。
>
> 「南京大虐殺・南京事件」について意見交換がしたいのなら、下記URLの掲示板に行かれたらどうでしょうか。そればっかりをやっているところですので。
>
> ttp://6416.teacup.com/7867zxlotion5/bbs

board4 - No.2541

救国軍事会議成功のシナリオ

投稿者:イッチー
2002年08月28日(水) 11時16分

救国軍事会議失敗の原因は、ビュコックやヤンといった反トリューニヒト派やジェシカのような反戦派、そして一般市民をも敵にまわしたことではないでしょうか。もしも、救国軍事会議が当面の敵をトリューニヒト派に限定すれば、成功して、同盟の国防力を強化させることに成功したのではないかと思われます。

1.周辺の惑星を攻略して、首都をおさえるという当初の戦術は同じ。
2.首都を押さえたら、最高評議会を開催させ、トリューニヒトを解任し、救国軍事会議よりの新政権を発足させる。(レベロやルイなど良識派を取り込めればなお良い)
3.救国軍事会議は次のことを布告する。
・我々の目的は汚職政治家・官僚・財界人を追放し、財政を再建し、公務員の綱紀を粛正し、同盟の国防力を高めることにある。
・同盟憲章秩序を維持し、国民の人権は最大限尊重する。
・救国軍事会議は最高評議会のサポート役に徹し、国防政策や国政改革について勧告するものとする。
・グリーンヒル大将を元帥とし、同盟軍最高司令官とする。クブルスリー・ビュコック・ヤンは留任させる。クブルスリーの怪我が回復するまではグリーンヒルが統合作戦本部長を兼任する。(クブルスリー襲撃はフォークの単独犯とする)
・救国軍事会議からグリーンヒル・ブロンズ・エベンス、中立派からクブルスリー・ビュコック・ヤンが参加する六者会議で国防政策を立案する。
・「憲法の制定・議院内閣制・人権の保障」という条件を満たす限り、帝国との講和に応ずる。(反戦派の懐柔)
・救国軍事会議は3年後に解散する。
4.極力、民主政体を維持し、帝国との反戦の可能性を打ち出すことで、ビュコックやヤンも救国軍事会議に反対出来ないのでは。
5.トリューニヒト派の公職追放を実施。汚職政治家・官僚・財界人を徹底的に取り締まって、綱紀を粛正する。
6.フェザーン駐在高等弁務官を外交能力の高い人物に代え、イゼルローン・フェザーン方面の防御力を高める。
7.余力があれば、フェザーンに侵攻し、帝国の内戦に介入。

同盟軍の同士討ちがおこらないので、同盟軍の弱体化は起こらず、綱紀は粛正されて、同盟の国力は高まり、同盟領侵攻をたくらむラインハルトの計画は見直しを迫られていくことになると思いますが、どうでしょう?

board4 - No.2542

不沈戦艦さんへ

投稿者:さちぼん
2002年08月28日(水) 11時19分

こんばんわ。レス読んでびびりました(^^;)小心者なもので。
ええと、南京大虐殺の件なのですが、単にこのHPには論客さんが多いので、幅広い意見を聞けたらな、と思って書いただけです。
たしかにこの提示版は田中先生に関する話題が主なのですし、ちょっと似つかわしい話題じゃなかったかも、と読み返して反省しました。悪気はなかったのですが、不快な思いをさせてしまったようで申し訳ありません。
ただ、前回のレスの話題は南京大虐殺だけに関したものではなかったはずですので、田中先生関連のくだしについては、よかったらご意見などいただけたら、と思います。貧弱な論旨なので、書きようがないかもしれませんが、私、基本的に人の話を聞くのが好きな性分でして・・・(^^)よかったらこれからも仲良くしてくださいね。

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board4 - No.2543

Re:ヨブ・トリューニヒト氏・権力への道

投稿者:ケスラセラ
2002年08月28日(水) 11時31分

 はじめまして、いつも大変興味深くは意見させていただいていますが、はじめて書き込みをします。
 今回のイッチーサンとKenさんの書きこみを見ていて気になったのですが、ジェシカは戦争に変わる案を出すべきであり、単に戦争に反対しているのでは世間知らずのお嬢さんの意見でしかないとおっしゃられているように見受けられます。もしそうでなければご容赦を。これは今の日本の自衛隊の話と似ていると思うのですが、自衛隊をいらないというなら攻められたらどうすんねん!!これが自衛隊必要派の方が必ずおっしゃる台詞です。この論旨と共通しますね。私は絶対戦争反対で、戦争を起こすことの出来る武器はすべて破棄すべきであると考えています。隣国との関係がよくない状態で破棄すれば攻められるというのはわかりますが、それでは事態は改善しません。まず自国が戦争を放棄し、その上で対話の席につくべきです。必ず世界の民衆は戦争は帰国を支持するはずです。そのために戦争反対を叫ぶ人は必ず必要であり、存在価値は大変高いと考えます。しかも自国が軍事的狂気に侵されているときに戦争反対を叫べる方は大変な勇気と、民衆を集めることの出来るカリスマの持ち主であると思います。私はそうなりたい。
 何が言いたいかわかっていただけたでしょうか?すごく意味の取りにくい文章になってしまって申し訳ございません。出来うるならば皆様のご意見をお聞きしたいと思っております。

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board4 - No.2544

Re:ジャンルのカテゴリー分けについて

投稿者:
2002年08月28日(水) 12時22分

こんばんわ、恵です。
では、さっそく。

<理由1について、「真剣」であれば、新聞紙上など討論する場所はいくらでも作っていけるんでしょう。
私はだからと言って、「社会評論を」入れてはいけないとは考えにくいです。田中さんの場合はだめであることは、結論が出ていますが。>


そうですね、わたしも「小説に社会評論を入れる手法」を一概にいけないと思っているわけではありません。
前回挙げた三つの理由は、あくまで「田中氏の創竜伝に限って」の根拠です。例えるなら、「創竜伝という料理が不味いのは、~こういう理由で料理人である田中氏自身の問題なのであって、(社会評論を入れるという)料理方法そのものに罪はない」ということになりましょうか。
一応断っておきますけど、わたしは一般の作品すべてに当てはめて意見しているつもりはまったくありませんので(創竜伝限定です)、その点はご了解ください。

<理由2について、作家が作品に責任を持てばいいのではないでしょうか?>

一般論としては、正しいご認識だと思います。
ただ、「この作品はフィクションであり~」という断りを入れている限り、われらが田中先生に責任をとるつもりは(評論対象からきちんと反論を聞くとか、非を認めて謝罪するとかetc.)まったくないのでしょうね。確か、巻末の四兄弟の座談会でも文部省から来た抗議(?)をただ茶化すようなことしかしてませんでしたし。「作品に責任を持つ」というには、程遠い姿勢ではないでしょうか(ため息)。

<>天野喜孝氏のイラスト
今となっては、新書や文庫では契約するにも高すぎるでしょうね?>


それもあると思いますけど、イラストレーターを変えるのは「目先だけでもを変化させて新たな読者層を開拓する」という意味合いもあると思います。ひどい手法ですけど。

<>「創竜伝は社会評論を入れる手法を用いなくても、別の要素で面白い、または魅力的と感じている人が多いと思われるので、あえて社会評論を入れるべきではない」
とは確かに思います。ただ、最後まで責任を持つと言う意味で、今のまま完結して、改めてシリーズを起こしていただいたほうがいいと思いますが。>


それでも、社会評論がなくなっただけでもずいぶん読みやすい作品になるでしょうし、外伝にはほとんど社会評論が存在しないものもあるくらいですから、「ストーリーに関係ないから」と、切り捨ててくれたほうが「ようやく改善してくれたか~」と、評価できると思います。作品を完結させるということは「ストーリーを完結させること」なのですから、そのことと「社会評論を続けること」は切り離して論じた方がいいと思います。

<田中さんには他者の心情には十分配慮してほしいですね。掲示板の意見を見ている限り「毒にも薬にも」なっていないようですね。>

いえ、ごくたまに正論も書いておられるので、すべてを「毒にも薬にもならない」とは言い切れないのではないでしょうか。事実、「高校生ぐらいの時は(社会評論に)ものすごく影響されていた」とおっしゃる方もけっこういらっしゃいますし。やはり問題は、「偏向した書き方や出典も明らかにせず虚実を織り交ぜること」にあるように思います。

<私も、一応ファンなのかも知れないけれど、他にも興味を引かれるものもあるので、田中さんにばかり重点を置いてもいられないんで、それでも、角川文庫のコーナーでは確認してるんですよね。>

これは同感ですね(笑)
「早く自分で書いた新刊を出してッ!(>_<;)」って感じです(魂の叫び)。

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board4 - No.2545

Re:救国軍事会議成功のシナリオ

投稿者:吉良国育生
2002年08月28日(水) 12時47分

 救国軍事会議によるクーデターにはいくつかの問題があります。
 まず軍部によるクーデターを成功させるには、民衆の支持が必要です、民意が何を望んでいるのか見極める必要があります。
 そこで最初の問題は「トリューニヒト政権は民衆の支持を失っていたか」です、たしか彼の政権を支持する声は決して少なくなかったはずです、民衆の生活も政情不安を発生させるほど悪化していたようには見えません、この状態でクーデターを支持する勢力がどれほどいるか疑問です。
 もう一つの問題は、「彼は武力で排除しなければいけないほどの人物だったか」です、たしかに彼を中心とした派閥が不正の温床になっているように感じられます、しかし議会は機能しており、機会均等の理念も失われていません(ジェシカのような女性が議員になれたのが証拠です)、おそらく三権分立も守られているでしょう、まだ政治の自浄効果を期待できる段階だと思います。
 さらに、クーデターはクーデターを呼びます、一度成功させてしまうと、それを前例にして軍が暴走します(中南米諸国や、張作霖爆殺事件以降の日本などがいい例です)。
 そして、どんなに奇麗事を並べようとクーデターはクーデターです、あのヤン・ウェンリーが加担するとは思えません。

親記事No.2466スレッドの返信投稿
board4 - No.2547

「いやだったらいつでも出て行ってくれと」と書いたつもりはありません

投稿者:本ページ管理人
2002年08月28日(水) 13時13分

もしそのような誤解を多くの人に招いているとしたら、筆力の不足をお詫びします。

出ていく権利が保証されているのに、それを保留して日本人をやっている以上、「その自由を行使しない理由は何なのか?(なぜ日本人であることを選んでいるのか、という自己責任)」という理由が必ずあるわけです。
日本を肯定するにしても、日本を批判するにしても、その理由こそが「議論の前提」になるのではないか、と言いたいのです。
この前提を捨て置いて、『「愛国心」として、国家が個人に具体的に何を求めるのかが不明瞭』と言ったって、そりゃ不明瞭なのは当たり前です。また、この前提(日本人をやめる気にならないメリット)を提示しないで「サポートが足りない」といっても、それでは議論にならないのです。
あたかも、「田中芳樹を読むメリット(なんで読むのか・読んでいたのか)」が、このサイトでの議論・田中芳樹批判の前提になっているのと同様です。

もう一度書きますが、『(日本が気にくわなかったら国籍離脱の自由を)無理やり「使え」』とは私は絶対にいいませんし、『(田中芳樹が気にくわなかったら読まない自由を)無理やり「使え」』とも言いません。もっとも、後者は、逆にこのサイトが気にくわない人がよく使っているようですが。

親記事No.2542スレッドの返信投稿
board4 - No.2548

Re:ふむ

投稿者:不沈戦艦
2002年08月28日(水) 15時06分

> こんばんわ。レス読んでびびりました(^^;)小心者なもので。
> ええと、南京大虐殺の件なのですが、単にこのHPには論客さんが多いので、幅広い意見を聞けたらな、と思って書いただけです。
> たしかにこの提示版は田中先生に関する話題が主なのですし、ちょっと似つかわしい話題じゃなかったかも、と読み返して反省しました。悪気はなかったのですが、不快な思いをさせてしまったようで申し訳ありません。
> ただ、前回のレスの話題は南京大虐殺だけに関したものではなかったはずですので、田中先生関連のくだしについては、よかったらご意見などいただけたら、と思います。貧弱な論旨なので、書きようがないかもしれませんが、私、基本的に人の話を聞くのが好きな性分でして・・・(^^)よかったらこれからも仲良くしてくださいね。

「余所に行け」と高圧的になったつもりはなかったのですが、まあそういう風にも受け取られたかも知れませんね。それは済みません。

 何しろ、この「南京論争」は、「右」も「左」も「熱く」なる人が多い問題ですからね。現に、紹介した掲示板では、延々と「熱い」論争が続いている程です。ここで、「田中芳樹」と彼の作品について、「熱い」論争やるのはいいと思いますが(というか自分も前にやったことがあります)、南京問題はあまりにHPの目的に合いませんので、さすがに止めた方がいいだろう、と思いましたので。


>なぜ中庸に物事を見られないのか、左翼右翼という両極でしか物事を計れないのか、という疑問は昔から持ち続けていました。
> それが、田中芳樹の創竜伝へとつながります。
> 先日、田中先生の創竜伝をまたも通読したのですが、やはりわかりませんでした。それは、田中先生がなにが嫌いなのか、をです。
> 右翼か、左翼か、自衛隊か、警察か、政治家か、やたらめっぽう発射される田中節には、やっぱり一貫性が見られない。左翼よりの文章を書いたかと思うと、次の巻では右翼よりになっている。明らかに責任を取りたがっていないーーもしくは、計算のうえで書きたい放題をつづけている節が見受けられました。
> なんか、やっぱり、変。いえ、日本は言論封鎖されていない国なのだから、田中先生が何を書くのも自由なんです。イヤだったら読まなきゃいいだけで、わざわざ趣味に合わない本を手にとって、悪口を言い連ねるのは不毛だと思います。

 まあ、田中芳樹は、それこそ小林よしのりの言うところの、「薄甘いサヨク」の範疇に入るんじゃないかな、とは思います。それで、創竜伝に関しては、感情の赴くままに書いているものが多くて、一々右だの左だの、深く考えていないんじゃないでしょうか。だから、右にぶれたり左にぶれたり(左の傾向の方が強いとは思いますが)する、ということで。こんなものを書くよりは、アルスラーンやらタイタニアやらの続きの方が、読者としてはよっぽど読みたいと思います。

 それと、「イヤなら読まなきゃいい」ですけど、みんな基本的には銀英伝のファンなんですよね。「あの銀英伝を書いた田中芳樹が、なぜここまでに堕落した」と嘆いているのですから、「欲求不満のはけ口にしているようなモノを書くんじゃなくて、面白い架空歴史小説を書いてくれ」と願っている訳で、その分今の田中芳樹に対しては、辛辣になるのはしゃあないと思いますよ。「イヤなら」についてですけど、「見捨てるには惜しい」と思っているから辛辣な訳で、箸にも棒にもかからないと思っているんだったら、最初から話題にすらしませんよ。屈折しているようですけど、これも「田中芳樹に対する愛情」なんですわ。

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