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- board4 - No.2549
正義は我に有り
- 投稿者:佐々木公彦
- 2002年08月28日(水) 15時14分
そもそも実行犯である、昔のヤンの上司(名前忘れた)の目的はクーデターを起こさせた挙句に失敗させ自分の正義を信じている連中に恥をかかせることであった以上、いつかラインハルトの差し金であったことをばらします。
彼を闇に葬るのはちょっと危険、うまくいったときに他の人物が考えたことをグリーンヒルが盗んだとなると、権威に傷がつきます。
そもそも、暗殺する理由が無いし。
その瞬間にあらゆる理屈は吹き飛び、帝国の手下どもを全国民が排除するでしょう。
そして、話して解るような連中なら初手が統合作戦本部長暗殺などではないでしょう。
彼らが考えているのは題名の通りですから。
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- board4 - No.2550
Re:ヨブ・トリューニヒト氏・権力への道
- 投稿者:優馬
- 2002年08月28日(水) 15時53分
優馬です。
> トリューニヒトは日本の政治家で例えれば、○男よりも田中角栄とか原敬に近いと思います。「実績はほとんどないのに国民的人気は高い」という点で。
私はトリューニヒトは小泉純一郎に似てるなぁ、と思っています。
トリューニヒト氏も高揚感のあるスピーチをするのが得意だったようですし。
あ、私は小泉純一郎、今のところまだ支持しています。
ふと憶測が浮かびました。
田中芳樹氏の思想傾向から言うと、小泉政権は嫌いである可能性が強いと思われます。そうすると
小泉っぽい人物を批判する創竜伝を書く
↓
「いや、先生、それじゃ売れません・・」と出版社が尻込みする。
↓
結果的に新刊が出ない。
うがちすぎですかね?
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- board4 - No.2551
Re:ヨブ・トリューニヒト氏・権力への道
- 投稿者:イッチー
- 2002年08月28日(水) 16時07分
> はじめまして、いつも大変興味深くは意見させていただいていますが、はじめて書き込みをします。
> 今回のイッチーサンとKenさんの書きこみを見ていて気になったのですが、ジェシカは戦争に変わる案を出すべきであり、単に戦争に反対しているのでは世間知らずのお嬢さんの意見でしかないとおっしゃられているように見受けられます。もしそうでなければご容赦を。これは今の日本の自衛隊の話と似ていると思うのですが、自衛隊をいらないというなら攻められたらどうすんねん!!これが自衛隊必要派の方が必ずおっしゃる台詞です。この論旨と共通しますね。私は絶対戦争反対で、戦争を起こすことの出来る武器はすべて破棄すべきであると考えています。隣国との関係がよくない状態で破棄すれば攻められるというのはわかりますが、それでは事態は改善しません。まず自国が戦争を放棄し、その上で対話の席につくべきです。必ず世界の民衆は戦争は帰国を支持するはずです。そのために戦争反対を叫ぶ人は必ず必要であり、存在価値は大変高いと考えます。しかも自国が軍事的狂気に侵されているときに戦争反対を叫べる方は大変な勇気と、民衆を集めることの出来るカリスマの持ち主であると思います。私はそうなりたい。
> 何が言いたいかわかっていただけたでしょうか?すごく意味の取りにくい文章になってしまって申し訳ございません。出来うるならば皆様のご意見をお聞きしたいと思っております。
世論が軍国主義に向かう中で戦争反対を唱える人の存在は歯止めとして必要であるという考え方には賛成です。しかし、私がジェシカの主張に批判的なのは彼女の主張に論理性がないという理由だけではなく、次の理由もあります。
1.ジェシカが反戦運動に参加した動機が恋人の戦死であったこと。それではラップが戦死しなければ、彼女は帝国との戦争に賛成し続けていたのでしょうか?それはあまりにも身勝手では。それにたとえば、警察官が強盗に刺されて殺されたとして、警察官の遺族は「警察制度は間違いだ。廃止すべきだ」とは思わないでしょう。
2.下級兵士の声も聞かないで、ただ大所高所から「戦争反対」を叫ぶのでは、幅広い支持は得られないでしょう。それこそ、彼女がトリューニヒトに言った「あなたはどこにいます?」というセリフが彼女自身に突きつけられなければならないのでは。
3.彼女が勇気ある人である事は認めますが、スタジアムの虐殺のときも自分ひとりで反対を唱えればよかったわけで、市民を巻き添えにした責任を彼女は免れ得ないと思います。
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- board4 - No.2552
レスありがとうございます
- 投稿者:イッチー
- 2002年08月28日(水) 16時40分
吉良国育生さま・佐々木公彦さま、レスありがとうございます。私が救国軍事会議成功のシナリオを考えたのは別に彼らの理念に賛同したわけではなく、次のように考えたからです。
救国軍事会議のクーデターは同盟国内を分裂させ、帝国が内戦状態にある間に時間を稼ぐことであった→クーデターが鎮圧された結果、同盟軍の力は弱体化し、同盟軍首脳部はトリューニヒト派に支配されて、かえってラインハルトの同盟侵攻を助ける結果となった→では、救国軍事会議とヤンがなんらかの折り合いをつけ、うまく同盟軍の自壊を防ぐことが出来れば、同盟挽回の可能性もあったのではないかと考えたからでした。
そして・・・
吉良国育生さま
まず軍部によるクーデターを成功させるには、民衆の支持が必要です、民意が何を望んでいるのか見極める必要があります。
そこで最初の問題は「トリューニヒト政権は民衆の支持を失っていたか」です、たしか彼の政権を支持する声は決して少なくなかったはずです、民衆の生活も政情不安を発生させるほど悪化していたようには見えません、この状態でクーデターを支持する勢力がどれほどいるか疑問です。
もう一つの問題は、「彼は武力で排除しなければいけないほどの人物だったか」です、たしかに彼を中心とした派閥が不正の温床になっているように感じられます、しかし議会は機能しており、機会均等の理念も失われていません(ジェシカのような女性が議員になれたのが証拠です)、おそらく三権分立も守られているでしょう、まだ政治の自浄効果を期待できる段階だと思います。
さらに、クーデターはクーデターを呼びます、一度成功させてしまうと、それを前例にして軍が暴走します(中南米諸国や、張作霖爆殺事件以降の日本などがいい例です)。
民意が救国軍事会議から離れた理由は同盟憲章を停止し、国民の自由や権利を侵害したこと・経済を統制下におき、経済を混乱させたこと・ヤン艦隊がドーリア星域会戦で勝利したことがあげられると思います。ジェシカらによる抗議運動が本格化したのはドーリア星域会戦の後であり、それまではクーデター支持派がかなり存在したことは、救国軍事会議支持からヤン支持に鞍替えする者が多かったことをムライが嘆いていることからも明らかです。私にはどう見ても、当時の同盟の世論は「強者に媚びる」という点にあったと思われます。ビュコック・ヤンらを味方につけ、国民の生活や権利の侵害を最小限にすれば、ロイエンタールの武断政治のように国民の支持を集めた可能性は高かったと思います。
ただし、
そして、どんなに奇麗事を並べようとクーデターはクーデターです、あのヤン・ウェンリーが加担するとは思えません
という可能性はあります。しかし、ヤンもクーデターの目的が帝国の内戦に同盟が介入できないようにすることと同盟の弱体化であることがわかっていたはずです。ヤンが妥協する余地もあったと思います。
佐々木公彦さま
そもそも実行犯である、昔のヤンの上司(名前忘れた)の目的はクーデターを起こさせた挙句に失敗させ自分の正義を信じている連中に恥をかかせることであった以上、いつかラインハルトの差し金であったことをばらします。
彼を闇に葬るのはちょっと危険、うまくいったときに他の人物が考えたことをグリーンヒルが盗んだとなると、権威に傷がつきます。
そもそも、暗殺する理由が無いし。
その瞬間にあらゆる理屈は吹き飛び、帝国の手下どもを全国民が排除するでしょう。
そして、話して解るような連中なら初手が統合作戦本部長暗殺などではないでしょう。
リンチがラインハルトに支持を受けていたことをばらした後、救国軍事会議のメンバーはリンチを射殺して、このことを秘匿しています。同じことはやはり上記の場合でも起こるのではないでしょうか。しかし、リンチがもたらした計画をそのまま実行し、同盟憲章の維持などの修正をもたらさなかったところが、彼らの思想の狭さを物語るもので、時限クーデターとか合法的なクーデターとか思いつかないでしょうね。
それにしても、帝国の手下を処断するような同盟国民ならなぜ、エルウィン・ヨーゼフの亡命を認めたのか、まったくわかりませんが。(苦笑)
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- board4 - No.2553
Re:八月の新装刊
- 投稿者:八木あつし
- 2002年08月28日(水) 19時40分
管理人さま、吉良国育生さま、八木と言います。これからもよろしくお願いします。
> > いつのまにか銀英伝が20巻になっているようで、「こういう手があったか!知恵者がいる!!」と妙に感心しました(笑)
知恵者というかやり手というか。(笑) 前回の文庫化は1冊だというのに徳間書店もやりますね。しかも挿絵に道原かつみを起用するとは。
しかし漫画版銀英伝の完結はまず無理ですね。どのようにやり繰りして頑張っても、5巻が限度ですか。いやもう打ち切りなのか? 私はあの漫画は好きなので、挿絵を描く前に漫画を描いてくれと言いたい。
> ただでも新書よりも文庫の方がページ数多くなるのに、銀英伝の場合、新書版が発行されていたころよりも今は字が大きくなっていますのでさらにページ数が増えます。
> ライトノベルは、一冊200から250ページが普通のサイズです、文庫に直すと400ページ前後の銀英伝を二冊に分けるのは、納得のいかない話ではないと思います。
新書版の方が文庫版2冊よりも安くなるのというのはどうかと。古本で新書を買えば遙かに安く買えてしまう。(安ければ全巻で1000円か)
道原さんの絵の価値が高いのは分かるのですが……。
それにしても、本編の方はまだ良いのですが、外伝まで上下巻に分けるのは酷いと思います。特にユリアンの日記はあの薄さで1冊500円を取られるというのは、もうぼったくりかと。グインサーガは約300頁で540円なんですがねぇ。
ところで私は手に取ったものの、買って読んでないので分からないのですが、誤植などは本当に直っているのでしょうか?
特に自由惑星同盟崩壊後のヤン一党と帝国の闘いで、革命軍やイゼルローン軍と書かれるべき所が同盟軍となっており、なんで50版以上にもなっているのに修正していないのだと憤慨した覚えがあります。
直っているのなら、「古本」でなら買おうかと思うのですが……。さすがに新刊で買う気にはなりません。というより徳間デュエル文庫は、一回りサイズが大きいせいか、他の文庫よりも値段が高いのが玉にきずです。
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- board4 - No.2554
Re:ヨブ・トリューニヒト氏・権力への道
- 投稿者:Ken
- 2002年08月29日(木) 00時49分
イッチー様、
レスありがとうございます。また、フランス革命の話、面白かったです。ひょっとして、フランス革命では、このような変節漢が多く現れ、人々が疑心暗鬼になった結果、王党派たるを革命派たるを問わない、ギロチン地獄になったのでしょうか?・・・・・・
ちょっとだけ、ジェシカの弁護を。(私、人間として、女性としての彼女は、大好きなんです)
ご存知のように、ヤンには、帝国との講和にいたる具体的な構想がありました。イゼルローンを占領すれば、軍事的に優位に立て、帝国が同盟に侵攻する手段がなくなるから、和平を提案すれば応じるだろう、というものです。小説の中には出てきませんが、ジェシカはヤンの構想を支持し、政策として訴えていたのかもしれません。二人の仲の緊密さからすれば、じゅうぶんありうることだと思います。
それと、ジェシカに糾弾された、当時の同盟の戦争政策はたしかにひどいもので、単に帝国の侵略を排除するという以上の意味をもっていました。(純粋な国防が目的なら、ヤン構想が最善でしょう。)要するに、トリューニヒトと彼の一派にとっては、戦争は権力獲得と維持のために利用すべきものであり、したがって、どんなかたちにせよ、彼らは平和など望んでいなかったのです。
平和へいたる現実的な道があるのに、権力維持のために戦いを続ける、というのはいくらでも実例があると思います。早い話が、中東紛争がそうではないでしょうか。
かつては、和平など絶望的と思われた争いが、多くの人の努力により、オスロ、デイトン、キャンプデービッドと話し合いを重ねて、本当にあと一歩で平和が実現するところまできた。ところがアラファトは、ユダヤ教徒の国イスラエルが絶対に承服できないのを承知で、エルサレムをよこせと言い張って、講和の完成を妨げ、シャロンはアラブ民衆を暴発に追いやるのを承知の上で、これみよがしに聖地を訪問しました。それ以降は流血が拡大するばかりなのは、ご存知のとおりです。
私は、アラファトやシャロンの行動の背景にあるのは、愛国心などではなく、相手への憎悪ですらないと考えています。彼らと彼らの派閥は、戦争指導者として権力の座についているのであり、自らの権力基盤を崩す和平など望んでいないのでしょう。戦争が終わったとたんに、権力の座を追われたチャーチルの事例も反面教師としているはずです。「下衆の勘繰り」と非難されるかもしれませんが、私は、イスラエル軍が虐殺を繰り返すのを内心一番喜んでいるのはアラファトだし、爆弾テロが市民を殺すたびに小躍りしているのはシャロンではないか、との疑いをぬぐうことができません。ついでに言えば、アメリカがアフガンやイラクを攻撃するのを、「もっとやれ!」と応援しているのは、(生存しているとすれば)ビン・ラディンかも。
政治家としてのジェシカに話を戻せば、彼女がトリューニヒトに対抗するためには、
1.政治活動ができない軍人ヤンの代弁者として、彼の構想への支持をうったえる。
2.レベロやホワン・ルイと連帯し、トリューニヒトの派閥に対抗する。
3.ビュコックやクブルスリーと親交を深め、軍の内情に常に注意を払っておく。
ことをすべきだった、と思います。そうしてこそ「世間知らずのお嬢さん」から、真の指導者になれたはずだと。
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- board4 - No.2556
Re:ヨブ・トリューニヒト氏・権力への道
- 投稿者:ケスラセラ
- 2002年08月29日(木) 01時45分
わたしのつたない論旨に対する真摯な対応本当に有難うございます。
私も私なりに頑張って論陣を張るのでどうかお付き合いください。
> 1.ジェシカが反戦運動に参加した動機が恋人の戦死であったこと。それではラップが戦死しなければ、彼女は帝国との戦争に賛成し続けていたのでしょうか?それはあまりにも身勝手では。それにたとえば、警察官が強盗に刺されて殺されたとして、警察官の遺族は「警察制度は間違いだ。廃止すべきだ」とは思わないでしょう。
動機の多くは個人的な経験から来るものだと思います。私も人から
批判されてはじめて気づく事、自分のみに振りかかってから初めて気づく事ばかりです。でも多分人の視野はそれほど広くないので、仕方ないのでは。問題はその問題点に気づいた後の対応のしかたでしょう。荘言う意味でジェシカの活動はたとえ自分の個人的経験に端を発していたとしても十分に意味のあることだと思えます。
> 2.下級兵士の声も聞かないで、ただ大所高所から「戦争反対」を叫ぶのでは、幅広い支持は得られないでしょう。それこそ、彼女がトリューニヒトに言った「あなたはどこにいます?」というセリフが彼女自身に突きつけられなければならないのでは。
私が思うに戦争の悲惨さは多くの人間が死ぬことにあります。それも弱い立場の人間から。ここでいう弱い立場とは権力を持たないという意味です。そしてそれらの人間が苦しみ、死んで行く傍ら金を儲け、自分の影響力を伸ばして行く人間がいる事は事実でしょう。人間同士の対立は話し合いで解決しなくてはならない。そのための言語ではないかと思います。真摯に向かい合い、話し合えば理解し会う事は不可能ではないでしょう。それを暴力に訴えようと決意する人間は責められるべきだと思います。その責め方のひとつに、戦争したいならまず自分が前面に立て!!というやりかたがあるのではないでしょうか?
> 3.彼女が勇気ある人である事は認めますが、スタジアムの虐殺のときも自分ひとりで反対を唱えればよかったわけで、市民を巻き添えにした責任を彼女は免れ得ないと思います。
うーん、確かに市民を巻き添えにしてしまったという事実はあります。でもこれは結果ではないですか?私は責められるべきはあくまで救国軍事会議(でしたっけ?)のほう、特にエバンス大佐(??でしたっけ??)であると思います。いい例えかどうかわかりませんがアメリカの独立戦争を率いたワシントン、アメリカ軍側にも多くの死傷者が出たでしょうが、その事でワシントンは非難されるでしょうか?(私は非難する見かたがあってもいいとは思うのですが)
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- board4 - No.2557
Re:八月の新装刊
- 投稿者:吉良国 育生
- 2002年08月29日(木) 02時48分
八木様、こちらこそよろしくお願いします。
> 前回の文庫化は1冊だというのに徳間書店もやりますね。しかも挿絵に道原かつみを起用するとは。
> 新書版の方が文庫版2冊よりも安くなるのというのはどうかと。古本で新書を買えば遙かに安く買えてしまう。(安ければ全巻で1000円か)
> 道原さんの絵の価値が高いのは分かるのですが……。
お気持ちは分かります、しかし徳間にとって本は商品です。
銀英伝は新刊ではありません、読者層のうち高年齢者はすでに読んでいます、自然とターゲットは若年層になり、若年層に受け入れられるように、一冊のページ数を減らし挿絵をつけ商品として最も売れる形態にするのは企業としては当然の行動です、どうかその事を理解してください。
特にユリアンの日記はあの薄さで1冊500円を取られるというのは、もうぼったくりかと。
・・・えっと、現物見てないから予測、外伝の二巻が200ページ位だから、文庫にして二冊に分けると、170ページ・・いや挿絵がつくから180は超えるか、これで五百円はちょっと高いな。
グインサーガは約300頁で540円なんですがねぇ。
製本が雑な上に紙質も悪い早川と比べたら、徳間がかわいそうです。
なんにせよ、十数年前の本が新刊で本屋で買えるのはいい事だよな、本当の古本屋で万単位の本を買う時、しみじみとそう思う・・・専門書高すぎ(涙)。
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- board4 - No.2558
Re:ヨブ・トリューニヒト氏・権力への道
- 投稿者:IK
- 2002年08月29日(木) 09時40分
ジェシカ…あまり深く考えたことがなかったんですが、そう言えば、確かに彼女の言動は未熟なのかも知れないですね。
OVA版では、救国軍事委員会のクーデター失敗後、ハイネセンにはジェシカの像が建てられたようです。
何とはなく気になっていたことがひとつ。ジェシカがトリューニヒトらを指して、「あなたがたはどこにいたんですか!」と糾弾した時、私は思わず「あなたこそどこにいたんですか」と突っ込んでました。
やっぱり、あのような台詞が無意識にでも許されるのはやはり女性だからでしょうか。男だったらそれこそ、「おまえこそどこにいたんだ!」という反撃を当たり前のものとして予想するからそうそうあのようなことは言えないものですけど。
銀河英雄伝説は同盟側の事情を描く時、基本的にヤン・ウェンリーの視点に立ってなされてますから、意図的にではなくともおのずと除去されている視点もあります。
例えば、ヤンやジェシカの和平案を仮に推し進めていったとして、それは同時に帝国の現状を容認するということに他ならないんですね。まあ、それはそれでいいのかも知れませんが、一方でおびただしく帝国内に存在するであろう政治犯、弱者差別などを容認することでもある、それはそれで分かって欲しいと私は思います。
戦争は確かに嫌なものですが、大きな戦争を避けるために小さな戦争をしなければならないという例は歴史上いくつもあります。
国際政治においては被害者はそれ自体が悪という考えもあります。
歴史を学ぶということは岩波パンフレットを数冊読むことではないです。左翼の人はしばしば右派を指して「歴史認識が足りない」といいますが、私はむしろ左派に「歴史認識の不足」を感じます(もちろん右派もたいしたことはないのですが)。
-
- board4 - No.2559
社員募集
- 投稿者:hansbiomed
- 2002年08月29日(木) 10時11分
hansbiomed(ハンスバイオメド)Co.
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職種:営業,事務(顧客営業が主・ノルマ無し)
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給料:月給制20万以上(経験・能力により相談可)、試用期間3ヶ月
待遇:完全週休2日制(土・日・祝)、夏季・冬期休暇、交通費全額支給
勤務地:東京都品川区JR大崎駅徒歩2分
応募方法:履歴書(写真貼)、職務経歴書、自己アピール(いずれも書式自由)
をファックス又はe-mailで応募ください。
*携帯があれば携帯番号の記入もお願い致します。
担当者:南(ミナミ)
日本 連絡先:TEL: 03-5436-2436
FAX: 06-6335-3562
韓国 連絡先:82-2-466-2266
FAX: 82-2-463-1554
e-mail:dinam@hansbiomed.com
受付時間:10:00~18:00
* 韓国語が出来なくても大丈夫です。
* 面接日は、後日連絡致します。
* 応募書類の秘密は厳守致します。(応募書類は返却不可)
意欲のある方、一緒に頑張ってくださる方、いろんな仕事をどんどん任せていきたいと思います。多数の応募お待ちしております。
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- board4 - No.2560
Re:ヨブ・トリューニヒト氏・権力への道
- 投稿者:イッチー
- 2002年08月29日(木) 11時32分
優馬さま、レスありがとうございます。
> 私はトリューニヒトは小泉純一郎に似てるなぁ、と思っています。
> トリューニヒト氏も高揚感のあるスピーチをするのが得意だったようですし。
田中角栄は演説やスピーチの名手であったらしく、彼の演説やスピーチで活字に残っているものを読むと今でも面白く、心に残ります。一方、中曽根康弘は演説・スピーチよりもパフォーマンスのうまさが目立った政治家であったと思われます。小泉首相は印象に残る短い言葉を巧みに利用するのは上手ですが、演説ははっきり言って下手だと思います。小泉もパフォーマンス型でしょう。
で、トリューニヒトはどうかと言うと、彼の演説ははっきり言って心に残るものではありません。それよりも、クーデター鎮圧記念式典でヤンと握手するなど、パフォーマンス型のような気がします。しかし、彼が最も得意とするのは、限られた空間で式場にいる人々の興奮を最大限に盛り上げる手法であったように思われます。(よい例がジェシカが登場した戦没者追悼式典・・・道原かつみが会場の異常さをよく描写しています)案外、彼はテレビで国民に訴えるやり方は苦手で、そのため、帝国軍が侵攻してきたときから国民に訴える必要があるときに雲隠れしたのかもしれません。それは政治家として致命的ですが・・・。(苦笑)
>
> あ、私は小泉純一郎、今のところまだ支持しています。
>
> ふと憶測が浮かびました。
> 田中芳樹氏の思想傾向から言うと、小泉政権は嫌いである可能性が強いと思われます。そうすると
>
> 小泉っぽい人物を批判する創竜伝を書く
> ↓
> 「いや、先生、それじゃ売れません・・」と出版社が尻込みする。
> ↓
> 結果的に新刊が出ない。
>
> うがちすぎですかね?
- 親記事No.2532スレッドの返信投稿
- board4 - No.2561
ジェシカ・エドワーズ氏 権力への道
- 投稿者:イッチー
- 2002年08月29日(木) 12時08分
> ちょっとだけ、ジェシカの弁護を。(私、人間として、女性としての彼女は、大好きなんです)
>
> ご存知のように、ヤンには、帝国との講和にいたる具体的な構想がありました。イゼルローンを占領すれば、軍事的に優位に立て、帝国が同盟に侵攻する手段がなくなるから、和平を提案すれば応じるだろう、というものです。小説の中には出てきませんが、ジェシカはヤンの構想を支持し、政策として訴えていたのかもしれません。二人の仲の緊密さからすれば、じゅうぶんありうることだと思います。
>
ジェシカが国会議員になったシーンというのが、小説・マンガ版とアニメ版では微妙に異なるのです。
小説・マンガ版では、ヤンがイゼルローン要塞を攻略している間にジェシカが代議員に当選し、そのことをヤンは帰国したあと、グリーンヒルから聞かされることになっています。
アニメ版ではヤンが母校の士官学校を訪ねると、その街では補欠選挙が行われていて、ジェシカが反戦派の候補の選挙運動を手伝っています。やがて、候補者が何者か(おそらく、憂国騎士団)に殺害されて、急遽、ジェシカが候補に祭り上げられ、同情票を集めて当選するという設定になっています。
私は後者の方が可能性が高いと思います。(いきなりジェシカが国会議員候補になれると思わないので)そして、後者の場合だとヤンとジェシカが連携をとる余地があったと思います。前者だとヤンとジェシカの間で連絡がほとんどないことが暗示され、連携の可能性は低くなると思います。
> それと、ジェシカに糾弾された、当時の同盟の戦争政策はたしかにひどいもので、単に帝国の侵略を排除するという以上の意味をもっていました。(純粋な国防が目的なら、ヤン構想が最善でしょう。)要するに、トリューニヒトと彼の一派にとっては、戦争は権力獲得と維持のために利用すべきものであり、したがって、どんなかたちにせよ、彼らは平和など望んでいなかったのです。
少なくとも、トリューニヒトは平和を望んでいたと思います。ただし、それは同盟が帝国を打倒し、自らが全宇宙の支配者となる形での平和です。マンガ版だと、トリューニヒトは元首代行になったときに「帝国を打倒した史上最高の指導者・・・悪くない」といったようなことを言っています。トリューニヒトは帝国領侵攻作戦に反対していますし。ただ、あえてそれを阻止しようともしなかったのは、作戦が失敗して、サンフォードの辞任を引き出そうとしたのでしょう。同盟指導部の問題は戦争を政争の道具にしていた点です。それは同盟の存続自体を質にいれて、権力を引き出そうとするようなもので、このような火遊びをし続けているうちに感覚が麻痺して言ったのが同盟の最大の問題でしょう。
> 政治家としてのジェシカに話を戻せば、彼女がトリューニヒトに対抗するためには、
>
> 1.政治活動ができない軍人ヤンの代弁者として、彼の構想への支持をうったえる。
> 2.レベロやホワン・ルイと連帯し、トリューニヒトの派閥に対抗する。
> 3.ビュコックやクブルスリーと親交を深め、軍の内情に常に注意を払っておく。
>
> ことをすべきだった、と思います。そうしてこそ「世間知らずのお嬢さん」から、真の指導者になれたはずだと。
>
代議員1年生のジェシカにそこまで要求するのは本当はないものねだりなんですけどね。(苦笑)ただ、ヤンという強力な後ろ盾があった以上、ジェシカには上記3つは可能だったと思います。ただ、問題は反戦派の指導部が「政府と癒着するのはけしからん」と原則論をふりまわさないかということです。
- 親記事No.2532スレッドの返信投稿
- board4 - No.2562
Re:もしかして
- 投稿者:イッチー
- 2002年08月29日(木) 13時48分
> ジェシカは田中真紀子
田中真紀子にはあまり信念のようなものは感じられないのですが・・・。(笑)それよりも、私はジェシカには土井たかことか辻元清美とかいった旧社会党・現社民党のマドンナ議員のように見えます。独裁国家の現実に目をつぶり、「相手も話せばわかる」と考えているところはそっくりですね。それにジェシカもけっこうマスコミに出演していたようですし。ただ、秘書給与の流用はしていなかったと思いますが・・・。(苦笑)
- 親記事No.2532スレッドの返信投稿
- board4 - No.2563
Re:ヨブ・トリューニヒト氏・権力への道
- 投稿者:蜃気楼
- 2002年08月29日(木) 13時51分
> 動機の多くは個人的な経験から来るものだと思います。私も人から
> 批判されてはじめて気づく事、自分のみに振りかかってから初めて気づく事ばかりです。でも多分人の視野はそれほど広くないので、仕方ないのでは。問題はその問題点に気づいた後の対応のしかたでしょう。荘言う意味でジェシカの活動はたとえ自分の個人的経験に端を発していたとしても十分に意味のあることだと思えます。
ジェシカの視野は狭いと思いますし、それが彼女が批判される大きな要因です。私には恋人の死による精神的な打撃から「反戦のための反戦運動」をしているようにしか見えません。
まともな精神状態ならアムリッツァでの大敗以降も反戦を唱えるような愚かな女性じゃなかったはずです。アムリッツァ以降の同盟が終戦を望むなら降伏以外の道はないのですから。
> 私が思うに戦争の悲惨さは多くの人間が死ぬことにあります。それも弱い立場の人間から。ここでいう弱い立場とは権力を持たないという意味です。そしてそれらの人間が苦しみ、死んで行く傍ら金を儲け、自分の影響力を伸ばして行く人間がいる事は事実でしょう。人間同士の対立は話し合いで解決しなくてはならない。そのための言語ではないかと思います。真摯に向かい合い、話し合えば理解し会う事は不可能ではないでしょう。それを暴力に訴えようと決意する人間は責められるべきだと思います。その責め方のひとつに、戦争したいならまず自分が前面に立て!!というやりかたがあるのではないでしょうか?
貴方の発言を一部改編します。不愉快でしょうがお読みください。「人間同士の対立は話し合いで解決しなくてはならない。そのための言語ではないかと思います。真摯に向かい合い、話し合えば理解し会う事は不可能ではないでしょう。それを『裁判』に訴えようと決意する人間は責められるべきだと思います。」どうでしょうか?話し合いで何でも解決できるというのは幻想に過ぎないと思います。そもそも、同盟対帝国の戦争は帝国が問答無用でしかけてきたものです。同盟の存在を感知すると同時に見敵必戦(サーチアンドデストロイ)とばかりに攻めてきました。
スタジアム虐殺については巻き込まれた市民たちも自分の意思でやったことなので自己責任でありジェシカが責められるべきだとは思いません。ただ、危険性を予測できなかったのは軽率です。(これは市民についても言えることです。)
集会自体は危険を承知でやる価値があったと思います。ハイネセン市民が軍事委員会に服従したのではないことを示すことは政治的に意味があります。今後のクーデターを抑止する効果がありますし、何よりも解放軍が第2の軍事委員会になることを防げます。シェーンコップはそれに近いことをヤンにそそのかしていましたし。
この集会については何故か「ワルシャワ蜂起」を連想しました。「どの道助かるのに何故命をかけてまで支配者に抵抗するのか」という点で。
- 親記事No.2532スレッドの返信投稿
- board4 - No.2564
ジェシカ・エドワーズ氏 権力への道2
- 投稿者:イッチー
- 2002年08月29日(木) 14時09分
> 動機の多くは個人的な経験から来るものだと思います。私も人から
> 批判されてはじめて気づく事、自分のみに振りかかってから初めて気づく事ばかりです。でも多分人の視野はそれほど広くないので、仕方ないのでは。問題はその問題点に気づいた後の対応のしかたでしょう。荘言う意味でジェシカの活動はたとえ自分の個人的経験に端を発していたとしても十分に意味のあることだと思えます。
このような反論が返ってくるであろうことは予測していました。この点に関しては私は異論ありません。ただ、ジェシカが恋人の死という個人的な理由から反戦運動にはいったとしても、反戦運動を単なる個人の復讐から宇宙の平和を確立する実践的な運動へと発展し得たかという点は検証されるべきだと思います。
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> 私が思うに戦争の悲惨さは多くの人間が死ぬことにあります。それも弱い立場の人間から。ここでいう弱い立場とは権力を持たないという意味です。そしてそれらの人間が苦しみ、死んで行く傍ら金を儲け、自分の影響力を伸ばして行く人間がいる事は事実でしょう。人間同士の対立は話し合いで解決しなくてはならない。そのための言語ではないかと思います。真摯に向かい合い、話し合えば理解し会う事は不可能ではないでしょう。それを暴力に訴えようと決意する人間は責められるべきだと思います。その責め方のひとつに、戦争したいならまず自分が前面に立て!!というやりかたがあるのではないでしょうか?
ジェシカはなぜ、同盟国民が戦争を支持しているのか、トリューニヒトをなぜ支持しているのかということを考えるべきだったと思います。もし、ジェシカが同盟国民がトリューニヒトの演説に惑わされていると思っていたとしたら、それは国民を馬鹿にした考えです。国民はそこまで馬鹿ではありません。人間は本当に困っているときに助けてもらったり、優しい声をかけてもらった恩は一生忘れません。一方、テレビで偉そうなことを言っているだけの人間は信用しません。ジェシカはマスコミに出るだけでなく、トリューニヒトの支持基盤になっている人たちが何を望んでいるのか、飛び込んでいって彼らの声に耳を傾けるべきだったと思います。
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うーん、確かに市民を巻き添えにしてしまったという事実はあります。でもこれは結果ではないですか?私は責められるべきはあくまで救国軍事会議(でしたっけ?)のほう、特にエバンス大佐(??でしたっけ??)であると思います。いい例えかどうかわかりませんがアメリカの独立戦争を率いたワシントン、アメリカ軍側にも多くの死傷者が出たでしょうが、その事でワシントンは非難されるでしょうか?(私は非難する見かたがあってもいいとは思うのですが)
救国軍事会議が集会を弾圧することは目に見えていたわけで、にもかかわらず集会を強行したジェシカの責任は重大です。軍隊を率いたワシントンと一般市民を軍隊に立ち向かわせたジェシカは同列で比べられないと思います。
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- board4 - No.2565
村上龍の文章から。
- 投稿者:蜃気楼
- 2002年08月29日(木) 14時15分
柳 美里の裁判を調べていたところ村上龍が良いことを言っていたのでURLを張っておきます。お父さんには耳に痛いことが書いてあります。何で調べたかというと創竜伝が訴えられたらどうなるかと思ってのことです。結論から言うと訴えられることはなさそうです。柳美里の件はプライバシーの侵害が問題だったようですから。
村上龍と風俗嬢の交換メール
ttp://jmm.cogen.co.jp/jmmarchive/r002003.html