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そうそう
- 投稿者:本ページ管理人
- 1998年11月04日(水) 17時31分
>>>中国史(中国?)について私の意見としては>完全なる知識など氏は、必要もないと思います。
>
>> 実は同感です。
>
>なら、中国史の未熟性とかを書き問わなくても、良いのでは?
おそらく、ノエルさんと私では「完全なる中国史の会得者」「完全なる知識」の解釈が違っていたという感があります。
私は、これを「学者がやるような、ある部分では無味乾燥な検証作業によって証明される知識」と思っています。
しかし、田中氏の知識はそれ以前の問題です。別に史実と違う展開になっていたり、ディティールが違っていても良い。ジャンプの「封神演義」を読んで、これは時代考証が違う~っていう人はいないはずで。しかし、人に説教しといて、その説教が間違っているというのは大笑いです。だったら、無理に背伸びせず、身の丈に合わせた説教をしていればいいのです。
それとも、「あれは小説の中の人物が小説の中の人間にした説教だ。現実と混同するな」とおっしゃるのでしょうか。
それなら、それでもう何も言いませんが。
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部外者ながら…
- 投稿者:渕原知幸
- 1998年11月04日(水) 18時05分
私は「銀河英雄伝説」を、それもアニメで観ただけの人間なので、田中芳樹ファン(またはアンチ)を名乗る資格は全然ないのですが(ただし「銀河英雄伝説」は一応全部みた)、まあ、たまにはこーゆー人間が顔を出すのも乙でないかな~、とか何とか思いつつ、ちょっとだけ書き込み。
>田中芳樹のファンサイトに反対が無いのが異常だとおっしゃりますが、
>読んでこない人=反対の人とも解釈できません?
管理人さんが言いたいのは、要するに「条件付き賛成」「好きだからこその部分的批判・苦言」が見当たらないのが異常だ、ということなのでは? だとしたら私も、まあ異常とは言わぬまでも、あまり生産的な場ではないな~とは思います。ただ、田中ファンのサイトを訪れたことがほとんどないので、実際にそういう状況を呈してるのかどーかは存じませんが……。
それと管理人さんのコラムで、
>レーニンが自分を「権力者」だと思って虐殺をしたか? 否。
(中略)
>その「正義」の名で行われたのが、あの
大粛正なのだ。
とありますが、後日つまらぬ揚げ足取り(罵詈雑言の類)のネタに使われそーな危惧を覚えたので、あえて細かいツッコミを入れますと、いわゆる「大粛清」(「粛正」ではないと思う)をやったのはスターリンでは? レーニンも、反対分子への弾圧はいろいろやったけど、「虐殺」「粛清」というのはちょっと違うと思います。まあ皇帝一家を「虐殺」したとかいった事まで含むなら別ですが。それに、「大粛清」こそしなくても、内戦やら略奪同然の徴収やら、それに伴う大飢饉やら、彼の罪状は山ほどあるでしょうし。
以上、とりあえず思ったことを少々書いてみました。暇があったらまた来ます。でわでわ。
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おもしろかったです。でも…
- 投稿者:○やもと
- 1998年11月04日(水) 18時09分
僕も最近の作品は好みじゃありません。
でもそれは、時事政談とかそういうことが「うざったい」だけで、その飾りの内容に興味を持ったことはないですが…
創竜伝を読む読者が、孔子に興味を持つとは思えませんし、儒教文化知りたいから、なんて期待して本買う人っているのでしょうか??
たとえばですね。
架空戦記を読んで、「正しい日本近代史が理解されない!!」なんて主張する人はいないでしょう。
田中芳樹の話に「中国古典を知らない」とか「なまっちょろい政治論を振りかざすな!!」なんて言うのも似た様な話なのではないですかねぇ。
あんなもん、文章の着物っすよ、ファッション。清純派がいい人もいれば、ケバい派手目の化粧コイ方がすき、って人もいるのでしょう。本が売れてるって事は、ケバ目の方が主流なんでしょうね。平井和正と本質は同じ。
まぁ個人的にはアルスラーン早く続けて欲しいことは確かですがね。
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田中芳樹の本
- 投稿者:みっく
- 1998年11月05日(木) 02時32分
ここサイトとは正反対ですが私は好きですし、銀英伝のヤンウエンリーは心の師匠です(笑)
私は創龍伝を読んでから、筍子、孟子などの著書に興味を持つようになり、読みはじめてます。
まぁ、いまでは孫子等の戦略関係の本に興味が移っていきましたが(笑)
彼の書いてる内容は小説ですから全部鵜のみにしたりはしてはいけません(笑)
教科書でも聖書でもないんですから(^^;
主人公は同じようなタイプしか出てきませんが、私はあのノリは好きです(笑)
中国史関係に関して言えば、最近の作品は
私的にはおもしろくないです。
私は中国史に精通してる訳でもなく、彼の作品の正しさ、間違いについてはあんまし良く分からないのでノーコメント(^^;
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面白い~
- 投稿者:ラー
- 1998年11月05日(木) 03時39分
素晴らしい!めっちゃ面白いです、このサイト。
次の機会にはぜひ「田中芳樹の女の扱いは酷い」をやって頂きたい。
特に銀英伝を読んで頭に来た女性は結構いると思います。
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- board1 - No.45
見ていて思った事
- 投稿者:魏愚劣
- 1998年11月05日(木) 04時23分
このページで問題になっている「宣戦布告」を実際にファンサイトに言ってみてきた。
確かに、タイトルの「宣戦布告」という言葉自体は過激であるが、本文自体はごくまっとうで、そんなに目くじらを立てるほどでもないと思われた。タイトルも、あえて過激にすることで、見たくない人に来させないようにしているのではないかとおもえるフシもある。
それにしても、あれを見て激怒しているファンのあんた、あんたこそ石井さんのサイトで石井さんの批判や中傷をしているんじゃないのかね?自分のサイトでは批判的な事を書くのが許せなくて、人のサイトではその人の批判を書き連ねる。そんな奴がネチケット云々とは、まったく笑えるぜ。
掲示板の最初のほうで管理人が「田中芳樹の二次的なものである事はわきまえている」って書いているけど、あんたも、ここでは管理人さんに管理人さんの批判を許してもらっている二次的なものだってことを認識したほうがいいぜ。
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日本ちゃちゃちゃクラブから来ました
- 投稿者:不沈戦艦
- 1998年11月05日(木) 05時34分
こんにちは。管理人氏がちゃちゃちゃの方に宣伝されていたのでやって来ました。ま、私は元々ちゃちゃちゃの方で田中芳樹批判を始めた者ですから。ちょっと創竜伝の内容は酷いと思ったのでね。どこが酷いかってーと、中国=善、他人の痛みが解る良心的な日本人=善、日本の政治家・官僚・大企業=保守反動右翼の極悪人、欧米=世界支配を狙う悪の権化。この単純な図式を読者の世界観に植え付けようとする明確な悪意を感じたからです。その為なら情報操作も平気でやっていましたし。例えばですけど、田中芳樹ファンの人は「三跪九叩頭」って知っていますか?ちゃちゃちゃでも言ったことなんだけど。
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田中芳樹のファン。でした
- 投稿者:ぴぽ子
- 1998年11月05日(木) 06時19分
創竜伝は中学生の頃、かなり影響を受けた作品でして、その頃は政治家、警察、国家権力(笑)さらに日本、日本人が大嫌いでした。自分も日本人なのに。まあフィクションとして楽しもうと今は思ってますが。でも田中先生が事実として書いているのか、創作の一部として書いているのかわからない(たとえば日本人旅行者が外国人墓碑で悪さしたとかの)記述については問題有りだと思います。
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まとめレスにて失礼します
- 投稿者:本ページ管理人
- 1998年11月05日(木) 08時08分
>たまにはこーゆー人間が顔を出すのも乙でないかな~
ええ、そういう方の意見は不足しがちなため大変貴重だと思います。これからも宜しくお願いします。
>あえて細かいツッコミを入れますと、いわゆる「大粛清」(「粛正」ではないと思う)をやったのはスターリンでは? レーニンも、反対分子への弾圧はいろいろやったけど、「虐殺」「粛清」というのはちょっと違うと思います。まあ皇帝一家を「虐殺」したとかいった事まで含むなら別ですが。それに、「大粛清」こそしなくても、内戦やら略奪同然の徴収やら、それに伴う大飢饉やら、彼の罪状は山ほどあるでしょうし。
ご指摘ありがとうございます。たしかに、言葉としては少々誤解を招く要素があったと思います。ただ、大意としては間違っているとは思いませんので、そのようにご理解ください。
>儒教文化知りたいから、なんて期待して本買う人っているのでしょうか??
それはその通りでしょうね。いたら怖い(笑)。ただ、小説中のくだらないご高説を読んで、そのせいでつまらない先入観を持ってしまう人がいたら残念だよなぁ、もったいないよなぁ、と。余計なお世話だとは思いますけど。
>架空戦記を読んで、「正しい日本近代史が理解されない!!」なんて主張する人はいないでしょう。
結構いるのではないかと思います。
>彼の書いてる内容は小説ですから全部鵜のみにしたりはしてはいけません(笑)
まったくその通りですよね。小説だけでなく、あるいはそれが評論(それこそ保守革新の立場なんか関係なく、全てに言えることです。私の文章もまた同様)でも全部鵜呑みにすることは避けるべきです。
ただし、創竜伝の場合は、小説である部分を隠れ蓑にしている部分があるのが問題なのですよ。この件に関しては、掲示板にも賛否とも多数取り上げられましたので、近々私の見解をまとめてコンテンツとしてアップしたいと思います。
>素晴らしい!めっちゃ面白いです、このサイト。
ありがとうございます。そこまで言って貰えると、やはり正直にうれしいものです。
>次の機会にはぜひ「田中芳樹の女の扱いは酷い」をやって頂きたい。
>特に銀英伝を読んで頭に来た女性は結構いると思います。
こういう見解は初めてです。非常に興味深く思いました。もしよろしければ、具体的に書き込みをお願いします。
>こんにちは。管理人氏がちゃちゃちゃの方に宣伝されていたのでやって来ました。ま、私は元々ちゃちゃちゃの方で田中芳樹批判を始めた者ですから。
こんにちは。前にちゃちゃちゃで書かれていた批判の内容などを教えていただければ幸いです(過去ログを探しきれないので)。
>創竜伝は中学生の頃、かなり影響を受けた作品でして、その頃は政治家、警察、国家権力(笑)さらに日本、日本人が大嫌いでした。自分も日本人なのに。
アンチ田中芳樹ファンには、このパターンが非常に多いと思います。実は、私もそうです。
麻原を徹底批判する、元オウム信者の気分に近いのかもと、自分で思うことがあります。
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面白い!?
- 投稿者:青の騎士
- 1998年11月05日(木) 10時23分
はじめまして♪
とりあへず来たばかりで何も見ていないが、
初心表明だけ。
田中芳樹は確かにこのページのタイトル通り撃たれても良いところがある。
が、しかし、『アルスラーン戦記』に限ってである!?
『銀河英雄伝説』については、読者にこれだけ指示されている理由として、「読み手に想像する機会をかなり与えているにも関わらず、読み手にストーリー性を見失わせない所を守って作成されている」からだと私は思っている。
もちろん、これは私の独断の意見であり、他人に強制する事でも無い。
個人がそれぞれに楽しみ、個々の感想を持ち得るのが小説というものだと思っているので、このページの様に「疑問」を投げかけるものは由にして、「誹謗」「中傷」は全てのルールを無視するものと思う。そうならない様に運営される事を切に願う。以上。
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ちょっとねぇ
- 投稿者:GA-RA
- 1998年11月05日(木) 11時30分
田中芳樹のファンです...。
でも私は結構楽しくこのHP見させていただきました。
ただ、田中芳樹のファンの掲示板に突然出てくると、気ィ悪くする人もいると思いますんで、ご忠告まで。
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RE47&補足
- 投稿者:本ページ管理人
- 1998年11月05日(木) 17時15分
>でも田中先生が事実として書いているのか、創作の一部として書いているのかわからない(たとえば日本人旅行者が外国人墓碑で悪さしたとかの)記述については問題有りだと思います。
これは、おそらく以下の部分ではないかと思います。(3巻P139~P141。筆者の手によって部分省略。OCR利用部分では誤字があるかも知れませんが、ご了承ください)
(前略)…隣席の若いカップルの高い話声が耳に飛び込んできた。ヨーロッパに行ったけどさ、だめよ、古くてくさくて汚れてて、みんな要領が悪くて、日本語もへただし、なまけ者だし、車の型だって古いし、街も貧乏くさいし、夜には店が閉じちゃう。日本のほうが綺麗で便利よ、日本が一番ね…。
このごろああいう手合が妙に増えているな、と、蜃海は思った。外国と日本をくらべて、劣っているとか遅れているとか一方的に決めつける手合いが。(中略)
一九八八年には、すでに、そういった風潮を象徴する事件が、たてつづけにおこっている。
マレーシアでは、視察旅行とやらで訪問した東京都議会議員が、酔っぱらってイスラム教寺院の中で立小便をした。
イタリア、正確にはバチカン市国でだが、サンピエトロ大聖堂で日本人学生が騒ぎを起こした。(中略) たまりかねて、聖職者が注意したところ、
uてめえ、うるせえ、バカヤロー、何をしようとおれの勝手だ」
と、あらんかぎりの暴言を吐き、なぐりかかるそぶりまで見せた。(中略)あまりのことに耐えかねたサンピエトロ大聖堂がわでは、一時期、日本人観光客を締め出してしまった。
(中略)たとえは、日本の伊勢神宮あたりで、酔っぱらったマレーシア人が立小便をしたら、日本人はどう思うか。奈良の法隆寺などで、イタリア人の学生が大声をあげてふざけまわり、注意する日本人に暴言を吐いたら、日本人はどう感じるか。そのていどの想
像力さえ、日本人は失いつつあるのだろうか。
日本人で、ボランティア活動によって他国の人々に奉仕している人は数多くいる。ミクロネシアの小島に自分たちの手で学校を建てたり、ネパールの山奥に電気を引くため努力したり、アフリ力の病院で伝染病の根絶につくしたり、そうやつて現地の人に感謝されている日本人はたくさんいるのだ。だが、他国の人もボランティア活動をやっている。一方、
ローマ教皇のおひざもとであるサンピエトロ大聖堂で、非礼のかぎりをつくして立ち入り禁止をくらったのは、世界中で日本人だけである。残念なことに、善行より愚行のほうが、より強い印象を残すものなのだ。そして一方では、際限のない軍事大国化がある。一九八八年、アメリ力の下院において、国務省高官が「日本の軍事予算は、フランス、イギリス、西ドイツを一挙に抜き去って世界第三位となった」と証言した。同年七月のワシントン・ポスト紙は、「戦争放棄をうたった憲法を無視して、日本は世界最大級の軍事大国のひとつとなった」と論評した。インドネシアの大統領は、日本の防衛庁長官に、「軍事力で勝つような時代ではない」と忠告した。かつてアメリ力国務長官をつとめたキッシンジャーは「米ソ両国はおたがいだけを見ているが、日本というあらたな軍事大国が出現しつつあることを忘れぬほうがよい」と述べた。世界じゅうの国々が警戒を強めつつある。知らないのは当の日本人だけてある。
「冨によって精神的な豊かさを増す民族もいるが、残念ながら日本人はそうじゃないらしい。この成金民族が、どこまで増長し、どこへ流れていくのか、いっそ見ものだな」
蜃海はそう思う。彼の述懐を聞いて、虹川が、にやりと笑った。
「あまり大きな声でそんなこというなよ。いまの社会を否定するけしからん奴だといわれるぞ」
「おれは否定しているんじゃない。批判しているんだ」
「ところが世のなかには、否定と批判の区別もつかない奴らがいるのさ。世界一すぐれた日本の社会を否定する者は日本から出ていけ、なんてことを平気
で口にする奴らがな。そしてそういう奴らが、でかいつらでのさばってるのが現実だ」
「いやな時代だな」
「まったくだ、ろくでもない時代だぜ」
確認してみて改めて思いましたが、やっぱり「創竜伝」はスバらしいですね。実に。
これは、一体小説でしょうか? 評論でしょうか?
>小説とドキュメントを取り違えているような節
という私に対しての批判がありましたが、そっくりそのままお返ししたいと思います。
もちろん、反論があればお待ちしますし、耳も傾けたいと思います。
これが小説だとしたら、その世界観はめちゃくちゃです。評論だとしたら、まったくルール無視です(最低限引用の原典くらいあげろっての)。そのくせ、これを批評として反論したら、「小説なんだから」とまるで免罪符代わりに小説を使います。「小説」という表現技法もナメられたものですね。
それにしても……
>知らないのは当の日本人だけてある。
って、じゃあこれ書いてるあんたはどこの人だよ?(笑)
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- board1 - No.54
RE:48
- 投稿者:ラー
- 1998年11月05日(木) 23時22分
銀英の女の書き方が不満だったのは、理想とされているのが古臭い「良妻賢母」だった所です。薄っぺらくて、どの良妻の方々も皆金太郎飴の様にインパクト同じなんですもん。
後は「馬鹿な貴族女」だし。男並みに仕事してる女性は身の回りの事が全くオンチだったり。
男たちに見えていないところに、彼女たちの陰の一面が裏設定であるのかなー?と思うくらいです。だから女の人たちに輝く魅力を感じられないんです。銀英において女性たちは、サンドイッチに添えてあるパセリみたいに思えました。
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- board1 - No.56
RE:52
- 投稿者:やぶにらみ
- 1998年11月06日(金) 02時05分
田中芳樹のこうした記述を「小説か評論か判らないと」と言っちゃうと、司馬遼太郎なんかも批判の対象になると思うのですが、いかがなものでしょうか。ま、司馬遼太郎の方がずっとうまいですけどね。
それと「書き方が気に食わない」と「書いている内容が気に食わない」がごちゃまぜになりかない感じですね。失礼ながら、ちょっと気になります。
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- board1 - No.57
田中氏の批評術?
- 投稿者:百式
- 1998年11月06日(金) 05時27分
田中氏は物事に善や悪は人それぞれだいっているが。
田中氏は何かと常識や大人といったようなものでかたづけて、
他を批判して、悪人等を決め付けている。
本来、田中氏の理論なら決め付けてはいけないのでしょうか?
管理人さんどう思います。
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- board1 - No.58
個人的な見解
- 投稿者:英-Ran
- 1998年11月06日(金) 07時33分
初書き込みです。
個人的な見解としては「創竜伝」は田中芳樹のストレス解消のためにある本以外の何物でもないと思っています。
ただ最近はストレス解消しかしてないというだけの話で……。
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- board1 - No.59
まあ、青筋立てずにちょっとだけ……
- 投稿者:いかこ
- 1998年11月06日(金) 07時34分
えっと、皆さんいろいろと批判を繰り広げていらっしゃるようですが、じゃあ、何で田中芳樹の本を読むんです?読まなきゃいいじゃないですか。私の友人にもいましたよ。田中先生が嫌いだって人。嫌いな人は嫌いでいいじゃないですか。だったら読まなきゃいいでしょ。別に、彼の小説がこの世にある小説の全てじゃないし、強制されているわけでもない。批判する自由もあるので、読むなとは言いませんがね。読まない自由の方を行使してもいいんじゃないかと思います。大体、言いたい事があるのなら、直接先生に言えばいいでしょ。あるいは手紙を送るとか。ここはなんだか陰口みたいで、ちょっとおかしいですね。
それから、内容についてですが。きちんとフィクションだと明記してあるんですから、鵜呑みにする方がおかしいと思います。他の方が書かれていた通り、あくまで小説であって、聖書や教科書じゃないんですから。出版メディアの影響力については確かに異論はありませんが、ちゃんとフィクションだと明記してあるんですから、そこは作者の見解だと割りきって、自分の考えを整理しまとめる一つの材料だと考えるべきです。
それから、気になった事をもう一つ。
田中先生は、左翼を肯定してはいませんよ。ついでに、小説の時間差については仕方がない事だと思います。一度自分で現代を扱った創作をしてみれば解ると思いますが、社会は思ったよりもめまぐるしく移り変わっているものです。長いスパンになると、そのひずみはもっと大きくなっても仕方ないと思うのですが、どうでしょう?
なんだか田中芳樹先生の弁護ばかりになってしまいましたが、もちろん私だって全てを肯定しているわけじゃありません。ただ、陰口みたいに欠点をあげつらうのが気になったので、ちょっと書かせてもらいました。すみません。
多分、すぐに反論されるか、消されるかするんでしょうね。ま、いいんですけど。ただ、ただ、あまりにも氏の批判が重箱の角をつつくようなものだったので、言わせてもらいたかっただけなのでした。では。
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- board1 - No.60
先ずは引用から(1)
- 投稿者:不沈戦艦
- 1998年11月06日(金) 08時18分
田中芳樹著 創竜伝10巻 113ページより
>英国人のあつかましさに、中国人は呆然としたであろう。呼びもしないのに押しかけてきて、「皇帝に会わせろ」と騒ぎたてるのだから。「しようがない、遠くから来たのだから会わせてやる。そのかわり礼儀は守れよ」というと、「そんな礼儀はわが国にはない」と答えて、中国人なら誰でも守る礼儀を守らない。あきれて、「もう来なくていいぞ」というと、「傲慢な中国人は、我々に異常な礼法を要求し、あげくに追いはらった。何という野蛮な奴らだ。こらしめてやる」と喚きたて、軍艦に武器を積んで押し寄せ、砲撃を加える。
以上の記述で、当時の英国に好意を持つ人は、先ずいないでしょうね。
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- board1 - No.61
RESです
- 投稿者:本ページ管理人
- 1998年11月06日(金) 08時28分
>田中芳樹のこうした記述を「小説か評論か判らないと」と言っちゃうと、司馬遼太郎なんかも批判の対象になると思うのですが、いかがなものでしょうか。
まったくその通りですね。個人的には、例えば、自由主義史観の藤岡氏なども、小説である(小説でしかない)司馬氏の作品を軸にした司馬史観を拠り所にしているところなんかみっともないと思います。
>田中氏は物事に善や悪は人それぞれだいっているが。
>田中氏は何かと常識や大人といったようなものでかたづけて、
>他を批判して、悪人等を決め付けている。
>本来、田中氏の理論なら決め付けてはいけないのでしょうか?
>管理人さんどう思います。
田中氏のこの考え方は、文化人類学の「価値相対主義」がベース(本人が意識しているかどうかは不明ですが)になっています。
これは、全ての文化が等価であるという考え方で、例えば日本のお歯黒やインディオのボディペインティングが「野蛮」で、西洋の化粧法が「文化的」という差別を克服したと言う点で、評価されます。たしかに、これらの差別に対しては、大きな功績を残しました。 では、現在でも続くインドのカースト制という強烈な差別文化と、一切の差別を許さない人権文化は等価なのでしょうか。もちろん、「価値相対主義」からすると、等価になります。否、等価でなければ只の思考停止に過ぎません。
いや、やっぱりカースト制は反民主的な劣った文化なのだ、という主張をするならば、その時点で「民主的」=善・正義、「反民主的、封建的」=悪、という図式が発生します。 田中氏の主張はこれですよね。作中、なんども「反民主的」な人やものに対する差別記述がありますから。
人権・民主主義という近代最大の独善的正義を背負っておいて、「物事に善や悪は人それぞれ」といったところで、何の説得力もありません。
>初書き込みです。
こんにちは。
>個人的な見解としては「創竜伝」は田中芳樹のストレス解消のためにある本以外の何物でもないと思っています。
>ただ最近はストレス解消しかしてないというだけの話で……。
これ、個人的にヒットです。至言だと思います。
>銀英の女の書き方が不満だったのは、理想とされているのが古臭い「良妻賢母」だった所です。
>銀英において女性たちは、サンドイッチに添えてあるパセリみたいに思えました。
なるほど、非常に面白いところに目を付けた見解だと思います。
ちょっとラーさんの趣旨からは脱線するのですが、創竜伝の5巻で、レイプされそうになった鳥羽茉理が、
「…あんたたちみたいな連中がいるから、まじめに人権擁護運動をやっている人たちが迷惑するんだからね。他人に迷惑をかけて、責任をとらずにすませようなんて、考えが甘いわよ。そこをおどき、恥知らず」
いうセリフを吐いたとき、開いた口が塞がらなくなった記憶があります。
田中氏は、暴漢に襲われたとき、「…あんたたちみたいな連中がいるから、まじめに人権擁護運動をやっている人たちが迷惑するんだ。他人に迷惑をかけて、責任をとらずにすませようなんて、考えが甘い。そこをどけ、恥知らず」とのたまうのでしょうか。
>大体、言いたい事があるのなら、直接先生に言えばいいでしょ。あるいは手紙を送るとか。ここはなんだか陰口みたいで、ちょっとおかしいですね。
前にも書いたことの繰り返しになりますが、私はIP、本名、メールアドレス全ての面において公表しています。ファンの方のサイトにも告知しました。陰口とは、こそこそ隠れて見えないところでするものです。
それと、お返ししますが、田中氏も政治に不満があるのなら小説で怒りと要求不満をぶちまけてないで、とっとと出馬すればいいのです。それが、民主主義でしょう? そこまでしてられないと言うのなら、総理に手紙で意見を述べるなり、評論としてしっかりと社会に提言をすればいいのです。私がこのページでしていることが陰口なら、創竜伝はまさに陰口小説です。
>それから、内容についてですが。きちんとフィクションだと明記してあるんですから、鵜呑みにする方がおかしいと思います。他の方が書かれていた通り、あくまで小説であって、聖書や教科書じゃないんですから。出版メディアの影響力については確かに異論はありませんが、ちゃんとフィクションだと明記してあるんですから、そこは作者の見解だと割りきって、自分の考えを整理しまとめる一つの材料だと考えるべきです。
52にも書いたことですし、本ページの3番にも触れたとおり、フィクションの一言で責任のとれない記述があります。作品世界が完全にフィクションならば、別にどんなことを書いても批判するつもりはないのです。
>田中先生は、左翼を肯定してはいませんよ。
おそらく、氏の共産主義に関する記述からだと思います。これについては近々新コンテンツをアップしますので、そちらをお待ちください。
>多分、すぐに反論されるか、消されるかするんでしょうね。
ここは議論の場ですから、反論はします。ただ、よっぽど反社会的な「荒らし」でない限り、消したりすることはありません。ましてや、自分と考えの違う、意に添わない意見だからと言って抹消することは絶対にありません。
気負わないでください。
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- board1 - No.62
先ずは引用から(2)
- 投稿者:不沈戦艦
- 1998年11月06日(金) 08時29分
黄文雄著 中国・韓国の歴史歪曲 32ページより
>マカートニー伯爵一行は、1792年、イギリス国王ジョージ三世の特使として、乾隆帝に謁見した。(中略)はじめ清国側は、「三跪九叩頭(さんききゅうこうとう)」(皇帝に対面するときの中国的儀礼。三回ひざまずき、そのつど地に頭を三回つけ、合計九回頭を地につける)の礼を要求したのに対し、マカートニーはていねいに(イギリス側の記録としては毅然たる態度で)断った。(中略)当時の乾隆帝は(中略)イギリス政府からの通商要求に対して「天朝にないものはない。もし英夷に何か欲しいものでもあれば、恵んでやる」と高姿勢で断った。(中略)イギリス政府は、それから二十年後(中略)再びアマースト卿を遣って、通商を要求した。清国政府は、到着した翌日、強引に百官列座の嘉慶帝の前につれだし、「三跪九叩頭」の礼を強制したが、アマースト卿はこれを断り、即座に追われた。
さて皆さん。これを続けて読んだらどう思いますか?
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- board1 - No.63
創竜伝と三跪九叩頭(続きなので3)
- 投稿者:不沈戦艦
- 1998年11月06日(金) 08時50分
えー、前の二つの著書からの引用文、読んでみてどうでしょうか。私は「田中芳樹は情報操作を平気やる卑怯者だな」と思いました。「中国人なら誰でも守る礼儀」がどんなもんであるか創竜伝の方には全く記述がありません。一般的日本人の感覚で創竜伝を読むと「おそらく皇帝に頭を下げる程度の礼儀なのに、それすらしないとは英国人ってのは何と傲慢な連中だ」と思いますよね。「三跪九叩頭」の礼を知らなければ。創竜伝を読んでいるだけではそれは解りません。ところが実際は、信じられない程傲慢で思い上がっていた清国だったのです。一応イギリスは対等な通商を要求していただけなのに、「夷(野蛮人の意味)は従うのが当然」と乞食でも追い払うような扱いだった訳ですから、怒って攻めてきても不思議はありますまい。元々暴力的な帝国主義国なのですから。阿片戦争は清国の夷に対する態度が引き起こした一面もあるのです。創竜伝では、それを完全に覆い隠して、読者を中国=善、英国=悪という方向にミスリードしようという意図が見え見えでした。
私はこれを読んで、田中芳樹が嫌になったんですよ。銀英伝では随分卑怯者を嫌っていたのに、書いたご本人がどうしようもない卑怯者だったって解ったから。「三跪九叩頭」について、英国人じゃなくても「異常な礼法」だと思いませんか?しかも皇帝の前につれだして無理矢理やらせようとするし。もちろん、阿片戦争についてイギリスが一方的に正義だった訳はありませんが、田中芳樹の中国が一方的に善だったという解釈はなんぼなんでも無茶苦茶ではないでしょうか。彼が背景の事情を知らない筈はないんだし。当然全て知っていて書いているんですから。
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- board1 - No.64
はじめまして
- 投稿者:ジント.リン
- 1998年11月06日(金) 11時51分
初めて書かせていただきます。
嫌いな作家について、よく毎日毎日レスとか
時間かけてますね。
そんなやつほっといて、好きな作家の
ホームページでも作ったほうが、
有意義なのでは?