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- board1 - No.1014
功罪
- 投稿者:アッテンBONO
- 1999年04月01日(木) 08時50分
M野さんこんにちは。突然の横やりレスで失礼します。
>実際、台湾では教科書に、植民地支配のおかげで国内のインフラが整ったし、
>教育水準も格段に向上した。日本の支配が無ければ、台湾は極貧に喘いで
>いただろう、と書かれているみたいです。
どうなんでしょう、私はこれに関する資料や文献を読んだことはないのですが、
素人目には、当時の植民地に対する同化政策のことを考えると、
やはり国益のための「(当時の日本の為政者の意識上は)日本領土」への投資・開発
だったという感じがします。
朝鮮や台湾のことを慮ってやったことではなかっただろうな、と。
もっとも、だからといって実績が消えてなくなるわけではないので、
当時の日本の為政者の意図するところはどうあれ、
台湾や朝鮮経済に良い効果をもたらしたことが事実であれば、
その「結果」を好意的に受け止める人もいるかもしれませんね。
>日本が世界の国々や国際機関に、どれだけの資金を提供しているかも
>出ていました。とにかく凄い金額です。多額の富を世界からかき集めながら
>全く世界に還元しようとしないという主張も、真っ赤な大嘘です。
ODAや円借款についてもよく知らないのですが、
今日本自身が不況にあえぎ、国が借金まみれになっている状況下で、
世界でも屈指の資金量を他国や国際機関に提供していることは、
それなりに評価してよいのではないかと。
田中氏あたりは、
「貿易等で他国から富を搾取しているのだから、国内云々は関係なく、これを還元するのが当たり前」
「ODA等は結局、政・官とその取り巻きの一部の民、被援助国の非民主的為政者が儲けるための
既得権化しているから、減らされるはずがない」
とでも言いそうですね。
しかし、貿易黒字はなにも日本が他国に強制的に日本製品を買わせている訳ではなくて、
日本国民の技術や勤労の成果であると思います。
また、今の援助制度に非効率的な点があるにしても、被援助国及びその国民への貢献が
まったくゼロということは考えられないし、援助しないよりした方がいいに決まっています。
最近の田中氏は、国家や大企業がからんだ時点で思考停止し、
「坊主憎けりゃ袈裟まで」という感じで片っ端から否定しているように思えます。
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- board1 - No.1015
Re.功罪
- 投稿者:りえ
- 1999年04月01日(木) 09時35分
>>実際、台湾では教科書に、植民地支配のおかげで国内のインフラが整ったし、
>>教育水準も格段に向上した。日本の支配が無ければ、台湾は極貧に喘いで
>>いただろう、と書かれているみたいです。
>どうなんでしょう、私はこれに関する資料や文献を読んだことはないのですが、
私も文献としては読んだことがないです。そのあたりの事情について
日本で語られることはないですね。
>朝鮮や台湾のことを慮ってやったことではなかっただろうな、と。
>当時の日本の為政者の意図するところはどうあれ、
>台湾や朝鮮経済に良い効果をもたらしたことが事実であれば、
>その「結果」を好意的に受け止める人もいるかもしれませんね。
みたいです。「そうさ日本はいいことをしたんだ!」と大声で
がなり立てる気にはなりませんが。
知り合いの台湾のおじいさんがそうおっしゃるんですよね。日本の頃は
よかったって。学校や病院への投資がありがたかったそうです。
ただこのことは私もあちらに行き現地の人と話すようになるまで
知りませんでした。先生はそんなこと教えてくれなかった。
学校教育でそんなことをいったらどうなるん
でしょうね。やっぱり
「中にはそんな人もいる」で済まされてしまう
のでしょうか。それこそ
ダブルスタンダードだと思うけどなー。
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- board1 - No.1016
ライト兄弟についての誤認
- 投稿者:ベルクアイサル
- 1999年04月01日(木) 11時36分
はじめまして。
このBBSをいつも楽しく拝見させていただいております。特に冒険風ライダーさんの投稿量には、毎日驚愕しています。
ちょっとだけ知っていることがあったので、補足にでもなれば・・・と思い、書き込ませていただきます。
>P166上段~下段
~中略~
> 怒りと侮蔑を、続は優雅な声にこめた。飛行機を発明したライト兄弟が、
>軍用機の出現に激怒したという話がある。
ないって。全く悪質な歴史の捏造です。実際には、ライト兄弟は商売のためにアメリカ陸軍に飛行機を売り込みに行ったのですが、
「そんな訳のわからんもんに金はだせん!」
と、つれない返事をもらっています。
>「軍人どもは、大空まで人殺しの場所にするのか!」
>答えは「そのとおり、何が悪い」だったのだ。
この会話も。実際には後に飛行機の有用性が認められはじめた頃に
軍人「あなた方は、この飛行機の権利をどこが外国へ売り渡しましたか?」
ライト「いいえ、私たちはアメリカ人です」
というのが正しいです。(むかし読んだ子供用の偉人伝が出典ですので、あまり信憑性はないですが・・・・)
ともあれ、発明を戦争に利用されたくないという人については、ダイナマイトを発明したノーベルや核兵器を開発した科学者など、たしかに枚挙に暇はないです。しかし、そんな気持ちよりも「祖国のため」であるとか「金持ちになりたい」という意志の方が、歴史の中での総量についてはずっと多かったと思います。
発明家・科学者などが平和主義者であって、研究成果を軍人に利用されているというのは、特に戦後民主主義的な価値観においてありがちな設定ではあります。
しかし、今世紀初頭のアメリカ人の一般的なメンタリティを無視し、歴史を捏造してまで、ライト兄弟を利用しようとする姿勢は、少年時代に彼らに憧れた者として許せません。
ライト弟のウイルバーは、晩年に行われたライト兄弟の偉業を記念するセレモニーで行われたムスタングP51のデモンストレ-ションをみて、素直に感動していた程なのですから。
ええ、私、怒ってます。
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- board1 - No.1017
「反論!銀英伝アニメ論」について少々
- 投稿者:りえ
- 1999年04月01日(木) 11時44分
Merkatzさん、レスを失礼します。
>原作ものアニメの役割とはなんでしょうか。それは「原作の面白さを伝えること」です。
確かにその通りですね。
>「映像作品としての効果的でわかりやすい表現」と「作品の空気・世界観を壊さないようにする」という要素が反発し合います。
>原作の面白さを伝えるためには出来るだけ忠実に作った方がよい、だがそうするとアニメ独自の表現がやりずらい、しかし原作そのままだとかえってつまらなくなる。この微妙なバランスの上に「原作ものアニメ」というものがある。
というより、原作をただ垂れ流すだけならわざわざ映像という媒体にする必要はないと思います。いい意味で原作を越えるのを求めて映像化するのでしょう?
私もその点については同意見です。
>「銀英伝アニメ」は原作の面白さを伝えることに失敗しているでしょうか。答えは否です。
>今なお多くの人に原作の面白さを伝えることに成功している。つまり「原作ものアニメ」として成功しているということです。
これは疑問ですが。
銀英伝アニメは、当初ウィークリービデオと称して通信販売オンリーで世に出されたものです。レンタルビデオ展開やWOWOWで放送されることなんて考えてもいなかったんじゃないでしょうか(テレ東については放映予定があったものと見られます。出てすぐに第一期の放映が始まりましたから)
そんな作品が、まだ銀英を読んでいない読者向けに世に出されたものでしょうか? 違うと思います。あれは明らかに既存の読者をターゲットにしたものです。
結果としての成功で、手放しに評価できるものだとは思えませんが。
>そうである以上、小村損三郎さんの指摘は本義に外れた枝葉末節の技術論にすぎず、銀英伝アニメの「原作ものアニメ」としての成功を覆すものではありません。
それでも、技術レベルの低さって言うかクオリティの低さは無視できないと思いますが。時間を十分にかけているはずのOVAであのレベルのものを出してくるのはひどいと思いますが。
あ、技術論はいいんでしたっけ。
>それでも小村損三郎さんが「原作垂れ流しでくだらない。失敗作」と思われるのなら、銀英伝アニメが人気があることをどう説明なさるのですか。
放映媒体が増え、人の目に留まることが増えたから、でしょうね。ついでに言うなら第一期しか放映されなかったりと、結末が気になる人が多かったってことでしょうか。たとえそれがどんなものであれ、終わりは気になるって人は多いのでは?
>「原作人気だ」という言い訳は、アニメから銀英伝に入った人間がいることを説明できません。
原作の存在すら知らなかった人が存在を知ったから、でしょう。あれば気になるのが原作ですから。まして徳間は積極的に売りの姿勢に出てましたから。
>中にはアニメしか知らないという人もあるくらいです。
ではその方には原作の面白さは伝わらなかったのでしょうね。
伝わったのなら、原作に目を通すはずでしょう?
>「原作が面白いんだ。垂れ流しすりゃ面白いのは当たり前だ」等ということはよもやおっしゃらないでしょうね。垂れ流しは原作の面白さを伝えはしません。私は過去にそういう愚かなことをして、つまらなくなった原作ものアニメを何本も見ています。
それを愚かとまで断言するのは極論では?
あなたの目にそう見えても、それが好きだって人はいると思いますが。
>原作ものアニメで面白いものというのは、原作に忠実ではあるのですが、必ずプラスアルファがあった。それがなんであるかはそれぞれ違いますが。
私が前回指摘したのはその「プラスアルファ」の部分なのです。これあるから銀英伝アニメは成功したと。
>銀英伝アニメにおいては、「プラスアルファ」は映像表現ではなかったということです。
じゃあ、映像化する意味ってないのでは?
プラスアルファが映像でないなら、何で映像媒体を使用する必要があるんですか?映像化を選んだのなら、映像の枠の中にプラスアルファを探すべきだと思います。
>結論として「銀英伝」アニメは「原作ものアニメ」としては成功だったということです。
だったら技術的なことに触れずに最初からそうおっしゃって下さいよ。脇道にそれずにすみますから。
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- board1 - No.1018
Re1012
- 投稿者:カエルサル
- 1999年04月01日(木) 14時30分
>さて、このあいだ世羅高校の校長が自殺した事からも明らかのように、文部省が「日の丸掲揚・君が代斉唱」を義務付ける一方で、教職員組合の方も「日の丸・君が代強制反対」を校長に押し付けているという現実があります。特に広島県の公教育は左翼団体に完全にのっとられ、中国や韓国も真っ青の反日教育をやっていたのは有名な話です。
広島で中学生やってた者としてちょっと。
日の丸君が代については卒業入学では日の丸が目立たず、運動会の時校旗と一緒にあげるくらいで、君が代はほとんどだれも歌っていませんでした。まあ他の歌もみんなたいぎがって歌わなかったけど。
あと、小学高等学年からの歴史で、日本が悪いといった内容の教育をしました。中学では多少緩和されてるみたいでした。毎年原爆の日の8字十五分には教室で黙祷して、ものすごく悲惨なアニメみました。あのときのクラスの重い空気は一生忘れませんね。そのわりには放射能と放射線の区別も付かない授業でしたけど。
小学教師の中で、ヒステリックな女性教師が
いて、オカルト的な反戦平和思想を厳しくたたき込まれました。むしろ軍隊的で、理論もむちゃくちゃ。今思えばつっこみようはいくらでもあります。戦時中餓死させられた象の話を道徳の授業でしたさい、まじめに聞いていなかった生徒を「なにがおかしいん?あなたの犬に餌をあげるなといわれたらどう思うの!」とかしばかれてるのをみるとあわれです。
同和教育がこの前の朝生とかで取り上げてましたが、小学校でもあります。ある教師に職員会議で使ったプリントの処理を頼まれたとき、ガキには解らないと思ったんでしょう、同和教育についての指導が書いてありました。
中学では反戦教師はいませんでした。学校があれてるのもあるんでしょうけど、組合の圧力が強く、組合自体も利権的になって内ゲバに終始してるようで、定年前の教師は「どーでもいいや」的無気力感がありました。ただ、やけにユダヤ人に好意的でトンでもなナチス批判をやってるもうろく教師がいました。(別にナチスがいいというわけではないけど)進歩派を気取って授業中はやりのポップ流したり、学校荒廃に一役買って尽力していました。
今思うと、それほど極左翼的ではないけど、もうちょっと社会の役割や個人の責任について、タブー視せず、教えてくれたら荒れずにすんだかもと、残念に思っております。
田中氏は「左翼的教育じゃないのは、子供を極右翼思想に洗脳しようとする陰謀だ!」的な論調ですが、今の教育現場では、うすら甘い左翼的教育思想より、小林氏の様な教育思想のほうが現実的で頼もしく思えます。少なくても田中氏のは、言い換えれば始先生の教育は、現実離れに読みが足りなくあまちゃんで考えが浅い理想主義者の戯言に思えます。
それと、駄文ついでですが、今の思想的な教育は恐怖的押しつけでした。センセーがお説教的にトンでも反戦教育してる間はおとなしくして、原爆の日や、どこの都市に投下されたか知らない(!)がきもいました。そのくせ、わかりも知らないのにわいどしょーのいい加減な報道に踊らされて、のどんの原爆が明日にでもふって来るかのような大騒ぎを6年前みんなでしました。
やっぱり、教育は押しつけでは身に入らないと
実感しました。
今の教育で若者が左翼化してると心配なさってる人がいましたら、それは取り越し苦労です。
多くの中高生は政治に欠片も興味を持たず、保身的で、右といわれれば右左といわれれば左ですから。ってそのひとり。
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- board1 - No.1019
>私の創竜伝考察感想9&11
- 投稿者:石井由助
- 1999年04月01日(木) 17時43分
>それと「私の創竜伝考察9」の批評が抜けていましたので、お手数をおかけしますが、そちらの批評もまとめてお願いいたします。
ごめんなさい。最近ケアレスミスがちょっと多いですね。私。
ケアレスミスといえば、まず…
>「怪力乱神を語らず」ですよ。
しおみさんご指摘ありがとうございます。もっともです。怪力乱神の類を畏れて遠ざけるのだから、恐れていてどうする(苦笑)。ホントにしょうもないミスですみません。
>日本は、収賄やインサイダー取引の犯罪者が、平然として、政治改革や道徳教育を説く、ありがたいお国柄である
確かに中曽根元首相などの教育理論はひどいものだと思いますが… また意味も根拠もなくお国柄なんて言いだすあたりはさすがです。約束を守らないクセに人をあげつらっている作家が正義や教育を説く、ありがたいというか、悲しいお国柄ではありますが(自虐入ってる(T^T))
>P26上段~下段
><「ムー大陸伝説」
この部分における田中芳樹のチャーチワード批判は正論だと思うし、共感しますが、冒険風ライダーさんがおっしゃるとおり人の振りみて我が振り治せない人が正論を言ってもねぇ…
>近代民主国家の首相や大統領は、こと収入と支出に関してプライバシーなどないのだ、という常識すら、この国の政界では通用しないのである
これなどを読むと、「常識」というものも「正義」と同じで独善的で一方的なものだな、と、つくづく感じます。別に収入支出の公開に対してどうこう言うつもりはありませんし議論がもっと交わされていい問題だと思いますが、そのことの是非以前に正義を手に入れて増長している氏の姿勢にげんなりします。
結局「近代民主国家」という氏の頭の中だけのパラダイス国家に依拠しているだけなのね。
>原子力発電についての社会評論
については、随分と議論が交わされていたようなので、踏み込みませんけれど、一応、私は原発には反対の方です。ただ、反対というと、すぐさま朝日や田中芳樹的言説と結びつけられ、それ以外に反対する方法が用意されていない現状こそが、問題だと思っています。
>準備期間もろくにおかず強引におしすすめた税制度改悪
この人にかかっては何でもかんでも「改悪」なので(苦笑)、消費税に特化して批判してもしょうがないと思いますよ。
>P137上段~下段
><「方法はひとつ…
一応、この米国は四人姉妹の掌の上で踊っている(米国と欧州の争いも彼らの利益になる)、と解釈することで、ストーリーの破綻は免れます。ただ、このような環境下でどこまで陰謀論が通用するのかという疑問はありますからね。不自然なんですよ。
>日本の老人福祉の予算は減るどころか増加の一途をたどっています。
箱ものばっかりで建設業者のリベートを貰っているとか、お決まりのパターンじゃないですか。
それにしても、人工無能使って田中評論作れそうですよね(^_^;)。どんな質問を入れても、「それは日本のジャーナリズムは報じない」とか「それは日本の国民性の問題だ」とか、そういう答えばっかり返ってくるの(笑)
>皮肉にも双方とも本気で戦争をする気であったということが、逆に戦争抑止力になったということです
偽りの平和ですね。ですが、真実の戦争よりも偽りの平和を選択するのがまともな政治というものです。ですから、ドラゴンが世界中のICBMを無力化したりしたら、核の脅威という偽りの平和を正すという正論のせいで、世界中で民族紛争や局地戦という真実の戦争が発生するであろう事は目に見えています。冷戦によって、これらが発生したものの数倍の規模で…
ヤンには、こういうことは判っていたんですがねぇ。
>P158上段~P159上段
><国民性とか民族性とかいう…
今まで出し惜しみしていましたが、私にとって、ここは創竜伝で一、二をあらそう最悪の部分です。
>「若者が奇異な服装をしてみせるとしても、それはあらかじめ広告産業が売り出したファッションを追っているにすぎないのではないか」
田中芳樹がファッションに持っているコンプレックスやルサンチマンが丸出しですね。大体、これって日本人の問題ではなく、大衆社会、民主主義の問題であることはどう見ても明らかじゃないですか。これと同じような問題を心理学者のエーリッヒ・フロムが研究していますが、比べてみると愕然としますよ。田中芳樹のあまりのバカさ加減に(まあ、この比較自体、幼稚園児と大学教授の知能指数の比較に等しい無謀なものですが)
>当時昭和天皇が病気で今にも死にそうになっている時に、それを心配する事がいけないというのならば、ぜひその理由を教えてほしいものですね
「昭和天皇が戦犯だから心配するなどけしからん」という意見なのでしょうけど、個人でそういう意見を持つ分には、私は肯いませんが一つの意見として、尊重します。ですが、田中芳樹はそうでないみたいですね。自分の考えと違うことをする女子高生の自主性・主体性を根底から否定し、自分の考えのないバカだと罵倒し、それを何十万部も売れる本で公表する有様です。
ハッキリ言って、人間として最悪の行為だと思いますし、大部数という権力を乱用した暴力的行為だと考えます。そのくせ、これが「日本人は意見の多様性を認めないからいけないんだ」という趣旨の評論であるあたり、どうしようもなく救いようのないものを感じますね。
>怒りと侮蔑を、続は優雅な声にこめた。飛行機を発明したライト兄弟が、軍用機の出現に激怒したという話がある。「軍人どもは、大空まで人殺しの場所にするのか!」答えは「そのとおり、何が悪い」だったのだ。
これに関しては、私もベルクアイサルさんと同趣旨の
事実認識を持っています。実際はどうなんでしょうね。個人的にはこの記述は相当にいかがわしいと思っています。
>「ただ一度戦争に負けたからといって、民族の誇りを失うな。われわれは世界一優秀な民族だ。その自覚をもって祖国に献身せよ」これはアドルフ・ヒットラーという男がもっとも好んだ台詞だった
これをバブル日本の増長批判に使った田中芳樹の政治認識、時代認識には唖然としますね。なぜ、あのような意見・ばかげた政策が当時のドイツで台頭したのか、その必然としての歴史の悲劇、人間という存在の哀しみというものに対する視点が全く欠如しています。そういうのっぺりした歴史認識を持つ人間が数十万部の本で歴史説教をすることこそ、歴史の危機なんですけどね。
>まして、もともと自然に存在せぬ物質によって地球を汚染するとは何事だろう。>
きっとヤマギシかユナボマーのような近代文明に敵対する生活を送っているのでしょうね。センセは。
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- board1 - No.1020
Re:功罪
- 投稿者:M野
- 1999年04月01日(木) 18時16分
アッテンBONO様、りえ様、こんばんは。
>どうなんでしょう、私はこれに関する資料や文献を読んだことはないのですが、
素人目には、当時の植民地に対する同化政策のことを考えると、
やはり国益のための「(当時の日本の為政者の意識上は)日本領土」への投資・開発
だったという感じがします。
朝鮮や台湾のことを慮ってやったことではなかっただろうな、と。
私もそう思いますが、実際に現地で働いた日本人には、朝鮮や台湾のことを慮って
頑張った人もいるでしょうし、それに…、、
もっとも、だからといって実績が消えてなくなるわけではないので、
当時の日本の為政者の意図するところはどうあれ、
台湾や朝鮮経済に良い効果をもたらしたことが事実であれば、
その「結果」を好意的に受け止める人もいるかもしれませんね。
、、…そう、まさにそう思います。
だからといって「感謝しろ」などとは言いませんが(そうは言わないおくゆかしさが
日本的な美徳だと思うし)、「全て悪意のもとに行われた」と最初から決めてかかり、
行為の全てをヒステリックに否定するのは、ご遠慮願いたいものです。
このような情報を隠蔽し、ご自分の反日思想に都合のよい情報ばかり、時には
誇張や捏造までする。
それこそ田中先生の大嫌いな、情報の隠匿と捏造だと思います。
権力者がやるとダメで、ご自分や左傾マスコミがやるのはOKなんですね。
>最近の田中氏は、国家や大企業がからんだ時点で思考停止し、
「坊主憎けりゃ袈裟まで」という感じで片っ端から否定しているように思えます。
そうですね。「国歌=悪、権力=悪、大企業=悪」と最初から決めてかかって、
強引にそれの理由付けをしているように感じます。
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- board1 - No.1021
この海戦をただの局地戦として片付けるなんて…
- 投稿者:M野
- 1999年04月01日(木) 18時26分
>P168上段~P169上段
<「あんたたちは、この前の戦争でアメリカと戦ったことを、悪かったなんて思ってないんだろ。いつか復讐してやるぞ、と決心してんだろ。だからこそ文部省は、教科書から『日本が戦争をおこして悪かった』というような記述を消すよう強制してるんじゃないのかい」
日本国の文部省の初等中等教育局といえば、右翼思想派の巣窟といってよい。特定企業から賄賂を受けとり、責任を妻や秘書に押しつけるような手合が、「日の丸と君が代を神聖なものとしてあつかえ。でないと処罰するぞ」と、学校を脅迫するのである。歴史の教科書に東郷平八郎という海軍軍人を登場させるよう義務づけたのも彼らだ。当時の文部大臣でさえ、その時代錯誤にあきれ、「ひとつの局地戦の司令官で戦争全体は語れない。戦争を開始し、終結したときの日本政府の対応と、その後の社会を教えることで、正しい歴史観が身につく」といって反対した。だが、大臣の反対意見さえ無視して、文部官僚は、復古教育を強引に推進しつつある。「ただ一度戦争に負けたからといって、民族の誇りを失うな。われわれは世界一優秀な民族だ。その自覚をもって祖国に献身せよ」これはアドルフ・ヒットラーという男がもっとも好んだ台詞だった。>
もはやトホホとしか言いようがありません。
ヒットラー名前を出しさえすれば、それが危険な思想であると印象付けられると
でも思っているのでしょうか。あまりやり過ぎて、ヒットラーの大安売り状態に
なっています。
歴史の教科書に東郷平八郎を載せるのが、あきれるほど時代錯誤ねえ…
それじゃ、織田信長を載せるのは、もっと時代錯誤ですよ。
藤原鎌足なんて、いつの時代の人ですか。時代錯誤も甚だしい。
…いやはや。
歴史に大きな影響を与えた人物が教科書に載るのは、ごく当たり前のことだと
思うのですが。
関が原の合戦も壇ノ浦の合戦も、教科書に載せるのは不適当ということになります。
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- board1 - No.1022
ちょっとお返事&批評の加筆・修正
- 投稿者:冒険風ライダー
- 1999年04月02日(金) 07時01分
ベルクアイサルさん、はじめまして。「私の創竜伝考察シリーズ」を読んで下さり、ありがとうございます。私の投稿量が多いのは、今現在、学校が春休みにあり、それに集中できる状態にあるからです。休みが終わる4月の中旬頃になると減速しだすと考えていますので、今のうちにできるだけ進んでおこうと急いで書いていたというのもあります。
さて、創竜伝におけるライト兄弟の記述がウソというのは初耳ですね。以前、日本テレビ系列の「知ってるつもり」でライト兄弟を取り上げていた時、B29の出現と原爆投下でライト弟であるオービル(私の記憶ではオービルの方が弟だったと思いますが)がショックをうけて寂しく死んだとか言っていたのを見た事があります。これは田中芳樹と同じような主張ですよね。その時は何の疑問もなく見ていたのですが、この「知ってるつもり」は亀井文夫や讃・燭筌櫂襯櫂箸鮗茲蠑紊欧浸・⇔藥燭篳杆遒鯏験・靴討・覆蟶厳絞亳・靴討い燭箸いα芦覆・△蠅泙垢任垢里如△劼腓辰箸垢襪箸海舛蕕諒・・・・靴い里・發靴譴泙擦鵝・笋呂海里△燭蠅涼亮韻砲肋椶靴・覆い里如△海量簑蠅砲弔い討發辰半椶靴た佑・い燭藏気┐討・世気ぁ」
カエルサルさん、広島県の教育の実情を当事者として見た視点から論じた文章、大変興味深く拝見させていただきました。私は左翼連中の教育のやりかたこそが今の教育荒廃の元凶であると考えています。言いかえれば、田中芳樹ないしは竜堂始のような考えを持つ教師こそが学校荒廃をもたらした、ということになります。
<今の教育で若者が左翼化してると心配なさってる人がいましたら、それは取り越し苦労です。
多くの中高生は政治に欠片も興味を持たず、保身的で、右といわれれば右左といわれれば左ですから。ってそのひとり。>
以前、小林よしのり氏も似たような事を主張しておりましたが、その時はその意味がわかりませんでした。私は中学の頃から田中芳樹の影響で政治・歴史・軍事にかなりの興味を持ってましたから。しかしこの投稿の「政治に関心がなければ左翼偏向することがない」という考えで「そういうことか!」とやっと理解できました。2,3年前まで、政治に関心をもっていた私の思考がかなり左翼偏向していたわけです。こういう考えもあるのですね。勉強になります。
アッテンBONOさん、りえさん、日本の植民地支配はイギリスやフランスの植民地支配と比較してみれば、どれほど恩恵をもたらしたかがよく分かります。イギリスやフランスは植民地を手に入れる際に大虐殺や大略奪をやり、ひたすら収奪にあけくれた植民地支配を展開し、インフラ整備なども自分たちに都合のよい部分しかやらず、教育もおろそかにし、現地住民のことなど眼中にもない政策をやっていました。もちろん植民地経営は大黒字です。一方、日本の植民地支配は石橋湛山の批評の時に指摘したように赤字経営でした。
もちろん日本も自国の国益のために、こういうインフラ整備や教育などをやっていたのでしょうし、それを自慢する必要はないと思いますが、この違いは高く評価してもよいと思います。どうせ朝日や田中芳樹は「植民地支配=悪」で思考停止していますから全く理解できないのでしょうけど。
M野さん、あのアホな文部大臣の主張を少し変えれば、中国の歴史上の英雄や政治指導者を全部ひっくるめて、こう批評する事ができます。
「ひとつの局地戦や戦争の司令官や個人の政治指導者で中国の歴史全体は語れない。革命を開始し、終結したときにできた国の年や名前、そしてその国が展開した政策と、その後の社会を教えることで、正しい歴史観が身につく」
これに従うと中国の歴史というものは、国の名前と年号と政策、そして歴史の経緯だけがだらだらと説明されるだけで、英雄も戦いも何もでてこない全く面白みの無いシロモノになってしまいますよ。田中芳樹はこんな歴史教育が理想と思っているのでしょうかね。
ところで、少し自分の投稿を読みなおしたら、P158上段~P159上段の私の批評がかなり読みににくなっていますので、少し加筆・修正して改めて掲載いたしましょう。管理人さんも読みにくかったと思います。申し訳ありませんでした。以後、もう少し読みやすいように工夫しますのでご容赦を。
P158上段~P159上段
<国民性とか民族性とかいう、ナチス・ドイツが大好きだったものが実在するかどうかはともかく、日本人が権威や命令に弱く、個性より秩序を重んじ、自粛や自主規制を好む、という印象は、外国人のジャーナリストなどによく指摘されるところである。とにかく、他人とちがったことをしてはいけない。他の店が休業しているときに、一軒だけ開店していたら、どのような批判や中傷が集中するかわからない。その自粛とやらに、全く法的根拠がないとしても、である。
若者が奇異な服装をしてみせるとしても、それはあらかじめ広告産業が売り出したファッションを追っているにすぎないのではないか。「流行」などに何の必然性もありはしないのに、それと無縁の人々を「遅れてるう」と嘲笑する精神は、「自粛しないなんて非常識な」「戦争に反対するなんて非国民!」と言いたてる精神と、全く同じである。時流、大勢、同調こそが、この国の絶対神なのだ。子供が小学校にはいって、体育のときに動作がおくれたりすると、教師の叱咤が飛ぶ。「どうしてお前は、みんなと同じようにできないんだ。だめな奴だなあ」みんなと同じように考え、みんなと同じように行動しないものは「変わっている」ではすまない。「劣っている者」「悪い奴」とみなされるのである。かくして、学校では制服を着、外では流行のファッションという制服をまとって、「みんなと同じように」行動する人間ができあがり、就職試験のときなど、全員が同じ髪型と服装で企業の受付に列をつくるというわけだ。
一九八八年末に、皇居の門前で記帳がおこなわれたとき、その列に並んだ女子高校生が明言した。「こういう風潮には、進んで乗らなきゃ」と。風潮に疑問をいだいたりしてはいけない。バスに乗りこんで、乗りこもうとしない人々を罵倒するのが、日本人としての正しいありかただ、ということである。乗りこんだバスの行方など考えもしないのである。>
まずひとつ言わせてください。これってフィクション小説に書くべきことですか? エッセイであるとしても、ここまでレベルの低いシロモノは、左翼のオピニオン誌である「論座」や「世界」でも門前払いすると思いますね。「週刊金曜日」でも採用するかどうか。
<日本人が権威や命令に弱く、個性より秩序を重んじ、自粛や自主規制を好む、という印象>
って、それは日本人だけの事ではないでしょうに。それにそういう一面があるから日本は平和なんだ、という言い方もできると思いますが。「権威や命令に激しく抵抗し、秩序より個性を重んじ、自粛や自主規制を嫌う」お隣の国中国がはたして理想的な国ですかね?
<他の店が休業しているときに、一軒だけ開店していたら、どのような批判や中傷が集中するかわからない。その自粛とやらに、全く法的根拠がないとしても、である>
これについてはダイエーの例があります。何年か前にダイエーは、それまで慣習で行なわれていた1月1日の営業自粛をやめ、正月営業を始めましたが、批判や中傷が集中するどころか、他の店も一斉に「ダイエーに遅れるな」といわんばかりに正月営業を始めました(もちろん、やらなかった所もあります)。おかしいですね~。こんな事があるのでしょうか。
<若者が奇異な服装をしてみせるとしても、それはあらかじめ広告産業が売り出したファッションを追っているにすぎないのではないか>
要するに、「若者の流行」というのは、「広告産業の陰謀」であるといいたいわけですね。「陰謀史観で歴史は動かない」んじゃありませんでしたっけ? 第一、上の社会評論と照らし合わせると、新しい流行というものはいったいどのようにして生まれるのか説明がつきません。流行は、ひとりだけ違う格好をしている者から波及する事もあるのですよ。これはいったいどう説明するのでしょうか。
<「流行」などに何の必然性もありはしないのに、それと無縁の人々を「遅れてるう」と嘲笑する精神は、「自粛しないなんて非常識な」「戦争に反対するなんて非国民!」と言いたてる精神と、全く同じである>
というセリフから、田中芳樹が「流行」とそれを満喫している者を蔑んでいるのが手にとるように分かりますね。
<時流、大勢、同調こそが、この国の絶対神なのだ。>
全然違います。そんな事を考えているのは田中芳樹と左翼連中だけです。日本では様々な意見があり、どれに従っても自由ですし、大勢に逆らって自分の意見を主張しても悪とはみなされません。何のために憲法に「言論の自由」が明記されていると思っているのでしょうか。
<みんなと同じように考え、みんなと同じように行動しないものは「変わっている」ではすまない。「劣っている者」「悪い奴」とみなされるのである>
私もずいぶん変わり者として周囲の人達に知られていますが、「劣っている者」「悪い奴」とみなされた事はありませんね。現実無視な主張をしないでくださいよ。しかもさらに、
<かくして、学校では制服を着、外では流行のファッションという制服をまとって、「みんなと同じように」行動する人間ができあがり、就職試験のときなど、全員が同じ髪型と服装で企業の受付に列をつくるというわけだ>
と変な例をもちだしていますね。「学校では制服を着」ることのどこが悪い事なのでしょうか? 以前にも国連に「制服は人権侵害だ」などと訴えに行って逆に国連に叱られた生徒がいましたが、制服は生徒の規律を正し、服装について考えなくてもよいという利点がある上に、貧乏な時代には逆に制服があることがよかったという事もあります。また、「流行のファッションという制服」って何なのでしょうか? 「流行のファッション」といってもいろいろありますから、ひとつに統一されるという事など絶対にありえませんし、強制されて仕方なく着ているわけでもありません。「制服は悪いもの」というところで思考停止しているために、訳の分からない主張をしているのではないでしょうね。
そしてこんな展開の極めつけが
<就職試験のときなど、全員が同じ髪型と服装で企業の受付に列をつくるというわけだ>
というアホな評論です。就職試験を受けた事がないであろう(実は私もまだ受けた事がありませんけどね(^^;))田中芳樹は、就職の苦労がまるでわかっていないようですね。就職試験は外見と第一印象が命です。ときどきひとりだけ変な格好をして自分を強烈にアピールして採用される人もいますが、それはあくまでも例外であり、一般人は少なくとも会社に対して悪印象を抱かせないために、無難な格好をしているのです。礼儀や礼節の問題もあるでしょう。そもそも就職試験でどれほど個性をアピールしても採用されなければ意味がないのですよ。
最後に、「皇居の門前で記帳がおこなわれた」ことがそんなにいけない事なのでしょうか。当時昭和天皇が病気で今にも死にそうになっている時に、それを心配する事がいけないというのならば、ぜひその理由を教えてほしいものですね。田中芳樹は、誰ひとりとして乗らない赤いバスからひたすら人を罵倒しているようですが、そのバスがまもなく谷底に転落するということを、早く悟ってほしいものです。
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- board1 - No.1023
りえさんへRES
- 投稿者:Merkatz
- 1999年04月02日(金) 09時28分
>というより、原作をただ垂れ流すだけならわざわざ映像という媒体にする必要はないと思います。
アニメ化に限らず、ドラマ化やゲーム化にしても原作を垂れ流してよいというはずがありません。他の媒体で作るという時点で、「いい意味で原作を越えるのを求め」ている訳ですから。原作垂れ流しに適した媒体などあるはずがない。
>銀英伝アニメは、当初ウィークリービデオと称して通信販売オンリーで世に出されたものです。レンタルビデオ
>展開やWOWOWで放送されることなんて考えてもいなかったんじゃないでしょうか(テレ東については放映予定が
>あったものと見られます。出てすぐに第一期の放映が始まりましたから)
銀英伝は最初TVアニメとして企画されていました。それが諸般の事情でビデオ作品に変更となったのです。テレ東での放映はその名残でしょう。
>そんな作品が、まだ銀英を読んでいない読者向けに世に出されたものでしょうか? 違うと思います。あれは
>明らかに既存の読者をターゲットにしたものです。
したがって原作ファンオンリーの代物というりえさんの指摘は間違いです。不特定多数に見てもらうことが前提に合ったのです。
レンタルビデオ展開も折り込み済みだったと思われます。リリース時機を見れば明らかです。
第1期最終話 89.6.20 レンタル版 89.8.1
第2期最終話 92.2.20 レンタル版 91.12.1 92.3.17
第3期最終話 95.2.28 レンタル版 95.2.25 95.4.25
第4期最終話 97.3.14 レンタル版 96.12.21 97.3.17
このように迅速にレンタル化しています。通販ビデオという形態がファンのためだとしても、作品そのものがファンオンリーのものではないということが、わかっていただけたでしょうか。
さらに言うなら、原作ものが元々のファン層を狙うのは当然でしょう。しかし同人作品ではないのだから、新規ファンの開拓を行なわねばなりません。
そもそも他媒体で作るというのは、新規ファン開拓が主目的です。小説は読まないけどアニメは見る、という人のために作る訳です。りえさんの「原作ものはファンのためのものだ」という主張は短絡的です。
どこの会社でもファンのための慈善事業をしているのではなく、商売をしているのですから。
>それでも、技術レベルの低さって言うかクオリティの低さは無視できないと思いますが。時間を十分にかけて
>いるはずのOVAであのレベルのものを出してくるのはひどいと思いますが。
銀英伝はTVアニメと同じ作り方をしています。ウィークリーというリリースの仕方から、OVAのように時間を掛けてじっくりと、ということが出来ないのです。
にしても第1・2期の作画が酷いことは、すでに指摘済みです。
>放映媒体が増え、人の目に留まることが増えたから、でしょうね。ついでに言うなら第一期しか放映されなか
>ったりと、結末が気になる人が多かったってことでしょうか。たとえそれがどんなものであれ、終わりは気に
>なるって人は多いのでは?
露出が増えれば人気が出る訳でもないでしょう。そういう類いの人気は得てしてバブルのように数年で弾けるものです。エヴァンゲリオンが良い例です。しかしアニメが10年もの長期に渡って人気を維持し続けているのは、作品の面白さが無ければ不可能です。原作の小説とて同じ事です。
また、駄作をいつまでも見続けるような酔狂な人はそう多くはありません。面白いから続きが見たい、というのが自然でしょう。
>ではその方には原作の面白さは伝わらなかったのでしょうね。
>伝わったのなら、原作に目を通すはずでしょう?
アニメファンが必ずしも原作を読むとは限りません。そもそも小説を読まない人のためにアニメ化するのですから、アニメは見るけど小説は読まない人がいて当然です。
しかしそういう人たちも「銀英伝アニメ」は面白いという。アニメの面白さは原作に所以するところですから、すなわち原作の面白さが伝わったということです。
>それを愚かとまで断言するのは極論では?
>あなたの目にそう見えても、それが好きだって人はいると思いますが。
「好きである」ということと「面白い」ということは違います。たで食う虫も好きずきというように、人の好みは様々です。ですが、作品の質自体は好き嫌いとは違う所にある。
原作ものは忠実に作りすぎるとかえってつまらなくなる(この点はりえさんも認めていらっしゃる訳ですよね)のですから、わざわざそういうことをするのは愚か以外の何物でもないと思います。
>じゃあ、映像化する意味ってないのでは?
>プラスアルファが映像でないなら、何で映像媒体を使用する必要があるんですか?映像化を選んだのなら、映
>像の枠の中にプラスアルファを探すべきだと思います。
すいません。私の説明不足です。
ここでいう映像表現とは「革新的な、特筆大書すべき映像表現」という意味でアニメそのもののことではありません。
誤解を与えたことをお詫びします。
>だったら技術的なことに触れずに最初からそうおっしゃって下さいよ。脇道にそれずにすみますから。
これは非礼極まる言葉ですね。
私は最初の発言で、こういう点で見るべきものがある、だから評価できるんじゃないかといった訳です。しかし小村損三郎さんは細かい話しをしてきたので、「ああ、しまった。勘違いさせてしまった」と思いレスを書いた訳です。ですから小村損三郎さんに私のミスを詫びて、私の意図するところを伝え直した訳です。
それをりえさんは罵倒するとは何様のつもりですか。他人をけなして優越感に浸っているつもりですか。
意見を言うのはかまいませんが、礼節は守っていただきたいものです。私は脇道にそれたことを詫びているのです。それをよく読みもせずに罵倒するとは言語道断です。
りえさんには切に反省を望みます。