初代掲示板過去ログ

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投稿ログ76 (No.1376 - No.1408)

board1 - No.1376

あえて言うならば

投稿者:鳳杏樹
1999年06月15日(火) 16時50分

*冒険風ライダーさん

ちょっと遅くなりましたがNo1339の書き込みへのレスです。

創竜伝が「フィクションの皮をかぶった、現実世界に対する社会評論」であるというご意見には、私もうなづけるものがあります。また、文部省に関する記述など、「真面目な問題提起」ではすまないような、かなり一方的な面があるのも承知しています。しかし、田中氏のファンとして、これだけは言っておきたいと思います。

創竜伝の面白さの一つに「とにかく主人公たちが敵役を容赦なくなぎ倒していく」というものがあると思います。(これを面白さととるか否かはまた個人で違うでしょうが)
それこそ「容赦なく」ですから、倒される相手は当然「いかにも」という感じの敵役であった方が面白い。
したがって、竜堂兄弟に危害を加える、あるいは彼らと相容れない存在は、出来る限り卑小に、権威を振りかざすような、どうしようもない「悪役」へと脚色に脚色を重ねられているのではないでしょうか。

ただ、「創竜伝」が現代を舞台にしていること、さらに、現実の出来事に促した記述が盛り込まれていることがやはり問題になってきます。しかし、正直なところ、体制側がボロクソに描かれているのは無責任ながら痛快に感じるもので、おそらく作者もそのあたりを狙って書いたのでしょう。これがまた、「売れ筋ねらい」が批判の対象にはなるんでしょうけれど。

結局、いかに売れ筋を狙おうが、一方的に決め付けるような表現を多用しようが、はたまた遅筆だろうが、私は田中芳樹氏の作品が、「創竜伝」や「薬師寺涼子の事件簿」を含め、今でも好きであるということです。

思えば氏の作品とは10年来の付き合い、しかも思春期真っ只中を、氏の作品を呼んですごしてきたわけで、私の価値観の中に、田中氏の作品の世界が一種「聖域」になってしまっているのだと思います。この点、田中氏の影響は確かにかなり強いです。
かといって、書いてあることをすべて鵜呑みにするわけでもありません。いかに影響が強かろうと、本はあくまで「その作家の、個人の価値観、考え方」でしかありませんから。

そいうわけで、田中氏への、特に「創竜伝」への数々の批判になるほどと思いながらも「ちょっと言い過ぎではないか」とかばいたくなるのです。

board1 - No.1377

もう一回脱線・ヤマタイカが材料にした事実とは

投稿者:新Q太郎
1999年06月15日(火) 16時52分

>あちこちに出てくるデータは、
>個別に見ていくと間違いなく正しく

というのを少し例を挙げておきますと
*何故、北九州と近畿地方であまりにも多くの地名が一致し、しかもその位置関係までそっくりなのか(邪馬台国東遷説)

*何故、火山は「阿蘇」や「浅間」「有珠」のように名前が似ているのか。またそれを防ぐように「宇佐神宮」「伊勢神宮」があるのはなぜか

*その伊勢神宮が何故「おかげ参り」---民衆がシャーマン的な暴動を起こす中心地となったのか

*なぜ縄文遺跡は、危険なはずの火山近くでよく発見されるのか

*何故東北には火山を祀る”荒吐信仰”があるのか

*何故、大陸では10mもないような「古墳」が日本で巨大化したのか

*何故縄文時代に見られた「銅鐸」が弥生時代に”銅剣”に変わったのか

*何故、活火山のない西日本に京都朝廷は政権を建てたのか

・・・・・・こういったものが絡み合って、ひとつの物語となっていくのであります。

ちなみに載ったのは商業誌でもなければ全国誌でもなく、部数二十数部のコピー誌ですので木にする必要なし(笑)
いつかHPでも作ったら公開できるのですが、いまだに作り方が全然分からないので今世紀中には無理だと思う。

そういえば1300回記念のフィクションを早く終わらせねば・・・

board1 - No.1379

すいませんが

投稿者:ハル
1999年06月16日(水) 01時34分

すいません、ここは厳密にはこういうことを話題にするところではないと思っているんですが、気になったので…^^;

№1374 うみゃ様
>タイタニアは本屋に貼ってあった徳間書店のポップに,全三巻ってかいてありました
>だから,多分出ないでしょう.
>同様に,銀英伝の外伝も全4巻(3?)って書いてました.
>これは,徳間書店が作った正式なチラシなんで,出ないのは多分事実でせう.

ははは、いい加減だな~、徳間書店も。
去年までは「以下続刊」て書いてたくせに。
とりあえず徳間書店に確かめてみましたが、田中芳樹が書かない宣告をしたわけではなくて、なかなか続きが出ないので徳間書店が勝手に判断して「全○巻」にしちゃったそうです。

board1 - No.1380

ちょっと訂正&また余談

投稿者:小村損三郎
1999年06月16日(水) 15時32分

>ところで同文庫の、小村氏が紹介されていた「解説」は私の見る限り非常によく出来ており、下手に小説書くより書評の本でもだしたらいいんじゃないか、と思ったもんです。

あ、よしきん先生の書評を紹介してくれたのは私でなくて仕立て屋さんです。

>書評を拝見して,まじで,購読してみよっかな。ほんでは。

しかし、そんなスゴイ作品だったんですねー。
連載時に立ち読みしてた記憶はあるんだけど、とびとびだったと思うのでよく覚えてにゃい。
メラメラと購買意欲が湧いてきたゾ。
ついでに安彦良和の『虹色のトロツキー』も文庫化してほしい。

以下余談。日本神話&安彦良和といえばやっぱり中公コミック文庫から出てる『古事記巻之一 ナムジ』『同巻之二 神武』がオススメ。神話のエピソードを基に、出雲、邪馬台(ヤマト)、マキムクの興亡から神武の「東征」による大和王権の成り立ち(って言ってもまだ一介の地方政権だよなー)までを描いた力作です。
あとがきでは「崇神編」「景行編」「神功皇后編」まで5部作の構想がある、と語ってますが(『J9』みたい(爆))、第3部以降は実現しておりません(TT)。
ちなみに神武天皇ことカムヤマトイワレヒコは“超人的なカリスマを具えた美少年”として描かれてます。
この人ホントに左翼か?(^^;;)

>星野氏は「七都市物語」を漫画化しているしね。

実はこの人富野由悠季監督が書いた『逆襲のシャア』の小説(アニメージュ文庫版の方)の挿絵も描いてるんですが、これが・・・ププッ・・・。

board1 - No.1381

ボーッと読んだ創竜伝。

投稿者:satoko
1999年06月16日(水) 17時22分

やっと落ち着いたので、創竜伝のんびり読んでみて思った事。

やっぱり、大学生が読むようなもんじゃないな(苦笑)軽いし、読みやすいから手軽に楽しめるけど、奥深さはないんじゃないのかな。もっと低年齢に向けて書いているのだろうから当然でそんなに言ってはかわいそうですが。

ここでの批判は「創竜伝」の中の社会批判などの事が中心に書かれてますが、はっきり言って創竜伝を批判するなら文章力そのものが低下してる事を先に指摘するべき何じゃないかなと思ったりした。

ファンの立場としてなら、鳳さんの意見が一番正しいとこついてる気がします。最近の書き込みの中では。

独り言
他の部分は許せるけど、何で創竜伝って「常人なら~になっていた所だろう。だが、竜堂兄弟はちがった。」って記述が多いんだ。ここだけは、はっきり言って目障り(笑)

board1 - No.1382

目的と雑感

投稿者:本ページ管理人
1999年06月16日(水) 17時44分

>でも,目的が良くわかりません.
>田中芳樹を撃ってどうするのでしょうか?
>最終目標は,田中芳樹を売れない作家にすることなのか,
>それとも,田中芳樹の考え方に共感する愚かものどもに活をいれるのか,どっちですか?

 強いて言えば田中芳樹を正道に戻す、ということでしょうか。
 思想の内容が云々ではなくて、作家としてあるべき姿勢を求めるってところで。
 もしも今のままなのであれば『売れない作家』になって欲しいですね。


 うみゃさんが触れられているような出版社のいい加減な態度だとか、または田中芳樹を増長させたり困惑させる変なファンだとか、田中芳樹にここまで道を踏み外させた要因は外部にも強くあるような気がします。
 田中芳樹を見ていると、どうも作家-出版-ファンのコミュニケーションがいびつなんじゃないかと思います。

board1 - No.1383

それとちょっと質問

投稿者:石井由助
1999年06月16日(水) 17時49分

 「田中芳樹読本」って、「本人が生きているというのに賛美し、しかもそれを印税にする不気味な本」という偏見が私にはあります。
 この本が出た当時は私もいまより青臭かったので、表紙と目次を見ただけで激怒してろくすっぽ内容を見ていません。
 しかも、現在なかなか見かけないんですよね。


 読んだ方がいれば、どういう本なのか教えていただけると幸いです。

board1 - No.1385

「田中芳樹読本」

投稿者:水野忠右衛門
1999年06月16日(水) 21時28分

No.1383 石井さん、ども。

>>読んだ方がいれば、どういう本なのか教えていただけると幸いです。

 コンセプトは、アニメ「七都市物語」の販促本といったところでしょうか。
 目玉は、書き下ろしの七都市物語外伝「帰還者亭事件」(6ページの短編)と、星野之宣による七都市物語外伝コミック「ペルー海峡攻防戦・外伝」、処女作「緑の草原に……」を雑誌掲載時と同じイラスト付きで収録したくらいかな。。
 あとはお馴染みのインタビューとか、梶尾真治による同人小説とか。
 それ以外については、概ね石井さんの「偏見」は、当たらずといえども遠からずという気もします。
 あ、1点だけ。押井守のエッセイだけは「田中芳樹よいしょ」にはなっていませんでした。

board1 - No.1386

またでます。そっちの方が見つけやすいかな。

投稿者:satoko
1999年06月17日(木) 00時01分

ちなみにもうすぐ(っていっても担当の方が制作し終えたって言ってただけなので発売はまだ先かも知れませんが)「田中芳樹ムック」が出るそうです。ムックって言うものがどんなものかよくわかんないのですが、田中芳樹読本よりは最新情報がのってるのでは(賛美本になってる可能性あるので管理人さんには虫唾が走るかもしれませんが)

board1 - No.1387

感想

投稿者:まみ
1999年06月17日(木) 02時27分

 全て読ませて頂きましたが・・・
要するに「大衆的サヨクが嫌」なのですね。
最近流行ってるみたいですが(誰かの影響で/笑)。
私もサヨクは好きじゃないですがあれは物語(STORY)で、
しかも分類的にはエンターテイメントなのではないでしょうか。
そういうものに対するイデオロギー的反論というのはちょっとおかど違いな気がします。
 このネットという世界でHPを開いたところで何かを変えられるわけではないですし。
でもそれがあなたのアイデンティティーを保つ手段なのだとしたら別になにも言いません。
そして社会生活を放棄することがないようにしてください。

 小言のようになってしまいましたが、がんばってください。

(あと中傷はやめたほうがいいです。バーコードハゲとか/笑)

board1 - No.1391

RE.1385,1386

投稿者:本ページ管理人
1999年06月17日(木) 07時05分

>水野さん

 情報ありがとうございます。
 目玉の部分は、悪くなさそうですね。ファンブックとしては妥当だと思います。
 ただなによりもマズいのは表紙のセンス(まるで某国の偉大なる将軍様だよ、あれは)ですよね(笑)。あとくだんの有名人の田中ヨイショ。こんなの商業ベースに乗せるなっての。まったく悪い意味での同人誌的ノリですね。
 余談になりますけど、ヨイショ軍団の中に水野良がいたのが忘れられません。グループSNEが田中芳樹の連帯保証人になって恥をさらすのは勝手ですけど、ただ、と学会でもある山本弘については、惜しい。「と学会」山本にとって、田中芳樹と創竜伝はもはや癌です。
 だって、グラハム・ハンコック攻撃を創竜伝の巻末でやるのは絶対矛盾ですよ。ディーゼルの街宣カーにのって、排気ガスの公害を糾弾しているようなモノですから。


>あ、1点だけ。押井守のエッセイだけは「田中芳樹よいしょ」にはなっていませんでした。

 どんな内容なのでしょう? 読んでみたいです。

>satokoさん

>賛美本になってる可能性あるので管理人さんには虫唾が走るかもしれませんが

 いや、その通りなんですけど(^_^;)、ただ、この手の本は推奨はしないものの許容できる範囲ってのはあります。
 とりあえず、ちゃんと仕事して本を出している作家が出すのは、その範囲内です(まあ、そういう真面目な作家は往々にしてこういう本はださない)。が、普段自分の最低限の仕事もしない人間がこんなもん作って(作らせて)いるってのはねぇ…
 しかも、それを商業ベースに乗せちゃうってのは、もはやプロではないと個人的には思うのですが。

board1 - No.1392

RE:1389

投稿者:近藤崇仁
1999年06月17日(木) 07時15分

今日会社が休みのおかげで面白いものを見れました。ありがとうございます、仕立屋さん。
しかし、メールアドレスを書いていない人、つまりはネット上においての義務と権利に関する理解が我々と異なる人に対するコメントとしては非常に適切だと思います。
消されるとのことですが、いささか残念です。
 まあ、「中傷はやめた方がいい」そうですし、仕方ないですか。
『中傷:ある人物について、嘘八百を並べ立てる。ある人物について、本当のことだけを申し立てる』(うろ覚え)

board1 - No.1394

RE.1387 信者の人へ

投稿者:本ページ管理人(石井由助)
1999年06月17日(木) 07時54分

>要するに「大衆的サヨクが嫌」なのですね。

 全然要してません。本論では「ヨシキはサヨクだからアカン」という類の論法は一回も使っていないと思うんですけどね。事実認識として田中芳樹が革新的性向があることは指摘していますし、彼がそのバイアスによって事実を誤認している部分については批判していると思いますけど、その思想的性向をもって批判をしている部分はないと思います。あったら挙げてください。


>私もサヨクは好きじゃないですがあれは物語(STORY)で、
>しかも分類的にはエンターテイメントなのではないでしょうか。
>そういうものに対するイデオロギー的反論というのはちょっとおかど違いな気がします。

についてはお手数ですが掲示板過去ログを読み返してください。たぶん、3回くらい同趣旨の意見に対して反論していると思います。


>(あと中傷はやめたほうがいいです。バーコードハゲとか/笑)

 本論4ですか。あれは物語(STORY)で、しかも分類的にはエンターテイメントなのです。そういうものに対して「中傷」という現実世界の反論というのはちょっとおかど違いな気がします。
 あれにはちゃんと「これはフィクションで実在の人物とは関係ありません」っていう免罪符がついてます。


 それにしても、あれのどこにも「田中芳樹」の文字はないのに、田中信者のかたがたが激怒するのはなぜだろう(^_^;)。田中芳樹に対して無批判の賛同をするくらいの人(それが田中芳樹本人にとってどれだけ毒になるのかも考えず)たちには、どうせなら「こんな下劣なバカ作家中のモデルって何者? まあ田中先生でないことは明白だけど」ぐらいあからさまな正当化させるような毒電波っぷりを発揮してもらいたいものです。
 まあ、そこまでいかなくても「こんな『的外れ』な風刺に意味はない」「現実に即してない風刺」的批判がないのは不思議。素直に「中傷」だって受け取って激怒できるのなら、心の中では田中芳樹の腐敗ぶりを認めているんじゃないでしょうかね。


 というわけで私に腹が立っているファンの人すべてからの反論大希望です。

board1 - No.1395

まあ、いろいろ。

投稿者:satoko
1999年06月17日(木) 08時46分

相変わらずの手口に、あきれるをとおり越して思わず笑っちゃう。ははは~。

近藤さんへ
おそらくまみさんのこといっておられると思うのですが、名前から見てまみさんは女性と察しますが普通女性の場合このように誰にでも見られる場にメールアドレスを書き込まないものです。もちろんここの人が悪用するとは思いませんが、このようなところに書き込んだアドレスで異常ないたずらをされる恐れがあるので、ちょっと男性とは状況が違うのです。ご理解ください。

まみさんへ
私は田中擁護派のつもりですが、左翼とか右翼とかはあまり気になさらなくてはいいのでは?もちろん田中氏の思想は左寄りなのでしょうが、これだけ多様化してる社会の中で右とか左とかあんまりないと思うので。ファンの人がここの意見を読んで受け入れられないのは、右寄りな意見を述べているからではなく、ここの意見に比べてやはり田中氏の言葉の方が受け入れやすく、ある意味共感できるものがあるからなんだという事を述べればいいのではないかと僭越ながら思いました。ちなみにひどくいわれてたようですが、「大衆的左翼」って田中氏(違ったかな?)がどっかで使ってたから、田中氏をさす比喩としては間違ってないと思いますよ。どんな意味かわかんないけど(^^;

管理人さんへ
4についての事、ちょっと詭弁なのではとおもいました。まあ、本人がそういうのならばそうなのかな・・・。少なくとも、管理人さんがそうおっしゃるなら、ファンは「ああそうですか。あれは田中氏じゃないんですか。」以外は言えないと思うんですが。(^^;

board1 - No.1396

本屋で見つけたもの

投稿者:はむぞう
1999年06月17日(木) 10時00分

 久しぶりにまともに家に帰ってきたので、このページを見ていたら
すこし古い話ですがアルスラーン戦記の新刊がでるという話が載っていたので
急いで本屋に直行しました。この時期だったら7月の新刊案内が出ているかなと
思ったからですが、案の定とでもいうか7月25日発売予定の角川文庫には
名前が見当たりませんでした。
 そのときついでに見つけたのが、今月の新刊コーナーに並ぶ「西風の戦記」でした。
講談社からノベルズ版で出ていました。せめてその本のあとがきにでも情報がないかと
裏のほうをパラパラと読んだのですが、若木未生さんという方(すいませんが
私はどういう方なのか知りません)のこの作品を絶賛するコメントが載っていた
だけでした。あとは挿絵が文庫のときとは、描いている人は同じようですが
違う絵になっていることしか違っていないような感じでした。
 アルスラーン戦記が本当に店頭に並ぶ日は来るのでしょうか?

board1 - No.1399

それにしても

投稿者:仕立て屋
1999年06月17日(木) 12時43分

>4についての事、ちょっと詭弁なのではとおもいました。まあ、本人がそういうのならばそうなの
かな・・・。少なくとも、管理人さんがそうおっしゃるなら、ファンは「ああそうですか。あれは
田中氏じゃないんですか。」以外は言えないと思うんですが。(^^;




 国語能力ってホンマ大切やね,他人ごとながら,痛感いたした次第。

board1 - No.1400

RE1376,1391

投稿者:冒険風ライダー
1999年06月17日(木) 16時47分

>鳳 杏樹さん
 まあ「私の創竜伝考察シリーズ」がかなり攻撃的になっているのは確かですし、あの姿勢から「田中芳樹を全否定しているのではないか」という考えを持たれても仕方がないかと思いますが、私も田中芳樹作品は好きなものの方が多いんです。私が作品として嫌っているものは「創竜伝」「クラン」「薬師寺涼子の怪奇事件簿シリーズ」の3つだけですから(最近の中国ものは読んでませんが)。
 私は「現代物における3流評論家・田中芳樹」と「最近の田中芳樹」は嫌いですけど、「架空世界小説作家・田中芳樹」には敬意を払っています。銀英伝やアルスラーン戦記は面白いし、現代物や中国物でも「夏の魔術シリーズ」と「風よ、万里を翔けよ」なら評価できるのですけどね。むしろこれらが名作であるからこそ、創竜伝などが著しく嫌いになったという一面もありますし。
 これらを評価する新シリーズを今考えているのですけど、どういうスタンスで評価すべきかで今悩んでいる所です。

 小説は面白ければ良いという考え方は私も賛成ですけど、私があげた上記3つはそもそもストーリー自体も面白くないんですよね。私が創竜伝を嫌いになったのもストーリーが面白くなかったからでして。まあこれは人それぞれで違うのでしょうが、どうも社会評論やりたさに肝心のストーリー設定をおろそかにしているような気がしますね。ストーリーを破壊しかねない致命的な矛盾が多すぎるし。双方の陣営で反日評論を展開しているために、竜堂兄弟と四人姉妹の対立原因が全くわからなくなっているのもそのひとつです。

 それに創竜伝は勧善懲悪に徹するには変なコメントが多すぎです。「おれたちは別に正義のために戦っているわけではない」とか「人を思いやる想像力が大事だ」とか言いながら、あそこまで一方的に敵を追い詰めるのは矛盾しているような気が……。それに敵もワンパターンな連中ばかりだし、叩き潰した後のあの説教は必要ないと思うのですが……。
 まあストーリーの面白さは人それぞれですし、これが気に入っている人もいるのは理解できますが。

 「私の創竜伝考察シリーズ」にしても、絶対的に正しい事を主張しているわけではありませんし、その思想を強制するものではありません。「創竜伝の社会評論に対するアンチテーゼ」と捉えてくれればそれで結構です。
 それにしても「私の創竜伝考察シリーズ」を読んで田中芳樹(ないしは創竜伝)弁護に走ってしまう人って多いんだろうな~(^^;;)。



>管理人さん
 ロードス島戦記の水野良氏が田中芳樹の軍門に下ってしまいましたか(T_T)。あの作家は田中芳樹と同時期に知り、結構好きな作家だったんですけどね。彼も結構田中芳樹の影響を受けていると思いますね。「価値相対主義」のあたりなどは。
 そういえば確か「ザ・ファンタジー」っていう短編集で、アルスラーン戦記外伝(確かダリューンが絹の国に行った頃の話)とロードス島戦記外伝がいっしょに並んでいましたから、以外に距離は近かったのかも。他の作家があまりに面白くなさそうだったので買わなかったのですが。
 ところで追加された過去ログを採集したところ、過去ログ11に1002~1011までの投稿が抜けていましたので、修正をおねがいします。

board1 - No.1401

レスにかこつけて愚痴かも

投稿者:石井由助
1999年06月17日(木) 18時37分

>本屋で見つけたもの

 結構重要な話題のような気がします。まあ、このままだとわずかにこびりついていた数ピコグラムの信頼まで失ってしまうことになりそうですけど。>田中センセ

それと
>今月の新刊コーナーに並ぶ「西風の戦記」でした。
>講談社からノベルズ版で出ていました。せめてその本のあとがきにでも情報がないかと
>裏のほうをパラパラと読んだのですが、若木未生さんという方(すいませんが
>私はどういう方なのか知りません)のこの作品を絶賛するコメントが載っていた
>だけでした
 こういうボロい商売はいい加減やめていただきたいものですね。文庫版が絶版になって入手不可ということはないはずですから。
 実力があるのに運に恵まれず絶版となり二度と再販されることのない本は星の数のようにあります。既存の人気に頼り、そういう本を踏みつける形で、あなたは絶版にもなっていない本を版型を変えただけで再販しているのです。創竜伝の社会評論にあえて強引にテーマというものを見つけるとするならば、こういう踏みにじられた弱者の強者への憤りなのではないですかね。センセ。



>ロードス島戦記の水野良氏が田中芳樹の軍門に下ってしまいましたか(T_T)

-ちょっと愚痴モードかも<m(__)m>-
 「軍門に下った」と言うよりは、典型的なプチ田中芳樹の代表といった方が正しいような気がします。
 私が彼を見限った決定的な原因は「ソードワールドワールドガイド」です。ラヴェルナの一人称という形にして、くだらない哲学を開陳させたために、「ワールドガイド」としては最悪の本になってしまったと思います。誰が三流哲学を知るために「ソードワールドワールドガイド」を買いますか!? 哲学を学びたいのなら岩波文庫でも買いますよ。その方が一流哲学を学べる上に安価ですから。私は「ソードワールド世界の情報」を知りたいからワールドガイドを買ったのです。
 この、評論や哲学を語れば内容が高尚になるという勘違いな風潮、なんとかならないものですかねぇ…

board1 - No.1402

紅塵を読みました

投稿者:Merkatz
1999年06月17日(木) 19時56分

以前、秦檜について議論になったので興味を持って「紅塵」を読みました。
南宋の歴史なんてぜんぜん知らないのですが面白いですね。いやこの小説じゃなくて歴史事実が、です。
歴史小説としてはこれ、出来が悪いんじゃないでしょうか。田中芳樹独自の切り口というものが感じられませんし、ほとんど歴史事実を書き連ねただけですし。

岳飛に関しては興味深かったです。彼はあまり誉められた人物ではありませんね。味方を無能呼ばわりする神経の人では、遅かれ早かれ問題を起こしたと思います。多分に関羽みたいな性格だったと、私は推測しますね。
関羽も兵士は愛したが目上に礼を尽くすことが出来ない性格のため、命を落とすことになりましたが、後日民衆に神として崇められています。岳飛と似ていると思いませんか?

秦檜の横暴については置くとしても、岳飛を殺したのは正解だと思います。のち張浚という主戦派が金に攻めこんで大敗を喫していることから、やはり南宋の国力では攻勢は不可能だと思われます。
南宋の経済的繁栄を築いた秦檜の功績は、やはり評価されてしかるべきでしょう。道徳的に優れていたかはまた別の問題です。

しかしそれにしても「紅塵」は小説というよりは、歴史紹介文といったところでしょうか。
まあ田中芳樹自身、中国歴史の紹介をやりたくてやっているのですから、その役目は果たしていますね。

board1 - No.1403

ちょっとツッコミ

投稿者:Merkatz
1999年06月17日(木) 20時12分

>ディーゼルの街宣カーにのって、排気ガスの公害を糾弾しているようなモノですから。

どうもディーゼルエンジンについては、日本人はかなり誤解をしています。ディーゼルはガソリンよりクリーンな面もあるんです。
まず二酸化炭素が少ない。次に熱効率が良い(ガソリンの実に3倍)。そして少々不純物が混じっていても燃やすことが出来る。
NoXの問題も触媒で99%以上は除去できます。ヨーロッパでは実に40%以上がディーゼルです。

では何故日本で嫌われているのか。それはメーカーが不出来なディーゼルを作りつづけたからです。
日本人は真っ黒なスミイカみたいな煙を出すのがディーゼルだと思っているようですが、あんな不出来なもの作っているのは日本だけです。
ヨーロッパのディーゼルの排気は実にきれいで、何の問題もありません。そしてヨーロッパメーカーのエコカーは、もっぱらディーゼル、もしくはそのハイブリッドとして研究されています。

ヨーロッパではディーゼルは環境対策エンジンとして認識されているのです。
日本のメーカーもガソリンにこだわってディーゼルをないがしろにしていると、足元をすくわれかねません。

board1 - No.1404

論争再加熱の予感が…(笑)

投稿者:ハル
1999年06月18日(金) 08時04分

「田中芳樹」公式ガイドブック(講談社)が出ましたよ。
本人のインタビューとか、書下ろし(!)の短編も載ってます。じっくり読んでないのでコメントは控えますが、これまたむちゃくちゃ叩かれそうな気配ですね^^;

銀英伝の外伝やタイタニアについても、続刊の予定(あくまで予定ですが)として明記されてます。タイタニアの続刊は角川から出されるみたいですよ。徳間と切れたっていうのはホントらしいですね。

board1 - No.1405

「田中芳樹読本」つづき

投稿者:水野忠右衛門
1999年06月18日(金) 14時58分

No.1391 石井さん、ども。

>>こんなの商業ベースに乗せるなっての。まったく悪い意味での同人誌的ノリですね。

 偉大なる田中首領様的な中表紙はともかく、「よいしょ文章」については、販売促進が目的のムックである以上、やむを得ないんじゃないでしょうか。文庫の解説5~6冊分程度ですし。
 あ、梶尾真治の小説は「よいしょ」ではなく、完全な同人ネタです。


>> どんな内容なのでしょう? 読んでみたいです。

 改めて読み返してみたんですが、田中芳樹とはほとんど関係なかったです。だからこそ「田中芳樹よいしょ」になっていないんです。
 内容は、「戦記モノ」の魅力についての私見と、既存の映画やアニメでは押井守が好む作品がほとんど無いことが延々と述べられ(ここまでで6割)、田中芳樹作品をアニメ化したものにも同様の物足りなさを感じるという感想、自分ならもっとすごい作品を作れるから、誰か金出してくれというオチ。
 田中芳樹の解説文としてではなく、押井守の創作観を述べた文章としてなら、そこそこ面白いと思います。

board1 - No.1406

過去ログについてのお願い

投稿者:本ページ管理人
1999年06月18日(金) 19時08分

>ところで追加された過去ログを採集したところ、過去ログ11に1002~1011までの投稿が抜けていましたので、修正をおねがいします。


 このミスには気づいていたんですけど、この部分の過去ログ自体が消失してしまっているのでどうにもなりません。
 もし万が一この部分のログを持っている方がおられましたらメールか掲示板で私までご一報ください。
 単純なミスでご迷惑をおかけしています。

board1 - No.1407

古本屋で百円・・・。

投稿者:satoko
1999年06月19日(土) 16時49分

田中先生・・・。これはなに・・・?ワタシはできるだけあなたを援護しようと思ってますが、この本だけはいただけないっすよ・・・。

皆さんは「チャイナ・ドリーム」という本を読まれた事があるでしょうか?井上祐美子なんかと競作のやつです。

表紙はどう見ても、田中作品。なんせ作家名が田中芳樹がど~んとでかくあって、その他3人の名前はその5分の一ぐらいの大きさ。しかも、その3人と挿し絵書いた人の名前の大きさはおんなじ。本の帯も「田中芳樹秘蔵の秀作・・(中略)・・・中国ロマンの豪華競作!」
そりゃ~もお~田中ファンなら誰だって期待するでしょう!ワタシは田中中国作品ってあまり好きではないけど、ここまで書かれりゃ買うしかないさ!しかも、他のハードブックは三百円の古本屋で百円で売ってたんだもの「おおっ、ラッキー。」って感じで買いました。

その表紙を見ればだれだって「田中作品が半分くらいあって、残りの半分を三人で埋めてるって感じだろう。」と思うと思います。私はお風呂で一時間くらいかけて読もうと思ってました・・・。

10分・・・。200ページある中のたった14ページ・・・。なんだよこれ!!!しかも、どこが秘蔵の作品じゃ!!推理小説というにはつまんないトリックだし、犯人はまるわかりだし、全然中国である必要がない内容だし、しかも大学の機関紙に乗った程度のもんじゃないかよ~!!

しかも、それと「豪華共演」のはずの「狩野あざみ」さんとやらの作品は「これは1990年に同人誌のために書かれたものです」だと!!仮にもプロの作家が同人誌のために書いたような作品を製本にするな!プロとしての意地やプライドはないのかいっ!それを許す田中芳樹も田中芳樹だ!

結局この中でちゃんと100ページくらいの小説を書いているのは井上祐美子でこの本は本来彼女がメインでその他がおまけでいいはずなのに・・・。そんなにこんなくだらない本を売りたかったの・・・?田中先生・・・?

私は田中氏個人が好きなわけではなく、田中氏が作る世界が好きな訳で、田中氏がどんなに変人だろうが、言ってる事とやってる事が違おうが、商売主義に走っちゃおうが、ハゲだろうが、作る作品が面白くてプロとしての最低の読者への礼儀が守られていれば許す。でも、この本はあんまりにも読者をばかにし過ぎ。せめて、本屋でこの本をあまりみかけないのは、編集者が勝手に出版しちゃったのを田中氏がおこって増版させなかったためだと信じたいです。(涙)

怒りのあまり長い文を書いてしまってすいませんでした。何で古本屋が本来三百円のところ、百円にしてるのかがよ~くわかりました(怒)

board1 - No.1408

古本屋パート2

投稿者:satoko
1999年06月19日(土) 17時08分

ちなみに今日漫画コーナー見ていてはじめて知ったのですが、「アル戦」って漫画化されてるんですね。一巻が1990年発売だったのですが、今どうなってるんでしょう?続きがでないので、何とか引き伸ばして連載続けてるのでしょうか。

だとしたら、漫画家の人かわいそうだな~。(苦笑)

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