-
- board1 - No.1079
re:1076 バグダッシュさん
- 投稿者:水野忠右衛門
- 1999年04月11日(日) 11時56分
No.1076バグダッシュさん、こんにちは。
>>作者の作品執筆の姿勢
>>一部熱狂的ファンの盲目的な購入姿勢
結果として売れているということは、一部熱狂的ファンだけではなく、多くの人に支持されているということではないでしょうか。
私が「つまらない」と感じていることや、この掲示板でよく言われるような「けしからん」という意見は少数意見で、むしろバグダッシュさんのような感想を持つ人が大半だと思います。
しかし、影響されやすい若年層の読者が多数存在することを考えれば、作家の創作姿勢を批判し、読者に検証の材料を提供する場があることには、少なからぬ意義があると思います。
>>本来このような場所に意見を書き込むべきではないと思います。
そんな事はないと思います。様々な意見を戦わせることで、批判の質も高まってくると思います。批判派だけの意見で構成されていては、ひとりよがりな不平不満に陥ってしまうかもしれませんし。
>>非礼はお詫びします。
別に非礼だとは思っていませんよ。むしろ私のほうがぶっきらぼうだったかも知れません。恐縮してしまいます。
私の方こそ非礼があれば、お許しいただきたいものです。
-
- board1 - No.1080
re:1079 水野様
- 投稿者:バグダッシュ
- 1999年04月11日(日) 12時52分
暖かいお言葉、ありがとうございます。
正直、ファン側の人間として、批判側の伝言板に書き込みをするのは、少なからず恐れがありました。水野様の丁寧なご指摘やご意見、大変参考になり、また、安心致しました。読解力が不足しているようで、的外れなことを述べてしまったかも知れませんが、また何か書いた時には、宜しくお願い致します。
-
- board1 - No.1081
>私の創竜伝考察12
- 投稿者:不沈戦艦
- 1999年04月11日(日) 14時33分
>それに「企業利益は五九・三パーセントも伸びた」からといって、何でサラリーマンの給料まで五九・三パーセントも伸ばさなくてはならないのでしょうか。そんなことをしたら企業の利益が赤字決算になってしまうではありませんか。「差額はことごとく企業の懐にはいり」ってそれは当たり前ではないですか。どぶに捨てるわけではあるまいし。企業は成長しなくてはならないし、そのためには資金の備蓄が必要ですし、投資も不可欠です。さらに日本の法人税率は世界最高水準(約46パーセント)です。いくら企業利益をあげても、その分支払わなくてはならない法人税も重くなりますから、全ての企業利益を「サラリーマン」に還元するなどできるわけがありません。日本の企業にもそれなりの事情があるという事を、少しは理解してくださいよ、田中さん。
冒険風ライダーさんのこの投稿(↑)読んで思ったんですけどね、田中芳樹は「減価償却」って考え方が、全く理解できていないんじゃないですかね。企業の設備はいつまでも使えるものじゃなくて、年々価値を失っていき、新しい設備投資の為に原資の蓄積をしなければならず、その分は利益ではない、ってことが。売上から経費を引いたら全部儲けだと思っているんじゃないかな。実社会に出たことの無い人がなりやすい陥穽ですけど。日本の社長の給料はアメリカなんぞと比べれば安いし、何かと付き合い(冠婚葬祭など)があるから、社会的地位に伴う出費もばかにならないし。また、それだとしても社長や役員などの給料が多いだなんて当たり前じゃないですか。資本主義社会なんだから。結局資本主義社会が気に入らないようにしか見えませんわ。それが気に入らないんだったら、自分の収入を少しは売れない作家に分けて差し上げればよろしいのに。出版社においても作家に払う原稿料や印税を平等にすべく、運動したらよろしいでしょう。自分の懐に響くから、絶対にやりそうにないですけどね。
-
- board1 - No.1082
近況とお詫び
- 投稿者:本ページ管理人
- 1999年04月11日(日) 17時41分
現在メインマシンOS崩壊&ハードウェア調整の修復作業によって、しばらくろくなアクセスが出来ないと思います。
(サブマシンからの書き込みです)
こんなときですが、
>管理人さんへ
遅ればせながら、30000HITおめでとうございます。
小村さんありがとうございます。取り急ぎお礼まで(^_^;)
-
- board1 - No.1083
それと
- 投稿者:本ページ管理人
- 1999年04月11日(日) 17時44分
バグダッシュさんをはじめ、私への問いに関しては、状況が落ち着き次第お答えしていきたいと思っています。
気長にお待ちいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします<m(__)m>
-
- board1 - No.1084
己の意にそぐわぬ者は全て悪意と強欲を理由に行動していると決めつける愚
- 投稿者:M野
- 1999年04月11日(日) 17時47分
非常にお手数ですが、巻末の竜堂兄弟の座談会も、批評の対象に
してはいただけませんでしょうか。
座談会で、田中先生の反論に対する態度が伺えます。
> 日本でも年号が変わり、二度も首相が交替し、第2次対戦後の文化をになった代表的な人たちが多く亡くなった。あたらしい時代が来る、と思われたのだが、利権をあさるだけの政治と排他的な社会はいっこうに変化しなかった。世界中の富を一手にかき集め、資本も労働力も貿易市場も開放せず、自分たちだけの「黄金の国」にたてこもり、混乱と変革をつづける世界のなかでこの国だけが別天地でいられるつもりのようだった。政権交替の可能性も遠のき、政界・官界・財界の三者が利権という汚れた接着剤で結ばれあった権力体制は、自浄能力をとうに失ったまま、際限のない泥沼のなかを不確定の未来へと転げつづけている。>
やれやれ。一瞬、「もず」が書いた文章じゃないかと思ってしまいましたよ。
以前、日刊ゲ○ダイのようだと書きましたが、どちらかというと「もず」です。
すみませんが、夜も遅いのでこれだけです。
私はサラリーマン。田中先生に
「誰かに束縛されていないと安心できない哀れな者達」
などと書かれている、サラリーマンなんです。
-
- board1 - No.1085
いち「銀英伝」ファンの感想 3
- 投稿者:Merkatz
- 1999年04月11日(日) 21時59分
「創竜伝」3巻は読み始めて2~3分後に茫然自失した。
噂の「花井婦人」登場である。
なにこれ?何の意味あってこんなキャラクター出す必要があるの?道化役ですらなく、読者に不快感を与え、物語りの構築をぶち壊しているだけではないの?
ところで、皆さんご指摘になってないのですが、3巻にはミスがありますよ。107ページ「どうだ、ついでに首相官邸に140ミリ砲弾をぶち込んでやっても・・・」とありますが、90式戦車の主砲は120ミリです。
更に111ページ、続が車載機銃を追手の戦車に発砲しますが、ここの表現も間違いです。戦車装甲は機銃の弾ぐらい屁でもありません。慌てて回避行動を取る必要なんてないんですね。機銃弾ていどなら突進しても大丈夫なんです。おそらく戦車の車載機銃が何のためについているのか知らないから、こんなおかしな事を書いたのでしょうね。
ちなみに車載機銃とは「対人用」であって「対戦車用」ではありません。戦車というのは以外と死角が多いので、歩兵がこっそり忍び寄り、火炎ビンの様な粗末な武器で倒すという芸当も可能なんです。
それを防ぐために機銃で近づく歩兵を倒すわけです。主砲が長槍なら機銃は短刀というところですか。
こんな事ちょっと調べれば解ることです。それをしないとは物書きとして怠慢ですね。
しかし読めば読むほど「これがあの銀英伝と同じ作者か!?」と思わざるをえません。まあ、ステレオタイプな悪役をバッタバッタとなぎ倒す勧善懲悪ものであることはよいとしても、なぜ社会批判を差し挟む必要があるのか、理解に苦しみます。
「水戸黄門」は勧善懲悪の代表ですが、社会批判なんてやりません。そりゃそうです。悪党をなぎ倒すのが醍醐味であって、批判が目的じゃあないんですから。
「創竜伝」の間違いは勧善懲悪ものでありながら、社会批判をやったところにあると思います。
だから竜堂兄弟が日本を否定(あれは批判ではない)しながら、四人姉妹に協力しないという矛盾が生じるんですね。
次は4巻ですか。なんか屈折した楽しみかたしてるよなあ・・・。ところで花井婦人、もう出てくんな!!
-
- board1 - No.1086
新悪役登場?
- 投稿者:小村損三郎
- 1999年04月12日(月) 08時07分
石原慎太郎氏が都知事になって、これで次巻の悪役は決まったかな?という観がありますね(笑)。
多分こんな感じ↓
“「シナ人の文句などとりあうことはない!シナにも米国にも毅然とした態度でNOと言えるようになってこそ、わが偉大なる日本が再びアジア全土を支配する道が開けるのだ!」
耳障りな怒声を張り上げたのは先日就任したばかりの新都知事だった。
国立大学在学中に文学賞を受賞し、この国の文壇とやらに彗星のように現れた男だったが、政治家に転身してからは保守党内のタカ派集団を率い、中国に対する差別的な呼称を連発したり、「子供はいじめっ子に育てろ」などという常軌を逸した教育論を振り回したり、低次元の反米論をぶち上げたりして国内外から批判と嘲笑を浴びるなど、その狂信的な言動は党内でも鼻つまみ者であった。
だが、その単純で荒唐無稽な言説とひとりよがりなヒロイズムに陶酔する姿はゾウリムシ並に単細胞な一部日本人には依然支持されていた。
都知事選挙の際には、人気スターだった実弟の取り巻きを引き連れて街をねり歩き、民主主義の意味など考えたことも無いであろう男女から黄色い歓声を浴びていた。
彼らが自らの軽率で無思慮な選択のツケを自分達の生活と幸福を根こそぎ奪い取られることで支払わされるのも、そう遠い日のことではないかもしれない。”
おお、パターンをつかんだら実にスラスラと書けてしまった(笑)。
実はこういう評論や中傷部分には「行数稼ぎ」という意味もあるのかもしれない(爆)。
しっかし、田中氏も都民ですから、今回の結果にはちょっと耐え難いものを感じてるかもしれませんな(^^;;)。
多分一番嫌いなタイプの(ルドルフ型?)人間でしょうしね。
まあ、正直私も「あの人はちょっとなあ」って感じがしてます。
万事カッコつけてるだけで政策にしろ何にしろ具体性と現実性が無さ過ぎる上に、兎に角態度が横柄で人間的にもあまり好きじゃない。
もっとも、青島さんの末路を見るにつけ、むしろああいう蛮勇や強引さを持った人でないと現状は何も変えられない、っていう面はあるのかもしれませんが。
(そう言えば田中氏は前回の都知事選の後、「青島さんになって少しはまともになると良いけど」なんて言ってましたね。)
>「社会性や協調性を欠くうえにお説教好きの成金」って、田中芳樹よ、あなたのことではないのですか?
だひゃひゃひゃひゃ。こ、これはバカウケですね(^^)。サイコー。
>ところで花井婦人、もう出てくんな!!
作者にも忘れられたのか、後半になると全然出てこなくなります。
(ちなみに田中氏曰く「信じられないかもしれませんが、花井夫人みたいな人は本当にいるんです。」)
-
- board1 - No.1087
お返事
- 投稿者:冒険風ライダー
- 1999年04月12日(月) 09時06分
しばらくメールアドレスを使用しているパソコンが、再調整のために使用できません。いちおうメールアドレスは書いておきますが、メールを送ることはできません。今週中には元に戻ると思いますので、連絡事項は掲示板でお願い致します。元に戻り次第、連絡致します。
(といっても、ほとんど誰もメール送ってきませんけどね(^^;))
不沈戦艦さん、そういえば減価償却って考えがありましたね。私も一学生にすぎないので、どうもピンときませんでした(^^;)。いちおう簿記会計の授業で減価償却については習っていたのですが、やはりこのあたりは実際に働いている人のほうが詳しいようですね。勉強になります。
会社での地位の格差については、やはり全共闘らしく「全ての労働者はみな平等であるべきだ!」とでも考えているのではないでしょうかね(^_^)。
M野さん、今回の座談会は私も取り上げようと思っていました。今までも創竜伝の座談会は一応目を通してはいたのですが、「特に問題のある個所はないな」と思っていたので批判を展開しませんでした。しかし今回の座談会の発言で少し前の巻を読みなおしたら、かなりおかしな所がありましたので、今回まとめて指摘しようと考えています。楽しみにしていてください。
創竜伝の座談会も、文庫版などでかなりめちゃくちゃな主張をしている所があるようです。私は文庫本を持っていませんし、少し最後の座談会の所を立ち読みしただけなので詳しくは知らないのですが、誰か創竜伝の文庫本を持っている人がいたら、その部分を引用していただけないでしょうか?
ところで1つ質問なのですが、「もず」って何でしょうか? 教えていただけたら幸いです。
Merkatzさん、確かに90式戦車の主砲は120㎜です。ここは見落としていましたね~(^^;)。それに何で機銃で戦車が逃げなければならないのでしょうね。あなたの言う通り、とてもおかしいです。
そこの部分を少し引用してみましょう。
創竜伝3 P111下段~P112上段
<はぐれ戦車が発砲したのである。一四〇ミリ主砲ではなく、砲塔に付設された機銃であったが、一〇時方向から肉薄してきた一両のキャタピラにむけて機銃を撃ちだしたのだった。しつこい追手に舌打ちした続が、ハッチから上半身を出し、機銃のあつかいかたを水地から教わって撃ったのである。数発の機銃が路面で煙をあげると、戦車は大あわてで方向を変えた。それがあまりに急だったので、車道をはずれて歩道に乗りあげてしまう。>
う~ん、めちゃくちゃに変な記述だ。たかが機銃掃射で戦車がビビるとでも思っているのでしょうか。日本の自衛隊をよほどなめていますね、田中芳樹は。
私は創竜伝の軍事行動自体が、法律の問題などをどうやってクリアしたのかで非常におかしいと思っていましたので、そっちには考えが及びませんでした。ご指摘ありがとうございます。
<しかし読めば読むほど「これがあの銀英伝と同じ作者か!?」と思わざるをえません。>
実は私もそう考えています。ストーリーといい、偏向した社会評論といい、とても銀英伝やアルスラーン戦記を書いた人と同一人物とは思えません。もしかして、創竜伝の作家は、田中芳樹の名を騙る偽者なのではないか、と一度考えてしまったほどです。
<なんか屈折した楽しみかたしてるよなあ・・・。>
そうしないと、とても創竜伝は読めませんよ。私もそうやって楽しんでいます。
-
- board1 - No.1088
>もず
- 投稿者:不沈戦艦
- 1999年04月12日(月) 15時39分
私信に近いですけどごめんなさい。
冒険風ライダーさん、「日本ちゃちゃちゃクラブ」は知っているでしょう?そこの歴史ボードや未来思考ボードに出没する、「もず」と名乗っている人のことですよ。彼によれば、天皇ヒロヒトは麻原彰晃と同じ類の人間だし、北朝鮮の人民は日本とアメリカの軍事的圧力によって脅迫されているのに、素朴な社会主義の実現の為に日々頑張っている健気な人たちだし、「噂の真相」や「東スポ」は第1級のマスコミだし、国の為に命を掛けることは恥ずべき事だし、軍人は人間として最低最悪の職業、なのだそうです。この方、懲りるって事を知らないし、かなり独り善がりで他人に答えるってことあまりせずに一方的に自説を主張して終わりにすることが多いですし、独特の「味」のある文体で書きこむので、ある意味での(揶揄して)の「もずファン」が結構いる、ってなことになってしまっています。私もその一員ですけどね。「もず」なので「鳥」とか「酉」、「鳥さん」などとも呼ばれています。「もずファンクラブ」の「酉といつまでも」なんて掲示板もありますよ。まあ、最近は取り上げられるのも「もず」ばかりじゃなくなっていますけどね。
-
- board1 - No.1089
>新悪役登場?(フィクション)
- 投稿者:新Q太郎
- 1999年04月12日(月) 18時45分
>石原慎太郎氏が都知事になって、これで
>次巻の悪役は決まったかな?という観
(中略)
>おお、パターンをつかんだら実にスラスラ
>と書けてしまった(笑)。
いやあ、お言葉ですがたぶんそれはないのではないかと。もし彼がペンをとったら、こんな感じではないでしょうか。
「・・・国立大学在学中に文学賞を受賞し、文学賞を受賞し文学賞を受賞し文学賞を受賞し文学賞を受賞文学賞文学賞文学賞文、ぶん、ぶん、ぶん、ハアハア。この国の文壇とやらに、文壇とやらに文壇文壇文壇、文、壇、文、ブンぶぶぶ・・・羨ましくない羨ましくない羨ましくない・・・(以下52ページ分続く)
これはこれで行数稼ぎにはなるけど(笑)。
あっ間違った、これは竜創伝や歩くRUN戦記で有名な「中先生」(論文4参照)のことです・・・と書いときゃすべてOK。
-
- board1 - No.1090
RE1086&1088
- 投稿者:冒険風ライダー
- 1999年04月13日(火) 04時08分
小村損三郎さん、あの文章はものすごく良くできていると思いますが、ひとつだけ穴がありますね。田中芳樹の遅筆のために、
「創竜伝の次巻が出る頃には、すでに石原氏は都知事就任2年ぐらいになっているのでは?」
という懸念がありますから(^^;)。「つい先日」ってとこがちょっと惜しいところです。まあ田中芳樹の作品世界にとっては、10年前でも「つい先日」でしょうけどね(^_^)。
不沈戦艦さん、「もず」情報ありがとうございます。世の中にはいろいろな人がいるものですな~。私は「日本チャチャチャクラブ」では日本茶掲示板しか見ていませんでしたので、気づき損ねてしまいましたね(^^;)。どうもBOARD系は、「初心者お断り」のような雰囲気があったもので。
それで早速見てきたのですが、いやはや噂以上の人物ですね~(^_^;;)。M野さんが、あの文章を「もず」だといった理由がよく分かりました。まさかあの人物、田中芳樹の回し者なのでは?
-
- board1 - No.1091
田中芳樹は軍事オンチ?
- 投稿者:Merkatz
- 1999年04月13日(火) 10時47分
もうひとつ指摘することを忘れていました「創竜伝」3巻。
間違いというほどでもないんですが、ちょっと解せない記述がありまして。
114ページ、ヘリがやってきて「アイアン・ドラゴン」に威嚇射撃を行ないますが、これって威嚇になるの?
というのも戦車装甲の上面は脆いから、結構やばいんですよね。
しかしそれ以前の問題として、この飛んできたヘリの種類は何なのでしょうか?それを書かないことには、ここの描写はおかしなことになりますよ。
軍用ヘリと一口にいっても、大きく分けて2種類あるんですよね。兵員の輸送を専らとする「汎用ヘリ」と、対地・対潜攻撃を専らとする「攻撃ヘリ」です。
で、飛んできたのが「汎用ヘリ」なら問題無いんです。あれの機銃はたいしたことないから。
よく見てみると「路面にバルカン砲の・・・」という記述があります。とするとこれは「攻撃ヘリ」、それもバルカン砲装備となると「AH-1ヒューイコブラ」となります。実際、自衛隊所持の攻撃ヘリはこれだけなので、そこからも同機だと特定できます。
そこで今一度本文の記述を見ると「それほど危険は感じなかった。本気の攻撃なら、対戦車ロケットでも・・・」となっています。
おいおい、攻撃ヘリの装備はすべて対戦車用であって、バルカン砲でも十分「本気の攻撃」なんだよ。ただ一撃必殺でないというだけ。ここでは竜堂兄弟捕獲命令が出ているんだから、戦車の動きを止めるべく、機関砲掃射にとどめているだけなんだってば。
それにしても田中芳樹ってほんとに軍事知識持ってるの?
「本気の攻撃なら対戦車ロケット」というのも、なんだかなあ・・・。攻撃ヘリの主兵装はATM(アンチタンクミサイル)なのになあ。そりゃロケット弾も装備しているけど、基本はミサイル一発!だよ。
こうしてみると「バルカン砲」というのもあやしいよなあ。自衛隊のヒューイコブラだとわかって書いたのかどうなのか。弾丸を連続発射するものは何でも「バルカン砲」だと思ってんじゃあないだろうな。
ちなみにバルカン砲は機関砲の一種で、複数の銃身を束ねて回転させながら弾を発射するものです。
もし、やって来たのが米軍のアパッチだったら完全に間違いだよ。あれは30ミリ機関砲なんだから。
それにしても戦車の件といい、ヘリの件といい、なんで資料を調べて書くという物書きとしての基本的なことをしないのかなあ。
推測するに
1.実は田中芳樹はハードウェア系が苦手
2.戦争の道具を研究することは平和に反する行為だと思っている
のいずれかだと思われます。
みなさんはどう思われます?
-
- board1 - No.1092
筆が早ければ左派が支持を失い始める前に完結できたのに
- 投稿者:M野
- 1999年04月13日(火) 15時55分
私が遅筆(苦笑)故に返事をもたもたと書いている間に、
不沈戦艦様に「もず」について答えていただきました。
ありがとうございます>不沈戦艦様
>冒険風ライダー様
>小村損三郎さん、あの文章はものすごく良くできていると思いますが、ひとつだけ穴がありますね。田中芳樹の遅筆のために、
「創竜伝の次巻が出る頃には、すでに石原氏は都知事就任2年ぐらいになっているのでは?」
私の想像ですが、しばらく続刊は出せないのではないでしょうか。
この時期に出せば、まず自由主義史観や新しい教科書を作る会の
話は避けて通れないし、下手をすると、小林よしのり氏との
全面対決も有り得るからです。
私自身は対決を見てみたい気もしますが、肝心の田中先生が、
小林よしのり氏と対決する根性も筆の速さも持ち合わせている
ようには見えません。
座談会の批評を期待しています。
>Merkatz 様
>推測するに
1.実は田中芳樹はハードウェア系が苦手
2.戦争の道具を研究することは平和に反する行為だと思っている
のいずれかだと思われます。
みなさんはどう思われます?
3.戦車の空調に関する記述でもうかがえるとおり、そもそも
田中先生が自衛隊を小馬鹿にしているため、資料など調べないし、
より矮小に貧弱に描こうとしている。
…だと思います。
-
- board1 - No.1093
田中氏の軍事知識について
- 投稿者:アッテンBONO
- 1999年04月14日(水) 03時12分
田中氏のハードウェア知識や軍事知識の不足が取り上げられていますが、
私自身は、対象が小説であるならばそれほどこだわりません。
例えば、銀英伝ではたかだか数百億の人口規模で、数十・数百万単位の戦死者が出る
「小競り合い」を100年以上も、それも毎年のように行っているという設定や、
数十万隻での艦隊戦というのは、素人目に見ても社会規模に対して
オーバースペックであるような気がします。
また、小説では具体的な描写はありませんが、宇宙空間における艦隊運動や、
イゼルローン要塞、ゼッフル粒子といったハードウェアも、
ハードSFマニアから見れば矛盾の塊かもしれませんし、
「空想科学読本」(でしたっけ?ウルトラマンやスーパーロボットの「ウソ」を
現代科学の立場から解説している本)では散々に叩かれるシロモノかもしれません。
軍事知識については、田中氏の功績として「情報と補給の重要性」を指摘したこと、
「戦術より戦略」を重要視したことがあげられていますが、
今冷静に考えてみると、この2つは何も田中氏の独創ではありませんし、
戦史や兵法をちょっとでもかじったことがあるなら当然に触れざるを得ない
基本事項だと思います。
もちろん、そういった軍事的常識を欠いたまま戦争を描いた作品も多い中、
きちんと基本を押さえていた点は立派ですが。
(もっとも、当時の私はそんな知識などなかったので、「さすが目の付け所が違う」
と目からウロコが落ちる思いでした)
ですが、田中氏自身、軍事や科学の専門家というわけではありませんし、
銀英伝は軍事マニアやSFマニア向けの軍事シミュレーション本ではなくSF「小説」ですから、
「銀英伝」においては必ずしも厳密な科学的・軍事的考証は不要で、
上にあげたことも、小説の「ウソ」の範囲内ということで、致命的欠点にはなり得ないと思います。
作品における重要度としては、「改めて検証すれば」多少気になる程度のもので、
作品としての面白さをスポイルする程のものではないと。
しかし、創竜伝は表面上は小説を装いながらも現実社会を題材にした、
(質は劣悪ながらも)社会批評のようなモノです。
批評するからには、当然対象を十分調査することは最低限求められることの一つです。
ところが、創竜伝はロクに調べもせず、時に自分に都合の良い曲解すら施しながら
「批評」まがいのことを行っているように思えます。
きちんとするべきことをしていない創竜伝(というか、創竜伝作家としての田中氏)が
批判されるのは身から出た錆ですが、溯って銀英伝の設定や描写を指して
「やはり田中氏は軍事オンチだ」というのはちょっと酷な気がするのですが、いかがでしょうか?
・・・と、ここまで書いて、やはり自分は今でも銀英伝は好きなのかなあと
再確認した次第です。(苦笑)
-
- board1 - No.1094
はじめまして
- 投稿者:はむぞう
- 1999年04月14日(水) 05時50分
三日前にこのページを見つけ、思わず読みふけってしまいました。
中学や高校時代は「銀英伝」や「アルスラーン戦記」や「マヴァール年代記」をそれこそ読み漁っておりました。好きな作家をきかれれば、迷うことなく「田中芳樹先生!」と答えていました。しかし創竜伝を読んでからは変わりました。最初は田中先生の作品だからと読んでいましたが、だんだんと読むことが苦痛になりました。そんな思いをしてまで読む必要はないと思い、6巻で買うことも読むこともやめました。本も手放してしまいました。主人公にあまり共感できないうえに社会批判が強すぎて、好きになるどころか読むほどに嫌いになっていったからです。そしてこのままでは今まで大好きだったほかの作品までが嫌いになりそうだったからです。
創竜伝は「勧善懲悪でわかりやすく、おもしろい」や「そこまでの影響力はない」等の悪くはないという意見もあるようですが、私の意見はちがいます。
ストーリー以前に、偏った社会批判が目障りなくらい多すぎるように思います。もしこれが登場人物のひとりの個性として書かれているだけなら「こんな考え方の人もいるのだな」と受け止められるかもしれません。地の文にまで書いているとなると、もし削除すると話が進まないというのであれば、自分の意見で洗脳したいがために書いているのかと勘繰りたくなります。フィクションだというのであれば、あまりにも実在の人物や組織を想像しやすい表現ばかりです。
竜堂兄弟の設定にしても疑問を感じます。自己流の独善的な正義を押し付けているだけに見えます。昔私が読んだところまでで記憶も不確かなのですが、たしか長男以外は学生です。とくに下二人はまだまだ物事を判断する力を身につけるための勉強過程にあると思います。なのに完璧に正しい判断などできるのでしょうか?自分自身、高校や短大のころに思ったり考えたりしていたことの中には、実際に社会にでてみると何て馬鹿だったんだと思うことがありました。まだ偉そうな事を言うほど経験はありませんが、学校の勉強以外に実社会で経験することで身につくこともあると思います。その点では上の二人も同様と思います。確かに長男は教師をしていたはずですが、世間を知らないという面では弟たちと大差ないのではと思います。私の義父は現役の教師ですが「自分たち教師は会社勤めを経験していない。だから世間知らずである」と公言しています。教えられる側から教える側に立場が変わっても、学校という世界から出たことがないからだそうです。前世というかもしれませんが、すべて現代社会にあてはまるか疑問です。そんな人たちの自己流の正義で勧善懲悪といわれても、納得しがたいところがあります。一般的な権力ではないけど、生まれながらの力で、彼らの敵をやっつけるようすは悪人とどこが違うのか悩むときもあります。弱者という立場で書いてあるようですが衣食住に困った様子もなく、苦労したり努力したりして財や地位を築いた人を生まれつきの力で暴力的に破壊しているだけのようにも見えます。努力しても天才には勝てないと、暗にいわれているように思うのは考えすぎでしょうか?単に作者が血生臭いシーンが好きなだけかもしれませんが。
影響力についても、全然ないと割り切れる人も多いでしょうが、現実と混同してしまう人もやはり多いと思います。かつての友人に何人もいました。田中作品をすべて買い漁り、作中の言葉や表現をあたかも聖典の一節であるかのように唱える人もいました。どこまで理解して話しているのか疑わしいのですが、いまの政治はおかしいだの企業のありかたはどこか間違っていると言っていました。それでどんな社会がいいのかと尋ねると「続さんや終くんたちが、平穏に暮らせる世の中」と真面目な顔で答えたのです。これが高校生の発言かと、自分も高校生ながら唖然としたものです。
どなたの意見だったかに、架空世界の話だけ書いていればよかったというような言葉がありましたが、私も同感です。「西風の戦記」を読んだときに、つくづく感じました。現代の高校生の男女が異世界へ行き、戻ってきたあと再度その世界へと旅立つという話です。異世界での場面はテンポよくかつ魅力的でした。しかし現代の世界は対照的にお粗末に感じました。人の話を聞こうとせず腕力に訴える暴力体育教師に、決め付けてしまうくせに軟弱な国語教師と、ステレオタイプの登場人物ばかりです。暴力教師から逃げる途中で異世界へ迷い込んでしまう話ですが、おばあさんが巻き込まれて意識不明になってしまうところは暴力を際立たせたかったのかもしれないけど不要だと思いました。また現代に戻ってきた後、世間に失望して「異世界こそが本来の世界であり、戻るのだ」と言って、旅立つのは少々鼻白んでしまいました。個人的に現実逃避しても結果的には解決しないという持論の持ち主なので、主人公たちが逃げることで解決する結末に不満だったのです。もしぜんぶが異世界だけを舞台にしていれば、アルスラーンや銀英伝と同じ位に好きな作品だったでしょう。落差に呆然としてしまった小説でした。
私は今もアルスラーン戦記の続刊がでることを祈っている一人でもあります。この気持ちに嘘も偽りもありません。作品全部が嫌いなわけではないのです。いえ好きだからこそ創竜伝のショックが大きかったのです。
私は現在20代後半で、某大手企業に5年半勤めたあと見解の相違から退職し、現在は求職中のフリーターです。みなさんのような深い知識や造詣もなく、直感的なことばかりしか書けません。もしお気に触ることや表現がありましたら、お詫び申し上げます。
-
- board1 - No.1095
アッテンBONOさんに同感。と最近のBBSの感想。
- 投稿者:俺様ランチ
- 1999年04月14日(水) 12時12分
アッテンBONOさんの創竜伝と銀英伝を分けて考える意見に同感です。創竜伝における、現実に取材しようと思えばできる兵器を間違った書き方をしてしまうのは責められてしかたない、と思います。もっとも日本の戦車が90式かだって事さえ知らないような、軍事マニアじゃない読者には戦車の大砲の口径が2㎝違う事が皆さん大騒ぎするほどの大問題なのか疑問ですが。もともと銃で撃たれても死なないような人間が出てくる話ですし。
ですが確かに銀英伝のSFな部分の矛盾を挙げて「田中芳樹は軍事オンチ」と決めつけるのは酷だ、と私も思います。銀英伝はイゼルローン回廊なんてウソくさいものがある、3次元の宇宙空間なのに戦闘はやけに平面っぽい、という「世界設定」での話ですし。だいたいSF的設定の真偽を問うこと自体ムチャだし。
あと、銀英伝の戦闘シーンを「パクリだらけ」と言う人がいますが、これもナンセンスだと思います。確か1巻でのヤンの台詞「古代から戦闘の形はほとんど変わってない。私が偉いんじゃなくて古代の戦術をマネしてるだけだ」と言うような意味の事を言ってるので、パクリ自体は全然否定してないです。
そもそも銀英伝は「昔から人間のやることなんて大して変わってない」というテーマの話ですから。
ところで、このHPを発見してから1週間ほど見てますけど、このBBSで書き込んでる人の中には、田中芳樹を批判したいのか、自分の方が田中芳樹より頭がいいと証明したいのか、書き込む目的がよくわからない人がいるように感じることがあります。
管理人さんの本文にも「田中芳樹の批判という行為自体は田中芳樹を超えるものではないという事を承知している」というような趣旨の書き込みがあったと思います。これを読んだ時、この人はすごいな、と思ったからこそファンとしては「悔しいけど納得させられる」と思う部分が多いわけです。
正直言って、「自分の中の田中芳樹嫌いゴコロを鼓舞するために」しているような書き込みが目立つように感じます。貶めようという意志があまりにも見え透いていると、同じノリを持ってない第三者はひいてしまいますよ。
かなり失礼な物言いですが、ノリを共有してない立場からはこう感じる事もある、と参考にでもしてくださればありがたいです。