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- board1 - No.1356
ユーモアセンスとギャグセンスについてひとくさり
- 投稿者:仕立て屋
- 1999年06月12日(土) 02時46分
「イギリス人にはユーモアがある」,「アメリカ人にはユーモアがある」これらはわたし自身なんとも言えないがよくいわれるフレーズである。しかし,イギリス人にはギャグセンスがあるとかアメリカ人にはギャグセンスがあるなどとはあまり聞かない。ユーモアセンスとギャグセンスの違いはどこにあるのだろう。
わたしは,伝播,模倣,再生産に耐えられ世代を越えて継承可能なものがユーモアセンスであり,その場その場の鮮度が重要であり,模倣,再生産の効かないものがギャグセンスであると規定したい。言いかえれば,特定の文化風土によって育まれるものがユーモアであり,主に個人の才覚に依存するものがギャグセンスである。
関西お笑いの技法にボケ,ツッコミやノリツッコミといわれるものがあるが,大抵の関西人はこれらを習熟していることでしょう。その他の地方の人間から関西人がオモロイといわれる所以はこのあたりにあるように思われる。これらの技法と関西弁が合わさった時,小気味よい調子とテンポが生まれる。しかしながら,これをもってギャグセンスがあるかというとそうではないと言いたい。これらは継承可能で模倣の効く,いわば技術であって,他地方出身の人間でも長年関西地方に住んでおれば,まがりなりにも身につくものである。これらは,定形化された技術,様式美であり,一種,継承可能な文化風土とも言ってよかろう。お笑い文化ともいえるこうした関西の風土に身をおく限り,ある程度ユーモアセンスは磨かれ,極論,そこに個人のオリジナリティーがなくともそれなりにニヤっとできるものが仕上がる。
翻ってギャグセンスはどうだろうか。きのう人に受けたからといって今日も受けるとは限らない,つまり鮮度の概念が存在する。また,ダウンタウンの松本の真似をそっくりそのまま真似したからといって私がテレビで爆笑を取れるというものでもない,さむいだけである,つまり,伝播継承,再生産への耐性がないといえる。これらはもっと差し迫った緊迫感を伴うものであり,かれの弟子になれたところで身につくものでもない。継承可能なものがあるとするならば彼の取組み姿勢や定形化されたパターンといったものしかないだろう(これらがお笑い文化,風土になっていくともいえる)。結局のところギャグセンスとはオリジナリティーが要求される個人個人の才覚に依存せざるを得なく,これで生計を立てられるのはごく一部のタレントに恵まれた者だけである。
以上,わたしなりのユーモアとギャグに対する認識を述べましたが,これを踏まえて田中氏の作品について少しふかしてみたいと思います。
結論から申し上げると氏の作品にはユーモアセンスは感じられるがギャグセンスは感じられない。作品におけるユーモア部分はニヤっとできるものでしかなく,オリジナリティーは余り感じられない。別にそれが悪いと言ってるわけではないけれど。ユーモアは一度,身に付けばそれほど苦労することなく,その作品において,模倣,転用,再生産ができるもので,それが”主たる”売りだとすれば,大量な作品生産も可能となる(世界構築に時間をかけた作品は遅筆となり,ユーモアが売り?の作品はえらい続刊が出るのが早いというのは穿った見方だろうか?)。いわば,お気楽な行為であり,お金儲けにもっとも適しているとも言えよう。そういった傾向は近年における田中氏の作品を見ているとよくわかる。ちょっと話がずれるが,よくプチ田中などとこのサイトにおいていわれることだけど,ひょっとすると,ユーモアの模倣,調子の模倣というのがあるのかもしれない。わたしは森岡浩之だっけ?かの征界の紋章シリーズは結構好きであるがジントとラフィールのやりとりなんかは田中氏の影響を伺える。でも嫌みが無いぶんこっちのほうがわたしの好みに合うが。他人に模倣されるくらいだから,田中氏がユーモアセンスをもっているのかいないのかと問われれば,私は持っていると答えておこう。
そう言えば,浦安鉄筋家族だったっけ?
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- board1 - No.1358
RE:1354
- 投稿者:仕立て屋
- 1999年06月12日(土) 05時05分
> 管理人さんは何が主張したいのですかね?「+α氏の戦争論批判に付ける下らないレスに腹
が立つ」のなら、自分でちゃちゃちゃに乗り込んで行って「こんな下らないレスは付けるな。
+α氏の言っている事を、もっと真摯に受け止めよ!」とでも書き込めばいいでしょう。小林
よしのりに対する考えを、「田中芳樹を撃つ!」に遭えて書く理由はいかに?ここは「小林よ
しのりを撃つ!」にでも変わったんですかね?どうも意図がよく解りません。具体的に管理人
さんはどうしたいんですか?愚痴をここの常連に聞いて欲しいだけですか?それとも、「怒り
の掲示板(潰れたそうですが)」のリンクに、「小林よしのり信者のキチガイです」と書かれ
てここのリンクを貼られた事を、まだ気にしているのですか?あんなアングラ掲示板なんぞ、
どうでもいいと思いますがね。まあ、これは邪推に過ぎませんが。
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邪推でしょ?
創竜伝を擁護する創竜伝ファンがよく使う論法で「創竜伝は小説だから」というのがありますよね。それをこのサイトにて批判した際に,一連のよしりん漫画評論と対比させて,田中芳樹の創竜伝における姿勢が不誠実であると言う論法を使った訳。なのに,管理人さんが対比のダシに使ったよしりん漫画を擁護する方(不沈戦艦さんが仰るように一部の方)がNC4にて創竜伝を擁護する創竜伝ファンと同じ論法を使われたことに対してその延長的な話題としてこの掲示板で持ち出されたのだと思うのだけど。それ以外の他意は読み取れないけどな。ただ,わたしも管理人さんと論争していて感じたことだけど,反論に対する反論において脱線しがちで深く入り過ぎるきらい(ストレートに反論すれば済む話なのに)があるのでそのように感じられるだけだと思うけどね。俯瞰的にみようぜ~。
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- board1 - No.1359
とりあえず
- 投稿者:本ページ管理人
- 1999年06月12日(土) 05時55分
大体は仕立て屋さんが述べてくれたので重複する説明は避けますが、「+α氏の戦争論批判に付ける下らないレスに腹
が立つ」からグチグチ言っているわけではない、ということだけは私の方から明言しておきます。
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- board1 - No.1360
あえて言えば
- 投稿者:Merkatz
- 1999年06月12日(土) 22時21分
「ちゃちゃちゃ」における小林よしのり擁護が「創竜伝」擁護と同じだとのことですが、まあそのような要素も否定はしきれません。
ですが+αさんが最強の論客というのはちょっと賛成できません。
まず彼の最大の欠点はあれらの詳細な指摘が「戦争論」のテーマを何ら突き崩してはいないことです。
どうやら+αさんは間違いがあるから「戦争論」は価値が無いと言いたいようですが、間違いがあるだけでその作品が否定できますか?
ここでもよく話題になるではありませんか。「銀英伝」「アルスラーン」などは間違いもあるけれどそれが作品の面白さを壊すものではないと。
結局、小林よしのりを擁護していた人はそういう事を言いたかったんじゃないかなと思います。
+αさんは「戦争論」を歴史書と捉えているようですが、その間違った認識に「あれは漫画」と反論したかっただけなのではないでしょうか。
小林よしのり自身も「エンターテイメントでやってる」と常々公言していますから。
だからといって間違いが許されるわけではありませんが、間違いがある=無価値な本というのは短絡にすぎると思います。
小林よしのりと田中芳樹の差は「誠実さ」なわけですから、あれらの指摘された間違いを送りつけて彼が何ら対応しなかった時はじめて、小林よしのりの戦争論は無価値といえるんじゃないでしょうか。
+αさんは資料研究に優れているようですが、それだけでは「論客」とはいえません。ましてや「最強」でもない。自らの資料研究を論理に結び付けてはじめて「論客」足りうるのです。彼の資料研究は戦争論のテーマ破壊にぜんぜん結びついていないのですから、彼は「論客」の名に値しないことは明白でしょう。
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- board1 - No.1361
出すぎたマネですが
- 投稿者:仕立て屋
- 1999年06月13日(日) 04時23分
>+αさんは資料研究に優れているようですが、それだけでは「論客」とはいえません。ましてや「最強」でもない。自らの資料研究を論理に結び付けてはじめて「論客」足りうるのです。彼の資料研究は戦争論のテーマ破壊にぜんぜん結びついていないのですから、彼は「論客」の名に値しないことは明白でしょう。
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うん、うん、「最強」ってのは確かに誉めすぎかもね。歴史資料については正直、わた
しは知識を持ち合わせていませんし、また、あまり興味もないので何のことを+αさんが
主張されてるのか理解できませんでしたから、そのあたりの評価は保留しときます(ちな
みに私、戦争論は購入してます)。ただ、彼の「少年犯罪や少女売春は減少している」と
の主張の根拠に犯罪白書の統計をそのまま鵜呑みにして分析もされていないのには正直、
お粗末な感はぬぐえませんでした(また、漫画の解釈は文字だけ出なく、吹き出しのある
絵柄の方も解釈に入れるべき)。統計というものの性質に少しでも留意しておれば、統計
が「事実」をあらわしているのではなく、ある「側面の一現象」を示しているに過ぎない
ことが理解できるでしょうに(暗数概念やデータの採取法、警察統計なのか裁判統計なの
か、社会情勢の変化など、つまり、主張する前にその根拠となる統計を綿密に分析する必
要がある)。であるならば、あんな結論が導き出せないことは自明のはずなんだけどな
(informationをintelligentしてはじめて意味を成す)。ま、どうでもよいことだけど。
あとそれから、Merkatzさんのコナンドイルの話は納得です(主張する前に、全体におけ
る己の主張の位置付けを吟味すべきでしたね、彼は。まあ、それを理解した上で、あえて
末枝を折るってのならある意味、それも良しですが)。
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- board1 - No.1362
RE1360.1361
- 投稿者:本ページ管理人
- 1999年06月13日(日) 06時11分
それなりに言いたいことはありますが、それをここで言ってしまうとそれこそ不沈戦艦さんの言うようになぜここでそんな話をするってな事になってしまいますので、ここはとりあえずこちらから矛をおさめておきます。
とりあえずNo. 1359で必要なことは言ったと思うので、ご了承ください。
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- board1 - No.1363
水野さん、遅くなってすいません!
- 投稿者:satoko
- 1999年06月13日(日) 14時53分
もともとは、私の言葉たらずな言い方で誤解させてしまったのに、丁寧にお返事いただいて恐縮ですm(--)m
えっ?外伝出るんですか?なるほどガセネタつかまされたわけか(笑)水野さんのレスを読んでいてそのことについてちょっと考えてみたんですが、水野さんのように「ここからここの話があいてるから、ここのところの話が聞きたい。」みたいな冷静な意見を言ってくれれば、田中先生も「それはね。」みたいなかたちで書く気もおこるのでしょうが(ほんとか!(笑))、そういう冷静な分析に便乗して「ラインハルトが死んだ後の帝国は?」「ユリアンとカリンはどうなるの?」とかかかないっつってんのに、いうファンって絶対いるんですよね。(友人から聞いたのですが、田中氏宛てのファンレターで「こんなに期待さしておいて、銀河帝国のその後を書かないなんて卑怯です。」とかかれていて、田中先生ちょっとうんざりしてたそうです。)
そこで、少ないやる気をそんな雑音でそがさせないために「もう外伝はでません。何言ってもむだですよ~。」という風に周りの人が相談して、外伝に関する意見その他を断ち切るためにそういってまわったのかな~、と。それで、ばかな私はそれを信じ込んじゃったってことなのかな~と(笑)
なにはともあれ、出るのであればこれ以上うれしことはないです。気長に待ってるつもりです(^^
ちなみに、徳間の担当さんっていらっしゃったと思うんですが・・・、結構まえなので現在はわかんないですが・・・。
最後になりましたが、本当に即効でレスいただいたのにお返事がおそくなって、ほんとにすいませんでした
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- board1 - No.1364
こんなのも書いていたのか 不覚
- 投稿者:本ページ管理人
- 1999年06月13日(日) 17時28分
ttp://www.nk.rim.or.jp/~masahi-o/tanaka/kansou/igirisu.html
共著らしいですが、ノンフィクションらしいです(評論じゃないようだが…)。イギリス好きだったんですか……
まあ、よく考えたらヤンは紅茶好きだしな~
ちょっと読んでみたいかも。
ttp://www.nk.rim.or.jp/~masahi-o/tanaka/index.html
の「最近の新刊と読後の感想」から。
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- board1 - No.1365
冒険風ライダーさんに本格的に嫌われてしまいそうで心配
- 投稿者:俺様ランチ
- 1999年06月14日(月) 04時42分
まあまあ、そんな蛇蠍の如く嫌わなくてもいいじゃないですか。「神の視点」とか「あなたを満足させるために書いてる訳じゃない」とか、あんまり大人げないこと言わないで下さいよ。周囲が引きますよ。まあ視点を変えれば、自分で言うのもなんですが、数少ないつーか1人かも知れない芳樹擁護の私をへこませられたら、すんごく気持ちいいと思いますよ。ですから今後もがんばって下さいよ。
さて、「一方的な立場からのみ論じる云々」について言いたいのはですね、田中芳樹に対して「一方的」と非難するのは全く正しい事ですが、だったらなおさら、それを指摘する側にも同じ態度が求められるのではないか、という事ですよ。
冒険風ライダーさんのこの場合の田中芳樹への批判はつまり「文部省側の言い分も併せて、せめて両論併記くらいはするのがフェアだろう。一方の言い分だけ取り上げるのはよくない」という事でしょ。それは確かに同意できるんですよ、芳樹について言えば。ですが、そんな立派な事を述べている冒険風ライダーさんの創竜伝考察自体が、「一方の言い分のみ取り上げ」ている場合が少なくないように思えることが多々あります。「具体例を示せ」なんて事は言わないで下さい。いちいち過去ログから引用していったら、どんな量になるか想像できませんし。まあ日の丸に限って言えば、「これには戦時中の体験から国旗と認めるのにはどうしても感情的に納得できない人々がいるのも事実であり・・・」なんて、朝日新聞が毎年8月に特集でやりそうな内容でも併記して欲しかった、という事です。
冒険風ライダーさん自身が「自分に都合のいい説だけ取り上げてるのは芳樹と大差ない」なんて言われちゃ不本意でしょ? あと当然「渡部昇一のようなガチガチの右(と私がレッテル貼りをして)の意見を批判の論拠にしているからダメだ」と言っているのではありません。渡部昇一への評価が左右どちらであろうと「自分の批判の後押しをしてくれる側の意見だけを取り上げるというのは、田中芳樹のやっていることとどこが違うのか?」という事を問題にしているのです。
次に「右の立場で左を断罪する事の無意味」についてですが、このさい右と左がタカとハトでも自由主義史観と自虐史観でも、サンケイ新聞と赤旗でもなんでもいいのです。「どこからが右でどこからが左か」なんてのもこの場合の本題ではありません。
ここで言いたいのは、他の人の発言の一部パクリですが、「一つの<事実>でも立場、思想やイデオロギー(ってほど大袈裟なものでなくても)、ひいては支持政党から購読してる新聞、自分のゼミの先生によって<真実>が全く異なるものに変わってしまうような問題は扱うのを避けた方がいい」ということです。あえて要約すれば「論争が泥沼化する事がわかっている問題は扱わない方がいい」って事です。
なぜか。それは「作家個人の思想や哲学に由来する記述内容の正否を問うこと」と、このHPの主目的であると思われる「田中芳樹の作家としてのモラル低下を批判すること」は別問題だと考えるからです。
例えば話を単純化して、田中芳樹が「第二次大戦は日本が悪かった」と考えてるとしましょう(実際そうだろうけど)。これに対して「こんな事を考えてる芳樹は間違ってる」として「それは米側に押しつけられた結果の東京裁判史観であり・・・」とかの反論が来たりするでしょう。でも、それって「作家としての田中芳樹」を批判する上での有効な材料なのでしょうか?田中芳樹が左翼(反日売文業者でも可)だろうと、朝日新聞の愛読者にして読売大嫌い主義者だろうと(想像)、それは田中芳樹「個人」の思想的自由の範囲内なんじゃないでしょうか。
創竜伝を「社会評論が多すぎで、ただのグチ小説」と批判するのはスジが通っている行為だと思います。毎回の創竜伝考察の長さを見れば、改めて「社会評論こんなに多かったのか」と思い知らされるし、「そりゃあ小説としてのバランス悪いよな」とも思います。
が、冒険風ライダーさんの批判って、社会評論の多さに対する批判を越えて「田中芳樹がこの社会問題に対してこう考えていること自体が気にくわない」とイチャモンつけてるとしか思えない内容を多々含んでいるように思います。
こういう言い方はズルイかも知れませんが、あれだけ本論で創竜伝批判を「社会批評多すぎる事への批判」をメインにしてぶちかましてる管理人さんが、「田中芳樹の社会や政治への考え方の内容それ自体への批判」には踏み込んでいない、という事実と理由について一度考えてみたらいかがでしょうか?
「別に冒険風ライダーさんだから・・・」ってのは単なる悪趣味な冗談です。本当に他意は無いんですから、怒らないでくださいよ。
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- board1 - No.1366
立ち読みしとって
- 投稿者:仕立て屋
- 1999年06月14日(月) 12時18分
既知の情報でしたら申し訳無いが、立ち読みしていてふと手に取った文庫の漫画本の中
に「ヤマタイカ」(星野之宣/潮ビジュアル文庫/たぶん全5巻)というなんだかパラッと
目を通した限りでは古代日本(邪馬台国とか大和王権みたいな/しっかり読んでなくてス
マン)をモチーフにした作品がありまして、巻末に解説エッセイと称した田中ちゃんの寄
稿が載せられとりました。
で、この解説エッセイつーのがけっこうな長さで田中ちゃんも、実際1巻からまじめに目
を通しているようでした。ただ、読んでて「これは」、と思った部分があり、一応載せと
きます。うろ覚えで申し訳ないが。
(略)この作品が雑誌に連載されていた当時、あまりのスケールの大きさと問題提起の
鋭さに、はたして完結できるのか、と心配したことを想い出す。さいわい凡人の杞憂に過
ぎなかった。(略)
と、まあ、こんなもんで、ここでコメントするのもマンネリなんで差し控えときやすが、
一言いわせてもらうと、自分のことを「凡人」と1歩引いてるとこがカワイイじゃないす
か?それとも、思ってないくせに?ってか、ヘッヘッヘ。なんだか本編の作品自体のほう
がおもしろそうなので買ってみようかなぁとは思っとります。
ところで、夕方、ポンキッキーズを眺めてて(っていい大人がなに見とんねん)相変わ
らずのガチャピンのチャレンジャーぶりにお口がアングリってしまいました。なんと断崖
絶壁を素手で登る「フリークライミング」に挑戦するっていうじゃないですか。着ぐるみ
の(ってミッキーばりに中に人は入ってないことになってるんだっけ?ハハ)お手ての部
分は特別仕様で指状のものが出てるのか?とか、専用靴(フリークライミング用のピッタ
リしたヤツ)は履くのかな?とか、考えてるうちにガチャピンのご登場。見れば、普段と
かわらずのお姿(足なんかドン足の象状態のまま)。あのお手てとおみ足でゆっくりでは
あるが、難なくヒタヒタと絶壁を登っていく様(途中落下などの演出?あり)はヤツが人
の入った着ぐるみじゃなく、ガチャピンなんや~と尊敬すらおぼえた次第です。しっかし、
奴ぁー超人か?、海潜ったり、宇宙行ったり(行ったよね?)、スカイジャンプ試みたり、
、中の人(イカン、イカン、ブラックメンに襲われる)って何人おんねん?たぶん、着ぐ
るみにも宇宙使用、空中使用、水中使用、登坂使用とかあるんやろね、ガンダムみたく。
おそまつさんでした。
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- board1 - No.1367
お笑いの話その他
- 投稿者:小村損三郎
- 1999年06月14日(月) 12時35分
2.3日見れずにいたら色々話題が出ているようで。
>俺は、司馬遼太郎(最近「燃えよ剣」を読んで、なんで今まで読まなかったのかと激しく後悔中)も陳舜臣も宮城谷昌光も笑いは書けない
いやあ、それは若干の認識不足でして、司馬さんのお笑い(というかユーモア?)センスは作品の随所で存分に炸裂してます。
個人的に司馬ギャグのイチオシは若き日の井上馨を主人公にした『死んでも死なぬ』という短編です。(文春文庫『幕末』収録)
代表作『坂の上の雲』にも真面目に書いてるのかギャグで書いてるのか分らない場面が多々ありまして。
(大本営参謀本部次長・長岡外史のエピソードとか、第3軍に転任してきた参謀長が列車から転落するシーンとか)
バラエティー番組のドタバタギャグのようなシーンを司馬さん独特の簡潔でクールな文体で書き綴っていて、そのとてつもないギャップがなんとも言えない笑いを誘うんですよ(^^)。
これを計算して書いてたんだとしたらスゴイ。
えー、余談ですが、『新選組血風録』『燃えよ剣』については栗塚旭主演のTVドラマ版も是非見てみてください。(大きいレンタル屋なら置いてあると思います)
今からでも遅くない、皆さんも栗塚旭にハマッてみないか?(爆)
>+α氏の戦争論批判がらみの件
う~ん、これについてはたしかに管理人さんに同感の部分も多いんですが、やはりこの掲示板で話題に出したのはいささか唐突&筋違いだったのでは?
「ちゃちゃちゃ」を知らない&小林よしのりに興味の無い人には全然わからない話で、面白くないだろうし・・・。
>『イギリス病のすすめ』
この本、題名だけは知っていたんですが、本屋で見たことありません。よって内容は不明
ですが、
例によって「Aを持ち上げる為にBを貶める」という悪癖が鼻につく本のようです。
共著の人は知らないんですけど、英文学者か何かかな?
誰か読まれた人がいたら感想教えて下さい。
>『ヤマタイカ』
連載時(10年以上前)に立ち読みしてたような記憶があります。
戦艦大和が浮上してくるシーンがあったっけ?
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- board1 - No.1368
後半やや毒舌注意
- 投稿者:アッテンBONO
- 1999年06月14日(月) 13時58分
突然横から口を挟むのもどうかとは思ったんですが、ちょっと一言。
冒険風ライダーさんはじめ、ここの田中氏弾劾派の姿勢というのは、
なにも「田中氏とそのファンを叩きのめしてやろう!」というものではないと思うんですよ。
特に、主張や視点が極端に偏っている最近の田中氏に対する、文字どおりのアンチテーゼということで、
あえて右寄りの論展開をされているように思えるんですが。
もっとも、私は「最近の田中氏の著書はどうでもいい(読んであら探しをする価値すらない)」
と考えている、ある意味もっと重症の「アンチ田中」と化しているので、
FANサイドの方とは受け取り方が違うかもしれませんが。
話は変わりますが、本当に出すつもりがあるとは思いませんでした。>アルスラーン
「タイタニア」が執筆予定リストに含まれているらしいという件は、
未だにまったくもって信じちゃあいませんが。(笑)
私はてっきり、
「アル戦やタイタニアは、まだ中堅だった頃にあまり乗り気ではなかったけど
編集者と締め切りに追われてしぶしぶ書いていた作品なので、実はあまり好きじゃない。
売れっ子作家の仲間入りをして、本当に書きたいものだけ書ける身分になったのに
なんで今更好きでもない作品書かにゃいかんのだ」
ということで書かなくなったのだと思ってましたよ。
でもまあ、仮に私の邪推が正しいとしても、それはそれでかまわないんですけどね。
商業的に成功したのに、乗り気のない作品をいつまでも書かされ続けるってんじゃ、
勤労意欲が著しく削がれるってもんですよね。
・・・本当に今度のアル戦の新刊は「ファンサービス」のつもりだったりして。
それにしてもアレですねえ、かつていやいや書いていた(?)作品が高く評価されて、
自分の本道に戻って本当に書きたかった作品の評価が悲しい程低いっていうのは、
ヤンそのもの、って感じがしますねえ。
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- board1 - No.1369
ツッコミ
- 投稿者:小村損三郎
- 1999年06月14日(月) 15時12分
>(略)この作品が雑誌に連載されていた当時、あまりのスケールの大きさと問題提起の
鋭さに、はたして完結できるのか、と心配したことを想い出す。
>さいわい凡人の杞憂に過ぎなかった。(略)
人の心配してる場合か!!(核爆)
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- board1 - No.1370
脱線・「ヤマタイカ」とは
- 投稿者:新Q太郎
- 1999年06月14日(月) 17時40分
私が大変愛好する作品「ヤマタイカ」が出てきたから、この機会を捕らえて宣伝してしまおう。
あるところに数年前、「2人の天才 星野と諸星」と題して書いたものを抜粋しました。何しろ私のファイルには、かなりの数の書評もどきがありますからすぐ取り出せる(笑)。
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星野は、「2001夜物語」などのハードSFが主であり、筆者の知る限り歴史・民俗に題をとったのは「ヤマタイカ」(潮出版)しかない(註:現在は完結した「宗像教授伝奇考察」)が、これがおそるべき大傑作なのだ。
……沖縄近辺の小さな島に存在する代々の神女団。彼女たちは或る年の祭りに、ヤマタイ国の女王・卑弥呼から“「火の民族」縄文人の末えいが「マツリ」をおこす”という啓示を受けた。。それは火山のエネルギーの爆発と共に、日本の秩序だった社会に喧騒と狂熱の渦に叩きこむ事に他ならなかった。何がおこるか自分たちもわからぬまま、予言に従い阿蘇を訪れる彼女らは「鎮護国家」を司る仏僧達---それは外来民族である「日の民族」弥生人の代表--と闘い、これを破る。そして、自分たちの道はかつて邪馬台国が、九州から東へ渡っていった道を歩くこと、銅鐸によって縄文の力をよみがえらせることを知る。
そして彼女らの祈りの力は沖縄の海から「ヤマトゥ」--つまり戦艦大和!を浮上させ、自衛隊や在日米軍を破壊していく。台風のエネルギーを取りこみ、現在でも最大無双のスケールを誇る軍艦の主砲が火を噴き、米軍基地、米軍艦は壊滅する。この船と共に「火の民」達のマツリが広がっていくのをみた「日の民」弥生人たちは、これを沈めるために最後の手段をとった。……即ち「草薙の剣」を以って、“ヤマトタケルの東征”を再現すること!!
日本を征するのは日か、火か?
星野は、こんな大嘘をつくために、あらゆる資料・史料をふんだんに使い読者を騙しきった。あちこちに出てくるデータは、個別に見ていくと間違いなく正しく、その分面白みもない。しかしそれが彼の手によって繋ぎ合わさると、壮大かつ魅惑的な巨大な物語が完成される。perfect!と思わず横文字になってしまったが、一言でこの漫画を表現するならこれに尽きよう。また、画面としての迫力も物凄いものがある。日本中の火山の大噴火、「マツリ」の群衆が続々東京へ進軍する場面(青森の群衆はねぶたマツリの荷車を引いている!)、海から甦った大和が沖縄米軍基地を砲撃するシーンなど、まさに劇画だからこそできる光景ばかりである。東宝が逆立ちしても、この十分の一の迫力も出まい(笑)。特に個人的に好きなのが、追いつめられた仏僧たちが「不動妙王呪」で東大寺の大仏を動かすシーンである。紅蓮の炎に包まれた大仏の顔が溶けだし、分怒の形相に変わりながら「火の民」に襲いかかる図はかつての「大魔神」を思い出させる様な、恐ろしげでありながらどこか詩的な美しさを感じさせるものだった。
現在は潮文庫です。ところで同文庫の、小村氏が紹介されていた「解説」は私の見る限り非常によく出来ており、下手に小説書くより書評の本でもだしたらいいんじゃないか、と思ったもんです。
半年ほど前、コミックトムで田中--星野対談があったし、星野氏は「七都市物語」を漫画化しているしね。
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- board1 - No.1371
更新しました
- 投稿者:本ページ管理人
- 1999年06月14日(月) 19時34分
過去ログ更新しました。
2ヶ月分たまっていたので読み応えがあると思います(……)
遅くなって申し訳ありませんでした。
途中からこのサイトへいらした方など、議論のたたき台としてご利用ください。
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- board1 - No.1372
こんなのありました
- 投稿者:石井由助
- 1999年06月14日(月) 20時48分
ttp://www.jan.sakura.ne.jp/~snog/vote/vote.cgi?room=3212
一時期のアクセスバブルの原因はこれでしょうか。
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- board1 - No.1373
ごあいさつまで。
- 投稿者:あかにゃん
- 1999年06月15日(火) 04時17分
先ほど緒言を読ませていただきました。
私の友人達の間では、銀英伝は終わる前から「政治思想小説」と言われてました。
創竜伝は単なるエッセイと化してから読んでません。
掲示板過去ログはこれから読ませていただきます。その結果書き込みに来るかどうかは判りません。
私は「田中芳樹教」の人とはそのテの話をしないことにしています。
とりあえずご挨拶まで。では。
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- board1 - No.1374
たいたにあ
- 投稿者:うみゃ
- 1999年06月15日(火) 06時14分
あ~,楽しいページですね,ここ.
でも,目的が良くわかりません.
田中芳樹を撃ってどうするのでしょうか?
最終目標は,田中芳樹を売れない作家にすることなのか,
それとも,田中芳樹の考え方に共感する愚かものどもに活をいれるのか,どっちですか?
って,まぁ,あたしゃどっちでもいいんですが
読んで影響されるやつは勝手に影響されてればいいし
読みたくないやつは,読まんかったらいいわけで.
で,ここから本題.
タイタニアは本屋に貼ってあった徳間書店のポップに,全三巻ってかいてありました
だから,多分出ないでしょう.
同様に,銀英伝の外伝も全4巻(3?)って書いてました.
これは,徳間書店が作った正式なチラシなんで,出ないのは多分事実でせう.
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- board1 - No.1375
RE:1370/「ヤマタイカ」の書評について
- 投稿者:仕立て屋
- 1999年06月15日(火) 08時08分
毎度,仕立て屋です。
新Q太郎さん,こんにちは。「ヤマタイカ」の書評を何に寄稿されたのか気になるところですが,あなたの書評を拝見したかぎり,「ヤマタイカ」ってなんだか,田中ちゃんが言うようにとんでもなスケールの大きさを感じますね(問題提起ってのはよくわからんが)。まあ,戦艦大和が浮上するあたりは,まだ良しとしても(ホンマか?),「追いつめられた仏僧たちが「不動妙王呪」で東大寺の大仏を動かすシーンである。紅蓮の炎に包まれた大仏の顔が溶けだし、分怒の形相に変わりながら「火の民」に襲いかかる図」ってのはなんだか,スーパーロボット物を彷彿とさせるプロレス的展開に,ますます購読意欲をそそられますね(^^; 「星野は、こんな大嘘をつくために、あらゆる資料・史料をふんだんに使い読者を騙しきった。あちこちに出てくるデータは、個別に見ていくと間違いなく正しく、その分面白みもない。しかしそれが彼の手によって繋ぎ合わさると、壮大かつ魅惑的な巨大な物語が完成される」というのもウルトラC的な作者の実力を感じさせますね(ちょっと,想像つかんが)。
書評を拝見して,まじで,購読してみよっかな。ほんでは。