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- board1 - No.1149
忘れてしまったんでしょうか?
- 投稿者:北村 賢志
- 1999年04月26日(月) 14時21分
>それどころか、江戸幕府の最後の将軍徳川慶喜は、明治時代になってから公爵に列せられている。旧体制のボスが、革命後、新体制の貴族になっているのだ。>
確か銀英伝の4巻にてヤンがユリアンに
「旧体制の支配者を新体制が貴族として迎える」
のを
「旧体制の不満を和らげ、反抗の意欲を削ぐ」
うまいやり方だと諭していた筈なんですが…
ひょっとして田中氏自身、忘れてしまったのでしょうか。
だとしたら以前採り上げた「艦隊の数」どころではない失態でしょう。
それとも
「徳川慶喜は成人だから、責任を追及されるべき」
と言うことなんでしょうか?
しかし実際問題として、徳川家が幕府側勢力を糾合して、新政府に対し徹底抗戦していれば国家の分裂・激烈な内戦のみならず諸外国の介入を招き、植民地化の危険も有ったでしょう。
それを考えれば慶喜があっさりと大政奉還を行い、新政府に恭順したことで、そのような事態が避けられたのですから、彼とて功労者の一人でしょう。
しかも当時は旧勢力も隠然たる力があり、慶喜を目に見える形で罰すれば、当然相応の反発と流血が見られたのは間違い有りません。
そもそも徳川慶喜をいかなる大義名分で裁くのか不明です。
まさか「将軍であった」と言うだけで罪に問われねばならなかったのでしょうか?
この辺りは田中氏が
「近代法治国家に生まれ変わる為には、旧体制のボスを法によらず裁くことが必要」
と考えているのでもなければ説明できません。
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- board1 - No.1150
反抗期と三角食
- 投稿者:本ページ管理人
- 1999年04月26日(月) 14時39分
>ゼピュロシア・サーガ
>なんか評判悪いですね。私は、ジュブナイルとしてはかなり良く出来ていると思うんですけど。現代批判をいれるのは、「物を考える」ことをはじめた読者を対象とするために、良く使われる手法ですし
私は映画しか見てないんですが「ぼくらの七日間戦争」みたいなものでしょうかね。あるいは尾崎豊の歌とか。そういう方向のものが思春期・反抗期のココロを捉えるというのは確かにある部分あるとは思います(私は「ぼくら」シリーズにも尾崎にも興味はなかったですが、周りには結構居ました)。
今見るとこの作品の現代部分は文字通りの「蛇足」ですけど、往時は私も結構面白がっていた記憶があります(カセットブックまで買ってたしなー)。ただ、それでもあの極端なストーリー展開には疑問がありましたけど。
>三角食
この件に関しては推測です。
どうも、皆さんの話を聞いていると、三角食という方式が実際にあったのは事実のようです。となると、おそらく文部省は「三角食」に関しては推奨していたのではないでしょうか。それで、「三角食」の推奨と「三角食に関する暴力指導」の推奨を意図的に混同させたのが田中芳樹の記述だったのではないでしょうか。
以上、推測ですので間違ってたら謝罪訂正しますが、大方こんなところであるような気がしますね。
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いろいろレス
- 投稿者:小村損三郎
- 1999年04月26日(月) 15時03分
>「染血の夢」計画
本当にどこ行っちゃったんでしょうね、この計画。
「沈黙の艦隊」の“やまと保険”みたい(笑)。
>北村さん
> 田中氏は銀英伝3,4巻にて
>「政治家と子供に対しては忍耐は美徳ではない」
>「英明の資質があったとしても甘やかされたらスポイルされてしまう」
>「少年と言うだけで思考停止する大人の滑稽さ」
>を描いていた筈なんですが、現実の教育論では何であんな極端なんでしょう。
「躾のされてない子供なんぞ野獣と同じ」
という名ゼリフを吐かせた人と同一人物とは思えませんね。
>KITさん
>これ、はっきり言って「主体思想(チュチェササン)」じゃないんですか?
>理由1:共和学園の理念は「自主・自由・自律」であり、主体思想は「自主・自由・自制」である。
>理由2:竜堂家は儒教的価値観を重視する。主体思想は儒教思想を基にしている。
>理由3:田中芳樹の本名は「美樹」である。
>理由4:「創竜伝」のような反日小説は、「ムクゲの花が咲きました」をはじめ、韓国で数多く作られている。いわば「創竜伝」は反日小説の日本版である。
>理由5:「創竜伝」だけでなく、「銀英伝」でも「半島」は注意深く除かれている。例えば「銀英伝」において「キム」「イ」「パク」「チェ」といった半島特有の音を持った人物はいない。(「リン」は半島と大陸で同じなので、除外)
>理由6:世界観は中華を向いているが、トウ小平は悪人扱いである。現在の北朝鮮は、トウ小平による改革開放路線の中国を「資本主義」とみなしている。
>理由7:田中芳樹デビュー時のペンネームは「李家豊(りのいえゆたか)」である。
とのことですが、恐らく田中氏は中国と違って韓国・朝鮮に対してはなーんの興味も関心もシンパシーも持ってないのでは、というのが私の認識です。
ペンネームの“李家”も「李白が好きだから」というのは別に嘘じゃないと思います。
そう判断した根拠は以前に書いたので過去ログをご参照下さい。
故に、銀英伝に韓国系の名前が出てこないのも単に忘れてただけでは?
(「タイラー」シリーズにはレギュラーの中に韓国系の女性がいたと思ふ。)
ただ、銀英伝の世界ってのは何故か日系人や黒人も極端に少ないですよね。
主要キャラではムライ中将・シトレ元帥・マシュンゴ中尉位だったような?
あとはヤマムラ軍医少佐、トダ少佐、ウノ大佐(笑)、シェーンコップ達を逮捕しようとした憲兵隊の大佐(名前忘れた)とか・・・。
ルドルフ政権下で大量に殺戮されたのでは、という説を聞いたことがありますが。
>創竜伝 韓国で出版
これについてなんですが、日本人が読む分にはトンデモフィクション小説だと割り切って読めますけど、実態を知らない韓国人が真に受けて、“日本は再びアジアを侵略しようと企んでいる軍国主義者に支配された国だ”なんて誤解が蔓延したらいったいどうするつもりなんでしょうか(←日本人が書いてるだけに、韓国人が書いた反日小説より妙な説得力が生まれてしまうカモ)。
元々どちらサイドの人間が言い出したことか知りませんが、少しは慎重にしてほしいもんです。どうせ田中氏自身はそんな危惧など全く考慮してないでしょうが。
ところで、韓国では日本映画はこの間解禁されたばかりですが、小説は割と以前から翻訳されているみたいですね。銀英伝もそうだし、山岡荘八の「徳川家康」なんかも(豊臣家を倒した家康は韓国では結構人気がある)。
>不沈戦艦さん
> 結局、血なまぐさい革命が起こらなかったことが不満なんですかね。ロシア革命みたいに前政権の支配者は皆殺しにせよと?
>おっとろしぃのぉ。
これはハッキリ言ってそういう意図があるのでは、と思えちゃいます。
支配者を完全に打倒していない
↓
権力者同士の馴れ合いである
↓
だから明治維新は革命とはいえない。
↓
フランス革命やロシア革命は素晴らしいが明治維新はくだらない。
日本史には革命も独立運動もないから日本人の民度は低いのである。
てな感じではないのでしょうか。
司馬遼太郎先生が聞いたら怒っちゃうでしょうね。
(いや、苦笑するだけかな。)
田中センセーにしてみれば明治政府よりポルポト政権の方が評価の対象なのかも(笑)。
大村益次郎も泣いてるぞ(爆)。
冒険風ライダーさんが引用されてますが、
岩崎弥太郎や五代友厚など日本の資本主義を育てる為に尽力した人たちを犯罪者よばわりしてるのもはっきり言って許せませんね。
たしかにこういう瑕疵もありますが、彼らの功績に比べればおつりが来る位でしょう。
唐の長安とかの話になると、
「無論地上の楽園だった訳ではないが・・・(でも充分に素晴らしい社会だった)」
なんてフォローをしてるのにねえ。
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- board1 - No.1152
>私の創竜伝考察16感想
- 投稿者:石井由助
- 1999年04月26日(月) 16時53分
>実際、べつに正義のために戦っているわけではないのだ
大変結構。是非そうしてもらいたいものです。そうすれば創竜伝のよけいな社会評論部分は無くなるだろうし、彼らが正当防衛の反撃(らしい(笑))をしたあとに悪役に対してするユニークなお説教も無くなるでしょうからね。
あと、
>社会全体とか歴史とか、そういったものが視野にはいってきて、自分たちの境遇というものを相対的に観察しようとするからだ
というのも大嘘ですね。別に中国や日本に限らず、全てに置いて浅薄な認識と観察眼しか持っていませんから。ただ、これはキャラクターの責任というよりかは「とうちゃん」の責任ですね。
>「おごれる者久しからず」
この人この言葉好きですよね~。自分に当てはめられないあたりが「社会全体とか歴史とか、そういったものが視野にはいってきて、自分たちの境遇というものを相対的に観察」出来ないという所以なんですが。
この言葉は椎名林檎なんかの方がよっぽど面白く使ってるな~と個人的雑感。
>形としてはアメリカの赤字だが、四人姉妹は膨大な利益をあげている
なんてことがGNPとか外貨の計算であり得るんでしょうか。ちょっとわからないんですが。
>どちらも、上から力ずくでおこなわれ、しかもそれを日本人はほとんど無抵抗で受けいれたのだ。
下からの抵抗もありましたよ。「差別を認めろ」一揆とか「学校反対」一揆とか。
> 一九一一年、辛亥革命がおこり、翌年、二六八年にわたって中国大陸を支配した清王朝が倒れた。中華民国が成立した。すると日本は一九三一年にいわゆる満州事変をおこし、帝位を逐われた清朝最後の皇帝溥儀を強引に満州国皇帝として、中国民衆の怒りを買った。一九七一年に中国が国際連合に復帰するときには、すでに台湾に逐われていた国民政府の側に立ち、中国の復帰を妨害しようと必死に活動して、各国の失笑を買った。その後は態度を急変させて中国べったりになり、一九八九年に天安門虐殺事件がおきると、激しい非難をつづける他の先進諸国を横目に、経済援助をさっさと再開し、日本への亡命希望者を中国に送還した。「送還したら死刑になる。送還をやめるように」というアメリカ下院議員団や西欧諸国の駐日大使らの要請もまったく無視して。そしていった。「中国とつきあうにはイデオロギーより経済を優先するべきだ」と。市民を戦車でひき殺すのはイデオロギーではなく、犯罪であるのに
相変わらずの図式依拠の駄文でうれしくなってしまいますね。
>一九一一年、辛亥革命がおこり、翌年、二六八年にわたって中国大陸を支配した清王朝が倒れた。中華民国が成立した。すると日本は一九三一年にいわゆる満州事変をおこし、帝位を逐われた清朝最後の皇帝溥儀を強引に満州国皇帝として、
って辛亥革命の中心孫文がどれだけ日本の影響を受け日本と親密であったか、知らぬわけではありますまい。だいたいここでは日本が中華民国ではなく清王朝支持だったことを説明するのに辛亥革命と満州国を対比させているあたりがめちゃくちゃです。二十年も離れて居るんですよ。この二者の間には。それと、辛亥革命に日本の影響と支持があったのは前記の通りです。
あまり左翼とか反日のレッテルで批判したくないのですが、それでもしょうがなく中国の批判もするからついでに日本も貶めてしまえという態度は酷すぎます。
>彼らの「要請」は内政干渉に当たります
中国に対しても内政干渉してますね。
>市民を戦車でひき殺すのはイデオロギーではなく、犯罪であるのに。
ってイデオロギーだよ! 犯罪はイデオロギーが決めるんだってば。
結局「人権」という独善的正義の元で他国の文化や政治・思想を無視して実力行使するアメリカと同じメンタリティじゃないか!?
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- board1 - No.1153
久しぶりのフィクション
- 投稿者:本ページ管理人
- 1999年04月26日(月) 16時56分
今回も、Yahoo!サーチ禁候補サイト「田中芳樹を撃つ!」においでいただき、まことにありがとうございます。
管理人のところに、ウソかホントかわからないけど中先生の編集者と名乗る人からメールが来ましたしね。「もっと中先生はすばらしい作家で、政治家はあくどい人たちだ、と書きなさい」って。
だけど、そんな連中には勝手にいわせておけばいいですよね。出版会社から他社よりもはやく書くようにワイロをもらって、その責任を編集者や読者になすりつける。深夜に泥酔して下着姿で道を歩きまわり、注意した警官をなぐりつける。そんなことをやっている作家が何をいってきたって、したがう義務はこちらにはないんですからね。
まともに相手になるだけ、こちらの品性が落ちます。
書いていて思ったコト。
>まともに相手になるだけ、こちらの品性が落ちます。
確かにあれだけ政治家や官僚の相手をしてる評論が無くなったら、創竜伝の品性も少しは上がるわな(笑)
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- board1 - No.1154
70年代の文章かと思った…
- 投稿者:M野
- 1999年04月26日(月) 17時05分
>P189上段~下段
> いまどき朝日新聞でさえ、こんな中国礼賛報道は恥ずかしくてできないでしょう。
この巻は、いったいいつの時代に書かれたものなのでしょう。
まるで70年代の文革礼賛記事みたいですよ。
中国様が相手だと、お得意の毒舌も出てこないんですね。
「文革」「チベット」「核実験」「台湾海峡」などなど、
毒舌の材料は、それこそ黄河の砂ほどあるのに。
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- board1 - No.1155
いち「銀英伝」ファンの感想 5
- 投稿者:Merkatz
- 1999年04月26日(月) 21時29分
創竜伝5&6巻の感想です。
5巻は外伝ということで、ほとんど飛ばし読み・斜め読みしちゃいました。
だって水戸黄門じゃないんだから諸国漫遊してどうする。おらが町にも竜堂兄弟がやってきただ~って喜ばれるわけないだろ。ただでさえ遅筆なんだから、余計なもの書く余裕があるくらいなら、本編に集中すりゃあいいのにねえ。
6巻、相変わらず兵器描写は間違いだらけです。もういちいち指摘するのも面倒なんでやりませんが、出版当時、読者からの指摘はなかったのでしょうか?ここまで酷いのはちょっとねえ。
そうそう、以前話題になっていた「90式戦車は橋を渡れない」というやつ。130ページにそのくだりがありますね。「日本国内では道路を走ることも橋を渡ることもできない」っておい、そういいながら3巻で市街地の戦車チェイスを書いていたのはどこの誰だよ。なんで「道路を走る」ことのできないものが「道路を走って」るんだ?
適当に書き散らかしているから、こういう矛盾が生じるんだよなあ。
それにしても田中芳樹の軍事に対する態度は、左翼マスコミに通じるものがあるように思われます。
朝日新聞をはじめとする日本のジャーナリズムも、以外と軍事に疎いんですよね。
天安門事件のときも戦車と装甲車をごっちゃにしてましたし。軍事評論家の江畑謙介氏の本にこういう面白い話が載っていました。
旧ソ連でクーデターが起こったとき、新聞に「戦車出動」とあった。マスコミが日常、戦車と装甲車を区別してないことを知る氏はこう考えた。本当に出てきたのは戦車なのか?戦車ならソ連軍が動いていることになる。しかし装甲車なら、単なる治安部隊だ。なぜなら治安部隊は戦車を保有していないから。ソ連軍が動いたとなると、彼らがどちらに付くかでクーデターの正否が決まる。
結局、戦車が出動していてそれが市民側に付きました。
「戦車」と「装甲車」の違いがこのような重要な事実を含んでいるのですから、馬鹿にできないものです。
かたや報道、かたや小説という違いはありますが、間違った情報が間違った判断を生み出し、それに対して責任を取らないという点は、両者とも共通してますね。
ふと思ったんですが、「創竜伝」って社会評論部分がなかったら本の厚さが半分くらいになってしまうのでは?これは言い過ぎかな。
冒険風ライダーさん
>「中国の歴史は圧政と暴政の歴史だ、だから中国はきらいだ、という日本人もおるそうだが、
>君たちはどうだね」
>「ばかばかしいですね、そんな考えは」
> あっさりと始はいってのけた。
>「たしかに圧政と暴政の歴史という一面も中国の歴史にはあります。ですが、それは同時に、勇敢な叛逆と
>崇高な抵抗の歴史でもあるでしょう。天安門虐殺事件のとき、素手で戦車の前に立ちはだかってその前進をと
>めた若者がいました。中国の未来は、戦車の出動を命じた独裁者なんかの上にではなく、そういう若者たちの
>上にある、と、おれは信じてますから」
私もこの部分には腹立ちました。それでは圧政と暴政の歴史であればあるほど、勇敢な叛逆と崇高な抵抗の歴史ということになってしまいますよね。
こんなもの詭弁にすらなっていないよ、まったく。
ところで小早川奈津子って人はいつ出てくるんですか?どんな人物だろうと楽しみに待っているんですけど、半分終わったのにまだ出てこない・・・。
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- board1 - No.1156
たわごとです。
- 投稿者:たまきち
- 1999年04月27日(火) 04時05分
はじめまして。こんにちわ。
姉のインターネットの履歴を見ていたら、このページにたどり着きました。
実は私は田中芳樹のファンというわけでもなければ、作品もほとんど読んでいません。
漫画の銀英伝を途中までとジャンプノベルズのVol8とVol9に載っていた
KLANしか読んでません。姉をはじめ友人に田中芳樹ファンが多かったので、
有名な作品名や概要などはきいておりますが・・・。
掲示板までは全部は読んでませんが、なかなか興味深くおもしろかったです。
読めば読むほど田中芳樹という人について「すごく変な人」というイメージが
沸きました。以前、熱狂的な田中ファンの友達とサイン会に行ったことがあります。
たしかアルスラーン戦記の8巻の出版記念でした。平日の昼だったせいか誰も
来ていませんでした。だからいろいろお話をすることができました。
私のほうは、まさか作品を読んだ事がないとも言えず、姉がいつも言っていたことを
適当に言っていましたが。そのときは特別変な印象もなく、ごく普通のさえない感じの
優しそうなおじさんだなあと思いました。まあ女子高生相手だから、難しいことを
言わなかっただけかもしれませんけど。だからその人の作品の内容がそんなに酷い(?)ものだと知り驚きました。ぜひ読んでみようと思いました。
ただ家にはアルスラーン戦記や銀英伝やその他いっぱいあるのに、肝心の創竜伝が
一冊もないので友人から調達してこないといけないのでいつになるやら。
銀英伝は原作は難しすぎて読めなかったけど、KLANを読む限りあんまり
みんなが言うほどすごい作家にみえなかったんですけど。
インタビューには6年も構想を暖めていたとあったけど、全館カード式の
キーになっているホテルが次の号ではこのホテルではルームキーはまだ
カード化されてないとなっていて首をかしげた覚えがあります。
KLANのテーマは創竜伝と同じで「変身できるがゆえの疎外感、疎外されたヒーロー
である」と作者は書いてました。このページから想像するものとギャップを感じるので
今から読むのが楽しみです。
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- board1 - No.1157
お返事
- 投稿者:冒険風ライダー
- 1999年04月27日(火) 09時11分
>それどころか、江戸幕府の最後の将軍徳川慶喜は、明治時代になってから公爵に列せられている。旧体制のボスが、革命後、新体制の貴族になっているのだ。>
銀英伝であれほど政治について正論を主張をしていた人が、何で創竜伝では単純な見方しかできないのでしょうかね。ホントに不思議な話です。そんなに日本で革命が起こってほしかったのでしょうか。革命が起きた国がそれほど素晴らしい国ですかね。田中芳樹流に言えば「悪政があるから革命が起こる」のだから、革命が起きるという事はそれだけ悪政を展開していたという事になるわけで、国にとっては全然誇れる事ではないと思うのですけど。
M野さん、私はあの記述は60年代のシロモノかと思っていました(^^;)。まあどっちにしても時代遅れの文章である事は確かですけど。
この先の記述はさらにエスカレートしていますよ。一体いつの時代の学説だ、とツッコミたくなるような歴史認識がたくさんありますからね。しかも中国に対して批判らしい批判もほとんどやっていないんですよね~。批判らしいものと言えば、「言論弾圧ばかりしている、強制収容所のある国」っていう主張くらいなものです。中国のチベット政策や文化大革命、過去の「侵略行為」などについては全く言及していませんもの。日本批判はかろうじて我慢できるのですが、あの中国に対する慈愛の目だけは私も見ててうんざりしますからね~(-_-)。
何でも創竜伝のキャラクター設定は小学校か中学校の頃に考えたものと、どこかで田中芳樹本人が言ってましたけど、まさかその時に中国礼賛の文章も考えていたのではないですかね?(^^;)
Merkatzさん、「なっちゃん」こと小早川奈津子は、いよいよ7巻から登場します。思想的には花井夫人と全く同じです。この人は道化ぐらいにはなっているのかな~。最初は悪役っぽいのですけど、だんだんキャラクターがお笑いになっていってるんですよね~。
それからこの先の巻は、仙界やらなんやらがごちゃ混ぜに出てきてストーリーの流れがめちゃくちゃになっていますので、相当訳がわからなくなると思います。ストーリーの面白さを期待してはいけません。特に8巻は何度読んでもストーリーの流れが分からなくなりますので(^^;)。
たまきちさん、始めまして。
「クラン」を読んだとのことですが、あの小説は田中芳樹が書いた小説の中では一番最低のシロモノですので、その小説では田中芳樹の力を計ることはできません。「クラン」に限らず、最近の現代物はのきなみレベルが低いですからね~。銀英伝やアルスラーン戦記などの「架空世界の小説」は非常に面白いんですけど。
それと創竜伝の主人公たちは、「変身できるがゆえの疎外感、疎外されたヒーローである」てなことはありません。「常識はずれな力を使って権力者をいびりぬく、偏向した社会評論が好きな反日主義者」ですから(^^)。彼らも「疎外感」なんてものをもっていませんし。
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- board1 - No.1158
孫中山
- 投稿者:宣和堂
- 1999年04月27日(火) 13時38分
まあ、良いんですけど、中国史関係が出たので…。
石井様曰く
> って辛亥革命の中心孫文がどれだけ日本の影響を受け日本と親密であったか、知らぬわけではありますまい。
孫中山が日本に留学していたことは有名ですが、日本政府が辛亥革命に賛成しなかったのもまあ、有名ですね。
それ以上に、まあ、孫中山(名:文、字:中山、号:逸仙)って人は…。
註:日本では孫文、中国では孫中山、英語圏では孫逸仙と通称されている。類い希な変な人。
辛亥革命は専門外なので何とも言えませんが、辛亥革命での孫中山は実はよくワカランおっさんです。
なんせ、辛亥革命の発端となった武昌蜂起の時は確か、今話題のデンバーにいたんじゃなかったでしたっけ?
ただ、当時でも非常な有名人であったらしく、実際に革命起こした人間たちが御輿に担いだだけ、と言うのが真相のようです。
思想的にもこの当時は(北伐の頃はいざ知らず)実は袁世凱とさして変わりないくらいです。
当時、最も急進的な民主主義者であった宋教仁にもどちらかと言えば懐疑的であったようですしねえ(袁世凱が暗殺しても深く追求しなかった)。
彼自身、少なくとも辛亥革命当時は中国民衆=愚民と言う意識があったらしいのは行動から見て分かるとおりですし…。
まあ、「俺は洪秀全(太平天国の天王)になるんだー」って言って故郷から出てきたぐらいですから大したことない人なのかも…。
辛亥革命では孫中山の中国同盟会は少数派でしたし、日本留学組がいたとしてもイニシアチブ取るほどだったのかは疑問ですよ?
と、いったところで、調べりゃわかるこの程度のこともたぶん、われらが先生!田中よしりんは知らずに書いてるとは思いますけど…。
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アルスラーンの新刊
- 投稿者:謎の転校生
- 1999年04月28日(水) 07時39分
なんか出るみたいなことを早大の田中芳樹サイトを覗いたら噂してました。
まあいつもどうり2、3ヶ月延びるのは当然だから夏ごろでしょう。登場人物なんて主要キャラ以外覚えてないから読みなおすのつらいなあ。
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- board1 - No.1160
レスと孫文
- 投稿者:本ページ管理人
- 1999年04月28日(水) 15時46分
>たまきちさん
こんにちは。ご家族で来てくださってありがとうございます<(__)>。
>以前、熱狂的な田中ファンの友達とサイン会に行ったことがあります。
>たしかアルスラーン戦記の8巻の出版記念でした。平日の昼だったせいか誰も
>来ていませんでした。だからいろいろお話をすることができました。
>私のほうは、まさか作品を読んだ事がないとも言えず、姉がいつも言っていたことを
>適当に言っていましたが。そのときは特別変な印象もなく、ごく普通のさえない感じの
>優しそうなおじさんだなあと思いました。
私も昔、神田神保町の三省堂で行われていた田中氏のサイン会を見たことがあります。わざわざそれ目的で行ったのではなく、本をあさりにいって、本屋らしからぬものすごい人混みが気になって見てみたらその先に氏が居たというものだったのですが。
当時熱狂的な田中ファンだった私は、不意をつかれた格好もあり、異常に興奮したことを覚えています。
ともあれ、私の第一印象も「さえないけど優しそうな人」というものでしたね。前列の強烈なファン攻勢にとまどい照れているあたりに、非常に木訥な感じを受けました。きっと、公ではアレでも、私的ではいいひとなのだと思います。
あっ、でも当時既に創竜伝を書いていたんだけか…
「第一印象と実際が一致することは珍しい」というのは確か田中理論でしたね…
………
>だからその人の作品の内容がそんなに酷い(?)ものだと知り驚きました。ぜひ読んでみようと思いました。
>ただ家にはアルスラーン戦記や銀英伝やその他いっぱいあるのに、肝心の創竜伝が
>一冊もないので友人から調達してこないといけないのでいつになるやら。
>このページから想像するものとギャップを感じるので
>今から読むのが楽しみです。
思うのですが、実はこのサイトほど新規読者の獲得に貢献しているサイトはファンサイトなどを見てもなかなか無いのではないでしょうか???
<それにしても、このサイトはいろいろとうるさいことが書いてあるな。いや、ほんとはこれ、ずいぶん同好的なサイトじゃないか。発禁どころか、新規読者獲得賞をもらってもいいくらいだな。(笑)
それじゃ、いっそ発禁にしてもらうのをやめて、アンチサイト史上最初の新規読者獲得賞をめざしましょうか。(笑)>
自分で書いててなんですが、ヒネててなかなかイヤな文章ですね。すまんです。
>宣和堂さん
>孫中山が日本に留学していたことは有名ですが、日本政府が辛亥革命に賛成しなかったのもまあ、有名ですね。
これはそうですね。幕末の欧米列強に対する態度が一転二転するのと同じで、この時期の日本の支那(某知事に便乗するわけではないですが、この時期では特に地域呼称と政体呼称が混乱しがちなので「中国」はふさわしくないと思う)に対する態度は一義的なものではないと思います。
>思想的にもこの当時は(北伐の頃はいざ知らず)実は袁世凱とさして変わりないくらいです。
>当時、最も急進的な民主主義者であった宋教仁にもどちらかと言えば懐疑的であったようですしねえ
彼の三民主義はむしろ儒教の影響下にあると考えた方が合理的でしょうね。
>彼自身、少なくとも辛亥革命当時は中国民衆=愚民と言う意識があったらしいのは行動から見て分かるとおりですし…。
>まあ、「俺は洪秀全(太平天国の天王)になるんだー」って言って故郷から出てきたぐらいですから大したことない人なのかも…
私の場合はむしろここを含めて彼を評価しています。
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- board1 - No.1161
インナーチャイナ
- 投稿者:宣和堂
- 1999年04月29日(木) 03時23分
これもいいんですが、
>管理人さま曰く
>支那(某知事に便乗するわけではないですが、この時期では特に地域呼称と政体呼称が混乱しがちなので「中国」はふさわしくないと思う)
えー、確かにそうですが、大学の師匠は
「混乱を避けようにも違った誤解を招き、いらん衝突を招きやすい」
ということで、英語で「インナー・チャイナ」と言った方が実は一番スッキリ行くと言ってました。他にも色々呼び方はあるみたいですけど、自分も一番わかりやすいと思います。
今時分“支那”は誤解と混乱招きかねないですから、弟の怨霊に支えられた知事先生に私淑する人でなければ、避けとくに越したことはないですよ。
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- board1 - No.1162
支那を支那と呼んで何が悪い
- 投稿者:Merkatz
- 1999年04月29日(木) 20時08分
支那の語源についてこのページに解説があります。ttp://www2.justnet.ne.jp/~yoshiro/no_frame/history/honbun/cina.html
呉英知氏も同じこと言ってましたが、私も賛成です。支那は支那です。自分たちでそう呼称した歴史がありながら、差別用語だと主張するその神経が、私には理解できません。
チャイナも彼らの主張でいけば差別用語となるはず。だから「インナーチャイナ」も不可ですね。
さあ困った、あの国はなんと呼べばいいんでしょう。
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- board1 - No.1163
Re>支那を支那と呼んで何が悪い
- 投稿者:小村損三郎
- 1999年04月29日(木) 22時35分
>Merkatzさん
あくまで私個人の見解ですが・・・
差別語というものは語源云々よりも使用する側が差別的な意図を持って使っているかどうか、という点が問題なのでは、と思います。
欧米人が「チャイナ」という時に差別的な意図を持って言ってる訳はありませんが、残念ながら石原氏が「支那」と言う時に、彼の意識の中にその意識が全く無い、とはとても言えないの
ではないでせうか。
百歩譲って66歳の彼にその意図が無かったとしても、少なくとも戦後生まれで、一般には「支那」を使う機会がほとんどなくなった時代に生きている世代がわざわざ使う理由があるのだろうか、と思いますね。
>自分たちでそう呼称した歴史がありながら、差別用語だと主張するその神経が、私には理解できません。
それで言ったら日本も「倭」と呼ばれることを少なくとも過去においては自ら認めていたわけで・・・。
ただ、井沢元彦氏の言う通り、「東シナ海」を「東中国海」と言い換えたり「帰化人」を「渡来人」(残念ながらこっちは定着してきてしまいましたが)と言い換えたりするのは馬鹿らしい、と思いますが。
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- board1 - No.1164
とりあえず私は打ち止め
- 投稿者:石井由助
- 1999年04月30日(金) 03時31分
どうも脇道にそれがちですが
前回に続き、また脇道にそれがちな話題をふってしまいました。
脇道の議論がこの場にふさわしくないというだけで、議論自体がふさわしくないわけではないのですが…脇道用の掲示板でも用意した方がいいのかな。でも、そうすると、このサイトのコンセプトがわからないか。うーむ。
チャイナが何で問題であるかと言えば、Chinaをローマ字読みすればわかるとおり、支那そのものであるということでしょうね。「支那」「シナ」と日本字表記するのはいけなくて、「china」とアルファベット表記すれば許されると言うのは、不公平かつ不徹底ですね。
あと、向こうがそう呼ばれたくないから呼ばない方がいい、という意見はそれなりに意義のあるものですが…
いわゆる中華民国は民間レベルならともかく、公的には一度も自らを「台湾」と公称したことはありません。もちろん、そう呼ばれたいと思っているはずがありません。でも、他国は(日本も含めて)公的にも「台湾」を使っていますよね。
これも不公平かつ不徹底だと思います。
中華が「華の中心」という意味で逆差別的だというのであれば、「日の本の国」や「朝のように鮮やかな国」も逆差別的です。この程度ならば健全なナショナリズムの範囲内であると私は考えています。
もっとも私の場合は「いらん衝突を招きやすい」から必要な議論をするとき以外は「中国」を使います。ただ、「支那」自体は不正のない正当な呼称であると思っています。