初代掲示板過去ログ

mixiチェック

投稿ログ25 (No.557 - No.573)

board1 - No.557

ちょっとファンサイト的雑談かも

投稿者:石井由助
1999年01月09日(土) 16時17分

>実写版・銀英伝

>ラインハルト・・・・・・・京本政樹

 いきなり飛ばしてくれるな~(失礼;;)と思っていたら、以下はなかなか絶妙な顔をそろえましたね。トヨエツのオーベルシュタインはみてみたい
 ラインハルトは、髪型(つ~かアニメと漫画が基準になっちゃうけど)だけでいえば、絶対ラモスでしょう。

>ルビンスキー・・・
何故か個人的には織田無道な雰囲気。

>ポプラン
 ゴン中山(って俳優じゃない奴ばっか)


>自由アップル同盟
 う~ん、どちらかといえば、MS帝国の資金を得ながら独立を守っているという点では、むしろフェザーンのような気が…
 同盟は、どちらかというと、こないだ某ブラウザ会社と合体した、あの企業同盟では?

board1 - No.558

Re:実写版銀英伝キャスト

投稿者:コジラ
1999年01月09日(土) 18時28分

 日本人のみ(コリア人・台湾人も可)による実写版銀英伝キャスト

 帝国
 ラインハルト・・・木村拓哉
 客寄せパンダとして起用


 メルカッツ:津川雅彦
 プライド-運命の瞬間での東條役からの印象が決め手

 エルフリーデ・フォン・コールラウシュ:ともさかりえ
 モデル系美人ということから


 同盟
 ヤン・・・・・小沢健二
 アニメから見るには無頓着な割にルックスがよいことに着目

 カリン・・・・広末涼子
 物語中の年齢のわりに大人っぽいから






 フェザーン
 ルビンスキー:灰谷”FOCUS版権引き上げ男”健次郎
 あのあざとい版権引き上げがもの凄く謀略的だったこととハゲ具合から(失礼)

 ドミニク:雛形あきこ
 ストーカー・誘う女の演技よ・もう一度!

board1 - No.559

お願い

投稿者:本ページ管理人
1999年01月10日(日) 02時56分

 みなさんの中で、田中芳樹版の「隋唐演義」と、同時期に出版されたもう一人の「隋唐演義」(安能務だったかな? 確か教授の方)を読み比べた方はいらっしゃいますか?
 田中芳樹の中国小説を語る上で、絶好のシチュエーションだと思うのですが、恥ずかしながら、機会が無くて未だに読んでいません。
 両方、またはどちらかを読んだか方がいらしたら、感想を聞かせていただけるとうれしいです。

board1 - No.560

隋唐演技

投稿者:ドロ改
1999年01月10日(日) 13時41分

読み比べていませんが、というか冒頭3ページ読んだだけです。でも、あれからですね。田中芳樹に距離を置くようになったのは。
なにせ、サイン会に行ってまで(愚)買ってきたのに、これしか読まずに押し入れ封印と相成ったわけですから。何がひどいって、中学の教科書に載ってる訳文並の直訳で、とてもハードカバーで出すような(それどころか、そもそも売るような)代物では無かったですから。
ある意味、田中芳樹に対する無条件の信頼に、抜きがたいヒビを入れてくれた恩書ですかね。
当然ですが、2巻以降など手にとっても居ません。

board1 - No.561

本屋にて・・

投稿者:ぷー
1999年01月10日(日) 15時26分

はじめまして。結構面白く読ませて
もらってます。
今日、本屋で摩天楼の第一巻が新書版で
再版されているのを見かけました。
だしかこれって、文庫で出されたもの
ですよね。しかもおまけ程度に短編付きで
理由が本編だけではページが足りないから
だそうです。

board1 - No.562

隋唐演義

投稿者:小村損三郎
1999年01月11日(月) 12時57分

安能務氏のは読んでませんが、田中氏のは一応読みましたよ。
当時、「本邦初訳」とか言ってTVCMまでやってたんですよね。
最終巻のあとがきによると、田中氏の奥さん(大学でアジアの留学生に日本語を教えてらして、田中氏より中国語が上手いそうです。「翻訳協力」としてクレジットされている「田中洋子」なる女性がそうだと思われます)が直訳したものを氏がリライトする、という形式だったようです。
ただ、あくまで「編訳」であって、吉川英治「三国志」のようなオリジナル作品化ではありませんので、省略や意訳はともかく原典に無い文言を付け加えたりはしてないと思います。(故に安能氏のと大差無いのでは?)
まあ、近代文学ではないので、心理描写なんかも「~と思った。」なんて書き方ばかりになってしまい、田中氏の装飾過剰な台詞と文章に慣らされてしまうと随分と無味乾燥に見えますが、中国古典の訳文というのは概してあんなもんです。

田中氏は何かと言うと
「諸葛孔明や「三国志演義」なんて中国ではワン・オブ・ゼムでしかない。中国にはもっと沢山のすばらしい物語やヒーローが存在するのに日本人の興味が偏ってるのはけしからん。中国人に「日本の人は岳飛なんて知らないでしょう。」と言われると申訳無く思う。」
なんて言うんですが(だったら中国人が「平家物語」や「太平記」を読んでるのか、をい。)、この「隋唐演義」の感想を言わせてもらうと、申訳ないが、やっぱり「三国志演義」や「水滸伝」と比べちゃうと「つまらない」です。
「ストーリーの焦点になるキャラ」と「(黒旋風李逵や武松みたいな)突き抜けたキャラ」の不在が大きいですな。
一応、前半は秦叔宝という豪傑が主役格なんですが、この人肝心の太宗李世民に仕えてからは殆ど活躍せず(劉備に仕えた後の馬超みたい)、いつ死んだかもよく分らないという(笑)。
各キャラの個性と役割分担も不明確で(「義侠心に厚い」とかばっかり)、孔明と周瑜みたいな面白い関係もありません。女性キャラは多いものの、これも「水滸伝」のグレイトな女性達に比べると見劣りします。
以上、まさに「キャラの立ち方が中途半端。三国志に似て三国志に及ばず、水滸伝に似て水滸伝に及ばず」というのが正直な感想。
ただ、「風よ万里を翔けよ」で主役を張っていたムーランこと花木蘭のあまりにあっけない死に方には驚いたけど(笑)。
以降「岳飛伝」「楊家将演義」と続くはずでしたが、これも止まってますね。

>>ルビンスキー・・・・・・・財津一郎(適役が思いつかん!誰か考えて!)
>伊東四朗というのは駄目でしょうか。

なるほど、これは割と良いかも。小松政夫は・・・「おかーたま!」(爆)。

>>ブラウンシュヴァイク・・・金子信雄
>そうするとやはりテロップが出てきて「帝国暦488年○月△日、ブラインシュヴァイク公・死亡」とならないと。勿論手ブレのする画面で(笑)。

意識してなかったけど、ひょっとしたらそのイメージがどこかにあったのかも(^^;;)。

>でもそうすると、ラインハルトは菅原文太、ラインハルトは松方弘樹に否応なくならざるを得ない。(←そうか?)
>あっ、これじゃNHK大河じゃなくて東映だ。

“今、銀河を真っ二つに割った激動の○百日抗争が開幕した!
「貴族共の命(タマ)殺(と)ったれや!」「ヘイ!」
東映が総力を上げて放つ実録超大作「仁義なき帝国」(監督・舛田利雄)!!”

>ラインハルト・・・木村拓哉

今ならキムタクでもオッケーっすね、でもあの自己陶酔と偽善者ぶりを表現するには昔の京本レベルのアクも必要かな、と。

>トヨエツのオーベルシュタインはみてみたい

トヨエツ=京極堂、という声が多いですが、アニメになったら京極堂=塩沢兼人だろう、というイメージがあるもんで(^^;;)、ここにも共通性があるかなー、なんて。オーベルシュタインは当時適役が思い付かず、仕方なく伊武雅刀をキャストしたのですが(笑)、その後トヨエツが登場して、「あ、オーベルシュタインはこの人だな」という感じ。

>>ポプラン
> ゴン中山(って俳優じゃない奴ばっか)

関係ないけど「リング」の高山竜司役は絶対佐藤大輔だよなー。

>今日、本屋で摩天楼の第一巻が新書版で
再版されているのを見かけました。
>だしかこれって、文庫で出されたもの
ですよね。しかもおまけ程度に短編付きで
理由が本編だけではページが足りないから
だそうです。

こ、これはミもフタも無い言い方だなー。
「小説だったら許される?」の中先生を地で行ってる、という。
まあ、シリーズの続きを突然版型を変えて出す出版社が一番悪いけど、やっぱりこんな商売には読者も抗議しなくちゃ。
(と言いつつ「信長征海伝」は買ってる俺って・・・)

board1 - No.563

安能版が読んでみたくなった

投稿者:本ページ管理人
1999年01月11日(月) 17時11分

>当時、「本邦初訳」とか言ってTVCMまでやってたんですよね。

 この当時、ちょうど阪神大震災やオウム事件の時で、そんなときにこのCMを見て、更に自分の厭世観が増幅されたのをおぼえています。


>あくまで「編訳」であって、吉川英治「三国志」のようなオリジナル作品化ではありませんので、省略や意訳はともかく原典に無い文言を付け加えたりはしてないと思います

 意見は分かれると思うのですが、これなのならば、「小説家」田中芳樹が訳す意義はゼロだと私は思います。
 「訳文」を書いて時間を潰す暇があったら、とりあえず「小説」を書くべきではないでしょうか?


>田中氏は何かと言うと
>「諸葛孔明や「三国志演義」なんて中国ではワン・オブ・ゼムでしかない。中国にはもっと沢山のすばらしい物語やヒーローが存在するのに日本人の興味が偏ってるのはけしからん。中国人に「日本の人は岳飛なんて知らないでしょう。」と言われると申訳無く思う。」

 こんなところでも、徹底して、少数派の味方(のつもり)思考、野党精神なのですね(私には、「主義」ではなくて「趣味」の問題にしか見えないですが)。
 今回は大不発でしたけど、もし「隨唐演義」が大ヒットしていたら、「岳飛や「随唐演義」なんて中国ではワン・オブ・ゼムでしかない。中国にはもっと沢山のすばらしい物語やヒーローが存在するのに日本人の興味が偏って…」
 とか言い出しそうな気がしますね。


>こ、これはミもフタも無い言い方だなー。
>「小説だったら許される?」の中先生を地で行ってる、という。
>まあ、シリーズの続きを突然版型を変えて出す出版社が一番悪いけど、やっぱりこんな商売には読者も抗議しなくちゃ。

 ま、ホントーに。
 まあ、これに関しては、おそらく「買わない抗議」しか通用しないと思いますね。
 商売というリアリズムの問題ですから。

board1 - No.564

安能務は別に教授じゃないです。

投稿者:とっちゃんぼうや
1999年01月12日(火) 02時18分

あのひとはただのしろうと。しかもまちがえまくり(隋唐演義はどうでしょうね。知らないんですけど。封神演義はだめです)。

山本七平っていいんですか? ふーん。やっぱ読まなきゃだめか。でもキリスト教学関係ダメって、それどころじゃないでしょう。山本って、英語よめないみたいなんですけど。若干じゃあ、おさまんないと思います。

本年もどうぞよろしく。m(_ _)m

board1 - No.565

ご無沙汰してましたが、色々

投稿者:不沈戦艦
1999年01月12日(火) 13時08分

>先ずはコジラさんへ

 「李家豊」の「李家」ですけど、こんな名前の日本人はいる訳ないでしょう。「李」姓はコリア人ですから。かの悪名高き「創氏改名」の時、「李」姓のコリア人が、オリジナルの姓を残して日本風の姓を名乗るべく作ったのが「李家」でした。「詩人の李白が好きだから」とか何かに書いているのを読みましたが、こういう事を田中芳樹が知らない訳は無いでしょう。小説家になって、わざわざこんな名前を名乗るのは「日帝三十六年の恨、決して忘れないぞ!」というコリア人の怨念を篭もらせている気がしませんか?まあ、そうではないようですが、「ひょっとして田中芳樹って在日かその系統の人間なの?」と一瞬邪推してしまった程です。そういう意味で「反日」が込められているんじゃないかな、と思いました。それと、銀英伝外伝の卷数の話は、すでに浅識さんに教えられていますから、あんまり責めないで下さいよ~。


>皆さんへ

 前に書いたのは、「ソ連軍の悪行より日本軍の悪行に先ず目が行くところが全共闘世代らしい」ってのが趣旨でして、だから田中芳樹が今も共産主義者だとか、革命を願望しているとか言っていた訳ではありません。田中芳樹がソ連軍を賛美していることも無論ある訳ありません。「田中芳樹は共産主義者」とレッテル貼りをし、悪魔化(と言っても、「共産主義者は悪魔」と信じている人にしか意味がありませんが)し、こき下ろしたつもりは無かったんですが、誤解を与える表現にはなっていたかもしれません。その点はお詫びします。ただ、田中芳樹が「殊更日本の悪を強調し、煽り立てる事に異常なまでに熱心である」ってことは皆さんもご存知の通りですし、「全共闘世代だった」というのも管理人氏の言っている通りです。その二つを並べて、多少扇情的に書いただけだったんですが案外不評でしたね。次からはもう少し考えて書きますわ。


>実写版銀英伝

 うーん、話についていけん。ドラマや俳優はあんまり知らないからな~・・・・(絶句)


>反銀英伝

 ドロ改氏の「戦史編纂科の継続」ってのは結構面白かったですね。大体、戦争中だってのに戦史を研究する科を廃止してしまうなんてどうかしてます(戦例研究もせんでどうやって戦争に勝とうと言うのか!?)よ。何かこれ、直接の戦闘部隊以外を極めて軽視した帝国陸海軍を彷彿とさせる体質ですね。一応体制はアメリカモデルだったんじゃなかったかなかな~。その他、直接戦争に役に立たない文系学生などが虐げられているというような表現もどこかにあったような気がしましたが、間違いじゃないですのね。目先の戦闘ばかりを過大視して、国家自体が視野狭窄症になってしまっている・・・こういうところ、本当に大日本帝国ですわ。戦争中のアメリカはそんなんじゃなかったですよ。敵の日本はドイツとは違います。同じ白人キリスト教徒ではないんですから。社会学者や心理学者を総動員して、全く人種も宗教も違う日本人の思考様式、行動様式を徹底研究させています。それが対日戦遂行に大いに役立った事は言うまでもありません。日本語教育も熱心にやらせました(暗号解読の為でもありました)し。むしろ同盟の国家体制だったら、そういう方向に向かう筈だと思いますけど。例えば、銀河帝国には貴族階級がありますよね。彼らの思考様式・行動様式を徹底研究して、硬直した思考した出来ない貴族司令官の隙をついたり、平民階級と不和を引き起こしたり。文系学問の研究を戦争に生かす手段はいくらでもあると思いますけどね~。そうしたら戦争も随分楽でしょうに。消耗するのは基本的に銀河帝国ばかり、ってこともあり得たと思いませんか?まあ、これくらいの設定だったら「小説だったら許される(何かこの掲示板の決り文句と化しているような・・・)」とは思いますが。


>銀河帝国の国力に対する根本的な疑問

 何で帝国の国力は、あんなに大きいんでしょうか?どうもそこは前から疑問なんですよ。硬直した貴族階級による専制支配体制、長年続く戦争。これで疲弊しているのは同盟ばかり、って設定がどうも疑問でして。社会資本(特に人的なもの)が目を蔽うばかりに弱体化している同盟の惨状が、何で帝国に無いんでしょうか?ラインハルトが貴族階級を一掃した程度のことで、回復するようなものではないと思いますけど。そりゃ、貴族の持っていた財産は好きに出来ますから、ラインハルトの政権(リップシュタット戦役直後くらい)が金に困る事は無いでしょうが、ただでさえ五百年の貴族政治と百年の戦争、しかも国を2つに割った内乱の直後でよくイゼルローンにちょっかいを出したり(ガイエスブルグ要塞をワープさせて、ケンプとミュラーが攻め込んだ話)、ラグナロック作戦を発動できたりしたもんです。何々?「国が同盟より広いし、人口も多い」ですと?本当にそう思います?じゃあ、ソ連は何で直接の戦争もせずに冷戦に敗北してアメリカの軍門に下ったのでしょーか?国は広かったし、人口も多かった(かな?正確には不明)ですよ。むしろ硬直した国家体制が自らに止めを刺してしまったでしょ?ゴルバチョフならぬラインハルトが出てきて国家を刷新しても、ソ連(現在のロシアを見よ!)と同じようになっても不思議ではないんじゃないですかな。皆さんどう思いますか?

board1 - No.566

勘違いだったのか

投稿者:本ページ管理人
1999年01月12日(火) 16時24分

>安能務は別に教授じゃないです。

 ありゃりゃりゃ? どこで勘違いしたのだろう? どこかで、「田中芳樹じゃない隨唐演義は教授が書いている」という話を聞いた記憶があったのだけど…
 やっぱり、裏付けのない発言はすぐにボロが出ますね。申し訳ありません。


>何かこれ、直接の戦闘部隊以外を極めて軽視した帝国陸海軍を彷彿とさせる体質ですね。

 士官学校の席次順位の硬直化など、あのバカさ加減(こういう言い方は誤解を招くことは承知だし、個人的な心情からもしたくはないけれど、あえて判りやすくするなら)に関しては、明らかに旧日本軍がモデルだと思います。この点などは、ファンページなどでもたびたび指摘されていますね。


>戦争中のアメリカはそんなんじゃなかったですよ。

 あれだけ短期間に膨れ上がった組織を有機的に運用する米軍並の手腕が、同盟にあれば…


>>銀河帝国の国力に対する根本的な疑問

 うーん、新たな反銀英伝ネタが出てきましたね。これを合理的に説明するには、どうしたらよいでしょうかね。
 確か、近代以降では、絶対君主国家で、強大な国力を持つに至った国はないはずですからね(帝国主義っても、実務に関しては絶対君主制よりも資本主義の方が上だし)。現在では、せいぜいオイルマネーくらいなものですか。
 さて、どうしたものか…


>「小説だったら許される(何かこの掲示板の決り文句と化しているような・・・)」

 実を言いますと、私は「摩天楼」という作品は読んでいません。図書館にも古本屋にもないので。
 で、一応本屋での立ち読みで、パラパラと見てみたのですが、噂通りですね。作者の言葉のところに、事もあろうか、版型を変えておまけを付けて再販し出したことを「お買い得」とか書いてありましたからね。
 「小説だから許されない」ですよ。これは。

board1 - No.567

帝国の国力

投稿者:ドロ改
1999年01月13日(水) 02時25分

どうもありがとうございます

>何で帝国の国力は、あんなに大きいんでしょうか?
どうもそこは前から疑問なんですよ。硬直した貴族階級による専制支配体制、
長年続く戦争。これで疲弊しているのは同盟ばかり、って設定がどうも疑問でして。

これは不沈戦艦さんが後で例をあげた、オイルマネーというのが
案外当たっているのではないでしょうか?
帝国は、ほとんど外への膨張していない
という設定でしたから、(それどころか、人口がへっている)過去のいさんやネットワークをフル活用出来たわけです。調査、採掘、輸送、加工、使用、の全工程を、1から開発することになります。
しかもこちらは人口が一気に増えたという設定ですから、開発のための箱物財政(笑)を続けざるをえない。貴族の腐敗等より、よっぽど強烈な財政もんだいが出てくるでしょう。
本国の支援のない植民地みたいなもんです。
つまり、同盟は最初から敗けていたのでしょう。不沈戦艦さんはソ連を例に上げていましたが、逆に考えれば、あの国も無理な工業化で国力、特にマンパワーをすりへらして自滅しましたよね。そういう事じゃないかと思います。

board1 - No.568

元ネタ探し

投稿者:北村 賢志
1999年01月13日(水) 03時31分

>士官学校の席次順位の硬直化など、あのバカさ加減(こういう言い方は誤解を招くことは承知だし、個人的な心情からもしたくはないけれど、あえて判りやすくするなら)に関しては、明らかに旧日本軍がモデルだと思います。

 確かにアムリッツァに至る一連の過程
・国力を考えない大規模侵攻
・参謀の専横
・補給の軽視
・占領地の住民感情の無視
・兵力分散
・中央司令部が前線の実状を無視

等々はことごとく旧日本軍の失敗と重なりますね。
 後、最近になって感じたのですが
「事前に危機を予見しているのに、無能な上層部の無茶な命令で悪化した事態の尻拭いをさせられる」
と言う点において、ナチスドイツきっての名将「東部戦線の火消し男」モーデル元帥とヤンが共通しているので、彼もヤンのモデルの一人なのではないでしょうか。

board1 - No.569

経済的な面とマンパワー

投稿者:不沈戦艦
1999年01月13日(水) 03時59分

 先ずはドロ改さん、「オイルマネー」は管理人さんの意見ですよ。ごっちゃになってしまったんでしょうか?まあ、大した問題じゃありませんけど。

 えー、人口が減っているのと、人口が増えていくのと、どっちが発展するでしょうかね?経済的な面からは、人口の爆発的増加は、膨大な有効需要を生み出すと思います。活発に投資と消費がなされ、同盟の経済はどんどん拡大再生産されていったと思いますがどうでしょう?逆に、帝国は人口が減ってしまったんですよね。有効需要は激減です。しかもその後増えはしなかったという事ですし。しかも貴族なんぞがのさばっています。平民階級は収入は増えず、仕事もなくなりそうな気が・・・塗炭の苦しみになりませんかね。投資も消費もあまりなされずに、資金はタンス預金やほとんど金利のつかない銀行預金でセメント漬け。今の日本のように、デフレスパイラルになったんじゃないでしょうか。最悪だとスタグフレーションになりますが。確かに、今の地球上のように人口が増えすぎるのは問題ですが、開発可能な星系がいくらでもある世界では、相当の人口増加は吸収出来ると思います。地球上の歴史を見ても、国が発展していく時には人口も増加していますから、ドロ改さんの思考実験では却って同盟の方が発展しそうな気がします。金融政策を上手くやれば、インフレもそんなに起こさずに経済成長を続けられたんじゃないでしょうか。うーん、同盟社会の方が明るい気がしますけどどうでしょう。「箱物財政」といっても、今の日本のように必要でもない施設を乱造するのとは違うでしょう。有効需要がいくらでもありますから。製造業・建設業などが大発展しそうに思えませんか?

 また、同盟で問題になっていたのは「マンパワー」の減退でした。社会資本を支えるべき人材が次々戦争で失われていく、という条件は帝国でも同じではないでしょうか?しかも、社会の風通しは、現在利益を享受している貴族たちの為に極めて悪いものになりそうです。「ソ連」を例に挙げたのは、銀河帝国の設定だと、ああいう国になる可能性の方が高いんじゃないかと思いまして。硬直化した社会などはそのものではないですかね。ソ連にも「赤い貴族」たちはいましたし。ただ、銀英伝では帝国の平民階級がどうなっているかあまり触れられていないので、田中芳樹自身がどう考えていたのかは解りませんが。

board1 - No.570

封神演義を買ってしまった

投稿者:小村損三郎
1999年01月13日(水) 13時11分

>あのひとはただのしろうと。しかもまちがえまくり(隋唐演義はどうでしょうね。知らないんですけど。封神演義はだめです)。

安能務ってそうなんですか。
数ある中でこの人の封神演義を買っちゃったんですけど。理由は安くてコンパクトだから(^^)。
まだ、読んでないんですけどどの辺が間違ってるんでしょう。

>今回は大不発でしたけど

あれって売れなかったんですか。
たしかに、元々のファンのニーズとはずれてるし、単価は高いし、中国物のメインユーザーである中高年層には田中芳樹のネームバリューは通用しないし、でマーケティングに問題があったとは思いますが。
若い人に布教したいならやっぱり自分のオリジナルの「隋唐演義」を書いた方が良かったのでは。(「風よ万里を翔けよ」がそうなのかもしれんが。)
たしかにアレは1巻で挫折した人が多そうではあります。皇なつきのイラストは良いんだけど。
「岳飛伝」「楊家将」の下訳は出来てる、と言ってたけど(出来てるってアンタ、訳したのは奥さんだろ(笑))未だに出ないのは打切りってことか?

>「全共闘世代だった」というのも管理人氏の言っている通りです。

10年位前のムックのインタビューで
「高校時代というと70年安保の頃で政治的な気分があったと思いますが?」
という質問に
「基本的に図書室にいましたから(筆者注・図書委員だった)傍観していた方です。」
と答えてました。
まあ、デモに参加したり、角材を振り回したりするタイプではないでしょう。

ちなみにこのムック、「田中芳樹の創作の原点を探る!」みたいな感じで少年時代の思い出話や、月光仮面のコスプレをして三輪車にまたがった3歳位の氏の雄姿が掲載されていたりしてファンには結構貴重な資料です(笑)。
今はちょっとどこに行ったかわからないんですけど。

>「事前に危機を予見しているのに、無能な上層部の無茶な命令で悪化した事態の尻拭いをさせられる」
>と言う点において、ナチスドイツきっての名将「東部戦線の火消し男」モーデル元帥とヤンが共通しているので、彼もヤンのモデルの一人なのではないでしょうか。

なるほど。こういう不運な人は色々いるんですね(^^;)。
先日話題になったマックス・ホフマン中佐ですが、柘植久慶の「名将たちの決断」を読み返していたら、この人の話も出てました。レンネンカンプとサムソノフの写真も出てますね(^^)。すっかり忘れてました。
この本によると、ホフマン中佐も皇女アナスタシアがらみの問題で暗殺の疑惑を持たれてるそうですね。

board1 - No.571

まちがってるのか、わざとなのか

投稿者:とっちゃんぼうや
1999年01月13日(水) 14時22分

 ナタクじゃねえよ、ナタだよお、とか、楊ゼンじゃねえよ、楊「セ」ンだよお、だとか、申公豹は許由じゃねえよお、とか、申公豹は封神されるはずだろ、なんでされてないの、とか、黄天化は長男だろー、とか、四不象じゃなくって四不「像」でしょ、とか。

 「翻訳じゃないよ。編訳なの」と書いてはいるんだけど、編訳というよりは翻案。だから、確信犯とまちがいが混在してます。しかも筋がかなり改変されてる。

 講談社はなぜか+α文庫で正確なダイジェスト版(それでもダイジェスト版)を出してますが、何で正確なのを出す気になったのか結構解せないものが(しかもまだ人名で間違いデタラメを踏襲している)。

 だいたい、封神演義は「数多く」はないでしょう。完訳版はまだ一つも出ていません。

board1 - No.572

はじめまして

投稿者:Belial
1999年01月13日(水) 16時26分

はじめまして。

まだ、トップページところにある番号をふってある文章と、ベストのところを読んだだけですが、とても興味深く拝見させて頂きました。
特に、「反銀英伝」がとても面白かったです。何年かぶりにもう一度読み直してみたくなりました。

私は小学校高学年ぐらいの頃に銀英伝にハマっていたのですが、その当時の疑問が解けました。
ジェシカ・エドワードがなぜか嫌いで仕方がなかったんです、当時。
虐殺シーンのところでも、同盟のやり口に怒りを覚えるのが普通の読み方だと思うのですが、当時の私は「ざまあ見ろ!」というような爽快感を感じていたんです。(同時に同盟の政治家連中の言い分も嫌っていましたが)
当時の自分も「こういうところで喜ぶのって何か間違っているんじゃないだろうか。俺ってひどいヤツ?」と思っていたのです。単に偉そうに綺麗事を振りかざす学級委員タイプの人間が嫌いなだけかなとも。
ですが、皆様の緻密な検証を読んでみて、非常に納得がいきました。

私は、読者としてはかなりヌルいレベルに相当するので、あまり論理的かつ鋭いことは言えないのですが、田中先生にひとつ申し上げたいことがあります。

「アルスラーン戦記をはよ書け」

なぜアルスラーンなのか。
それは遥か昔、中学生の頃に友人一同で行った「アルスラーン戦記・誰がくたばるか(生き残るか)トトカルチョ」の決着がつけられないからです。
銀英伝で大量の登場人物が大量に死んでいく様を見て、アルスラーンでも同じ事をやるだろうと思い始めた、一同のなけなしのお年玉と漢の誇りを賭けた真剣勝負なのです。
遅筆は遅筆ですが、それでも銀英伝を予告通り完結させた田中芳樹なのだから、アルスラーンも時間はかかっても絶対に完結させるだろうと、作家の言葉を信じた純粋な少年(当時)の想いを踏みにじるなんてあなたは鬼ですか!(正確にはまだ嘘と確定してはいませんが、どうも皆様の書き込みと何年かの状況を見るにつれ、それはなさそうかなと)

実は、半ば冗談で賭けの項目に「田中芳樹」も用意されていたのですが。完結前に作者死亡という意味で。しかも、「まさかいくらなんでもそれはないだろう」と、かなり高倍率だったような。
そこにいくらか賭けておけば良かったと後悔しています。
もっとも、当時賭けをしたメンバーも別れ別れになって久しく、まだこんな約束を覚えているかも疑問ですが。月日の流れを感じます。

ところで、実は私、創竜伝の愛読者で、毎回毎回、最新刊を楽しみに待っているのですが。
こちらに書き込みをなされる皆様の中では創竜伝は評判が悪く、非常に残念に思います。
何が毎回楽しみかと申しますと、「著者近影」。中身? 中身はどうでもいいです。強いて言えばオマケ。
適度に間隔の空く発売日。時折撮り直される写真。侵略に効し難く、後退していく国境線。それはまさしく作家・田中芳樹の歴史そのもの。
ズラリと並んだ創竜伝を眺めて、歴史の感慨に浸るのはなかなか趣があります。
その他、「突然の増毛(ヅラ着用)」「徐々に回復する国境線(バレないように自然に増毛)」という、田中先生がイメージチェンジをかましてくれるかもしれないという期待感もあり、最新刊の刊行が本当に楽しみで仕方ありません。(半分嘘)

あ、しまった! 「アルスラーン(中略)トトカルチョ」の賭け項目に、「田中芳樹の(以下略)」を入れておくべきだったか!

……と、オチがついたところで、失礼させていただきます。
(前後の話の流れを遮ってすいません。これからも頑張って下さい。ところで、こういうネタ話ってOKでした?)

board1 - No.573

2巻第6章・誰がための増毛

投稿者:新Q太郎
1999年01月13日(水) 17時07分

>何が毎回楽しみかと申しますと、「著者近影」。
>中身? 中身はどうでもいいです。強いて言えばオマケ。
>適度に間隔の空く発売日。時折撮り直される写真。
>侵略に効し難く、後退していく国境線。
>それはまさしく作家・田中芳樹の歴史そのもの。


そのころ、惑星ハエナイゼンの皮下深くで、一人の男が同士をハゲ・・・はげましている。
「まだだーまだ吾々には『ア○ランスの首飾り』がある。これある限り脱毛は頭頂内に突入することはできない」

(中略)
他の本物の毛、がすべて制圧されても、植毛部分だけは生き残るというあさましい思想のシンボルがこれだ。
人口毛的ハードウェアに頭部の維持を頼るのは、硬直したヅラ主義者の悪夢の産物でしかない。(第2巻)

・・・・この物語はフィクションであり、実在の人物、団体、SF作家に無関係であることをとくにお断りしておきます。

-----------------
ああっ俺も、別に他人の外見をあげつらって攻撃したいわけじゃない。前の書き込みを見て指が勝手に動いたのだ!
ま、「小説だったら許される」ってことで(笑)。

*「ザ・ベスト」にギャグ・パロディという項目を作ったほうがいいかも?いや、よくないか

mixiチェック